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741 東北学院時報 1 2017 (平成29) 9 15 日 発行 022‐264‐6468 振替口座 02240‐9‐883 〒980-8511 仙台市青葉 区土樋一丁目3番1号 電話022-264-6423 FAX 022-264-6478 編集兼発行人 松本 宣郎 法人事務局広報部 お電話相談窓口はこちら 大学・大学院 022‐264‐ 学長室事務課 (調査依頼・各種補助金) 6424 入試課(受験相談・資料請求) 6455 学生課(学生生活相談・奨学金) 6471 教務課 (成績・各種証明書発行・大学院相談) 6451 就職キャリア支援課 (求人依頼・就職相談) 6482 財務課(学納金・寄付申込) 6441 研究機関事務課 (公開講座・講演会) 6430 ご購読のお申し込み・同窓生の住 所変更、同窓会開催のご連絡は校 友課へ 中学・高校 022‐786‐1231 榴ケ岡高校 022‐372‐6611 幼 稚 園 022‐368‐8600 HEADLINE 89月合併号 夏のオープンキャンパス来場御礼 記念礼拝13時00分~、記念式13時30分~ 記念講話13時45分~ 10 14 ラーハウザー記念東北学院礼拝堂 (東北学院大学土樋キャンパス) 皆様の御参加をお待ちしております。 同日、六軒丁祭(大学祭)も開催しており ますので、御家族で御参加ください。 また、当日は平服でお越しください。 Heaton Butler & Bayne 調使使Heaton Butler & Bayne London New York art industry 使調泉・多賀城 キャンパス 調寿東北学院 ホームカミングデー 第18回 同窓祭日時 場所 問い合わせ 東北学院庶務部校友課(☎264 6468) 6 5 4 43 3 21 2 1 ヒートン・バトラー&バイン工房 1932 年の見本帳から

泉・多賀城 キャンパス 夏のオープンキャンパス来場御礼jihou.tohoku-gakuin.jp/archive/741/時報741号 P1.pdf()12017(平成29)年9月15日発行 東北学院時報

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Page 1: 泉・多賀城 キャンパス 夏のオープンキャンパス来場御礼jihou.tohoku-gakuin.jp/archive/741/時報741号 P1.pdf()12017(平成29)年9月15日発行 東北学院時報

第 741 号東 北 学 院 時 報( )1 2017(平成29)年9月15日 発行

☎022‐264‐6468振替口座 02240‐9‐883

  発   行  

〒980-8511 仙台市青葉区 土 樋 一 丁 目 3 番 1 号電 話 0 2 2 - 2 6 4 - 6 4 2 3F A X 0 2 2 - 2 6 4 - 6 4 7 8

編集兼発行人 松本 宣郎  編   集  法 人 事 務 局 広 報 部

お電話相談窓口はこちら大学・大学院 ☎022‐264‐学長室事務課(調査依頼・各種補助金) 6424入試課(受験相談・資料請求) 6455学生課(学生生活相談・奨学金) 6471教務課(成績・各種証明書発行・大学院相談) 6451就職キャリア支援課(求人依頼・就職相談) 6482財務課(学納金・寄付申込) 6441研究機関事務課(公開講座・講演会) 6430

