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オープンデータで課題発見って? 白松 名古屋工業大学 大学院工学研究科 准教授 Code for Nagoya名誉代表 2016-03-05 オープンデータを見える化して課題を発見しよう 〜インターナショナル・オープンデータ・デイ2016名古屋

オープンデータで課題発見って?

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Page 1: オープンデータで課題発見って?

オープンデータで課題発見って?

白松 俊 名古屋工業大学 大学院工学研究科 准教授 Code for Nagoya名誉代表

2016-03-05 オープンデータを見える化して課題を発見しよう 〜インターナショナル・オープンデータ・デイ2016名古屋 〜

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データで社会課題を見える化って?

• 課題=理想像と現状の差分 – 課題をわかってもらうには

理想像と現状認識を共有する必要がある – 現状認識に食い違いがあると

議論が噛み合わず,課題を共有できない

• 根拠となるデータから現状を見える化 現状と課題をわかりやすく共有 – 例: あいち見える化ウェブ

(このあと玉置さんからご紹介)

理想像

現状

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課題発見のためには どんな見える化がいいのか?

• 直感的にわかりやすい図やグラフで, 課題をインタラクティブに探索できるように

• Shneidermanの「情報視覚化マントラ」 “Overview first, zoom and filter, then details on demand” – 全体像 → ズームイン/フィルタ → 詳細 別の部分へ ← ズームアウト ← 詳細

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今日これから見える化する オープンデータを探す

• http://bit.ly/cfn-odwiki (Slackにリンクあり)

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名古屋市のオープンデータ

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政府機関のオープンデータ

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そもそもオープンデータって何? 「オープンなライセンス」で公開されたデータ

(誰でも二次利用可能)

Open Minnesota http://openminnesota.org/definitions/ より引用

公益性があり, 公開しても誰かに不利益を 与えないデータならオープンに 民間による

オープンデータ 行政による オープンデータ

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なぜオープンなライセンス? データをオープンライセンスで公開すると:

1. 組織の枠を超え,誰でも自由に利用可能に

2. 様々な組織のデータを組み合わせた 新しいサービスやビジネスモデルが生まれる可能性

3. 公共分野の透明性を向上させ,誰でも参画可能に – 政府も「ICT成長戦略」の1つに公共オープンデータを掲げる

組織横断的な「オープンイノベーション」を促す

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各国のオープンデータカタログ • 2009年: 米 data.gov , 英 data.gov.uk • 2011年: 豪 data.gov.au, 仏 data.gouv.fr • 2014年10月: 日本も data.go.jpを正式運用開始 • 2016年現在,世界50ヶ国以上でデータカタログ整備

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data.go.jp: 日本政府のデータポータル

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国内オープンデータ運動の隆盛 – 2010/12: 鯖江市「データシティ鯖江」構想 – 2011: コンテスト「LODチャレンジJapan」がスタート – 2012/7: 政府「電子行政オープンデータ戦略」の策定 – 2013/1: 経産省「Open DATA METI」を公開 – 2013/2: International Open Data Day 日本から8都市参加 – 2013/8: G8の「オープンデータ憲章」に日本政府も調印 – 2014/1,2 : 総務省によるオープンデータ関連コンテスト – 2014/2: International Open Data Day 日本から31都市参加 – 2014/10: 政府 オープンデータポータル data.go.jpを正式運用 – 2015/2: International Open Data Day 日本から60地域参加 – 2016/3: International Open Data Day 日本から66地域参加 – 2016現在: 23都道府県157市区町村がオープンデータを提供

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日本のオープンデータ都市マップ • http://fukuno.jig.jp/2013/opendatamap

– 23都道府県 (49%),157市区町村 (8.2%)

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オープンデータとシビックテック • 背景: 地域社会の持続可能性を脅かす諸問題

– 少子高齢化, 行財政問題, 災害リスク増大, etc. – 今後,行政サービスで全てをカバーするのは困難に – 組織横断的な協働で地域課題に取り組む仕組みが必要

オープンガバメント – 道具: Webやスマートフォン等のICTとデータ

オープンガバメントデータ: 行政保有のデータを

誰でも二次利用可能に

シビックテック: ハッカソン等のイベントを通じた 技術者と市民・行政の協働により

ICTを地域課題解決に活用

「おまかせ民主主義」からの脱却

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シビックテックでのデータ活用事例 シビックテックとは • 「市民の技術」,地域課題解決のための技術 • 市民/行政/技術者などの協働により情報技術を活用して

公共サービス等に関する地域課題解決を行う – オープンデータを使ったサービスが適している

有名な事例 • Where Does My Money Go?「税金はどこへ行った?」

(現状や課題を見える化するタイプのデータ活用) • FixMyStreet • 5374.jp

(課題解決そのものへのデータ活用)

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税金はどこへ行った?(Spending.jp) • Open Knowledge Foundationによる

“Where Does My Money Go?” の日本語版 – 地方税の使い道をわかりやすく見える化するWebアプリ – 2016年現在,日本の172都市に対応

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税金はどこへ行った?(Spending.jp)

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RESAS: 地域経済分析システム • http://resas.go.jp/ • 経産省が運営,各地域の経済動向を可視化

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愛知県警の安全・安心マップ • http://aichipolice.maps.arcgis.com/apps/MapAndAppGa

llery/?appid=1eaeb43196414f6c9e427a6ea00dd3e9 • 先月,2/15より公開

Page 19: オープンデータで課題発見って?

日経新聞「食の日本地図」 • http://opendata.nikkei.co.jp/article/kakei-chosa-2005-2012

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海老名市政策マッピング • LODチャレンジJapan 2015

ビジュアライゼーション部門 最優秀賞

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今日これから見える化する オープンデータを探す (再掲)

• http://bit.ly/cfn-odwiki (Slackにリンクあり)