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Title マルクス的階級概念 Author(s) 高田, 保馬 Citation 經濟論叢 (1923), 16(1): 100-129 Issue Date 1923-01-01 URL https://doi.org/10.14989/127983 Right Type Departmental Bulletin Paper Textversion publisher Kyoto University

Title マルクス的階級概念 經濟論叢 (1923), 16(1): …...鯨 鯉 馨 鰐叢難論 説 一 策 巻六十譲 行 鞍 ロ ー一月 一4年.=二 十 並.大 「 「 新 線

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Title マルクス的階級概念

Author(s) 高田, 保馬

Citation 經濟論叢 (1923), 16(1): 100-129

Issue Date 1923-01-01

URL https://doi.org/10.14989/127983

Right

Type Departmental Bulletin Paper

Textversion publisher

Kyoto University

鯨鯉馨論

難鰐叢

説 一 策 巻 六 十 譲行 鞍 ロ ー一 月 一4年.=二 十 並.大

「「新線剰慣値説及砒會階級協和論

租税配分賑

公益逆比の原則

個人と團鰹との關係

募金

會改遣哲學証會連帯思想

マル

クス的階級榔…念

物債

調節封米偵調節

問題

資本輪中減価の各種版

本昧礁異同

.・

今後

の植民政

の基

農業勢働自治組合制

瞥業税政正論

物偵問題の統計的研究

法學博士

法學博士

注學博士

.

文學構上

文學博士

注學博士

注學博士

渋墨博士

法學博士

法學博士

田庄

太郎

山本

美越乃

小川郷

太郎

マルグス的階級概念

ス的

第十六容

(第

一號

一〇〇}.

一Gσ.

馬.

従来.の肚會科學乃至肚會主義的思想

に於て階級の概念は輕

からざる地位を青むる。.然るに拘は

らす、其

内容に至りては學振久は學者により極

めて匠々にして、聴εしては其間に統

一的なる或

ものを求

めるこごの絶望ならざるやをすら思はしめる。階級の考察に於て最も重要なる事は此内

容即ち階級の本質

に關す

る十分の理解を有し、而して轍多

の學者に於ける階級概念の中核を把東

るにある。若し此學が不可能なる程に異見が相岐れるεすれば、其相互の差異聯絡を明にしな

ければなら

ぬ。

肚會に關す

る學説

の中、

マルクス説の如(階欲の意義を重んじたるものな・翫、文典學説の全組.

織は近代の人心に最

も人なる影響を與

へて居る。比

熱から私は

マルクス並

にこれご近き立場にあ

る人々の階級概念を捉

へて研究の手引き準なし、其吟味によりて階秋の木製如何、何が階秋をな

かの答解

に到達しセい一し思ふ。

私見によれば、大鷺

の上から考

へて、階級が肚

曾の内部

U於ける肚會叉は團結である事に關し

ては別に異論がない。而して此團結が何等かの類似に基く團結である事に就

いても亦撚り。弦に於

て問題は次の二黙に存し得る。類似に基く所の團結は階級以外にもなほ数多存在する。然ちば階級

ξ云ふ固結を成立せしむる類似の特質は如何なるものであるか、これが第

一の黙である。孜に、等

しく團結ご云ふのにも種

々なる種類乃至程度のものがある、階級ご云ふ固結の性慣は如何なる種

類のものであるか、これが第

二の黙である。此二黙の中、從來論争又は異見の焦熱εなれるものは

前者

である。而して後者はこれに比して幾

分副次的な.る遇のではあるが、なほ

マ.ルク7的階級概

に於では特殊の意義を有し得

る。

こ、し

マルクス的ざ云ふは

マルクス並

びに之`相近き考に立

てる

一派

の學説の見解を指して云乱。なほ第三

の黙を考

へ得ないでは無い。私は階級を以て糺肌曾

の内部に於ける祀會叉は團結

ε云ふ。此最初に世かれたる肚會の意義如何に就

いて問題が存立し

る。私共が等しく耐會

・し云ふ言葉を以て現はすものにも種々なる内容がある。此場合に最も留

意す

べきは私が全膿計會

ε稠す

るものξ其中

に含まる

、一々の部分就會ξの匪別である。多くの

學看

にありては比

企騒肚曾のみが吐曾の名を以て呼ばれ.部分肚曾ぽたゴ團盟

ごのみ稽せちれみ

(一例εしては

エエアリッヒ、屡ばデュルケ.ムも亦)。而

して前

に「砒會

の内部

に於ける」ご云ふ時

の枇會、即ち或意味舵於て包括的立場に立てる肚會

をた獄全龍甦會ピしてのみ見るべきや否や。

これが私

の所謂第三

の問題の所在であおが、私は今

これに閲しては別

に特別の考察を加

へす、た

々ルクス的階級概念

第十六巻

〔第一號

一〇})

一Q 

.

.

.

マル〃ス的階緬…概念

第十六鵜 (第一號

一〇二》

一〇二

~あ.る場合に論及す

るに止めたいε思ふ。

階級叉は砒會階級を構成する類似

の特質如何は思ふに最

も重要なる問題である。勿論階級に種

卸なる種類を認め從ひて此特質ε云ふものし多義的なる内容を與

へ、統

一的答解を避けむごする

こε

マクス・ヴェエバア分如ぎもあ.る。私は今かYる立塀をεらず、階級概念の

一義的決定に向ひ

て進

みた

い。此類似に閲してに意見が二様の方面に於て相分れ得る。第

一の方面は此類似を量の上

に於ける類似ご見るか、質

の上に於ける類似ざ見るかε云ふ黙である。第二の方面は此類似を経

済的のものε見

るか、然らすして實

に廣く肚會的のものε見

るかの黙であな。勿論この前

に、階

級の構成要素陀る類似

(更

に詳言すれば部分的差別的類似、即ち此

一團を他の

一團より厩別する

に役立っ類似).が肚會的勢力に關す

る類似なザ

ε見

るべきゃ、然らす

して激養、風俗、生活標準

等、云はゴ隼活様式

一般に關す

る類似なりε見る

べきやに關しても意見は別れ得るが、姑く光勲は

これを看渦する。而して、階級

の構成要素たる類似を以て

一に肚會的勢力

に聞す

るものε見る、

たゴか、る勢力ε云ふにしても、之を経済的なる勢力ε考

へるか、又ば砒會的勢力

一般ε考

へる

かゴ前に述

べたる第

二の方面である。此二の方面に於ける差異は相交叉するが故

に、少くも形式

的に見れば此見地

からして階級概念が四種

に別売れ得

る。.

りMaxWeber,Wirし5cha仕undGesε1bcha氏,ErsterTeil,1921.S.177f(.

濟・的揮耐

.

ac

量b兇d

(b)(c)(d)(a)

從來の階級概念に糊す

る異見は大禮

から見

の機會

に詳論したい)此四.に相分れるεも見られる。

階級概念はこの中の

ρ即ち経済的勢力の性質的類似を以て階級を構成する差別的類似

の本質なb

(

ε見るも

のである。私は

マルクス並に

マルクス派

ざ見らる

㎡、き人々の所説そのものに就

いてこれ

を説明す

るこごから、私

の議論を起したいε思

ふ。藪に附言したい事は肚會的勢力の性質

の類似

の意義如何は明瞭穿る事に非す、別

に説明を要するご思ふが、此説明は

マルクス自身ならびに其

學涙

の人

々に於ける階級概念そのものを叙述す

る節

に譲る事が理解を容易ならしむるに便宜なb

ビ信ずる。

先づ私は

マ〃クメ自身が如何なるものを階級こして認めたるか蓬云ふ事から出装しだい。勿論

此際、私の着眼黙は階級を構成す

る肚會的勢力の類似の内容に存する、從ひて此類似を俘

へる人入

マル〃ス的階級観念

策十六巻

〔婚一號

一〇三).一〇三

縄濟的勢力の性質的類似ご見うもの

縄濟的勢力の鍛量的類似ε見るもの

耽會的勢力の性質的類似ミ見るもの

祉會的勢力の鍛量的類似己見ろもの(必

しも撚り

εは云

へな

い、

この

事ば別

して、私の信

る所

によれば

マルク

ス的

. ,

マル〃ス的階級概念.

