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20164月 1日 ( 金 ) 「一日でも早く、画期的な医薬品を届けたい」 件から100件に1件程度しか成功しないほどリスクの高い厳しい世界で す。SICにある相模原研究室では、生産性向上に寄与することを目指 し、INTENDD と呼ばれる独自の分子設計技術を用いて、新たな創薬 につながる化合物の探索研究を行っています。 【これからの夢または目標は?】 創薬は一朝一夕に実現できるものではなく、長期的なプロジェク トになることも少なくないと話される小松さんですが、仮にご自身が 現役のうちに実現できなくても、研究を次の世代に繋げていくこと、 一日でも早く画期的な医薬品を社会に届けることを目標に掲げていま す。それには、コミュニケーションが不可欠であることも話されてい ました。 【取材を通じて】 小松さんの趣味は料理や読書、音楽鑑賞など。料理は和食からイタ リアンまで、そのレパートリーは多彩です。大学時代の海洋実習では 獲れた魚を自ら捌いていたそうで、今でも魚捌きはお手の物です。 また、音楽ではイーグルスなどのアメリカン・ロック、読書では村 上春樹などの小説が好きだという小松さん。ただ、「休みの日でもつ い仕事のことを考えてしまう」と笑みを浮かべるお顔からは、仕事へ の熱い想いが伝わってきました。 (SIC 樽川) インタープロテイン株式会社 SIC-2 205 号室 TEL 042-770-9477 http://www.interprotein.com/jp/index.html 【代表プロフィール】 インタープロテイン株式会社 取締役、最高科学責任者 兼 事業開発本部長 小松 弘嗣(こまつ ひろつぐ) 北海道生まれ、横浜市在住 【入居のきっかけは?】 中学生の頃から生き物の体のしくみに関心を持っていた小松さんは、 その後北海道大学理学部に進学し、動物生理学を専攻します。当初は 理科の先生を目指していたそうですが、研究の魅力に触れたことで、 卒業後は北海道を離れ大手製薬会社に入社しました。製薬会社では20 年以上製薬に関する研究に従事しましたが、2006年にバイオベンチャー に転職し、インタープロテイン社には2008年4月から参画しています。 インタープロテイン社は2001年5月に兵庫県尼崎市で設立されまし た。現在の本社は大阪にあり、SICには2007年10月から相模原研究室 として入居されています。研究室には常勤スタッフが5名、年齢的に は30代前半から70代まで、幅広いスタッフが在任されています。SICに 入居以降、横浜薬科大学などの大学や研究機関、製薬会社とも連携を しながら、日々研究に取り組まれています。 【事業紹介】 高齢化の進展や医薬品の高額化に伴い、医療費の負担軽減は社会的 にも大きな課題となっています。インタープロテイン社は、たんぱく 質間相互作用を阻害する化合物の探索研究を通して、安価で汎用性・ 革新性の高い医薬品の創出を目指しています。 一般的に、新薬の開発にはおよそ15年はかかると言われています。 確率にして、化合物では3万個から4万個に1個、プロジェクトでは50 後列左から 小松 弘嗣 ( コマツ ヒロツグ ) 事業開発本部長 池田 健 ( イケダ ケン ) さん 田中 剛史 ( タナカ タケシ ) さん 前列左から 川北 栄継 ( カワキタ シゲツグ ) さん   松崎 尹雄 ( マツザキ タカオ ) さん - Sagamihara Incubation Center - さがみはら産業創造センター 編集・発行 2016年 10月3日(月) 月号 10 No.149 SIC に入居されている企業様をご紹介します。 の 134 >>> SIC-2 205 インタープロテイン株式会社

かわらばん平成28年10月号 · 2016-10-05 · 開催日 ・第2回:平成28年10月25日(火) 「これから始める! いちばんやさしい事業承継入門」

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Page 1: かわらばん平成28年10月号 · 2016-10-05 · 開催日 ・第2回:平成28年10月25日(火) 「これから始める! いちばんやさしい事業承継入門」

 2016年 4月 1日 (金 )

「一日でも早く、画期的な医薬品を届けたい」       

件から100件に1件程度しか成功しないほどリスクの高い厳しい世界です。SICにある相模原研究室では、生産性向上に寄与することを目指し、INTENDD と呼ばれる独自の分子設計技術を用いて、新たな創薬につながる化合物の探索研究を行っています。

