8
SMBC日興証券は、三井住友フィナンシャルグループの一員として、証券の力に銀行の力を合わせ、私たちしかできない 価値創造に取り組んでいます。社会課題の解決に役立つ事業活動の資金を調達したい企業と、資金運用したい投資家を SMBC日興証券ならではのソリューションで結び付け、社会の持続的成長に貢献しています。 金融が社会に果たすべき役割と 金融仲介機能を果たして社会の発展に貢献 個 人 投 資 家や機 関 投 資 家、年 金 基 金、保 険、投 資 信 託などは、 資産を増やすとともに、社会にとって意義あることに資金を使いたいというニーズを持っています。 企 業や国、地 方 公 共 団 体、医 療 機 関、教 育 機 関などの発 行 体は、 自らの技術やサービスで社会課題の解決に貢献することを通じて、持続的に成長したいという思いを持っています。 SMBC日興証券は、投資家のさまざまな資金運用ニーズに的確なアドバイスを提供し、 資金調達やM&Aを通じて発行体の活動をサポートして、健全な金融仲介機能を果たすことで、 便利で快適な社会、安全・安心な社会、循環型社会・低炭素社会など、 投資家や発行体が描く未来を共有し、その実現に貢献しています。 工 場 02 テーマパーク 01 農 業 04 医 療・介 護 施 設 03 9 CSR REPORT 2015

金融が社会に果たすべき役割と SMBC日興証券のソリューション · 三井住友銀行の委託金融商品取引業者として、当社 が有する豊富な金融商品や証券取引業務に関する各種

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Page 1: 金融が社会に果たすべき役割と SMBC日興証券のソリューション · 三井住友銀行の委託金融商品取引業者として、当社 が有する豊富な金融商品や証券取引業務に関する各種

SMBC日興証券は、三井住友フィナンシャルグループの一員として、証券の力に銀行の力を合わせ、私たちしかできない価値創造に取り組んでいます。社会課題の解決に役立つ事業活動の資金を調達したい企業と、資金運用したい投資家をSMBC日興証券ならではのソリューションで結び付け、社会の持続的成長に貢献しています。

金融が社会に果たすべき役割と SMBC日興証券のソリューション

金融仲介機能を果たして社会の発展に貢献個人投資家や機関投資家、年金基金、保険、投資信託などは、資産を増やすとともに、社会にとって意義あることに資金を使いたいというニーズを持っています。企業や国、地方公共団体、医療機関、教育機関などの発行体は、自らの技術やサービスで社会課題の解決に貢献することを通じて、持続的に成長したいという思いを持っています。SMBC日興証券は、投資家のさまざまな資金運用ニーズに的確なアドバイスを提供し、資金調達やM&Aを通じて発行体の活動をサポートして、健全な金融仲介機能を果たすことで、便利で快適な社会、安全・安心な社会、循環型社会・低炭素社会など、投資家や発行体が描く未来を共有し、その実現に貢献しています。

工 場02

テーマパーク01

農 業04

医療・介護施設03

9 CSR REPORT 2015

Page 2: 金融が社会に果たすべき役割と SMBC日興証券のソリューション · 三井住友銀行の委託金融商品取引業者として、当社 が有する豊富な金融商品や証券取引業務に関する各種

金融が社会に果たすべき役割と SMBC日興証券のソリューション

道路社会インフラの整備

企業

M&Aアドバイザリ-

投資家企 業

お客様の様々なニーズにお応えする

各種商品・サービスのご提供

対 話

資金調達・合併/買収・事業拡大等のニーズ

ソリューションの提供

対 話

資産運用

金融商品、サービスの提供

企業

テーマパーク01

テーマパークに新たなアトラクションを建設する際、証券会社がテーマパークを運営する企業をサポートし、投資家を募ります。

製品を増産するための新工場建設資金を調達する際、証券会社が工場を建設したい企業をサポートし、投資家を募ります。

工 場02

医療・介護施設への安定的な投資、保有を行う「REIT」の投資資金の調達をサポートし、高齢化社会が進展する中で医療・介護業界と資本市場とを結びつける役割を証券会社が担っています。