第十六巻

(第一號.一G四)

. Q四

の問

の園結の性質

に聞しては今の場合全然顧慮する事は無

い。

マルクスは共資本論策三巻末尾第二十五章

に階級を論じ出して而も其筈は永久

に中絶して居

るQ其初

めに、現代の資本的肚會

の三の主要階級を説く。軍な底勢働力の所有者、資本の所有者、土

地所有者、即ち賃傭勢働者、資本家、土地所有者が此三の階級にしてそれぞれの所得

の泉源は勢銀、

利潤・及び地代であ㍉

・ウ・ヴぽ

・れを解説して、それがま茨

の如

き部分階級

 

に分れるご云ふ。謂

へらく、此等の主要

「階級は肚會的生産過程

に於ける成員の特殊

の地位

に從

ひて数多の部分階級

に分れる。土地所有者は專ら地代

によりて衣食する地主たりう

べく、叉獅立

経管の大小農家た-得る。同様

に資本家は例

八ば金融業憂

は銀幕

者.大工萎

、大商人、船

ラ 

らベ

クロろヅセ

.

,小萱

商人

であり得

る]。其他

の著作

に於

ては、此

主要階

の外

に、副

次的階級

εも云

べきも

の及び墾

げられる・例

へば二

八四八年の蕃

の覇

逸の罠

は封響

族・郁配都

鵬制斑

.蔦鰍農・小畠

農・封麓的小作人、彙

聾働者、工業勢働者より成立つ薯

説かれる。ま

た・例

へば

の階磐

なし・欝

q・σ苺

・なしながら、讐

に於ては此二者を併せて有産者の階級の中に包癒し終った。クウノヴによれば、『一八四八-

」に

ε

ε

(即

㈹δ

。・u。o

ピ已往

。甘o

切o昌「晩∩o「臨①)

ロN『o霞

『q8

ρ

3匙島

↓ユ亀

o

弱8

Hσq①o互o

:arlMarx,DoヨK叩1↑al,Dri・+erBaud,ZいeilerTheil.Herau罪egebenvo1、.

B.ied.ich巳niels.Fuof巳e八1日.`9ユ1.S.121

[.Cul〕ow,DieMei・xscheGesciLi:ht,一Gereli5chafヒs・andStaats竃heorie,2.

欝 糖 蕊 、謙 ・淵,1穂 §膿i・鵠、齢 撚 、,,「h

eore[ischeGru、ldla呂endesMavxbm.s,1905ジ5.22.

日恩

戯e。

K

F

B

2

3

」生

μ0

に分つた。天地の擬會

に於ては、

一八七

一年佛國

に於ける市民戦

に閲して小市民を英国流に中等

(註

一)。

(註

マル〃スは前掲

の三の主要階級起説き.たる後

、英国

に於て

へ、そ.の分化

のなほ未

だ明確ならざる事

存迦ぺ

、所謂

竃三巴

ロ5島q①σo「σq9冨西出;♂

の存在

々認めて居

る,黙れこも、労働}が資本よ叫離

れ、資本の所

有が土地所有£り分離す

る事な釜顯著

ろ傾向ぐ」見

る9〃ウノヴは其

マル〃スの解説.ト於く、三の主要階級

の外に中間階級、部分階級、副次階級

(N三の∩冨コ空母器員

q三ωT【ヨら

Zoげ雪パポ噌①↓

の三

々認.める。中間曜紋ごば同

一人が数多の階級

.h脇すみ場合

ε見られ

る、金融業者が同時に

土地の所有者であり、田舎の手工業者が阿吽に大農た

る場合

の如きであ

ろ.。部分階級

ミ云ふば主要階級巾

一部分.がまた

階級

々なf場合、印

う石崖者

中り金

融業

的有産者

の如きであ

る。到来階緻こば主要階級の何れ

にも闘ぜす

して、共倒

に存立

すれご』、耽會

闘意義が此

の如く重からざるものでめらう。後

にニソゲルスの擧げ.πろ官吏、自由職業者

の如

きば明

に之

属す

ろε思にれ

ろ。若し

マル〃スの主要階級存其純

粋なゐ形態にのみ限る.時に、所謂その

弓。To贔磐

ρ寿

の大部分

は副

次階級な猛ゴものミ考

へられるが、クウノヴが果して之なも意味ぜしめた

ろや否

やば私に明でにな

い。

ルに アジイ

ち、其

一を大農、其

二を凋

逆なる小農

ξなす

ε共

に、前

者を有産

に数

へる。而

してま

た、都市

の工業

静観・者

の階

ご、村

の農

業螢働・者

の階

級を認

める.他

の場合

に於

ては、直接

の生産

的勢働

を瞥

まざ

る、肚曾

の共

同事件を庭廻す

一階

あり

εなす。

\る共

事件

ご云

ふは勢働指

揮、

政務.、司

法、畢問

、藝

術等

の如

きも

のであ

、而

して

】方

では

これが絞

取階

ε同

一覗

せら

れて

るご思は

れる

、天地

の場合

に於

ては、英国[流

の中等階級

を説き時

には

これを有産者

ε同

「覗

マル〃ス仙瑚階級機会阻

第十山ハ巻

(第一號

一〇五)

一Q五

6)7)8)

CIln∩w,n,a.0.S54.

1~aernkrle⊆r,3・Au『.S.22ff.ELトel,,11ets,e

卜:1郵elくAI.1しiDlihri11メ.6.An刊,9,幽go,;Oj;ditto,SocialismUtopianand

78;Mmin」a-ter,1)asphilosophi5chSclen・ific.IranI.byA%.eling・9一'0・p・

Malxism巳5,1909,S.ix].一bLcuじm』c【.eSy,iemdes

マル"ス的階級概念

第†大巻

(第

一號

一〇さ

一〇六

て居る(少くも歴

のある覇

に就

いて)醐・ル・・及び

エ・グ亥

は此の聖

、近代

の肚宵

て種

々な

る階級を

認む

るのみなら季

、進

みで

へば、一方

に於て、同

じく近

の肚

に二の人な

の対

立を認

め、他

に於ては

以前

の肚

に就

いても敷多

の階級を

認む

乃冠共

にそこにも

また.

二の階

級肌

の存在

を誘

く。先

づ前

の黙

から述

べる。近

の吐

には前述

の如

く種

々雑多

る階

の存

立を認

め得

にしても、見方

を愛

ふれば

.そこ

には二

の階級

のみが認

められ

る、叉

は肚會

べてが二

の階級

に蹄

し終

`す

る傾向

が認

められ

る。

この二

の階

級は有産者

ε無

産者

であ

(私

は、これを

ルジ

ヨアジィ馬ブ、ロレタリ

アアトの鐸

εし

て用

ふる一此

繹語

は當ら

る黙

り、まπ誤解を招

き易

い黙もあ

るけれこも

、姑く慣例

に從

ふ)。即

『近

の特徴

は階級

の反封

を簡草化

しだ、吐曾

ば益

々、融

謝せ

る二階級

、反

劃せ

る二大律

に別セ

れる.有産者

無産

これ

る鴨

-而

一方

より見

れば此

二大階級

は即

ち、絞

取階

ε破綻取階

である、

勿論有産者

ご絞

取階級

、無

産者

ご被絞

取階級

`を同

一に見る

事がこ

こま

で是

し得

らる

べきか

に関

しては

一般

考察

を要す

べ.レεは云

へ、今

比熱

の詳論

を避

ける。兎

に驚

\喝絞取階級

ざ被

取階級

ざの樹

立、

これ

ご普通

には同税

せら

れ得

べき墜

追す

る階級

ざ塵迫

せら

、階級

εの対立は屡反覆

て説

かれたる所

であ眺

、今煩

瑣な

る引肘を

つま

でも無き事

ご思

ふ(註二)。

(註;

有産堂

無産者

・尋

以て現代の肚會の二大階級なりミ見

る・ルク

・、

エyゲルスの考は決して蕃

が此二羅

のみ毒

.9)10)

11)

Engels,So〔ialismUtopianandScientific,Introduction,P.19,38.

