34
伊豆市の概況 1-1 位置と沿革 1-2 自然的状況 1-3 社会的状況 1-4 伊豆市の都市特性のまとめ 7 7 9 10 28 市民意向調査結果の概要 2-1 調査の概要 2-2 調査結果の概要(抜粋) 29 29 30 伊豆市のまちづくりの課題 37

7 9 10 28 29 30目 次 1 伊豆市の概況 1-1 位置と沿革 1-2 自然的状況 1-3 社会的状況 1-4 伊豆市の都市特性のまとめ 7 7 9 10 28 2 市民意向

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目 次

1 伊豆市の概況

1-1 位置と沿革

1-2 自然的状況

1-3 社会的状況

1-4 伊豆市の都市特性のまとめ

7

7

9

10

28

2 市民意向調査結果の概要

2-1 調査の概要

2-2 調査結果の概要(抜粋)

29

29

30

3 伊豆市のまちづくりの課題

37

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

| 7

1|伊豆市の概況

1-1 位置と沿革

(1)位置・地勢

本市は、静岡県の伊豆半島の中央部に位置し、東部は伊東市に、西部は駿河湾に、南部は東伊豆町、

河津町及び西伊豆町に、北部は伊豆の国市及び沼津市に面しています。市域の面積は 363.97km2で県

下 5番目の広さを有しており、東西距離は約 25km、南北距離は約 20kmとなっています。

市域の大部分は山林で占められており、市域南部には日本百名山の一つである標高 1,407mの天城

山(天城連山)があるほか、市域西部には標高 982mの達磨山や標高 867mの伽藍山が、市域東部には

標高 581mの巣雲山があります。

また、これらの 500m級から 1,000m級の山々によって分水嶺が形成されており、市域は分水嶺内側

の狩野川水系上流域を占める内陸部と、駿河湾に接する海岸部の二つに大別されます。

1|位置・地勢

1-1 伊豆市都市計画マスタープランの位置づけ・役割

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伊豆市都市計画マスタープラン

8 |

(2)歴史・沿革

明治元年、本市は廃藩置県により誕生した韮山県の所属でしたが、明治 4年には、韮山県、小田原

県及び荻野山中県の統合により誕生した足柄県の所属となり、さらに明治 9年の足柄県分割により、

本市は静岡県に編入されることとなりました。

その後、明治から昭和にかけての町村制の施行や町村合併により、旧修善寺町、旧中伊豆町、旧天

城湯ヶ島町及び旧土肥町が誕生し、平成 16年 4月 1日、これら旧 4町が合併して伊豆市が誕生しまし

た。

本市は中伊豆の代表的な温泉地として、また、文学作品の舞台としても広く知られています。温泉

は 1,200年前に弘法大師によって発見されたと伝えられており、江戸期には天領として韮山代官の管

理を受けました。少年時代を天城で過ごした井上靖のほか、川端康成などの多くの文豪が温泉宿に逗

留し、伊豆をモチーフとした、後世に残る数多くの文学作品が執筆されました。

現在、市内には当時の面影を残す温泉宿が数多くあり、毎年多くの温泉観光客が訪れています。

【修善寺地区】

明治 22 年、町村制の施行により修善寺村、北

狩野村の 2 村が誕生し、大正 13 年には郡下に先

がけて修善寺村が町制を施行し修善寺町となり

ました。

その後、昭和 31 年に下狩野村を編入し、さら

に昭和 34 年には北狩野村のうち、牧之郷、柏久

保、年川、大野の一部を編入して修善寺町となり

ました。

【土肥地区】

明治 22 年、町村制の施行により土肥村及び小

土肥村が合併して土肥村が、また八木沢村及び小

下田村が合併して西豆村が誕生しました。

昭和 13 年には土肥村が土肥町に改称し、その

後、昭和 31 年に西豆村を編入して土肥町となり

ました。

【天城湯ヶ島地区】

明治 22 年、町村制の施行により青羽根村、松ヶ瀬村、下船原村、上船原村、大平柿木村、本柿木村、

佐野村及び雲金村が合併して中狩野村が、また門野原村、湯ヶ島村、市山村、田沢村、矢熊村、月ヶ瀬

村及び吉奈村が合併して上狩野村が誕生しました。

その後、昭和 35年に中狩野村及び上狩野村が合併して天城湯ヶ島町となりました。

【中伊豆地区】

明治 22 年、町村制の施行により関野村、上白岩村及び下白岩村が合併して下大見村が、また八幡村、

梅木村、城村、柳瀬村、冷川村、徳永村及び宮上村が合併して中大見村が、また原保村、筏場村、中原

戸村、地蔵堂村、戸倉野村、菅引村、姫之湯村及び貴僧坊村が合併して上大見村が誕生しました。

その後、昭和 33年に上大見村、中大見村及び下大見村が合併して中伊豆町となりました。

昭和 34年 牧之郷、柏久保、年川、大野の一部を編入

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

| 9

1-2 自然的状況

(1)地形・水系

本市は、市域の大部分を占める山林をはじめ、

河川や海洋など、多くの自然資源に恵まれた条

件を有しています。

本市のうち、修善寺地区、中伊豆地区及び天

城湯ヶ島地区は、市域南部に広がる天城山国有

林に源を発し北流している狩野川及びその支

流によって、自然環境の骨格を構成しています。

浄蓮の滝や萬城の滝などの観光スポットも有

するこれらの河川は、浸食作用と幾度かの地殻

変動によって河岸段丘を創り出しており、段丘

上の平坦部に市街地や集落地が形成されてい

ます。

土肥地区においても、豊かな山林と河川が自

然環境の骨格を構成していますが、達磨山山系

に源を発している山川などの河川は、地区内を

西流して駿河湾に直接注いでいます。土肥地区

は、修善寺地区など他の 3地区と異なり、河川

の堆積作用によって下流域に創り出された扇

状地上に集落地が形成されており、また、扇状地を除く海岸部は、海面から切り立った崖地となって

います。海岸崖地は、その険しい地形と駿河湾、そして駿河湾を挟んで遠望できる富士山によって素晴

らしい風景を創り出しており、恋人岬や旅人岬などに代表される観光スポットを多く有しています。

(2)気象

本市は中山間部に位置しており、天城山をはじめとして比較的標高の高い山があるため、冬季には

降雪・積雪が観測されるほど冷え込むこともありますが、年間を通じての平均気温は 15℃前後と比較

的穏やかな気候となっています。

また、年間平均降水量は 2,000mm~2,500mmでありますが、狩野川上流部の天城山系は多雨地帯と

なっており、3,000mmを超えることもあります。

表 気温・降水量(出典:伊豆市統計書 平成 24年度版ほか)

H19 H20 H21 H22 H23 H24湯ヶ島観測所 14.5 14.5 15.0 16.8 12.6 14.2八幡雨量観測所 15.4 15.4 14.6 15.1 14.5 14.3

H19 H20 H21 H22 H23 H24湯ヶ島観測所 3,004 2,961 3,315 3,315 3,230 3,638八幡雨量観測所 2,146 2,432 2,426 2,426 2,249 2,546

年間降水量(mm)

平均気温(℃)

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伊豆市都市計画マスタープラン

10 |

1-3 社会的状況

(1)人口・世帯数

①総人口・総世帯数

国勢調査による平成 22年の本市の人口は 34,202人であり、平成 7年に一度増加しましたが、毎年

減少を続けています。

一方、総世帯数は平成 17年まで微増傾向が続いていましたが、平成 22年に減少に転じ、12,583世

帯となってます。また、世帯あたり人口は減少傾向が続いており、平成 22年では約 2.7人/世帯とな

っています。

【伊豆市の将来人口推計】

国立社会保障・人口問題研究所が公表した「日本の市区町村別将来人口推計」(平成 25年3月推計)

によると、平成 42年(概ね 20年後)で 24,790人(対平成 22年比:27.5%減)、平成 52年(概ね 30

年後)で 20,244人(対平成 22年比:

40.8%減)となっております。

9,062 9,404

9,830 10,459

10,948 11,220 11,665

12,475 12,578

12,736 12,583

4.9

4.5 4.2

3.9 3.6 3.5

3.3 3.2 3.1

2.9 2.7

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

6.0

7.0

8.0

0

2,500

5,000

7,500

10,000

12,500

15,000

S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22

世帯あたり人口(人)

総世帯数(世帯)

伊豆市の世帯数の推移

総世帯数 世帯あたり人口

44,238

41,960 40,875 40,561 39,915 39,769 38,999 39,426 38,581

36,627

34,202

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

50,000

S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22

伊豆市の総人口の推移(人)

