平成２７年５月１日号足柄上病院ジャーナル （年３回－１月・５月・９月発行)（年３回－１月・５月・９月発行)

足柄上病院の病院理念

「あ」：安全で安心な医療を提供します。「し」：社会の要請を担う政策医療を展開します。「か」：患者中心の医療を実践します。「み」：魅力ある自立した病院を目指します。

初夏号（通刊 第 50 号)

　本年４月１日付で前山本院長の後、病院長を拝

命しました玉井です。神奈川県衛生研究所を経て、

足柄上病院に移り５年目になります。私事ですが、

昭和57年の30歳の時、１年余り外科医として勤務

した病院に戻ってきました。当時は病院長が浅川

先生で、外科部長は尾上先生で、その後院長にな

られた堀口先生、益川先生にご指導いただきまし

た。正直言って、当時は日々の診療に夢中で「地

域の医療」という視点は全くありませんでしたが、

脳神経外科、泌尿器科、産婦人科、整形外科、内

科、小児科等が充実していて各科の連携がとても

良い病院という私の印象でした。

　その後の足柄上病院の変遷を理解し、今後の指

針とするためにこの足柄上病院ジャーナル「かけ

はし」の創刊号（平成13年10月号）から最新号ま

で再読しました。

　創刊号の表題の「これからの地域医療」ではこ

れまでの院内完結型から、地域全体でカバーして

いく地域完結型への脱皮が重要であると当時の堀

口先生が述べられ、その橋渡しのため「地域医療

連携室」が創設されたことが記載されております。

平成17年より病院長になられた宮本先生からは表

題の下の「あ」「し」「か」「み」についての中

身が述べられ、「これからの外来について」のな

かで地域の医療機関（主に開業医の先生）と地域

の中核病院である足柄上病院の役割分担から、病

院での治療が一段落した後は、開業の先生に紹介

し、入院の必要な方は開業の先生から紹介いただ

くという方向が示されました。平成18年当時の地

域連携室長であった中橋先生は「かかりつけ医を

中心とした医療連携」の重要性を述べられ、「在

宅医療に対する取り組み」の中でかかりつけ医、

訪問看護だけでなく、ホームヘルパー等介護関係

者との連携の重要性を述べられ、病院主治医によ

る訪問診療の重要性も述べられました。平成21年

より山本病院長となり、「これからの足柄上病院

に向けて」のなかで①高齢者医療の充実、②救急

医療の充実、③産科医不足の中での院内助産の取

り組みをあげられ、総合診療医の育成の体制作り、

災害医療チーム（ＤＭＡＴ）の創設等の実績をあ

げられました。

　新病院長の役割は諸先輩方の示された道筋を１

歩、いや半歩でも前に進めることだと考えていま

すが、超高齢化社会は待ってくれません。１日で

も早く歩を進めなくてはなりません。院内の医療

関係者だけでなく、医師会の先生方、訪問看護の

方々、ケアマネージャー始め介護関係のみなさん、

行政の方々との連携が重要だと考えております。

さらに患者様だけでなく、地域の皆様のご理解と

ご支援をお願いし、就任の挨拶とさせていただき

ます。

病院長

玉　井　拙　夫たま い せつ お

11

就任のご挨拶

22

足柄上病院副院長　地域医療センター長

地域医療連携室長 加藤　佳央か とう よし お

よろしくお願い致します。

　４月から、笠原先生の後任として、地域医療連携室長を兼務することになりました。皆様よろしくお願いいたします。当院の地域医療連携室は、平成13年に設置され活動を続けてきましたが、平成26年４月よりさらに機能を強化し、総合診療部、救命救急部を併設し地域医療センターとして運営を開始しています。当地域は、県内の他地域に先駆けて高齢化しており、今後も2025年問題といわれるように、75歳以上の高齢者を中心として、入院を要する患者様は増加するものと推計しています。今後は、国からの、在院日数短縮の要請は強まり、「時々入院、ほぼ在宅」といった報道がなされるように、病院から在宅医療へのシフトが進むと考えられます。しかし、高齢者の急性疾患は、在宅療養が困難な事情もあり、その受け皿として、高齢者救急医療をどう提供してゆくかも課題です。手厚い入退院援助体制による病院への信頼性の向上を目指し、努力して行きたいと思います。