duparticommunist(Labriula,Laconceptionmate匡1乱listede脚Ianifeste

躍,ire,zed.igoz,p.322)一s,SocialismUtopianandS、 、,n、凪,,P,7、 ㎏ 、,・61。,。P.,・ 。,。,3,

成る守」解

ぜろべきも

のに非ず、た塾資本制祉會の必然の道行に此

二階級以外の分子な消滅ぜしめ、從ひて、行く行くに此

階級

のみが残存し劉差す

うに至

るもの・かろが故に、現代

にありても此二階級が最ち重要な

ゐ意義な有す

ろ階級なりこの意

味に取らろべきであ

ろ。

一方に相互の競争のため、他方

ば其熟練

の減便

のため、小工業者

、小商人、自作農等が無産者

εな

ご云ひ、今日有産者

ぐ」樹立ぜ

るすべての階級の中無産者

のみが眞

に尊命的な

る階級であ

乃至

需ふが如きば、皆これか意味す

るに外なら搬o絞取階級ご被絞取階級ご云ふば極めて廣者範園匡亘れゐ階級封立の表現であるu從ひて無産者有産者の針立ば

これが資本制砒會に於げろ特殊の形態亡者ふべきである。更に進みで現代の肚會のみに就いて見うも、絞取階級被絞取階級

の匪別に有産者無産者の匠別よりも廉き範圃な蔽ふものミも考へられるが此馳にに今立入ら泊。

現代

の肚會

に就

いて如何な

る種類

の階級

の認

めら

れた

るかは既

に之を述

べた。然らば

過去

の肚

に就

いて如何

る階

級.が認

めら

れた

るか。比

に關

して豫

め述

べき事は階級

に廣挾

二義

の考

ゆタソト

へら

、事

であ

る。階

級は

これ

を等族

ε匪捌

せす

、云は

ゴ等族をも

の中

に含

めて解繹す

る事を.

べく、叉は然

らすし

て等族

ど相

対立

せる概念

こして考

へら

、事も出来

る。少

くεも

マルク

ス、

エンゲ

ルスは或

る場合

にありて、此

二者

を明確

に匝別し

た。階級

の概

念は肚

の概

念.ご相

慮.

じ、等族

の概念

は国家

の概念

ε相鷹す

る。撚

れざも、此二者

を匠

別せす

、云は

f階級

の中

に等

もま

πその

一の場合

こして包含

せられ得

るピ見

る立場

も亦屡

(これが寧

一般的

である

ざも思は.

れる)探ら

れる。す

べての肚會

の歴

史は階

級岡孚

の歴

史なり

ざ見

るそ

の階級中心

の肚

曾槻

は明

、る廣汎

る階級概

念を前提

こなす

のなり

ご考

へ得ら

れざ

るか。

かくて

、歴史

あり

て以來

マルクス曲剛階甲線塩幌念

酪珊十占ハ巻

(櫨叩「號

一〇七)

一〇七

12)13)

Labriola,op.cit.,pp,330,さ34・

Marx,ElendderPhilosophie, 翼885;.S.18[;Gunow,a.a.0.213d.S.62:・63.

(

,

マル

ス舶門階

級砲慨A凶

楕四十占ハ巻

(第

一號

一〇八

)

一Q八

あら

耐會

を通

じて絞取

被絞

取、支

ε披歴.追

の階

級樹立

(餌一『

ゴΩ貫。ロσQ窃9剛。匿

ド留口

Ω。σq・黙

↓・。

・8

『・需

・量

・馨

σ2

・。・・』・。ゴ。昏

:

[・尊

§

。ε

れる。而して

『絞取被絞取、支配披歴迫

の階級

に砒曾の分裂す

る事は以前

に於ける年産力顎達の米

だしかりし必然的結果である」而も更

に立入りて歴史の各時期を見れば、比較取又は支配階級、被

絞取叉は披歴迫階級が種々なる形をごる。其共産官』百のはじめに述

べたる所

によれば、雁皮の最初

ユバリ

の聴期

より肚會

陶地

の段

階的匪

分を見

る。.古代羅馬

に於

ては貴

族、中土

、季

民、奴隷

、中

於ては領主、家家

、親

方、仲間、隷

の如

それ

であ

る、而

して

これら

の各階

囚にぎ

た特殊

段階

あるq

`その所謂

亜細亜的、古代的

、封

の者時代

に就

いて如何

る階級

の認

めら

れ、叉

何な

る階

の間

にそれぞれ争闘

の行は

れセ

りε見む

しゃ、

これ等

の問題

は私

の理論

を進

に於

て格別

重要

なる事柄

ごも思

はれす。

マルクス並

エソグ

ルスが如

何な

る乱肌會的集

叉は睡

劃を階級

εして見

る.かご云ふ事

に翻

る概略

の答

解を得

たるが故

に、進

みで然らば

マル

ス的意

味に於け

る階

級の本質が何物

であ

かを考

へた

い。

これ

に就

いては

また、

マルクス自

の所

から

出獲す

る。

14)

1317,

Enge15.AIlti-DUh.ing,S.Tgo;ditto,SocialismUtepianetc.・p・77・

En昇el罵,Anti-P口h1.jng,S,3(,3・

】ahriola,OP・ 〔it・rP・3,2'

Engels,UrspiuiLgderFamilieetc .passim;diしto,A.nti-Duhr正ng,passim.

.

(

マルクス並びに

エンゲルスは階級の本質に關して別に組織的なる論述を輿

へて居な

い。從ひて

如何なる類似が肚會階級ご云ふ集圏を構成す

るか、換言すれば此類似の特質如何に關して如何な

る見解を有したるかは遂に知る由がな

い。

マルクスは英資本論第三巻に於て前述の如く、何が階

級を作るかの問題を設げて之を説かむεし把けれこも、其答解は僅

かに何が階級の本質に非ざる

か、吉口ひ換

ふれ拭何が階級を作らざるかを述

ぷ6

に止ま

って居る。

資本家、地主、墨働者、即ち利潤、地代、勢銀の享受者を以て三の主要階級`見

る黙から云

ば、所得及び所得泉源

の同

一ε云ふ事が階級の本質即ち階級

ご云ふ集團

に特有なる類似なるかに

思はれる。撚れこも

マルクスはこれを否定す

る。「若しか

、る見地よりす

るならば、例

へば讐師ご

官吏こもまた一.一の階級をなす

べきである。何εなれば彼等は二の異なれる耐會的集團

に齢し、二

の各の成員の所得は同

「の泉源から流れ出るから一.」ある」。私共にはこれに続

ける文句が更

に進み

で、職業の同

一、財産

の種類.鱗利の方法の同

一も階級の本質をなすものに非ず巴の意味を含む

ものご思はれる。謂

へらく

「同様の事は湖盆ご地

位ごの限無

き細分にもあてはまる。』此細分は肚

會的分業即ち勢働者

についても資本家、地主

に就

いても行はる」のである。從ひて例

へば地主は

『葡萄山の所有者、耕地の所有者、森林の所有者、鑛山の研有者、漁場の所有者

に」相分れても、

それぞれが

一の階

級をなす

のでは

い、

クウ

ノブは比

に聞

して云

ふ、然らば職業

もまた

一一め

マル〃ス的階級概念

第十六巻.(第一號

一〇九)

一〇九

18)Matx,1<apita1,Dlit哩crBandpZ闇eiLcrTleiLS.422=Tugan-Baranowsky.

a.a,0.S,.1=Hammacher,a,a.0.S.IG8=Counow,a.a.0.,S.55.

19)Marx,ebenda=Cunow,a.a.0,S.55・

』.

r

マルクス的階級概念

第+六巻

(第

【號

〇)

=

O

国「≦9σ匂・ム昆

uJの・・爵『㌶。σqa

も何故

に階級

さゴるか、.マルク

スは

これを

かざれざも其

は明

かであ

る。例

へば勢働

は煙草

工業

に従

事す

るにせよ繊

工業

に徒

事す

にせ

よ、等

しく

『同

一な

る紹

濟的條件

の下に其労働力を勢

に樹し

て費彿

ひ、同様

に於て飴剰勢働を

給付

.

る。其生産的活動

より生す

る所

の樹企業魚鋤土地所

有的

る階級的地位

は同

一である、それは答

.

