今月の木の花菜食レシピ 和風スイートポテト 1. さつまいもの皮をむいてほどよい大きさに切り、 竹ぐしが通るくらいにふかしてつぶす。 2. さつまいもが熱いうちにバター、砂糖、卵を順番 に混ぜる。 3. 2. にゆであずきを混ぜる。 4. 冷めたら 8 等分 ( 約 50g) にして好きな形に整え、 残った卵をハケで塗って、黒ごまを中心にまぶす。 5. 180℃のオーブンで 30 分焼く。 【材料】さつまいも 250g、バター 10g、砂糖 60g、 卵 1/2個(約30cc)、ゆであずき 50g 〔仕上げ用〕卵 残りの分、黒ごま 適宜 1 10 50 © 1 94 79 使一番右奥から時計回りに、もいちゃん、なお、こうた、 あやちゃん、すまいる、まりねえ、ゆうとう、みっちー 1 16 3 [4]木の花ファミリー通信 Vol.50 2011 年 10 月号

木の花ファミリー通信 Vol.50 2011年10月

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木の花ファミリー通信 Vol.50 2011年10月

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今月の木の花菜食レシピ

 

こんにちは。「子育てチーム」、また

の名を「子に育てられチーム」のもい

ちゃんです。私は8月にファミリーの

メンバーになり、9月に畑隊からこち

らに「異動」したばかり。7月に「セ

ンターチーム」から異動してきたまり

ねえ、9月にファミリーのメンバーに

なったみっちー、そして昨年2月にファ

ミリーのメンバーになり、普段は老人

ホームに外勤しているあやちゃん達と

ともに、日々試行錯誤しながら元気いっ

ぱいの「木の花キッズ」からエネルギー

子育てだより

和風スイートポテト

1. さつまいもの皮をむいてほどよい大きさに切り、

 竹ぐしが通るくらいにふかしてつぶす。

2. さつまいもが熱いうちにバター、砂糖、卵を順番

 に混ぜる。

3. 2. にゆであずきを混ぜる。

4. 冷めたら 8 等分 ( 約 50g) にして好きな形に整え、

 残った卵をハケで塗って、黒ごまを中心にまぶす。

5. 180℃のオーブンで 30 分焼く。

【材料】さつまいも 250g、バター 10g、砂糖 60g、   卵 1/2 個(約 30cc)、ゆであずき 50g   〔仕上げ用〕卵 残りの分、黒ごま 適宜

木の花ファミリー通信

2011年10月号・第50号

編集・制作/木の花ファミリー

©2011

木の花ファミリー

★木の花ファミリーとは

94年創立、富士山の麓で有機農業による

自給自足を生活の基盤に79人が血縁を超

えた家族として生活を営む共同体です。

 

このニューズレターはクリエイティ

ブ・コモンズにもとづき、原著作者の

クレジットを表示し、改変せず、非営

利目的で使用する限りにおいて、自由

に複製、頒布、展示することができます。

一番右奥から時計回りに、もいちゃん、なお、こうた、あやちゃん、すまいる、まりねえ、ゆうとう、みっちー

をもらって過ごしています。

 

さて、最近の「木の花キッズ」たち

ですが、ここ数ヶ月で小学校1年生以

下の子どもがあわせて16人になり、ま

すます賑やかになってきました。そこ

で日々痛感するのは、「子どもは親の鏡」

ということです。

 

子どもたちは、よく周りを見ていま

す。年上の人だけでなく、年下の子た

ちのことも観察しています。大人の心

が忙しく、余裕のない状態だと、それ

が子どもたちの態度や反応にストレー

トに影響します。

 

また、子供たちは大きい子どもや大

人たちの言葉づかいをよく真似します。

以前、子育てチームでは子供たちが何

か「悪い事」をすると、「もう、おやつ

なし!」「食事抜きね!」と叱ることが

ありました。そうしたら、子どもたち

がお互いに「そういうことすると、お

やつなしだからね!」と言い始めたの

です。それを聞いた私達はハッとしま

した。本当に子どものことを想った結

果として、そういう罰を与えることは

あってもいいと思います。でも、私た

ちは皆で心の奥をよく振り返ってみた

ときに、どこかで子供たちを大人の都

合のいいように動かそうとしていたこ

とに気づいたのです。それでは、子ど

もの事を本当に想っている事にはなり

ません。

 