足柄上病院副院長

医療安全推進室長 牧田　浩行まき た ひろゆき

　４月から副院長を拝命いたしました牧田です。平成24年より整形外科部長として着任しておりましたが、身の引き締まる思いです。私の担当は医療安全、感染制御部門です。医療の現場においては小さなミスが取り返しのつかない結果に陥ってしまうことがあります。われわれ医療安全推進室では、ミスに至らないヒヤリとしたことやハッとしたことも検証します。ミスが起きるときにはその背景に何らかの原因が潜んでいるからです。小さなほころびを見つけてその都度改善すれば、ミスの発生しにくいシステムが確立できるはずです。病院を代表して日々努力検討し、安全で安心な医療の提供を推進していく所存です。また病院内での細菌やウイルス等による感染制御の対策も医師だけでなく看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務職員のメンバーで行っていきます。これまで通り整形外科部長は兼任ですので外来診療や手術は、整形外科チームリーダーとしてベストの医療を提供していく所存です。よろしくお願いいたします。

足柄上病院看護局

副看護局長 田中　純子た なか じゅんこ

　４月１日に足柄上病院に赴任してまいりました。　２年ぶりに戻ってまいりましたが、変わらない人々の温かさと自然環境に、心身の細胞が活性化しているように感じます。しかし、病院機能は救急医療や在宅療養支援の推進という大きな変化がみられ、２年の歳月の経過を感じずにはいられません。この県西部の基幹病院である当院の役割機能を十分に理解し、病院の理念である「あ」安全で安心な医療を提供します。「し」社会の要請を担う政策医療を展開します。「か」患者中心の医療を実践します。「み」魅力ある自立した病院を目指します。を実践する人材育成に努めてまいります。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

奥典　宏宏おくおく ①診療科　　②専門分野・得意分野　　③一言メッセージ

よろしくお願いします。よろしくお願いします。

奥典　宏宏奥典　宏宏おくおく～ 新任の医師 ～

シリーズ⑲

尾下　文浩お した ふみひろ

33

①　総合診療科（内科）医長②　呼吸器疾患、がん薬物療法③　頑張ります。　　よろしくお願い致します。

植田　晋介うえ た しんすけ

①　総合診療科（内科）②　これから見つけます。③　笑顔で頑張ります。

久保井　頼子く ぼ い より こ

①　消化器内科②　まだありません③　患者さん第一に、日々頑張りますので、　　よろしくお願い致します。

鈴木　弘之すず き ひろゆき

①　循環器内科　②　循環器③　よろしくお願い致します。

安田　優やす だ すぐる

①　循環器内科　②　特になし③　よろしくお願い致します。

行徳　大紀ぎょうとく だい き

①　循環器内科②　循環器一般③　よろしくお願い致します。

鈴木　喜裕すず き よしひろ

①　外科　医長②　消化器外科③　よろしくお願い致します。

土井　雄喜ど い ゆう き

①　外科　②　消化器外科③　よろしくお願い致します。

松本　匡洋まつもと まさひろ

①　整形外科②　整形外科外傷③　足柄上病院でお役に立てるように　　日々頑張っていきます。

津村　碧つ むら みどり

①　整形外科②　整形外科一般③　よろしくお願い致します。

稲垣　浩いながき ひろし

①　脳神経外科②　修行中です。③　よろしくお願い致します。

橋爪　章仁はしづめ あきひと

①　泌尿器科②　特になし③　地域医療に貢献できるよう努力しますので、　　よろしくお願い致します。

寺内　幹てらうち みき

①　放射線科②　放射線画像診断③　よろしくお願い致します。

亀田　陽一かめ だ よういち

①　検査科　部長②　病理診断③　循環器呼吸器病センター・がんセンター　　病理診断科部長を兼務しています。

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平成27年4月1日 現在◇平成27年4月1日現在の外来診療体制です。神奈川県立足柄上病院　外来診療表