(出典:国勢調査)

34,202 31,808

29,502 27,147

24,790 22,484

20,244

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52

伊豆市の将来人口推計(人)

(出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の市区町村別将来人口推計」(平成 25年3月推計))

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

| 11

②年齢階層別人口割合

本市における 15 歳未満の年少人口は、実

数・構成比ともに年々減少しており、少子化

の傾向が強まってきています。一方、65歳以

上の老年人口は、実数・構成比ともに年々増

加しており、高齢化の傾向が強まってきてお

り、少子高齢化が進行しています。高齢化率

(65 歳以上の高齢者人口が総人口に占める

割合)は、平成 22年で 31.6%となっており、

全国平均の 22.8%や静岡県平均の 23.7%に

比べて高い水準となっています。

また、15 歳以上 65 歳未満の生産年齢人口

は、実数・構成比ともに減少が続いています。

③人口動態

近年における本市の人口の自然動態については、出生数が 200 人前後、死亡数が 450 人前後で推移

しており、毎年「自然減」の状況が続いています。また出生数は経年的に減少傾向となっています。

人口の社会動態については、転入数が 1,100 人前後、転出数が 1,400 人前後で推移しており、毎年

「社会減」の状況が続いています。転入数は経年的に減少傾向であり、転出数は平成 20年までは経年

的に減少傾向にあったものの、平成 21年は大幅に増加しています。

19.3% 16.9% 15.0% 13.7% 12.3% 10.6%

66.0%65.6%

64.2%61.6%

59.7%57.8%

14.7% 17.4% 20.8% 24.8% 28.0% 31.6%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

S60 H2 H7 H12 H17 H22

伊豆市の年齢階層別人口の割合

15歳未満 15歳以上65歳未満 65歳以上

(出典:国勢調査)

(出典:伊豆市統計書)

-125 -133 -73 -103

-318 -328 -265

1,310 1,302 1,307 1,235 1,229

1,047 1,042

1,435 1,435 1,380 1,338

1,547

1,375 1,307

-500

0

500

1,000

1,500

2,000

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23

社会動態

社会増減(転入数-転出数) 転入数 転出数(年度)

(人)

-225 -180

-260 -241 -290

-349 -347

217 234

175 212

164 163 163

442 414 435 453 454

512 510

-400

-300

-200

-100

0

100

200

300

400

500

600

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23

自然動態

自然増減(出生数-死亡数) 出生数 死亡数

(人)

(年度)

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伊豆市都市計画マスタープラン

12 |

④流出入人口(通勤・通学流動)

平成 22年の国勢調査によると、通勤・通学による本市からの流出人口は 6,629人で、本市への流入

人口 4,359人を大きく上回っており、「流出超過」となっています。

また、流出人口・流入人口ともに、伊豆の国市の占める割合が 40%前後であり、本市との社会的な

つながりが強くなってきます。

⑤都市計画区域内外の人口の推移

本市の都市計画区域内(修善寺地区)の人口は、

一貫して減少傾向が続いています。

また、都市計画区域外(土肥地区・天城湯ヶ島

地区・中伊豆地区)の人口は、総人口と同様の傾

向を示しており、平成7年に増加したもののその

後は減少に転じています。

都市計画区域外の人口の減少傾向が大きいた

め、都市計画区域内外の人口の差は年々小さくな

っています。

(出典:国勢調査)

(出典:国勢調査)

17,629 17,489 17,223 16,830 16,135 15,273

22,140 21,510 21,937 21,35819,404

17,372

39,769 38,999 39,426 38,58136,627

34,202

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

S60 H2 H7 H12 H17 H22

都市計画区域内外の人口の推移

都市計画区域内 都市計画区域外 総人口

(人)

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

| 13

⑥地区別人口の推移

平成 24年における地区別の人口は、修善寺地区が 15,323人で最も多く、次いで中伊豆地区の 7,840

人、天城湯ヶ島地区の 6,709人、土肥地区の 4,356人となっています。

平成 23 年までの最近 7 年間でみると、すべての地区において減少傾向となっており、修善寺地区、

天城湯ヶ島地区及び土肥地区では一貫して減少しています。中伊豆地区では平成 18年をピークとして

増加から減少に転じています。

また、増減率は、平成 16年を 100とすると、平成 24年の土肥地区が 83.5ポイントと 16.5ポイン

トの減少となっており、減少の度合いが最も大きく、他の3地区の約2倍の速さで人口減少が進行し

ています。

⑦区域区分別人口の推移(修善寺地区)

本市の市街化区域人口は、平成 2年まで増加傾

向であったものの、その後減少に転じて平成 12

年まで減少傾向が続いていましたが、平成 17 年

以降は再び増加に転じています。また、市街化調

整区域の人口は一貫して減少傾向が続いています。

平成 22 年では、市街化区域と市街化調整区域

の人口が逆転し、市街化区域人口の方が多くなっ

ています。

(出典:伊豆市統計書)

99.2 98.3 98.0

96.5 95.9

94.5

92.8 91.8

99.8 100.8

99.7 99.3

97.8

96.3

95.1

93.6

98.7 97.3

96.1

94.4

94.1

92.5

90.8

88.4

98.0

96.5

94.7

93.0

91.0

88.6

85.9

83.5

100

99.1 98.4

97.5

96.2 95.3

93.7

91.9

90.4

82

84

86

88

90

92

94

96

98

100

102

H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24

地区別人口の推移(H16=100とする)

修善寺地区 中伊豆地区 天城湯ヶ島地区

土肥地区 伊豆市全体

16,687 16,549 16,399 16,355 16,108 16,000 15,767 15,479 15,323

8,376 8,362 8,445 8,353 8,315 8,188 8,062 7,968 7,840

7,590 7,495 7,388 7,292 7,165 7,141 7,024 6,892 6,709

5,216 5,113 5,034 4,939 4,853 4,745 4,621 4,481 4,356

37,869 37,519 37,266 36,939 36,441 36,074 35,474 34,820 34,228

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24

地区別人口の推移

修善寺地区 中伊豆地区 天城湯ヶ島地区

土肥地区 伊豆市全体

(人)

(出典:都市計画基礎調査)

7,101 7,278 7,193 6,984 7,122

7,771

10,528 10,211 10,030 9,846

9,013

7,502

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

S60 H2 H7 H12 H17 H22

区域区分別人口(修善寺地区)の推移

市街化区域 市街化調整区域

(人)

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伊豆市都市計画マスタープラン

14 |

(2)産業

①産業大分類別就業者数

本市の就業者数は、平成 7年まで増加傾向にあ

りましたが、平成 12 年に減少に転じた後は減少

傾向となっています。産業大分類別でみると、第

3次産業の就業者が最も多く、年々占める割合も

高くなっています。

第 1次産業・第 2次産業は一貫して減少傾向と

なっており、また第 3次産業は平成 7年に増加し

たものの、それ以降は減少傾向となっています。

②農業

本市の農家数及び経営耕地面積は、ともに、年々減少を続けています。

(出典:伊豆市統計書及び世界農林業センサス ※H17以降は販売農家数のみ)

(出典:国勢調査)

21,434 21,879

20,18619,151

17,079

2,083 2,041 1,603 1,488 1,129

6,195 5,946 5,4564,810

3,928

12,489

13,85313,107 12,718

11,848

0

4,000

8,000

12,000

16,000

20,000

24,000

H2 H7 H12 H17 H22

伊豆市の産業大分類別就業者数の推移

総数 第1次産業 第2次産業 第3次産業

(人)

※総数は分類不能を含む

2,865

2,624

1,212

975 857

326

609

202 204 165

271 238 176 128 134

2,268

1,777

834

643 558

0

1,000

2,000

3,000

H2 H7 H12 H17 H22

伊豆市の農家数の推移

総農家数 専業農家 第1種兼業農家 第2種兼業農家

(戸)

715

496

421

350 328

265

204

158 133

112 85 69 53 38 36

0

200

400

600

800

H2 H7 H12 H17 H22

伊豆市の経営耕地面積の推移

田 畑 樹園地

(ha)

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

| 15

③林業

本市の林野面積は、平成 23年では、市域の約 83%にあたる 30,035haとなっており、そのうち民有

林が 21,985haで約 70%を占めています。また、民有林の 53%(林野面積の約 39%)が人工林となっ

ています。

民有林の内訳をみると、民有林の約 73%(林野面積の約 53%)にあたる 15,976ha が私有林となっ

ています。

表 林野面積(出典:伊豆市統計書 平成 24 年度版ほか)

