京都SWITCH 京都市電DVD鑑賞イベント資料

京都市電DVD鑑賞イベント資料

京都SWITCH http://ks.lefthandlen.net/

開催： 2010 年 2 月 20 日場所：西陣 IT 路地ミーティングルーム

主催：チーム Left Handle http://lefthandle.com

2010年2月20日京都SWITCH http://ks.lefthandle.net/ - 京都市電DVD鑑賞イベント資料 2

京電開業まで


京都電気鉄道のきっかけ

疎水運河利用に関するアメリカ視察がきっかけ（明治 21 年）

明治 28 年第 4 回内国勧業博覧会の会場が京都に決まり、それに合わせて鉄道の整備はじまる


伏見線・木屋町線から

政治的・技術的困難を乗り越えて、明治26 年にプランが提出され認可される

二段階に分けてプラン作成され、その中から工事がらくな伏見線と、勧業博覧会に利用される木屋町線から工事がはじまる


大きな問題点

その１伏見線と木屋町線の連結官設鉄道・東海道線と水平交差が必要許可でず・・・分断されたまま開業その後、明治 34 年に高倉陸橋により連結される

その 2 伏見線の土地買収問題軌道を整備しても十分な道路幅がないといけなかったが、

一軒の民家が買収に応じなかったよって、明治 28 年 2 月 1 日は実は「仮開業」正式開業は明治 32 年 4 月 4 日ただし、「電気鉄道記念日」はやっぱり「 2 月 1 日」

