14
重要! 使用前に、利用者のリフトとリフト・アクセサリーの両方の使用説明書を読んで下さい。利用者のリフト及 び移動の際には、必ずいくらかのリスクが伴います。説明書の内容の完全な理解が大事です。器具は訓練を 受けた要員のみが使用して下さい。疑問点や質問については Hill-Rom社代理店にご連絡下さい。 製品の説明 は、特に注意が必要であることを示す三角形の警告マークです。 本書では、リフトされる人のことを利用者と呼び、支援を行う人のことを介護者と呼びます。 Viking™ M/Viking™L/Viking™ XL 床走行型リフ トは、例えばベッドから車椅子、トイレや風呂への 往復もしくは床面への上げ下しなどのもっとも一般 的な移動用の三つのリフト・モデルです。アームレ ストを装備したViking床走行型リフトは利用者の歩行 訓練にもお使いいただけます。 すべての三つのリフト・モデルには、操作のデータを 継続的に記録する監視システムである、Liko™診断シ ステムが装備されています。 バッテリーがリフトに取り付けられていない状態 でも、バッテリー本体でバッテリーの充電状態が読み 取れます。バッテリーは環境に優しいNiMH型です。 ワイヤレスのハンド・コントロールを使用すること で介助者が利用者のより近くで作業可能になるので、 リフト状況における追加的な安全確保が提供されます。 介助者にとっては、負担の掛からない姿勢での作業が 可能になります。 リコのリフトをご使用の際は、機能の発揮と安全のた めに、個別にスリング及びその他のリフト・アクセサ リーを調整する事が最重要です。 Viking™ M/Viking™ L/Viking™ XL 床走行型リフト には手動と電動緊急下降があります。 (Viking M) Viking™ M / Viking™ L / Viking™ XL 床走行リフト 使用説明書 Viking M 商品番号2040015 Viking L 商品番号2040014 Viking XL 商品番号2040013 7JP137105 改訂版 6 日本語

Viking™ M / Viking™ L / Viking™ XL - シーホネンス株 … M、L、XL 床走行型リフト I 改訂版 6 2 注意!本説明書は製品の使用者向けの重要な情報を含みます。本製品の使用者は全員この説明書の内容を良く読み、完全に理解してください。

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重要!使用前に、利用者のリフトとリフト・アクセサリーの両方の使用説明書を読んで下さい。利用者のリフト及び移動の際には、必ずいくらかのリスクが伴います。説明書の内容の完全な理解が大事です。器具は訓練を受けた要員のみが使用して下さい。疑問点や質問については Hill-Rom社代理店にご連絡下さい。

製品の説明

は、特に注意が必要であることを示す三角形の警告マークです。

本書では、リフトされる人のことを利用者と呼び、支援を行う人のことを介護者と呼びます。

Viking™ M/Viking™L/Viking™ XL 床走行型リフ トは、例えばベッドから車椅子、トイレや風呂への 往復もしくは床面への上げ下しなどのもっとも一般 的な移動用の三つのリフト・モデルです。アームレ ストを装備したViking床走行型リフトは利用者の歩行訓練にもお使いいただけます。すべての三つのリフト・モデルには、操作のデータを継続的に記録する監視システムである、Liko™診断システムが装備されています。バッテリーがリフトに取り付けられていない状態 でも、バッテリー本体でバッテリーの充電状態が読み取れます。バッテリーは環境に優しいNiMH型です。

ワイヤレスのハンド・コントロールを使用すること で介助者が利用者のより近くで作業可能になるので、リフト状況における追加的な安全確保が提供されます。 介助者にとっては、負担の掛からない姿勢での作業が可能になります。リコのリフトをご使用の際は、機能の発揮と安全のために、個別にスリング及びその他のリフト・アクセサリーを調整する事が最重要です。 Viking™ M/Viking™ L/Viking™ XL 床走行型リフトには手動と電動緊急下降があります。

(Viking M)

Viking™ M / Viking™ L / Viking™ XL床走行リフト使用説明書Viking M 商品番号2040015Viking L 商品番号2040014Viking XL 商品番号2040013

7JP137105 改訂版 6日本語

2Viking™ M、L、XL 床走行型リフト • 7JP137105 改訂版 6 www.hill-rom.com I www.liko.com

注意!本説明書は製品の使用者向けの重要な情報を含みます。本製品の使用者は全員この説明書の内容を良く読み、完全に理解してください。説明書は製品を使用する方が常に手に取れる場所に置いてください。