煙草を作

るε紡

織を事

ざす

るε

によb

て、何

の愛

る所

い」。

に角

に、階

級を作

る類似

マルク

スによれば

、第

一、所得

は所得泉源

の同

一に罪

す。第

二、、

これ

ε殆ご同

一税

せら

れ得

るかも知れ

澱ε思

ふけれこも

それは

まπ職業又は砒會的

分業

の結果

εして成

した

一々の螢

利並

に所有

の種類

に非す。

らば、進

みで考

へる、如何な

る類似

階級

の特質

をなす

のであ

るか。

これ

に翻

しては何人も

ルク

ス叉

エンゲ

ルスの所説

の中

に確

る檬

り所

を見

し得

い。私は

ぼ次

一句

を最も

注意す

べきも

のε考

へる。『経済的關係

は最初

に人

々の大衆を勢働者

ξな

した。資本

の支

配は此

大衆

に共

の位

置共

の利盆

(。ぼ・㈹①日露蕊秤目。、

ω胃轟げδ星

㈹o已色目ωp巳①一昌9器田器口)を與

へ陀。

かく

て此大

衆は既

に資本

に…罰して

一の階級

であ

る。

撚れごもそれ自禮

に於ては未だ階級では無

い。彼等の擁護する利益は階級的利益となる」。これに

よれば、共同の位置、共同の利益ε云

ふ事が階級概念の中心をなすらしく考

へられ.るb而.して、

私の寡聞を以てすれば、從來

マルクス的階級概念の本質を説きたるもの、亦共同の位貴、共同の

20)Cunow,a.a.0.6.55.

21)Marx,ElendderPhil〔 堆ophie,S.162.

利益の何れかを眼目εなす様

に見える。

.

マルクス的階級の本質は前述

の如く第

一、所得泉源

の同

一に存せす、第二、職業

の同

↓叉は接

に在せす

だすれば、次に第三、それは利益の共通

に存せざるか。而して此立場は敷多の人々に

よりて探られて居

る。

利盤

の共通を以て

マルクス的階級概念の中.心要素

εなす見解は少くな

い。

へ.ぱ

ハンマッハア

の如きも、脛濟射利盆は必然的に凝結して階級を作

る、然らば個人的なる経済的.利.盆から如何に

して階級

成.立す

るかざ云

へば、それは穴

ゴ階級的同情

〔器固聾

基図B亮芸冨Vに基くε見る,

ツキイは階級が

一の血會的集團であり.而もそれは他の肚曾的集團より厘捌せらるべき特徴を

有するが故

に階級をなすε認

める、然らば此集團の特徴は何ぞやざ云ふに、それは経済一的利益め

必然的反封

〔從ひて同

一の階級の成員のみに就

いて見れば必然的

一致)にありε見

る。他の種

る砒貧的集團

にあbては其間に利益

↓致を見る事あれこも、階級にありては縄掛

にこの事無

し。かくて利益の.避く

べからざる衝突は階級的肚會即ち階級より成立.てる砒曾

の特徴εなす。此

必然的なる反劉は其根原を醗剰勢働の争奪

に存す

る、肚會

一め部ヨが他

の部分の.飲剰勢働を絞.

取する以上、相互の利益の反樹は避く

べからざる事に腐す

る。かくて階級ご云ふ肚脅的.集團の本四

質は内

に於け

る経

済的利金

の必然

一致、外

に封ず.るその必然

的反.封

に存

しなければな

ら漁..

Vル〃人的階級概念

第+太巻

(第

一號.一一「)

一「[

22)Hamm乱cbe',a.a.O.S.185一186,

Kautsky.Klassenintet.esse-Sonderinteresse-GelneihinteresEe.DieNeueZe-23)

三しXXI,Rd.II,S,24【 丘-.

24)Tugan-Baranowsky,a・a・0・S・26-27;Boudin,TheTheoreticalSystem

ofKarlMarx,r920,P.27・

,

マル〃ス的階級概念

第十大巻

(第一號

一一二)

一一ニ

マルクス的階級概念の中心を此の如く経済的利益臆撞くもの、然らすごするも

一般に、階級の特

徴を経掛釣利益の共通に党むみものぽ共敬極

めて多しご信ずるけれこも、私はか、る立場をごり

得居い。経濟的利益の共同は成程階級の成員

に認められる、撚れざも、それは階級のみに特有な

る事實

に非す。殆こす

べての肚曾は多少の程度に於て、而して数多の甦曾は階級よりも強さ程度

に於て成員の利益

の共同を意味す

るコ他

の砒會

に封ず

る経済的利益の反封も階級以外の集團

に於

て必然的な有事無しεはしない。要す

るに、階級

の本質を利益の共通、野立に為εめむざす

る事

は附随的の事象を重要脱し過る嫌がある。進みで云

へば、

マルクス的立場より云

へば、絞取無

所階級無しごは云

へる、換言すれば、絞取

の事實

生じてはじ

めて砒會が階級的肚曾こなる。然れ

こも、各階級をして他の肚會的集團より塵別せしむるものが此絞取に基

く利盆の樹立にありε云

ひ得

るや。絞取被絞取

の二大階級の間に就いては固より撚り。撚れこも、前

ー-述

べたる数多の部

分階級、副次階級、たε

へば小費商

ざ自作農この間、金融業者

ご大商人ごの問

に如何にしてか

、る

反封を認め得

べきゃ。加之、

マルクス自身の言説に於ても、階級が利益の共通を意味す

る事は明

に認められてみるが、そのいっこにも、之を以て階級の本質なりε認めしむ

べき根撮を見出し得

い。かくて、私共は

塾ルクス階級概念の本質、即ち階級特有の類似を経済的利益の類似以外の

にもεめなければなら粗。

.

の如

く、階級的類似即

ち階

の特徴を

なす所

の類似を

利益

の共通

にも

εむ

べか

ば、更

に異なれ

る立場

をεる必

要があ

る。第四

、之を以

て経済的活動

叉は機能

の類似

に求

めむ

ε

るも

のであ

る。団

より、経済

的利益

の共

通を以

て階級

の中心的

要素

なり

ご考

る人

々じみり

も、また、此経済的

活動

の類似

が常

にそれ

ξ相伴

ふ結果、

一方

より見

れば

、る機能

の類似

を高

調す

,し認む

べきものは少

からず

、今は

y根本

の重みを何

れに置

かにより

て種

々の見

解を匠

る。

而し

て此

の見

方ぽ

明に

クウ

ノヴによりて述

べら

て居

る。謂

へら

『此. 肛會

的な

る勢働

活動

から必然的

「定

の.肚

會的相

互的

關係

(生産關係

)が

生す

る。而

して肚會的

全経

の内

部に

て同様な

る肚

會的

の關係を相

互に保

ち、從

ひて纏濟的

の同

 種

〔島29幕

内舞。σq。奇

鮎9

毛三円訂

穿聾

【㈹ぎ写)に臆す

るす

べての個人及

び集

團は

一の階級を構成す

る。故

マ.ルク

スの考

へば、決定的

るも

のは財産

の大

に非

す、叉所得

の大

さにも職業

の種

にも非す

して、脛濟

的活動

の仕方

(飢δ

〉罫

乱巽

〆<葺ω。ぎ浄。・σ騨鑑σq5㈹)、及

び之

により

て決定

せらる

\所

の各人

(肚

會的経済脛瞥内

に於け

る)位世

であ

る」。かく

て、工場主

金融業者

εは

『共

に資本家

であ

り、其所

得をば肚會的

生産過程

に生

じた

る鯨剰

勢働

から受

る。撚

れこも此

過程

に於け

る彼等

の纏濟的

は相異

なり、而

して、資本的経済

の内部

に於て異

れる経済的活動

範團

を表はす。此

範國

の問

には利益

の差異衝突

が存

立す

る』。かく

ク.ウ

ノヴ

によ

れば

マルクスに於け

る階級的類

似は経

済的

マルクス的階級概念

萄十六巻

〔第一.號

一=二)

[=二

25)Cunow,a.a.O.2.Band,S,53,57・

ノド

マル〃ス的階級概念

,

.

