20 [1]木の花ファミリー通信 Vol.42 2011 年 2 月号 Vol.42 2011 年 2 月号 木の花ファミリー/特定非営利活動法人 青草の会 419-0302 静岡県富士宮市猫沢 238-1 おひさまハウスひまわり 電話:0544(66)0250 ファクシミリ:0544(66)0810 ホームページ:http://www.konohana-family.org メールアドレス:[email protected] T O P I C S 2 3 「花の舞」の日和(前列)、みほちゃん(後列左)、ちーちゃん 「鬼の舞」の山見鬼を演じる須佐の凛々しい姿

木の花ファミリー通信 Vol.42

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木の花ファミリー通信 Vol.42

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Page 1: 木の花ファミリー通信 Vol.42

あたたかい陽だまりの中、真っ

白な梅の花が咲き誇り、春の訪

れを感じる今日この頃。近頃は

農業研修やケア滞在、メンバー

になるための「お試し滞在」と、

長期で滞在する人が20名以上に

なりました。ひとりひとりの個

性が花開く時、どんなことが表

現されるのでしょうか。想いは

宇宙に馳せながら、今日も皆で

心磨きに励んでいます!(

ようこ)

[1]木の花ファミリー通信 Vol.42 2011 年 2 月号

Vol.42 2011 年 2 月号木の花ファミリー/特定非営利活動法人 青草の会419-0302 静岡県富士宮市猫沢 238-1 おひさまハウスひまわり電話:0544(66)0250 ファクシミリ:0544(66)0810ホームページ:http://www.konohana-family.orgメールアドレス:[email protected]

トピックス

TO

PI

CS

のりちゃん、今年の

節分祭はどうだった?

 

2月3日は節分の日。翌日

の新春祭と合わせて新しい年

(立春正月)を迎える、毎年恒

例の行事です。どちらもファ

ミリーがとても大切にしてい

る行事で、飾り付けや舞の練

習など、準備にも熱がこもり

ました。行事が無事に終わっ

たあと、「ご意見番」ののりちゃ

んに感想を聞いてみました。

まず、「愛とお米があればいい」

の感想は?

 

子供たちが、きちんとやっ

てたね。大きくなった分、乱

れずにきちんとやってて、安

心して見てた。空気がまとまっ

て見えたね。去年は、たとえ

ばみこが違う動きをしていた

りしてね(笑)。でも今回はな

んかハマってたっていうか、

ちゃんと役割に徹してたから、

安心して見てた。

次は、「花の舞」。

 

花の舞はねえ、やっぱり、

良かった。たとえばみほちゃ

んは、去年はちょっとぎこち

ないところが見えたんだけど、

今年は練習を意欲的にやって

た分、見劣りがしなかった。

それから、やっぱり日和だね。

大人の仲間入りをした踊りっ

ていう感じで。ちーちゃんは

ちーちゃんらしく踊れてたし。

「鬼の舞」はどうだった?

 

みんなよくやってたね。ひ

ろっちがみんなを引っ張って

るって空気は感じてたんだけ

ど、団長としてひろっちらし

くやってるな、って。まあ、もっ

と思いっきりやれば良かった

とか、ひろっちに揃えた動き

をみんなができるといいな、

とも思ったりもしたんだけど、

それは私の望みの部分で、木

の花の参加メンバーの今の段

階としては、みんな頑張って

たね。

獅子舞のふたりは?

 

そうだねえ、もっと動きが

あってもいいかな、って思っ

た。前が見えないからかな、

きっと。でも、なんかもう

ちょっと動きを工夫してもい

いかな、って。

「およねと田吾作」。およねは

今年からだね。

 

およねと田吾作は、もう、

ああいう役割だから、あれで

いいと思う。ストーリーもす

ごく考えてたしね。子供たち

も参加したし、ちょっと学芸

会っぽいところもあったけど、

だからこそ木の花らしいって

いうのもあって。お笑いをとっ

て、アドリブもあって、あれ

はあれでいいなあ、って思っ

た。

最後が、「豊穣の舞」か。

 