目次

安全にお使いいただくために

Viking™ M / Viking™ L / Viking™ XL 床走行型リフトは公認のテスト機関によりテストされており、医療機器指令のクラス1製品の条件を満たしています(MDD 93/42/EEC)。Viking™ M / Viking™ L / Viking™ XL床走行型リフトはEN ISO 10535、IEC 60601-1、 IEC 60601-1-2、ANSI/AAMI ES60601-1 及び CAN/CSA C22.2 no. 60601-1の要件を満たしています。

いかなる状況でも、リフトは改造しないで下さい。ご質問については、Hill-Rom社にご連絡下さい。

ジアテルミー装置ののような強い電磁波など障害の元となる器具を使用する場合は、ジアテルミー装置のケーブルがリフト上あるいはその近くに置かないなど、特別の注意を払ってください。不明な場合は、補助機器の技術者またはお買い求めの代理店へお問合せください。リフトは、例えば可燃物が保存されている場所等、可燃物の混合の可能性のある場所では使用しないでください。

安全にお使いいただくために .......................................................2定義 ..............................................................................................3技術データ ....................................................................................3寸法 ..............................................................................................4組立て ...........................................................................................5操作 ..............................................................................................6赤外線ハンドコントロール ..........................................................8操作パネル ....................................................................................9バッテリーの充電 .......................................................................10最大荷重量 ..................................................................................11おすすめのリフト・アクセサリー ..............................................11簡単なトラブル解決法 ................................................................13点検と保守 ..................................................................................14

バランスの悪いリフトは転倒の恐れがあり、 リフト器具の破損の可能性があります!

リフト・アームは手動で上昇させないで下さい!

リフト使用中は、利用者から目を離さないで下さい!

使用前には、次の点を確認して下さい:• リフトが、組立て方法の説明に従って組立てられている。• リフト・アクセサリーがリフトに正しく取り付けられている。• バッテリーが、最低5時間充電されている。• リフトとリフト・アクセサリーの使用説明書を読んでいる。• リフトを使用する要員はリフトの正しい操作と使用について知っている。

リフト使用前に 必ず 以下の事柄を確認してください:• リフト・アクセサリーに損傷がない。• リフト・アクセサリーがリフトに正しく取り付けられている。• リフト・アクセサリーが垂直に下がっており、自由に動かせる。• リフト・アクセサリーは、利用者の必要に応じて型、サイズ、素材及びデザインが適切に選択されている。• 怪我の予防の為に、リフト・アクセサリーは利用者に正しく安全に着用されている。• ラッチが損傷していない。ラッチの欠乏あるいは破損は必ず交換して下さい。• 利用者を吊り上げる前に、スリングのストラップ・ループが引っ張られた時点でスリングバーのフックに正しく

掛けられている。

3Viking™ M、L、XL 床走行型リフト • 7JP137105 改訂版 6 www.hill-rom.com I www.liko.com

定義

13

15

18

5

1

17

16

14

3

2

11

12

10

9

8

4

19

進行方向

1. リフト・アーム2. アウターチューブ(Viking Mのみ)3. フレックスリンク4. ラッチ付きスリングバー5. リフト支柱6. 緊急下降装置(手動)7. リフト・モータ8. 脚部9. 前輪10. ブレーキ付き後輪11. 脚幅調整用モーター12. ロック用ハンドル13. 製品ラベル14. バッテリー15. コントロール・ボックス赤外線受信機16. 緊急停止装置、内蔵充電器、及び操作パネル

(電動緊急昇降)付きコントロール・ボックス17. ハンドル18. 簡易使用説明書ホルダー及びスリングサイズ

の色分けコード19. 赤外線ハンドコントロール

6

技術データ最大荷重量: Viking M: 205 kg

Viking L: 250 kgViking XL: 300 kg

素材: アルミ重量: 総重量: 最も重い部品:

Viking M 34.0 kg 15.3 kgViking L 36.5 kg 20.5 kgViking XL 38.3 kg 21.3 kg

車輪: Viking M前: 75 mm 車輪対。後: 75 mm ブレーキ付き車輪対。Viking L、XL 前:100mm 車輪対。後:125mm 車輪対。

回転直径: Viking M: 1400 mm Viking L: 1460 mm Viking XL: 1570 mm

緊急降下装置: 手動及び電動

リフト間隔: Viking M: 1270 mmViking L: 1330 mmViking XL: 1370 mm

リフト速度 (荷重無し):