そこで先日、私はある実験をしてみ

ました。大人のおやつの時間に、そば

で恒こうた太(2歳)と菜な

り織(2歳)がおもちゃ

の取り合いをしているのを見て、二人

の見ている前で私のおやつを隣りにい

たあやちゃんにあげてみました。そう

したら、いったんこうたのそばを離れ

ていたなりがしばらくして戻ってきて、

さっきまで取り合っていたおもちゃを

こうたに「はい、あげる」と少し照れ

ながら差し出したのです。こうたはそ

れを笑顔で「ありがとう」と受け取り、

さらにそのやり取りを見ていた直な

お生(3

歳)も「わーい!」と嬉しそうに部屋

を駆け回っていました。まさに子ども

が親の鏡であることを実感して、さわ

やかな風が吹いた瞬間でした。

 

そんなエピソードを子育てチームや

ファミリーのみんなにシェアして、子

どもも大人もそれぞれの個性を活かし

ながら、お互いに磨きあいながら成長

していきたいね、と心を新たにしたの

でした。

(文・もい)

[4]木の花ファミリー通信 Vol.50 2011 年 10 月号

いさおちゃん(左から 2 番目)、オフィスチームのみんなと

左からえいこばあ、ようこちゃん、あさちゃん。子どもたちと

[3]木の花ファミリー通信 Vol.50 2011 年 10 月号

 

今月号のメンバー紹介は、創刊50号

を記念して、編集長のいさおちゃんを

メンバー紹介

いさおちゃんの巻

生以来でしょうね、セーラー服を着る

なんて…。木の花の皆さんの中で元気

に暮らしているとは思っていましたが、

こうやって動画で見させてもらって改

めて嬉しく思います」というファクス

も届きました。

 

皆で踊ることが大好きな私は、「さて、

今度は誰を誘って踊ろうかな?!」と

次回のお誕生日会に思いを馳せている

のでした。

(文・ようこ)

ご紹介します!

 

ファミリーの「事務局長」として幅

広い業務をこなすいさおちゃん。ここ

に来る前は、東京のIT企業でプログ

ラマの仕事をしていました。 「高い倍

率をくぐり抜けて転職したベンチャー

企業だった。だけど、対人関係なんか

のストレスが重なって、ある日仕事中

にパニック発作を起こして、そのまま

半年間休職することになってしまった。

その前から自分の性格に生き辛さを感

じていたから、原因がそこにあること

はすぐにわかった。それで、性格をな

んとかしようと医者やカウンセラーに

必死に解決策を求めたけど、肩透かし

を食うばっかりで。木の花とは僕の叔

母が付き合いがあったから存在は知っ

てたけど、特に興味もなかった。でも、

復職してからまた具合が悪くなってき

て、本当に行き詰まったときに、突然、

あそこに行ってみようっていう考えが

降って湧いたんだ」

 

すぐにファミリーに連絡を取ったい

さおちゃんは、二度目の休職をして、

ファミリーに二ヶ月半ケア滞在しまし

た。ケアを終えて再び職場に戻ったい

さおちゃんですが、また具合が悪くな

ります。「これはもう辞めるしかないと

観念したら、会社側は特例で在宅勤務

を認めるから何とか仕事を続けてほし

い、って」。それをいさどんに相談した

ところ、ファミリーの「まことの家」

に引っ越して、そこで仕事をしながら

ケアを受けてはどうか、という提案を

もらいました。「会社もそれでいいって

言ってくれて、渡りに船とばかりにこっ

ちに引越してきたんだ。」こうして、昼

間は「まことの家」で会社の仕事をして、

夜は大人ミーティングで心のケアをす

る生活が始まります。

 

その後、在宅勤務の期間が終わり、会

社を退職することになったいさおちゃ

んは、メンバーになる決意をします。

「ファミリーは、世のため人のためって

いう志でメンバーになるところだよね。

でも、僕の正直な動機は、自分の心の

難問をどうにかして解きたい、という

ことが一番だった」

 

生真面目なカトリックのお母さんに

強い影響を受けた、といういさおちゃ

ん。「いつも自分の固い枠に捉われてい

て、でも外すこともできない、そんな

息苦しさを抱えていた。でも、いさど

んに『親の影響を受けたとしても、今、

その自分を抱えてるのはあなたなのだ

から、100%自分の責任だよ。同時に、

親とあなたは別々の魂なんだから、親

の価値観にとらわれる必要はないんだ

よ』って言ってもらって、本当にそう

だと納得できた。木の花の宗教観もす

ごく深くて、最初はそれが僕なりの意

見とぶつかって戸惑うことも多かった。

でも、何かと批判的で独りよがりな僕

に、みんなは辛抱強く大切なことを伝

え続けてくれた。そんな愛情に助けら

れて、自分の枠を少しずつ外して来る

ことができたんだ」

 

ファミリーのメンバーになって5年

半あまり。「今でも日々、自分のいろん

な枠を感じるたびに、もっと枠を外し

て自由になりたいっていう想いを強く

する。それが、僕の心磨きの原動力だ

ね」。そう語るいさおちゃんは、日々自

分の心と真摯に向き合い、そこから得

た学びをみんなのために役立てていま

す。

 

そんないさおちゃんに、これからや

りたいことを聞いたところ、ニコニコ

笑って一言、「彼女がほしい、って書い

といて!」。その無邪気な笑顔があれ

ば、素敵な彼女ができる日も遠くない

かも?!

