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メイン・フレーズ 4 小節目 1 拍目。まずは 4 弦 1f を人差指 で押さえる。 2 拍目の 4 弦 5f の 押 弦 時( 小 指 )には、人 差 指を 1f 上、 中指を 3f 上にキープさせよう。 メイン・フレーズ 2 小節目 1 拍目。指を開いて、1 弦 7f を 薬指で押さえよう。 ストレッチ・フォームをキープしたまま、小指を1 弦 9f に 移動する。左手親指の向きにも気をつけることが大切だ。 〜コラム 5 〜 ストレッチの極意は 親指の使い方にあり! ギターよりもフレットの間隔が広いベースで は、ストレッチが大変だ。しかし、ストレッチ は、ギターとの高速ユニゾンなどでよく登場す るので、超絶ベーシストを目指す者なら、必ず 覚えておかなければならない。メイン・フレー ズ 4 小節目1&2 拍目は、ロー・ポジションでの 大きなストレッチになっている。無駄な動きを 防ぐため、4 弦 1フレットに人差指を固定した まま、中指で 4 弦 3 フレット、小指で 4 弦 7 フ レットを押さえよう(写真①)。ネック裏に ある親指の位置や向きに気をつけて、 指を極限 まで広げて【 註】 みてほしい。腱鞘炎などのケ ガに十分注意しながら、練習しよう。 ストレッチしながら 小指をスムーズに動かそう! メイン・フレーズ 2 小節目 1 拍目では、1 弦 7 フレットを薬指、9 フレットを小指で押さえる が、小指の押弦が弱くなりやすいので、小指 を素早く的確に動かすように心掛けよう(写真 )。この時、指をしっかり開くことが大 切だ。大きなストレッチとなる 3 小節目 3&4 拍 目では、4 弦 5 フレットを薬指、3 フレットを中 指、1フレットを人差指で押さえる。注意点 1 を参考にしながら、指をできる限り広げてみ てほしい。ベースを自由自在に演奏できるよう になるためには、左手のストレッチを養うこと が大変重要である。焦らずじっくり取り組むべ し! ギターは縦移動主体で、ベースは横移動主体!? ポジショニングの違いを覚えよう A メジャー・スケールを一気に 2 オクターブ弾 く場合、ギターは人差指による 6 弦 5 フレッか ら始めて、1オクターブ上の 4 弦 7 フレット( 中 指 )を経由し、2 弦 10 フレット( 薬 指 )に着 地することが多い。一方、ベースはギターより も弦が少ないため、このようなポジションを取 れない。そこで考えられるパターンの一例とし て、4 弦 が 5 → 7 → 9 → 10 フレット、3 弦 が 7 → 9 → 11 → 12 フレット( ここで 1オクター ブ )、2 弦 が 9 → 11 → 12 フレット、 そして 1 弦が 9 → 11→ 13 →14フレットがある( 図1)。 このようにベースは横移動することが多いの で、横移動ポジションをしっかり覚えよう。 【指を極限まで広げて】ストレッチの限界に挑んで、ケガをしてしまっては元も子もない。練習前にしっかり準備運動を行ない、指を温めよう。また、いきなりストレッチを弾かず、簡単なフレーズから練習を始めると良い。

ギターは縦移動主体で、ベースは横移動主体!? ポジ …メイン・フレーズ4小節目1拍目。まずは4弦1fを人差指 で押さえる。2拍目の4弦5fの押弦時(小指)には、人差指を1f上、

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Page 1: ギターは縦移動主体で、ベースは横移動主体!? ポジ …メイン・フレーズ4小節目1拍目。まずは4弦1fを人差指 で押さえる。2拍目の4弦5fの押弦時(小指)には、人差指を1f上、

メイン・フレーズ4小節目1拍目。まずは4弦1fを人差指で押さえる。

2拍目の4弦5fの押弦時(小指)には、人差指を1f上、中指を3f上にキープさせよう。

メイン・フレーズ2小節目1拍目。指を開いて、1弦7fを薬指で押さえよう。

ストレッチ・フォームをキープしたまま、小指を1弦9fに移動する。左手親指の向きにも気をつけることが大切だ。

〜コラム5〜

ストレッチの極意は親指の使い方にあり! ギターよりもフレットの間隔が広いベースでは、ストレッチが大変だ。しかし、ストレッチは、ギターとの高速ユニゾンなどでよく登場するので、超絶ベーシストを目指す者なら、必ず覚えておかなければならない。メイン・フレーズ4小節目1&2拍目は、ロー・ポジションでの大きなストレッチになっている。無駄な動きを防ぐため、4弦1フレットに人差指を固定したまま、中指で4弦3フレット、小指で4弦7フレットを押さえよう(写真①&②)。ネック裏にある親指の位置や向きに気をつけて、指を極限まで広げて【註】みてほしい。腱鞘炎などのケガに十分注意しながら、練習しよう。

ストレッチしながら小指をスムーズに動かそう! メイン・フレーズ2小節目1拍目では、1弦7フレットを薬指、9フレットを小指で押さえるが、小指の押弦が弱くなりやすいので、小指を素早く的確に動かすように心掛けよう(写真③&④)。この時、指をしっかり開くことが大切だ。大きなストレッチとなる3小節目3&4拍目では、4弦5フレットを薬指、3フレットを中指、1フレットを人差指で押さえる。注意点1を参考にしながら、指をできる限り広げてみてほしい。ベースを自由自在に演奏できるようになるためには、左手のストレッチを養うことが大変重要である。焦らずじっくり取り組むべし!

ギターは縦移動主体で、ベースは横移動主体!?ポジショニングの違いを覚えよう

 Aメジャー・スケールを一気に2オクターブ弾く場合、ギターは人差指による6 弦5フレッから始めて、1オクターブ上の4 弦7フレット(中指)を経由し、2 弦10フレット(薬指)に着地することが多い。一方、ベースはギターよりも弦が少ないため、このようなポジションを取れない。そこで考えられるパターンの一例として、4 弦が 5 →7→ 9 →10フレット、3 弦が7→ 9 →11→12フレット(ここで1オクターブ )、2 弦が9 →11→12フレット、そして1弦が9→11→13→14フレットがある(図1)。このようにベースは横移動することが多いので、横移動ポジションをしっかり覚えよう。

【指を極限まで広げて】 ストレッチの限界に挑んで、ケガをしてしまっては元も子もない。練習前にしっかり準備運動を行ない、指を温めよう。また、いきなりストレッチを弾かず、簡単なフレーズから練習を始めると良い。