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LibreOfficeの最新動向について in 2回徳島LibreOffice勉強会 2014/10/11 榎 真治 ([email protected]) LibreOffice 日本語チーム This work is licensed under a Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 Unported License.

LibreOfficeコミュニティについて in 第2回徳島LibreOffice勉強会

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第2回徳島LibreOffice勉強会の資料です(少しだけ修正版) LibreOfficeコミュニティのお話になっています。 ファイルはハイブリッドPDFですので、LibreOfficeで開けば編集できます。

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LibreOfficeの最新動向についてin 第2回徳島LibreOffice勉強会2014/10/11

榎 真治 ([email protected])LibreOffice 日本語チーム

This work is licensed under a Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 Unported License.

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自己紹介

LibreOfficeコミュニティThe Document FoundationメンバーLibreOffice日本語チームメンバー関西LibreOffice勉強会 (2008年-)徳島LibreOffice勉強会 (2014年-)

その他のコミュニティ日本UNIXユーザ会、KOFスタッフ、LILOなど

お仕事:フリーランスLibreOfficeのサポートなど

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今日のゴール

LibreOfficeを活用するためにLibreOfficeコミュニティ

との上手なつき合い方を知る

LibreOfficeのコミュニティの全体像を知る

今日はプロダクト(製品)の話はしませんそちらを期待された方にはごめんなさい

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アジェンダ

オープンなコミュニティって?

グローバルコミュニティの紹介

日本語コミュニティの現状

ユーザー同士で助け合う方法

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オープンなコミュニティって?

グローバルコミュニティの紹介

日本語コミュニティの現状

ユーザー同士で助け合う方法

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コミュニティって何?

同じ環境にいてお互いに会話したりやりとりする人や

動物の集団(アート・オブ・コミュニティ p.4)

LibreOfficeコミュニティは、 LibreOfficeに関わる/興味がある人の集まり

徳島LibreOffice勉強会もLibreOfficeコミュニティの中の

独立した1つのコミュニティだと思います

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コミュニティの範囲

               ユーザーコミュニティ開発コミュニティ

日本語コミュニティ

日本語チーム

コミュニティには(積極的な活動を行う)ユーザも含まれる

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LibreOfficeのコミュニティ

誰でも好きなときに好きなだけ活動できる

活動が透明であり、誰が何をやっているかが分かる

活動実績に応じて必要な権限が付与される

協力して成果を出していく文化

新しい貢献者大歓迎!

みんな結構フレンドリー

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オープな組織の文化

オープンソースからオープンデータ、オープンガバメン

トへの流れ

オープンな運営をしているLibreOfficeのコミュニティを

知れば、今後の参考になるのでは?

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グローバルコミュニティ

オープンなコミュニティって?

グローバルコミュニティの紹介

日本語コミュニティの現状

ユーザー同士で助け合う方法

日本語もしくは日本のコミュニティと対比してここでは便宜的にコミュニティ全体をグローバルと呼んでます

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LibreOfficeのミッション(私見含む)

自由なオフィススイートを開発することTDFのOur Values:私たちの価値観(非公式な要約)

すべての人がライセンス料なしでオフィスソフトを利用できるようにして格差(デジタルデバイド)を解消する母語での利用できるようにして、母語の保護をサポートするオープンなドキュメントフォーマット、オープンスタンダードで文書資産を作れるようにするオープンで透明性のある開発プロセスで開発する

自由なオフィススイートを作ることが目的互換製品を作りたいわけではない

参考ページ:https://ja.libreoffice.org/about-us/who-are-we/

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コミュニティの大枠

LibreOfficeコミュニティによって

製品としてのLibreOfficeが作られている

The Document Foundation(TDF:ドキュメント財団)

というドイツの非営利法人がLibreOfficeプロジェクト

を支援し、法的に代表する

TDFにはコミュニティで活動しているメンバーが参加

する

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TDFの運営(TDFの3つの公式組織)

