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アルフレッド・アドラー 愛と勇気の心理学 Alfred Adler’s Individual Psychology: An Introduction (in Japanese) Kazuyoshi KAMIYAMA 2017/2/22

アドラー愛と勇気の心理学

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アルフレッド・アドラー愛と勇気の心理学

Alfred Adler’s Individual Psychology: An Introduction

(in Japanese)

Kazuyoshi KAMIYAMA2017/2/22

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CONTENTS

Abstract of Adler’s Psychologyアドラー プロフィールフロイト 意識の三層構造、リビドー、精神分析学ユング 集合的無意識、元型、分析心理学アドラー 生涯、個人心理学アドラー個人心理学の概要アドラーの言葉現代心理学(簡単な概要)Recommended readingKeywordsAppendix 器官劣等性の理論

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Abstract of Adler’s Psychology

1. A human being is free, not determined by "Libido" or psychological laws.2. He (or she) can choose his(her) future freely.3. He has a "style of life", which is formed in early days of his life. It determines his view for himself, society and the world.4. He can change his style of life. His new style change his future and even the meaning of the past.5. All troubles are troubles of interpersonal relations.6. You can not be happy without other persons.

Happiness is in the "social-interest", not in the self-interest.7. It is important to have the social-interest, in other words, "Mitmenshlichkeit" or "Gemeinschaftsgefuhl".8. The goal of education is to develop the Gemeinschaftsgefuhl in the minds of boys and girls.9. "Encouragement" is the most important thing for education.

Parents and teachers must help children to have the courage to enter in interpersonal relations.

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アルフレッド・アドラー:プロフィール

Alfred Adler(1870-1937)

オーストリア生まれ。精神科医、サイコセラピスト(psychotherapist精神療法士)「個人心理学」(individual psychology)学派の創設者

フロイト、ユングと並ぶ

世紀末ウィーンの心理学の「三大巨頭」の一人

近年、日本で評価が高まる

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ジークムント・フロイトSigmund Freud(1856-1939)

オーストリアの精神分析学者、精神科医精神分析(psychoanalysis)の始祖心理学や精神医学のみならず、哲学、社会学、文化人類学、文学、芸術、宗教等の幅広い分野に多大な影響を与えた

主著『夢判断』(Die Traumdeutung,1899)

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意識の三層構造:意識(conscious)、前意識(preconscious)、無意識(unconscious)

(出典http://span413wsharp.umwblogs.org/id-ego-and-superego/)

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(1) 人間を基本的に動かしているものは意識的な自我ではなく、「無意識」の力である。

(2) 無意識の力は多くの場合、性的なエネルギー(libido)に彩づけられている。

(3) 人間の行動の仕方は、無意識の性的エネルギー領域(idまたはes)と意識的な自我(ego)、および良心として超自我(super-ego)のエネルギーの力関係として捉えられる。

(4) 関係のパターンは基本的に幼児期の親子関係のなかで決定される。

(出典 フロイトの精神分析学)

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カール・グスタフ・ユングCarl Gustav Jung(1875-1961)

• ユングは、スイスの小さな町の牧師の子として生まれ、バーゼル大学医学部卒業後、チューリヒ大学の精神科で、当時の精神医学の大家ブロイラーの助手となり、フランスに留学して、心理学者・神経学者ジャネーの下で研究し、スイスに帰国後、言語連想法で

• 有名になる。

• その後、フロイトの「夢判断」を読んで、フロイトを訪ね、協調して、精神分析の発展に寄与し、ともにアメリカに講演旅行に行き、国際精神分析学会の会長になる。

• しかし、無意識や、性的エネルギーに対する考え方などで、フロイトと対立、論争の末決別する。その時の内的、外的危機の克服を通じて、独自のユング心理学(分析心理学)の体系を確立する。

• ユングは、心の病いを持つ人々の夢、幻覚、妄想などが、古代からある神話、伝説、昔話などと共通の基本的なパターンの上に成り立つと考え、人間の無意識は、個人の成育歴もとずく個人的無意識と、万人に共通の集合的無意識(普遍的無意識)の二層からなるとした。集合的無意識の世界には、全人類に共通のシンボルやイメージが存在し、それらのうち主なものを、「元型(アーキタイプ)」として、それらを研究することによって、個人の心の病いや夢を理解し、心のケアや治療に役立てることができると考えた。「太母元型」などは、代表的な元型の一つである。