Viking M: 各42 mm/秒および 38 mm/秒Viking L: 各21 mm/秒 および 13 mm/秒Viking XL: 各21 mm/秒 および 13 mm/秒

騒音レベル: Viking M: 46 デシベル(A)Viking L: 51 デシベル(A)Viking XL: 51 デシベル(A)

プロテクシ ョン・クラス:

Viking M: IP X4Viking L: IP X4Viking XL: IP X4

コントロール の操作力:

ハンド・コントロール: 4 N 操作パネル: 4 N

赤外線ハンド コントロール:

バッテリー:2 AAA LR03 1.5 V.範囲: 2 m

電気データ: 24 V操作間隔: 断続駆動10/90は最高2分。運転定格10%、

2分以内バッテリー: NiMHセル、2.2Ah. 新しいバッテリーは

リフトをお買い求めの代理店で入手可能 です。

バッテリー充電器:

CBL20001、内蔵、100-240 V AC, 50-60 Hz, 最高 600 mA.

リフト・モーター:

引き抜け防止装置付き永久磁石モータViking M: 24 V, 8.5 AViking L: 24 V, 6.4 AViking XL: 24 V, 8.0 A

脚幅調整 用モータ:

永久磁石モータ 24 V、 6 A

器具は屋内使用に設計されています。

タイプB, 感電防止保護等級

機器等級II

Viking (M )

Viking L、XL

67

4Viking™ M、L、XL 床走行型リフト • 7JP137105 改訂版 6 www.hill-rom.com I www.liko.com

寸法

A最大* A最小* B B1 B2 B3*** C D D2** E* F F1 L最大* L最小* M N O最大 最小 最大 最小202019701920

144013901340

1230 870 660650650595

1110 690 970 560 195110010501000

105 30179017401690

520470420

385 220 495

Viking M 寸法 mm

上面図側面図

BB1

F F1

A最大

B2

A最小

**60

0 m

m

E

M

N

O

リフト・アームの最大位置

B3

L最小

L最大C

D2

D

リフト・アームの最大位置

D1

**70

0mm

注意:寸法はリフトが標準スリングバー及び、標準車輪で装備されている場合によります。その他のリフト用アクセサリ又は車輪に変更する際には、変更後もリフトがご要望のリフト高を得られるかをご確認ください。

* 高さの設定箇所により、Viking Mは異なる寸法となります。5ページの「組み立て」を参照。** 参照の寸法は Standard EN ISO 10535:2006 に基づいています。

Viking L 寸法 mm

Viking XL 寸法 mm

A最大 A最小 B B1 B2 B3** C D D2** E F F1 L最大 L最小 M N O最大 最小 最大 最小2110 1500 1420 960 600 560 1130 815 1015 605 145 1010 170 40 1910 540 557 365 665

A最大 A 最少 B B1 B2 B3** C D D2** E F F1 L最大 L最小 M N O最大 最小 最大 最小2030 1390 1360 900 630 560 1070 695 950 625 230 1060 165 43 1790 460 500 280 550

バイキング XL mm寸法

5Viking™ M、L、XL 床走行型リフト • 7JP137105 改訂版 6 www.hill-rom.com I www.liko.com

1. 両方の後輪をロックして下さい。支柱を脚部の接続部の上に差し込んで下さい。

3. 次の方法でケーブルを接続して下さい: - 1番ソケットに充電ケーブル- 2番ソケットに、リフト用モータ

のケーブル。- 3番ソケットに、脚部幅調整用モ

ータのケーブル。

4. ケーブルを ケーブル用蓋の開口部に通して下さい。蓋を押し上げて、付属の4アーレン・キー及びネジ(2)で固定して下さい。

12 3

5. バッテリーをコントロール・ボックス内の専用ブラケット入れて下さい。バッテリーがその位置に固定されているか 確認して下さい。

2. リフト支柱を装備されたロック用ハンドルに固定して下さい。ロック用ハンドルの位置は下向きになる様に調節して下さい。注意!Viking M 床走行型リフトの調節可能なリフト支柱は三つの異なる高さに設定出来ます。通常は、真ん中の穴を使用します。より高いつり上げ位置が望ましい場合、支柱の下の穴に固定し、低い位置が望ましい場合は一番上の穴に固定してください。穴と穴の間隔は50 mm です。4ページの寸法表をご参照ください。

