4
大豆のきなこ和え 【作り方】 1. ゆで大豆にサラダ油、塩、小麦粉をまぶしてトー スターで 15 分焼く。途中で 1 回かき回すと良い。 2. キャラメル・ソースを作る。砂糖と水を小鍋に入 れ、中火にかける。キャラメル色に煮詰まったと ころで火を止め、熱湯大さじ 2 を入れて伸ばす。 3. 1. に落花生とキャラメルソース、 きな粉をまぶして出来上がり。 節分で余った大豆もおいしく食べられ ますよ!(のんちゃん) 【材料・4 人分】 ゆで大豆 200g、サラダ油 大さじ 1/2、塩 小さじ 1/4、 小麦粉 大さじ 1+1/2、落花生 30g、きなこ 大さじ 2 <キャラメル・ソース> 砂糖 100g、水 50 cc ※ 大さじ 5 のみ使用 2 2 54 © 2 94 77 使[4]木の花ファミリー通信 Vol.54 2012 年 2 月号 今月の木の花菜食レシピ 湿やすえどん、醤油樽といっしょに

木の花ファミリー通信 Vol.54 2012年2月号

Embed Size (px)

DESCRIPTION

木の花ファミリー通信 Vol.54 2012年2月号

Citation preview

Page 1: 木の花ファミリー通信 Vol.54 2012年2月号

大豆のきなこ和え

【作り方】1. ゆで大豆にサラダ油、塩、小麦粉をまぶしてトースターで15分焼く。途中で1回かき回すと良い。

2. キャラメル・ソースを作る。砂糖と水を小鍋に入れ、中火にかける。キャラメル色に煮詰まったところで火を止め、熱湯大さじ2を入れて伸ばす。

3. 1.に落花生とキャラメルソース、きな粉をまぶして出来上がり。

節分で余った大豆もおいしく食べられますよ!(のんちゃん)

【材料・4人分】ゆで大豆200g、サラダ油大さじ1/2、塩小さじ1/4、小麦粉大さじ1+1/2、落花生30g、きなこ大さじ2<キャラメル・ソース>砂糖100g、水50cc ※大さじ5のみ使用

木の花ファミリー通信

2012年2月号・第54号

編集・制作/木の花ファミリー

©2012

木の花ファミリー

★木の花ファミリーとは

94年創立、富士山の麓で有機農業による

自給自足を生活の基盤に77人が血縁を超

えた家族として生活を営む共同体です。

 

このニューズレターはクリエイティ

ブ・コモンズにもとづき、原著作者の

クレジットを表示し、改変せず、非営

利目的で使用する限りにおいて、自由

に複製、頒布、展示することができます。

[4]木の花ファミリー通信 Vol.54 2012 年 2 月号

今月の木の花菜食レシピ

ちゃんから麹、味

噌、醤油づくりを伝

授していただくこ

とになったのです。

 「思えばどこの馬

の骨かもわからな

い私に、よく親切に

教えてくださった

ものだ」と、やすえ

どんは当時の事を

話してくれました。

以来、毎年冬仕込み

で作り続け、今年も

仕込みの真っ最中

です。

 

ファミリーの麹室は、実は家庭用

のお風呂場です。お風呂場の湿度と

温度を利用した構造で、これも手づ

くりで味があるのですが、将来は麹、

味噌、醤油づくり専用の小屋を建て

てもらうことを望んでいます。

 

麹づくりは蒸した米や麦に麹菌が

繁殖して、それが諸も

ろばこ箱一面に広がり

ます。それを「花を咲かせる」とい

うのだそうです。こうじは「麹」と

書く他に「糀」とも書きます。物の

様子を表した美しい漢字ですね。 

微生物の麹が醸しだす世界は、肉眼

では見えない命の世界です。やすえ

どんは、それを「神秘」だと思う、

と話してくれました。その仕事のす

べてが人の持つ感覚と手作業で行わ

れます。このような日本の伝統は継

いでいきたいですね。それは、おば

あちゃんが遺言のように残した「あ

なたたちのような若い人が覚えて

やっていってほしい」という言葉を

受け継いでいくことでもあります。

当時、おばあちゃんから若いと言わ

れたやすえどんも、今は五十代。また、

その技を次の世代に継いでいくこと

でしょう。

(インタビューと文/れいちゃん)

麹こうじだより

 

日本人の食生活に、味噌、醤油は

欠かせませんが、それを八十人近い

大家族とたくさんのお客様の分とし

て自家製でまかなえるのは、大変あ

りがたいことです。それを担ってく

れているのが、やすえどんです。

 

