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恋愛永遠絆特別特典潜在意識書換

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「恋愛レッスンー永遠の絆のつくりかた」特別特典

潜在意識書き換えテキスト＆セルフセッション用誘導瞑想音声ファイル

このたびは、「恋愛レッスンー永遠の絆のつくりかた」をご購入いただきありが

とうございます。マリアージュスクールの斎藤芳乃です。

こちらの「潜在意識書き換えテキスト」では、あなたが気づかない恋愛の問題

点を浮かび上がらせ、書籍と合わせてさらに自分自身を改善していくためのテ

キストです。

「あなたの苦しみを楽にさせるための誘導瞑想音声ファイル」と併せてご活用

いただければ幸いです。

尚本音声家庭一般視聴利用可能

本音声転載転用法律固禁



１．幸せな恋愛を遠ざけている潜在意識の問題点チェックシート

まずはじめに、あなたの心の奥底にある「恋愛の問題点」について見ていき

ましょう。ここでは当てはまるところにチェックをつけ、あなたの心が本当は

「恋愛に対してどんな抵抗を持っているのか？」を見つけ出します。

チェックをする理由は、こうして自分の心を客観視することで、「自分でも気

づかない重荷」や、「意識にのぼらない思い込み」「隠されたトラウマ」などを

見つけるためです。

恋愛を遠ざけてしまう原因が分からなければ、いつまでも改善点を探すこと

もできません。しかし、こうして冷静に自分の心を見返すことができれば、「こ

れから適切に在り方を変えていく」ことができます。

この時、すべての原因が「周囲から与えられたこと」による影響だと言うこ

とを意識してみましょう。

例えば、自分が女性としての喜びを許せないという問題を抱えていたとした

ら、それは、あなたが女性として喜びを持つことをあなたに許さなかった「誰

か」の存在があるからです。

あなたが他者の顔色をうかがってしまったり、すぐに自分のせいだと思い込

んでしまうのも、過去に誰かから責められた経験があったり、常に誰かの存在

に萎縮するような環境にいさせられたからです。

このように、私たちは不幸の原因を確かに持ってはいますが、その原因は「自

分自身のせいではない」ことがほとんどなのです。

ですので、もしチェックがたくさんついてしまったとしても、それは「私が

ダメだから」ではなく、「私はこんなにたくさん心が傷つき、自分らしくいられ

なくなるくらい、過酷な環境で生き抜いてきたんだ」と思ってさしあげてくだ

さい。その上で、「でも私はこれから幸せに女性として愛される人生を歩みたい、

だからこそ、こうして与えられた傷を癒してあげよう」と、自分に愛を向けて

あげましょう。

それではここからあなたの潜在意識が抱えている問題について見ていきまし

ょう。



■ 罪悪感に関わる問題

□ すぐに自分が悪いと感じやすい

□ 相手が機嫌が悪いときは、「私のせいだ」と思ってしまう

□ どうして私ばかり責められるの？といつも悲しみを抱えている

□ 自分が存在していることに申し訳なさを感じている

□ 他人が自分を責めたときに、それを簡単に受け容れてしまう

□ 女性であることに罪悪感を感じている

□ 自分が他者と関わることに罪悪感を感じる

□ 他者からの頼みを引き受けられずに断るとき、自分はダメな人だと思う

□ 相手の欲求や期待に完璧に応えられないと自分を責めてしまう

□ 自分を責め続け、許すということができない

□ 常にダメだと思っていないと、怠惰になってしまうようで怖い

□ 「できない」ことがあることを許せない

□ 少しでも思い通りの結果にならないと、（少しでも思い通りに他者が動けな

いと）、自分が完璧ではなかったからだと自分を責める

□ 何か言われたときに、心の中でも相手に「嫌だ」と思うことができない

□ 他人に意見を持つこと自体が、「逆らうことだ」と怯えている

□ 完璧にならなければ愛されない

□ 良くしてもらうと「申し訳ない」と、感謝よりも謝罪が出る

□ 自分がとてもダメで悪い存在だと思い、男性と対等に話せない

□ すぐに「ごめんなさい」と言う、いつも謙って、自分から男性の下に入って

しまっている

□ 従ったり、従順であることが愛されることだ

□ いつまでも「自分が愛されること」を許すことができない

□ 他人の好意を受け取れない、「どうせ相手も離れていく」と思い、自分から

遠ざかってしまう

□ 誰かに「愛されていいよ」と言って欲しい

□ 自分が好きになるなんて申し訳ないと思い、気持ちにブレーキをかけてしま

う



罪悪感が強いということは、過去に許された経験がない・自分を許すという

習慣を持っていないことから起こります。

人はすべて、自分自身の思考の習慣を「与えられた経験」から育てていきま

す。

そのため、許されるということが極端に少なかった人ほど、「自分を許しなが

ら生きるという在り方」をしてよいと思えずに、

＊誰かが厳しく自分に接した

＊誰かが極端に完璧を求めた

というような、誰かにされた「自分を許さない態度」を継続するようになるの

です。

しかし、こうした習慣を持っていると、本来は他者の責任まで背負うように

なり、「理不尽さ」や「不適切だ」という感覚がなくなっていきます。

その結果、「相手が不当に怒鳴り散らす」「相手が自分に対して嫌なことをして

くる」「明らかに心や肉体に負担になる関わりを求められる」というような不快

感を我慢し、その結果、犠牲的な恋愛をあえて受け容れるようになるのです。

また、誰しもが完璧になれるはずがないのに、幻想の中の完璧さを追い求め

てしまい、「完璧でなければ幸せになれない」と自分を責め立てるようになりま

す。

ほんの少しの間違えでも許せなくなり、「またダメだった」と必要以上に、む

しろ普通の人はそこまでしないくらい、自分のことを責めるようになることも

あります。

その結果、「完璧ではない私は幸せになれないに決まっている」という苦しみ

を抱えながら、自分自身で幸せから遠ざかったり、自分で自分の幸せや楽しみ

を制限して生きるようになります。

こうした場合は、自分自身を許すということを意識しながら、「誰しも完璧な

人はいない」「完璧ではなくても愛されていいし、幸せになれる」ということを

自分に教えてあげることが大切です。



＊誰でも間違えることもあるし、できないこともある完璧ではない人間なんだ

＊完璧ではなくても愛されたり助けられていいし、むしろ完璧ではないからこ

そ、弱さは人に進んで助けてもらう

といった対処が必要になります。

また、心理的な思い込みに関しては、ここでは特に、「完璧ではなくても愛さ

れている人達」を見て自分に「自分の思い込み意外の人生がある」ことを教え

てあげてください。

あるいは、「自分自身が、他者が完璧ではなくても、相手のことを好きになっ

たり、親近感を持つことがある」ということをしっかりと感じながら、「自分も

他人を許すのだから、他人も自分を許す気持ちを持っている」ということを対

等に受けるようにしてみてください。

あなた自身が、他者が間違えたり足りないところがあったとしても許すこと

ができるように、他者もまた、あなた自身が間違えたり、足りないところがあ

ったとしても、あなたを許し、愛することもあるのだということを、しっかり

と自分に感じさせてあげることが大切です。

特に男性は、女性の弱さを嫌うことをしません。「完璧ではないからこそ、あ

なたに助けてもらう」という自己表現をしていきましょう。



■ 女性性に関わる問題

□ 心が大切なので、容姿を整えることはしなくていい

□ 「容姿が好み」であるという男性は、信用できない

□ 綺麗にしたり、可愛くしたりすると、叩かれるのではと怖くなる

□ 甘えたり無邪気に振る舞うというのは、若い人だけがやることだ

□ 女性は男性よりも格下なので引け目を感じている

□ 女性というだけで、常に周囲から値踏みされていると思い、不愉快だ

□ 美人が正義、美人が勝つ、最終的には美人だけが愛される

□ 自分の肉体が嫌いで、大事にしたくない

□ いつも女性としての自分を値踏みして、否定している

□ 外に出ると、他の女性の容姿と自分の容姿を比べてしまう

□ 自分はおしゃれをしても意味が無いと思って諦めている

□ 男性に配慮することは媚びることである

□ 女性として生きていることはとても弱いことで、苦しい

□ 男性に負けたくない、馬鹿にされたくない気持ちが強い

□ 女性というだけで、セクハラされたり感情のはけ口にされるものだ

□ 人間としての価値はあるけれど、女性としては価値がない

□ 女性としての自分の愛らしさなどを認めたことがない

□ 私はこれまで女性扱いされたことがないので、女性として今後も扱われない

だろう

□ どうして雑誌のように綺麗にしているのにモテないの？と思っている

□ 自分に対して愛を与えることがめんどくさい、やりたくない

□ 綺麗にすることよりも、お金を貯金するほうが大事（容姿にお金をかけるこ

とは、つまらないことだ）

□ 綺麗、楽しい、嬉しい、美味しいなどの感受性を感じていない

□ 感動するような映画を見たり、愛情あふれる小説やマンガなどが苦手、そん

なことは起きないと決めつけている

□ 他人に助けてもらうことは屈辱的なことである



どんな人であったとしても、自分自身が生まれながらの性＝女性であること

を認め、女性としての自分を尊重し、可愛がり、大切にし、他人にも女性扱い

されることを願うことは、生まれながらに持っている権利です。

そして、こうして自分を女性として扱うということは、容姿や年齢といった

「外的な基準」で決まるのではありません。

どんな人であっても、どんな条件を持っていたとしても、自分自身が自分の

ことを「傷つきやすく、繊細な女性という性」を持った人間として扱っていい

のです。

けれども、子ども時代、家族や周囲から「女性として扱われない」「優しくさ

れなかった」という経験があったり、あるいは「男尊女卑の家庭で、母親が犠

牲になっていた」などの環境で育つと、自分に優しくするよりも、周囲の家族

が行っていた不当な態度を自分に対してするようになります。

そして、エスカレートすると、自分の女性という性を邪魔にし、「女じゃなけ

ればよかったのに」と恨むようになります。

しかし、男性と愛しあうということは、「内面が男同士」である場合には成立

しません。

「自分の男性性を否定している、内面が女性的な男性」である場合には、「内

面が男性」であるあなたに惹かれるかもしれませんが、そういった場合は「情

けない男ばかり寄ってくる」というような状況になります。