民有林 民有林内訳

面積

人工林

人工林率

人工林蓄積

県有林

市町村有林

財産区有林

私有林

(ha) (ha) (%) (ha) (ha) (%) (千m3) (ha) (ha) (ha) (ha) (ha)

平成18年 36,397 30,036 83 21,989 11,634 53 2,934 552 4,829 591 16,016 8,048

平成19年 36,397 30,036 83 21,988 11,633 53 3,987 557 4,829 591 16,011 8,048

平成20年 36,397 30,035 83 21,987 11,632 53 3,037 160 5,227 591 16,010 8,048

平成21年 36,397 30,034 83 21,986 11,632 53 3,262 168 5,232 591 15,995 8,048

平成22年 36,397 30,035 83 21,987 11,631 53 3,325 168 5,230 592 15,997 8,047

平成23年 36,397 30,035 83 21,985 11,630 53 3,389 168 5,259 583 15,976 8,048

国有林面積

全域面積

森林面積

森林率年 度

④工業

本市の事業所及び従業者数は、年次によって小幅な増減はあるものの経年的に減少傾向にあります。

製造品出荷額等は、平成 22年を除き、平成 17年以降は減少傾向が続いており、平成 23年は約 137

億円で、出荷額が最も多かった平成 16年の半数を下回っています。

産業分類別の製造品出荷額等のシェアは、「非鉄金属製造業」が約 28%と最も多く、次いで「木材・

木製品製造業」の約 18%となっています。

(出典:工業統計調査)

27.7%

18.2%

8.8%8.0%

8.0%

29.2%

産業分類別製造品出荷額のシェア

非鉄金属製造業

木材・木製品製造業(家具を除く)

金属製品製造業

食料品製造業

窯業・土石製品製造業

その他

105 106 91 94 102 86 96 93 90 98 91 86 83

1,580 1,520

1,446 1,432

1,480 1,405

1,423 1,414

1,435 1,409

1,232 1,216

1,100

22,446

23,028

21,651

22,710

26,014

29,507

23,972 23,524

23,460

19,620

14,014

14,163

13,673

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23

製造品出荷額等(百万円)

事業所数(箇所)・従業者数(人)

伊豆市の事業所数・従業員数・製造品出荷額等の推移

事業所数(箇所) 従業者数(人) 補正後の製造品出荷額等(百万円)

※補正後の製造品出荷額等… 国内企業物価指数

により H22=100として換算した値

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伊豆市都市計画マスタープラン

16 |

⑤商業

本市の商店数及び従業者数は、平成 14 年

まで微増傾向を維持していたものの、平成 16

年には減少に転じ、以降、減少傾向が続いて

います。

商品販売額は、近年は概ね横ばいで推移し

ているものの、経年的には減少傾向となって

おり、平成 19 年は約 357億円で、10 年前の

平成 9年と比べて約 18%減少しています。

⑥観光

本市の観光交流客数は、年次によって

増減があるものの、経年的に減少傾向と

なっています。

平成 16 年まで一貫して減少傾向だっ

た観光交流客数は、平成 17 年・18年と

増加したものの、平成 19 年に再び減少

に転じて以降、減少傾向が続いていまし

たが、平成 24 年には増加し、約 323 万

人となっています。

また、平成 22 年から宿泊客数の増加

傾向が続いています。

(出典:商業統計調査)

582 600 602 551 511

2,458 2,628

2,709

2,510 2,448

436 404

365 363 357

0

100

200

300

400

500

600

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

H9 H11 H14 H16 H19

商品販売額(億円)

商店数(箇所)・従業者数(人)

伊豆市の商店数・従業者数・商品販売額の推移

商店数(箇所) 従業者数(人) 商品販売額(億円)

1,4171,591

1,368 1,2411,022 990 1,122 961 864 749 770 826 835

3,7493,419 3,332

2,9322,733

2,997 3,113 3,1102,927

2,572 2,4182,225

2,396

5,166 5,010 4,700

4,173

3,755

3,987 4,235 4,071

3,791

3,321 3,188 3,051 3,231

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24

伊豆市の観光交流数の推移

宿泊客数 観光レクリエーション客数 観光交流客数

(千人)

(出典:静岡県観光交流の動向)

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

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(3)土地利用現況(修善寺地区)

本市の 4 地区の中で唯一都市計画区域を有する修善寺地区は、大部分が自然的土地利用となってお

り、全体の約 71%を占める「山林」など緑豊かな自然環境に恵まれています。また、地形的な制約条

件から「農地」の占める割合は少なく、全体の約 10%にとどまっています。

市街化区域においては、自然的土地利用が全体の約 18%、都市的土地利用が全体の約 82%となって

おり、都市的土地利用としては、「住宅用地」が最も多く全体の約 36%、次いで「道路用地」の約 15%、

「商業用地」の約 11%と続

いています。また、自然的土

地利用としては、田・畑等の

「農地」と「山林」が多くな

っており、いずれも全体の約

7%を占めています。

市街化調整区域において

は、自然的土地利用が全体の

約 87%、都市的土地利用が

全体の約 14%となっていま

す。自然的土地利用の傾向は

地区全体と概ね同様であり、

大部分を「山林」が占め、ま

た、都市的土地利用は、「商

業用地」が約 4%と最も多く、

次いで「道路用地」の約 3%

となっています。

0% 20% 40% 60% 80% 100%

市街化調整区域

市街化区域

都市計画区域

4.0%

1.3%

3.9%

6.1%

5.1%

6.1%

72.6%

6.8%

70.6%

1.1%

1.8%

1.1%

1.0%

1.0%

1.8%

2.6%

1.9%

2.3%

36.1%

3.3%

4.3%

11.3%

4.5%

0.3%

4.9%

0.4%

0.2%

0.2%

0.2%

2.2%

7.8%

2.3%

3.0%

15.1%

3.4%

0.0%

1.2%

0.1%

0.7%

4.2%

0.8%

土地利用現況(修善寺地区)

山林

水面

自然地

その他自然地

住宅用地

商業用地

工業用地

農林漁業施設用地

公共・公益施設用地

道路用地

交通施設用地

その他の空地

面積(ha) 割合 面積(ha) 割合 面積(ha) 割合

田 273.60 3.9% 2.75 1.3% 270.85 4.0%

畑 420.22 6.1% 10.49 5.1% 409.73 6.1%

小計 693.82 10.0% 13.24 6.5% 680.58 10.1%

4,902.04 70.6% 13.87 6.8% 4,888.17 72.6%

76.35 1.1% 3.65 1.8% 72.70 1.1%

65.97 1.0% 1.43 0.7% 64.54 1.0%

128.80 1.9% 5.28 2.6% 123.52 1.8%

5,866.98 84.5% 37.47 18.4% 5,829.51 86.5%

住宅用地 227.42 3.3% 73.63 36.1% 153.79 2.3%

商業用地 310.11 4.5% 23.11 11.3% 287.00 4.3%

工業用地 30.35 0.4% 9.97 4.9% 20.38 0.3%

農林漁業施設用地 16.28 0.2% 0.34 0.2% 15.94 0.2%

小計 584.16 8.4% 107.05 52.5% 477.11 7.1%

163.08 2.3% 15.85 7.8% 147.23 2.2%

236.13 3.4% 30.69 15.1% 205.44 3.0%

5.63 0.1% 2.52 1.2% 3.11 0.0%

31.10 0.4% 1.81 0.9% 29.29 0.4%

52.92 0.8% 8.51 4.2% 44.41 0.7%

1,073.02 15.5% 166.43 81.6% 906.59 13.5%

6,940.00 100.0% 203.90 100.0% 6,736.10 100.0%

5,892.48 84.9% 109.59 1.6% 5,782.89 83.3%

1,049.84 15.1% 96.63 1.4% 953.21 13.7%

合計

可住地

非可住地

都市的土地利用

宅地

その他の公的施設用地

その他の空地

公共・公益施設用地

道路用地

交通施設用地

自然的土地利用

農地

山林

水面

自然地

その他自然地

都市計画区域市街化区域 市街化調整区域

表 土地利用現況(出典:H23年度都市計画基礎調査)

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伊豆市都市計画マスタープラン

18 |

(4)建物立地状況(修善寺地区)