やすえどんには、ここでは書きき

れない「麹物語」があります。創立

メンバーの一人として富士山の麓

に移住した次の年ですから、もう、

十七年ほど前になりますが、今は亡

き地元の「大平こうじ店」のおばあやすえどん、醤油樽といっしょに

Page 2: 木の花ファミリー通信 Vol.54 2012年2月号

[3]木の花ファミリー通信 Vol.54 2012 年 2 月号

 

2月3日、今年も恒例の節分祭が

開催されました。「季節」を「分ける」

という意味の「節分」は、翌日の立

春が農の正月に当たるため、農の大

晦日とも言えます。農業を生活の基

盤としているファミリーにとって、

一年で最も大切な行事です。

 

ファミリーの節分祭は別名「木の

花花祭り」と呼ばれ、ファミリーと

縁の深い愛知県北設し

だら楽

郡東栄町に伝

わる伝統芸能「花祭り」をベースと

した内容です。場を清める「愛とお米」

に始まり、花を添える「お稚ち

ご児行列」

と「花の舞」、そして主役の山や

まみおに

見鬼と

榊さかきおに鬼が登場して人々の邪

よこしまな心を祓は

「鬼の舞」、そして喜びを表す「獅子舞」

とコミカルな「田吾作とおよね」、最

後は二人の女神が大地に恵みをもた

らす「豊穣の舞」と、例年以上に完

成度の高い舞が奉納されました。

 

また、今年は会場そのものも大き

く変わりました。昨年までは舞ま

いど処

呼ばれる舞台と客席が分かれていま

したが、今年は湯ゆ

ぶた蓋

と呼ばれる天井

年間最大の季節行事

「節分祭」が開催されました

飾りを中心として円形に舞処を設置

し、その周囲に客席を置くことに。

観客が飛び入り参加して舞手と一緒

になって踊る場面も見られ、その場

にいるみんなが一体となって盛り上

がったとても楽しい時間となりまし

た。

 

ファミリーの豆まきの掛け声は、

「鬼は外、福は内」ではなく、「鬼は内、

福も内」です。鬼とは心磨きを忘れ、

本来の生きる意味を見失って地獄に

生きる人間に、本来の目的を取り戻

させるために大事なことを伝える閻

魔様なのです。つまり鬼は、人々に

問題ごとを与えて学ばせ、福をもた

らす神様とも言えるのです。「鬼は内、

福も内」という掛け声は、問題ごと

は学ぶためにあると捉えているファ

ミリーの心を表しています。

 

舞の後は、鬼も一緒になって豆を

まき、みんなで一年の節目を祝いま

した。

 

祭りの後の振り返りでは、改めて

「神事」としての祭りに立ち帰り、一

年をかけて内容を練り直していこう

と話し合いました。来年も、どうぞ

お楽しみに!

(文/まっちゃん)

(左上から時計回りに)「獅子舞」、みんなで集合写真、「田吾作とおよね」、「愛とお米の舞」、「花の舞」、そして「鬼の舞」

Page 3: 木の花ファミリー通信 Vol.54 2012年2月号

木の花ファミリー通信 Vol.54 2012 年 2 月号[2]

「血縁を超えた自給自足の大家族 ~富士山麓からのメッセージ」が出版されました!

出版記念イベント@東京・カフェスロー

出版を記念して、下記のイベントを開催します。お誘い合わせの上、ふるってご参加ください!*日時:2012 年 3 月 17 日(土) 18:00 開場、18:30 スタート、21:00 終了*会場:カフェスロー(東京・国分寺)*定員:100 名(着席:80 席、立ち見 20 席)*参加費:寄付制*ご予約:カフェスロー 042-401-8505*東京以外も、各地でイベントを企画中です。 地元で企画してくださる方は、ご一報ください!

2007 年の「心を耕す家族の行く手」に続き、ファミリーの本の第 2 弾が出版されました!ファミリーに直接ご注文いただくと、送料無料、特価 1,600 円(税込)でお届けします。また、5冊以上で 1 割、10 冊以上で 2 割引(3/31 まで)。さらに、先着 200 冊に限り、粗品を進呈します!*出版社/ロゴス、木の花ファミリー/編*四六判 176 ページ、定価 1,680 円(税込)*ご注文:ホームページ・電話・FAX からどうぞ  http://url.konohana-family.org/bookorder TEL 0544-66-0250 FAX 0544-66-0810

【 お知らせ掲示板】のあり方、持ち方などを、ハードな

部分の講座以上の時間をさき、講座

してくれました。

 

人間は、最後は「心」で動きます。

「よく持てる者の苦しみ、持たざるも

のの苦しみ」が世でよく言われてい

ます。「砂金」とは、その「心のあり方、

持ち方、考え方」が、自分の中で変

化してきたことです。ここでの講座、

又、日常生活、大人ミーティングな

どを通して、それは一言でいうと「自

は他」「いただきもの」「真実、真理

とは」「正直、素直」などのことばで

した。

 