受付時間 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日診療科[新患]8:30～11:00

午前[予約制]

午後[予約制]

午前 [予約制]

午後 [予約制]8:30～11:00 ※注114:00～16:00[予約制][新患] 午前午前[予約制]午後[予約制]13:00～15:00 ※注28:30～11:00

午後[予約制]

8:30～11:00

午後 [予約制] (月)13:00～15:00(心臓血管外科のみ）※注3　[新患] 8:30～11:00午前[予約制]午後[予約制]12:30～14:008:30～11:00

午後[予約制]8:30～11:00

8:30～11:00※(月･水)8:30～10:008:30～11:00

8:30～11:00※(木)8:30～10:008:30～11:0013:00～15:30※(水)14:00～15:30午後[予約制]

午前[予約制]※注4

午後[予約制][予約制][予約制]

松林／神野倉上　優一

宮本　一行尾下　文浩植田　晋介宮本　一行尾下　文浩川田　菜月

消化器内視鏡専門外来玉井 拙夫神野　正智

常松　尚志安田　優

安田　優

奥　典宏

成長発育(4週)アレルギー外来フォロー外来堀口　一弘交代

心臓血管外科

松本　匡洋牧田　浩行藤原　稔松本　匡洋リウマチ外来

野地　雅人遠藤　聡

北川　太郎中嶋　英子渡邉　岳志

交　代上石　光田口　和之

小田桐　恭子

寺内　幹高瀬　浩一郎

助産師

吉江　浩一郎川田　菜月

藤田　祐次(1週)宮本　一行岩渕　敬介尾下　文浩宮本　一行

加藤　佳央

加藤　佳央内藤　誠内藤　誠鈴木　弘之行徳　大紀

行徳　大紀

河野　通孝奥　典宏青木　理加1ヶ月検診療育外来予防接種米山　克也土井　雄喜

内野　洋介

北川　翔

北川　太郎

渡邉　岳志橋爪　章仁吉田　孝岩崎　克彦田口　和之

寺内　幹山本　統

吉江　美穂子

宮本　一行久保井　頼子

倉上　優一岩田　潤一

禁煙外来

國司　洋佑

國司　洋佑内藤　誠内藤　誠安田　優

常松　尚志行徳大紀(2･4週)

奥　典宏

アレルギー外来発達外来(2･5週)

白井　順也神谷　真梨子

藤原　稔

内野　洋介津村　碧

稲垣　浩

しびれ外来北川　太郎

上野　大樹

交　代新井　正田口　和之

塚原　桃子

安藤　徳彦装具外来(2･4週)

永瀬　みゆき赤下　志保

助産師

岩渕　敬介岩田　潤一

真丸裕一(2･4週)加藤／吉江宮本　一行尾下　文浩宮本　一行

松林　真央久保井　頼子松林　真央脳卒中外来高橋　竜哉交　代

奥　典宏富田　規彦　慢性疾患(1･3週)

鈴木　喜裕羽鳥　慎祐ヘルニア外来

牧田　浩行松本　匡洋津村　碧牧田　浩行

北川　太郎

渡邉　岳志上野　大樹前畑　賢一郎上石　光田口　和之

寺内　幹

母乳外来

宮本　一行神野／松林植田　晋介吉江　浩一郎中澤(糖尿病)

吉江　浩一郎

加藤　佳央

加藤　佳央もの忘れ外来 ※5内藤　誠行徳　大紀常松　尚志鈴木　弘之鈴木　弘之

青木　理加徳弘　悦朗予防接種

堀口　一弘

ストーマ外来(1･3週)