医療・介護施設03

人口の増加が予想される中で、農業ビジネスの持続可能なビジネスの実践を促進するためのプロジェクト等を支援するために投資家から資金を募る

「アグリ・ボンド」の発行を証券会社がサポートし、農業ビジネスの発展を支援しています。

農 業04

電気自動車05

自動車メーカーが電気自動車のようなエコカーの研究開発に必要となる資金を調達する際に、証券会社が自動車メーカーをサポートし、投資家を募ります。

電気自動車05

電気の供給や、道路の整備など、公共サービスや社会インフラの整備にも、証券会社が投資家を募って調達した資金が使われています。

電 気06

電 気06

製薬メーカーが新薬の研究・開発を行う際に必要となる資金を調達する際、証券会社が製薬メーカーをサポートし、投資家を募ります。

製薬研究所07

製薬研究所07

ここで挙げている事例は、証券会社が行っている業務の一例です。

10CSR REPORT 2015

Page 3: 金融が社会に果たすべき役割と SMBC日興証券のソリューション · 三井住友銀行の委託金融商品取引業者として、当社 が有する豊富な金融商品や証券取引業務に関する各種

個人のお客様

金融が社会に果たすべき役割と

SMBC日興証券のソリューション

遺すニーズ

法人のお客様

三井住友銀行との銀証融合SMBC日興証券は、三井住友フィナンシャルグループの一員として、銀証融合ビジネスを追求し、あらゆるお客様のニーズにお応えする総合的な金融サービス、付加価値の高いソリューションを提供しています。

当社と三井住友銀行は、お客様のニーズに基づき、相互にお客様を紹介し、グループとして適切な商品・サービスの提供を行っています。三井住友銀行から紹介を受けたお客様に対して、各種金融商品・サービスを提供しており、三井住友銀行は当社が紹介したお客様に対して各種銀行取扱商品・サービスを提供しています。

●三井住友銀行がお客様の相続・資産継承ニーズ、堅実運用ニーズに対応し、当社はお客様の積極運用ニーズに対応しています。

● 当社、三井住友銀行、バークレイズ・バンク・ピーエルシーは、2010年7月以降、当社の専門部署を通じて、バークレイズ・バンク・ピーエルシーの世界有数の資産運用部門が有する独自機能とノウハウを活用した「インベストメント・ソリューション・サービス」を提供しています。

① 個人のお客様

●お客様の資金調達ニーズ、資産運用ニーズに両社が連携して対応するとともに、M&Aや新規株式公開等に係るコンサルティング、アドバイザリー業務を提供しています。

② 法人のお客様

紹介業務(個人・法人のお客様)

「遺すニーズ」への対応

積極的に増やすニーズ

堅実に増やすニーズ

金融商品仲介業務の提供

三井住友銀行の「積極的に増やすニーズ」をお持ちのお客様を当社に紹介

「積極的に増やすニーズ」への対応

当社の「遺すニーズ」をお持ちのお客様を

三井住友銀行に紹介

金融商品仲介商品供給

銀証連携サービスなど バンク&トレード 三井住友銀行ATMのSMBC日興証券店頭設置

グローバルな金融サービスの提供

資金調達(借入)ニーズ、資産運用ニーズ等

資金調達(エクイティファイナンス、新規株式公開等)ニーズ、資産運用ニーズ、

M&Aニーズ等

三井住友銀行の「資金調達(エクイティファイナンス、新規株式公開等)ニーズ、

M&Aニーズ等」をお持ちのお客様を当社に紹介

当社の「資金調達(借入)ニーズ、資産運用ニーズ等」を

お持ちのお客様を三井住友銀行に紹介

各種ニーズへの対応

金融商品仲介業務の提供

各種ニーズへの対応

11 CSR REPORT 2015

Page 4: 金融が社会に果たすべき役割と SMBC日興証券のソリューション · 三井住友銀行の委託金融商品取引業者として、当社 が有する豊富な金融商品や証券取引業務に関する各種

三井住友銀行の委託金融商品取引業者として、当社が有する豊富な金融商品や証券取引業務に関する各種インフラを三井住友銀行に供給しています。

三井住友銀行を通じて、法人および個人のお客様向けに、資金運用ニーズに適した商品・サービスを提供しています。

金融商品仲介業務

「バンク&トレード」は、当社の証券総合口座と三井住友銀行の普通預金口座をつなぐ、資産形成に便利なインターネット専用サービスです。

両社の口座残高をリアルタイムに一つの画面で照会できるなど、さまざまなメニューを提供しています。

バンク&トレード

当社はニューヨーク、ロンドン、香港、シンガポールおよび上海といった世界の金融都市において、三井住友銀行と協働しながら業務展開しています。世界で活躍するお客様のビジネス展開や企業価値の向上のお手伝いをするために、資金調達・運用、M&Aなど、さまざまなニーズに対して最適なソリューションを提供しています。

また、インドネシア、ベトナム、インドなどの今後さらなる成長が期待される国においても、合弁や業務提携を通じて業務展開を図り、世界最高水準の金融サービスをグローバルに提供しています。