明日でこことはしばらくお別れで

すが、ここを出たあと、ゆっくりと

コツコツと時間をかけ、先の言葉を

反すうしながら、自分自身のあり方、

そして生き方を見つめなおしていこ

うと思っています。

 

EDE受講者の多くが、異口同音

でいっています。エコビレッジをつ

くるのであれそこで暮すであれエコ

ビレッジコミュニティ外で生きるで

あれ、やはり「心の持ち方、あり方」

がいかに大切かをここで学んだ――

と。

 

最後は「流れに身を任せよう」、

それも神様のお導きだ。正直に素

直に自を他に表現することが、い

かにすばらしいか、いかに人間関

係を円滑に出来るか、も、ここ木

の花の「ひまわり」の家で知りま

した。

 

後日ここを再訪する時、今日よ

り少しは成長(内面の変化)して

いれば良いと思います。「持続可

能な社会」「持続可能なうんぬん」

など「持続可能」のことばが巷で

今使われていますが、自分は「持

続可能な自分なりの高い精神性を

持った生き方」を目指していきたい

と思います。

 

いさどんの昔のとても変わった体

験を、今聞いています。正直に赤裸々

に語ってくれるということは、他人

の心を最高に打つものですね。「話し

方教室」でのいろいろな技法を使っ

たものよりもね。

 

正直であること、正直に言うこと

は、なんと素晴らしいことでしょう

か。これも自分が拾った「砂金」の

一つです。

(一部抜粋)

最終日、メンバーとハグしてお別れするキタさん(左から 2 人目)

Page 4: 木の花ファミリー通信 Vol.54 2012年2月号

 

去る2月11日、一ヶ月間にわたり

開催されていた「EDE(エコビレッ

ジ・デザイン・エデュケーション)

in木の花ファミリー」が無事終了し

ました。

 

EDEは、国連の「持続可能な開

発のための教育の10年」から支援を

受けている、次世代の地球の暮らし

方を学ぶプログラムです。「実践者に

よる実践地での学び」として開催さ

れたEDEは、日本で初めてとなり

ます。受講生の皆さんはファミリー

と生活を共にしながら、18名の講師

による多彩な講座を修了したのでし

た。密度の濃いプログラムに「ゆっ

くり休む暇がない!」と悲鳴を上げ

ながらも、毎晩のように夜中まで語

り合い、熱心に学び続けて大きく変

化していった10人の受講生たち。最

終日前夜には彼らの主催する修了

パーティーが開かれ、笑いと涙が入

り混じる中、受講生の最年長である

キタさんは、こう胸を張りました。

 「受講生みんなの、この表情を見て

ください。最初に来た時と全然違う

でしょう」

 

以下にご紹介するのは、2月10日、

EDEの最終講座の間に書かれた、

キタさんの日記です。

† 

† 

† 

最後の授業

 「持続可能な心の持ち方」と、最後

の日記。

 

1ヶ月間のEDEプログラムを受

講しての最後の感想です。EDE立

ち上げの技術的作法も勿論学んだこ

Vol.54

木の花ファミリー通信

「キラキラする砂金を

拾いました」

トピックス

2 月 3日の節分と翌日の立春正月は、木の花の年中行事の中でもっとも大切なものです。冬の時代から春を迎えるこの大切な節目に、今までの歩みを一度振り返り、新年にふさわしい心を持って皆さんとともに歩んでいければと願っています。(ようこ)

2012 年 2 月号

[1]木の花ファミリー通信 Vol.54 2012 年 2 月号

コンポストトイレづくりの実習中

和室にこたつの講座室。みんな、真剣な表情で学んでいます

木の花ファミリー/特定非営利活動法人 青草の会  電話 : 0544(66)0250 FAX : 0544(66)0810

〒 419-0302 静岡県富士宮市猫沢 238-1 おひさまハウスひまわり

ホームページ : http://www.konohana-family.org メールアドレス : [email protected]

とは多くありました。でも、本当に

分かったことは少しです。分かった

とはどういうことかといいますと、

頭で分かっただけではなし、それを

体で消化し、そして自分の血肉にし

てこそ「真に分かった」ということ

なのだと思います。そういう意味で

は、自分は、学んだことの一割も「分

かった」とは思っていません。一割

以下でしょう。

 

言いたいことは、次のことです。

 「キラキラする砂金」を拾いました。

ハードな技術的講座より、ソフトの

部分で得たものがあります。ソフト

とは、「心」の部分です。ここでは「心」