• ユングは、人間のバラバラな意識的自我を重視する西洋文化に対して、人間存在の全体性を重んじる東洋文化に深い関心を示したことでもよく知られている。

• 独自の分析心理学の体系を確立したユングは、その後、チューリヒにユング研究所を設立し、後進のユング派分析家を養成するための中心とした。現在、ユング心理学は、世界中に広がり、心のケアに取り組んでいる。ユングは、スイスの小さな町の牧師の子として生まれ、バーゼル大学医学部卒業後、チューリヒ大学の精神科で、当時の精神医学の大家ブロイラーの助手となり、フランスに留学して、心理学者・神経学者ジャネーの下で研究し、スイスに帰国後、言語連想法で有名になる。

• その後、フロイトの「夢判断」を読んで、フロイトを訪ね、協調して、精神分析の発展に寄与し、ともにアメリカに講演旅行に行き、国際精神分析学会の会長になる。

• しかし、無意識や、性的エネルギーに対する考え方などで、フロイトと対立、論争の末決別する。その時の内的、外的危機の克服を通じて、独自のユング心理学(分析心理学)の体系を確立する。

• ユングは、心の病いを持つ人々の夢、幻覚、妄想などが、古代からある神話、伝説、昔話などと共通の基本的なパターンの上に成り立つと考え、人間の無意識は、個人の成育歴もとずく個人的無意識と、万人に共通の集合的無意識(普遍的無意識)の二層からなるとした。集合的無意識の世界には、全人類に共通のシンボルやイメージが存在し、それらのうち主なものを、「元型(アーキタイプ)」として、それらを研究することによって、個人の心の病いや夢を理解し、心のケアや治療に役立てることができると考えた。「太母元型」などは、代表的な元型の一つである。

• ユングは、人間のバラバラな意識的自我を重視する西洋文化に対して、人間存在の全体性を重んじる東洋文化に深い関心を示したことでもよく知られている。

• 独自の分析心理学の体系を確立したユングは、その後、チューリヒにユング研究所を設立し、後進のユング派分析家を養成するための中心とした。現在、ユング心理学は、世界中に広がり、心のケアに取り組んでいる。

(出典http://anima-mystica.jpn.org/jung/psy02.html)

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ユング: スイス生まれ、バーゼル大学医学部卒業。 『夢判断』を読んで、フロイトを訪ね、協調して研究。

やがて、無意識や性的エネルギー(リピドー)に対する考え方などで、フロイトと対立、訣別。

「集合的無意識」(collective unconscious)の存在を提唱。

元型(archetype)ー例”Great Mother”ーの概念を用いて、神話学、民俗学、文化人類学等と通底する深層心理理論ー「ユング心理学」または「分析心理学」(Analytical Psychology)ーを構築。

主著『心理学的類型』(Psychologische Typen, 1921)

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アルフレッド・アドラー個人心理学(individual psychology)

ピンク色のレンズのメガネをかけている人は、世界がピンク色だと勘違いをしている。自分がメガネをかけていることに気づいていないのだ。

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Alfred Adler(1870-1937) 生涯

1870年ウィーン近郊の町で生まれる父はユダヤ人、穀物商、7人兄弟(次男)幼い頃、声帯のけいれんとくる病(ビタミンD欠乏や代謝異常により生じる骨の石灰化障害。 典型的な病態は、乳幼児の骨格異常)に苦しむ

1988年ウィーン大学医学部入学卒業後、プラーター遊園地近くの診療所で医師として勤務(空中ブランコ乗りなどの軽業師や大道芸人多し。幼い頃身体が弱かったのにそれを努力によって克服して逆にその弱かった部分を強くしたり活かしたりしている者も少なからず存在)

マルクスの哲学に影響された1902年フロイトに招かれて、彼のグループと共同研究フロイトとの意見の相違→1911年グループを離れ、仲間と共に「自由精神分析協会」を設立(1913年「個人心理学会」と改称)

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第一次世界大戦中、軍医として従軍、多数の神経症の患者を観察する中で、「共同体感覚」(個人の心と心の繋がり)の重要性を発見

