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CFOの北村です。 それでは、20193月期・第2四半期の決算についてご説明いたします。 2ページをご覧ください。

CFO 2019年3月期・第2四半期の決算についてご説明いたします …€¦ · 2 この上半期は、米中貿易摩擦への懸念や、米国金利の上昇にともなう新興国通貨の急

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Page 1: CFO 2019年3月期・第2四半期の決算についてご説明いたします …€¦ · 2 この上半期は、米中貿易摩擦への懸念や、米国金利の上昇にともなう新興国通貨の急

CFOの北村です。

それでは、2019年3月期・第2四半期の決算についてご説明いたします。

2ページをご覧ください。

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この上半期は、米中貿易摩擦への懸念や、米国金利の上昇にともなう新興国通貨の急落など、リスク回避の動きが顕著でした。日経平均株価も22,000円から23,000円のレンジ内で動くボックス圏相場で、市場売買高は2016年7-9月期以来の低水準となりました。 このような難しい環境下、収益は5,549億円、前年同期比で22%の減収、税前利益は141

億円、91%の減益となりました。 3セグメントの税前利益は488億円、前年同期比61%減となり、特にホールセール部門と営業部門が低調でした。

営業部門では、お客様の投資マインドが低下し、株式、投信、外国債券を中心に取引が減少しました。アセット・マネジメント部門は、順調にビジネスを拡大していますが、昨年はアメリカン・センチュリー・インベストメンツ関連で120億円程度、収益が持ち上がっていましたので、昨年との比較では減収となっております。ホールセール部門は金利、クレジット、新興国通貨が不振で、フィクスト・インカムの収益は低調でした。 また、3セグメント以外では、先日発表いたしました米国司法省との和解費用・約200億円や、経済的ヘッジ取引に関連する損益・マイナス約300億円が、損益を押し下げ、結果として、当期純損失は60億円、EPSはマイナスの1円78銭となりました。

尚、9月末を基準とする配当金は、1株あたり3円といたします。 続いて、第2四半期についてご説明します。3ページをご覧ください。

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右下のグラフにありますように、3セグメントの税前利益は260億円。前期に税前損失を計上したホールセール部門が黒字を回復し、前期比で14%の増益となりました。 一方、右上にあります全社の税前利益は5億円、前期比で97%の減益となりました。3セグメント以外の損益が250億円強のマイナスとなっておりまして、ここには、一時的な費用を含めて、いくつかの要因があります。 一つ目は、米国における和解費用・198億円です。2006年および2007年に、米国の子会社が取り扱った住宅ローン担保証券、いわゆるRMBSに関しまして、司法省から調査を受けていましたが、今般、こうした10年以上前の取引等について、長期かつ高額になる恐れのある訴訟を避けるべきとの判断から、米国司法省との間で和解に至った次第です。

二つ目は、為替差損の実現です。当社は、中東・北アフリカ地域における拠点の法人格を変更すべく、既存の子会社を清算し、駐在員事務所を立ち上げる手続きを進めてまいりました。実は、この子会社を設立してから円高が進み、出資分について70億円の為替差損が生じていました。この分は、バランスシートに溜まっていたわけですが、第2四半期において、この子会社の清算に目途がついたため、70億円を、費用として認識しました。 また、恒常的なアイテムではありますが、経済的ヘッジ取引に係る損益、マイナス160億円です。第2四半期の間に、一部の新興国通貨の金利と、日本円の金利が大きく上昇したことで、通常よりマイナス幅が広がりました。 当期純損失は112億円、EPSはマイナスの3円32銭です。

それでは、各ビジネスの状況について、営業部門からご説明します。6ページをご覧ください。

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収益は857億円、前期比8%の減収、税前利益は122億円、前期比39%の減益となりました。

新興国通貨の下落や、方向感の見えづらい市場環境を背景に、お客様の投資マインドが悪化しました。スライドの下段にありますように、総募集買付は前期比で13%減少、プロダクトで見ますと、セカンダリー株式、投信、債券が減速しました。一方で、投資一任契約額は前期から増加しています。

7ページをご覧ください。

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左下にありますように、投資一任純増は838億円となり、残高は2兆8,000億円を突破しました。年換算したストック収入は909億円、ストック収入費用カバー率は31%となっています。

また、右下にありますように、今期は、現金本券差引が約6,800億円のプラスとなりました。背景は、個人向け国債やプライマリー債券を、新規資金で買い付ける割合が高まったこと、また、新規上場案件や大口の株券預りも貢献しました。個人投資家を中心とした、リテールチャネルだけでも、1,200億円程度のプラスとなっています。

8ページをご覧ください。アセット・マネジメント部門です。

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収益は247億円、前期比5%の減収、税前利益は89億円、前期比13%の減益でした。これは、アメリカン・センチュリー・インベストメンツ関連の損益が減少したことが要因です。ACI関連損益を除いたビジネスは、堅調だと言えます。投信、投資顧問ビジネスを合わせた資金流入は9四半期連続でプラスとなり、運用資産残高は過去最高の52.8兆円まで積み上がりました。

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9ページの左上にありますように、今期も4,360億円のネット・インフローとなりました。投信ビジネスでは、ETFや金融機関向けの私募投信に資金が流入しています。投資顧問ビジネスでは、国内の公的年金から日本株運用のマンデートを獲得したほか、海外でも米国ハイイールド・プロダクトや、UCITSファンドに資金が流入しました。