修善寺地区の建築物の立地状況としては、延面積ベースで「住宅」が最も多く、全体の約 50%を占

めており、次いで「専用店舗・事務所」の約 24%、「その他」の約 10%となっています。

市街化区域における用途別の建築物立地状況としては、修善寺駅周辺や修善寺温泉周辺、また国道

136 号沿道において「商業施設」が多く立地しており、こ

のうち、国道 136号沿道では比較的規模の大きな「商業施

設」の立地もみられます。

また、修善寺駅周辺、修善寺温泉周辺及び伊豆市役所周

辺では「文教厚生施設」が多く立地しているほか、修善寺

温泉周辺では東西の広い範囲にわたって「宿泊施設」の立

地が多くみられます。

なお、市街化区域では工業系建築物の立地は少なく、住

宅地や商業地内に混在して立地している小規模な「工場」

や、国道 136号沿道、またその後背地に立地する、やや規

模の大きな「工場」のみとなっています。

一方、市街化調整区域では、主要な幹線道路の沿道に多

くの「住宅」が立地し、既存集落地を形成しています。特

に集落規模が大きいものとして、国道 136号及び県道韮山

伊豆長岡修善寺線沿道の熊坂・瓜生野集落、国道 136号沿

道の本立野集落及び大平集落、県道修善寺天城湯ヶ島線沿

道の日向集落、県道熱海大仁線沿道の牧之郷集落などがあ

ります。

(5)交通体系

①道路・鉄道の状況

本市は伊豆半島の内陸部中央に位置していることもあり、伊豆半島の南北方向の道路と東西方向の

道路が、市内で交差するような道路交通体系を形成しています。

本市の主要な南北方向の道路交通体系としては、伊豆縦貫自動車道天城北道路、修善寺道路、国道

136号、国道 414号、伊豆スカイライン、(一)韮山伊豆長岡修善寺線、(一)修善寺天城湯ヶ島線、(一)

船原西浦高原線、(一)西天城高原線及び(主)沼津土肥線などがあります。

このうち、南北方向の骨格的な道路交通体系である伊豆縦貫自動車道天城北道路は、現在、修善寺

IC~大平 ICの区間で供用中、大平 IC~(仮称)天城湯ヶ島 ICの区間で建設中となっており、既設の

修善寺道路とあわせて、修善寺地区及び天城湯ヶ島地区における国道 136 号の渋滞緩和に大きく寄与

するものとして期待されています。なお、天城北道路以北及び以南の伊豆縦貫自動車道は現在構想段

階にあり、今後の事業化が期待されています。

一方、本市の主要な東西方向の道路交通体系としては、国道 136 号、(主)熱海大仁線、(主)伊東

修善寺線、(主)修善寺戸田線、(主)伊東西伊豆線などがあります。

建築面積(㎡) 217,582

延面積(㎡) 361,690

延面積構成比 50.0%

建築面積(㎡) 21,225

延面積(㎡) 45,987

延面積構成比 6.4%

建築面積(㎡) 0

延面積(㎡) 0

延面積構成比 0.0%

建築面積(㎡) 81,211

延面積(㎡) 174,069

延面積構成比 24.1%

建築面積(㎡) 58,326

延面積(㎡) 69,279

延面積構成比 9.6%

建築面積(㎡) 38,969

延面積(㎡) 72,542

延面積構成比 10.0%

建築面積(㎡) 417,313

延面積(㎡) 723,567

延面積構成比 100.0%

合計

その他

店舗等

専用店舗・事務所

工場等

専用工場・倉庫

専用住宅

住宅

併用住宅

店舗・事務所併用住宅

工場・倉庫併用住宅

表 建物用途別建築面積・延べ面積

(出典:H22年度都市計画基礎調査)

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

| 19

本市における鉄道交通体系は、本市と三島市を結ぶ伊豆箱根鉄道駿豆線があり、修善寺地区におい

て、修善寺駅と牧之郷駅の 2駅が設置されています。

②自動車交通量

本市における自動車交通量は、修善寺地区から天城湯ヶ島地区にかけての国道 136 号及び修善寺地

区から中伊豆地区にかけての(主)伊東修善寺線で多くなっており、10,000台を超える交通量となっ

ています。また、修善寺道路や、(主)修善寺戸田線、天城湯ヶ島地区の国道 136号や国道 414号、土

肥地区の国道 136号でも 5,000台~10,000台の交通量となっています。

また、交通量の多い国道や県道では大型車も多く、国道 136 号や国道 414 号、(主)伊東修善寺線、

(主)沼津土肥線などで 10.0%を超えています。

なお、自動車混雑度は路線・区間によってその差が顕著であり、修善寺地区から天城湯ヶ島地区に

かけての国道 136号、(主)修善寺戸田線、修善寺地区から中伊豆地区にかけての(主)伊東修善寺線

などでは、1.0以上となっています。

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伊豆市都市計画マスタープラン

20 |

③自動車保有台数

本市の自動車保有台数は、平成 17 年までは増加傾向

にあったものの、平成 18 年以降は減少傾向が続いてい

ます。

④公共交通

【バス】

本市におけるバス路線は、中伊豆東海バスと伊豆箱根バスにより運行されています。

中伊豆東海バスの路線体系は、修善寺駅を起点としたものが大部分であり、修善寺温泉方面、

土肥・堂ヶ島方面、湯ヶ島温泉・持越方面、ニュータウン・虹の郷・戸田方面、柿木方面、中伊

豆・伊東駅方面、熊坂・上大沢・亀石峠方面、サイクルスポーツセンター方面、中伊豆温泉病院

方面などがあります。また土肥地区と沼津市戸田地区とを結ぶ路線体系も設けられています。

伊豆箱根バスの路線体系も中伊豆東海バスと同様、修善寺駅を起点としたものであり、修善寺

温泉方面、中伊豆地区入屋方面及び中伊豆地区筏場方面となっています。

運行本数は全体的に少なく、運行頻度が最も高い修善寺駅~修善寺温泉でも、1 時間あたり 2

本程度(6時台~18時台、片方向)となっています。

これらのバス路線の維持のため、市・県・国の補助のほか、本市では利用促進に向けた高齢者

向けの乗車証購入費補助事業や、遠距離通学費補助事業などを実施しています。

【鉄道】

本市に設置されている伊豆箱根鉄道駿豆線の牧之

郷駅及び修善寺駅の 1 日あたり平均乗降客数は、平

成 22年まで年々減少傾向が続いていましたが、近年

は増加傾向に転じています。

【船舶】

本市は、土肥地区に地方港湾である土肥港を有しています。土肥港は、本市における海の玄関

口であるとともに、産業、観光、生活、防災など、さまざまな面で重要な役割を担っており、現

在、静岡市清水港との間で定期旅客船が運航されています。

土肥港と静岡市清水港とを結ぶ定期旅客船は、エスパルスドリームフェリーが運航する駿河湾

フェリーであり、1日あたり 4便出航しています。また、平成 25年3月に「県道 223(ふじさん)

30,209

30,326

30,321

30,372

30,564

30,517

30,394

30,103

29,888

29,698

29,313

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23

自動車保有台数

自動車総数

(出典:静岡県自動車保有台数調査)

(出典:伊豆市統計書)

529 522 506 463 465 435 440 464 461 461 474

6,653 6,508 6,159 5,987 5,916 5,748 5,628

5,222 5,121 5,137 5,192

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24

1日あたり平均乗降客数

牧之郷駅 修善寺駅

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

| 21

号清水港土肥線」として認定され、新たな観光資源として、交流人口の拡大に大きな期待がかか

ります。

(6)都市整備の状況

①面的市街地整備(修善寺地区)

本市では、修善寺地区において土地区画整理事業が 5 地区施行されており、平成元年までにすべて

の地区で事業が完了し、住居系を主体とした市街地が形成されています。

土地区画整理事業の総施行面積は 16.4haであり、市街化区域 203.9haの約 8.0%にとどまっていま

す。地区別では、駅北地区の 10.7ha が最も大きく、他の地区は概ね 1ha~2ha 前後と小規模となって

います。

表 市街地開発事業の実施状況(出典:都市計画基礎調査等)

進捗 番号 地区名 面積(ha) 施行者 事業期間 備考 都決の有無

1 柏久保地区 2.3 組合 S45~S48 住居系

2 駅北地区 10.7 組合 S51~S55 住居系 都決

3 半経寺地区 1.6 組合 S58~S59 住居系

4 セギ下地区 1.2 組合 S61~S62 住居系

5 愛宕地区 0.6 協同 S61~H1 住居系

16.4

203.9  ha

8.0  %

施行済

市街化区域面積

市街化区域に占める割合

合計5地区

②都市計画道路(修善寺地区)

本市の都市計画道路は、全体で 3路線 5,640mが都市計画決定されており、平成 21年度末現在で約

11.7%に相当する 660mが改良済となっています。また、市街化区域内における 1km2あたりの整備水

準は約 0.3kmとなっています。

なお、未改良延長は 4,980mとなっています。このすべてが概成済であり、都市計画道路と同程度

の道路機能は確保されている状況となっています。

表 都市計画道路の整備状況(出典:静岡県の都市計画(資料編)H24.3)