The Board of Directors(BoD)財団の代表であり、意思決定をする執行機関財団メンバーによる投票で選出

The Membership Committee(MC)メンバーシップの申請/更新の管理、BoDの選挙管理財団メンバーによる投票で選出(9月に投票がありました)

The Board of Trustees財団メンバーのこと現在200名弱基準を満たしている人が申請してなる(6ヶ月以上LibreOfficeプロジェクトで活動)

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BoDのQ&Aセッションの様子(2013年ミラノのLibreOfficeカンファレンスにて)

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152013ミラノのカンファレンス前日、ESC公開ミーティングの様子

TDFの運営2

Engineering Steering Committee(ESC)技術的な問題を調整/決定する主要なエンジニアで構成現在18名で、開発者、QA、ビルドに関わる人たち毎週電話会議があり、議事録が公開のMLに流れてくる

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TDFの運営3

Advisory Boardスポンサーのこと抱えているフルタイム貢献者の数や企業の規模によって金額を変えている現在15組織AMD, CloudOn, Collabora, FrODeV, FSF, Google,Intel, KACST, Lanedo, MiMo, Red Hat, SPI, Studio Storti, SUSE, ITOMIG

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コミュニティのタスク

開発機能の開発、バグ修正など活動のコアソースコードを読み書き出来るスキルは必要

QAバグを報告、バグを確認/トリアージ、修正の確認など

デザインUXデザインの検討、変更機能よりも使い勝手が問題なケースもあり重要だが、関わっている人が少ない

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コミュニティのタスク2

ローカライズ(L10N)UIは110以上の言語に翻訳翻訳だけでなく、言語特有の機能の開発も

マーケティングLibreOfficeを広めるイベントなどが中心口コミも重要

ドキュメント英語では機能をひと通り解説したドキュメントがあるドキュメントのPJはやや独立していてAOOと共通らしい

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コミュニティのタスク3

インフラWeb、ビルドインフラの構築、メンテナンスgitリポジトリも自前。今度bugzillaも自前に使いやすくするために自由度を求めて、自前インフラを増やしてきているTDFのフルタイマー2名はインフラ担当

Flof(前BoD議長)はコミュニティ運営をメインにしている可能性はある

コミュニティ運営BoDは忙しそうに見える。ボランティアでやるのは結構大変かも法的なアドバイスチームもあるらしい

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グローバルコミュニティに参加するには

各プロジェクトのやり方による。TDF Wikiをチェックコミュニケーション手段はML、電話会議、IRCで行われることが多いたまにHackFestと呼ばれる開発イベントも行われる

TDF Wiki:https://wiki.documentfoundation.org/

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日本語コミュニティ

オープンなコミュニティって?

グローバルコミュニティの紹介

日本語コミュニティの現状

ユーザー同士で助け合う方法

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言語ごとのコミュニティ

各言語ごとにコミュニティがあるUIおよびHelpの翻訳作業が中心言語特有の機能開発が必要なケースもある

RTL言語対応を進めるためにサウジアラビアのkacstではフルタイマーを何名か雇用している日本の追い込み、追い出しルールや、縦書きやふりがななどもここ

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日本語コミュニティ

UIの翻訳はほぼできている一部未訳が残ってしまうこともある

Helpの翻訳はあまり手が回っていないQAはバグ報告をしてくれる人がいる

MLでバグ情報の交換も時々行われている組織だった活動は出来ておらず、Bugzillaまでたどり着けないことも(小笠原さんが拾ってくれることも多い)

Webやアナウンスの翻訳担当の安部さん、松宮さんががんばってくれているので最低限はまわっているそれ以外の翻訳やドキュメント作成は手付かず

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日本語コミュニティ

マーケティングはイベントに注力TwitterやFacebookに日本語チームのアカウントあり

@LibreOffice_Jahttps://www.facebook.com/LibreOfficeJa

新たな貢献者の獲得や知名度向上に対してはまだまだ弱いみなさん、口コミに協力してね

ユーザーコミュニティ(後で説明)質問サイトメーリングリスト

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日本語チームについて

日本語コミュニティの有志による集まり裏方(運営)などで連携して活動するために存在現在19名(メンバーリスト)