第十六巻

(第

一.號

一四)

一【四

ま.た

・人

(経

に.占

)の

に述

の中

\、

b

、こ

に階

π

(註三)。

(註

三)

マル〃ス自身が反デ

ユウリング論に述

べたろ共同の位置ぱ

げqo一5Φ一口超ヨoQ∩誇=pけδ口である、ヲウノザが階一級 概念

に於

一中心妥書

なし穴るものに肚會

の経胸

組織に於け

ωδ豪

であ

る。私

に共

に之

謬し、且つ瓦之な同

一に見

る、其間如何な

ろ匪別々認むべきかな知ら

の。なぽまた、プ

ウ〆

ンも真

新中等階級

の性質た論ず

るに際して、階級概念

の中

に機能

の要素祉重んで

ろ。『}の階級ざに輩

に多少こも同機

なみ仕方

に於て得られたb多少同標な

み所得

を有す

ろ個人の集合

為意味てうものに非ず。個人の何等かの集合が實除

に泄會階級な形成す

ろ爲

にば彼等が何等

かの冠省釣縄濟的機能為醤

まな

,

ければなら鑑

黙れごも・この考

・渉

ウ・ザの考

に共藩

ばな

い愚

にれろ。プ

所説機能

ふあ

11・ウ

ノヴのそれ亡異なれろ内容寿有すろ。

階級的類似が利益の共通

に在

せす、叉職業の同

】或は接近に存せす、所得泉源の同

一に在せす蓬

すれば、之を以て此

の如く経済的活動或は機能の類似ご認むる事、誠

に残

されたる唯

一の解繹方法

るかに見ゆ

る。撚

れご

も、マルグス、エソグ

〃スの立場は

、る解繹

を許

し得

るや如

何。特

に勢

F乱

のみを以て交換領値の尺度なりこなし、有産者を以て飴剰勢働

の絞取者なbピ見る見解よりし

・、此叢

階級、特に肚會・醤

的響

に毀し・自身舞

。活動を、加へざる聖

自ら企萎

瞥.蝋

まざる資本家の如きものが経済的活動又は機能を遂行するものε考.へられ得るや。私には之を否

記するこ慕

寧ろ

;

クスの立場の面目らしく考

へら・・が萎

は然らす。

一方

に於て

・ル・ス

は明

に地

の如

きも

のが

 定

の機

能を警

むも

のな

る事を

める。他

に於

て英資本

論末行

の言説

には分業の範

團を極

めて廣一振賑

して資本家

土地

所有者

の分化をも含む

(私

の解羅

には誤な

きを

し得

いが)

に説

る。

ェソグ

ルスにありては

、少くも今日

の資本

の中何等

の経

済的機能を畳

まざ

るも

のあり、從

ひて階…級的

類似が機能

の類

似なり

ご認

め得す

ご信

べき黙

があ

る。

エンゲ

ルスば佛蘭西

の貴族

に就

いて彼、等

の計會的機能

は消失

したる

に拘

はらす

、其

所得

に於

て此清失

した

る機能

の封贋を受

取る

オ説く。

、る見方

から

るなら

ば、今

の資

本家、更

に贋

一見

て有産者

も其所

語素饗

階級

'。ぎΦ三8的即ゆく雪号ロb一屋ヰ①ドびΦ民。丙寅臣↓

ご認

めざ

るを得

ざる

根擦

がある。邸ぢ

、今日

の肚會階級

の中

、何

の機能を

せざ

るも

のあり得

εす

れば、機能

一が階級

の本質

をなす

ざは考

へ得

ぺからざ

る事でなけ

れば

なら

漁。

れこも少

くεも、

マルク

スの立場

よりす

れば、有産者

もなほ

一定

の機能を有す

る、從ひ

て階

的類似を機能

の同

一に認む

る事

が比

熱より

否認

せら

、事

はな

い。焦

れこも

この解繹

がか

る黙

より見

て成立

の飴地

きに非

ご云

ふ事

ε、それが適當

の解繹なり

ξ云

ふ事εは同

一に非す。

私は進

みで何

故に此

見解

の支持

し難

きかを説

かなけ

れば

なら

楓。職

の同

一叉は類似

が階級的類

ε見ら

れざ

る事は前

に述

べセ

る所

であ

る。

れごも

、経濟

的活動

己云

ひ経済的

機能

ε云

ふ、そ

れは本質

に於

て職

業的活

そのも

のでは

からう

か。機能

の同

一は即ち職業

の同

】を意

しな

マル〃ス的階級概念

第十六巻

バ第

一號

.=

五)

一[五

27)Engels,Anti-Duhi'ing,S.16g.

ノド

.

マルクス的階級概念

第†六巻.(篁

か。勿論

、脛濟的

活動、縄濟的機能

ε云

ふも

のは職業的活動

よb更

に廣

き範

幽のも.ので

あらう、絞

取階

級の多

のも

のは職業

を為

して而も経

済的機能を管

むε見ら

る。撚

れご

も職

業的指動

を警む

もののみ

に就

いて見

れば

、職

の同

一は即ち純濟

的活

の同

一である。而も、職業

の同

一が

級を作

る類似

に非す

εすれ

ば経

済的活

動の類似、即

ち機能

の類似

もまた、階級

の特徴を

し得

る道理

であら

う。藪

に於

て、今経済

的活動

一定

の種

ご云ふも

のは

一々の職

業の範囲

より

も蓬

い、

】々の職業

は階

級をな

さす

、相近

き職

一團は同種

の縄濟

的活

ご七て

一の階

級をなす

εの解繹

も越

帆易

い。

躰こ

も北

鮮糧

もま

π採用し難

い。將來無階級

の耽曾

が形成

せら

、εし

ても、

そこには

ほ分業があ

る、

竟、職業は階級

蓬何等

不可離

の關係を有

しな

い。今日ま

での

砒會にめりても、同

一の職業に厨す

るものが数多の階級

に分麟す

る。勿論

エンゲ

ルスにありては

階級の起原を分業に求

める、分業成立してそこに階級が認められるε見る,熬れこも、ξれは経済

的活動の差異が直

に階級を意味す

るε見

みのでは無

い。私共

が耐會の爲に捧ぐる脛濟的活動の内

容如何は直接

に階級そのものこ何

の交渉する所も無

い、。

エンゲルスも所得の差異盈ずるに及びて

階級晩立すε見

る、分業が階級の起原εなり得るのは分業によりて所得の差異

(詳言すれば絞取

の關係)の成立す

るが故である。畢竟、階級の特徴セる類似は私共が肚會

の爲に捧ぐる輕濟的活動

の類似

に非すして、肚會より受取るものに於ける類似である。而して私の見

る所

によれば此際受取

一欝」』U

'

28)Sombart,Sozialisll.usandSori:し!eBewegung,9.An日.1920,.S.2-3.

P

、も

ゴ脛

\経

一は

Σ敷

Σ

て第

ε

(駐四

・。

(註四)エンゲルみば明に階級

に賭すゐ分業起原説な守」ろ。

..し∩=叩ξ

田三Φ葱}

子①σq記讐

ヨ己o「…ジ

①膏肓臨く①ぞ

ヨヨ『

げく田

[o

一著

Q[5

四「『9

笛o昼器

78

ユPoヨ

〔野①臼ぞ

℃「?

∩身

①罫σ2「噛舅三∩}二〇〇『

駄[臼

二お

げqΩ6「巴

町讐「醗

o「uR一3

・.■.…

H二

田噛ヰΦ「田∂「ρ

島o歩くo〔匙三

口oコ巴oF角

P・婁

∩・ ①晩卵

論あ

階禦

成辛

ろ事動

ぐろあ

はな

い。然

に拘

らす

、仕

の差

異、即

ち経済

活動

の差

もの

は何

等差、れ

膣階

級的

劃な意

ろも

のでば

い。人

が↓肛會

瓜リ憂.取

ろ所

の・経済

勢力

の差異

か此

の甑剥

っく

ゐ。

噛、臼

一汁鮎の口

¢昌富屋oゴ冨匹9

同」

匙o「<の二巴ピコσq

π?

9。霞

p引㎝。コ二三撃

・三

o馨

h

切。穿

3

四津

けの=苗

三二

⊃しごo〈o「N[・σ。冨

[5阜

二鶉

茸¢日脚δ

〉「巨・・げ①三g

δ̂

≡一高

=のげO=審

.、、o

私が藏

に述

べむ

`す

る第五

の解糧

は次

の如

き見地

に立

つ。前

に述

べた

る所

σq。日臨昌臣巳¢餓三口一

二〇9

げqO日蝕匿四日。ぎ器H窃・。。ロ

の二者

に就

いて

に、二者

がそれ

ぞれ内容を異

にす

る事明であ

る、

る以

上、其

何れ

かを階

級を

形成す

る類似

ε見

なけ

ればなら

漁。共

の利

益が階…級

の特徴

たら

る.