6. ハンド・コントロールをリフト支柱に固定された緑色の 「ボタン」に掛けて下さい。ハンド・コントロールを掛ける用に二個の予備の接着「ボタン」が用意されています。予備のボタンはリフトの何処に設置しても良いです。

A

B

C

D

7. 赤外線ハンド・コントロールの渦巻きコードの接続。

(Viking M床走行型リフト) (Viking L、Viking XL床走行型リフト)

組立て本装置の組立を行う前に、次の部品がすべて揃っていることを確認します:

• 電池• ベルト・クリップ付き(赤外線)ハンドコントロール• 取扱説明書、簡易ガイド、 充電ケーブル、充電器

接続用ケーブル、ネジ(2)付きケーブル蓋、アーレン・レンチ、ハンドコントロール用代替サスペンション・クリップ付き背面カバー、ハンドコントロール、 を掛けるためのボタン2個及び赤外線ハンドコントロール用の渦巻きコードを含む袋。

• リフト・アーム付きのリフト支柱、簡易ガイド用ホ ルダ、ケーブルを含むリフト・モータ、スリングバ ー及びコントロール・ボックス

• ケーブルを含む脚部幅調整用モータ付き脚部• ロック用ハンドル;Viking M、L 床走行型リ

フト(1組)、 Viking XL 床走行型リフト (2 組)

「カチッ」と音がします

6Viking™ M、L、XL 床走行型リフト • 7JP137105 改訂版 6 www.hill-rom.com I www.liko.com

組み立て後に、 次の点を確認して下さい:• リフト・アームの動きはハンドコントロール/操作パネル

のボタンに対応します(8ページの「赤外線制御の使用」参照)。

• 緊急下降装置が機能する(手動と電動)。

• 車輪のブレーキが働く。• 脚部幅調節機能が作動する。• バッテリーは充電されている。

10. 初回の使用前に、充電ケーブルをコネクタ・ケーブ ルに差し込んでバッテリーの充電を行って下さい。 次に、充電ケーブルを電気ソケットに差し込んで下 さい (100-240 VAC)。充電中は、コントロール・ボックスのランプが (緑/橙/橙)と交互に点滅します。約5時間後に 充電器が完全に充電されます。

操作

11. 充電が完了したら、充電ケーブルを支柱の専用のホックに掛けて下さい。

緊急停止装置緊急停止装置の稼働:コントロール・ボックスの赤いボタンを押して下さい。 緊急停止装置のリセットは:ボタンの上部に指示されている矢印の方向へ回してください。

電動の緊急昇降リフト・アームは操作パネルのそれぞれ「下」及び「上」の印のいずれか一つを押して、電動的に上下させます。

9. 緊急停止ボタンをボタン上の矢印方向に回して緊急停止を解除してください。

8. 簡易ガイドをリフト支柱の専用ホルダに入れて下さい。

7Viking™ M、L、XL 床走行型リフト • 7JP137105 改訂版 6 www.hill-rom.com I www.liko.com

(Viking M床走行型リフト)

(Viking L、Viking XL 床走行型リフト)

ハンドコントロールの電池交換ハンドコントロールの表示器 A が点滅(黄)した場合、 ハンドコントロールの電池を交換して下さい。2 AAA LR03 1.5 Vの アルカリ型のバッテリーを2個ご使用下さい。後部パネルをプラスのネジまわしで外して下さい。電池を交換し後部パネルを戻して下さい。

A

車輪のロック回転と方向転換を防ぐために、後部車輪をロック出来ます。 車輪のロック/解錠は足で行います。注意: リフトを行う際は、利用者の重心に合わせてリフトを動 かせるように車輪にブレーキをかけないでください。ただし、床から吊り上げる時などで、リフトが動き利用者にぶつかる恐れがある場合は、車輪をロックしてください。

リフト中にロックされた車輪は、転倒の可能性を高めます。

解除

ロック

解除

ロック

(Viking M床走行型リフト)

(Viking L、Viking XL 床走行型リフト)

安全ラッチの設置設置後にバネ付きのラッチがスリング・バーに対して張っていて、スリング・バー・フックで自由に動く事を確認して下さい。

図 1.

正しいリフトを!毎回リフト使用前に以下の事柄を確認してください:– スリングの両側にあるスリング・ループが同じ高さ。– 全てのスリング・ループはスリング・バー・フックに確実に留められている。– スリングバーはリフト中は水平である。図1参照。

スリングバーが水平でない場合は (図2参照)、利用者を安定した場所に降ろし,スリングの使用説明書に従い調節して下さい。

正しくないリフトは利用者にとって不快であり、 リフト器具の破損を招きます! (図2参照)。

図 2.

