6
記者発表資料 平成26年11月27日 三陸沿岸道路(唐桑高田道路) (仮称)気仙トンネルの着工式のお知らせ 三陸沿岸道路「唐桑高田道路」は、復興のリーディングプロジェクトとして 一日も早い開通を目指し、地域一体となって事業を進めております。 このたび、唐桑高田道路の「(仮称)気仙トンネル」(延長706m)の掘削に あたり、請負者主催による着工式が開催されますのでお知らせ致します。 また着工式では、工事の無事故・無災害と、被災地の一日も早い復興を願 い、陸前高田市長をはじめとする各来賓による鍬入れ、および気仙小学校(6 年生)の児童の皆様による「気仙町けんか七夕太鼓」が行われます。 1.日 時:平成26年12月 2日(火)10:00~ 2.場 所:陸前高田市気仙町字荒川地内 【別紙-1参照】 気仙トンネル起点坑口部 3.主 催:国道45号気仙トンネル工事 鉄建建設株式会社 東北支店【別紙ー2参照】 4.内 容:「気仙町けんか七夕太鼓」気仙小学校(6年生児童) 挨拶(発注者、施工者) 来賓祝辞(陸前高田市長) など 注)現地付近では、施工者の係員が案内・誘導いたします。 (参考)唐桑高田道路の主な整備効果【別紙-3参照】 効果①:緊急輸送道路の信頼性確保 効果②:迅速な救急搬送と安全・安心な住民生活に寄与 効果③:高台移転との一体整備、「復興まちづくり」を支援 効果④:漁業・水産加工業の復興に寄与、産業活性化に期待 効果⑤:三陸沿岸部のネットワーク形成により、観光振興に期待 【発表記者会】 岩手県政記者クラブ、釜石記者クラブ、大船渡記者クラブ、気仙沼記者クラブ、東北専門記者会 【着工式や施工内容に関するお問い合わせ鉄建建設株式会社 東北支店 気仙トンネル作業所 〒029-2203 陸前高田市竹駒町字相川142-6 (代表)電話:0192-22-7180 現場代理人 うら もと たか 【事業に関するお問い合わせ】 国土交通省 南三陸国道事務所 〒026-0301 釜石市鵜住居町第7地割13-7 (代表)電話:0193-28-4731 副所長 満 (内線204) やま ぐち みつる 南三陸国道事務所のホームページ http://www.thr.mlit.go.jp/minamisanriku/index.html

三陸沿岸道路(唐桑高田道路) (仮称)気仙トンネル …記者発表資料 平成26年11月27日 国土交通省 南三陸国道事務所 三陸沿岸道路(唐桑高田道路)

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Page 1: 三陸沿岸道路(唐桑高田道路) (仮称)気仙トンネル …記者発表資料 平成26年11月27日 国土交通省 南三陸国道事務所 三陸沿岸道路(唐桑高田道路)

記 者 発 表 資 料平成26年11月27日国 土 交 通 省南 三 陸 国 道 事 務 所

三陸沿岸道路(唐桑高田道路)

(仮称)気仙トンネルの着工式のお知らせけ せ ん

三陸沿岸道路「唐桑高田道路」は、復興のリーディングプロジェクトとして一日も早い開通を目指し、地域一体となって事業を進めております。

このたび、唐桑高田道路の「(仮称)気仙トンネル」(延長706m)の掘削に

あたり、請負者主催による着工式が開催されますのでお知らせ致します。

また着工式では、工事の無事故・無災害と、被災地の一日も早い復興を願

い、陸前高田市長をはじめとする各来賓による鍬入れ、および気仙小学校(6

年生)の児童の皆様による「気仙町けんか七夕太鼓」が行われます。

1.日 時:平成26年12月 2日(火)10:00~

2.場 所:陸前高田市気仙町字荒川地内 【別紙-1参照】

気仙トンネル起点坑口部

3.主 催:国道45号気仙トンネル工事 鉄建建設株式会社 東北支店【別紙ー2参照】

4.内 容:「気仙町けんか七夕太鼓」気仙小学校(6年生児童)

挨拶(発注者、施工者)