番号 路線名 用途内 用途外 用途内 用途外

3・5・1 駅北線 12 2 520 520 0 520 520 0 100.0% 100.0% -

3・5・2 相之瀬向山線 12 2 3,340 3,340 0 140 140 0 4.2% 4.2% -

3・5・3 飯塚オソクマ線 12 2 1,780 1,780 0 0 0 0 0.0% 0.0% -

5,640 5,640 0 660 660 0 11.7% 11.7% -

203.9  ha

0.3  km/k㎡市街化区域内整備水準

計3路線

改良済み

用途内計内訳(m)延長計

(m)

市街化区域面積

用途外

名称幅員(m)

計画決定

車線数

改良率

延長計(m)

内訳(m)

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伊豆市都市計画マスタープラン

22 |

③公園・緑地等(修善寺地区)

本市の都市公園は、街区公園が 6公園、近隣公園が 1公園、総合公園が 1公園の計 8 公園がありま

す。現在、都市公園全体では 69.60haが開設済であり、都市計画区域内人口 1人あたり、約 45.6㎡の

水準を確保していますが、修善寺自然公園が占める面積が大きく、その影響が大きくなっています。

このため、実態としては、計画的に配置されている状況とはいえず、身近な公園が不足しています。

また、都市公園のうち、独鈷の湯公園は、唯一都市計画決定された都市施設として整備されています。

表 都市公園の整備状況(出典:伊豆市都市公園台帳)

種別 用途内 用途外 都計内

0.28 - 0.28

0.14 - 0.14

源氏公園 0.08 0.08

赤蛙公園 0.02 0.02

鹿山公園 1.72 1.72

さくら堤公園 0.31 0.31

0.83 1.72 2.55

近隣 - 2.05 2.05

0.00 2.05 2.05

総合 - 65.00 65.00

0.00 65.00 65.00

0.83 68.77 69.60

15,273  人

45.6  ㎡/人

独鈷の湯公園 都市計画決定

鹿島田公園

計6公園

狩野川記念公園

名称 開設面積(ha) 都市計画決定の有無公園名

街区

計8公園

都市計画区域人口(H22国勢調査)

都市計画区域内人口1人あたり整備水準

計1公園

修善寺自然公園

計1公園

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

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④下水道等

本市は、修善寺地区と他 3 地区で都市計画制度の適用状況が異なっていることや、市域の大部分が

山林であり高低差が大きくなっていること、また農地が介在する集落地が散在していることなどから、

各地区によって下水道整備事業への取組もさまざまとなっています。

(修善寺地域)

○狩野川流域関連公共下水道

○農業集落排水(田代・加殿・日向・本立野遠藤地区)

(土肥地区)

○特定環境保全公共下水道(土肥処理区)

(天城湯ヶ島地区)

○特定環境保全公共下水道(湯ヶ島処理区)

○農業集落排水(佐野・雲金地区)(門野原地区)(吉奈地区)

(中伊豆地区)

○特定環境保全公共下水道(白岩処理区)

○農業集落排水(冷川地区)

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伊豆市都市計画マスタープラン

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⑤環境衛生施設等

本市には、下水処理施設以外の環境衛生施設として、火葬場、ごみ焼却施設、不燃・粗大・資源化

施設、し尿処理施設及び一般廃棄物最終処分場があります。

土肥戸田火葬場については、土肥地区からの受け入れをしているが施設の老朽化が進むなどの課題

を抱えており、平成 27年度まで事業を継続した後、廃止される予定です。

また、伊豆市清掃センターごみ焼却施設及び土肥戸田衛生センターごみ焼却施設は、供用開始から

30年近く経過しており、施設の老朽化が進むなどの課題を抱えているため、伊豆の国市との広域連携

による新ごみ焼却施設の整備に向けた検討を進めています。

施設の老朽化が進む伊豆市清掃センターし尿処理施設及び伊豆市土肥衛生プラントを統合した新た

なし尿処理施設として、伊豆市汚泥再生処理センターの整備を進めています。

表 環境衛生施設(下水処理施設等以外)立地状況(出典・加工:庁内資料)

⑥防災

本市は、災害時の広域避難所として、小学校や中学校など 18 箇所を指定しており、避難所ごとに、

避難対象地区が定められています。

本市は、市域の大部分が山林であるとともに、狩野川や駿河湾に向かって幾筋もの河川が流入して

おり、その自然的・地形的条件から、土石流危険区域や急傾斜地崩壊危険箇所が数多く存在していま

す。これら危険区域・危険箇所に隣近接して広域避難所が配置されている場合もあり、災害時におい

ては、避難所及び避難所までの経路の安全性の確保が必要です。

また、修善寺地区横瀬から瓜生野、熊坂に至る狩野川左岸地区一帯は、浸水想定区域に指定されて

おり、広域避難所である熊坂小学校は、水害の程度により避難所の機能確保が困難になる可能性があ

ります。

発生が危惧されている東海地震・南海トラフ巨大地震等の大規模地震では、震度 5 を超える地震動

による被害のほか、駿河湾に面する土肥地区については、津波による被害が想定されています。

修善寺地区 中伊豆地区 天城湯ヶ島地区 土肥地区

火葬場 伊豆聖苑(H20.4供用開始)※H19年度までは中豆斎場(S54供用開始)

- - 土肥戸田火葬場(S39供用開始)※沼津市戸田地区に立地

ごみ焼却施設 伊豆市清掃センターごみ焼却施設(S61.4竣工)

- -伊豆市沼津市衛生施設組合土肥戸田衛生センター(S62.4竣工)

不燃・粗大・資源化施設

伊豆市清掃センターリサイクル施設(缶プレス施設:H元.4竣工)(粗大ごみ処理施設:H9.4竣工)

- -伊豆市土肥リサイクルセンター(缶プレス機・ペットボトルプレス機・発砲スチロールプレス機:H8.3竣工)

し尿処理施設 伊豆市清掃センターし尿処理施設(S40.10竣工)

- - 伊豆市土肥衛生プラント(S38.4竣工・S48.4改造)

伊豆市汚泥再生処理センター(整備中)

最終処分場 年川一般廃棄物最終処分場(S62.4供用開始)

- 柿木一般廃棄物最終処分場(H7.9供用開始)

小峰一般廃棄物最終処分場(S57.4供用開始)※現在休止中

…「伊豆市火葬場(火葬場)」として都市計画決定(H17.10)

…「中豆環境衛生センター(その他の処理場)」として都市計画決定(S58.11)

…「伊豆市汚泥再生処理センター(汚物処理場)」として都市計画決定(H24.11)

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

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津波浸水域図

(出典:静岡県第4次地震被害想定 [想定地震:南海トラフ巨大地震・ケース 1])

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伊豆市都市計画マスタープラン

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(8)都市計画・土地利用規制の状況

①都市計画区域及び区域区分

本市は、本市と伊豆の国市及び函南町の 2 市 1 町で、区域区分(線引き)を有する田方広域都市計

画区域を構成しており、市内 4地区のうち修善寺地区のみがその適用を受けています。

修善寺地区における都市計画区域の指定は段階的に行われ、当初は昭和 23年 8月に熊坂・瓜生野・

横瀬・修善寺地区から西側が指定を受け、次いで昭和 39年 11月に牧之郷・柏久保・小立野・本立野・

大平・加殿・日向地区にかけて指定を受けました。そして昭和 46 年 10 月に、未指定だった地区の東

部などが指定を受けることによって、修善寺地区全体が都市計画区域となり、現在に至っています。

また、昭和 51 年 10 月には、市街化区域と市街化調整区域との区域区分(線引き)が行われ、修善

寺地区では、市街化区域を有することとなりました。

なお、都市計画区域では、建築物を建築する際に申請・確認等の手続きが必要となっていますが、

都市計画区域の指定を受けていない他 3 地区のうち、土肥地区及び天城湯ヶ島地区の一部区域では、

建築基準法第 6条第 1項第 4号に基づく区域指定を、それぞれ昭和 50年 4月と昭和 55年 2月に受け

ており、建築物の建築等に関する申請・確認が必要となっています。

表 都市計画区域の概況(出典:伊豆市統計書)

②地域地区の指定状況

修善寺地区では、土地利用の適正な規制・誘導を図るため、用途地域及び準防火地域の 2 種類の地

域地区を定めています。

表 地域地区の指定状況(出典:伊豆市統計書)