つまり、男らしく自立していて、エネルギッシュに、自分の性を認めながら

生きている男性と付き合うためには、まず、自分自身が「女性としての自分を

認め、女性としての自分を受け容れ、弱さも繊細さも朗らかさも認めながら、

美しい自分を育てる」ということが必要になります。

この世界はバランスによって引き合っています。あなたが自分の女性性を認

めれば、あなたも惹かれるような男性性を持った男性と自然にバランスを保て

るようになっていくのです。

女性性を認め、高めるためには、争い、憎しみ、否定、拒絶などの、ネガテ

ィブな習慣を手放し、「そこで戦うのではなく、本当は痛み、苦しみ、傷ついて

きた自分に寄り添う」という習慣を身につけていきましょう。



言い換えれば、子ども時代に「小さな女の子のあなた」を大切にされなかっ

た経験をくつがえすため、大人になった今、あなたがあなたのことを「小さな

女の子」として慈しみ、愛を与え、大切にし、美しい女性として育て直してあ

げるということが必要なんですね。

痛みに寄り添わずに怒りに変え、相手を打ち負かそうとすることも、自己防

衛の一つです。しかし、どんなに戦ったとしても、自分を労らず、大切にせず、

痛みに寄り添わなければ、その痛みが癒されることはありませんから、ずっと

「被害を受けないために」という理由で、無意識に戦いを続けるようになりま

す。

また、男性から愛されたいと願っているのに、「どうせ私の肉体なんて」「ど

うせ私の年齢が」というように、女性としての自分自身を放棄していたとした

ら、「女性として愛される」という結果を得ることはできません。

だからこそ、自分を労る、慈しむ、同情する、共感する、自分の心の声に素

直になる、自分を慰める、肉体をケアする、女性としての感性を育てる、自分

を美しくしてあげるといった「心と肉体の癒し」を優先してみてください。

そして、心を癒すことができたら、今度は「自分の心の中に存在する小さな

女の子が望む欲求」を叶えてあげるようにしましょう。

例えば、「あの女性のように綺麗になりたいな」という気持ちがあったとした

ら、化粧品を自分に買ってあげる、綺麗な洋服を着せてあげる、ゆっくりとお

風呂に入れて肉体を休めてあげる、疲れたら部屋でのんびりと過ごさせてあげ

る……。

このように、「傷ついて苦しんで疲れている自分が本当に望むことを、自分で

与えてあげる」ことで、あなたの女性性は癒され、満たされていきます。

ここで重要なことは、外側の評価ではなく、あなた自身の「感性」に従って、

あなたに愛を与えてさしあげるということです。

なぜなら、私たちはどんなに社会がいいと言っていることであったとしても、

自分自身が望まないことならば、決して心は満足を感じることはできません。

例えば、ブランドのバッグが流行していたとしても、「でも黒いバッグは嫌い」



と思っているにもかかわらず、無理にバッグを買っても、それでは心は満足を

感じず、その反対に「自分の感性を否定されている」と感じ、自己価値を下げ

てしまいます。

自分の女性性を認めるということは、あなたの心の中にある「女性的な感性

や、女性的な欲求」を満たして肯定してあげるということです。

どんな小さな心の傷や心の声であっても耳を傾け、それを「達成してあげる」

ことで、だんだんと女性としてのあなたの価値は取り戻されていきます。



■ 自尊心に関わる問題

□ 断ることができない、嫌だと言うと嫌われるかもしれないから怖い

□ 自分で考えたり、意志を持ったことがない

□ 人に合わせていると、実はどこかで安心できる

□ 人生に対して責任を持つことが怖い、自分の意志で決断できない

□ これからどうしたい？と言われると、責められている気がする

□ 自分を労ったり、自分のことを考えていると、孤独を感じる

□ 常に他者から評価されたい、そのために頑張りたい

□ いい人でいることがアイデンティティであり、変えたくない

□ 皆に好かれていたいし、たった一人にでも嫌われたくない気持ちが強い

□ 否定されると、すぐに相手の意見を信じて落ち込んでしまう

□ ニュースやゴシップ番組を見て、その話題を話すことが好き

□ 人生に対しての信念やポリシーを聞かれたとき、すぐに答えられない

□ 実は自分のことを信頼できないし、信頼できる行動をとっていない

□ 何を頑張っても、他人から評価されても、自分が自分を評価できない

□ 自分が一人の女性として、これからどんな人生を送りたいのかが分からない

（単に結婚したい、子どもがほしいなど、他人に依存している）

□ 本当は誰かにすべてをやって欲しい、自分で何かをすることが嫌だ

□ 自分から話しかけたり、関わりを持つことができない

□ 誰かがいてくれれば喜べるのに！（自分で自分の喜びを創り出していない）

という他者への依存心がある

□ こうしたいと思っても、すぐに諦めてしまう

□ 常に情緒不安定で、良いときと悪いときの差が激しい

□ 恋愛に依存しがち、好きになるとその人のことばかりでいっぱいになってし

まう

□ 恋愛以外のことに興味がない、人生でやりたいことや喜べるものがない



自尊心を持つということは、他の人と比べて優れている自分になるというこ

とではなく、「自分の持っている感覚・基準を肯定する」ことであったり、ある

いは自分で自分の命を労り、評価し、大切にすることです。

そして、それは恋愛においても重要なことであり、「私は私として、自分の意

志や意見を大切にしていい」という考えがなければ、いつも相手に圧倒され、

相手の顔色をうかがうばかりの支配関係になってしまうのです。

例えば、嫌だと思っていることがあってもそれを相手に伝えなければ、相手

はあなたが感じている基準が分からないために、「何も言わないからずっと続け

ていてもいいんだ」と思うようになるでしょう。

また、もしも「こうして欲しい」という希望があったとしても、相手に合わ

せて何も伝えなかったとしたら、相手はあなたの希望が分からず、結果的に我

慢を強いられる関係性になってしまうでしょう。

このように、自尊心を持ち、自分で自分の基準を守りながら相手と関わると

いうことは、対等に愛しあい、喜びを築いていくうえでとても重要なことなの

です。

同時に、自尊心を持つということは、大人の女性として精神的に独り立ちす

るということです。

自尊心とは、他人の意見に左右されないしっかりとした自意識を持つという

こと以外に、「他人に依存しすぎない、自分で自分の人生を計画し、実行してい

く力を持つ」ということです。

この自立心がないと、常に相手に何かを望むようになり、男性側から見れば

「重い」「一方的に求められている」という負担を感じるようになるでしょう。

それは、どんな小さなことでも伝わってしまいます。

例えば、デートに行く際に、相手が仕事でどうしても来られなくなってしま

った…その時に相手を助けながら「大変だね、頑張ってね」と受け容れるので

はなく、「行けなくなるなんて酷い！（私を楽しませて欲しかったのに）」とい

うようなやりとりが続くと、男性側の精神的な負担が増えてしまいます。

自尊心を「自分が持っている」ということは、同時に、他者にも同じような

自尊心があるということを忘れてはいけないんですね。



*自分にも基準がある。そして、それは対等な立場として、相手に伝えてもいい

ことである。

*相手にも基準がある。そして、それは対等な立場として、相手から伝えてもら

ってもいいことである。

自分だけがいい、相手だけがダメ。相手だけが良くて、自分はダメ。こうし

たダブルスタンダードである限り、恋愛はうまくいきません。自己尊重するこ

とと他者尊重することは、等しくあるべきなのです。

こうした自尊心を育てるためには、まず、あなた自身がしっかりと「自分の

意見や意志、気持ち、在り方」を確立していくように心がけてみてください。

これからの人生を、一人の女性としてどう自分で楽しみながら過ごしていく

のか、やりたいことはどんなことなのか、そのために自分をどう支えていける

のか。

他者との関わりの中で自分を表現しながら、自分の望む生活を自分自身の手

で創っていきます。

この時、めんどうだと思ってしまうと、結果が出ません。なぜなら、恋愛と

は、こうした「些細な気持ちや些細ややりとりを続けながら、相手と交流する

こと」だからです。

自分が表現するべきことや感じること、自分の基準を放棄したまま相手と関

わったとしても、最初はよくても後から「依存になる」「対等ではなくなる」と

いう結果になります。

また、恋愛とは言い換えれば、「一人の男性と、毎日をずっと一緒に過ごしな

がら人生を一緒にやっていくこと」です。

日常生活の中で生まれる自分の気持ちや基準を大切にできていないと、相手

との関わりの中でも、繊細なやりとりができなくなってしまうのです。

そして、自分の気持ちに気づき、自己表現しながら、それと同じだけの権利

を相手も持っているということを徐々に意識していきましょう。

自分が辛いと思うようなことは、もしかしたら相手も辛いと感じることかも

しれません。自分が面倒だと感じることは、もしかしたら相手も面倒だと感じ



ることかもしれません。

こうして、自分の気持ちに敏感になればなるほど、相手の気持ちにも敏感に

気づけるようになり、思いやりを持った関わりを創れるようになるのです。

恋愛も人間関係も「他の誰が」がやってくれるわけではありません。すべて、

あなたが自分で創り出していく関わりです。

自尊心、自立心、他者尊重、そのすべてはセットになって素晴らしい愛を築

いてくれるのです。



■ 具体的な愛情のパターンの偏り

□ 感情爆発してもすべてを受け止めてほしい

□ 無条件の愛を持たなければならないし、皆を愛さなければならない

□ 私と同じ愛を与えてくれなければダメだ

□ 自分が愛を与えるのではなく、相手から愛を与えて欲しい

□ 何もしなくても愛されたいし、尽くされたい

□ 相手に嫌な部分があることを認めたくない

□ 喧嘩をしたり、意見の食い違いがあってはならない

□ すべてイエスと応えて受け容れて、自分の意志がない

□ ニコニコして受け容れてしまい、後から怒りで爆発する

□ 少しでも違う意見があると、一気に自分のすべてを否定された気持ちになる

□ 相手の都合や相手にもできないことがあるということを認めらえない（認め

たくない）

□ どうして自分の思い通りにならないの？という気持ちを感じることが多い

□ 自分が欲求したり願ったときに、できるだけすべてを叶えて欲しい、一度で

も叶えてもらえないと、一気に愛情が冷めてしまう

□ いつも自分を中心にして生活していてほしい、電話やメールをしたらすぐに

返して欲しいし、返ってこないと愛が冷めたのだと思う

□ 自分の嫌いな自分も好きでいて欲しいし、慰めてほしい