事は既

に説明

した。然

らば残

る所

はセ

∫.】、此

同の位惟

や叉は

位世

の類似を以

て階

の本

ε見

なけ

ればなら

滋。

これが

一方

から

の見

であ

る。而してま

だ他方

から見

る。人

が肚會

の爲

に駕す所

マル〃ス的階}紙牌剛念

第十山ハ巻

〔櫨夘一號

一一七)

一一七

29)Engels,dalismUtopianandScientifc,p.78;Engels,Anti一 一Duhrin三 もS・

303;Hammacher、a.a.0.S,IS7;Cunow,a.a.0.S.56.

30)Engels,Anti…Diihimg,S.15L

マル〃ス的階級概念

、.

第十六巻

(第「號

一[八)

「一八

のも

の、給付す

る所

のも

の、活

動す

る所

のも

の、要す

るに私共

の貢献

は階級的匪劃

を決定す

るも

では無

い。私共

の砒曾

から受取

るもの、即

ち雌會

的勢力が階級的

甦劃を決

定す

る。而

も此祉會的勢

の敷

量的大

さの類似が階級

の特徴をなす類

であ

るε云ふ見

解は

マルクスの探

らざ

る所

であ

る。

数多

の畢

者(例

へば

マサリイ

クの如

きレは

マルク

スの階級

的歴

劃を以

て財産

叉は所得

の大小

による

のε考

へ、

而して

これを基礎

ごし

て階

級孚

説を論駁

せむ

εす

る。撚

れこも、

これは所謂

マル

クス以前

の階

級魏

を以

マルクスを律

せむ

ビす

るもの、階級概念

に於け

マル

クスの

=貝献は階

、帥

ち吐會

階級

をば財産

階級、所得

の大小

(しd。浄N匡霧。・9

<o『ヨひσqΦ諺匹器養

田鼻

o目凹濡話鵬a湊の)

より切

り離

πる黙

にあ

り`考

へられ

る。

くて、肚會

的勢

、從

で経濟

的勢

の受

取ら

\.

様式

の差異、

かの撒

量的差異

に劃し

ゾ」その性

質的差

ε云

べきも

のに階級的

齪劃

の基礎

を認

なければなむ

澱。

勿論其性質的

差異

の中

には経済的勢

そのも

\性質的差異

を考

へ得

海事は無

い。所謂所得泉源

の差異ぽ

これであ

る。

マルクスは前述

の如

く明白[にこれを

階級概念

の中

に畳く事

を否定

て居

る。藪

に於て私

の進

べき道は経済的動

の受

取る仕

に於け

る類似

ご、

同の位置

ざを結

び付

る事

に存す

る。

所謂共同の位世εは何を意味するか。肚會は

一の経済的組織を形づくる一

この漠然たる表現

に他の語を置き代ふれば一

一の塗膿胸経管を形づくる、此経管は人々の物質的欲望充足

の方面

91)Huard,Lesclassessociales,RevueIniernafionaledeSoeiologie,igo.

〆.

に於け

る相互作鷹

の総盤

にし

て、所謂

ヘエグ

ル的意

に於

ける

Ω醗亀

・。。富

に外

なら

漁。此組

は経管

の中

にあり

て、人

々は

ヅ定

の生産

關係

に立

つ、此

關係

に入

り込

むものは膏

に、職業

セ有し

経済的活動を響

もの・みでは無

い。暁闇係の旦

ヌ蟻

似が即ち共同の位置その事に外な島

即ちかの組織叉は経管は数多の部分凝り成b此部分は生産關係上同様なる謝他關係を有するもの

の集團

に外ならす。彼等は此組織の構成上同

一の位置を占有するものである。此

一定の位置

にあ

る事からして、

の経済的勢力を受取る。彼等はそれぐ

の此位置を背景

εし根嫁

し七て其方

を受取るが故

に、其受取る方法

に差異みりε見られる。かくて私は「生産關係上の位置の同

一」こ

れを以て所謂位置の共同`解し、それが階級を構成す

る類似なりご見

る。

の如くに説

き來れば、或は私を難じて問題を謎の大海に投げ去

るもの冠云ふものがあらう。

蓋し・生産關係の意義如何

クス研究者

に封ず

大の難問であるから。私

ε錐も階級的類

似を生産關係の吉葉もて解繹する試みを断定的

眼する資格はな

い、此企ては私の今後の研究

によりて其確實性を賦興せられねばな畠

。.ぞ

て私は再び退

いて、経済組織叉は全勝的経管に

立蹄

る。

(葦

謂ふにそれ懸

・の所謂祉會の経済的構造であ一、叉は経済的構造 

見た

る肚

(〔汚

穿

oロo日【認印

ω耳F7ε「.紆

O$

。。oげ"3

島¢

ΩΦm①コい。一目p酔

一μp6一同

ヨh①H

ひパ。一H。ヨ凶。。一

8

し。量

『葺

僧9

片。9。

の占

一の

の春

.

マ㌻

ス的階級概念

第土

(笙

=

九)

=

32)Barモh,PhilosophicclerGeschichtealsSozio10gi∫:1 .S、347;Hamma⊂her,a.

a,Q.S,Stnwe、MarxscheTheoriedersoma】en.且11twicklul〕 甘,B16【任;rau-

nsArchivXIV,S.676;Cunow,a.a.0.S,146ff.

3呂)Ma,.x ・ 工(apita1・III,2,S・353;Marx,Kritik,herausgeg.vonKautsky,.Vo-

S.55;Hammacher,a.a,0,S.166;Cunow,a.a.0..S.1斗6.resort.

マルグス的階級概念

第十六巻

(算

一蹴

一二〇)

}二Q

す。

既位置を以

て、甦會

の全生産的勢働

に於て

各人

の立

つ關係

によb

て定

まるε見

る限り、此位

の共

同叉は

同質性

は即

ち各人

の経済的活

動の

同質性

一致す

る。勿論

これは経済的

機能

、活動

・事・遷

・・糞

・解・・董

-て龍

・あ・・慧

産・活塞

一至

の、みが立入る關係εして生産關係を見

る限b認め難

い。即ち此経済的構造は生産關係の組禮に

.

b

、財

〔…

・・-島

づ.。匹.=、・…。昌ω<Φ『藝

団団い切Φ

・。①一。三

μ①コニ・。〔ゲ

 

・…§

 

ξ

 

・}

含・ξ

  か・藻

磯∴

決して普通

に云ふ生産的勢働に從事する紅

の\みによりて構成せらる〉事は出來漁。生産的勢働

以外

に立

つも

のε蹉も、例

へば地主

、企

を瞥

まざ

る資本

家こ錐

も、此

経済的構造

に立

入り

一定

的活動・響

・・亘

・ければ・畠

・さて此位農

必然的・所得

(及び其他の鍔

助勢

財産羅

も刻々に盟

せらる、此種のを

して考

へ得色

の得

る在

方を決定するぶ

鞠唄

て位置の共同ε云ふ事ぽ

一面よb見れば其受取る縄濟的勢力の性質的差異こして考

へ得

る。

h

.

へば巻烟草工場

の職工ε紡績工場の職

工ごは其職業を異にすれデ、も、共

に其勢働を資本家に

蜀して費るべき關保

し立

つ、此幽係の同

】、即ち全経済的構造に於ける位置の同」が彼等を同

一階

b

級に轡

・むる地

主は著

する所鑑

・藍

田あれ・・も・之・生薯

・餐

・て小作婁

得・黙

に於て、同

一の位置を青

むるが故

に同

一階

に罵す

る事

ごな

る。撚

れこも此位

の同

】、差異

ε云

ふ事も相封的概念である唱

マルクス自身も決して位置の極めて挾少なる類似が階級の特徴をなす

。所謂利響

位警

の無限なる分化に贋

て階級の形啓

むれるものではない・、割合

範國の置き(云はば内容の割合

に乏しき)位置の類似のみが階級を形成す

る。然るに此範園の如何

を決定するものは成員の意識そのものである。勿論私共の意識が任意に階級

の範囲を決定す

・し云

ふのでは無

い、肚會

の経済的構造そのものによりて既に輿

へられたる位世の類似の姿がある、その

一定の範園

のものは成員に謝して後

に説くが如き相互

ぺ存の意識を促し團結を形成せしめる。從

ひて階級的匿劃は経済的構造を其儘

にして置いても、決して

皿義的に固定

せるものでは無く、云は

ば多義的のものである。例

へば位置の類似の範囲Aが成長の間

に位置の同

一に基く相依の意識を.

