木の花ファミリー通信 Vol.63 2012 年 11 月号[4] 2 17 3 19 30 10 1 13 2 11 10 52 53 10 便2 11 63 © 2 94 86 使2012 年度受講生のみんな。和気あいあいでした 渋谷にて EDE 説明会開催! 2013 年度 EDE 開催にあたり、東京・渋谷 にて EDE 説明会を行います。 エコビレッジの立ち上げや町興しに取り組ま れている方から起業を通して社会貢献したい 方、次世代を育てる教育関係者、あるいは 漠然と将来の道を模索している方まで、対 象は問いません。まずはEDEとはどんなもの かを聞きにいらっしゃいませんか。2012 年 度受講生にも体験談をお話し頂きます! *日 時:12月19日(水)19:00~20:30 *場 所:国連大学1F 地球環境パートナー シッププラザ(GEOC) セミナースペース 東京都渋谷区神宮前 5-53-70 *料 金:無料 *ご予約:下記へご連絡ください。 電 話0544-66-0250(担当:池谷・中野) メール [email protected] 【  お 知 ら せ 掲 示 板 】

木の花ファミリー通信 Vol.63 - 2012年11月

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木の花ファミリー通信 Vol.63

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Page 1: 木の花ファミリー通信 Vol.63 - 2012年11月

木の花ファミリー通信 Vol.63 2012 年 11 月号[4]

 

2013年2月17日〜3月19日

の30日間、木の花ファミリーにて

2013年度EDE(エコビレッジ・

デザイン・エデュケーション)が開

講される予定です。これまでのファ

ミリー通信でも何度かご紹介してい

ますが、EDEは世界のエコビレッ

ジ関係者によって開発された国際的

な教育プログラムであり、国連の「持

続可能な開発のための教育の10年」

という取り組みに正式に参加してい

ます。

 

木の花ファミ

リーの主催によ

る初のEDEは

今年の1月13日

から2月11日に

かけて開催さ

れ、10名の卒業

生が旅立って行

きました(通信

Vol.52、53

参照)。

 

卒業生たち

は、それぞれのフィールドに戻って

大きな変化を遂げています。横浜で

暮らす「かおりん」こと内園香さん

は、「トランジション・タウンよこは

ま」を立ち上げ、200人が集まっ

たイベントで司会も務めました。北

海道旭川市で暮らす「プルート」こ

と菅原毅さんは「旭川エコビレッジ

研究会」を立ち上げました。そして

10月には旭川市で行われたエコフェ

スティバルに参加し、「お金のいらな

い国」の寸劇を披露し、ミニロケッ

トストーブやソーラーパネルの展示

実演なども行っています。埼玉県か

ら参加していた「みねっち」こと今

里峰久さんは家族と共に大分県へ移

住し、農的生活を始めることに。そ

して、大分県でご主人と建築デザイ

ン事務所を営む「もんちゃん」こと

渡邉知香枝さんは、この移住を全面

的にバックアップしました。こうし

て受講生同士がつながり、互いに刺

激し合って成長を続けています。

 

岐阜県で便利屋と自然農園を営む

「けんけん」こと長江賢太郎さんは、

EDEを受講して死生観が変わった

といいます。「すべては一つであり、

宇宙の法則のもとに生を受け、果て

しないつながりの中で生かされてい

ることを知るために生きる」と語る

けんけん。EDEの学びは人生の本

質に対する気づきをもたらします。

そしてそこから生まれるつながりは、

豊かな心で暮らせるコミュニティへ

と人を導きます。これから行われる

2013年度のEDEも、そんな暮

らしへと受講生を導くことでしょう。

※トランジション・タウンとは?

市民の創意と工夫、および地域の資

源を最大限に活用しながら脱石油型

社会へ移行していくための草の根運

動です。

(文/なかのん)

木の花ファミリー通信

2012年11月号・第63号

編集・制作/木の花ファミリー

©2012

木の花ファミリー

★木の花ファミリーとは

94年創立、富士山の麓で有機農業による

自給自足を生活の基盤に86人が血縁を超

えた家族として生活を営む共同体です。

 

このニューズレターはクリエイティ

ブ・コモンズにもとづき、原著作者の

クレジットを表示し、改変せず、非営

利目的で使用する限りにおいて、自由

に複製、頒布、展示することができます。

EDEだより

2012 年度受講生のみんな。和気あいあいでした

渋谷にてEDE説明会開催!2013 年度 EDE 開催にあたり、東京・渋谷にて EDE 説明会を行います。エコビレッジの立ち上げや町興しに取り組まれている方から起業を通して社会貢献したい方、次世代を育てる教育関係者、あるいは漠然と将来の道を模索している方まで、対象は問いません。まずはEDEとはどんなものかを聞きにいらっしゃいませんか。2012 年度受講生にも体験談をお話し頂きます!