絶対にモータ部を引っ張ることによるリフトの移動を行わないでください!

リフト・アームは手動で上昇させないで下さい。

手動の緊急下降Viking M 床走行型リフトの:• 緊急下降の稼働。

コントロールを真っ直ぐ引き上げてください(利用 者がリフトに吊られた状態でのみ機能します)。

• Viking L及び Viking XL 床走行型リフト。 緊急下降コントロールを時計回りに回します。

8Viking™ M、L、XL 床走行型リフト • 7JP137105 改訂版 6 www.hill-rom.com I www.liko.com

24時間以上リフトを使用しなかった場合には、コントロール・ボックスのいずれかのボタンを押してシステムを使用可能にしてから赤外線ハンドコントロールが使用出来ます。

赤外線ハンドコントロール

ハンドコントロールにはボタンが6つあります:

上(より低速)

下(より低速)

脚部開脚

脚部閉脚

使用前 必ず、利用リフトの赤外線ハンドコントロールを使用して下さい。赤外線コントロールの使用参照。

赤外線コントロールの 有効化: 赤外線ハンドコントロールをコントロール・ボックスの赤外線受信機から約 20 cmの距離で持ち、ハンドコントロール上の大きな上下ボタンを同時に2秒間押します。音信号が発信されると、機能が使用可能になります。これで、リフトは赤外線ハンドコントロールにより利用出来ます

一台の赤外線ハンドコントロールで、同じ赤外線システムのリコ社のリフトの制御が出来ます。詳しくは、 9ページの「コミュニケーション・モード」の項目をご覧下さい。

機能と操作の説明(Viking XL床走行型リフト)ユニバーサル・ツインバー670 Viking XL 床走行型リフトには、最大荷重が300㎏のユニバーサル・ツインバー 670 (製品番号3156077) が装備されます。四個のフックが装備され、一番幅広なフックがスリングの頭部側ストラップのループ用になり、 狭いフックが脚部サポート用になります。

リフトの際には、四個のフック全てに荷重がかかる事が重要です。

ワイド・スリングバーは、利用者の腕がスリング内にある場合でも、上半身に快適なゆとりを提供します。必要に応じて、最大荷重が300 kg までの各種スリングのご用意があります。Liko™のラインには、300 kg 以下の最大荷重用の各種リフト用アクセサリーもあります。

リフト中のリフトの配置往復: ベッド 椅子/便座 床面

注意:利用者の頭の下に枕を置く事に より、性能と快適性を高めて下さい。 床からのリフトの場合には、必ず 車輪 をロックして下さい。

9Viking™ M、L、XL 床走行型リフト • 7JP137105 改訂版 6 www.hill-rom.com I www.liko.com

操作パネル表示灯:

ハンドコントロールが使用可能(緑灯)- コントロール・ボックスがハンドコントロールからシグナルを受信している時に点灯します。

過重超過(橙灯)‐ リフトの推奨最高荷重を超えた時に点灯して、リフトは停

止します。3秒後に表示灯は消えて、リフトは再び稼働します。最高荷重については、11ページ参照。

サービス表示(橙灯)- サービスが必要な場合に点灯します。Hill-Romの公認サービス技術者にご連絡下さい。

ELT、耐用年数(赤灯)- リフト中 に光 が点滅する場合はLiko™ 診断システム が

リフトの耐用年数が終わりに近付いている事を表示して います。

ヒルロム公認の サービス技術者にご連絡下さい。

もしリフト中にELTが継続的に 光っている場合には、リフトの使用を終了にして下さい。

ヒルロム公認の サービス技術者にご連絡下さい。

リフトはコントロール・ボックスの上にある操作パネルから直接操作出来ます。操作パネルには、対応するシンボルのある幾つかの表示灯があります。下記の説明参照。

操作パネル

操作パネルにはボタンが6つあります:

