Upload
others
View
2
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
水の防衛隊・イン・ルワンダ
【2013年8月/ルワンダ、ムシャ/幸田 隆】 ルワンダでは、きれいな水が使える人は国民の65%*。蛇口をひねると水が出てくるのは
都会のごく限られた地域である。きれいではない池などの水を毎日長時間かけて、くみに行
くのが一般的だ。千の丘の国と呼ばれるルワンダでは大変な仕事。 (* 世銀の2010年調査)
1
【2013年8月/ルワンダ、ルインクハブ/幸田 隆】 日本(JICA)の協力で、1998 年、この村にも井戸が作られた。村人は長時間をかけて、
水くみをしに行く必要がなくなった。青年海外協力隊の隊員が、村人に働きかけ、自分たち
で井戸の維持管理ができるような仕組みを作っていた。
2
【2013年8月/ルワンダ、ルインクハブ/幸田 隆】
隊員が支援する村の衛生クラブによる手洗い講習。「なぜ、手を洗う必要があるの?」とい
う講師の質問に、絵カードを使って答える村人。ルワンダの 5 歳未満の死亡原因の 3 割が
肺炎と下痢。改善のためには手洗いの習慣を広げることが大切。
3
【2013年8月/ルワンダ、ルインクハブ/幸田 隆】
村長(右)が自ら、村の衛生クラブの中心となり、講師をしていた。衛生クラブの役員(左)
が手の洗い方の手本を見せている様子。赤ちゃんから60歳ぐらいの方まで、住民約200
名が集まり、活気にあふれた講習だった。
4
【2013年8月/ルワンダ、ルインクハブ/幸田 隆】
「手を洗うときは、つめの間まで、しっかりと洗えているかな?」村長の細かいチェックが
入る講習。子供たちも、お母さんたちも、お父さんたちも、みんな真剣な顔をして、村長の
話を聞いていた。
5
【2013年8月/ルワンダ、ルインクハブ/幸田 隆】
村長が「手本を見せてくれる人?」と尋ねると、お母さんたちがボランティアとして出てき
た。お母さんたちは、汚いバケツの水を使わずに、もう1つのバケツに、きれいな水を入れ
て、子供たちに手洗いの手本を見せていた。
6
【2013年8月/ルワンダ、ルインクハブ/幸田 隆】
最後に、子供たちが、講習のポイントを使って、手洗いをしていた。隊員の話では、実際は、
面倒くさがって手洗いをしない人や、手洗いが本当に必要であると思っていない人が多く、
手洗いの習慣を広げる難しさを感じているとのこと。
7
【2013年8月/ルワンダ、ルインクハブ/幸田 隆】
それでも、隊員の方々は、学校で子供たちに衛生教育をしたり、病院で妊婦さんに伝えたり
して手洗いの大切さをねばり強く伝えている。こうした努力もあって、ルワンダの 5 歳未満
の子供の死亡率は過去10年間で4分の1*に改善! (* 世銀の2010年調査)
8