□ すべて同じでなければ嫌われると思い込み、相手の機嫌をうかがうことしか

できない

□ 嫌なことであったとしても、自分だけが我慢して、相手が愛を与えてくれる

のならばそれでいい（例えば暴力・暴言など）



特に恋愛になると、男性に対して偏った関わりをしてしまう女性が少なくあ

りません。

それは、男性との関わり＝恋愛という場面になると、人は「子ども時代にで

きなかったことを相手に無意識に要求する」ようになり、同時に、「子ども時代

にできなかったことを達成することで愛情を感じる」クセがあるからです。

これは、誰の心の中にでもある「愛情の欠乏感」から来る根源的な愛着欲求

です。

ですので、もしもこうした「愛情を欲しがる無意識の言動」があったとして

も、それは決して「ダメだ」ということではありません。

しかし、恋愛関係は、親子関係ではありません。あなたのパートナーは、対

等な立場の存在であり、あなたの親ではないのです。

無意識に親との関わりで達成できなかったことを男性との間で求めてしまう

ことがあっても、大人の女性としてそれに気づき、ブレーキをかけていくとい

うことが重要なんですね。

もし自分の欲求の赴くままに接していれば、やがて男性側も傷つき、限界を

感じ、関係から離れようとしてしまうでしょう。

また、相手の欲求をすべて受け容れようと自分を押し殺して愛されようとし

ても、いずれ自分自身が疲れて恋愛どころではなくなってしまうでしょう。

それくらい、人の欲求というものは、きちんと律してあげなければ、暴走し、

人との関係を壊してしまうものなのです。

ここでは、こうした「恋愛が壊れる原因となる無意識の欲求」がどれくらい

あるのかをチェックしてみました。

もしも当てはまることがあったとしたら、対等な恋愛ではなく、偏った関係

を創ってしまっていると言えます。

こうした状態を改善していくためには、２つのポイントがあります。

まず 1つめのポイントとして、男性との関わりと親との関係性を切り分けて

いくということです。愛情を過剰に求めてしまう場合は、「相手も対等に愛を求

めている、不完全な人間なんだ」ということをしっかりと意識すること。

そして、「自分が要求することと同じだけの要求を、目の前にいる男性も持っ



ている」ということに気づくことです。

例えば、自分が「寂しい、分かって欲しい」と思ったら、その瞬間に相手も

分かってもらえない寂しさを感じている。

自分が「思い通りにならない」と怒りを感じたとしたら、その瞬間に相手も

思い通りにならないストレスを抱えているということを認識します。

その上で、自分だけではなく、相手も持っている欲求をバランス良くお互い

に満たしていくということを意識してみましょう。

あなた自身が相手に理解や共感を示せば、それは愛情として返ってきます。

もしも自分が我慢することで愛されると過剰に抑圧してしまう場合は、「対等に

なるためには、自分もしっかりと表現していかなければならない」と、きちん

と意思表示することを意識していきましょう。

頼ったり、甘えたり、助けてもらう、同情して慰めてもらう、何かをあえて

お願いしてやってもらうなど、意図的に相手から愛を受け取るようにしていき

ます。

こうすることで、親との関わりで生まれていた「我慢して愛を得る」という

潜在意識のパターンは書き換わっていきます。

2つめのポイントは、バランスを取るということです。恋愛がうまくいかなく

なるときは、ほとんどがコミュニケーションの偏りがあります。

「恋愛レッスン」レッスン 1にある母性・娘・同志の３つの資質をチェック

し、まずはあなたが「自分の親との関係でどこを求められていたのか？」を紐

解いてみてください。

実際の両親との関係も、私たちは健全とはいいがたいものを与えられている

ことがあります。

*自分の親なのに、娘の私が親代わりをしなければならない…

*まるで友達みたいに接してくるから、娘として甘えることができなかった…

こうした過去の思いが残っていると、その反動で、心残りを相手にぶつけて

しまうようになるのです。

そして、3つの資質のうち、両親との間で育てられなかった部分を意識して育

てるようにしてみましょう。

母性は主に男性への共感、同志としての資質は主に感情をぶつけない自制心、

娘としての感性は甘えたり、無邪気に接して男性に愛らしさをかんじさせる基



礎になります。

偏りがあるということは、「親との関係性の中で身についた偏りがベースにな

り、それが大人になった今、非常に影響を受けている」ということです。

「やってもらえなかったこと」を相手にぶつけてしまうのではなく、やって

もらいたかったことは自分自身で自分に与えるように意識してみましょう。



■ 男性に対する偏見・思い込み

□ 男なんてどうせ女性を外見で判断する

□ 男なんてどうせ女性を年齢で判断する

□ 頼りない・情けない男性ばかりだ

□ 男性は私のことを、本当は心の中で卑下していると思う

□ 顔のかっこいい男性はすべて性格が悪い

□ 男はわがままで、基本的に自分のことしか考えていない

□ 男は性的なものばかりを求めて、体を許すと飽きて女性を捨てる

□ いつも仕事ばかりで家庭を大切にしない人のほうが多い

□ 一人の人を一途に愛せる男性なんていない、いても既婚者だ

□ 女性を上手にエスコートできない男性は嫌だ

□ 男性は移り気で、いつか自分のことを見捨てるだろう

□ 男なんてどうせ口だけで、約束なんて守るわけがない

□ 優しくて誠実な男性なんてこの世の中にいない

□ だらしなくて家事もしない男性が多い

□ 男は最終的には従わないと気に入らない

□ 男は女性を大切にせず、自分の目的ばかりを優先する

□ 例えば既婚者やパートナーがいる男性でも、頑張ればいずれ別れて付き合っ

てくれる

□ 素敵な男性はすでに結婚しているし、パートナーがいるに決まっている

□ 年齢が高くなれば高くなるほど、素敵な男性はいなくなる

□ 男は人の気持ちを理解する感性を持っていない、優しさなんてない

□ 男には女性の繊細な感性が分からない、美意識などもない

□ 男はほっといても勝手に自分で自分をケアできる

□ すぐに怒鳴ったり、態度や言葉で攻撃し、威圧する男性ばかりだ



男性に対する誤解や偏見、「どうせこうだろう」という思い込みは、特に子ど

も時代に周囲にどんな男性がいたかによって創りあげられます。

これは両親に限らず、兄や親戚、あるいは学校の先生、学校の友達、近所の

子などもその対象です。

特に、怖いことを言われたり、虐められたなどのインパクトがある経験をす

ると、心はその経験によって、「男性とはこういうものなんだ」というように記

憶します。

しかし、実際には、心の傷を与えた人はその人のみであり、似ている人がパ

ターン的に存在していたとしても、それはごく一部の男性に限られます。

記憶の中の男性にこだわりを持っていると、現実の男性が「実際には怖い思

いをさせた人」とは違っていたとしても、見えなくなってしまうのです。

こうした状態を変えていくためには、過去、あなたに直接心の傷を与えた人

物と現実を切り離したうえで、「健全な男性との関わり」を増やしていく必要が

あります。

例えばもしも父親が怖かったという場合は、「父親が怖かった」と思い続けて

いる子ども時代の自分を、今、大人になったあなた自身が自分の手で慰めると

いうことをしてみましょう。

ここでは特に、「大人の女性となったあなた自身」を意識しながら、その大人

になった今のあなたが昔のあなたを助けて慰めるということを意図してみてく

ださい。

重要なことは、「すでに子ども時代の自分ではない」ということをしっかりと

認識していくことです。

怖いことがあると、どうしても心は子ども返りをして、わがままに泣きわめ

いたり、理由もなく怯えて暴れたりといったことを繰り返しますが、こうした

状態は「自分の中の子ども」に振り回されているということが起きています。

実際には、すでに大人になったあなたの目の前には、子ども時代のその人達は

存在しておらず、あなた自身が「体も心も大人になって、圧倒される必要はな

い対等な立場になって」います。

トラウマの克服には、こうして大人になり、力を持ち、相手から自由になれ

るだけの意志と自立心を持っているということを認識していくことが大切です。



言い換えれば、「もう相手に好き勝手されるだけの子どもではない、だからこ

そ、その怖い相手から離れることもできるし、自立してまったく関係なく生き

ていくこともできる」と自分に教え、成長させることが必要なのです。

こうして「ひとりの大人の女性」として自分自身を成熟させていった後は、

その「大人の女性」としての視点で、対等な立場で男性を観察することを心が

けてみましょう。

ここでの観察とは、深く相手にかかわらず、ある程度距離をおいた中で、相

手がどんな人かを時間をかけて知っていくという作業です。

例えば、男性と知り合ったとしても、すぐに相手を決めつけずに、「この人は

誠実な人かどうか」「自分に対して優しいかどうか、そして人に対しても優しい

かどうか」「しっかりと精神的に自立しているかどうか」「暴言や感情の荒ぶり

などはないだろうか」というように、相手の人柄を知っていくということです。

中には、あなたが昔怖い思いをしたような男性もいることでしょう。そして、

実際にそういった男性はこの世界に存在しています。

けれど、ここで重要なことは、そういった男性がこの世界に存在しているこ

とに怯えるのではなく、そういう男性がいたときに「気づき」、「自分から離れ

る選択をする」ということです。

こうして見極め、「この人は私にとって不安を抱かせる人だから離れよう」「そ

の反対に、この人はとても優しくて誠実だから、もっと話してみたいな」とい

うように接していくことで、だんだんと男性との距離感がはかれるようになっ

ていきます。

男性恐怖症になると、すべてが怖いと思い込んでしまうのですが、実際には

そうではありません。道を行き来する男性の中にも、お年寄りや妊婦さんに優

しくエスコートできる人もいらっしゃいますし、お酒に酔って大声を出してい

る人もいます。

「男性すべて」ではなく、「男性を個性として、その人自身の人となりを見て

いく」時間を作っていくことで、自分で自分を守れる感性を持てるようになる

のです。こうすることで、どんどん恐怖心は癒されていくでしょう。



■ 結婚に対する偏見・思い込み

□ 永遠の愛なんて存在しない

□ 結婚したら奴隷になったり、犠牲になってしまう

□ 結婚したら自分の時間も自由もなく、息苦しくなる

□ 一度離婚したら、もう取り返しがつかない

□ 完璧に家事ができないから不安で仕方がない

□ 結婚とは、諦めたり、妥協することだ