（新橋・横浜間が開通した「鉄道の日」は 10 月 14 日）


京電の写真 1

明治 29 年頃堀川中立売


京電の写真 2

木屋町線鴨川木橋


京電の写真 3

北野天満宮前境内の中まで乗り入れ


市電開業と、 2社の競争


やっぱり疎水事業がきっかけ

都市計画（上水道事業・第二次疎水事業）がきっかけで京都市が市営電車を計画（明治 39 年）

京電との競合が懸念されるが、計画は実行へ

京電の狭軌（幅 1067mm ）に対して、市電は広軌（幅 1435mm ）

明治 45 年 6 月 11 日市電開通


京電と市電の「ねじれ」

京電と市電で路線が重なるところが 5 ヶ所（七条線・四条線・烏丸線・丸太町線・今出川線）

京電は、市電の「軌道共有案」を拒絶

四条線の西洞院・堀川通間は六線共用（三線軌条の往復分）となる

京電の市電対抗策複線化（大正 4 年までに出町線以外を完了）

景品付き回数券販売スピードアップ（見切り発車など

につながる危険なもの）


京電、市電に買収される

（大正 4 年）京都市による京電買収の仮契約成立

しかし、市議会による買収額減額案が出て白紙に

（大正 6 年）再び買収案でる

大正 7 年 6 月 30 日、買収完了

「N 電」と呼ばれた堀川線（昭和 36 年廃線）以外はすべて広軌に変更される


路線


市電の路線・開始と廃止


京電時代

明治 28 年 2 月 1 日伏見線

明治 28 年 4 月木屋町線（堀川中立売まで）・鴨東線

明治 33 年北野線

明治 34 年出町線・堀川線

明治 37 年西洞院線

明治 41 年木屋町・西洞院・堀川・北野線を複線化

明治 43 年寺町・丸田町・下立売線を複線化

（左図は明治 45 年の京電路線図）


市電発足

明治 45 年 6 月 11 日烏丸線・千本大宮線・丸太町線・四条線

大正 2 年 8 月 5 日七条線（同時期四条大橋・七条大橋架設）

大正 6 年 10 月 31 日　今出川線

（左図は大正 7 年の市電路線図）


市電時代

大正 7 年 6 月 30 日　京電買収

大正 9 年 12 月 15 日伏見線・稲荷線の広軌化（これ以降、京電の路線の広軌化が続く）

昭和 2 年堀川線を省くすべての路線で広軌化完了

（左図は昭和 10 年の市電路線図）


市電の復興と安定時代

昭和 24 年 12 月 17 日宝ヶ池競輪場開設に伴い、競輪開催日のみ、叡電・元田中駅から山端まで市電乗り入れ実施

昭和 27 年白川線昭和 31 年河原町線延長昭和 32 年今出川線昭和 33 年今出川線延長（営業距離はこの時点で最長に

なる。ここから下降線・・・）昭和 36 年堀川線（N 電）廃止



車時代の市電

昭和 45 年 3 月 31 日伏見線・稲荷線廃止

昭和 47 年 1 月 22 日千本線・大宮線・四条線廃止

昭和 49 年 3 月 31 日烏丸線廃止（七条烏丸～京都駅以外）

昭和 51 年 3 月 31 日丸太町線・今出川線・白川線廃止

昭和 52 年 9 月 30 日河原町線・七条線・烏丸線廃止



切符


明治・大正期

京電　一般乗車券市電　一般乗車券


昭和初期から終戦

普通・その他の乗車券と記念乗車券記念乗車券　


昭和戦後期から廃止まで

普通・その他の乗車券記念乗車券


運賃の変遷

明治 28 年片道 1区 2銭明治 45 年片道 1区 2銭大正 7 年本線片道 4銭支線片道 1区 2銭

大正 9 年本線片道 6銭支線片道 1区 3銭

大正 15 年本線片道 6銭支線片道3銭（区間制廃止）

（昭和 16 年太平洋戦争勃発）昭和 18 年普通券 10銭（昭和 20 年終戦）昭和 21 年普通券 30銭昭和 22 年 2 月 20 日普通券 40銭昭和 22 年 6 月 18 日普通券 1円昭和 22 年 9 月 1 日普通券 2円昭和 23 年 5 月 27 日普通券 3円

50銭昭和 23 年 8 月 1 日普通券 6円昭和 24 年 6 月 17 日普通券 8円

昭和 26 年 12 月 25 日普通券 10円

昭和 28 年 7 月 15 日普通券 13円（昭和 36 年北野線廃止）昭和 39 年 1 月 1 日普通券 15円昭和 43 年 1 月 16 日普通券 20円昭和 43 年 7 月 1 日普通券 25円（昭和 45 年伏見、稲荷線廃止）（昭和 47 年千本、大宮、四条線廃止）

昭和 47 年 8 月 1 日普通券 40円昭和 48 年 4 月 1 日普通券 50円（昭和 48 年 70歳以上の老人無料化）

昭和 50 年 11 月 1 日普通券 70円（昭和 50 年高度障害者無料化）昭和 51 年 4 月 1 日普通券 90円（昭和 51 年今出川、丸田町、白

川線廃止）


キーワード


先走り

明治 28 年京都府令第 67号電気鉄道取締規則が公布される電車は車掌・運転手・告知人を、線路には信号人をおくべし街角またはカーブ等に信号所をおき、電車行動信号方法を定めるべし車掌は通行人に危険な場所、雑踏、街角、橋上では告知人を電車の先五間（約 9 メー

トル）以内を先行せしむべし夜間電車を走らす時はいずれの場所でも告知人を前行せしむべし車掌は軍隊・郵便・消防用馬車または葬儀等に行き会ったときは進行に障害を与えな

いようにすべし運転手は通行人に危険ある時は徐行し、適宣響鐘（てきせんきょうしょう？）、ラッパの合図をすべし

この「告知人」が「先走り」 12歳～ 15歳位までの少年直接雇用ではなく請負の親方が契約し斡旋人ごみなどで、電車から降り、「電車がきまっせぇ。危のおまっせぇ」と叫び

ながら電車の前を走る電車のスピードは 10km/h以下だったが、飛び降り時にケガをする少年が多

かったらしい重労働ゆえ、 1 日仕事をして 2 ・ 3 日休む


花電車

イベント用に花で装飾した車両

語りつがれる花電車＝大正天皇即位時の花電車

明治 45 年市電開業時

大正 7 年市電による京電買収時大正 4 年大正天皇即位記念


女子運転手

昭和 20 年 1 月（戦中）、女子運転手誕生

もともと車掌をしていた女性に募集する応募なし・・・強制的に運転手にする教習は 1 ヶ月、 2 ヶ月目は実地訓練手回しのブレーキが女性には大変だったとのこと

市民からは賛否両論あり


N電

昭和 36 年の堀川線廃止の後、N 電の車両は日本各地およびアメリカなどに譲渡された

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