請地だより 平成29年8月発行 (1) -- 第41号 -- 請地だより 平成29年8月発行 発行 たかさき法律事務所 370-0067 高崎市請地町11番地6 2階 TEL. 027 325 9123 FAX. 027 325 4101 ●ホームページURL http://takasaki-law.gr.jp/ ●メールアドレス offi[email protected]

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  • 請地だより 平成29年8月発行(1)

    ンド・バランスのシステムが強固である

    ことの証左でもあります。

     そして、大統領らがいくら「フェイク・

    ニュース(偽ニュース)」や「オルターナティ

    ブ・ファクト(代替的事実)」と叫んでも、

    事実の裏付けを粘り強く、実証的に伝

    える努力をする人々がいる限り、中長

    期的には、アメリカ社会の多数派が真

    実を見誤る可能性は低いと思います。

     それは、やはりアメリカが多民族国

    家であり、謂わば世界内世界とでもい

    うような多様性を有していることに起

     酷暑が続いておりますが、皆様お変

    わりありませんか。

     さて、トランプ大統領が登場して半

    年以上が過ぎました。世界中の人が、

    「トランプが大統領になったら、どんな

    に恐ろしいことが起こるのだろう」と危

    惧していましたが、今のところ相変わ

    らずの暴言や虚言が耳目を集めるだ

    けで、現代史に残るような大きな過ち

    を犯していません。

     それは、まさにアメリカという民主

    主義国家における権力のチェック・ア

    因すると思います。

     言語や宗教や風俗が異なる人々の

    間でうまく社会を維持するには、根本

    的な哲学に基づく明確なルールを定め

    る必要があり、その原則を揺るがせば

    社会自体が崩壊してしまう、という危

    機感が人々の間に常にあるのでしょう。

     そして多様性と自由の尊重こそが

    アメリカの強さの源泉であり、国家と

    しては多くの問題を抱えながらも、依

    然として世界中から優秀な人材が集

    まるのもそこに理由があります。

     翻って、我が国の民主主義の脆弱さ

    を思うに、「多様性と自由の尊重」の欠

    如にその原因があるのではないか、と

    思ってしまいます。

     我々が既に得ていると思っていた戦

    後の諸制度や諸価値が、実は時代に

    よって偶さか与えられていたものに過

    ぎなかったことが露呈してきた現在、

    我一々人一人が、我々が寄って立つべき根

    本的な哲学は何かを吟味し、市民とし

    て改めて「明確なルール」を構築しよう

    と努力することが求められていると思

    います。

     さて、当事務所の「若手」として、平

    成二六年一二月の登録以来、獅子奮迅

    の活躍をされてきた中島俊太朗弁護

    士が、この度故郷である桐生市で独立

    することになりました。

     中島弁護士の人間性や弁護士とし

    ての能力については、当事務所の顧客の

    皆様がよくご存じのことと思います

    が、今後とも、当事務所ともども、ご指

    導・ご鞭撻を頂くとともに、応援の程、

    宜しくお願い申し上げます。

    弁護士

     栗原

    秀和

    弁護士

    長井 友之

    弁護士

    栗原 秀和

    弁護士

    田島慎太郎

    弁護士

    宮﨑はるか

    弁護士

    佐藤  亮

    弁護士

    中島俊太朗

    弁護士

    飯野  豪

    弁護士

    佐伯 智子

    弁護士

    羽鳥 正靖

    事務局

     武井 智子

     広木 朋子

     堀内 敦子

     藤橋こずえ

     吉田眞樹子

     森  宏子

     堀  哲也

    残暑御見舞申し上げます

    -- 第41号 --

    請地だより平成29年8月発行

    発行た か さき 法 律 事 務 所〒370-0067 高崎市請地町11番地6 2階TEL.027-325-9123 FAX.027-325-4101

    ●ホームページURL http://takasaki-law.gr.jp/●メールアドレス [email protected]

  • 請地だより 平成29年8月発行(3)

     平成二九年(二〇一七年)七月上

    旬、北九州、福岡県と大分県の県境付

    近で集中豪雨(線状降水帯)があり、

    土砂崩れ等で河川が大洪水になり、

    三六人が亡くなり、五人が行方不明

    になっているそうです。二日間で七

    百ミリ(別の報道では一日で千ミリ)