□ 協力し合う愛なんて存在しない

□ いつも完璧でなければ愛されなくなってしまう

□ 私のことを面倒見てくれる人なんていない

□ 結婚するからには、女性が家事をし、男性が働かねばならない

□ 結婚したらずっと養って欲しいし、自分はできるだけ楽をしたい

□ 少しでもいい条件の男性と結婚すれば幸せになれるはずだ

□ 子どもがいるから再婚することはできない



結婚に対する思い込みは、主に親がどんな結婚生活をしていたかによって決

まります。

例えば、親が常に喧嘩し、いがみあっていた場合は、「結婚してもどうせ人は

いがみあって別れるんだ」というように、愛に対して諦めを抱くようになりま

すし、子どもを理由にしてようやく関係を保っているような場合は、「子どもな

んていないほうがいいのに」と無意識に家族を持つことに対して抵抗を感じる

ことがあります。

ここで大切なことは、あくまで親の結婚生活や愛の形と、自分自身がこれか

ら築いていく愛のパターンはまったく別だという「創造性」を持つことです。

親から与えられた愛のパターンは、確かに苦しく怖い物だったかもしれません。

けれど、本来、結婚とは最大の自由なんですね。

親とはもう決別し、あなたが一人の女性として、「あなたの望む愛の関わり方」

をしていっていい。

親の生き方や愛情の表現方法を真似るのではなく、あなた自身が心地よい、

本当に望む愛を築いていっていいのです。

例えば、週末は一緒にデートするような夫婦になってもいいですし、どちら

か一方が家事をするだけではなく、お互いに協力し合えること、また、苦しみ

や悲しみがあったとしたら、自分も相手の苦しみを受け止め、そして自分も相

手に苦しみを受け止めてもらう……、このように、「あなたの結婚生活」は、本

来、誰からも制限を受ける必要がないものなのです。

その際に大切なことは、「親の愛情表現や、自分がされたことが嫌であれば、

その嫌だという感情をしっかりと感じていく」ということです。

ここで、何かを嫌だと思ったり、誰かの行動を否定するとき、罪悪感を持っ

てしまう人がいます。しかし、「誰かの方法」が嫌だと思うことは、その相手を

拒絶し、批判することではありません。

あくまでその人の存在を尊重しながらも、「でも私にはそのやり方は合わない

から、だから自分は自分のやり方を選択します」という自己尊重なのです。

ですので、必要以上に「親のことを否定してしまう私は悪い人間だ」と思う

ことなく、シンプルに「親の人生は親のもの。私の生き方とは違うんだな」と



思ってみましょう。

ここでは、次のポイントをふまえながら、あなたが「親の結婚生活の受け売

りではなく、これからどのような結婚生活を創っていきたいのか」を考えてみ

ましょう。

◎ 相手とどんなふうに支えあいたいのか、あなた自身はどんなことを相手にし

てあげながら、相手からはどんな愛情を得たいのか

◎ 小さな喜びや小さな満足を二人で積み重ねていくためには、どんなことを心

がけるといいか？（例えば笑顔で挨拶をしあう、相手が失敗しても責めない

など）

◎ あなたがどうしても苦手でできない部分を謙虚に受け容れながら、その部分

を助けてもらいたいのか、どうお願いしたいか

◎ あなたが今この瞬間に男性を受け容れる際、結婚生活をしていくうえで足り

ていない部分はどこか？（例えば料理を面倒でしていない、女性同士の集ま

りにばかり通って男性との関わり自体を避けているなど）

◎ 人生を一緒にやっていくうえで、30年後、二人でどんな暮らしをしていたい

のか？そのためには、あなたがまず、あなたは何をすべきか？（将来のため

に貯金をする、健康に気遣う、肉体のケアをする、転職するなど）

◎ あなたがいることで、相手にどんな喜びを与えられるかどうか？そして喜び

を与えられるあなたになるためには、どんな日常的なケアが必要か？（いつ

も機嫌良くいるために部屋の環境を整えるなど）

いかがでしたか？こうした「未来への詳細」「自分が叶えたいこと」を詳しく

考えてみることで、よりあなたの価値観や在り方が明確になります。

すると、「親から自動的に引き継いできたコミュニケーション」ではなく、「あ

なたが心から望んでいる交流」ができるようになるんですね。

運命を変えるために必要なことは「選択」です。無意識に親に持たされてい

た生き方や発言の仕方ではなく、「あなたが求める愛を表現する」「あなたが求

めていることを丁寧にお願いする」ことで、他人もあなたという存在を受け容

れながら、温かい関係を創っていくことができるのです。



■ 両親への執着・不適切な関わり方・自立と依存の問題

□ 親への憎しみや復讐に囚われて、いつもそればかりを考えている

□ 自分が幸せになったら、親に自分の苦しみを分かってもらえない

□ 親よりも幸せになってはいけないとどこかで思っている

□ 父親のような人と恋愛したい

□ 父親のような人と恋愛したくない

□ 女性として、母親のような生き方をしたくない

□ 自分を傷つけた母親を見返して、母親以上の幸せを手に入れたい

□ 親がちゃんと育ててくれなかったから、恋愛できない

□ 親に禁止されていたため、性的なことに対して抵抗がある

□ 女性らしくほがらかにしていると、母親に嫉妬される（気がする）

□ 母親のようにならないために、父親とは違ったタイプの人を選んでいる

□ どこかで父親代わりになってくれる人を求めている

□ 親に愛されなかったから、これからもきっと愛されることはないだろう

□ 親が愛してくれなかったので、私には愛情が分からない

□ 自分だけが幸せになってしまったら、親を置いていってしまう気がする

□ 私が面倒見なかったら親はどうなるの？

□ いつも不幸になると親のせいだと思ってしまう



改めて、あなたは自分の両親に対してどんな思いを抱いていますか？

私たちは自分の人生を歩んでいるように思っていたとしても、実はそれが「両

親への抵抗・反抗」だったり、「両親の受け売り」であることも少なくありませ

ん。

例えば、親が「しっかりするのがいいことだ」と言っている場合、大人にな

ってからも「しっかりし続けるのがいいことだ」と思い込み、他人に頼れなか

ったり、他人の尻ぬぐいに奔走してしまったり、自分のやりたいことよりも他

人の顔色をうかがってしまうことがあります。

ここでは、「親の在り方を受け継いでいる」というよりも、「心の中にいる親

に対して、まだ言うことを聞いてしまっている」という問題が起きています。

私たちの人生は、常に自分の記憶とセットになってできています。そのため、

現実の世界で親と距離があったとしても、（例えば一人暮らしをしている、飛行

機で行ける場所ほど住まいが離れているなど）、心の世界で親の存在を気にして

いると、現実の距離に関係なく、常に親の言いなりの人生になってしまうんで

すね。

また、親の言いなりになるだけではなく、「親が◎◎だから、私は××しない」

というような場合も同じです。

親のことをあまりにも意識して反面教師にするあまりに、「自分が本当にした

いこと」よりも、「親がしていることをしないように」というような生き方にな

ってしまうのです。

こうした親との関わりから派生する問題を解決するためには、親に対するこ

だわりをもっていること自体が、実は「幸せになれない罠」であり、自分自身

が親に依存してしまっていると気づくことが第一です。

「私は幸せになりたいと思っているけれど、心のどこかで、本当はまだ親と

のつながりを感じていたいんだな」という欲求を受け容れてあげることです。

親のことを考え続けるということは、「親に評価されたい」「親に変わって欲し

かった」「親に愛情を与えてもらいたかった」「親に怒られずに受け容れて欲し

かった」という欲求の表れです。

また、親に対する反面教師的な反発心も、その裏側には、「本当はもっと親が



違ってくれていたらよかったのに」という、切実な愛情が存在しています。

頭では親が嫌い、親が苦手、親のようになりたくないと思っていたとしても、

心の奥底には「親と分かり合いたい」という欲求があるからこそ、こうして親

の存在にこだわってしまう自分がいることを、まずは認めてみましょう。

その上で、親もまた、完璧ではない一人の人間として、愛されたり満たされ

る経験をしてこなかったからこそ、あなたに愛情を与えられなかったのかも知

れないという「事実」を受け止め、それを理解してみましょう。

親があなたにしたことは、それは不適切なことであり、自分のされたことを

許したり、無理に好意的にとろうとする必要はありません。

けれども、「親もまた愛情を知らなかったのかも知れない」と思うことで、私

たちは相手の存在を理解することができます。

こうして理解することで、一方的な恨みや執着の気持ちはだんだん癒されて

いくんですね。

そして、残念ながら、親はあなたの求めている愛情を、あなたに対して与え

ることができなかったかもしれません。それを「まだ親に求める」のではなく、

あなたが今度、親以外の人と築いていくということに意識を向けてみましょう。

親とのこれまでの時間が辛く苦しいものだったとしても、今は、あなたは「自

分で自分の人生をゼロから創る」ことができます。親とは似ていない人と、温

かい家庭を創ることもできますし、たとえ親が辛辣な態度をしていたとしても、

あなた自身はあなたの子どもに対して優しく接することができます。

常に、「一人の女性」として、あなたは自分の人生をどう生きるのか、「あな

たが何をしていきたいのか？」をしっかり選択することができるんですね。

そしてそれは、親とは全く関係なく、ゼロから選択してよいのです。

キャリアを積みながら、同じように仕事を一生懸命頑張っている男性と、お

互いに切磋琢磨しながら、都会に住み、自己実現していってもよいですし、温

かい心を持った子ども好きな男性と、二人子どもを産んで、優しいお母さんと

して子育てをしてもよいのです。

「人生であなたが達成したい目的は何か？」ということを、親とは関係なく

見つけてみましょう。



親の人生は、今までの親が考えてきた思考の積み重ねにあり、それは親のも

のです。しかし、あなたの人生は、あなたが考えてきた思考の積み重ねであり、

あなたのものなんですね。

血がつながっている相手であったとしても、相手の心を思い通りに変えるこ

とはできません。

自由にできるのは「あなた自身」であり、もし仮に親が不幸な人生を送って

しまっていたとしても、それは「親自身が選んだ結果」です。

冷たいと感じるのではなく、どんなに愛して変わって欲しいと願っていたと

しても、自分以外の人の生き方を変えることはできない、という他者尊重を学

び、あなた自身がどう生きたいのかという自己責任を受け取っていきましょう。