*日 時:12月19日(水)19:00 ~ 20:30*場 所:国連大学 1F 地球環境パートナー シッププラザ(GEOC) セミナースペース 東京都渋谷区神宮前 5-53-70*料 金:無料*ご予約:下記へご連絡ください。 電 話 0544-66-0250(担当:池谷・中野) メール [email protected]

【  お 知 ら せ 掲 示 板 】

Page 2: 木の花ファミリー通信 Vol.63 - 2012年11月

[3]木の花ファミリー通信 Vol.63 2012 年 11 月号

ファミリーに戻ってくるとやっぱり

ここが自分の居場所だと感じるとい

います。「ここには自分の役割がある

でしょ。みんなに頼られて、私もみ

んなを頼って、お互いに必要として

る。年を取ってから、それはすごく

大事なことだなと思ってるよ」。

 

みんなのためにせっせと働き続け

るかっちゃんを、最近では若いメン

バーたちがどんどん手伝うようにな

りました。「本当に嬉しいよね。もし

も明日病気になったとしても、あと

はみんなにお任せ、という気持ちで

いられる。そう思えるようになった

のも、やっぱりここに出会ったおか

げだね」。

(文/ともこ)

リー創立以前から、名古屋でいさど

ん達と共に心の学びをする仲間でし

た。20名のメンバーが富士のふもと

に移住してからも、名古屋で家族と

共に生活を続けていましたが、9年

前に「やっぱりみんなに会いたい」

とファミリーを訪問。その後、メン

バーとなりました。「お舅さんも亡く

なり子どもも自立して、残りの人生

を誰かのために何かできないかなっ

て思ったの」。

 

家族に相談してみると「今ならお

母さんの思うように生きられるね」

と全員が賛成。今はファミリーで暮

らしつつ、月に一度夫の待つ家へ帰

るという生活を続けています。「いさ

どんと出会ってから考え方が

変わって、腹が立たなくなった

の。そういう私の変化を夫も見

ていたから、ファミリーのこと

を信頼して送り出してくれたん

だね」。家に帰ると二人で畑へ

行ったりお料理したりと、お互

いに会えるのを楽しみにしてい

るというかっちゃん。遠距離恋

愛してるみたい? と聞くと「や

だあ」と照れ笑い。それでも、

ています。

 

この滞在を通して大きく変化して

いるカチャ。そんなカチャがある日

の大人ミーティングで、「もっとファ

ミリーのことを深く理解したい」と、

みんなに絵を描くことを依頼しまし

た。テーマは『木の花ファミリーを

全く知らない人に、絵でファミリー

のことを伝えるとしたら』。

 

絵なんてもう何十年も描いてない

よ〜!

と慌てる大人たちに、展覧会

に出すわけじゃないからリラックス

して、とカチャ。そこで、慣れない

手に数十年ぶりに色鉛筆やクレヨン

を握りしめ、みんなでお絵描き開始!

スラスラ描き始める人もいれば、紙

を前にう〜んと考え込む人もあり。

こうして個性豊かな58枚の絵が完成

したのでした。

(文/ともこ)

かっちゃんの巻

 

今年70歳のかっちゃんは、鶏のお

世話や家事、お裁縫が担当。ファミ

【材料】(6 人分)黒豆 125g(ゆで豆なら250g)/お好みの野菜(玉ねぎ、人参、かぶ、ブロッコリー、カリフラワーなど)適宜<ドレッシングの材料>油 60cc/酢 50cc/塩 小さじ 2 /醤油 小さじ 1/2 /味噌 小さじ 1/2 /ピーナッツ または きな粉 50g/しょうが 10g/玉ねぎ、キャベツの芯など野菜 200g 〜 300g

【作り方】1. 圧力鍋に黒豆と3倍量の水を入れて中火にかける。2. 圧力がかかったら弱火で 6 分煮る。圧力が抜け たら豆をざるにあけて水気を切り、塩小さじ 1   であえる。3. 野菜を好みの大きさに切る。4. ドレッシングの材料をブレンダーでなめらかに  し、2. と 3. を食べる直前にあえる。