来賓祝辞(陸前高田市長) など

注)現地付近では、施工者の係員が案内・誘導いたします。

(参考)唐桑高田道路の主な整備効果【別紙-3参照】効果①:緊急輸送道路の信頼性確保

効果②:迅速な救急搬送と安全・安心な住民生活に寄与

効果③:高台移転との一体整備、「復興まちづくり」を支援

効果④:漁業・水産加工業の復興に寄与、産業活性化に期待

効果⑤:三陸沿岸部のネットワーク形成により、観光振興に期待

【発表記者会】岩手県政記者クラブ、釜石記者クラブ、大船渡記者クラブ、気仙沼記者クラブ、東北専門記者会

問 い 合 わ せ 先

【着工式や施工内容に関するお問い合わせ】鉄建建設株式会社 東北支店 気仙トンネル作業所〒029-2203 陸前高田市竹駒町字相川142-6 (代表)電話:0192-22-7180

現場代理人 浦 本 孝 志うら もと たか し

【事業に関するお問い合わせ】国土交通省 南三陸国道事務所〒026-0301 釜石市鵜住居町第7地割13-7 (代表)電話:0193-28-4731

副 所 長 山 口 満 (内線204)やま ぐち みつる

南三陸国道事務所のホームページ http://www.thr.mlit.go.jp/minamisanriku/index.html

Page 2: 三陸沿岸道路(唐桑高田道路) (仮称)気仙トンネル …記者発表資料 平成26年11月27日 国土交通省 南三陸国道事務所 三陸沿岸道路(唐桑高田道路)
Page 3: 三陸沿岸道路(唐桑高田道路) (仮称)気仙トンネル …記者発表資料 平成26年11月27日 国土交通省 南三陸国道事務所 三陸沿岸道路(唐桑高田道路)
Page 4: 三陸沿岸道路(唐桑高田道路) (仮称)気仙トンネル …記者発表資料 平成26年11月27日 国土交通省 南三陸国道事務所 三陸沿岸道路(唐桑高田道路)

▲震災時と通常時の大船渡~気仙沼間のルートと所要時間の違い(H22道路交通センサスで算出)

▲(仮称)新気仙大橋の整備イメージ

緊急輸送道路の信頼性確保 三陸沿岸道路は、津波浸⽔区域を回避、または⾼さのある橋梁で通過できるように整備します。 災害時においても⼨断されない強靱で信頼性の⾼い道路ネットワークを形成します。

震災直後

▲津波で流出した気仙大橋

▲仮復旧で対応している気仙大橋

震災から3年後

340

343

107

大船渡碁石海岸IC

大船渡IC

大船渡北IC

三陸IC(仮)

大船渡市役所

通岡IC

45

45

長部IC(仮)

陸前高田IC

約30mの高さを確保

唐桑北IC

唐桑南IC

至 宮古市

至 仙台市

震災時の迂回ルート【所要時間:127分】

三陸沿岸道ルート【所要時間:35分】

国道45号ルート【所要時間:42分】

気仙沼市役所

陸前高田市

気仙沼市

大船渡市

緊急連絡路

(仮)長部高架橋

陸前高田市役所

気仙沼北IC(仮)

唐桑高田道路

開通済

事業中

津波浸水区域(東日本大震災時)

通行止め箇所(   〃   )

津波通行規制区間

写真撮影ポイント

凡 例

三陸沿岸道路「唐桑⾼⽥道路」開通で期待される効果 別紙‐3

道路整備と連携して事業を進めている今泉地区

(仮)気仙トンネル

(仮)長部高架橋

陸前高田市役所仮庁舎

至:宮古市◎

広田湾

長部IC(仮)

(仮)新気仙大橋

陸前高田IC

緊急連絡路

長部水産加工団地

45

45

45

340

水産加工業などの集積が進む長部地区

(仮)県境トンネル

至:仙台市 【撮影時期:H26.7】

唐桑⾼⽥道路

効果①緊急輸送道路の信頼性確保効果②迅速な救急搬送と安全・安⼼な住⺠⽣活に寄与効果③⾼台移転との⼀体整備、「復興まちづくり」を⽀援効果④漁業・⽔産加⼯業の復興に寄与、産業活性化に期待効果⑤三陸沿岸部のネットワーク形成により、観光振興に期待