ご購読のお申し込み・同窓生の住所変更、同窓会開催のご連絡は校友課へ

中学・高校 ☎022‐786‐1231榴ケ岡高校 ☎022‐372‐6611幼 稚 園 ☎022‐368‐8600

聖書のことば

あなた方の父は、願う前から、あなた方に必要な

ものをご存知なのだ

マタイによる福音書六:五ー八

祈り続ける学校~東北学院

東北学院は創立以来、いや創立前はなおのこと、三

校祖を始めとする数えられないほどの多くの人々の

「祈り」があったし、今もあるし、東北学院自体も祈り

続けている共同体であることを改めて心に留めると

ころである。入学式も「祈り」で始まり、各教育機関で

毎日の礼拝、やがて迎えるであろう卒業式も「祈り」

で始まり、頌栄、祝祷で終わるのである。

また、中高・榴ケ岡で実施している週一回少人数で

もたれる(中高であれば火曜日朝七時四十五分から十

分間)早天祈祷会がある。百年史によるならば、東北

学院が創立されて新しい校舎が建設された明治三十八

年からということであるから、かれこれ正式な形での

早天祈祷会は百年を超える歴史を数えるのである。そ

の日の礼拝に歌われる讃美歌の一節を歌い、旧約聖書

の「詩編」を交読後、講解、その後学校のことはもちろ

ん学生、生徒、園児のこと、そこに働く教職員のことを

祈り、最後は「主の祈り」を捧げて終えるのである。

しかしどうだろう。普通に考えると、いくら祈って

も目に見える形での劇的な変化は、ほとんど見られな

いのである。それよりは実質、実があると思われる朝

講習や部活動の朝練習、そもそも八時からの就業時間

前、朝会・礼拝前の慌ただしい時間帯は参加している

側からしてみても、必ずしも容易なことではないので

ある。ある人から見ると空しい行為に思え、せっかち

な人に言わせると祈る前に他にやることがある、とも

いわれかねないのである。

ところで私たちが、一般的に「祈る」という時は概ね

幸福追求・不安解消といった自分中心の祈りが基本に

なっている。例えば商売繁盛、無病息災、学業成就、家

内安全といった祈りである。自分中心の祈りであるが

ゆえ、時には他者の不幸を祈る、さらには他者を「呪う」

というような祈りもおこってくるのである。しかも時

と場合によって、その肝心な祈る対象がはっきりせず

クリスマスにはキリスト、初日の出には太陽、初詣に

は神社、葬式はお釈迦様、日常生活はお地蔵さんなど

など無数の、そして多様な祈る形態をみるのである。

その一方で東北学院の祈りは、ただ単に自分のこと

だけではない。前述の祈祷会よろしく自分以外のこ

と、友人のこと、この学校のこと、苦しみにある人の

ことも覚えて祈る。しかもその祈る対象も、頌栄の歌

詞にもある父・御子・御霊の三位一体の神に対して、

よい時もそうではない時も祈るのである。もっという

と、私たちの側が一方的な要望、要求を祈って終わり

ではなく、「神よ」と呼びかける対話形式、神との交わ

りを意味するのである。

私たちは祈ることができる神から祝福された唯一の

存在である。その新しい命を与えられ、生かされて生

きている共同体が東北学院である。今日の一日がどう

いう日になるのか、一か八かではなく今日も我々東北

学院全体が一丸となって心して神に祈りつつ、畏れを

もって御心に適う教育活動を行う学校なのである。

中学校・高等学校

宗教主任 松井

浩樹

HEADLINE

8月・9月合併号

夏のオープンキャンパス来場御礼大学での学びやキャンパスライフなど、東北学院大学

の魅力を広く伝える「夏のオープンキャンパス」が、七月

二十二日と二十三日の二日間、泉キャンパス(二十二日

のみ開催)と多賀城キャンパスで開催された。

初日の二十二日は朝から

厳しい暑さとなったが、泉

キャンパスでは開始時間

の九時前から高校生や保

護者が続々と来場。また、

二十二日は泉中央駅から

泉キャンパス間、泉キャン

パスから多賀城キャンパス

間を結んだ無料シャトル

バス。さらに、県内はもとよ

り東北各県からも無料送

迎バスを運行し、キャンパ

ス内は大勢の高校生や保

護者で賑わった。

キャンパス内ではブルー

のTシャツをまとった在学

生や教職員が案内役など

を務めたほか、泉・多賀城

の両キャンパスでは入試制

度についてより詳しく説明

する全学入試説明会をは

じめ、各学科の教育内容や

特色がわかる学科ガイダ

ンス、大学での授業を体験

できる模擬授業などが実

施され、参加した高校生た

ちはメモを取ったり、質問

をしたり、和やかな雰囲気

の中でも真剣に情報など

を聞き取っていた。

各キャンパスの会場内で

は、講師を招いてAO入試

対策講座(泉キャンパスの

み二十二日に開催)や就職・

進学セミナー、キャンパス

ツアー、奨学金や就職など

の各種相談コーナーが設

けられた。そのほか、ダンス

や吹奏楽などの学生サー

クル団体によるステージパ

フォーマンス、今年初めて

の体育会の練習風景など

の見学も実施され、文化・

スポーツ面でも高校生の見

学者が増えるなど、盛りだ

くさんのプログラムが実施

された。

酷暑の中、二日間で昨年

を上回る六千人を超す来

場者が泉・多賀城の両キャ

ンパスを訪れた「夏のオー

プンキャンパス」。

十月十四日(土)(土樋

キャンパス)、十五日(日)

(多賀城キャンパス)に「秋

のオープンキャンパス」が

開催される。

記念礼拝13時00分~、記念式13時30分~記念講話13時45分~

10月14日土ラーハウザー記念東北学院礼拝堂(東北学院大学土樋キャンパス)