    の雨であったそうで、これでは大洪

    水になりますし、テレビや新聞の報

    道写真では、想像もできないような

    流木や建物崩壊もありました。今回

    の豪雨は、かなり多くの被害をもた

    らしている模様です。

     これで思い出すのは、随分前の集

    中豪雨の経験です。一時間に百ミリ

    の雨が六時間連続で計六百ミリ近く

    降り、河川は当然に大洪水になりま

    した。近所の家が水で流されるかも

    しれないからと、家財道具を移動す

    るのを手伝いました。幸いなことに

    その家は流されずに済みましたが、

    六十年来の豪雨であったそうです。

    その翌年、また同様の集中豪雨に見

    舞われてしまいました。その中で幸

    いだったのは、大きな土砂崩れがな

    かったことや亡くなった人がいな

    かったことでした。二年連続で六十

    年来の大洪水に出合い、自然の恐ろ

    しさが身に滲みました。大洪水は水

    が流れているのではなく、泥が流れ

    ている感触でした。それ以来随分

    経っていますが、再度の経験はあり

    ません。

     今回の九州の豪雨は空からでした

    が、自然の恐ろしさには、もう一つ、

    地中からの地震があります。最近の

    地震災害としては、平成二三年(二〇

    一一年)三月の、東北地方の太平洋側

    を襲った東日本大震災があげられま

    す。この地震で大津波が起こり、二万

    人近い死者・行方不明者をだしまし

    た。更に福島第一原発の放射性物質

    の放出という大規模な原発事故が引

    き起こされました。群馬県は大きな

    地震の震源地になった事はないと

    思っていましたら、先日の読売新聞

    に一回あるとの記事がありました。

    それは天明三年(一七八三年)の浅間

    山大噴火です。地元の鎌原村(当時)

    は火砕流により四八三名が亡くなる

    大被害を受けており、群馬県下では

    千四百人が亡くなったとの事でし

    た。群馬県の近県では、埼玉県で昭和

    一五年(一九四〇年)に熊谷地震があ

    り、高崎も相当揺れたと聞いており

    ます。但しこの地震の記録は確認が

    とれませんでした。昭和六年(一九三

    一年)にも熊谷地方で地震があった

    との記録があります。栃木県では天

    和三年(一六八三年)の日光地震、昭

    和二四年(一九四九年)の鹿沼地震が

    あり、長野県では弘化四年(一八四七

    年)に善光寺地震、昭和四〇年(一九

    七〇年)から約五年間に及んだ松代

    群発地震があり、平成二三年(二〇一

    一年)三月には旧六合村に隣接して

    いる長野県上水内郡栄村で大きな地

    震がありました。この栄村の地震は

    局地的で被害も大きかったようです

    が、東日本大震災に隠れてしまいあ

    まり報道されませんでした。東京都

    では、江戸時代では、元禄一六年(一

    七〇三年)の元禄地震と安政二年(一

    八五五年)の安政大地震があり、近代

    では大正一二年(一九二三年)に関東

    大震災がありました。元禄地震から

    安政地震の間は一五二年、安政地震

    から関東大震災まで六八年の間があ

    り、現在が二〇一七年ですから関東

    大震災から九四年経っていることに

    なり、多くの学者はいつ大地震が来

    てもおかしくないと言っています。

    地震が東京地方を襲った場合の被害

    額の試算もいろいろとされているよ

    うです。想定外の事態が起きれば、当

    然、大変なことです。地震予知の研究

    はされているようですが、目に見え

    ない地中のことであり、更に変化も

    するでしょうから、地震予知という

    のはかなり難しいのではないかと

    思っています。

     本お便りが皆様のお手元に届くこ

    ろには、高崎まつりも八月五日(土)