開通済

唐桑高田道路

長部地区水産加工団地

(震災前のエリア)

長部地区水産加工団地

(震災後のエリア)

凡 例

今泉土地区画整理事業区域

Page 5: 三陸沿岸道路(唐桑高田道路) (仮称)気仙トンネル …記者発表資料 平成26年11月27日 国土交通省 南三陸国道事務所 三陸沿岸道路(唐桑高田道路)

⾼台移転との⼀体整備、「復興まちづくり」を⽀援 陸前⾼⽥市の⾼台移転計画と道路整備を⼀体的に⾏い、復興まちづくりを⽀援します。 三陸沿岸道路に緊急連絡路を設けることで、災害に強い安全なまちづくりに貢献します。

8件(15%)

5件(13%)

10件(19%)

46件(85%)

33件(87%) 43件

(81%)

0102030405060

H23 H24 H25大船渡病院 気仙沼市立病院

(件)

迅速な救急搬送と安全・安⼼な住⺠⽣活に寄与 迅速な救急活動を⽀援し、地域の皆様が安全・安⼼して暮らせる地域づくりに寄与します。 緊急連絡路の整備により通⾏⽌め区間を回避でき、災害時における救急活動も⽀援します。

気仙町

◇大船渡病院・気仙沼市立病院の2病院への時間短縮が期待される。

◇また、災害時などの病院間の連携支援も期待される。

※陸前高田市消防本部(H26.10)より

陸前高田市

気仙沼市

大船渡市

岩手県立大船渡病院(3次救急医療施設)

340

45

▲病院へのアクセスルートと所要時間(H22道路交通センサスで算出)

国道45号ルート所要時間:19分

三陸沿岸道路ルート所要時間:15分

• 災害時、遠回りせず病院

へ搬送できる。

• 大船渡・気仙沼、2つの

病院への時間短縮が期

待できる。

▲救急搬送件数

107

気仙沼市立病院(2次救急医療施設)

国道45号ルート所要時間:23分

三陸沿岸道路ルート所要時間:15分

大船渡IC

通岡IC

陸前高田IC

緊急連絡路

長部IC(仮)

唐桑北IC

唐桑南IC

救急車退出路

気仙沼北IC(仮)

資料:陸前高田市消防本部の救急搬送実績

至 宮古市

至 仙台市

大島IC(仮)

気仙沼港IC(仮)

気仙沼IC(仮)

救急車退出路

大船渡碁石海岸IC

開通済

事業中

津波浸水区域(東日本大震災時)

通行止め箇所(   〃   )

津波通行規制区間

凡 例

唐桑高田道路

※大船渡病院への搬送:気仙町からの件数※気仙沼市立病院への搬送:陸前高田市全体の件数

45

至 宮古市

至 宮古市

至 仙台市

▲今泉土地区画整理事業の進捗状況

▲ベルトコンベアを使い事業を推進※陸前高田市建設課 (H26.11)より ▲土地区画整理事業の断面

横断図

• 津波の影響で孤立する地域があった。

• 緊急連絡路ができることで、地域の孤立を防ぎ、

安心した暮らしが提供できる。

資料:陸前高田市ホームページ(H25.11現在)資料:陸前高田市市街地整備課提供データ

45

至 宮古市

至 仙台市

至 宮古市

至 仙台市

現在(H26.9)整備前(H25.3)

至 宮古市

▲高田地区・今泉地区土地利用計画図(案)より

高田地区・今泉地区土地利用計画(案)

Page 6: 三陸沿岸道路(唐桑高田道路) (仮称)気仙トンネル …記者発表資料 平成26年11月27日 国土交通省 南三陸国道事務所 三陸沿岸道路(唐桑高田道路)

720 25,400 31,000 

1.0

35.3 43.1

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

H23 H24 H25利用者数 伸び率

(人) (伸び率)

20.7 22.0 20.9

1.00 1.06 1.01

0.00

0.50

1.00

1.50

20.0

20.5

21.0

21.5

22.0

22.5

H23 H24 H25観光施設入込客数 施設数

(万人) (伸び率)