豊穣の舞では、私が心情的

に緊張してたから(笑)。なん

かもう…親心っていうか、う

ちの裕美は大丈夫かな、とか

(笑)、のんちゃんもはじけて

くれるといいなあ、とかって、

それぞれに対する思いがあっ

て。そういう余分な心が私の

中にあったもんで、緊張して

たんだよね。だから、最後は

「ああ、無事に終わった、よかっ

た」って(笑)。だから、ビデ

オで見たときのほうが感激し

て泣けちゃったんだけど、本

番はそこまで至らなかった。

そういうのは、余分な心なん

だよね、きっとね。

「花の舞」の日和(前列)、みほちゃん(後列左)、ちーちゃん

「鬼の舞」の山見鬼を演じる須佐の凛々しい姿

Page 2: 木の花ファミリー通信 Vol.42

木の花ファミリー通信 Vol.42 2011 年 2 月号 [2]

全体にはどうだった?

 

全体的にはね、ネット中継

が入ったじゃん。その分、発

信してるからカメラの方にも

手を振ったり、みかちゃんも

そういうことを呼びかけてく

れたり、そういう空気がすご

く去年までとは違ってた。自

分たちだけで終わるんじゃな

くって、みんなの中の発信す

る気持ちがさらに広がってい

るから、それはこれからの木

の花の進んでいく方向のひと

つのあらわれだな、って思っ

てる。

(ようこ)

*インターネットで録画を閲

覧できます!

http://ustre.am/:Q9sE

ただいま

レコーディング中!

 

いろいろな仕事の合間を

ぬって、木の花楽団はただい

くイメージ。神様のエネルギー

が入りやすいように雑念をよ

けておくようにしてる。

きょうこちゃん(ギター)

 

心を伝えるのに歌は大切な

役割だと思ってる。世の中に

この心が広がっていったらう

れしいから、ベストを尽くし

てレコーディングしてる。こ

れまではコンサートが練習の

ようなものだったけど、レコー

ディングする時間をしっかり

取ることで、歌も自分たちも

レベルアップできるしね。

かずこちゃん(キーボード)

 

みかちゃんの歌はここの生

活そのものを伝えてる。一日

の始まりに聞くと元気が出る

と言ってくれる人がいるの。

ここの心が世の中に伝われば

うれしいな。

いさおちゃん(レコーディング)

 

自分の技術を精一杯出すだ

けかな。繰り返し聞くものだ

から、一定の質が必要だしね。

ミキシングも僕がやるはず

だったけど、あつしくんが来

てくれて、神様の贈り物だと

思った。

 

無料で、コピーもOKにし

てネットで配信するよ。僕ら

の歌はメッセージを伝えるた

めのもので、お金儲けじゃな

いからね。† 

† 

 

今回、ミキシングを担当し

てくれているのは、ファミリー

メンバーを目指して1月から

滞在しているあつしくん。パー

トナーのかなちゃんとCDを

制作するためにミキシングの

技術を独学していました。そ

のあつしくんに、ファミリー

での作業の感想を聞いてみま

した。

あつしくん(ミキシング)

レコーディング風景。パソコンを使って録音します

まレコーディング中!夕暮れ

時、「木の花庵」の談話室がミ

ニスタジオに変身します。楽

団のメンバーに、ちょっとイ

ンタビューしてみました。

みかちゃん(メインボーカル)

 

私が神様からいただく歌は、

みんなの応援歌だと思ってい

る。その曲がインターネット

で配信されることで、必要な

ときに必要な人に届くように

なるといいな。

ちなっぴー(ボーカル)

 

歌手になるのが夢だったけ

ど、それがかなうなんて!レ

コーディングは、自分を客観

的に見るいいチャンス。心を

伝える歌たちを、これからも

あちこちで振りまいていきた

い。歌と出逢って、それを発

信できることは超幸せ。あり

がたいよ。

みちよちゃん(ボーカル)

 

私は歌う前に神様とつなが

るようにしてるの。伝えるの

に私をお使いください、って。

自分で歌をどうこうするので

ではなく、歌の中に入ってい

Page 3: 木の花ファミリー通信 Vol.42

[3]木の花ファミリー通信 Vol.42 2011 年 2 月号

ファミリーで自家栽培したしょうがを乾燥、粉末にしたパウダーです。しょうがをすりおろす手間がなく、お料理に便利!また、ジンジャー・ハニーやジンジャー・ティーなどの体を温める飲み物を手軽に楽しめます!もちろん、完全無農薬・無肥料栽培で安心です。ぜひ、ご利用ください!