24時間以上リフトを使用しなかった場合には、コントロール・ボックスのいずれかのボタンを押してシステムを使用可能にしてから赤外線ハンドコントロールが使用出来ます。

コミュニケーション・モードの切り替え。コミュニケーション・モードの切り替えもしくは確認が必要な場合には、リフトの操作パネルの二個の大きな上下ボタンを使って下さい。 両方のボタンを同時に約2秒間押します。操作パネルから、音響或いは視覚シグナルが出るのをお待ち下さい。ユニーク・コミュニケーション・モードが:音響或いは視覚シグナルにより示さ れます。オープン・コミュニケーション・モードが:二つの音響或いは視覚シグナルによ り示されます。赤外線ハンドコントロールで赤外線制御を使用可能にして、終了します。 8ページ参照。

上(より低速)

下(より低速)

脚部開脚

脚部閉脚

コミュニケーション・モード(本リフトはユニーク・コミュニケーション・モードで出荷されます。)リフトには二つの異なるコミュニケーション・モードがあります:

ユニーク・コミュニケーション・モード,リフトは:(一台以上の)赤外線ハンドコントロールでのみ制御され、 赤外線ハンドコントロールはリフトの赤外線制御が使用可能にされている。

オープン・コミュニケーション・モード: 一台以上のリフトが一台(或いは数台)の赤外線ハンドコントロールで制御されます。重要!同室内で一台以上の赤外線制御のリフトが使用される場合には、それぞれのリフトはユニーク・コミュニケーション・ モードに設定し、一台の赤外線ハンドコントロールが数台のリフトに作用する事態を防ぎます。

10Viking™ M、L、XL 床走行型リフト • 7JP137105 改訂版 6 www.hill-rom.com I www.liko.com

バッテリーの容量i ボタン (1)を押して、バッテリーの容量を確認して下さい。 次の情報が出ます:2 – 緑色灯:電池容量の 50% 以上が残っています。3 – 橙色灯:電池容量の 25% - 50 %が残っています。4 – 橙色灯:電池容量の 0% - 25 %が残っています。表示ランプは三十秒程点灯し、その後消灯します。 リフトの使用中にも、バッテリーの容量は表示されています。

最大の耐用年数使用するためには、定期的なバッテリーの充電が重要です。リフトの使用後、或いは毎晩の充電をお勧めします。約5時間後に最高充電容量が得られます。バッテリーが完全に充電された場合には、充電器は自動的に「トリクル充電」に切り替わります。充電中は、灯は交代で点灯(橙、橙、緑)します。著しく放電したバッテリーは、初期充電の表示が数分遅れ る可能性があります。充電の完了は点滅する緑灯で表示されます。操作時間が目に見えて短縮された場合には、 バッテリーの交換が必要です。充電を中止して、バッテリーを交換して下さい。リフトは緊急停止がかかった状態では充電出来ません。充電は、バスルームなど湿気の多い場所で行なわないでください。

注意! リフトが長期間に渡り使用されない場合には、バッテリーは充電器に接続しておいて下さい。

組込み型充電器: 充電ケーブルがコントロール・ボックスの差し込みに接 続している事を確認して下さい。6ページ参照。充電ケーブルを電源コンセントに接続して下さい (100-240V AC)。充電の完了は、バッテリーの点滅する緑灯で表示されます。充電ケーブルが伸びてしまった場合は、ケーブルが引っ掛 ったり、切れやすくなるため、交換してください。

バッテリーの充電

充電

古くなったバッテリーは、最寄りのリサイクル施設もしくはリコ/ヒルロム社の社員にお持ちください。

注意事項!充電用ケーブルが電源コンセントに接続されている間、リフトを使用することはできません。

1

4

3

2

11Viking™ M、L、XL 床走行型リフト • 7JP137105 改訂版 6 www.hill-rom.com I www.liko.com

おすすめのリフト・アクセサリー

リフト、スリングバー、スリング及びその他使用されるアクセサリにより組み立てられたリフト・ユニット中の異な る製品には異なる最大荷重が適用される事があります。アクセサリを含めて、組み立てられたリフト・ユニットの最大荷重は、常にその部品のうち最低の最大荷重レートを持つもののそれとなります。例えば、205kgのレートのViking床走行型リフトMに200kgの認可を受けたリフトアクセサリーを装備するとします。この場合は、最高荷重 200kgが組み立てられたリフト・ユニットに適用されます。リフト及びリフト・アクセサリーのラベルをお読み下さい。ご質問についてはヒルロム社の代理店にご連絡下さい。

