なるほどわかった！AWS と Azure の違い

こだまリサーチ株式会社不破 崇行 ( ふわたかゆき )

こんにちは！

不破 崇行 ( ふわ たかゆき )こだまリサーチ株式会社所属 テクニカル・エヴァンジェリスト

• 開発から保守を担当しつつ、各種セミナー講演などを担当

• 学校の先生向けに Azure/AWS ハンズオンを実施

• 社内では AWS/Azure 案件を両方担当しています• ごく普通の独身男性やってます

•いろいろやってます。• JAWS-UG でも発表とかしてます

10 月 12 日

• マイクロソフト主催のイベント• Windows10 や Azure の話や

MS の今後の戦略についてのイベント

• 会場は札幌グランドホテル

• 日本 MS の社長も登壇

10 月 12 日

• 「 AWS Cloud Roadshow 」という AWS 主催イベントが同じ日に開催

• 会場はニューオータニイン札幌

• こちらも AWS 日本の社長が基調講演で登壇した

それぞれの言い分を聞いてきた

• 同じ日に開催されたので、 Azure と AWS の言い分を聞くことが出来た

• お客さんに「 Azure と AWS って何が違うの？」って言われても大丈夫な気がした• dis るのではなく、違いを語ることが出来る自信がちょっと付いた

違いポイント 1ハイブリッドクラウドを許すかどうか

Azure AWS既存のオンプレミス環境を尊重している

MS の人も” Express Route” を推していた

「 DB サーバはオンプレ、それ以外のサーバはクラウドに」というクラウドパターン

中堅・大手企業には受け入れられやすい

基本的にオンプレミスを否定

AWS としてはサーバレスアーキテクチャ(Lambda など ) を推していた

既存のシステムを AWS の製品群 (Lambda とか Redshift とか ) に組み替えてもらう事を前提としたクラウドパターンを設計している

スタートアップや小規模事業には受け入れられやすい

違いポイント 2分析系サービス

Azure AWSやっぱし MS なので、 BI 系 (Power BI) は強い

Machine Learning Studio もテンプレート数が多いため比較的使いやすい

Media Services の Indexer 機能もなかなか精度が高い( 動画に字幕とかを自動生成出来る )

Cognitive Services すごいね！

“Amazon QuickSight” というサービスがあるが、導入事例が少ない

Amazon Machine Learning は Azure に比べると若干 ( 数秒単位で ) パフォーマンスが劣った( 同じモデルを Azure で組んだ場合と比較して )

Cognitive Services に該当する機能は残念ながら無い( 自分が知る限りでは )

多分これから機械学習系のサービスは増えてくるんじゃないかと思われる

違いポイント 3おねだん

Azure AWSVM は一見するとお値段高いように見える

( わかる )実際問題 AWSよりもちょい高めのお値段

ただし、 Azure VM の D シリーズはロードバランサやストレージが込みになっている

このため、同等構成を AWS で組んだ場合とお値段がやや近くなる

EC2 インスタンスはとにかく安いリザーブドインスタンスやスポットインスタンスなど、値段を下げる仕組みが豊富にある

ただし、ロードバランサ (ELB/ALB) やストレージ (EBS) は基本的に別料金

ロードバランサは転送量課金になる

使い方や構成によっては、 Azure の同等構成とお値段が変わらなくなる場合がある

まとめ

• AWS と Azure はお互いに差別化する傾向にある• それぞれの違いを認識した上でお客さんに提案する力が要求されている？

• Azure と AWS の「リージョン自慢」はもう飽きた・・・ orz

• お互いの良いところを尊重してクラウドサービスをもっと普及させていこう