■ アイデンティティ・自己価値への思い込みの問題

□ 私は今まで愛されたことがないから、これからも愛されないだろう

□ 私は社会的に見て、魅力的な女性ではない

□ 私は受け容れてもらえないし、わがままを言ってもいけない

□ 本当に愛する人には愛されない、どうでもいい人に愛される

□ 私は愛される価値よりも、愛されない要素のほうが強い

□ 落ち込んで人と会いたくない時がある

□ 人前に出るのが恥ずかしい、本当の自分を見られたくない

□ 私は気が強いので愛されない

□ 私は年齢が高いから愛されない

□ 私の容姿では愛されない

□ 私の経歴や過去では愛されない

□ 完璧ではないし、人に誇れる、人より秀でたものがないから愛されない



あなたが今、思い込んでいる自己価値とは、実際には本当のあなたではあり

ません。

過去にあなたが他者から接してこられた経験から導き出した「記憶の延長」

であり、自分自身で決める自己イメージのことです。

言い換えると、「自分で作り上げた決めつけ」なんですね。

これらの決めつけができるきっかけは、前述の通り、周囲の人からの影響に

よってできてしまうものですが、しかし、それと同じくらい、「自分で自分に対

する決めつけを強めている」ことも多いのです。

特に多いのが、「少ない経験・狭い環境でのでき事をすべてだと捉え、それが

自分自身であると誤解してしまう」場合です。

例えば、親から「ダメな子ね」と言われたとしても、それはあなたの親がダ

メだと思っただけであり、同級生のお母さんから見れば、「○○ちゃん、本当に

よく頑張ったね」ということかもしれません。

しかし、私たちは、親の価値観だけを見て、自分を決めつけます。同様に、

たまたま社会で「痩せているモデルブーム」が来たとしたら、それを賞賛して

いるのは一部のメディアに限ってであったとしても、「痩せていなければ愛され

ない」と思い込んでしまうこともあります。

このように、自分に対する自己判断＝ジャッジは、ほとんどが狭い価値観の

中で創られたものなんですね。

例えば、子どもの頃から女性雑誌に憧れ、「モデルさんのようになりたい＝モ

デルさんのように美しくなければ褒められない」と思い込んできた女性がいま

した。その女性は無理なダイエットを続け、ダイエットしてもモデルさんのよ

うになれない自分を罰し、自傷行為を繰り返していました。けれど、実際には、

体重的も体脂肪も健康的な数値を保っていたのです。彼女を太っているという

人はいませんでした。

にもかかわらず、彼女が自分を追い込んでしまった理由は、「自分の中の決め

つけ」だったのです。

彼女自身がこうした思い込みが真実ではないと気づいた瞬間、実はすでに「自

分らしく美しい肉体と、内面の美」があることを受け容れることができました。



それによって、ありのままの彼女を愛してくれるパートナーに巡りあうことが

できたのです。

ここでは、あなたの信じ込みを改めて見直していきましょう。

○ 痩せていなければダメだ、は真実でしょうか？

○ 年齢が若くなければ愛されない、は真実でしょうか？

○ 男性に媚びなければ愛されない、は真実でしょうか？

○ 常にいい人でなければ嫌われる、は真実でしょうか？

○ 男性は従順な女性が好きだ、は真実でしょうか？

○ 気の強い女性はモテない、は真実でしょうか？

これらはすべて、思い込みであり、「実際に愛されるかどうか」とは別の問題

です。

そして、こうした思い込みを打破するためには、世の中で愛されている女性

に目を向けてみましょう。

年齢に関係なく愛されている女性はいらっしゃいますし、勝ち気でも優しさ

を持っていれば、活き活きと輝きながら、男性から愛されることはできます。

相手を尊重しない自分勝手な行為や、依存的な態度は、人が離れていきやす

い条件です。

しかし、むやみに相手に覆い被さったり、相手の気持ちを無視するなどをし

なければ、それ以外の「タブー」はほぼ、存在しないのです。

むしろ、「私は○○だから愛されない」と決めつけている場合は、その条件が

あることよりも、「だから愛されないんだ」と心を閉じて、人との関係を拒絶し

ている冷たい態度そのものに原因があることに気づいてみましょう。



■コミュニケーションに関する問題

□ 相手から話しかけてほしい、自分から話しかけられない

□ 何を話していいか分からないし、話題も見つけられない

□ 変なことを言ってしまったらどうしようと不安

□ 話す内容よりも、相手がどう思っているかばかり気になる

□ 会話や内面よりも、容姿で一目惚れしてほしい

□ 自分の話を聞いてもらえないと愛情を感じられない

□ 質問したり、相手がどう思っているかを確認していない

□ 自分から意見を述べたりするよりも、察してほしい

□ 自分から話しかけたり、愛を表現すると負け（自分の価値がない）のように

思えてしまう

□ 自分の話に相手が応えてくれないと、それだけで拒絶されたと感じてしまう

□ 自分が何を考えているのか分からないから、相手から尋ねて欲しい

□ デートを提案したり、計画を立てるのは男性の役目だ

□ 自分の思っている以外のことをされても、愛を感じられない

□ 相手も緊張したり、不器用だという問題を抱えているはずがない

□ 自分がどう思われているかどうかばかり気になる



恋愛とは、自分と相手は対等だという前提を持ちながら、「互いに愛情を示し

合う」ことです。

しかし、「女性はこうするべきだ」という概念を持っていたり､男性に対して

「こうしてくれないからダメだ」という価値観を持ちすぎていると、それ自体

が、お互いの存在を感じさせなくなってしまいます。

言い換えれば、男性も女性も、同じ人間です。自分が抱えている弱さは相手

も持っている弱さであり、自分が悩んでいる問題は相手も持っている悩みであ

り、自分がしてほしいことは相手もしてほしいと思っていることなんですね。

ですので、自分の問題にばかり、自分の気持ちにばかりフォーカスしてしま

うのではなく、「相手もまた、愛情を欲している同じ人間なんだ」という視点を

取り入れながら、「自分から働きかける交流」をしてみましょう。

ここでの「自分からの働きかけ」とは、決して女性としての武器を使って相

手を落とす、ということではありません。

例えば、「男性も緊張することあるよね」と、上手に会話ができなかったとし

てもおおらかな気持ちで相手を受け止めたり、「なんとなく気分がよかったから、

自分から仲良くなりたいと思って話しかけてみた」というような、ちょっとし

た働きかけです。

恋愛とは、お互いのことを知って親密さを深めていくということですから、

こうしたちょっとした「自分からの行動」によって、相手にも好印象を与える

ことができるんですね。

また、女性側が男性に対して「男性の持つ弱さや緊張」を理解しながら接す

ることで、「この女性は自分に何かを求めるばかりではなく、深く受け止めてく

れる存在なんだ」と思ってもらうこともできます。

大事なことは、「人間同士、受け容れあい、許し合い、働きかけてもらえる喜

びを感じ合うこと」です。

そして、愛情に関しての大きな誤解は、「女性として意識されよう」としすぎ

てしまうことで、逆に愛を逃してしまうということです。

多くの女性が、「一目惚れ」や「容姿を褒められること」に喜びを感じますが、

しかし、それは恋愛する上ではほとんど関係ありません。



容姿を褒めたり気に入ることは、単に「その人の美的センスや美の一部に惹

かれる」というだけであり、それ自体は、愛を深めていく行動にならないんで

すね。

逆に、ぱっと見て心引かれる容姿をしていたとしても、話してみて優しくな

い、きつさばかりが目立つ……という場合、性的な関わりだけで結婚には至ら

ない、というようなことも起きてしまいます。

このように、男性にとっては、容姿は「一時的な刺激」なのです。

むしろ、容姿にこだわることよりも、話したときの居心地の良さや、一緒に

いるときの安心感、自分を理解してくれているという喜びといった、「心のつな

がり」のほうを、人は本能的に求めています。

ですので、容姿に必要以上にコンプレックスを感じることなく、朗らかに挨

拶をしたり、一緒に気持ちを感じ合えるような交流を心がけた方が、「この女性

をもっと知りたい」と思われるようになります。



■ 愛に対する思い込み・偏見

□ 愛情とはお金で表したりできないものだ

□ 尽くすと犠牲になるので、自分から何かをしてあげることに抵抗がある

□ いつも「愛している」という言葉があれば安心できる

□ もう二度と、過去の恋愛のような愛は得られないだろう

□ とはいえ、心でつながるよりも、誰しも条件が優先のはずだ

□ 私がどんなに愛しても、愛は伝わらない

□ 自分の認められる愛の形でなければ、それは愛ではない

□ 愛を大切にできない人のほうが多いと思う

□ 傷ついても一緒にいて我慢することが愛情だ

□ 相手が変わるのを待つのが愛情だ

□ 一生懸命に愛していれば、いつか分かってくれるはずだ

□ 男性は女性のことをエスコートすべきだし、女性が愛を与えるよりも多くの

愛を与えるべきだ

□ 愛は心でつながるもので、実際の表現などは必要がない

□ 物をくれるのは愛情ではない

□ いつも優しくし続けるべきだし、愛情を与えられない、疲れた瞬間などがあ

ってはならない

□ 常に相手のことを考え、わがままを言わず、完璧な関係を創るべきだ



愛の形は、人それぞれ異なります。

しかし、「愛とは◎◎であるべきだ」とか、「◎◎じゃないからそれは愛じゃ

ない」という定義を強く持ってしまっていると、違う愛のパターンを持った人

との関わりがうまくいかなくなってしまうんですね。

また、「常にこうしなければならない」というように、自分自身に愛の負担を

かけることも同様です。

人は誰しも、決して完璧ではありません。疲れていて話ができないときもあ

りますし、その反対に、甘えたいときもあるでしょう。

それでも「こうすべきなのが愛である」という強い価値観を持っている場合、

自分が完璧にできないときに苦しむことになりますし、相手にもそれを強制し、

息苦しい関係になってしまいます。

互いに尊重し合える愛の形とは、「自分が思い込んでいる形とは違う」ことを

認めることです。

ここでもし、それが暴力や著しい依存など、最初から自分の範疇を超えた苦

しみを生むのであれば、その人と理解し合う必要はありません。

しかし、例えば「プレゼントをくれてニコニコしている」ことや、「いつも支

えるばかりではなく、時には甘えてくる」ような関係性であれば、それは「自

分が思い込んでいる愛とは、別の価値観を持っているかもしれない」と考えて

みることが大切です。