    及び六日(日)の日程を終え、すっか

    り落ち着いているころかと思いま

    す。既に高崎まつりは終わってはお

    りますが、今回は、私が本年度の高崎

    まつりの広報部門長を務めさせてい

    ただいたご縁で、高崎まつりの歩み

    について少しだけお話しさせていた

    だきます。

     高崎まつりという名称のまつり

    は、昭和三〇年から、市政六〇周年、

    七〇周年等の節目の年に開催されて

    いました。ところが、昭和五〇年、本

    来なら市政七五周年で高崎まつりが

    自然の驚異

    税理士

     下村

     力

    寄稿

    高崎まつりの

     歴史について

    弁護士

     田島慎太郎

    寄稿

    開催される年にオイルショックが起

    きてしまい、市は高崎まつりの開催

    を断念しました。しかし、市民からの

    強い要望に少しでも応えるべく、高

    崎青年会議所が「高崎ふるさとまつ

    り」と名付けてまつりを開催しまし

    た。現在の高崎まつりは、この「高崎

    ふるさとまつり」を引き継いだもの

    であるため、この昭和五〇年の第一

    回「高崎ふるさとまつり」を第一回目

    の高崎まつりとしてカウントしてい

    るのです。高崎まつりの前身である

    「高崎ふるさとまつり」は、地方自治

    体の参画も補助金もない中で、真の

    意味での市民主体のまつりとしてス

    タートしました。

     この「高崎ふるさとまつり」は、従

    前の高崎まつりとは異なり毎年開催

    されることになりました。その後は、

    高崎青年会議所以外の高崎市の各種

    青年団体の参加、技能祭の同時開催、

    高崎市の全面的な参画と高崎まつり

    への名称変更、高崎伝統文化保存会

    及び高崎氏子會の発足等があり、高

    崎まつりは市内の多くの団体が参加

    し、二日間で七〇万人を動員する大

    きなまつりに発展しました。

     今年の第四三回高崎まつり、いか

    がだったでしょうか?私は、今年、広

    報部門長という全く予想していな

    かった役割を担うことになりかなり

    苦しみましたが、それ以上に楽し

    かったです。やはりまつりは楽しん

    でこそだと思います。今年も裏方で

    したが、来年の高崎まつりでは裏方

    のさらに裏方として、ささやかなが

    ら、そして楽しみながらお手伝いし

    たいと思います。

    請地だより平成29年8月発行 (2)