(文・ともこ)

みんなの暮らし

72歳でセーラー服    

デビュー!?

スイス・メタニタ編

みちよちゃんの

エコビレッジ・レポート

木の花ファミリー通信 Vol.50 2011 年 10 月号[2]

 

7月に訪問したヨーロッパのエコビ

レッジ報告第4弾は、スイスのキリス

ト教系のコミュニティ、メタニタです。

スイス第4の都市ベルンからローカル

線に乗り換えて20分、広々とした山麓

の美しい草原の中にメタニタはありま

す。

 

今回、私を案内してくれたのは、フ

ランス出身のローリーさんとドイツ出

身のベルフリードさんです。メタニタ

の核になる価値観は、「個々の中に、そ

してコミュニティの中に神を見出すこ

と」です。日々、精神性を高めて生き

る姿勢には、木の花とも共通する部分

を感じました。メンバーは毎日夕方に

なると、敷地内にある石の庭園や森の

中の庭など、自然の中で瞑想する習慣

があるそうです。また、長期間、自然

の中で静養するための施設も別の敷地

にあります。

 

コミュニティの経済を支える大きな

柱は、スイスでも高品質と定評のある

オフィス家具の生産事業です。もうひ

とつの柱が12軒の老人ホームの運営で、

この二つの事業収入が全体の70%を占

めています。またコミュニティでは高

齢化が進んでいるため、25%が年金収

入です。こうした収入の中から、一人

当たり約25,000円が個人の小遣

いとして分配されています。

 

なお、今年で創立59年になるメタニ

タは、かつてフリーエネルギーの開発

で有名でしたが、現在はその研究はさ

れていないそうです。

 

帰国後、案内をしてくれたローリーさ

んから「うちは高齢化で悩んでいるの。

木の花には若い人たちがどんどん入っ

てくると言っていたけれど、どうすれ

ばそんなふうにできるかしら?」とい

う相談がありました。

 

長年存続しているコミュニティは世

界でもいくつかありますが、高齢化は

共通の課題です。そこで、木の花の大

人ミーティングで若い人たちに「木の

花の魅力って、どんなところ?」と問

いかけてみたところ、「それぞれの個性

を活かして、若くても責任ある仕事を

任せてくれる場がある」「語っているこ

とと現実の矛盾のない暮らし」といっ

た声が挙がりました。

 

その中で、個人だけの心の学びにと

どまらず、一人の問題をきっかけにみ

んなで学び合う場の力について語り合

いました。ヨーロッパ社会の特質なの

かもしれませんが、メタニタでは個々

人で精神性を高めるための実践はあっ

ても、コミュニティ全体で相互に高め

合っていく取り組みはないようで、コ

ミュニティの一体感が薄いことが気に

なりました。

 

若い人たちが魅力を感じる場とは、自

らの存在が確かに活かされ、日々成長

していけると実感できる場なのではな

いかと思います。そして、新しいもの

をこだわりなく取り入れ、それを活か

すことのできる力は、「学ぶこと」の本

質でもあります。個人がそれぞれに学

び、その過程や成果を相互に分かち合

うことでコミュニティ全体が進化して

いく。それが、コミュニティの生命力

の源なのではないでしょうか。そんな

ことを改めて考える機会をいただいた、

今回の訪問でした。

(文・みちよ)

 

毎月開かれるファミリーのお誕生日

会では、歌やダンス、劇や紙芝居など、

メンバーがそれぞれの個性を生かした

楽しい催し物を発表します。先月、中

学1年生の日にちよ和が2、3歳の幼児たちと

一緒におニャン子クラブの「セーラー

服を脱がさないで」を歌っているのを

聞いた私は、「幼児たちがかわいいセー

ラー服を着て踊ったら、皆が喜ぶだろ

うな」と思いつきました。さらに、セー

ラー服を着て踊ることを誰も予想しな

いだろうということで、72歳のえいこ

ばあちゃんと72歳のあさちゃんにも声

をかけ、みんなを驚かせるために秘密

裏にダンスを練習。10日間、少しずつ

練習をしたおかげで、本番は子供たち

だけでなく、えいこばあちゃんやあさ

ちゃんにも「かわいいー!」という黄

色い(?)声援が飛び、みんなで大盛

り上がりでした。

 