1922年ウィーンに児童相談所を設立→ソーシャルワークなどを通して、子どもたちの精神的な健康のために革新的な考えを持つ心理学者として著名に(絶え間ない診療、頻繁なる講演、著作活動、そして夜な夜な友人や仲間とカフェで議論をかわす)

1926年末アメリカへ数カ月の講演旅行、大成功1935年一家でアメリカに移住(オーストリア:ファシズムの嵐)1937年スコットランド、アバディーン大学での連続講義の最終日の朝、心臓発作で死去(Wikipediaから)

*ソーシャルワーカ―(Social Worker):生活する上で困っている人々や、生活に不安を抱えている人々、社会的に疎外されている人々に対して、関係を構築し、問題解決のための援助を提供する専門職の人々

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アドラー心理学に時代が追いついてきた解説書『嫌われる勇気』が180万部突破!

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アドラー個人心理学の概要

(1) 人間(個々の人間)は自由

人間の行動は、性衝動(libido)やトラウマ(trauma)、心理法則等によって決定されているわけではない

(↔ フロイト、マルクスの決定論determinism)anti-determinism

参考 個のかけがえのなさや人間の自由を強調した哲学者たち

セーレン・キルケゴール(1813-1855、デンマークの哲学者、実存主義哲学の先駆け)

ジャン・ポール・サルトル(1905-1980、フランスの実存主義者、小説家、「人間は自由の刑に処されている」)

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注 実存主義(existentialism)

人間の実存(existence個別者として自己の存在を自覚的に問いつつ存在する人間の主体的なあり方、自覚存在)を哲学の中心におく思想的立場。

合理主義(rationalism)、実証主義(positivism)に対抗して起こり、20世紀、特に第二次大戦後に文学・芸術を含む思想運動として展開される。

キルケゴール、ニーチェらに始まり、ヤスパース、ハイデッガー、サルトル、カミュらが代表者。

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(2) 人間は自由

自分、社会、世界について自由に解釈できる

解釈(意味づけ)によって未来を変えることができるだけでなく、過去の意味さえ変えることができる

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(3) 人間はつねに自分にとってよいこと(善)を追及して生きている

より正確に言うと、日々今より優れた存在になりたいと考え生きている(優越性の追求Striving for superiority)

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(4) 理想の自分と比べ現実の自分に足りないことを感じる劣等感も人間はもつ

劣等感(inferiority feelings)は人類のあらゆる進歩の源泉である

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(5) 強すぎる劣等感と過度の優越性の追求は人生に有用ではない

劣等コンプレックス(inferiority complex)

優越コンプレックス(superiority complex)自分が他より優れていると思い込み、実際以上に高い自己評価を持つこと。その裏に、激しい劣等感がある。 虚栄心、強がり、自慢話といったかたちであらわれる

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(6) 人間はそれぞれの「ライフスタイル」(the style of life:自己概念、世界像、自己理想)をもち生きている

これはごく若い時期に形成される

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(7) ライフスタイルの形成要因はいろいろある遺伝、birth order、家族価値、家族の雰囲気、文化などである

人間は自由だから、ライフスタイルを自分の決断により変えることができる

そのとき大事なことは、自分のライフスタイルの意識化(自分がどのようなライフスタイルを持っているか考えてみること)である

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(8) 人間は他者との関わりの中で生きる

すべての悩みは対人関係(interpersonal relationships)の悩みである

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(9) 他人を敵とみなすことからトラブルが生まれる

他人は悩みの種である

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(10) しかし、幸福は他者との関わりの中にしか存在しない

幸福になりたいのなら、他者との関係の中に入っていくことが必要である

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(11) 他者との関係の中に入っていく際障害になるのは、「自分が世界の中心にいる(あるいは、いたい)」という意識である

この意識から脱却するための方法1.他者に関心を持つ2.他者は自分の期待を満たすために生きているわけではないことを知る

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(12) 幸福になるために最も重要なのは、社会に貢献することであるあるいは、そのような貢献の感覚(共同体感覚Gemeinschaftsgefühl, Mitmenshlichkeit)を持つことである