     平成二八年一二月一九日、共同相

    続された普通預金債権、通常預金債

    権および定期貯金債権(以下「普通預

    金等」といいます。)について遺産分割の

    対象となるという、裁判実務や銀行実

    務に大きな影響を及ぼす最高裁判決

    (以下「本判決」といいます。)が出され

    ました。

    事案の概要

     Aの共同相続人であるXとYがA

    の遺産分割の申立てをした事案であ

    り、事実関係は、Aが不動産(評価額

    合計約二五八万円)のほかに預貯金債

    権を合計約四〇〇〇万円以上有し、

    XとYの法定相続分は各二分の一で、Y

    に特別受益が五五〇〇万円程度ある

    というものでした。原々審、原審とも

    に、預貯金債権は預金者の死亡によっ

    て法定相続分に応じて当然に分割さ

    れ、相続人全員の合意がない限り遺産

    分割の対象とすることはできないとし

    たうえで、Yの五五〇〇万円の特別受

    益を考慮してYの具体的相続分はゼ

    ロであるとして、Xが不動産を取得す

    べきものとしました。

    判旨

     本判決は、まず、遺産分割制度の趣

    旨・目的について説示し、遺産分割は

    共同相続人間の実質的公平を図ると

    いう目的に照らし、被相続人の財産を

    できる限り幅広く遺産分割の対象と

    することが望ましいとしています。その

    上で、預貯金が具体的な遺産分割の

    方法を定めるにあたっての調整に資す

    る財産として現金に近いものがあると

    指摘しています。そして、遺産分割実

    務では当事者の同意を得て預貯金債

    権を遺産分割の対象とする運用が広

    く行われていることを指摘していま

    す。こうした観点を踏まえて、普通預

    金・通常貯金と定期預金に分け、そ

    れぞれの性質を検討した上で、各種預

    貯金債権の内容・性質に照らし、いず

    れも相続開始と同時に当然に相続分

    に応じて分割されることはなく、遺産

    分割の対象となると判断しました。

    本判決の意義

     これまでの判例は、普通預金等の可

    分債権は相続開始と同時に相続分に

    応じて分割され、共同相続人全員の合

    意がない限り遺産分割の対象となら

    ないとの立場をとっていました。そうす

    ると、被相続人の死亡時に残された財

    産が本件のようにもっぱら可分債権で

    あった場合、相続分に応じて当然に分

    割承継されるため、特別受益や寄与度

    が考慮されることはありません。もっ

    とも、共同相続人全員の同意があれば

    可分債権も遺産分割の対象とするこ

    とができますが、特別受益を有する

    共同相続人が遺産分割について同意を

    与えることを期待できるかについては

    大きな疑問があります。本件について

    もYが同意しなかった事案と考えられ

    ます。

     このように、従来の判例を前提とす

    ると、可分債権が遺産分割の対象とな

    らないことにより、遺産分割による相

    続財産の共同相続人間における分配

    において、実質的に不公平な事態が生

    じます。しかし、本判決により、共同相

    続人全員の合意の有無にかかわらず

    普通預金等について遺産分割の対象と

    なることにより、遺産分割の実質的な

    公平がはかられるとともに、より柔軟

    な遺産分割が可能となりました。

     次に、本判決による銀行実務への影

    響についてですが、これまでは金融機関

    によって対応が異なっていましたが、本

    判決により、被相続人の銀行の口座か

    らの払戻しや口座の解約については、遺

    産分割協議書等の提出が必要となり

    ます。しかし、この点で問題となるの

    が、至急に預金の払戻しが求められる

    場合にどのように対応したらよいかで

    す。例えば、被相続人が負っていた債務

    の弁済をする場合や被相続人から扶

    養を受けていた共同相続人の当面の

    生活費を支出する場合などです。この

    点について、本判決の補足意見では、遺

    産分割の審判事件を本案とした保全

    処分を利用する可能性が示されてい

    ますが、より簡易な方法がないか模索

    する必要性があると思えます。

     なお、その後の平成二九年四月六

    日、最高裁において、信用金庫におけ

    る定期預金、定期積金についても、相

    続開始と同時に当然に相続分に応じ

    て分割されることはないとの判決が示

    され、定期預金や定期積金についても、

    当然分割とはならないことが確認され

    ました。また、本判決は預金についての

    判例変更であり、可分債権は当然に

    分割されるという原則が変更になった

    わけではありません。したがって、貸金

    債権や不法行為に基づく損害賠償請

    求等の債権については相続開始により

    当然に分割されることになります。

    預金債権と遺産分割について

    弁護士

     佐伯

     智子

    法律コラム

  • 請地だより 平成29年8月発行(3)

     平成二九年(二〇一七年)七月上

    旬、北九州、福岡県と大分県の県境付

    近で集中豪雨(線状降水帯)があり、

    土砂崩れ等で河川が大洪水になり、

    三六人が亡くなり、五人が行方不明

    になっているそうです。二日間で七

    百ミリ(別の報道では一日で千ミリ)

    の雨であったそうで、これでは大洪

    水になりますし、テレビや新聞の報

    道写真では、想像もできないような

    流木や建物崩壊もありました。今回

    の豪雨は、かなり多くの被害をもた

    らしている模様です。

     これで思い出すのは、随分前の集

    中豪雨の経験です。一時間に百ミリ

    の雨が六時間連続で計六百ミリ近く

    降り、河川は当然に大洪水になりま

    した。近所の家が水で流されるかも

    しれないからと、家財道具を移動す

    るのを手伝いました。幸いなことに

    その家は流されずに済みましたが、

    六十年来の豪雨であったそうです。

    その翌年、また同様の集中豪雨に見

    舞われてしまいました。その中で幸

    いだったのは、大きな土砂崩れがな

    かったことや亡くなった人がいな

    かったことでした。二年連続で六十

    年来の大洪水に出合い、自然の恐ろ

    しさが身に滲みました。大洪水は水

    が流れているのではなく、泥が流れ

    ている感触でした。それ以来随分

    経っていますが、再度の経験はあり

    ません。

     今回の九州の豪雨は空からでした

    が、自然の恐ろしさには、もう一つ、

    地中からの地震があります。最近の

    地震災害としては、平成二三年(二〇

    一一年)三月の、東北地方の太平洋側

    を襲った東日本大震災があげられま

    す。この地震で大津波が起こり、二万

    人近い死者・行方不明者をだしまし

    た。更に福島第一原発の放射性物質

    の放出という大規模な原発事故が引

    き起こされました。群馬県は大きな

    地震の震源地になった事はないと

    思っていましたら、先日の読売新聞

    に一回あるとの記事がありました。

    それは天明三年(一七八三年)の浅間

    山大噴火です。地元の鎌原村(当時)