人によっては、辛いときに愚痴を言い合うことが愛だという定義があるかも

しれませんし、ある人にとっては、「相手に愚痴を言わないことが愛だ」という

思い込みがあるかもしれません。

こうして、「自分とは違う価値観・愛の形を持っている」ことを前提にしなが

ら、常に相手と話し合うことで、より親密な深い愛を築いていくことができる

んですね。

特に話し合うべき場面は、「あなたがそんな必要はないと思っているのに、相

手が無理をしていること」や、「あなたが喜ばないのに、相手が喜ぶだろうと思

っていること」などです。

例えば、あなたが望んでおらず、むしろ負担になるのに相手がしてくれるよ

うな場合は、「私は○○のようにしたいな」「××をしてくれることはとても嬉



しいんだけど、でも△△のようにしてくれるともっと嬉しい」と自分の気持ち

を素直に伝えてみましょう。

また、そんなに恐縮し合うことを望んでいないのに、相手のほうが頼ること

を避けていたり、あなたが苦に思っていないことを遠慮してしまっている場合

は、「私は頼ってくれると嬉しいから、○○してほしいな」「無理をせずに私に

は△△してもいいんだよ」というように、許可を伝えていきます。

このように、相手が思い込んでいることと、あなたが思っていることの差を

会話によって埋めていくことで、どんどん「お互いに分かり合い、ぴったりの

愛情」を持てるようになっていくんですね。

けれど、ここでは注意すべきこともあります。

それは、「自分では大丈夫だと思っていたけれど、相手が本当は我慢している

こと」などのネガティブな思い込みに関することです。

例えば、ちょっとした冗談で相手からからかわれたとしても、本当は心の底

から傷ついていて、いざという時、不満が爆発してしまうこともあるかもしれ

ません。

相手にとっては「からかうこと」が親密さの表れであったとしても、あなた

がそれを親密な愛だと捉えることができなければ、しっかりと「それはしない

でほしい」ということを伝えていきましょう。

こうして、あなたが求めている愛と、相手が求めている愛の形を合わせるこ

とができれば、「二人だけの絆と理解」に変わります。

あなた自身が、自分と他者との関係性を心地よいものへとコントロールして

いくことを意識すれば、その時点で、「他人はコントロールしたり支配すること

はできなく」ても、「自分の望む関係性を創っていく」ことはできるのです。



２．子どもの頃に男性から受けた女性性の傷とトラウマの癒し

あなたが請け負っている役割は？セルフイメージを癒し、自己価値を上げる

どんな人であったとしても、「私はこういう人間だ」という自己認識をしなが

ら毎日を生きています。

そして、こうした自己認識によって、私たちの性格なども創られています。

例えば、子ども時代、親から否定されることが多かった人であれば、「私は人

から認められない人間である」という信念を持ち、その信念のまま、大人にな

ります。

その結果、自分を認めてくれない人がいてもその人を受け容れてしまったり、

自分を粗末に扱う人がいたとしても、怒りを感じることなく「当然だ、私は粗

末に扱われる人間なのだから」と、自分から進んで否定されること・粗末にさ

れる扱い・無視されることなどを容認してしまいます。

本来であれば、この人は、無視されるべき人間でもありませんし、もし酷い

ことを言われたり、ないがしろにされることがあれば、「そんな酷いことをしな

いで」と怒る権利も持っています。

そして、自分を無視する人や粗末に扱う人を相手にせず、優しくしてくれる

人、認めてくれる人、温かく接してくれる人だけと付き合っていってよいので

す。

しかし、自分の中の信念が「私は人から認められない人間である」というも

のだからこそ、認められない人生が当然であり、それを積極的に受け容れ、苦

しむことを続けてしまうのです。

このように、私たちは、「自分のことをどう思い込むか？」によって、付き合

う人の選び方・付き合い方・人生の選択の仕方など、自分の行動・発言・思考

のすべてを決めてしまいます。

だからこそ、現実を変えたいと願うときには、行動ベースで自分を変えるの

ではなく、まずはこうした「自分に対する思い込み」を変え、そして、新しい

思い込みにふさわしい行動を再選択していくことが近道なのです。



それではこれから、こうした「自分が無意識に不幸を受け容れてしまってい

る信念」を書き換えるレッスンをしていきましょう。

◎まず、あなたの心のトラウマを見つけ出し、あなたがどんな思い込み・信念

を創りあげてしまったのかを見ていきます。

あなたは子ども時代、男性からどんなふうに傷つけられましたか？そして、そ

れによって、「私はしょせん、こんな女なんだ」と思うようになってしまったで

しょうか？

子ども時代、「誰かからされた態度」によって、あなたは自分の価値や、その後

の「自分という存在のイメージ」を決めています。それを考え、書き出してみ

ましょう。

◎あなたの自己価値は、あなたの心の傷をベースに創られています。しかし、

実際には、あなたは「トラウマ」だけではなく、素晴らしい才能や資質も持っ

ています。

改めて、あなたが「誰かの視点」ではなく、子ども時代の自分の姿を思い浮か

べてみてください。その子はとても無邪気だったり、愛らしい仕草をしていた

り、純粋だったり、素直に人の言うことを聞けたり、快活だったり、素晴らし

い資質や能力をたくさん持っていたと思います。それを書き出してみましょう。

◎「誰かの視点」ではなく、上記であなたが書き出したあなたの素晴らしさが、

あなたの本質的な女性性です。決して他者の目線やジャッジから見た姿と同じ

ではないと思います。

ここではさらに、あなたが「自分が書き出した、子ども時代のありのままの素

晴らしいあなた」が、もしもそのまま大人になったらどんな大人になっていた

か、想像してみましょう。

例えば、素直で愛らしい無邪気さを持ったまま、自由にのんびり学校生活を送

れたかも知れません。

誰かに才能ややりたいことを否定されなかったとしたら、その才能を活き活き

と伸ばしながら、そのまま自分の好きな大学に入り、好きな仕事に就いていた

かも知れません。

こうしてあなたが「本質で生きたときの姿」「誰からも否定されることなく成長



できた姿」を想像してみます。

◎「他の誰からも否定されなかった時のあなたの姿」はイメージできましたか？

これが本当のあなたの価値、素晴らしいあなたという女性のありのままの姿で

す。

しっかりとその姿がイメージできたら、イメージしたそのあなたを、今のあな

たの胸の中に入れ、一体化させていきます。

その時、活き活きとした感覚や、のびのびしたあなたの才能・資質を感じてみ

ましょう。

喜びを持って生きているエネルギーを全身で感じ、誰からも否定されない時の

自由な状態を充分に味わってみます。

◎そして最後に、自分自身に対して、「これが私の本当の姿なんだ」とよく言い

聞かせ、ワークは終了です。

あなたが今まで自己価値が低いと思い込んできたのも、あなたの本当の素晴

らしさや活き活きとした感覚を知らずに生きてきたのも、すべて、あなたの周

囲の人の影響に支配されていたからです。

あなたの生きづらさは、こうした「心の中にある、過去の支配」から生まれ

ます。

それを取り払ったときの自分をこのように充分にイメージし、もう一度支配

から逃れ、のびのびと自由に振る舞える感覚を得られたとき、あなたの潜在意

識は「私は本当はこんなに素晴らしい人間だったんだ」という自己価値を取り

戻すことができるでしょう。



３．見捨てられ不安・自己価値の低さなど、過去のトラウマに起因

する男性への不信感・隠された攻撃を癒し、基本的なコミュニケー

ションを改善する

私たちの心は、ほとんどが「過去の記憶・経験」によって支配されています。

例えば、過去に犬にかまれた経験があったとしたら、大人になってからも、

犬を見た瞬間に「また噛まれるのではないか」と恐れが自然に出てくるのと同

じで、恋愛・人間関係においても、それは同じです。

男性から酷いことをされれば、「またあんなふうに酷いことをされるのではな

いか」と思って不安になってしまいますし、傷つけあう恋愛ばかりしてきたの

であれば、「どうせきっと別れるだろう」というように予測するようになります。

そして、こうした男性への不信感、諦めは、表立ったものではないけれども、

男性への無意識の攻撃となって顕れます。

例えば、「あなたもどうせ私のことを悪く思ってるんでしょ」と心の中で思っ

ていれば、相手がたまたま挨拶ができなかっただけで「ほらね！私のこと嫌い

なんだ」と落ち込み、次回から視線を合わせず避けたり、その相手に対してつ

っけんどんな態度をしてしまうようになります。

あるいは、相手が何気なく言った悪気のない言葉、例えばふと女優さんを褒

めるなどの会話をネガティブに解釈してしまい、「○○さんってやっぱり顔で女

を選んでるんですね！」など攻撃してしまう……。

このように、心の中の相手への不信感や決めつけは、「必要以上に相手を責め

る態度」や「ほらね！あなたってやっぱりそう！」という攻撃的な会話となっ

て表れ、結果的に自分を人との関わりから遠ざけてしまうのです。

こうしたトラウマを癒し、さらに適切な男性を見分け、自分が望む関わり方

をしていくためには、「過去の記憶と現在の切り分け」が必要になります。

私たちが男性を「どうせ」と決めつけてしまう時は、目の前の男性に対して

「どうせ」と感じているのではなく、自分の記憶＝心の中の男性を参照しなが

ら、目の前の男性に対して「あなたも○○さんと同じなんでしょ？」という見



方をしています。

しかし、現実の男性は、実際には自分の記憶の中の男性とは違う意図を持ち、

違う態度をしていることがほとんどです。けれども、強い決めつけを持ってい

ることで、「実際には悪意や悪気があってやっているわけではない」ことも、最

悪の態度に見えてしまうんですね。

こういった状態を改善していくためには、まずは過去に傷つけられた自分の

記憶を癒し、そして、「過去と現在は違う」ということを自分に丁寧に教えてい

く必要があります。

それではさっそく、次のステップを実践してみましょう。

◎ あなたは男性に対してどんな思い込みを持っていますか？そして、それがど

んな態度や言葉になって表れていますか？

◎ そういった態度をとっているあなたは、男性視点から見て、どんな女性に見

えるでしょうか？

◎ あなたが男性に対してそういう態度をとってしまうのは、あなたの過去にど

んな経験があったからでしょうか？

◎ その過去の経験によって傷ついているあなたを心から癒し、抱きしめ、慰め

てあげましょう。

◎ その時の傷ついたあなたに対して、「その男性に傷つけられた」ことは怖い