生ぜしむるご共に、AεBCεを包括する八が同様なろ意識を促がす事がある、叉同

一の人が測

に属するε共にκ

に樹立す

る∬

に屡する事がある。かして、部分階級や中開階級

の存立を見

る。

.一方に於て資本家が

】の階級をなすど共

に、大商人ε金融業者のそれみ\別なる階級をなすε見

られ、或人が自作農たる`共に小責商人祀るが如

きは其

一例

に過ぎ澱.勿論階級・こ云ふ團結を生

る位置の類似の姿は肚會の経済的構造

によりて與

へられ、成員

に認めらる

、相依の意識はその

反映

に過ぎぬものであらう、

ゴ熬れこも、此意識を俘ひ

フべき位置の類似の範園の特徴を客観的に

決定する事は不可能

である。而も

これは肚曾に於けるゐらゆる類似的固結

に通す

る事柄

にして、

マルクス的階級概念

鋸+六巻

=三

一三

.34)Marx.Loh.narbeitandKapita】 ,

35)1〈apital,III,2,S.422.

x849,passim,Kapit乱1,III,2.,S,4亘5.

'

〃.喬

階級.警

六巻

(第

二)

一一三

して階級

のみに限れ

・事

ではな

い。

・ル・

・説

にか

・・犠

し得、bれざ

る事は當然

通理であ

る。

然らば此相依の意識、即ち階級の團結

に關.し三

の吟味を加

へなければならぬ。

マル〃スに於け

る階級概念の中心累

、即ち其類似の内容を明にしな

が故に、轄♀

、其團結の

内容の考察を試みたいひ・れが讐

マル・スに於ける階級の寵操

のマ藩

の問琿

しして、講

は階級の震

の問讐

して取誓

れるもの、而して器

.サンディカツズ・の理論が之蓬

用するに及びて其重要

さを加

へ來れる問題である。

先づ

ツガン●

バラノウスキイによる・

・亥

・は擁

.細..犠

以て畿

の馨

・階墾

てボナ琵

之を袋

した皇

説きたる

の申にまた、零細農の地方的團結

のみ喀在し、利

 

が何箇

民的團結を生竿

政治的組織を宿せざ・しが故・階轡

沸す妄

ふ。また多

クスは鶴

者無産者の階級.に就いて説藁

極めて多な

し起鈎はらす、共羅

日吉

の沖には、常時

それが何笥

階級をな皐

、從ひて難壁

階磐

なす事、留

者を階級に組織す・事が第

5

でめ豊

,.聾

.彫

關…

亦二

方・於・・れが階響

・異

於・

。6).Tug・n=13… …sky・ ・…0・S・ ・2∬;`M・ …De「

Au日 りS.97.

マ7)Dasko[rl111unistiscl〕eMani「est,1ピ9工,S・1{)IS・

AchzebntcBrumaire,

'

それが階級をな

さす

ε説

かれ

る。黙

れごも此

の矛盾

は階級

の獲達、師

一の階級が鍛多

の獲

達段階

を辿

りて進む

ε云

ふ事を考

ふる時

に消

滅す

る。

マルク

スは

云ふ。『資本

の支

配は此

大衆

にし

て共

の位置、共

の利益

を與

へた。

かく

て此

大衆は資本

に.謝

して

一の階級

(魯拓

p累。σq。σq。昌苧

げo「亀¢日

内書評巴・ユ霧ωo℃〇二「冨ω臼覧冨=瞬霧)走り、撚

れこ

も氷

だそれ自騰

に於

て階級

(厨口o内証切㍗

①『耳

7鋤Φ[訂r。一p鴇・℃。『

一二7日中日・)では無

い』「階級争闘

に於

し此

大衆

は相結

し、それ自

陛砂

めの階

級を形成

る。彼

等が擁護す

る所

の利益

ぱ階

級的利

こな

る」。これは、置目。ωωω言

よU

その否

によbて到達

せら

、し。。ぱ

葎「撃結「霧に、文典

否定の否定

る零

邑。訂ωぎ

への獲展

に關す

、エグ

ル説

の用語

を用

るもの、從

↓の段階

に於

て階

級な

るも

のも、後

の段階

の階

より

へば未

だ階

級たらざ

るも

のであ

る。

ゴ他

に射

しての階

εそれ自慌

の爲

めの階級

ごに糊

して

何を意

味せ

しむ

べき

かに聞

ては必ず

しも単

の間

一定

の見解

は無

い。.し

かし、比

熱は決

しτ

重要

の問遺

ではな

い、

ヘエグ

川流

の表

現ば

ルク

スの階級概念

の本質

ごは何

等交渉

なき事柄

であ

る、π

ゴ階級

の獲達

の段階

の内

が如何

に見

て居

るか

Y私の問

ざな

る。

内容

に關

しては先

づクウ

ノヴ

による。

クウ

/ヴは

これを勢働煮

階級

に就

いて説

く。

近代

の産

業国家

に於

いて初

めて勢働者階級

の成

立す

に當

り、彼等は

なほ他

の階級

どの樹

立を意

しπる

而し

て統

}的

目的

を追求す

る所

の階級

ではな

った。

勿論資

本家

に封ず

る反抗

は常

に認

めら

マルク人的階級概念

第+六巻

(第

一號

一二三)

一…=二

3h)Marx,E]endderPhilosophie,S。ISO;Marx,Mi蛇reeしc.p.241.

鞘9)Cullow.a.a.0,S.66;Hammacher,a.a.0.S.185.

0

,

マル〃ス的階級概念

第+六巻

(笙

=酉)

 二四

がそれは地方的、職業的叉は工場別附にして云は

ぼ散在せる争闘

たるに過ぎ滋。從ひて共同の階

級的要求は末だ認

められな

い。これを第

一の段階ごする。第二の段階

に入れば、産業の獲達

の結

果ざして勢働者の接燭

は頻繁εなり、職業的地方的利益は背後に潜み去りて∩彼等は漠然ながら

共同の境遇、共同の利益を意識す

る、而して資本家に濁して有す

る彼等

の共同の地位の意識

によ

りて牢ば本盗的なる階級感情が生じ、O。∋匡

のげ臼

⑳ω鼠総Φp〈叩き日乙o暮筈

が認められる。更

に第

三の段階

に進む。藪に於て.彼等は所謂自己を階級

に組織す

る。即ち以前には或る政蕪を助

けた

のが今や自ら進みで地方的ならす國氏的なる團結を作り之を政黛に仕上げる。此の如く、階級に

組織を血ハふる事によb

て(ぎ臣葺巳巽冨

甦p圏oなら

しむる事

によりて)、若しくば之

に俘ひて、彼等

が勢働者通して肚會の内部に

一階級をなし、其共通の利益が他の階級のそれに謝して擁護せらる

べきを認める、所謂階級意識、階級的利金が成立す

(三の段階

の名徳は私の勝手

に用ひたるも

のである)。

ツガ

ソの見る所の内容もこれε本質

に於て異なる・しは思はれ兎。而して、

ツガ

ンは云ふ。「肚會

階級はかくて二の嚢達段階を進む。先づそれは自己の爲の階級たらす、他の階級に謝しての

一階

級である。然る後それは自己の爲の階級

に構成す

る、吐血會的集團を階級に組織す

る事は之を以

て終る。

マル

クスが零細農に階級的性質を否認しπるは之によりて、それが構成せられたる階級

40♪Cunow,a.a.O.S.63-66.

それ自膿

の爲の階級に非ざる事を示さむ窪したのである。勿論彼等は催

の階級に謝しての階級で

.

はあ畠

。か-て此見株

よれば・階級・組磐

與ふる擾

從ひて之を警

に組守

る事

,

905「げσ

N口「

四切鉾

9

σq窓

甑8

「団δ犀

。「N異

℃o蓋

曽ず。目

「一身

○お

「旨

二〇昌

N母

7

器いΩ

内。霧算a①三指

p一の囚一器零)は同意義を有す

る、此組織を與

へら

たるものがそれ自禮

の爲

の階級である.、階級意識、階級的利盆は此段階に於ける階級の特徴をなす。クウノヴも此段階に於

.