日本語チームとしては権限を有していないあくまでメンバー各自が権限を持っている

日本語コミュニティの活動をするのに、日本語チームに入る必要はないメンバーの中で動ける人が減ってきているので新たに活動出来る人が入ってくれるとうれしい

https://wiki.documentfoundation.org/JA/Team

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LibreOffice mini Conference 2013 Tokyoでの日本語チームの集合写真

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日本でのLibreOfficeイベント

Japan mini Conference日本語チーム主催で年1回程度ハッカソン東京で小笠原さんが2回開催次回は10月末という話もちらほら開発でなくても翻訳やコミュニティの作業でも参加OK(榎も)関西でもやりたいと構想中(参加者いるかが問題)

イベント一覧ページを作ってますhttps://wiki.documentfoundation.org/JA/Events

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日本でのLibreOfficeイベント2

各地の勉強会/オフラインミーティング関東:毎月平日夜に2時間ほど関西:3−4ヶ月に1回。休日の午後福岡:OSC福岡の翌日など徳島:休日午後。3−4ヶ月に1回ペースでやりたい浜名湖:OSC浜名湖の翌日など。いままで3回

LibreOfficeの日毎月第3水曜に大阪のコワーキングスペース(十三コワーキング)でLibreOfficeの交流の日を作った15時-21時の間いるので、来てくれた人とまったりおしゃべりすることが多い

時々、ブログでLibreOfficeイベントレポートを書いてますhttp://eno.hatenablog.com/

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ユーザーとして

オープンなコミュニティって?

グローバルコミュニティの紹介

日本語コミュニティの現状

ユーザー同士で助け合う方法

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情報交換と質問

普段からちょっとした情報を出していると、逆に情報が

集まってくる

下手に黙って情報収集するよりも効果的なことも

困ったら相談すると、みんな意外に答えてくれる

もちろん回答がもらえないこともある

逆に分かる場合には、役に立てるチャンス

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ナレッジを貯める

オープンなところで貯めておくと、後からきた人が検索

して調べられる

マニュアルを公開されるのも他の人に助かる

機能部分を個別に検証するのは無駄に思える

個人的には、コミュニティでどのバージョンでどんな課

題があったかを集めたいと思っているので、協力者募

集中

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どこで情報交換や質問をするの?

日本語では3つのメーリングリストhttps://ja.libreoffice.org/get-help/mailing-lists/ユーザー系のお話であれば「users」がオススメコミュニティ運営やバグに興味があれば「discuss」ニュースが知りたい時には「announce」

announceは投稿できない

今のところコアなメンバはMLしか見ない傾向がある

質問サイト日本語版が最近動き出したwebベースなので分かりやすいかもhttps://ja.libreoffice.org/get-help/community-support/

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usersメーリングリストのアーカイブ

http://listarchives.libreoffice.org/ja/users/

2つアーカイブサイトがあるが内容は同じメールを投げるには購読が必要読むだけならWebでも読める

http://www.mail-archive.com/[email protected]/

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質問サイト(日本語)

日本語版も最近できました!

以前からある非公式なフォーラムよりもこちらを推奨

http://ask.libreoffice.org/ja/questions/

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Bugを調べる、報告する

Bugzillaで報告されているかを調べる

Bugzillaで報告するいきなりは敷居が高ければ、MLや質問サイトに報告する

報告されているレポートにこのバージョンで再現した

など追記するだけでも大事再現した人がいないと閉じられる

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Bugを調べる、報告する2

https://www.libreoffice.org/bugzilla/

検索する際などProducttでLibreOfficeを選ぶ今は他と同居しているため

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Q&A

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Enjoy LibreOffice Life!Thank you!