ことだったけれど、あなたの目の前にいる男性は本当は違う人なんだという

ことを教えてあげましょう。



◎ 傷ついて心を閉じているあなた自身に対して、「世の中にはたくさん、素晴

らしい男性もいる」ということを教えてあげましょう。

◎ 傷ついたあなたを、これからどんなふうに守ってあげればいいでしょうか？

◎ あなた自身を守りながら、嫌な男性を見極めながら、あなたがいいと思う男

性と関わっていることをイメージしてみます。

このように、男性不信を癒すために必要なことは、「その男性には傷つけられ

た」という痛みを否定しないこと、その上で、「あなたを傷つける男性も確かに

いたけれど、そういう男性ばかりではないんだ」という事実を自分の潜在意識

に教えてあげることが大切です。

これが、「トラウマと事実の切り分け」です。

トラウマは、ショックのあまりに世の中のすべてが苦しい物のように私たち

に思わせますが、実際は、「トラウマを与えた人が酷いだけであり、他の男性は

素晴らしい人も存在している」のが事実です。

こうして自分の過去と、現在起きていることを切り分けられるようになると、

次第に引き寄せる現実は変わっていくんですね。

特にここでは、「あなた自身に事実を教える」ということを意識してみてくだ

さい。

○ 酷い男性もいるけれど、そうではない素敵な男性もいる

○ 女性を大事にしない男性もいたけれど、でも奥さんを大事にしている人もい

る

○ 私の過去には、私を傷つけた男性もいるけれど、私に優しく挨拶してくれた

り、気遣ってくれた男性もいる

○ 私が苦手だと思う男性もこの世界にはいるけれど、私がいいなと思える男性、

いいなと思えた瞬間もあった



このように、素敵な男性に意識を向けながら、新しいパターンをあなたの潜

在意識に「教えて」いきます。

私たちの潜在意識は、「知らないこと」はできません。しかし、潜在意識のレ

ベルで「こんなこともあるんだ」「こんな人もいるんだ」ということを理解する

ことができれば、その新しい可能性を引き寄せることができます。

これは、特に改善するという努力をしなかったとしても、「あ、こんな世界も

あるんだ！」と知るだけで充分なのです。

ですので、気軽にあなた自身に「新しい情報を教えてみる」ということをし

てみましょう。

心を開いて可能性を開くとは、こうして「自分が思い込んでいた現実とは違

う現実もあるんだな」ということを、あなたの潜在意識が知ることから始まり

ます。

そして、こうした可能性は、知れば知るほどあなたにとっての新しい許可に

つながっていきますので、ぜひ積極的にあなた自身に教えてみてくださいね。



４．親から教えられた恐怖・支配・罪悪感といったネガティブな愛

情表現・トラウマを発見、癒し、修正する

改めて、あなたの家庭環境はどんな環境でしたか？

実は私たちのほとんどが、「自分の納得するコミュニケーション」を自由にと

ることができていません。

それどころか、自分が素直に愛を表現することもできず、「なぜか分からない

けれど、感情にふりまわされて怒鳴ってしまったり」、「なぜか分からないけれ

ど、嫌だと伝えることができずにいつも我慢して苦しむ」ことをしています。

これらは決して、あなたに足りないところがあって行われているコミュニケ

ーションではありません。

あなたが子ども時代から、家庭の影響で植え付けられてきた会話のパターン

があるため、自動的にこうした会話や態度になってしまう……ということが起

きているのです。

けれど、こうして苦しい家庭環境をベースにした愛情表現を持っている限り、

家庭から一歩出て、外の世界で他者と接したときに、それは歪みとなって円滑

なコミュニケーションを阻みます。

愛情を伝えたいと思っても伝えられなかったり、あるいは不適切な人に対し

てまで愛情を示してしまったり、我慢ばかり強いられて病気になってしまうこ

とさえあるのです。

こういった苦しみを排除するためには、まず、あなた自身が、「与えられてき

た家庭のパターン」に気づき、それを修正していく必要があります。



■あなたの愛情のパターンを見つける

まずは、あなた自身の愛のパターンを見つけてみましょう。あなたは普段、

どんな在り方が癖になっているでしょうか？

○ いつも威圧され、恐怖に怯えている

○ 怒鳴ったり感情の爆発で相手をコントロールしようとする

○ 私が悪いから相手が不機嫌になった、という感情になりやすい

○ 全部言うことを聞いてもらえないと、愛されていると感じられない

○ 断られるとショックで立ち直れなくなる

○ 言うことを聞いていないとだめだと思ってしまう

○ 私なんて対等に扱われるわけがないと信じている

○ 男性は私のことなんて愛してくれないと常に卑屈になっている

○ 最初から否定されることを恐れて会話することができない

○ 黙って不機嫌になり、相手に愛情を示してもらおうとする

○ 思い通りにならないと話し合わず、すぐに人から離れようとする

■自分を過去から救う（もうひとりの母としての自分で自分に接する）

次に、こうした愛情のパターンを変えていくためには、過去の家庭環境に影

響され、苦しみ続けている自分という存在を、今の自分自身が救ってあげる必

要があります。

人間関係の問題があるということは、過去にネガティブな関わり方をされた

ことで、苦しい反応をしてしまうことが「自動的になっている」ということで

す。

つまり、問題は今現在の自分にあるのではなく、「記憶の中」にあるんですね。

ですので、こうした苦しいパターンで接してこられたあなた自身を、まずはあ

なたが癒してあげましょう。

◎子ども時代、とても苦しい愛の関わり方をされてきたあなた自身をイメージ

してみます。その自分は、「本当はこんな扱いをされたくなかった」「本当はこ



んなふうに怒鳴らないで欲しかった」「本当はもっと優しくなでてもらいたかっ

た」というような本心を持っています。こうした本心を認めてあげながら、「こ

うした関わりをされなかったことはとても辛かったね」と、あなたがあなたの

母親になった気持ちで、抱きしめ、労り、苦しみを受け止めてあげましょう。

■ 本当に得たい愛情のパターンを見つける

次に、あなたが与えられてきた愛のパターンが不適切なものだったとしたら、

それを今後変えていくために、「あなたがどういう愛情を示していきたいの

か？」をしっかりと潜在意識に教えていきましょう。

あなたが本当に得たい愛情はどんなものだったでしょうか？ここで改めて考

えてみましょう。

◎ あなたは本当は、どんな愛情表現を求めていましたか？

＊優しく話を聞いてもらいたかった

＊しっかりと目を見て話をしてもらいたかった

＊嫌なことは嫌だと表現してもいいし、その気持ちを受け容れてもらいたかっ

た

＊脅したり感情を爆発させるのではなく、穏やかに話をして欲しかった

＊自分の意見を否定せずに尊重して聞いて欲しかった

＊怒鳴ったり脅迫的な言葉で脅すのではなく、ダメなことやいけないことがあ

れば「ダメだよ」と穏やかに教えて欲しかった

＊何もかも「お前が悪い」と人のせいにして欲しくなかった

この他にも、例えば「笑顔でおかえりなさいと言ってくれる」「テレビのこと

よりも自分の話に注目してほしい」など、あなたの繊細な心が求めていた愛情

の形を書き出してみましょう。

どんな小さなものでもかまいませんし、詳細を書けば書くほど、しっかりと

あなたの潜在意識は変化していきます。



あなたが子ども時代、求めていた愛情のパターンをしっかりと認識すること

ができたら、それをイメージの中で、子ども時代の寂しかったあなた自身にし

てあげてみてください。

寂しかった子どものあなたに「話を聞いてあげる」「許してあげる」「注目し

てあげる」「穏やかに話をする」などをしてあげることで、あなたの潜在意識は

こうした新しいコミュニケーションのパターンを覚えることができます。

できるだけ繰り返しイメージングしてあげることで、より潜在意識に定着して、

現実でもそのとおりのコミュニケーションができるようになるでしょう。

■ あなたがしてもらいたかった愛のパターンを、あなた自身が表現し、かつ、

あなたが欲しかった愛情を表現している人を見極める

こうして、「あなたがしてほしかった愛」を心から理解し、感じることができ

たら、後はあなた自身が現実で表現することを心がけてみます。

それは、笑顔で挨拶するということかもしれませんし、相手の話を尊重して

聞くということかもしれません。

あなたが新しい愛情表現を実践できるようになることで、潜在意識は自然に

「同質のエネルギーを持った人」を引き寄せるようになります。

言い換えれば、あなたが愛情にあふれ、愛ある表現を心がけていたとしたら、

同じような表現ができる人を惹き付けることができるんですね。

また、こうした表現をしっかり学んだ後は、「自分が望むような愛情表現をし

ている人」を見極めるように観察してみましょう。

今までは、「怒鳴られることが当然」であったり、「感情爆発しても受け容れ

る」というような癖をしていたため、無意識にこういった自己表現をしている

人のことも受け容れてしまっていました。

けれど、あなた自身が「あなたが望む愛のパターン」を学べたとしたら、そ

れ以外の人を受け容れる必要はないのです。

こうして、あなた自身がしっかりと望む愛を潜在意識に定着させ、あなたの

在り方を変え、その上で「適切な人を見極める」ことができるようになった瞬

間、あなたの周囲からは不適切な関わりをする人は消えていくでしょう。



５．あなたが普段、無意識に行っているネガティブな自己対話・自

己洗脳の修正

■あなたの中の対話癖を見つける

私たちは普段の生活の中で、無意識にたくさんの「内的会話」をしています。

例えば、「やっぱり私ってダメなんだよね」という自虐的な会話から、「あの人

嫌い！」というような憎しみの会話まで…

常に常に、脳は外側の反応に対して「会話」によって応え、そして、自分の

中にわき上がってくる想いを言葉にしているのです。

けれども、こうした内的会話に気づかず、いつも自己否定をしていたり、い

つも他者批判を繰り返していると、それは私たちの潜在意識にダイレクトに刷

り込まれます。

その結果、「何度も何度もダメだと（自分自身に）言い聞かせられている」と

いうことが起こり、自己価値を低めてしまったり、自信を失ってしまうんです

ね。

しかし、こうした内的な会話に気づかず、内的な会話をしていることが普通

だと思い込み、いつもいつも自己批判を自然にしている場合は、まさか

*「こうしたネガティブな自己対話をしていることが、そもそも自信を持てない

原因になっている」

*「こうしたマイナスの刷り込みが、自分が幸せになれない、自己価値を低める