今月の木の花菜食レシピ

調理:のんちゃん

豆サラダ

メンバー紹介

夏祭りで浴衣姿のかっちゃん

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木の花ファミリー通信 Vol.63 2012 年 11 月号[2]

していくことの大切さを痛感しまし

た。今回出会った多くの人々がほと

んど個人的な話をすることなく、国

内の民族対立の解消や、内戦で傷つ

いた国の再建など、常に大きな課題

に対する自らの役割に意識を向けて

いたことが印象的でした。

 二つ目は、誰かと何かを話すときに、

どのように協力しあえるかを前向きに

模索することです。ファミリーでも、

違いではなく共通項に焦点を当てるこ

とでつながっていくことの大切さをよ

く話していますが、国の再建という

大きなスケールの動きの中でその実践

が行われていたのです。常にそうした

テーマや役割に意識を向けている人た

ちの中にいると、自分の意識の不十分

さを客観的に見ることができました。

 

三つ目は、感情や五感からの情報に

流されない生き方を実践することの大

切さです。今回はタイのメンバー達の

冷静で高い意識に学ばされるところが

多くありました。私は大きな役割をい

ただきながら、つい、一緒に仕事をす

る人に苦手意識を持ったりすることも

あるのですが、同じような役割を高い

意識で遂行している人たちのエネル

ギーに触れて、いい刺激になりました。

 

こうした意識の大切さについては

ファミリーで常に共有され、また実

践されていますが、今回はその大切

さを改めて認識すると同時に、自分

自身の実践のレベルをつかむことが

できて、学びの多い旅となりました。

(文/みちよ)

デンマークから

カチャが滞在中! 

 

現在ファミリーに滞在中のカチャ

は、デンマークの大学院で文化人類

チャ自身も日々の

作業に集中できる

ようになり、時に

はキッチンに入っ

て、独創的なアイ

デア料理でみんな

を楽しませてくれ

学を学ぶ学生です。9月に娘のエリー

サ(3歳)と共にファミリーを訪れ、

研究の一環として、みんなと生活を

共にしながらエコビレッジの暮しを

体験しています。

 

当初は研究活動に取り組みながら

もなかなかエリーサから手を離せず

にいたカチャです

が、いさどんの「自

分の理想通りに子ど

もを育てようとする

のではなく、いろん

な体験をすることで

その子自身がどんな

環境でもたくましく

生きていく力をつけ

ることが大切だよ」

という言葉を素直に

受け入れ、即実践。

他の子どもたちと同

じように過ごすよう

になったエリーサ

は、たくさんの大人

に見守られる中すっ

かりみんなにとけ込

んで日本語も話すよ

うになりました。カ

GENOA 総会の様子。アジア・オセアニア各国の代表が集っています

*木の花ファミリー フェイスブックページでも公開中! http://www.facebook.com/kononahanafamily カチャ(左)と娘のエリーサ

どの絵もすごく

ハッピーだね!

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[1]木の花ファミリー通信 Vol.63 2012 年 11 月号

初霜が降り、本格的な冬を前にファミリーは作物の収穫に大忙しです。海外からのお客様をお迎えしたり、教育プログラムを開催したりといった多彩な活動は、地に足をつけた日常があってこそ。今月も、そんな暮らしの景色をお届けします。(いさお)

みちよちゃんの

スリランカ出張報告パートⅡ 

 

こんにちは、みちよです。先月に

引き続いて、スリランカへの出張に

ついてご報告したいと思います。

 

先月ご報告した「宗教を超えた気

候変動と生物多様性に向けた対話」

という国際会議に続いて、私が代表

を務めるGENOA(グローバル・

エコビレッジ・ネットワーク・オセ

アニア・アジア)の総会が行われま

した。総会には、オーストラリア、

バングラディッシュ、カンボジア、

インド、韓国、ネパール、フィリピ

ン、スリランカ、タイ、日本の10カ

国から私も含めて15人の参加があり、

成功裏に終了しました。

 

今回のスリランカでの体験を通し

て、3つのことを体感しました。一

つ目は、自分の意識をどこに置くか、

ということです。先月にご報告した

国際会議でも、またGENOAの年

次総会でも、物事を広い視点から観

て判断し、感情にとらわれずに行動

トピックス

● ● ● 久 し ぶ り に 家 族 写 真 を 撮 影 し ま し た ● ● ●

メンバー数は、ただいま 86名。家族全員が揃うのも大変になってきて、みんなで写真を撮るのは昨年の 1月ぶりでした。次回は、何人になっているかな?