グローバルな金融サービスの提供

本店、池袋支店、仙台支店、名古屋支店、大阪支店、神戸支店などの店舗内に、三井住友銀行のキャッシュカードや日興カードでの入出金などでご利用いただけるATMを設置しています。

店頭への三井住友銀行ATM設置

当社は金融商品取引業者として、三井住友銀行を含む一定の親法人などとの間で取引などを行うに際して、投資家保護や取引の公正性などを確保するため、金融商品取引法等に基づき、一定の弊害防止措置(いわゆる「ファイアーウォール規制」)が適用されます。

コンプライアンス面の対応銀証間のお客様の紹介に際しては、ファイアー

ウォール規制を遵守するため、お客様に対し、当社と三井住友銀行は別法人であり、紹介先での取引状況によって紹介元での取引で不利なお取り扱いをすることはないことなどをご説明の上、ご紹介に先立ち、お客様情報の共有に関する同意書をいただくこととしています。

ロンドン

ルクセンブルク

シドニー

ニューヨークサンフランシスコ上海香港

ジャカルタ

シンガポール

12CSR REPORT 2015

Page 5: 金融が社会に果たすべき役割と SMBC日興証券のソリューション · 三井住友銀行の委託金融商品取引業者として、当社 が有する豊富な金融商品や証券取引業務に関する各種

金融が社会に果たすべき役割と

SMBC日興証券のソリューション

上場企業・金融機関などのお客様に対して、資金調達や資金運用など幅広いご要望にお応えすべくトータルソリューションを提供しています。また、未公開企業のお客様の株式新規公開に際して、資本政策やグループ戦略

企業への価値提供企業の資金調達のサポートや情報開示のアドバイスなどを通じて企業と投資家を結び付ける役割を果たし、社会課題の解決に貢献する企業の事業活動を支援しています。

提案、情報開示に関する提案などお客様が上場するまでの全般的なサポート業務を行います。さらに、お客様の自社株の価値向上や資産保全、事業の承継といった観点からM&Aなども含めたさまざまな提案を行います。

SMBC日興証券が提供する価値

介護・医療サービス拡充に向けた取り組み

当社は、2015年3月に東京証券取引所に上場した、ヘルスケア施設特化型投資法人「ヘルスケア&メディカル投資法人(以下、同投資法人)」の主幹事を務めました。

同投資法人は、シップヘルスケアホールディングス株式会社、NECキャピタルソリューション株式会社および株式会社三井住友銀行の3社が主要スポンサーとなる、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、医療関連施設などのヘルスケア施設に特化して投資するものです。

政府の「日本再興戦略 ー JAPAN is BACK ー」においても、高齢者が安心して必要な医療・介護サービスを受けながら生活できる環境整備は不十分であるなどの認識が示されるなど、高齢化が引き起こす課題への対策が急務となっています。同投資法人への投資を通じてヘルスケア施設用不動産の新規開発、それらへの投融資やアドバイザリー業務を推進することで、国民一人一人が安心して生き生きと生活できる社会の実現を目指していきます。

● ヘルスケア&メディカル投資法人

上場を目指す企業の支援

三井住友銀行や日興アイ・アールと協働し、上場を目指す非上場企業のオーナーや経営層に対してセミナーやメールマガジンなどの情報提供行うサービスです。

社会課題の解決に資するような事業活動を行う企業の資金調達や成長を支援することで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

● IPOナビゲーター

社会システム研究所 副所長寺山 恵

(資産運用研究所 兼務)

日興リサーチセンターの取り組み

日興リサーチセンターでは、法人のお客様向けにESG情報開示を支援するサービスを提供しています。ESGとは環境、社会、ガバナンスを指します。欧米年金基金など長期投資家は企業のサステナビリティに着目していることから、ESG情報を求めています。わが国においても、2014年、責任ある機関投資家の諸原則(日本版スチュワードシップ・コード)が公表され、機関投資家に企業との「目的をもった対話」(コミュニケーション)を求めています。ESG情報の開示は、企業にとって、機関投資家とのコミュニケーションの第一歩となるでしょう。当社は、海外の機関投資家への現地ヒアリングを通じて最新情報を取得、それを反映したワークショップ形式の情報提供や、お客様ごとのESG情報開示レベルに関する分析レポートの提供を行っています。また、良きコーポレートガバナンスには経営の透明性が求められていることから、ESG情報開示を通じて、企業のコーポレートガバナンスも支援できると考えています。

● ESG情報開示支援サービスVOICE

13 CSR REPORT 2015

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●新規上場会社数および上場時公募額の推移

● 企業収益(全産業・全規模)

(年度)