原因になっている」

ということに気づきません。

そのため、「あ〜あ、またダメだった！私ってなんでこんなにできないんだろ

う」と自己虐待を繰り返してしまったり、「あの人と比べて私はダメなんだ」と

いう言い聞かせをずっと続けてしまうのです。

こうした内的な会話は、「誰かが止めてくれる」のではなく、自分の意志で止



めていこうとすることが大切です。

誰かが「自分で自分を否定することを覆してくれないかな」と思い、他者に

褒められることや評価されることを望んでいると、それだけで他者に自分の存

在を委ねた生き方になってしまいます。

そして、いつも「褒められるために人の機嫌をうかがったり」、「評価される

ダメだけに頑張る」ことが増え、結果的に、「褒められたいがために、他人の基

準で生きる」ことになってしまうんですね。

他者に褒められることや評価されることを望み続けていると、常に相手の機

嫌や基準によって自分の価値が左右されてしまうために、不安定になります。

「相手が褒めてくれたら私は私を OKできる、でも、ふられてしまったり、相手

が不機嫌になったら、まるで世界が終わったような、自分自身に全く価値がな

いような最悪な気持ち」になってしまうのです。

こうした振り幅の大きい人生ですと、環境や調子が良いときは問題ないので

すが、他者からの評価が得られないと、どこまでも自分を低めてしまいます。

同時に、恋愛でも一喜一憂しすぎてしまい、ひたすら相手から評価されるた

めだけに頑張ってしまうため、「都合のいい女」になってしまったり、「不安定

で結婚にいたらない」というケースが増えるのです。

幸せな恋愛ができる女性は、こうした内的な会話がネガティブではありませ

ん。

例えば人との関係で傷つくことがあったとしても、それを自分の責任にせず

に「かわいそうだったね、大変だったね」と自分を慰め、他者の手によって低

められた自己価値を高めることができます。

また、普段から自分の良いところを認めて繰り返し褒めたり、自分の美しさ

を見つけてそれを言葉にしているため、どんどん美しくなり、自分の魅力を肯

定できるようになります。

その結果、とても情緒が安定していて、男性の目から見て「付き合いやすい、

魅力的な、精神的に自立した女性」と思われるようになるのです。

ここでは、こうした自己対話の形を変え、より自分が魅力的に見えるように、

美しさを肯定できるように、そんな内的な会話を自然にしていけるように、自



己対話レッスンを行っていきます。

自分が今までしていた対話クセに気づき、意識的に変えていくことで、どん

どん素晴らしい愛される自分が現れてくるのです。

■ なぜこうした対話クセがついてしまったのか？

なぜ、こうしたネガティブな対話癖がついてしまったのでしょうか。

それは、子ども時代に、今自分が自分に対してしている対話と同じような会

話を投げかけられることが多かったからです。

例えば、「○○ちゃんは素晴らしいのに、あなたはできないのね」ということ

を言われると、私たちは心の中で、「あ、そうなんだ、私は○○ちゃんより素晴

らしくないんだ。どうすればいいんだろう、なんでこんなに私はダメなんだろ

う」というように、ショックのあまりにネガティブな会話を繰り返すようにな

ります。

ネガティブな会話とは、イコール、自分の思考のことです。ただ、こうした

思考は、「ショックだった」という心の傷から生まれたため、むやみに消そうと

しても、いかにポジティブシンキングに変えようとしても、消えることはあり

ません。

その結果、いつのまにかネガティブな会話をしながら、自分を追い込んでし

まう癖がついていくのです。

■ 実際にどんなネガティブな対話をしてきたか？あなたのパターンを分析し、

適切に変えていく

それでは実際に、あなたは普段、どんな対話を自分としているでしょうか？

ここで簡単にチェックしてみましょう。

○ 自分に対して「どうせだめだ」という予測をしている

○ 自分の嫌なところ、ダメなところを繰り返し列挙している



○ 他人と比較し、自分が愛されない理由を並べている

○ 男性に対する批判や批難の言葉を述べている

○ 自分の未来に対する悲観ばかり述べている

○ 人に対する嫉妬ばかり述べている

○ 「だから私は愛されない」という理由探しをしている

○ 過去の失敗ばかり思い出して後悔している

○ 親のせいにしている

○ 嫌だなと思いながらも、かかわっている人が多い

いかがでしたか？こうした自己対話をしていると、「この会話のパターン」引き

ずられ、言葉によってさらに落ち込んだり、どうせ愛されないとよりネガティ

ブになり自暴自棄になったり、さらに我慢し続けたりと、「自分の言葉に支配」

されてしまうようになるのです。

その結果、自由がなく、いつも苦しい、ただ存在しているだけで誰かに責め

られているような気がするというような、生きづらさを感じてしまうようにな

ります。

■ 対話癖の改善方法

それでは、このように今まで無意識に繰り返してきた自己対話クセは、どう

したらやめられるのでしょうか。

それは、まず「無意識に繰り返している」ということに気づくことです。自

分自身がしているパターンに気づくことができると、人は「意識的に自分を変

える」ということができるようになっていきます。

「あ、またやってしまった」ということに気づけば、その時点で止めること

ができるんですね。

そしてその時に、必ず「これからこの対話を繰り返したいかどうか？」とい

うことを自分に問いかけてみましょう。答えは NOのはずです。

それが分かれば、「潜在意識レベルで、この対話をやめるという新しい選択を

決断する」ことができるようになります。



一度、こうして強く自分の中で「決める」ことができたことは、その後も自

然に続けられるようになります。

このように、不幸癖というのは、

○ 無意識に、自分でも気づかないまま

○ ただ何度も繰り返してしまっていること

が問題です。

そして、「何が問題なのか､何が苦しみの原因になっているのか理解できない」

まま、「どこをどう変えたらいいのか分からない」ために、「いつまでも変われ

ない」ということが起きてきます。

しかし、こうして意識的に自分の問題点に気づき、別の選択をすることを決

断し、その後に実際に別の選択を実行していけば、潜在意識はその新しい選択

をよりスムーズに受け容れることができるのです。

■ 新しい自己対話を取り入れる

それでは、これからはどんな自己対話をしていきたいでしょうか？

一緒に「再選択」していきましょう。

○ 自分のできたところを「これはすごくいいね、素晴らしいね」と積極的に褒

める

○ できないことがあっても「完璧な人なんていないのだから、できないことも

あるよね」とそれを許す

○ 結果が出なかったとしても、「本当によく頑張っているね」と誠実に一生懸

命やっている自分の姿勢を認める

○ 自分に正直になりながら、自分の思っていることを「○○をしたいね、○○

をしたいと言ってみよう」と表現してみる

○ 失敗したことがあっても、「次はこんなふうに頑張ろうね」と、改善策を自



分と話し合う

○ 落ち込んでいる時は、「でもあなたは本当は、○○な素晴らしさも、△△の

ような美しさも持っているよ」と肯定してあげる

○ 嫌なことがあった時や、嫌な人がいたときは、「○○は嫌だね、もう関わら

なくていいんだよ。離れようね」とそっと自分を守る

○ 「あなたは○○な才能もあるし、△△のように実際に努力もしてきた。だか

ら私はあなたのことを信じる」と、自分の存在の力を信じてあげる

いかがでしたか？これらをあなたの中で、あなたの言葉で自分に対して語り

かけてあげてください。

きっと、今まで思っていなかったような安心感や、ほっとする感覚、気持ち

がすっと切り替わる感覚がしていくはずです。

このように、誰かに慰めてもらうことを望んだり、誰かに何かをしてもらう

ことを望むのではなく、自分で自分のことを愛し、慈しむ会話を心がけること

で、あなたの潜在意識はそれだけでも「肯定してもらった」という愛を感じる

ことができるようになるのです。

■ 自己対話をするとどうなるかー実際に自己対話を変えて変わったクライア

ントの実例

クライアント Xさんは、それまで家族から言われたネガティブな会話を繰り

返し、いつも自分を否定しながら生きていました。

そうするのが当然だと思っていましたし、褒められたことがない、励まされ

たことがなかった Xさんにとって、自分を高める自己対話というのが分からな

かったのです。

しかし、改めて自己分析をしてみると、いつも自分の中の対話は、批判的な

ものばかりだったことに気づきました。

むしろ、ほとんどが「あの人嫌い」「私ってダメな女」「どうせあなただって

私のこと嫌いなんでしょう」「あの人羨ましい」「どうして私ばっかり」といっ

た内的な会話ばかりだったのです。これでは、自信を持つことも、自分の素晴



らしさを感じることもできません。

すべてが過去、与えられた影響の延長線上だったということに気づいた Xさ

んは、改めて自分で自分の内的な会話をコントロールすることを心がけてみま

した。

最初は意識しなければ褒めたり許したりできませんでしたが、意識的に 1週

間も続けてみると、自然に自分を褒めたり、肯定できるようになりました。

その結果、内的な会話を変えて 2週間後には、自分が望む職種の経営者さんと

知り合い、才能を認められ、引き抜かれる形で転職が決まったのです。



６.最後に

ここまで、幸せな恋愛を引き寄せるための潜在意識書き換えレッスンを行って

きました。

今まで気づかなかったようなあなたの中の原因や、本当はあらゆる不幸があな

た自身のせいではなかったということが分かったかもしれません。

本来、私たちはみな、純粋で清らかな存在です。

才能と感受性に満ちあふれ、ただそれが「外側の影響」によって、見えなくな

っているだけなのです。

あなたが「恋愛レッスン」とこのテキストをきっかけに、ありのままの美しい

女性として、心から望む幸せを引き寄せられますことを心よりお祈りしており

ます。

【音声ファイルのご案内】

このテキストに付属する形で、誘導瞑想音声ファイルがセットになっています。

○子どもの頃に男性から与えられた女性性の傷を癒し、あなたらしい女性的な

魅力を開花する潜在意識書き換え誘導瞑想

○親から植え付けられたネガティブな愛のパターン・女性性のコミュニケーシ

ョンを癒し、愛のコミュニケーションを修正する誘導瞑想

どうぞ、ご活用ください。

尚本音声家庭一般視聴利用可能

本音声転載転用法律固禁

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