最大荷重量

公認のもの以外のリフト・アクセサリーの使用は危険を伴います。Viking床走行型リフトに一般的に推奨されるスリングバー及びアクセサリについては下記に詳細があります。スリングバー或いはその他のリフト・アクセサリーが交換されると、リフトの最高リフト高が影響を受けます。 リフト・アクセサリーを交換する前に、必ず交換後にリフトが要求されるリフト高を得られ、リフトが使用される状況を扱えるかを確認して下さい。適切なスリング及びその他のリフト・アクセサリーの選択に関しては、「リフト・アクセサリー」のパンフレットをご参照ください。又,スリングの選択について更にアドバイスをお求めの場合は、各スリング・モデルの取扱説明書をご参照下さい。リコのスリングバーとリコのスリングの組み合わせ方につ いてもご案内しております。ご相談やLiko™社の製品ラインについては、Hill-Rom社の代理店にお問合せくださるか、または、www.liko.comをご覧ください。

リコ・スリングバー・ミニ220 商品番号3156005最大荷重量205 kg

ユニバーサル・ スリングバー350* 商品番号3156074最大荷重量300kg

ユニバーサル・ スリングバー450* 商品番号3156075(Viking MおよびLには標準装備)最大荷重量300kg

ユニバーサル・ スリングバー600* 商品番号3156076最大荷重量300kg

ユニバーサル・ツインバー 670* 商品番号3156077(Viking XLには標準装備)最大荷重量300kg

ユニバーサル・ サイドバー450 商品番号3156079バッグを含む最大荷重量300kg

スリング・クロスバー450* 商品番号3156021最大荷重量300kg

スリング・クロスバー670* 商品番号3156018最大荷重量300kg

スリングバー保護パッド 30 商品番号3607001(ユニバーサル・スリングバー350、 450及び600、又スリングバー・スリム350に適合)

* クイック・リリース・フック付きもご用意

12Viking™ M、L、XL 床走行型リフト • 7JP137105 改訂版 6 www.hill-rom.com I www.liko.com

クイック・フック・ユニバーサル

商品番号3156508

Q リンク 13商品番号3156509

クイック・フックTDM

商品番号3156502

XY

Z

クイック・フックリコのクイック・フックは、リコの床走行及び据置式リフトのリフト・アクセサリーを素早く交換するシステムです。Viking床走行型リフトに関しては、クイック・フックの使用には、Q-リンク13の装備が必要です。クイック・フック・ユニバーサルは、ユニバーサル・スリングバー 350、 450、600(商品番号 3156074~3156076)に適応しています。またクイ ック・フックTDMは、スリングバー・ミニ220(商品番号3156005)、スリング・クロスバー 450、670(商品番号3156021と3156018)、ユニバ ーサル・ツインバー670(商品番号3156077)に適応しています。クィック・フック付きのスリングバーに交換する際は、固定のスリン グバーに比べて、リフト高が33mm減少します。「クイック・フック・システムのガイド」をご覧ください。ホームページ、www.liko.com からダウンロードして頂けます。或いは、Hill-Rom ご連絡下さい。

水平リフトViking™ M / Viking™ L / Viking™ XL 床走行型リフトは Liko™水平リフ トの一部との組み合わせで水平的なリフトに利用出来ます。詳しくは、Hill-Rom社にお問い合わせください。

スリングバー用バッグ 商品番号2001025

体重計Vikingと組み合わせて利用者の体重を測る場合には、 LikoScale™ 350アクセサリー(要 12 mm のアダプター)をお勧めします。 最大 350 kg LikoScale™ 350アクセサリーは欧州指令NAWI 90/384 (Non-Automatic Weighing Instruments)に従って認可されています。詳しくは、Hill-Rom社にお問い合わせください。