    は火砕流により四八三名が亡くなる

    大被害を受けており、群馬県下では

    千四百人が亡くなったとの事でし

    た。群馬県の近県では、埼玉県で昭和

    一五年(一九四〇年)に熊谷地震があ

    り、高崎も相当揺れたと聞いており

    ます。但しこの地震の記録は確認が

    とれませんでした。昭和六年(一九三

    一年)にも熊谷地方で地震があった

    との記録があります。栃木県では天

    和三年(一六八三年)の日光地震、昭

    和二四年(一九四九年)の鹿沼地震が

    あり、長野県では弘化四年(一八四七

    年)に善光寺地震、昭和四〇年(一九

    七〇年)から約五年間に及んだ松代

    群発地震があり、平成二三年(二〇一

    一年)三月には旧六合村に隣接して

    いる長野県上水内郡栄村で大きな地

    震がありました。この栄村の地震は

    局地的で被害も大きかったようです

    が、東日本大震災に隠れてしまいあ

    まり報道されませんでした。東京都

    では、江戸時代では、元禄一六年(一

    七〇三年)の元禄地震と安政二年(一

    八五五年)の安政大地震があり、近代

    では大正一二年(一九二三年)に関東

    大震災がありました。元禄地震から

    安政地震の間は一五二年、安政地震

    から関東大震災まで六八年の間があ

    り、現在が二〇一七年ですから関東

    大震災から九四年経っていることに

    なり、多くの学者はいつ大地震が来

    てもおかしくないと言っています。

    地震が東京地方を襲った場合の被害

    額の試算もいろいろとされているよ

    うです。想定外の事態が起きれば、当

    然、大変なことです。地震予知の研究

    はされているようですが、目に見え

    ない地中のことであり、更に変化も

    するでしょうから、地震予知という

    のはかなり難しいのではないかと

    思っています。

     本お便りが皆様のお手元に届くこ

    ろには、高崎まつりも八月五日(土)