第1種低層住

居専用地域

42.2ha 20.7%

第1種中高

層住居専

用地域21.3ha10.4%

第1種住居

地域

28.4 ha13.9%

第2種住居

地域

60.0ha 29.4%

近隣商業

地域

9.4 ha4.6%

商業地域

26.6ha 13.0%

工業地域

16.0ha 7.8%

42.2 20.7%

- -

21.3 10.4%

- -

28.4 13.9%

60.0 29.4%

- -

9.4 4.6%

26.6 13.0%

- -

16.0 7.8%

- -

203.9 100.0%

30.7 -

準工業地域

工業地域

工業専用地域

面積(ha)及び割合地域地区の種類

第1種低層住居専用地域

第2種低層住居専用地域

合計

準防火地域

商業地域

第1種住居地域

第2種住居地域

準住居地域

近隣商業地域

用途地域

第1種中高層住居専用地域

第2種中高層住居専用地域

区 分

行政区域 36,397.0 100.0% -

都市計画区域 6,940.0 19.1% 100.0%

市街化区域 203.9 0.6% 2.9%

市街化調整区域 6,736.1 18.5% 97.1%

面積(ha)及び割合

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

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③その他法適用の状況

本市には、都市計画法や建築基準法のほかに、以下のような土地利用の規制を受けています。

○農業振興地域

○農用地区域

○国有林

○保安林

○地域森林計画対象民有林

○河川区域

○自然公園地域

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伊豆市都市計画マスタープラン

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1-4 伊豆市の都市特性のまとめ

位置・地勢

都市の沿革

●伊豆半島の中央部に位置しており、天城連山、達磨山などに囲まれた狩野川水系の上

流域を占める内陸部と駿河湾に面する海岸部からなる。

●市域の大半(約 83%)は山林。中伊豆の代表的な温泉地。文学的な名作の舞台とし

ても広く知られている。

●平成 16年 4月に、旧 4町が合併して『伊豆市』が誕生。

人口・世帯数

●S35 年から(H7年を除く)減少傾向の総人口、H22に減少に転じた世帯数。

●全国・静岡県より高い高齢化率:31.6%(H22)。

●地区別人口|全地区で減少、特に土肥地区で進行が速い。

●人口動態|自然減・社会減が続く。特に近年、社会減が進行。

●流入出人口|流出超過。伊豆の国市、三島市への流出が多い。

●市街化区域の人口は横ばい、市街化調整区域の人口は減少傾向、人口比率はほぼ 1:

1(H22)。

●人口の減少に伴い、小・中学校の統合・再編が進む。

産 業

●商業・工業・農業規模は減少傾向。

●従業員数|減少傾向の2次産業、増加傾向の 3 次産業。

●観光交流客数は減少傾向。

土地利用

建物立地

●豊かな自然環境を有している。市域の 83%、修善寺地区の 71%が山林。

●市街化区域では、「住宅地」が約 36%。建築物も「住宅」が延べ床面積では 50%を占

める。修善寺温泉場には「宿泊施設」の立地が多い。

●市街化調整区域では、主要な幹線道路の沿道に、集落地が広がる。

交通体系

●伊豆半島の南北・東西方向の道路が市内で交差する。

●伊豆縦貫自動車道天城北道路の整備が進捗。…大平 IC が供用中。(仮称)天城湯ヶ島

IC までの整備推進中。

●広域的には、H24.4 新東名高速道路が開通、H25 年度に東駿河湾環状道路の三島市塚

原~函南町塚本が開通。伊豆中央道・修善寺道路の無料化を検討中(H35 年度)。

●自動車保有台数は減少傾向であるものの、自動車依存度が高い。

●鉄道|乗降客数は減少傾向。高齢者向けの利用促進策、通学を実施中。

●バス|修善寺駅を起点に放射状に運行中。本数が少ない。

●修善寺駅・駅前広場の整備が進む。

●船舶|土肥港⇔清水港の定期旅客船。土肥港は伊豆の海の玄関口。国道 223(ふじさ

ん)号に認定。観光資源として期待される。

●修善寺地区の国道 136号・(一)伊東修善寺線を中心に混雑。

都市整備

●面的市街地整備|実績が少ない(市街化区域の 8.0%)。

●都市計画道路|3路線のみ。概成済みであるが、市街化区域における整備水準は低い。

●公園緑地|8か所の都市公園。都市計画公園は独鈷の湯公園のみ。整備水準は高いが、

修善寺自然公園の占める面積が大きい。実態として、身近な公園が不足している。

●下水道|地域の特性に合わせた流域・特定環境保全・農業集落排水の下水道整備と合

併処理浄化槽により推進中。

●ごみ焼却場やし尿処理施設等の環境衛生施設の老朽化が進んでいる。し尿処理施設

は、伊豆市汚泥再生処理センターとして整備推進中。

防 災

●自然的・地形的条件から、土石流危険区域や急傾斜地崩壊危険区域が数多く存在する。

●狩野川左岸の横瀬・瓜生野・熊坂地区が浸水想定区域に指定されている。

●土肥地区においては、東海地震等による津波被害が懸念されている。

都市計画・

土地利用規制

●区域区分を有する田方広域都市計画区域の一部で、修善寺地区のみが適用。

●土肥地区と天城湯ヶ島地区の一部で、建築基準法第6条第1項第4号に基づく区域指

定がなされ、建築確認申請が必要となっている。(⇔中伊豆地区のみ、適用なし。)

●富士箱根伊豆国立公園をはじめ、土地利用規制を受けている。

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

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2|市民意向調査結果の概要

2-1 調査の概要

(目的)

無作為抽出による伊豆市民 1,000 名を対象に、伊豆市まちづくり構想(「都市計画マスタープラ

ン」「景観計画」などのまちづくり関連計画)の策定に向けて、市民の日常生活の質に関する現状

及び将来展望を把握するとともに、各種計画等へと反映するために基礎資料として活用することを

目的に行われました。

(調査対象及び抽出方法)

調査対象:満 15歳以上の伊豆市民

抽出方法:住民基本台帳をベースとした単純無作為抽出

(調査方法)

郵便による配布及び回収

(調査期間)

平成 23年 11月 2日(水)~11月 21日(月)

(配布数)

1,000票

(修善寺地区:500票、土肥地区:110票、天城湯ヶ島地区:180票、中伊豆地区:110票)

(調査内容)

■回答者の属性

■普段の生活行動(通勤・通学、買い物、休日の遊び・レクリエーション、病院など)

■現在の伊豆市のことについて(住みやすさ、継続居住の意向と理由)

■将来のまちづくりについて【伊豆市全体】

(人口、今後注力すべき施策、IC開発、景観、観光、公益施設など)

■将来のまちづくりについて【都市計画区域内・外】

(土地の使い方(ルール)、住宅地、商業地、工業地、農業、道路・交通、公園緑地など)

■自由意見

(回収結果)

35.9%

(修善寺地区:37.0%、土肥地区:30.9%、天城湯ヶ島地区:35.0%、中伊豆地区:32.9%)

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伊豆市都市計画マスタープラン

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2-2 調査結果の概要(抜粋)

(1)現状への評価

①伊豆市の印象

≪よい印象≫

・「自然環境が豊かだ」が圧倒的に多く、

約 60%を占めています。

≪わるい印象≫

・「活気や賑わいが足りない」「賑わいが

足りない」「産業が停滞している」が

上位となっており、約 35~40%を占

めています。次いで「働きにくい」と

なっています。

②住みやすさ・定住意向

・「住みやすい」が半数以上を占めています。

5.6% 49.9% 27.9% 10.3%

5.3%

1.1%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

たいへん住みやすい まあまあ住みやすいやや住みにくい たいへん住みにくい分からない 無回答・無効

・定住意向は、約 60%と高くなっています。

20.1% 39.3% 6.4% 20.6% 12.8% 0.8%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

ぜひ、今の場所に住み続けたい できれば、今の場所に住み続けたい

市内の別の場所に転居したい 市外に転出したい

分からない 無回答・無効

0.6%

4.2%

0.0%

0.0%

0.3%

0.6%

0.8%

1.7%

1.9%

3.3%

6.1%

9.7%

11.4%

17.8%

19.5%

24.2%

34.5%

38.4%

40.4%

59.6%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

無回答・無効

その他

自然環境が少ない

産業が活発だ

歴史や伝統・文化に乏しい

まち並み(景観)が整っている

活気や賑わいがある

まちの「顔」がある

働きやすい

人と人とのつながりが希薄だ

生活に便利だ

まち並み(景観)が雑然としている

まちの「顔」がない

人と人とのつながりが強い

歴史や伝統・文化が優れている

働きにくい

産業が停滞している

生活に不便だ

活気や賑わいが足りない

自然環境が豊かだ

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

| 31

・移住を望む理由は、「交通の便が

悪い」「買い物場所やレクリエー

ション施設が少ない」「安定した

職場が少ない」「医療や福祉が充

実していない」が上位を占めて

います。

(2)将来のまちづくりへのニーズ

■人口減少に対して

・「全国と同様に減少はやむなし」(35.9%)、「人口の増加が必要」(34.0%)が僅差で上位となって

います。

34.0% 7.0% 35.9% 13.1% 10.0%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

