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金融リテラシー~人生を豊かにする「お金」の知恵~
2020年2月14日
日本銀行副総裁
雨宮 正佳
1
Bank of Japan
(図表1)「金融リテラシー調査」の設問例
金利が上がったら、通常、債券価格はどうなるでしょうか。
①上がる
②下がる
③変化しない
④債券価格と金利の間には何の関係もない
⑤わからない
お金を貯めたり使ったりすることについて、長期の計画を立て、それを達成するよう努力する。
①あてはまる
②どちらともいえない
③あてはまらない
▽「金融知識・判断力」に関する正誤問題
▽「行動特性・考え方」に関する設問
1
30
35
40
45
50
55
60
65
70
18-29歳 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代
2016年 2019年
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
北海道
東北
関東
北陸
中部
近畿
中国
四国
九州
2016年 2019年
(図表2)正誤問題の正答率(1)
▽地域別 ▽年齢階層別
▽正答率平均:56.6%(2016年調査:55.6%)
(%)
2
(%)
50 60 70 80
フィンランドフランス
ニュージーランドノルウェー香港(中国)オーストリアベルギーカナダ
ポルトガル韓国
日本
▽OECD調査との比較(共通11問)
(出所)OECD/INFE“International Survey of Adult Financial Literacy Competencies(2016)”
(図表3)正誤問題の正答率(2)~国際比較~
・・・・・・
(%)
インフレ:次の文章が正しいかどうかをご回答ください。
「高インフレの時には、生活に使うものやサービスの値段全般が急速に上昇する」
複利:「100万円を年率2%の利子がつく預金口座に預け入れました。それ以外、この口座への入金や出金がなかった場合、5年後の残高はいくらになっているでしょうか(税金は考慮しない)」
分散投資:次の文章が正しいかどうかをご回答ください。
「1社の株を買うことは、通常、株式投資信託(何社かの株式に投資する金融商品)を買うよりも安全な投資である」
(日本が相対的に正答率の低かった設問)
・・・・・・
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩
㉒
3
(図表4)正答率が高い人の特徴
0
2
4
6
8
10
12
50 52 54 56 58 60 62
金融トラブル経験者の割合・%、
全国平均6.7%
正誤問題の正答率・%、全国平均 56.6%
▽正答率と金融トラブル経験者の割合
0
100
200
300
400
500
600
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
20,000
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
(件)
特殊詐欺認知件数(左目盛)
特殊詐欺被害額(右目盛)
(億円)
(出所)警察庁「平成30年における特殊詐欺認知・検挙状況等について(確定値版)」
(参考)特殊詐欺の被害
4
投資する,
22.7(21.4)
投資しない, 77.3(78.6)
比較したうえで、資産運用を行った, 17.1(15.6)
比較せず、資産運用を行った, 8.4(9.2)
資産運用は行わなかった, 74.5(75.2)
10万円を投資すると、半々の確率で
・2万円の値上がり益
・1万円の値下がり損
のいずれかが発生するとします。あなたならどうしますか。
過去に1か月の生活費を超える金額のお金を運用したことがありますか。
最後にお金を運用した際、最も有利と考えられる金融商品を選ぶために、他の金融機関あるいは他の金融商品と比較しましたか。
(%)(%)
(図表5)投資姿勢
(注)( )内は2016年調査
▽リスク・テイク姿勢 ▽資産運用
5
元本割れを起こす可能性はあるが、収益性の高いと見込まれる金融商品について、今後、1~2年の間にどのくらい保有しようと考えていますか。
▽二人以上世帯 ▽単身世帯
(図表6)投資姿勢(「家計の金融行動に関する世論調査」より)
6
1.7
1.3
1.5
1.7
1.9
1.8
2.1
2.0
2.5
2.2
13.6
13.9
12.5
14.1
15.4
16.4
15.3
15.4
15.6
17.4
83.2
82.9
84.5
82.6
81.5
80.2
80.7
80.8
80.5
78.9
1.5
1.9
1.5
1.6
1.2
1.6
1.9
1.8
1.4
1.5
0% 20% 40% 60% 80% 100%
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
そうした商品についても、
積極的に保有しようと思っている
そうした商品についても、
一部は保有しようと思っている
そうした商品を
保有しようとは全く思わない
無回答
8.6
8.0
7.6
9.7
10.2
10.5
10.0
9.8
10.8
11.4
30.0
27.6
29.8
26.8
25.8
25.7
25.2
26.0
25.7
27.4
61.4
64.4
62.6
63.5
63.9
63.8
64.9
64.3
63.5
61.2
0% 20% 40% 60% 80% 100%
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
71.2
50.5
49.3
48.7
37.4
28.8
49.5
50.7
51.3
62.6
0 20 40 60 80 100
加入している
公的年金の種類
年金の支給
開始年齢
年金受給のために
必要な加入期間
自分が第何号
被保険者か
受け取れる金額
知っている 知らない
%
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
18-29歳 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代
2016年 2019年
(図表7)老後の生活資金に関する認識
▽自分の公的年金についての理解(50歳代)
▽「定年退職後の生活費」の資金計画を策定している人の割合
(%)
7
▽職業・年齢階層別の正答率と行動
40
45
50
55
60
65
70
40 45 50 55 60 65 70
全サンプル平均
若年社会人(18-29歳)
高齢者(60-79歳)
一般社会人(30-59歳)
金融教育経験者
教員
学生(18-24歳)
金融教育非経験者
正誤問題の正答率・%、全サンプル平均 56.6%
(図表8)金融教育の効果
望ましい金融行動をとる人の割合・%、
全サンプル平均59.5%
8
28.2(26.6)
21.5
18.4
18.4
18.3
18.3
43.5(43.3)
57.5
62.7
66.5
70.3
71.4
28.4(30.2)
21.0
18.9
15.1
11.4
10.3
0% 20% 40% 60% 80% 100%
18-29歳
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
70歳代
機会はあった 機会はなかった わからない
3.3(2.7)
1.8
1.4
1.2
1.6
1.4
12.5(10.7)
7.3
5.3
6.6
5.8
6.5
53.7(56.1)
70.6
75.7
79.5
83.9
84.2
30.5(30.5)
20.4
17.6
12.7
8.6
7.8
0% 20% 40% 60% 80% 100%
18-29歳
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
70歳代
受ける機会はあったが、自分は受けなかった受ける機会があり、自分は受けた受ける機会はなかったわからない
在籍した学校、大学、勤務先で「金融教育」を受ける機会はありましたか。
ご家庭で保護者の方から「お金の管理」について教わる機会はありましたか。
▽学校等での金融教育経験
(図表9)金融教育の経験
▽家庭での金融教育経験
9(注)( )内は2016年調査
40
50
60
70
80
90
100
4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 121 月
2018年 2019年
(万件)
2017年 2020年
(図表10)金融教育のためのツール
各層向けのパンフレット
小中学生
高校生
大学生
大人
広報誌『くらし塾きんゆう塾』
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10(了)