「人生の意味は全体への貢献である」「人生の意味は貢献、他者への関心、協力である」

自己への関心(self-interest)では幸福になれない幸福になるためには、社会への関心(social interest共同体感覚)が必須である

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(13) 教育の目的は共同体感覚の育成である

これは世界を平和的に改革するために重要な手段である

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(14) 教育に際して大事なことは「勇気づけ」(encouragement)である

親や教師は、子どもが共同体感覚を持ち、対人関係に入っていく勇気を持てるように援助しなければならない

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アドラーの言葉

人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。人生はきわめてシンプルである。

健全な人は、相手を変えようとせず自分が変わる。不健全な人は、相手を操作し、変えようとする。

自分だけでなく、仲間の利益を大切にすること。受け取るよりも多く、相手に与えること。幸福になる唯一の道である。

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重要なことは人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである。

判断に迷った時は、より大きな集団の利益を優先することだ。自分よりも仲間たち。仲間たちよりも社会全体。そうすれば判断を間違うことはないだろう。

人の心理は物理学と違う。問題の原因を指摘しても、勇気を奪うだけ。解決法と可能性に集中すべきだ。

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できない自分を責めている限り、永遠に幸せにはなれないだろう。今の自分を認める勇気を持つ者だけが、本当に強い人間になれるのだ。

自由とは他者から嫌われる事である。

誰かが始めなくてはならない、あなたが始めるべきだ。

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「やる気がなくなった」のではない。「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。「変われない」のではない。「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。

理不尽な上司や学校の先生に、むりやり認めてもらう必要はない。市場価値の高い人間になればいい。より大きな共同体で考えればいいのだ。

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現代心理学(簡単な概要)

20世紀初頭~1930年代:精神分析学(フロイト、ユング、アドラー)20世紀中期:行動主義(behaviorism) ジョン B.ワトソン(1913) 刺激ー反応

観念や無意識は観察できない。観察可能な行動の分析を通じて心にせまるべきだ。

1960年以降:認知心理学(cognitive psychology)

知覚や記憶、理解、学習、問題解決、推論など人間の認知機能を研究対象とし、人間もコンピュータと同様に情報を処理するシステムであるとする考え、認知過程を研究

Cognitive psychologists are concerned with the brain and how it stores and processes information.

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Recommended reading

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A. Adler, What Life Could Mean to You, 1931.岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え』ダイヤモンド社、2013年

HPs

アドラー心理学を全体的に俯瞰して(http://yukiduke.jp/adler/)心理療法(カウンセリング)の様々な流派(http://yukiduke.jp/adler/)

嫌われる勇気こそ人に好かれる極意!アドラー心理学の5原則まとめ(http://yagi-coach.com/ningenkankei/kirawareru-yuuki/)

「課題の分離」、「嫌われる勇気」についての分かりやすい解説あり(アドラーは単なる「自己中」を推奨していない!)

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Keywords

Sigmund Freud(1856-1939)Psychoanalysisconscious, preconscious, unconsciouslibidoid(or es), ego, super-egotalking cure(or Catharsis psychotherapy)Carl Gustav Jung(1875-1961)collective unconsciousarchetypeGreat MotherAnalytical Psychology

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Alfred Adler(1870-1937)individual psychologypsychotherapistsocial workeranti-determinism, determinismexistenceexistentialismstriving for superiorityinferiority feelingsinferiority complexsuperiority complexthe style of lifeinterpersonal relationshipssocial interest (Gemeinschaftsgefühl)encouragementbehaviorism (J.B.Watson)cognitive psychology

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Appendix 器官劣等性の理論

幼い頃、アドラー:声帯に軽いけいれん

最初の診療所(プラーター遊園地近く)、患者:遊園地で働く料理人や軽業師、芸人等:身体的な弱点を克服して、むしろそれを強みにし活かし遊園地での仕事を得ている人がかなりいる

⇒ 器官劣等性(organ inferiority)がある人は、自分の身体的な弱点を努力によって、補償あるいは過補償を行う

この理論は、客観的に劣っている身体的機能等がある場合にだけ当てはまるのではなく、主観的に「自分は劣っている」と劣等感を覚えてそれを補償する場合にも当てはまる

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(器官)劣等性を適切に補償(compensate)→ 精神的により強い人間

不適切に処理 → 自分は他の人間より劣っていると思い込む

劣等性をチャンスと見て、強みに変えることが大事