えいこばあちゃんに感想を聞いてみ

ると、「陽子ちゃんに誘われた時は『ど

うせやるなら皆に笑ってもらおう!』

と思って、『うん、いいよ』とすぐに返

事をしたの。実はセーラー服を着るの

は初めて!私は小学校5年生までしか

学校に行かなかったのだけれど、これ

でやっと中学校も卒業できたし(笑)、

もう人生に悔いなし!」と満面の笑み。

あさちゃんは「誘われた時は『えー!!』

と思ったけれど、練習は結構ノリノリ

でできました(笑)。皆に喜んでもらえ

て、いい思い出になったよ」とのこと。

ダンスの動画をファミリーのブログで

公開したところ、それをご覧になった

あさちゃんの妹さんから「きっと中学

メタニタのコミュニティ風景

 

昨年11月に出会って以来、数多くの

交流を重ねてきたヤマギシ会と木の花

ファミリー。去る9月29日、ヤマギシ

会で最も多くの人が住む「豊里実顕地」

で、『世界のしくみを知り、そこで暮ら

す心のあり方を見つめよう』と題する

いさどんの講演会が行われました。こ

れまでの交流の集大成ともいえる今回

の講演を終えて、一つの節目を迎えた

今、いさどんにその思いを語ってもら

いました。

 「今回の講演では、世界観や宇宙観に

ついて話した。高い理想を目指すには、

日々の確かな生活と大きな世界観がつ

ながっていなければいけない。また、

人が生きている本来の目的に目覚める

には、多様性を認め、広い視野を持つ

ことが必要。

 

特に伝えたかったことは、ヤマギシ

ズムに共通する概念は世の中にたくさ

んあり、ヤマギシ会の中だけにあるの

ではない、ということ。ヤマギシ会の

理念で語られていることと、今回の講

演で僕が語ったことは同じ。それはヤ

マギシズムという思想に封印してしま

うようなものではなく、世界人類に共

通するものとして、世の中のために広

げていくべきもの。そういうことを踏

まえて、僕らが普段から大切にしてい

る世界観を伝えた。

 

この世界を多様性という視点で捉え

ると、人にはそれぞれ役割がある。そ

の中で、人々に大切なことを語って導

いていく役割を持った者が必ずいる。

ヤマギシ会の創設者である山やまぎしみよぞう

岸巳代蔵

さんは、会の運動に3年しか関わらず

に亡くなった。そのことには大きな意

味があるのだろうが、結果的にヤマギ

シ会の人たちは「湧き出てくる人」に

出会わなかった。そう言われるとヤマ

ギシ会の人たちは違和感があるかもし

れないが、「湧き出ない人」が10人集ま

ろうと、100人集まろうと、烏うごう合

衆なのである。そういう時には、「湧き

出てくる人」からヒントをもらって方

向を見つけながら道を切り開いていけ

ばいい。ただし、そのときに僕らがよ

く言う「いただく姿勢」にならないと、

大切なものを受け取ることはできない。

しかし、実際には「自分たちで答えを

出したい」という思いが先に立って、

そうはならなかった。それは、彼らが「無

所有」と言いながら、自らの生き方を

所有していることの表れ。

 

そのように自分たちの考えの中で歩

んできた結果、ヤマギシ会の中にさま

ざまな矛盾が発生してきた。その中で、

少しずつそのことに気付く人たちが現

れて、雪解けが進んでいくのだろう。共

に歩みながら、彼らの歩みを見守ってい

きたいと思う。

 

出会った者の役割として、僕はヤマ

ギシ会に時には挑発的な投げかけをし

てきた。それは、本来のあり方に目覚

めてもらうためにしただけのこと。巳

代蔵さんが生きていたらきっとしたで

あろうことを、代わりにしているだけ。

けれども、結果は所有しない。自分がし

たことに見合う結果を求めては、恋愛と

同じになってしまう。

 

僕はただ、神様がこの一連の出会い

を通して、どのような目的を示されて、

どのような結論をもたらされたいのか、

それを見せていただくのを待っている。

僕の思いは、それだけなのです」

(文・ともこ)

Vol.50

木の花ファミリー通信

いさどん講演会@

ヤマギシ会豊里実顕地

トピックス

2007 年 8 月から始まったニューズレターも今月号で 50 回記念を迎えることになりまし

た。 今では世界各国での交流や、 宗教を超えたたくさんの人たちとのつながり等、 様々

な活動を紙面を通して発信するようになっています。 今後の展開がどうなるか、 皆様

とともに楽しんでいけたらと思っております。 これからもどうぞよろしくお願いします。

2011 年 10 月号

[1]木の花ファミリー通信 Vol.50 2011 年 10 月号

豊里実顕地で講演するいさどん

木の花ファミリー/特定非営利活動法人 青草の会   電話 : 0544(66)0250 FAX : 0544(66)0810

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