(4 ページにレシピの一例をご紹介しています)

しょうがパウダー315 円(30 g)

無農薬・無肥料栽培

 

キッチンスタッフとして大

活躍しているちーちゃんが

ファミリーのメンバーになっ

ファミリー紹介

FA

MI

LY

M

EM

BE

RS

MEM

BER FILES No.4

ちーちゃん

いエネルギーで活性化されて

るよ!」(はるちゃん)「結構

やるじゃん!使いまっせ!」

(のりちゃん)「いつも一生懸

命でいいと思います」(ゆみ

ちゃん)「とっても可愛くて大

好きです!ちーちゃんの姿か

ら多くを学んでいます」(のん

ちゃん)「まさかキッチンス

タッフを一緒にやるとは思っ

ていなかったけれど(笑)、お

料理の才能はあるなと思って

います!」(愛ちゃん)

 

最後に、ちーちゃんから皆

さんへの一言です。「皆が楽し

く幸せでいてくれること

が、何よりも幸せ。皆が

作業から帰ってきて、『ご

はん、ありがとう!』と

言ってくれるだけで、『感

謝してくれてありがと

う!』という気持ちにな

るの。これからも皆の幸

せのために生きていきた

いです」。皆さんも、ちー

ちゃんの愛情のこもった

お料理を食べに遊びに来

て下さいね!

(ようこ)

たのは、おととしの4月。い

つも笑いが絶えない厨房で楽

しそうにお料理しているちー

ちゃんに、この2年を振り返っ

てもらいました。

 「メンバーになる前は、いさ

どんや愛ちゃんとは全然違う

人生を歩むんだろうなと思っ

ていたの(編注:ちーちゃん

はいさどんと愛ちゃんの娘で、

ファミリーとは別に暮らして

いました)。最初は、みんなが

「神様」って言うことも宗教っ

ぽくて毛嫌いしてたし(笑)。

でも、パートナー

のよしどんと出

会ってここのメ

ンバーになって

からは、そうやっ

て凝り固まって

いた自分に気づ

いたの。ここに

来て自分を振り

返っていく作業

を続けていくこ

とで、心が自由

になれたし、自

分の世界や可能

性も広がった。

ちーちゃん、厨房スタッフのみんなの笑顔に囲まれて(左から 3 人目)

 

みんなで力を合わせて、た

くさんの人の意見を聞いて、

いいものを作りたいと思って

るよ。以前はひとりでやって

いたんだけど、どうしてもひ

とりよがりになりがちだった。

だから、みんなで作ることの

良さを実感してるよ。技術も

大切だけど、大切なのは表面

的なところじゃない。みんな

の心に響くものをつくること

が目標!

† 

† 

 

みんなで心を傾けたレコー

皆がいることで自分の心のバ

ランスが調整されるし、心の

綺麗な人たちに囲まれている

から身も引き締まる!自分に

は向いていないと思っていた

踊りを披露する機会もいただ

いたし、人と関わるのも得意

じゃなかったけど、楽しくなっ

てきたしね!」とニコニコ嬉

しそうに話すちーちゃんに、

キッチンスタッフの皆から温

かい言葉がかけられました。

 「さつまいもを嬉しそうに煮

ているちーちゃんを見ている

だけで、こっちも嬉しくなっ

てくるよ!」(えいこばあ)「若

ディング。ミキシングが完了

した曲から、順次ホームペー

ジで公開予定です。どうぞお

楽しみに!