人口の増加が必要

現在の人口規模がちょうど良い

人口減少は全国的な傾向でもあり、伊豆市の人口が減少するのはやむを得ない

分からない

無回答・無効

■今後、伊豆市が注力すべきこと

・「保健・医療・福祉施設の充実」、「観光業の振興」が上位となっています。

3.1%

3.6%

2.2%

3.1%

3.6%

5.6%

6.7%

7.0%

8.1%

9.5%

11.4%

11.4%

12.5%

12.5%

15.3%

15.6%

16.4%

19.5%

19.8%

38.2%

40.9%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

無回答・無効

その他

防犯まちづくりの推進

交通安全対策の強化

環境衛生・美化の推進

地域や地区の結びつきの強化

まちづくりリーダーの発掘や、まちづくりNPO・関連組織等の設立及び支援

スポーツや健康づくりの振興

自然保護や環境保全策の推進

新たな住宅地の確保

住民と行政の連携強化、協働のまちづくり

教育や文化の振興と充実

工業の振興

農林業の振興

現在の住環境の改善・向上

水辺や緑を活かした公園・広場などの憩いの場の確保

地震や津波、台風などの自然災害に備えたまちづくりの推進

道路などの都市基盤の充実

商業の振興

観光業の振興

保健・医療・福祉施設の充実

1.0%

10.3%

1.0%

3.1%

4.1%

5.2%

8.2%

9.3%

34.0%

43.3%

53.6%

72.2%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

無回答・無効

その他

自然環境が悪いから

公民館や図書館などの公共施設が充実していないから

市内に持ち家がないから

住み慣れていない、慣習になじめないから

生活環境が悪いから

教育環境が悪いから

医療や福祉が充実していないから

安定した職場がないから

買い物場所やレクリエーション施設が少ないから

交通の便が悪いから

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伊豆市都市計画マスタープラン

32 |

■天城北道路等の整備・IC 設置について

[期待すること]

・「日常の利便性の向上」「交通渋滞の緩和」が上位となっています。

[危惧すること]

・「市内観光地の素通り化」が上位となっています。

1.7%

2.8%

14.8%

4.7%

4.7%

6.7%

8.9%

12.3%

14.2%

17.3%

21.2%

36.2%

40.7%

41.8%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

無回答・無効

その他

分からない もしくは 期待することや危惧することは特にない

乱開発などが多発するおそれ

地域の特産品などの販路拡大に期待

防災面での有効活用に期待

新たな住宅地が増えると期待

自然環境や住環境の悪化に懸念

新たな企業や事業所などの進出が増えると期待

観光客の増加に期待

新たな交通渋滞や交通事故等の発生が懸念

市内幹線道路の交通渋滞の緩和に期待

市内観光地の素通り化が心配

通勤や買い物など、日常の生活利便性(移動のしやすさ)の向上に期待

■天城北道路 IC 周辺の開発について

・「開発に慎重的」で、「自然環境や周辺の土地利用の状況を考慮して、開発を行うべきか判断すべ

き」(34.8%)が上位となっています。

・次いで「開発に積極的」な「積極的に開発を行い、宅地(住宅地・商業地・工業地・公益施設用

地など)として利用すべき」(31.2%)となっています。

31.2% 34.8% 11.1% 18.9%

1.4%

2.5%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

インターチェンジの周辺は積極的に開発を行い、宅地(住宅地・商業地・工業地・公益

施設用地など)として利用するべきだインターチェンジ周辺の自然環境や土地の利用状況を考慮して、開発を行うべきか判

断するべきだインターチェンジの設置だけで十分であり、周辺開発を行うべきではない

分からない

その他

無回答・無効

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第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

| 33

■景観形成に向けた意識について

・「景観規制・ルールが必要」とする意見

が、約 79%と高く、景観形成に向けた意

識が高くなっています。

[伊豆市の特徴的な景観]

・「狩野川などの川の流れ」「温泉場の

まち並み」「天城山、達磨山などの緑豊かな山並み」が上位となっています。

[伊豆市の景観を損ねているもの]

・「荒れた山林や農地」「不法投棄」「空き家や空き地」が上位となっています。

■観光まちづくりで注力すべきことについて

・「既存観光地・観光施設の再整備・改修」「観光イベントの充実」が上位となっています。

2.5%

4.7%

10.6%

18.4%

20.9%

21.4%

21.4%

23.7%

24.5%

25.6%

29.8%

37.9%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

無回答・無効

その他

他都市の観光地や観光施設との連携強化

観光地や観光施設をPR・発信・案内する施設(拠点)の整備

情報通信技術(ホームページ・ツイッターなど)を活用した観光情報の発信

観光に携わる従業員のみでなく、行政や市民も含めた「おもてなしの心」の育

複数の観光地や観光施設をつなげる観光ルートの確立・整備

新たな観光スポットの発掘・整備

観光客を迎え入れる玄関口(駅周辺・インターチェンジ周辺)の整備

伊豆市ならではの特産品等の開発

観光イベントなどの充実

既存の観光地や観光施設の再整備・改修

■公益施設の新規整備・誘致について

・「人口の分布状況を踏まえるべき」が最

も多く、次いで「積極的かつ全市的に整

備・誘致すべき」となっていますが、「人

口の分布状況を踏まえるべき」「最低限

の整備・誘致とすべき」「必要ない」の

慎重的な意見で約 61%を占めています。

34.8% 44.6% 3.6%

3.1%

11.4% 2.5%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

必要だ どちらかといえば必要だ

どちらかといえば必要ない 必要ない

分からない 無回答・無効

24.0% 25.9% 23.1% 12.0% 4.5% 7.8% 2.8%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

生活利便性向上のため、新たな公益施設を積極的かつ全市的に整備・誘致すべきだ

生活利便性向上のため、新たな公益施設を積極的に整備・誘致すべきだが、人口の分布状

況等を踏まえて配置すべきだ生活利便性は向上させたいが、新たな公益施設は最低限の整備・誘致とすべきだ

今ある施設の維持・活用で十分であり、新たな公益施設の整備・誘致は必要ない

その他

分からない

無回答・無効

Page 30: 7 9 10 28 29 30目 次 1 伊豆市の概況 1-1 位置と沿革 1-2 自然的状況 1-3 社会的状況 1-4 伊豆市の都市特性のまとめ 7 7 9 10 28 2 市民意向

伊豆市都市計画マスタープラン

34 |

(3)修善寺地区(都市計画区域)のまちづくりについて

■「土地の使い方に関するルール」について

・「『保全』と『開発』を明確にするなど、

メリハリのあるルールが必要」が、約

60%を占めています。

■「住宅地・住環境」で重要な取組について

・「安全・安心な住環境への改善」「空き家・空き地等の有効活用」のニーズが高くなっています。

4.1%

5.2%

1.6%

4.7%

11.4%

13.0%

17.6%

46.6%

47.2%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

無回答・無効

分からない

その他

高層マンション等の都市型住宅の整備

住宅密集地の解消や店舗・工場との混在の解消など、

安全・安心な住環境への改善

土地区画整理事業や民間開発などによる、新たな住宅地の形成

より良い住環境を形成・維持するための、新たなまちづくりルールの制定

空き家・空き地など、使われていない家や土地の有効活用

自然災害に強く、防犯上も優れた安全・安心な住環境の形成

■「商業地・商業環境」で重要な取組について

・「修善寺駅周辺の再整備・再開発」「空き店舗・空き地等の有効活用」のニーズが高くなっています。

6.7%

2.6%

0.5%

15.0%

18.7%

20.2%

20.7%

31.1%

44.0%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

無回答・無効

分からない

その他

既存の店舗や商店街の充実

賑わいや個性ある商業地を形成・維持するための、

新たなまちづくりルールの制定

自家用車での利用に便利な大規模商業施設の誘致

温泉場周辺商業地の再整備・再開発

空き店舗・空き地など、使われていない店や土地の有効活用

修善寺駅周辺商業地の再整備・再開発

6.2% 60.1% 11.9% 9.3%

1.6%

7.3%

3.6%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

自然環境を積極的に保全するため、もっと厳格なルールを設けるべきだ

「保全すべきところ」と「開発すべきところ」を明確にするなど、メリハリのあるルール

を設けるべきだ開発を積極的に行うことができるルールにすべきだ

現状のままでよい

その他

分からない

無回答・無効

Page 31: 7 9 10 28 29 30目 次 1 伊豆市の概況 1-1 位置と沿革 1-2 自然的状況 1-3 社会的状況 1-4 伊豆市の都市特性のまとめ 7 7 9 10 28 2 市民意向