皆様の御参加をお待ちしております。同日、六軒丁祭(大学祭)も開催しておりますので、御家族で御参加ください。また、当日は平服でお越しください。

ロンドンのヴィクトリア

朝以来の重要なステンド

グラス工房のヒートン・バ

トラー&バイン(H

eaton B

utler & B

ayne

)工

房(以下、HBB工房)の

一九三二年の商品見本帳

からの一枚。リンカーン大

学のジム・チェシャー准

教授が、三月十八日の本

学での「東北学院のステ

ンドグラス

十九世紀の

中世復興と物質文化」シ

ンポジウムのためにロン

ドンのヴィクトリア&ア

ルバート博物館で調査中

に発見したもので、本学

でのシンポジウムで初め

て発表されたものだった。

そのあと、本学のホーム

ページへの掲載のために

ヴィクトリア&アルバー

ト博物館に依頼していた

写真がこの度到着した。

一九三一年七月一日付の

横浜のシングルトン商会

からシュネーダー院長に

宛てた手紙によると、シュ

ネーダー院長が、ステンド

グラスのデザインは「ヒー

トン・バトラー&バイン

の一四〇六八番のスケッチ

に似たもの」にすること、

ただし「両側のそれぞれの

窓の光の中に巻物を抱え

るふたりの天使は省くこ

と」との指示が記されてお

り、シュネーダー院長がH

BB工房の見本のスケッ

チから選んだことが判る。

今回チェシャー准教

授がヴィクトリア&アル

バート博物館で発見し

たのは、一九三二年九月

発行のもので、シュネー

ダー院長が見た商品見

本ではないようだ。また

本院の五連窓ではなく、

三連窓のためのコンポジ

ションだが、一年違いで

あり、両者の昇天のキリ

ストは空間の幅の違いで

拡げた両手の高さが異

なるものの、体はポーズ

も衣紋線も同じで、中央

下のヨハネの肩から下

の体の向きが同じだけ

でなく、その向かって左

隣の使徒も全く同じ形

である。さらに上下にゴ

シックの建築モチーフの

トレサリーを置き、銘文

は下部の帯状のトレサ

リーの上に配するとこ

ろも共通しており、シュ

ネーダー院長はこのよう

な見本を見て、注文を出

したと推測できる。

この見本スケッチには右

下に工房名「ヒートン・バ

トラー&バイン(H

eaton Butler &

Bayne

)」と

「ロンドン

ニューヨーク

(London New

York

)」

との記載があるが、本学

のステンドグラスにも左

下に同じように慎ましや

かに工房名とロンドンと

の記載がある。ヴィクト

リア朝以来の近代のステ

ンドグラスはいまだ評価

は定まっていない。神の国

を再現する意味では「芸

術(art

)」であるが、集団

による分業制作である点

では産業(industry

)で

ある。その分業の様相も、

想像は付くものの、具体

的な仕事ぶりとその意味

についてはイギリスでも

研究されていないのが実

情といわれる。同じ下絵

スケッチが使い回しされ

たことも考えられ、個人の

画家が意欲的に采配をふ

るったことも考えられる。

しかし技術的には分業に

ならざるをえないわけで、

そういう時代にあって、東

北学院のHBB工房によ

るステンドグラスは、細部

まで疎かにされず、極め

て密度の高い作品である

ことは明らかである。HB

B工房のなかで、またイギ

リス近代のステンドグラ

スのなかでどういう位置