ける階級を以て自己の爲の階級なbε見る黙

に於て異見を宿せす、而して此段階

に達せざる.段階

の階級が他

に謝しての階級である意味を説

いて云ふ。「勢働者は既に可なりに其階級的性質を殿展

せしめた、而して資本

によりて、即ち、資本家階級よりしては既

㎜の新興の、本質に於て相異な

る階級

εして認

のられた。而も彼等自身はなほ未だ其特殊の階級的性質を意識せす、帥ち彼等の

特殊の地位、特殊

の利益の意識

に到達せす、從ひて、なほ未だ自己の爲の政窯を形成す

るに至ら

ぬ。」實

に既

に支配的地

位に立

てる階級

よりも

の階

よbも利益

の劃

立を知

る事

が早

い。

クウ

ノヴが他

に封ず

る階

εは即ち、他

の階級

り既

に階級

εして認

めら

、謂

である。.これが前述

の段階

の第

二を指

か、第

 をも併

せ含む

かは

明ならす

、若

し併

せ含ます

ごす

れば、第

…の階段

は正

しくa莞m夢三

ε

しての階級

に當

る道理

であ

る。

ツガ

ン.の他

に謝

ての階級

の解繹ぽ之

を明

にし得

いけれこも、クウノ'ヴ

のそれ

ε異

なり

ε見

る.べき論撮は無

い。他

に謝

しての階級、

それ自

マルグス的階級概念

第+六巻

(第[號

一二五)

一二五

41)42)

43)

Tugan-13肛anowsky,a.a.0.S,24.25.

DasKolnmunistischeManifest,1891,S,18;

98;Elend,S.五So.

Cunow,a.a.0.S,66;

--erAchzehhteBrum乱ire,S..

マルクス的階級概念

第+大谷

(第一號

=天)

「二六

の爲

の階級

の匠

別が

レルにあbては

これ

らをや

、異

なれ

る内

容を有す

ε思はれ

る。

ソレ

ルに

よれば資

本家

に謝す

る反抗

の固結

を形

成す

に止

まる限b、

無産

者を

以て他

に射し

ての階級

でめ

デてカァ

るご見

る。

云はば勢働

組合

を軍な

る反抗

の團

たら

めむ

・しす

な蹄、

それは自己

の爲

の階級

の成

立を阻止

せむ

ごす

るも

の穿ある。

勿論

無産者

が組織

せら

、事

によb

てのみ

それ白膜

の爲の階

ごな

る。熱

れこも

、組織す

ε云ふ事は筈

。。・騨

磐8・・器

・・.…二

σ。団窮

に弄

す、

それは機械的盲

 

他律羅

し・醗

 

化遙

し・・政治・・鑑

學券

打薯

に磐

ものに非す・長き経讐

貴行E

よ-て得らる薪

の道徳的獲燐を意味する。北道

油盛

徳的要素が来る

べき瀧曾に於ける法の新原埋εなるべきものに外な畠

。而してその完成の爲に

曲解

.

・あ

が高調せられる

(些

。。・。.p降く…,。。星

漿

の中心

。置

かむξしたる霞

.ルクスが

 八五八年以

に懐抱

したり

し所

る。後此考は

8旨旨葺ωを重す

る事

によb

てす

られて居る〉・念

等の黙に深く立入る事を貴

けれご

・他の爲の階級・それ晶

の爲の階糧

・…

の見方重

調

・内寮

・事は明であ・.・

・ば零細農の犠

伊・な

さゴるは轟

血.

一がなほ、地方的分立を破壊せす、何等

の國民的結合をなさす、政治的組織を有す

る事無きが散

.であ

る、從ひ

て此結合

の成

立す

る所

、それは

自己

の鴬

の階級

εな

る。而も

レルによれば、此結.

含も姦

治的組織もそれが反抗

の爲の結肚である限b、他嬉

しての階級た・に過嘉

・ガソ

殉.

.

の難

を以て多

ク・の眞意を得た・もの嘉

ふ・け砦

も、今私挽

黙に論及芋

。此黙に關

聯して私は二の仕事をもつ。

一は此階級獲達段階を肚會解約立場から結合の形

の墾詫

ε七て見る

事、二は階級こごに所謂それ自艦の爲の階級ε政蕪εの關係を吟味する事でみる。

私ははじめ階級・し云ふ集團

は二の方面に其特性をも

つ。

一はそれに特有なる成員悶の類似の如

何なるものなるか、二は其集臨の團結

の性質が如何なるものなるかっ是であ

る。類似の性質に關

しては之を経濟的勢力の性偵上の類似にありざ見π。勿論利益の同

一、所得泉源

の類似、脛濟的活

動の皿類似

ξ云ふが如

き、之・し相離れざる種

々なる一類似の相仲

ふ事、延

いてはこれご必然

の聯絡な

きまでも内相合

一する事多き財産

の類似、生活標準、風俗、漱養の類似

ぜし云ふが如きもの、俘ひ

る事は否定し難

い。

さて其團結

の性質

に關しては普通の肚會學的見地

より見る特、三

の段階を

・考

へ得

る。第

一、所謂脛濟的構造

に於て同

一の地

位を占有するもの、即ち類似せるもの

、肚會

内部に相並び生存す

る事、それらは地方的に相結合する事あり・しも、全国民

の範園に亘りての交

渉が認

められぬ。第二、彼等は相互の類似及び利益の共通を意識す

る事

により批同類に封ず

る同

情を』熾する。

クウノヴの山言葉を借れば階…級感情、

ハソマッ.ハアの所謂…「相依の特殊なる感情」、

ルクスの云

へる階級的同情が成立する。策三、彼等の間

に組織が形成せられる、此組織は彼等の全

部を包含する事固より不可能

であ

る、其

一部をのみ含

めごも、地方的ならざる性致を帯びる。第四

マルグλ的階級概念

第十六総

(第}號

一二七)

=一七

45)Marx,Kapital,III,1,S・1ア7・

0

クス的階級概念

.

第+六巻

(鐙

八)

一二入

此組織

が政

蛍…的色彩を帯

るに至

る。後

の二段

階は

マルクスにあbて同

一覗

せら

れるが、匿労

して

へ得

べきものである。階

秋が肚

曾内

部に於

る単な

る歴劃

πらす

、それが

一の集團

ε見ら

るN

限り、此第

一の段階

は階

に非す

q第

二の段

に於

て此歴劃

の裡

に結

が認

めら

れる、集團化す

る事

により

てそ

れは階

εなる。

マル

クスの

最廣{識に於

ける階級

が前者

を含

むか.

クウ

ノヴは之

,

を肯定す

る一し思

ふ、ハソ

マソハアは

の階

級的

同情

の加は

るに及

びて階級

ごな

ε解

繹す

る。第三

の段

に入

りてそれは無

組織

の集圏

より有

の肚會

即ち團鵬

εな

(殿密

に云

へ.ば此

團農

ご云

ふ核を

有す

るに至

る)。私共

の立場

から

へば

、組織を有

する事

ε政蕪化す

る事ごは別異

の事

にし

て、此段

が自

の爲

の階

級を

㊨.すや否や

一概

に答

へ得ら

れぬ。而

して、此等

の段階

を辿

b

て階

の獲

し行く事は

一に生産

力の獲蓮

から乗

る必

の結

にして、人間

意識

の能動的作用

ざ見

べきでは

いざせられ

る。

には

なほ階級

ε政

墜ぜ

の關係

の問.題

が残

る。之

に關

しては、第

一、階

ε政窯

ごは成員

の範

に於

て全く

一致す

るも

のな

りゃ、即

ち、階

そのま

、政蕪化

せら

、も

のなりゃ、第

二、階級

的利

の内

がそのま

、之

を代表

る政黛

の政綱

εなるも

のなり

ゃ、此

二黙

が注目

に直す

る。階

が政

に組織

せら

、に及

びて其利益は階

級的

利益

ごな

るご云

ふ表現

からす

るならば此

二黙共

に肯

せら

れねば

なら

源様

に見ゆ

る。而

して、事實

に於

て之を肯定す

る立場

にめ

る人人

は多

い、少

ξも、階級孚囲

その純

梓な

る限り、此

一.一難を肯定

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めるε見

られ

る。黙

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に就

いては

マ川ク

スもまた

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ルスも

立入り

て説明

して居な

い。

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ε見

る事

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て、此

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る。

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に劃す

る答

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の成員

の團結

の種類.に關

して

マルク

ス並

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る。

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階級概念

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て、

マルク

ス、説

に關脱

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いε思

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マルク

スを

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て、

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方を

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スの見

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いて末尾鯨bな

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略を試みた

るのも此

事情

による二

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・五)。

.マル.ク

ス的

階級

第十六巻

(第

一號

一二九)

一二九

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