【これからの夢または目標は?】  創薬は一朝一夕に実現できるものではなく、長期的なプロジェクトになることも少なくないと話される小松さんですが、仮にご自身が現役のうちに実現できなくても、研究を次の世代に繋げていくこと、一日でも早く画期的な医薬品を社会に届けることを目標に掲げています。それには、コミュニケーションが不可欠であることも話されていました。

【取材を通じて】 小松さんの趣味は料理や読書、音楽鑑賞など。料理は和食からイタリアンまで、そのレパートリーは多彩です。大学時代の海洋実習では獲れた魚を自ら捌いていたそうで、今でも魚捌きはお手の物です。 また、音楽ではイーグルスなどのアメリカン・ロック、読書では村上春樹などの小説が好きだという小松さん。ただ、「休みの日でもつい仕事のことを考えてしまう」と笑みを浮かべるお顔からは、仕事への熱い想いが伝わってきました。

                     (SIC 樽川)

インタープロテイン株式会社SIC-2 205 号室TEL 042-770-9477http://www.interprotein.com/jp/index.html

【代表プロフィール】インタープロテイン株式会社取締役、最高科学責任者 兼 事業開発本部長小松 弘嗣(こまつ ひろつぐ)北海道生まれ、横浜市在住

【入居のきっかけは?】 中学生の頃から生き物の体のしくみに関心を持っていた小松さんは、その後北海道大学理学部に進学し、動物生理学を専攻します。当初は理科の先生を目指していたそうですが、研究の魅力に触れたことで、卒業後は北海道を離れ大手製薬会社に入社しました。製薬会社では20年以上製薬に関する研究に従事しましたが、2006年にバイオベンチャーに転職し、インタープロテイン社には2008年4月から参画しています。

 インタープロテイン社は2001年5月に兵庫県尼崎市で設立されました。現在の本社は大阪にあり、SICには2007年10月から相模原研究室として入居されています。研究室には常勤スタッフが5名、年齢的には30代前半から70代まで、幅広いスタッフが在任されています。SICに入居以降、横浜薬科大学などの大学や研究機関、製薬会社とも連携をしながら、日々研究に取り組まれています。

【事業紹介】 高齢化の進展や医薬品の高額化に伴い、医療費の負担軽減は社会的にも大きな課題となっています。インタープロテイン社は、たんぱく質間相互作用を阻害する化合物の探索研究を通して、安価で汎用性・革新性の高い医薬品の創出を目指しています。

 一般的に、新薬の開発にはおよそ15年はかかると言われています。確率にして、化合物では3万個から4万個に1個、プロジェクトでは50

後列左から 小松 弘嗣 ( コマツ ヒロツグ ) 事業開発本部長 池田 健 ( イケダ ケン ) さん 田中 剛史 ( タナカ タケシ ) さん前列左から 川北 栄継 ( カワキタ シゲツグ ) さん   松崎 尹雄 ( マツザキ タカオ ) さん

- Sagamihara Incubation Center - さがみはら産業創造センター 編集・発行

 2016年 10月3日(月)

月号10No.149

SIC に入居されている企業様をご紹介します。その 134

>>> SIC-2 205 インタープロテイン株式会社

Page 2: かわらばん平成28年10月号 · 2016-10-05 · 開催日 ・第2回:平成28年10月25日(火) 「これから始める! いちばんやさしい事業承継入門」

編集後記

 今月は、南西フォーラム・ミニセミナー等の開催を予定しておりますので、ご都合がよろしければ、ぜひご参加下さい。また、台風16号により延期としました「SIC秋の入居者交流会」も、10月19日(水)に開催させていただきます。 SIC のスタッフもオンリーワンの餃子作りを目指して日々知恵を絞っておりますので、ぜひお越し下さい。             岳田

開催内容等、詳しくはSICホームページをご覧ください。

○今月の掲載記事紹介○ 9 月の新聞紙上に掲載された企業をご紹介します。ご紹介する記事は、SIC-1 と 2に掲示していますので、ご覧ください。

 9月 1 日(木)  テクニカルエンジニアリングサポート 相模経済新聞 -          -企業訪問で悩み解決 -  9 月 10 日(土)  髙瀨総合法律事務所   かながわ経済新聞 -          -ライセンス契約について①-  9 月 10 日(土)  テクニカルエンジニアリングサポート かながわ経済新聞 -          -『パソコンの困った」解決 -