    及び六日(日)の日程を終え、すっか

    り落ち着いているころかと思いま

    す。既に高崎まつりは終わってはお

    りますが、今回は、私が本年度の高崎

    まつりの広報部門長を務めさせてい

    ただいたご縁で、高崎まつりの歩み

    について少しだけお話しさせていた

    だきます。

     高崎まつりという名称のまつり

    は、昭和三〇年から、市政六〇周年、

    七〇周年等の節目の年に開催されて

    いました。ところが、昭和五〇年、本

    来なら市政七五周年で高崎まつりが

    自然の驚異

    税理士

     下村

     力

    寄稿

    高崎まつりの

     歴史について

    弁護士

     田島慎太郎

    寄稿

    開催される年にオイルショックが起

    きてしまい、市は高崎まつりの開催

    を断念しました。しかし、市民からの

    強い要望に少しでも応えるべく、高

    崎青年会議所が「高崎ふるさとまつ

    り」と名付けてまつりを開催しまし

    た。現在の高崎まつりは、この「高崎

    ふるさとまつり」を引き継いだもの

    であるため、この昭和五〇年の第一

    回「高崎ふるさとまつり」を第一回目

    の高崎まつりとしてカウントしてい

    るのです。高崎まつりの前身である

    「高崎ふるさとまつり」は、地方自治

    体の参画も補助金もない中で、真の

    意味での市民主体のまつりとしてス

    タートしました。

     この「高崎ふるさとまつり」は、従

    前の高崎まつりとは異なり毎年開催

    されることになりました。その後は、

    高崎青年会議所以外の高崎市の各種

    青年団体の参加、技能祭の同時開催、

    高崎市の全面的な参画と高崎まつり

    への名称変更、高崎伝統文化保存会

    及び高崎氏子會の発足等があり、高

    崎まつりは市内の多くの団体が参加

    し、二日間で七〇万人を動員する大

    きなまつりに発展しました。

     今年の第四三回高崎まつり、いか

    がだったでしょうか?私は、今年、広

    報部門長という全く予想していな

    かった役割を担うことになりかなり

    苦しみましたが、それ以上に楽し

    かったです。やはりまつりは楽しん

    でこそだと思います。今年も裏方で

    したが、来年の高崎まつりでは裏方

    のさらに裏方として、ささやかなが

    ら、そして楽しみながらお手伝いし

    たいと思います。

  • りに関わってくださった全

    ての方々に心から感謝申し

    上げます。

     今年も子どもたちとホタ

    ルやブルーベリー狩り、

    ジャガイモ掘り、川遊び、

    花火など、群馬らしい夏を

    楽しんでいますが、皆様い

    かがお過ごしでしょうか。

    さて、また!?という声も聞

    こえてきそうですが、秋以

    降、しばらくお休みをいた

    だく予定です。日本の未来

    のため!?頑張ります!来春

    までには復帰予定ですの

    で、ご迷惑をおかけいたし

    ますが、よろしくお願いい

    たします。

     私は虫に好かれるよう

    で、特に夏は、虫が寄って

    きます。

     先日も、法律相談中に、

    蟻がシャツの中に入り込み

    ました。ムズムズすると

    思って触っていると、うな

    じ辺りをかまれました。も

    しや最近話題の「火蟻」で

    はないかと、大いに焦りま

    した。

     虫であっても好かれるこ

    とはありがたいと思い、共

    存共栄を図ろうと思いま

    す。

     花屋、医院、パン屋、小

    水力発電、そして法律事務

    所等、様々な事業に取り組

    んできましたが、歓びも哀

    しみも、全ては【人】でした。

     プライベートにおいても、

    また然りです。

     皆様方と私共との出会い

    が、確かな信頼に基づく【絆】

    に育ちますよう、精進・祈

    念いたします。

     図書館でシオランの「カ

    イエ」を借りて読んでいま

    す。透徹した批評眼は、時

    としてあまりにも辛辣です

    が、読みながら心地よさを

    覚えるのは、それが人間の

    本質を射抜いていると思え

    るからです。また、批評眼

    を自らに向けて仮借なく自

    分を暴く姿には、上質のユー

    モアが漂っています。

     私にとって、今年の夏は

    高崎まつりに尽きます。高

    崎まつりには、小学生のと

    きに通町の山車に乗って太

    鼓を叩いていたころから毎

    年参加していましたが、今

    年は一生忘れられない貴重

    な体験をすることができま

    した。第四十三回高崎まつ

     私事で恐縮ですが、新婚

    旅行にてフランス及びモナ

    コを訪れることができまし

    た。F1の迫力、ルーブル美

    術館に所蔵されている名画

    や美しい街並み等を堪能で

    き、久方ぶりに新鮮な驚き

    に満ちた経験ができました。

     厳しい暑さが続いており

    ますので、皆様におかれま

    してはくれぐれもご自愛く

    ださい。

     弁護士登録をしてから約

    一〇か月が経ちました。入

    所した当時は、一年経った

    ときに大きく成長したと感

    じるよう頑張ろうと思って

    いましたが、現実は自分の

    至らなさを感じるばかりで

    す。しかし、職業病ともい

    える肩こり、腰痛にはしっ

    かりなっており、身体面で

    は一人前へ成長しつつある

    ようです。

     私のデスクにもうちわが

    常備されました。残暑が続

    きますがいかがお過ごしで

    しょうか。

     入所から約八か月が経過

    しました。これからも皆様

    のお力になれるよう全力で

    精進します。私の残暑の特

    効薬はキンキンに冷やした

    ドラフトギネス(黒ビール)

    です。水分不足には気を付

    けて残暑を乗り切りましょ

    う。

    栗原 秀和

    田島慎太郎

    宮﨑はるか

    佐藤  亮

    飯野  豪

    佐伯 智子

    羽鳥 正靖

    長井 友之

    お見舞い

    申し上げます

    残暑

    桐生市市民文化会館

    ←至桐生大橋

    桐生商工会議所

    桐生市役所

    桐生厚生総合病院

    美原町 N退職及び新事務所開設のご挨拶

    弁護士 中島俊太朗

    〒376‒0024 群馬県桐生市織姫町2番5号桐生地域地場産業振興センター3階TEL 0277‒46‒7516 FAX 0277‒46‒7517

     平成26年にたかさき法律事務所に入所後、約3年間にわたりアソシエイト弁護士として研鑽を積んで参りましたが、この度、平成29年9月1日をもって、故郷の群馬県桐生市において新たに法律事務所を開設することとなりました。 たかさき法律事務所においては、パートナー弁護士である長井友之先生、栗原秀和先生、田島慎太郎先生をはじめ先輩弁護士からのご指導を受け、弁護士として必要な技術や心構え等たくさんのことを学びました。この3年弱の間、密度の濃い刺激的な毎日を送る中で、弁護士としての成長を日々実感することができました。 現在は本年9月1日の事務所開設に向けて準備をしているところです。県内有数の大規模事務所であるたかさき法律事務所から弁護士1名の小さな事務所を新規で立ち上げることは、私自身にとっても大きな挑戦です。ですが、弁護士の仕事は、依頼者との信頼関係を築き、依頼者にとっての利益を最大限追求していくべきものです。その意味で、やるべきことはこれまでと変わりません。大規模事務所だからこそ経験できたことを私自身の強みと考え、これを踏まえてこれまで以上に研鑽を積み、地域の皆様に貢献できるよう務めていく所存です。皆様におかれましては、これまでと変わらぬご指導、ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。

    (財)桐生地域地場産業振興センター

    請地だより平成29年8月発行 (4)