(けいこ)

Page 4: 木の花ファミリー通信 Vol.42

木の花ファミリー通信

2011年2月号

編集・制作/木の花ファミリー

©2011

木の花ファミリー

★木の花ファミリーとは

94年創立、富士山の麓で有機農

業による自給自足を生活の基盤

に69人が血縁を超えた家族とし

て生活を営む共同体です。

★NPO法人青草の会とは

01年に木の花ファミリーを母体

として有志で設立されたNPO

法人です。「いのちがつながる

社会」の実現に向けて、環境や

福祉への取り組み、有機農業の

普及・啓蒙、エコビレッジへの

取り組みなど、さまざまな活動

を行っています。

★掲載商品のご注文は

品名、数量、送付先のご住所、

電話番号をファクシミリまたは

メールで1ページ記載の連絡先

までお送りください。

 

このニューズレターはク

リエイティブ・コモンズに

もとづき、原著作者のクレ

ジットを表示し、改変せず、

非営利目的で使用する限り

において、自由に複製、頒布、

展示することができます。

木の花ファミリー通信 Vol.42 2010 年 2 月号 [4]

konohana recipe>>>038

みそそぼろ

[ 材料 ](卵 1 個分あたり)卵 …………………………………… 1 個味噌  …………………………………… 大さじ 1しょうがパウダー …………………… 少々ごま油  ………………………………… 大さじ 1

3 ページでご紹介したしょうがパウダーを使ったレシピです。お肉を使わないそぼろはファミリーの定番で、お弁当に、ちらし寿司にと大活躍です!

1. 泡立て器で卵と味噌をよく混ぜる。2. フライパンでごま油を入れ、しょうがパウダー

を入れて熱する。3. 1.を泡立て器で混ぜながら炒める。細かくなっ

たら出来上がり。

 

こんにちは!畑隊のりょうち

んです。今回の「畑だより」で

は、昨年10月にご縁をいただい

たフリーエネルギー研究家の飯

島秀行さんから教えていただい

ている農法への取り組みについ

て、皆様にご報告したいと思い

ます。

 

ファミリーの畑隊と田んぼ隊

では、今年から飯島さんに教え

ていただいた方法で堆肥づくり

をしています。この堆肥には、

たとえば根菜用の堆肥なら大根

や人参などの根菜を刻んで入れ

とをイメージして試行錯誤して

います。

 

ここで話のスケールが大きく

なるのですが、「色即是空、空

即是色」という言葉にも表され

ているように、この世界は目

に見えるもの(色)と目に見

えないもの(空)とのバラン

スで成り立っています。この

世界にあるものは、人間も動

物も植物も、微生物も鉱物も、

すべて「空」のエネルギー、

すなわち見えない世界の無限

の力に支えられて存在してい

ます。

 

飯島さんは、無限に存在す

る「空」のエネルギーを利用

する技術を研究しています。

この堆肥の作り方でも、大切

にしているのは、そのエネル

ギーが入るようにすることで

す。堆肥に空気が入りやすい

ように水分調整したり、きめ

の細かい空気が入るように

フィルターとして毛布をかけ

たりと、堆肥が大気中に存在

するエネルギーを引き込むよ

うに環境を整えてやります。

 「テネモス」という言葉は、

「我々は持っている」という

意味だそうです。何かを獲得

していくのではなく、すべて

は与えられているということ

に気付くこと。飯島さんが実

践しているエネルギーの革命

も、僕たちが日々大切にして

いる心磨きも、目指すところ

て、一緒に発酵させます。飯島

さんによれば「堆肥づくりも料

理と一緒だよ」ということで、

細かく刻んだ野菜を入れたり、

水を混ぜるときにはダマになら

ないように丁寧に混ぜたりと、

本当に料理を作っているようで

す。堆肥は上手に発酵するとと

ても良いにおいがして、手を入

れると暖かくて酵素風呂のよう

な気持ち良さです。

 

ただ、上手に発酵させるのは

なかなか難しくて、温度が上手

に上がりません。何が原因で温

度が上がらないのか、素手で堆

肥を握ったり嗅いでみたりして

五感で感じながら、微生物さん

たちがご機嫌で働いてくれるこ

畑だより

FR

OM

O

UR

F

IE

LD

S

は意識をそのように転換してい

くことなのです。

 

心も農もエネルギーも、宇宙

の法則に沿った実践が本当のエ

コロジーです。今年は「開花の

年」。それを世界に表現してい

けることを思って、ワクワクし

ています。

(りょうちん)

堆肥づくりの様子