を占めるのか、今後の調査

が期待される。

泉・多賀城キャンパス

「昇天」ステンドグラスの検証と八

月一日から、礼拝堂を閉鎖しステン

ドグラスの修復作業に向けた取り外し

が行われた。最終日に当たる三日の十四時から十六時

まで、ステンドグラスを取り外して間近に見てもらお

うと一般にも公開された。開始当初は百人前後だった

が、最終的には百六十人以上の来場者が訪れた。

今回の修復作業は、これまで本学のステンドグラス

の調査・鑑定を行ってきた平山健雄氏が代表を務め、

国内随一のステンドグラス工房である「光ステンド工

房」が行う。平山氏は公開にあたっての解説で、「人間の

腰や膝が痛むように、ステンドグラスも八十から百年

ほど経過すると、支えていた鉛などの腐食や歪みが生

じてしまいます。その負荷によってステンドグラスが

破損してしまうことがあり、そうなる前に修復を行う

必要があります」と修復に至る背景を語った。

ステンドグラスを外す実作業が披露され、外したス

テンドグラスを間近に平山氏が細かく解説するなど、

大変珍しい修復作業をひと目見ようと集まった来場者

に向けてステンドグラスの魅力を伝えた。

一般的にステンドグラスの寿命は八十年から百年と

言われ、一世紀ごとに修復され続けているものは欧州

のカテドラルや教会にはたくさんあるとのこと。最後

に「次に修復が行われるであろう百年後の職人たちが、

前回はきちんと修復していたと思ってもらえるよう作

業を進めます」と結んだ。

翌八月四日、外されたすべてのステンドグラスは光

ステンド工房に向かって土樋キャンパスを出発。今後

七カ月かけて横浜市にある光ステンド工房で洗鉛製の

桟部分のトレースと修復、ステンドグラスそのものの

洗浄などの工程を経て、二〇一八年二月下旬に戻され、

再び取り付け作業が行われることになっている。

修復公開

東北学院ホームカミングデー(第18回同窓祭)

日時

場所

問い合わせ東北学院庶務部校友課(☎264-6468)

同窓会情報/TG交流ゴルフ大会/TG十五日会/支部・TG

会のご案内/訃報………………………………………………【6頁】

2017中学校・高等学校オープンスクール開催/2017榴ケ岡

高校オープンキャンパス開催/みやこイングリッシュキャンプ開催/

宮古・ニュートン・サマースクール開催/中高・榴ケ岡各種大会成

績報告/東北学院大学秋・冬オープンキャンパスお知らせ……【5頁】

災害ボランティアステーション支援活動の近況/東北学院の歴史刊行

のお知らせ/東北学院史資料センター主催公開シンポジウム/東北

学院史資料センター展示室展示替えのお知らせ/東北学院大学祭・

工学部祭お知らせ/阿部重樹教授表彰/寄付者ご芳名一覧……【4頁】

田口誠一先生逝去/宗教改革五百年祭ルターの「九十五ケ条の

論題」を記念して/第43回サマー・カレッジ公開講演開催/五

橋キャンパスレポート…………………………………………【3頁】

21世紀のキーテクノロジーを学ぶⅡ開催/経済学部共生社会経済

学科主催学生のための講演会開催/工学部環境建設工学科災害

対応マネジメント授業実施/榴ケ岡高校バスケットボール部国際

親善試合実施/東北学院大学応援デー開催………………【2頁】

夏のオープンキャンパス来場御礼/「昇天」ステンドグラス検証と修復

公開/東北学院ホームカミングデーお知らせ/聖書のことば……【1頁】

ヒートン・バトラー&バイン工房 1932年の見本帳から

ステンドグラス修復公開