赤外線ハンドコントロール用コード 商品番号2006030

Viking M 商品番号2047011Viking L、XL アームレスト 商品番号2047010

Viking脚部保護具 S、M 商品番号2046011 Vikingグ脚部保護具 L 商品番号2046012Viking脚部保護具 XL 商品番号2046013

車輪セット・Viking L/XL 100/75 商品番号2014306車輪セット100/75 に変更する場合は、脚部の高さは102 mmになります。

壁備え付けバッテリー充電器 商品番号2004111 - 2004114

バッテリー 商品番号2006107

12 mmアダプタ商品番号2016504

LikoScale 350商品番号3156228

13Viking™ M、L、XL 床走行型リフト • 7JP137105 改訂版 6 www.hill-rom.com I www.liko.com

簡単なトラブル解決法

リフトが操作パネルでは動かない (上/下)。幅調節(開脚/閉脚)が操作パネルからでは出来ない。

充電器が機能しない。

リフトが高い位置で停止したまま 降りない。

変わった音がする場合。

1. 緊急停止が稼働されていない事を確認して下さい (6ページ)。

2. 充電ケーブルが正しく接続されているか確認します (6および10ページ参照)。

3. バッテリーが正しく取り付けられている事を確認 します。

4. バッテリーの接触板に不良及び破損が無いかを確 認して下さい。

5. 問題が解決しない場合は、Hill-Rom社にご連絡下さい。

1. 緊急停止が稼働されていない事を確認して下さい (6ページ)。

2. 電池の容量を確かめて下さい(10ページ参照)。3. 赤外線ハンドコントロールが電池交換を示している

(7ページ)。4. 電動緊急下降装置を使って利用者を安定した場

所に降ろして下さい(6ページ)。5. 電動緊急下降装置を使い、利用者を安定した場

所に降ろして下さい(7ページ)。6. 問題が解決しない場合は、Hill-Rom社にご連絡下さい。

Hill-Rom社にご連絡下さい。

リフトが上/下に赤外線ハンドコントロールで動かない。 幅調整(内/外)が 赤外線ハンドコントロールで出来ない。

1. 緊急停止が稼働されていない事を確認して下さい (6ページ)。

2. ケーブルがコントロールボックスに正しく接続 されているかを確認します(5ページ参照)。

3. 充電ケーブルが電源コンセントに接続されていな いことを確認します。

4. 電池の容量を確かめて下さい(10ページ参照)。5. バッテリーの接触板に不良及び破損が無いかを

確認して下さい。6. 問題が解決しない場合は、Hill-Rom社にご連絡下さい。

1. 緊急停止が稼働されていない事を確認して下さい (6ページ)。

2. リフトが24時間使用されていなかった場合は、 システムを稼働させて下さい(8ページ)。

3. 赤外線ハンドコントロールの稼働を確認します (8ページ)。

4. 充電ケーブルが電源コンセントに接続されていな いことを確認します。

5. 赤外線ハンドコントロールが電池交換を示している (7ページ)。

6. リフトが操作パネル経由で動かない場合は、 赤外線ハンドコントロールを交換して下さい。

7. 問題が解決しない場合は、Hill-Rom社にご連絡下さい。

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故障なくご使用いただくため、リフトを使用した日は下記の事柄を点検してください:• リフトの点検をして、外部の損傷が無いか確認して下さい。• スリングバーの接続を確認してください。• ラッチの機能を確認して下さい。• リフト動作と脚部調節の整合性を確認して下さい。• 緊急下降(電動及び手動)の機能を確認して下さい。• リフトを使用した日は、バッテリーを充電し、次に充電器が機能することを確認してください。

必要に応じてリフトを湿らせた布で拭き、車輪に埃が無いことを確認して下さい。お手元のLiko製品の清掃と消毒について詳しくはウェブサイトwww.liko.com.のお手入れと保守をご覧下さい。

リフトを流水にさらさないでください。

サービスリフトの定期点検を、少なくとも年に一回は行って下さい。

定期点検、修理および保守作業は、Liko™の保守規定に従ってHill-Rom社認定のサービス員のみが行ない、 純正Liko™交換用部品のみご使用ください。

サービス契約リコ社商品の維持と定期点検に関するサービス契約の締結をヒルロム社は提供いたしております。

耐用年数リコのご提案による正しい取り扱い、サービス、及び定期点検を受けた商品の耐用年数は10年です。

輸送と保管輸送中、またはリフトを長期間使用しない場合、緊急停止を使用してください。リフトは、10度以上40度以下、 相対湿度30%から75%、気圧700から1060 hPa (ミリバール) の環境で輸送または保管してください。

リサイクルLiko製品のリサイクル方法については、ウェブサイトをご覧ください:www.liko.com。

製品の変更リコ社の製品は常に改良を続けていますので、予告なく製品変更をする権利を保持します。詳しい情報、ご相談、また製品の更新については、Hill-Rom社代理店へお問合せください。

Design and Quality by Liko in Sweden

Hill-Rom社マネージメント・システムは、品質保証規定ISO 9001およびそれに相当する医療機器企業のための 認可規定ISO 13485に準拠して認定されています。Hill-Rom社マネージメント・システムは、また環境認可規定ISO 14001に準拠して認定されています。

点検と保守

Liko AB Nedre vägen 100SE-975 92 Luleå, Sweden+46 (0)920 474700

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