5J街路事業の経縛と道路計画の概要

中央幹線、千森線は 1946(昭 和 21)年 に戦災復興事業の一部と

して、そして須磨多聞線は南北交通網の整備のために、 1968(昭 和

43)年 の現在の都市計画法公布の直前に決定されました。

改訂以前の都市計画法は 1920(大 正 9)年に施行されたものであ

り、旧法と新法の最大の違いは、許認可権が国から県、市町村へ移行し

たことと、住民参加の手続きにあると言われています。新法施行直前の

1968年 には、大量の決定申請が建設省都市計画担当課に殺到し、同

課は申請に訪れる地方自治体の職員であふれんばかりだったと言います

が、その中に須磨多聞線も含まれていたのです.許認可権の移行は地方

自治体にとって好ましいものでしたから、大量の「駆けこみJ都市計画

決定は、自治体が都市計画への住民参加をいとった結果だったとの解釈

が一般的なようです。当時の神戸市も、少な <と も須磨多聞線に関して

は、この例に漏れなかったのでしょう。

現在この地域に生活する人々を悩ませている上記 3線の都市計画道路

は、 76年前の大正 13年に施行された都市計画法に基づいて決定され

たものなのです。

桜本町周辺の戦災復興計画

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