第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

| 35

■「工業・工業環境」で重要な取組について

・「工業団地開発と企業誘致」「集約化」「ルール制定による環境改善」のニーズが高くなっています。

7.8%

20.7%

1.0%

27.5%

28.5%

37.8%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

無回答・無効

分からない

その他

新たなまちづくりルールの制定による、

工場周辺の環境を良くするための取り組み

住宅等と混在して立地している工場の、適正な場所への集約化

新たな工業団地の開発と、積極的な企業誘致

■「農業・農業環境」で重要な取組について

・「未利用農地の市民農園等の利用」「保全・開発の明確化」のニーズが高くなっています。

6.2%

8.3%

1.0%

7.8%

13.5%

21.8%

35.2%

42.0%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

無回答・無効

分からない

その他

農地は、開発用地として積極的に使う

基本的に、農地は現状のまま保全すべきである

使われていない農地を、開発用地として使う

「保全する農地」と「開発用地として使う農地」を明確にする

使われていない農地を、市民農園などにして使う

■「道路・交通環境」で重要な取組について

・「渋滞・危険個所の解消」「修善寺駅など交通結節点の利便性の向上」のニーズが高くなっています。

5.2%

2.1%

3.1%

7.8%

8.3%

9.3%

19.7%

21.2%

21.8%

34.2%

35.2%

0% 10% 20% 30% 40%

無回答・無効

分からない

その他

既存の公共交通サービスの充実・使いやすさの向上

周辺都市や、中伊豆・天城湯ヶ島・土肥地区と連絡する

幹線道路の整備・改善

利用者の意向を踏まえた、新たな公共交通サービスの検討

暮らしに身近な生活道路の整備・改善

商業地や観光地における駐車場の整備

安全・安心・快適な歩行者空間の形成

修善寺駅など、さまざまな交通が集まるところの使いやすさの向上

渋滞箇所の解消や、交通事故多発箇所の改善

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伊豆市都市計画マスタープラン

36 |

2.4%

6.0%

4.2%

3.0%

6.6%

6.6%

8.4%

11.4%

12.0%

12.7%

13.3%

14.5%

18.1%

19.3%

21.7%

21.7%

0% 5% 10% 15% 20% 25%

無回答・無効

分からない

その他

今ある工場や事業所の維持・充実

まちづくりに関する新たなルール・取り決めの制定

民間開発などによる、新たな住宅地の形成

防災施設の整備・充実

今ある自然環境の保全

周辺都市や、他地区と連絡する幹線道路の整備・改善

今ある店舗や商店街の維持・充実

暮らしに身近な生活道路の整備・改善

自然資源を有効に活用した新たな公園・観光地の整備

自家用車での利用に便利な大規模商業施設の誘致

公共交通サービスの充実・利便性の向上

新たな工業団地の開発と、積極的な企業誘致

今ある住環境の維持・充実

■「公園・緑地環境」で重要な取組について

・「身近な公園の整備」「防災拠点・避難地にも活用できる公園の整備」のニーズが高くなっています。

5.2%

3.6%

1.0%

22.8%

25.4%

28.0%

34.7%

35.2%

0% 10% 20% 30% 40%

無回答・無効

分からない

その他

市内外から利用者が集まるような大規模な公園・緑地の整備

複数の公園・緑地をつなげる散策道・遊歩道の整備

水辺や社寺林など、既存の自然環境を活かした公園・緑地の整備

防災拠点・避難地などとしても活用できる公園・緑地の整備

暮らしに身近な公園や、子どもの遊び場の整備

(4)その他の地区(都市計画区域外)のまちづくりについて

■「土地の使い方に関するルール」について

・「『保全すべきところ』と『開発すべき

ところ』を明確にするべきだ」が、約

54%を占めています。

■「まちづくりに関する重要なこと」について

・「住環境の維持・充実」「工業団地開発と企業誘致」「公共交通サービスの向上」のニーズが高くな

っています。

7.8% 17.5% 54.2% 8.4%

2.4%

9.0%

0.6%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

これ以上の開発は必要ない

もっと開発を進めるべきだ

「保全すべきところ」と「開発すべきところ」を明確にすべきだ

現状のままでよい

その他

分からない

無回答・無効

Page 33: 7 9 10 28 29 30目 次 1 伊豆市の概況 1-1 位置と沿革 1-2 自然的状況 1-3 社会的状況 1-4 伊豆市の都市特性のまとめ 7 7 9 10 28 2 市民意向

第1章 伊豆市の概況とまちづくりの課題

| 37

3|伊豆市のまちづくりの課題

社会経済情勢や、本市の概況、市民の意向などを踏まえ、今後のまちづくりに向けた課題を以下の

ように整理します。

伊豆市全体の魅力・活力を高めていくまちづくりが必要です。

- 伊豆市では、昭和 35年より人口減少が続き、少子高齢化が進行しています。少子高齢・人口

減少社会の進行を背景とした産業の衰退や地域活力の低下、財政の逼迫等が懸念されるなかで、

修善寺地区・土肥地区・天城湯ヶ島地区・中伊豆地区の 4つの地区の個性・魅力を最大限に活

かし、伊豆市全体の魅力・活力を高めていく必要があります。

- 豊かな自然や温泉、歴史文化などの地域資源を有するとともに、伊豆半島の中央に位置し、伊

豆半島の南北・東西の交通が交差する交通上の立地特性に加え、さらに広域交通の利便性を高

める伊豆縦貫自動車道 天城北道路の整備を活かし、伊豆市の活力を支える産業の維持及び発

展を図る必要があります。

- 伊豆市の土地利用の制限については、市街化区域と市街化調整区域に区分された都市計画区域

である修善寺地区と、都市計画を持たない区域の土肥地区・天城湯ヶ島地区・中伊豆地区とな

っており、制限の強度が異なる地区が混在しています。このような状況を踏まえ、市全体の魅

力・活力を高めていくための土地利用制度の運用のあり方について、検討する必要があります。

安全・安心・快適なまちづくりが必要です。

- 今後も続く高齢者の増加や少子化に対して、高齢者にとっても、若者にとっても、安心して生

活できるような、魅力的な暮らしやすいまちづくりが必要です。

- 東海地震がいつ発生してもおかしくない状況にあり、東日本大震災や近年の局地的な集中豪雨

などによる大規模自然災害の発生により、防災に関する意識が高まっています。また、本市の

自然的・地形的条件から、急傾斜地崩壊危険区域や土石流危険区域など土砂災害の危険個所も

数多く存在しています。これらの自然災害への備えを充実し、安全・安心なまちづくりが必要

です。

- 市民意識調査の結果、“住みやすい”“住み続けたい”という意向が大半を占めています。しかし

ながら、市街地等における道路や公園等の都市基盤整備は、十分であるとはいえません。生活に

身近な道路・公園等の整備を推進することにより、快適な居住環境を形成し、いつまでも住み続

けたいと思うことができるまちづくりが必要です。

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伊豆市都市計画マスタープラン

38 |

効果的・効率的なまちづくりが必要です。

- 少子高齢・人口減少社会の進展により、今後は税収の減少に加え、社会保障費が増大し、公共

施設の整備や維持管理など、社会資本整備に充てられる財源が限られてきます。このため、都

市経営に要するコストの適正化・効率化を図る必要があります。

- 限られた財源の下では、健全で適正な都市経営を実現するため、優先性・必要性の高い都市整

備を効果的に行っていく必要があります。

環境への負荷の少ないまちづくりが必要です。

- 豊かな自然環境の保全を図るとともに、都市活動による温室効果ガスの排出抑制や限りある資

源の有効活用など、自然環境と調和・共生した環境負荷の少ないまちづくりが必要です。

地域のコミュニティを高め、協働によるまちづくりが必要です。

- 少子高齢・人口減少社会が進展するなかで、まちづくりの場であり、まちづくりを担う原単位

となる地域のコミュニティの維持・充実を図る必要があります。

- 多種多様化する地域課題への的確な対応や、地域特性を活かしたまちづくりを実現するために、

住民、事業者、NPOなどの多様な担い手との協働によるまちづくりを推進する必要があります。