• 復興現場や観光拠点を周遊する観光が増加。

• 気仙沼と陸前高田の2地域をまたいだ観光需要の

創出に期待している。

三陸沿岸部のネットワーク形成により、観光振興に期待 三陸沿岸地域は、ジオパーク、復興国⽴公園に指定され、魅⼒的な観光資源が数多く点在している。 新たな観光施設がオープンし、道路整備による周遊ルートの形成で観光振興への期待が⾼まっている。

◇「被災地視察」から「復興現場視察」へ、来訪目的が変化。

◇復興が進むにつれ、観光拠点を周遊する方も増えており、道路整備により観光振興に寄与することが期待される。

※岩手県広域沿岸振興局 (H26.11)より

• 「一本松茶屋」がオープン( H26.8 )してから、

観光物産品の売上げが大幅増加した。

今後、防災教育等のツアーを企画し、誘客したい。

写真①碁⽯海岸(⼤船渡市)

写真③岩井崎(気仙沼市)

観光物産施設・⼀本松茶屋

復興まちづくり情報館

写真②奇跡の⼀本松(陸前⾼⽥市)

▲陸前高田市観光施設入込客数

資料:陸前高田市商工観光課提供データ

▲震災視察ガイド利用者数

※陸前高田市商工観光課 (H26.11)より

▲バスツアールートと主な観光資源の分布状況

花巻空港

宮古市

山田町

大槌町

釜石市

遠野市

住田町

陸前高田市

気仙沼市

盛岡市

岩泉町

南三陸町

一関市

石巻市

女川町

雫石町

西和賀町花巻市

北上市

金ヶ崎町

奥州市

平泉町

松島町

仙台空港

大船渡市

宮城県

岩手県

多賀城市

東松島町

塩竈市

七ヶ浜町

写真①写真②

写真③

龍泉洞

鶯宿温泉

花巻温泉

浄土ヶ浜

橋野高炉跡

遠野盆地展勝地御箱崎

碁石海岸

岩井崎

奇跡の一本松

世界遺産 平泉

三陸ジオパークH25年9月24日日本ジオパーク認定

開通済

事業中

復興応援バスツアールート

三陸ジオパーク認定エリア

復興国立公園指定エリア

主な観光拠点・ポイント

空港

写真の箇所

凡 例

仙台市

矢巾町

紫波町

唐桑高田道路

3

11,400

15,300

0

5,000

10,000

15,000

20,000

H21年度 H25年度加工場面積

(㎡)

漁業・⽔産加⼯業の復興に寄与、産業活性化に期待 漁業・⽔産加⼯業の再建が進み、⽔産加⼯団地の⼯場が平成25年から稼働開始。 都市圏へのアクセス向上・時間短縮に伴い、商圏の拡⼤・⽣産性向上等、産業活性化に期待。

資料:ヒアリング調査より搬送ルートを確認(長部~仙台市中央卸売市場)H22道路交通センサスで算出

▲長部地区の加工場面積の変化

▲長部地区~仙台の所要時間の変化

撮影日:H26.11.11

三陸沿岸道ルート【所要時間:約100分】

東北道ルート【所要時間:約160分】

◇震災前より水産加工場の面積が3割増加し、生産体制が強化。

◇輸送時間の短縮により、商圏の拡大、生産工程が改善され、

生産性の向上も期待される。

▲復興が進む長部地区の水産加工団地(背後地)

震災前に⽐べ、加⼯場⾯積3割増

約60分短縮三陸沿岸道路全線開通時

※株式会社かわむら(H25.12)より

• 三陸沿岸道路の整備により商圏の広がり、新た

なビジネスの展開ができることを期待している。

• 陸前高田と気仙沼に拠点が分かれているため、

道路整備により生産効率の向上が期待される。※陸前高田市水産課

(H26.11)より

仙台へ

資料:陸前高田市水産課提供データ

宮城県

岩手県

わかめ・こんぶ サケ・いくら

⻑部⽔産加⼯団地

冷凍施設

第一加工場

第二加工場

▲生産工程イメージ

県をまたいで⼯場が⽴地

気仙沼・陸前⾼⽥で⽣産ラインを構築

出荷