(兆円) (%)経常利益 売上高経常利益率

0

10

20

30

40

50

60

70

80

012345678

01020304050607080

0

1

2

3

4

5

6

7

8

201220102009 2011 2013

48.443.7

32.1

45.2

62.2

3.53.2

2.33.3

4.7

次世代先端技術の開発支援

優れた技術を持つ技術者やベンチャー企業に対して「ヒト・モノ・資金」を総合的に支援することで、日本経済の活性化や日本への投資の促進に寄与すべく、2015年4月に、株式会社ユーグレナ、株式会社リバネスなどとともに設立したベンチャーキャピタルファンドです。ロボティクス、バイオ、アグリ、エネルギー、IoTなどの物理的な技術(=リアルテック)を用いて事業展開を目指すベンチャー企業を支援し、育成していくことを計画しています。

企業と証券会社を取り巻く環境の変化

● 株主還元

(年度)

(兆円)配当総額 自社株買い

201220102006 2008 20140

2

4

6

8

10

12

14

(年度)

(社) (10億円)新規上場会社数の推移 上場時公募額の推移

201220102009 2011 2013

66

2623

50

75

39

206

33

128

193

050100150200250300350400

01020304050607080

0

10

20

30

40

50

60

70

80

0

50

100

150

200

250

300

350

400

財務省が発表した、日本企業(全産業・全規模、ただし金融業・保険業を除く)の経常利益・売上高経常利益率はリーマン・ショック後の2009年から継続的に改善し、2013年度(速報値)ではいずれも約2倍に拡大しています。企業はこれらの収益の一部を株主への配当や自社株買いにより株主に還元しますが、企業の収益拡大だけでなく、増配や配当性向・総還元性向の目標を掲げる企業の増加もあり、日本経済新聞社による全上場企業(約3,600社)の実績・予想では2014年度に約13兆円に達すると推計されています。

また、未公開企業の株式上場に際して、証券会社は主幹事業務を担い、上場に至るまでのフォローや、株式公開後も密な関わりをもってさまざまな支援を行います。資金調達の一つの手段として株式公開(IPO:Initial Public Offering)を選択する企業の数もここ数年、確実に増えています。

(注)1.2013年度の経常利益、売上高経常利益率は速報値。 2.経常利益、売上高経常利益率は、金融業、保険業を除く。 (資料)財務省

(注)1.上場時公募には外国企業の本邦証券取引所への上場時の公募を含む。 2.新規上場会社数は、東京証券取引所第一部・第二部・マザーズ・JASDAQ  のみであり、他の国内証券取引所は含まない。 (出典)日本証券業協会:FactBook2014

● 次世代日本先端技術育成ファンド(通称:リアルテック育成ファンド)

14CSR REPORT 2015

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金融が社会に果たすべき役割と

SMBC日興証券のソリューション

当社では、多様化するお客様のニーズに応じた質の高い資産運用コンサルティングや相続対策等のコンサルティングを提供しています。

また、持続可能な社会の発展のために健全なお金

SRI(社会的責任投資)

当社では、企業の社会や環境への取り組みや事業活動での影響を考慮して投資対象を決める「SRI(社会的責任投資)」に早くから取り組んできました。現在当社では、環境関連投資信託と社会貢献型債券の取り扱いを通じて環境配慮型企業へ投資する機会を設け、環境配慮型企業の活動を支援しています。

当社では、1999年に日本で初めて投資信託に環境の視点を取り入れたSRIファンド「日興エコファンド」の取り扱いを開始しました。以来、環境保全技術がもたらす収益性に着目した「環境ビジネス株ファンド」や環境プロジェクトを支援する債券に投資する「環境支援債券ファンド」など、環境関連投資信託をお客様にご提供しています。

2010年2月からは、世界銀行との共同開発によるグリーンボンド(世界銀行が発行する債券の一種)に投資する世界初のファンド「SMBC・日興 世銀債ファンド(愛称:世界銀行グリーンファンド)」の取り扱いを開始しました。世界が直面している社会的課題の解決のために、このファンドの収益の一部を2010年から毎年日本ユニセフ協会、日本赤十字社に寄付を行っています。2014年11月には第4回として、1,282,614円の寄付贈呈を行いました。

環境関連投資信託当社では、2010年より社会貢献型債券として

「グリーンボンド」を取り扱っています。「グリーンボンド」とは、SMBC日興証券が取り扱う、環境保護への貢献を目指した債券の総称で、調達した資金の使い道を環境保護に関係する投融資に限定しているのが特長です。「グリーンボンド」の販売を通じて、ご購入いただく投資家の皆さまとともに、地球の持続可能な発展への貢献を目指してまいります。