普段なかなか交流する機会のない入居者の皆さま同士、SIC スタッフも交え、一緒に餃子を楽しみませんか?● 日  時   平成28年10月19日(水) 18時~20時● 会  場   SIC-1 ロビー● 参 加 費  お一人様 1 ,000円            ● お楽しみ Point     その①:オリジナル餃子コンテスト開催!          優勝チームには豪華賞品をご用意。     その②:五島 BAR 開店!                        餃子にぴったり合うお酒を五島がセレクトいたします。申込書に会社名・担当者名・人数をご記入の上、         FAX(042-770-9077)又は、SIC の各事務室へお申込み下さい。 ※ お問い合せ先  担当:樽川(SIC-1) 

多数のご参加を心よりお待ちしております。

南西フォーラム分科会 ≪事業承継セミナー≫あなたは会社を誰に引き継ぎますか!

● 開催日  ・第2回:平成28年10月25日(火)      「これから始める! いちばんやさしい事業承継入門」       講師:内藤 博氏(事業承継センター㈱ 代表取締役 CEO)      ・第3回:平成28年11月22日(火)      「後継者の選び方・育て方・渡し方」       講師:堀 浩輔氏(事業承継センター㈱ 取締役 CIO)● 時 間  セミナー:19時~20時30分       ミニ個別相談:20時30分~21時● 会 場  SIC-2 1F 大会議室● 費 用  2,000円 ( 講義で使用する「事業承継ノート」代)● 定 員  20名● お申込み FAX 又は SIC ホームページから※ お問い合わせ先 担当:五島(SIC-1)

    

  

 

 製造現場、インフラ、医療・介護分野など多くの領域で、人とロボットが共存し、ロボットが明日の人類社会にどのように貢献できるか、最先端のロボット技術の開発動向を紹介し、新たなビジネスチャンス創出のヒントを得ます。 ● 日  時 平成28年10月7日(金)17時30分~19時30分 ● 会  場 青山学院大学 相模原キャンパス E棟301教室 ● プログラム         17時40分~         「ヒトとロボットが協働する未来社会」         講師:スタンフォード大学            コンピュータサイエンス学部 教授           ロボティクス研究所 ディレクター           Oussama Khatib 氏 ※同時通訳あり         18時40分~        「ロボットの未来」        講師:東京大学 名誉教授           フューチャーセンター推進機構           ロボット化コンソーシアム           佐藤 知正 氏 ● 定  員 200名(申込順)  ● 参 加 費  無料 ●お申し込み FAX 又は SIC ホームページから ※お問い合せ先  担当:五島・霜村(SIC-1)

 ≪ SIC 経営者セミナー Vol.17 ! ≫ 下町工場の「おもてなしの心」による  

        新しいモノづくりへの挑戦 ( 仮 )● 講  師 株式会社浜野製作所       代表取締役 浜野 慶一 氏● 日  時 平成28年11月18日(金)      17時~19時      (16時30分より受付開始)● 会  場 ユニコムプラザさがみはら● 定  員 100名(申込順)● 参 加 費 無料※お申し込み・お問い合せ先         担当:霜村・五島(SIC-1)  ホームページ準備中!近日公開を予定しています。

【消防訓練のお知らせ】≪SIC-1,2≫ 10月13日(木)10時~11時  訓練内容:避難訓練、屋内消火栓の取り扱い、けがの応急処置≪SIC-3≫ 10月17日(月)14時~15時  訓練内容:屋外消火栓の取り扱い、震度体験(起震車が来ます)※お問い合せ先:SIC-2 担当 稲垣・大谷(042-770-9119)まで

お知らせお知らせ

エントリー企業様大 (だ~い) 募集!

途中参加大歓迎

    ≪SIC ミニセミナー The HINT30! ≫      会社の未来を描く” 税理士の視点”     ~ 税理士との付き合い方が経営を変える!! ~ 基調講演 「税理士の視点を経営に活かす!」    講  師:天野俊裕税理士事務所         代表 天野 俊裕 氏 パネルディスカッション      「税理士・金融機関との付き合い方」    パネリスト:天野 俊裕 氏 (天野俊裕税理士事務所代表)          橋元 雅敏  (SIC 代表取締役社長)    コーディネータ―:片山 寛之(SIC インキュベーション・マネージャー)● 開催日時 平成28年10月12日(水)      17時30分~19時30分● 会  場 SIC-2 1F 大会議室● 定  員 20名  ● 費  用 無料● お申込み FAX・電話又は SIC ホームページから※お問い合せ先 担当:樽川( SIC-1 )

- 速報 -

皆様、 出来るだけご参加ください。