また、右下にありますように、DC専用投信の残高は1兆円近くまで積み上がっています。この背景には、企業型DCの加入者増加と、iDeCoの対象者拡大があります。また、お客様それぞれの目標時期に合わせて、自動的に安定的な資産配分にリバランスを行う「ターゲットイヤーファンド」を、5年きざみで取り揃えるなど、老後に向けた資産形成を後押しすべく、ラインアップも拡充しています。

次にホールセール部門です。10ページをご覧ください。

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まず、今年4月より、会計方針の変更に伴い、Instinetの一部収益と関連費用を、総額表示から純額表示に変えております。この影響で、エクイティの収益と費用が、それぞれ第1四半期で46億円、第2四半期で41億円程度、減少しています。税前損益へのインパクトは、ニュートラルです。

今期は、円金利のボラティリティの回復や市場参加者のアクティビティが増加し、日本とアジアのフィクスト・インカムが増収となりました。エクイティは前期並みの収益、インベストメント・バンキングは収益機会の減少により、前期からやや減収となりました。

その結果、ホールセール部門の収益は1,477億円、前期比8%の増収。税前利益は49億円と、水準としてはまだ低いですが、前期の損失からは回復しました。

左下のグラフにありますように、地域別では、日本とアジアが回復する一方で、米州と欧州の収益は低調でした。

では、ビジネスラインごとに、説明します。

11ページをご覧ください。

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まず、グローバル・マーケッツですが、収益は1,238億円と、前期比で10%の増収でした。

フィクスト・インカムは696億円、米州・欧州で顧客フロー収益がやや減少しましたが、前期、苦戦したトレーディング収益は、日本を中心に回復し、21%の増収となりました。右上

のヒートマップにありますように、日本では、日銀の金融政策調整をめぐる観測でボラティリティと顧客のアクティビティが戻り、金利プロダクトが回復しました。アジアでも、クレジットを中心に回復し、上向きの矢印となりました。一方で、米州と欧州では金利とクレジットが低調で、右斜め下の矢印となりました。

エクイティの収益は542億円、右側にありますように、米州と欧州の減速を日本が補い、前期並みの収益水準を確保しました。プロダクトでみますと、市場売買高の減少でキャッシュ・エクイティが減収、一方で、デリバティブは日本が回復し、増収となりました。

続いてインベストメント・バンキングです。12ページをご覧ください。

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収益は239億円、グローバルにフィープールが減少するなかで日本とアジアは健闘しましたが、欧州・米州の収益が減少し、全体では前期比5%の減収となりました。米中貿易摩擦などを背景に案件を先送りする動きなどもあって、プロダクト別にみますと、M&Aやソリューション関連収益が減少しました。

一方で、右側にありますように、アジア関連のクロスボーダー案件では数多くマンデートを獲得し、ファイナンス案件でも、お客様の資金調達をグローバルにサポートしました。

次にコストです。13ページをご覧ください。

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今期の全社コストは2,825億円と、前期比で9%増加しています。

この要因は、「その他」の費用が増加したためで、冒頭申し上げました米国司法省との和解費用198億円と、中東・北アフリカ地域の子会社に関する為替差損70億円を、ここに含めています。

この2つの要因を除くと、全社コストは前期から減少しています。

続いて、財務基盤です。14ページをご覧ください。

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9月末のバランスシートは45.4兆円と、6月末の42.8兆円から2.6兆円増えています。主な背景は、円安の進行と、レポ取引の増加です。

また、左下にありますように、Tier 1資本は2.7兆円と、6月末とほぼ一定、リスク・アセットは15兆円と、マーケット・リスクを中心に約7,700億円減少しました。その結果、9月末のTier 1比率は18%、普通株式等Tier 1比率は16.9%に増加しました。

レバレッジ比率は4.44%、流動性カバレッジ比率は、191.1%です。

以上、第2四半期決算についてご説明申し上げました。

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最後になりますが、今期は、一時的な費用や、経済的ヘッジ取引に関する損失が、全社の税前利益を400億円以上、押し下げ、最終損益がマイナスになるという、厳しい決算でした。一時的な費用は、第3四半期以降なくなるものの、本業である3セグメント、とりわ

け、営業部門とホールセール部門の利益水準については、改めて課題が浮き彫りになったと認識しています。

営業部門は、530万を超える業界トップの口座数を有していますが、基盤の拡大はまだまだ十分ではありません。限られた時間の中で、お客様の満足度を最大限かつ効率的に上げていく為には、「どのお客様に対して、誰が、どのようにご提案をしていくか」というセグメンテーションをしっかりと明確化していくことがポイントになります。基盤の拡大という意味では、富裕層でポテンシャルが大きいものの、当社が十分にリレーションを作れていなかったお客様との有効接触件数は、この上半期で増えておりまして、現金本券差引もプラスに転じるなど、徐々に変化の兆しも出始めています。10月に入っても、収益の本格的な回復には至っていませんが、このような取組みを、これからも愚直に進めながら、「お客様の満足度向上」と「ビジネスの拡大」の両立を図ってまいります。

ホールセール部門については、3ヶ月前のこの場で申し上げました通り、当社が得意とする分野に集中すべく、経営リソースの再配分を行ってまいりました。10月・足元では、ホールセール部門の収益は前期から回復していますが、そのドライバーとなっている地域をみても、我々の取り組んできた方向は間違えではなかったと、手応えを感じています。コーポレートを中心としたコストベースの見直しに着手しておりますし、従前よりお約束している約600億円の固定費削減プログラムについても、前倒しで進めてまいります。

引き続き、ご支援のほどを、宜しくお願いいたします。

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