また2013年には、調達した資金が他の事業にも関わりながら、途上国の農業ビジネスにおいて持続可能なビジネスの実践を促進するためのプロジェクトや貸付およびその他の金融支援に割り当てられる「アグリ・ボンド」の取り扱いを行いました。

社会貢献型債券

相続セミナー高齢化の進展や相続税・贈与税の改正を背景として、お客様の相

続・贈与に関する関心が高まっています。2014年度より、各支店において相続セミナーの開催を積極的に行っています。こうしたセミナーでは、税制の改正の内容と影響、改正に対応して相続対策をどのように立てていけばよいかという内容について、初めてのお客様でも分かりやすく解説しています。相続セミナーを通じて数多くのご相談が寄せられており、お客様の信頼にお応えできるよう、講師も日々自己研鑽に努めています。

セミナーの様子

投資家への価値提供さまざまな情報や金融商品の提供など資産運用のアドバイスを提供し、投資を通じて持続可能な社会の実現に貢献するとともに、中長期的なお客様の繁栄を支援しています。

SMBC日興証券が提供する価値 の流れをつくりだす社会的責任投資(SRI)や、証券や金融に対する正しい知識を社会に普及させるべく金融リテラシーの向上に向けた取り組みなどを行っています。

15 CSR REPORT 2015

Page 8: 金融が社会に果たすべき役割と SMBC日興証券のソリューション · 三井住友銀行の委託金融商品取引業者として、当社 が有する豊富な金融商品や証券取引業務に関する各種

NISA普及に向けた取り組み2014年3月26日、少額投資非課税制度「NISA」の普及に継続的に取り組むことを目的に、「NISA普及室」を新設いたしまし

た。投資経験の浅い層や投資未経験者層に対してNISAの普及促進を図るとともに、金融リテラシーの向上に貢献する活動に取り組んでいます。

当社は、2015年1月に株式会社オーシャナイズと提携し、大学生の金融リテラシー向上のためのプロジェクト(プロジェクト名称:UNISA(ユニーサ)※)を始動させました。本プロジェクトでは、専用Webサイト(http://unisa.jp)を立ち上げ、大学生向けに、大学生の現状に関するアンケート結果や、今後のライフプランを考える上で必要な情報、基本的な金融知識についての学習コンテンツなどを掲載しています。また、2015年2月13日(NISAの日)には、大学生の金融リテラシー向上を目的としたイベント“本日開講UNISA特別講義「誰も教えてくれなかった『お金』のこと」”を開催し、83名の大学生に参加いただき、『お金』のことについて学んでもらいました。

大学生への金融リテラシー普及プロジェクト

※「UNISA(ユニーサ)」とは大学生の金融リテラシー向上に資するためのプロジェクトの名称であり、 「University」と「NISA」を組み合わせて、SMBC日興証券NISA普及室とオーシャナイズがつくった造語です。

金融経済教育

当社では、学生・一般の方に、金融や経済に関する知識を深めていただくために企業見学・研修を行っています。プログラム内のセミナーや、東京証券取引所や当社の本支店などの見学を通じて、私たちの生活とお金、金融機関の役割や金融取引に関するさまざまな知識について、理解を深めていただいています。

また全国の本支店では、中学生・高校生を中心とした学生の皆さんを対象に企業見学や職場体験の受け入れを行っています。2014年度の

実施件数は51件でした。

企業見学・研修の受け入れ当社では、グループ会社の日興リサーチセンターと協力

して、大学や大学院に金融経済、証券投資などに関する講座を提供し、学生に一般教養としての証券知識を身に付けていただけるよう支援しています。これは2001年から始まった取り組みで、2014年度は23大学、23講座で1,072名の学生が受講しました。これまでの単位取得者累計は約20,400名(2015年4月1日現在)にのぼります。

大学への講座提供

研修の様子 大学での講義の様子

子どもたちの夏休み期間に、実体験型の社会学習プログラム、日興「家族でワクワク体験DAY」を2006年から全国の本支店で開催しています。本プログラムは、小学生とその家族が当社の本支店を訪れ、社員とのゲームや情報端末などを使った実体験、講義などを通じて、経済やお金の流れ、金融機関の社会的役割などを楽しみながら学んでいただける内容になっています。

2014年までの参加人数は大人・子ども合わせて延べ10,000名を超えました。

日興「家族でワクワク体験DAY」

名刺交換

証券や金融に関する正しい知識を社会に普及させるため、将来を担う次世代の若者たちから大人まで各世代に合わせて、さまざまな金融経済教育の啓発活動を積極的に行っています。

16CSR REPORT 2015