津村　碧内野　洋介

藤原　稔

野地　雅人遠藤　聡

北川　太郎

上野　大樹橋爪　章仁吉田　孝前畑　賢一郎田口 和之

戎本　浩史濵野　巨秀

寺内　幹非常勤医師(治療)酒井　容堂

助産師

総合診療科

消化器内科

神経内科

循環器内科

精神科小児科

外科

整形外科

形成外科脳神経外科

皮膚科

泌尿器科

産婦人科

眼科

耳鼻咽喉科

リハビリ科

放射線科

麻酔科女性専用外来助産師外来母乳外来※注1 神経内科の新患の診察は、火10:30以降、水10:00以降になります。(受付は11:00までになります)※注2 精神科の受診は、再来予約の方及び直近１年間に精神科を受診したことのある方のみ受診できます。※注3 心臓血管外科の受診は、予約制ではありません。※注4 治療は金曜の午前のみになります。※注5 もの忘れ外来の新患の診察は紹介状をお持ちいただいた方のみ受診できます。○ 臨時の休診や担当変更もあるため、あわせて休診掲示もご覧ください。

休

　　　　　　　　　　　　診

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各部署を紹介したパネルを、3号館1階に掲示します工夫を凝らした力作にご期待ください！部署紹介

① 心臓突然死って何？② 胸骨圧迫（心臓マッサージ）の仕方③ AEDの使い方　　　の３つを学びます

こども心肺蘇生教室

　近代看護を築いたフローレンス･ナイチンゲール(1820-1910)彼女の誕生日にあたる5月12日が、1990年に厚生労働省によって「看護の日」と制定されました。　当院では｢看護の心をみんなの心に｣をテーマに、下記の日程で様々な記念行事を開催します。

※医療体験スタンプラリーは事前予約制です。詳しくはホームページでご確認ください※１日看護体験についてのご案内は、６月にホームページでご案内します

看護週間（５月11日～29日）

入院中の患者さんの昼食に、行事食がつきます「ナイチンゲールの誕生日です」というメッセージ付き

看護の日行事食

５月15日（金）14時～16時開催ボランティアの方が各病棟の部屋を回って下さいます

ベッドサイドコンサート

5月23日以外の催し物

正しい手洗いの方法を学ぼう手洗い教室

７月27日（月）　13時～17時開催　　※高校生対象で事前予約制です１日看護体験

好きなユニフォームを選んで写真撮影！体温測定や心音聴取を体験します腹腔鏡手術 ： テレビモニターを見ながら、ビーズや輪ゴムを移動します縫合術：医師の指導のもと、スポンジ台に縫合を行います

ナース体験

ドクター体験

医療体験スタンプラリー　（5月23日　9時～12時）※事前予約制です

～　平成27年度 看護の日等記念行事開催のご案内　～

よろしくお願い致します。

４Ａ病棟看護科長 金氣　文子かな き ふみ こ

　がんセンターから異動してきました。8年ぶりの足柄上病院勤務となります。安心できる看護を目指して頑張ります。

４月から　よろしく　　お願い致します。

足柄上病院主催の「医学講座｣

平成27年度足柄上病院の公開講座

第2回「生まれ変わる上病院」の模様です。

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　足柄上病院では年２回、１市５町に共催いただき地域住民等を対象とした「医学講座」を開催しています。　平成26年度　第１回は　これからの医療はこうなる「ときどき入院、ほぼ在宅」　　　　　　　第２回は　今、地震が起きたら!!「足柄上病院の災害時医療体制」　と題して開催しました。たくさんのご参加ありがとうございました。２講演とも、参加された方々が日常、疑問や不安に感じること等を活発に質問されていました。足柄上病院と地域が連携し、住民の方々のご要望に応えられますよう、これからも情報を発信していきます。ぜひ1度ご参加ください。

「医学講座」　　　…　年２回開催（詳細決定次第ホームページ等でお知らせいたします。）「糖尿病公開講座」…　第１回　５月28日（木）「糖尿病ってなんだ？」総合診療科医師（全６回）　　　　　　第２回　７月23日（木）「糖尿病と上手につきあう」認定看護師「出前講座」…　足柄上病院では、地域住民の方々が必要な医療情報を得られる手段として、　　　　　　　　役立つ知識を直接発信していくために、依頼に応じて講演に出向いています。　　　　　　　　地域・団体等の研修・勉強会などでご利用ください。　　　　　　　＊お問い合わせ先：足柄上病院　経営企画課　0465-83-0351（代）

ht tp ://ash igarakami .kanagawa-pho. jp/

第1回講演の模様です。