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【日本政府への要請】
2014年 11月 4日
南相馬市の特定難勧奨地点の指定解除をしないことの政府への要請
南相馬特定避難勧奨地点地区災害対策協議会
会 長 菅野秀一
■特定避難勧奨地点の指定解除は、隣接する飯舘村や小高区と同時期とし、解除後の補償についても同等としてください。
■「特定避難勧奨地点」を抱える地域の国による現地視察はようやく始まったばかりです。国はもっと地域住民の声と地域
の実情に目を向けてください。隣接していていまだに居住が制限されている、旧警戒区域の南相馬市小高区や旧計画的避
難区域の飯舘村と比較しても、私たちの地域は同等かそれ以上に放射能で汚染されている所がたくさんあります。
■「電離放射線障害防止規則」によれば、除染が終わっても私たちの地域は「放射線管理区域」です。環境全体を見れば、
人々が住むことは過酷であることが理解できるはずです。国は庭の一点だけで放射線の影響評価をしないでください。
■現場を知らない安全派の専門家といわれる方々の意見ばかりを採用しないでください。私たちは、地面やコンクリート・
アスファルトなどの取れない放射能汚染、山からの再汚染の実態をとらえていますので国が検証してください。
■南相馬市の妊婦・子ども世帯は、地上高50cm、毎時2マイクロシーベルトで特定避難勧奨地点に指定されましたが、
理不尽にも国は、地上高1メートル、毎時3.8マイクロシーベルトを指定解除の基準としています。また、年間20ミ
リシーベルトの避難基準は、原発事故後1年以内であるはずなのに、いまだにこの基準で被ばくを強要されています。私
たちは生涯被ばくを80ミリシーベルトと考えていますが、いったい、いくらの被ばくをすることになるのでしょうか。