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エネルギー変換工学 (熱機関を用いたエネルギー変換2)

エネルギー変換工学 6 (熱機関を用いたエネルギー変換2)Microsoft PowerPoint - ECB-6.ppt Created Date 10/2/2007 1:00:48 PM

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  • エネルギー変換工学6

    (熱機関を用いたエネルギー変換2)

  • 熱機関

    ・内燃熱機関

    ・間欠燃焼機関(容積型機関)

    ・連続燃焼機関(流動型機関)

    ・外燃熱機関

    ・蒸気原動機(ボイラー)

    ・スターリング機関

    ・圧縮着火機関(ディーゼル)

    ・火花点火機関(ガソリン)

    ・焼玉機関

    ・ガスタービン機関

    ・ロケット機関

    熱機関の分類

  • ディーゼル機関

    特徴:高い耐久性と省燃費性

    大型自動車(トラック・バス)

    鉄道車両

    建設機械

    農業用機械

    船舶、発電機、商用車 etc.• 軽油=ガソリンに比べて引火爆発の危険小

    戦車や軍用車両に多用

  • ディーゼルサイクル(等圧燃焼サイクル)

    • 0-1:吸気(空気)• 1-2:断熱圧縮• 2-3:燃料噴射・着火・等圧燃焼• 3-4:断熱膨張• 4-1:排気弁開• 1-0:排気

    1 2

    3 2

    / (

    / (

    V VV V

    圧縮比)

    噴射締切比,

    等圧膨張比)

    εσ

    P

    V1

    4

    2 3

    0 2Q

    1Q

    2V 1V

    T

    S1

    4

    2

    3

    0

    1Q

    2Q

    V=cons

    t

    P=cons

    t

    圧縮着火(ディーゼル)機関の理論サイクル

  • 1 3 2 2 4 1

    1 2 4 1 4 1

    1 3 2 3 2

    ( ), ( )

    ( )1 1

    ( ) ( )

    p v

    vth

    p

    Q mc T T Q mc T T

    Q Q c T T T TQ c T T T T

    ηκ

    = − = −

    − − −∴ = = − = −

    − −T

    S1

    4

    2

    3

    0

    1Q

    2Q

    V=cons

    t

    P=cons

    t

    1 1 1 113 3 3 2

    4 3 3 3 1 14 1 2 1

    V V V VT T T T T TV V V V

    − − − −−⎛ ⎞ ⎛ ⎞ ⎛ ⎞ ⎛ ⎞= = = = =⎜ ⎟ ⎜ ⎟ ⎜ ⎟ ⎜ ⎟

    ⎝ ⎠⎝ ⎠ ⎝ ⎠ ⎝ ⎠

    κ κ κ κκ κσε σ σ

    ε

    (σ 1の極限はOtto cycle)

    • 理論効率

    1 11 1 2 2

    1

    112 1 1

    2

    TV T V

    VT T TV

    κ κ

    κ

    κε

    − −

    =

    ⎛ ⎞∴ = =⎜ ⎟

    ⎝ ⎠

    3 4⇒  断熱変化

    1 2⇒  断熱変化

    2 2 3 3

    133 2 1

    2

    / / , V T V TV

    T T TV

    κε σ−

    =

    ∴ = =

    2 3⇒  等圧変化

    11 1 1

    1

    ( 1) 1 11 1

    ( ) ( 1)thT

    T − − −− −

    ∴ = − = −− −

    κ κ

    κ κ κ

    σ σηκ ε σ ε ε κ σ

  • 2

    1

    1 ( 1) 11

    ( 1)

    1 2

    ( 1) ( 1) ( 1)( 1) 1

    2! !( 1)

    ( 1) 1 ( 1)2! 12!

    0

    ( 1) 1 11, 1

    ( 1)

    n

    xxx

    x

    nx x x xn

    xx xx

    x

    xx

    − + −− = =

    <

    − − − ++ = + + + + +

    −+ ++ − −

    = = + +

    + − −→ ∴ =

    とおくと

    のとき 項級数から

    とすると

      

    κ κ

    κ

    κ

    κ κ

    σ

    σσκ σ κ

    κ κ κ κ κκ

    κ κκ κκ κ

    σκ κ σ

  • • 圧縮比εを上げれば高効率になる.• εがOtto cycleと等しいと理論効率はOtto

    cycleの方が上.• しかし, εをOtto cycle より大きくすることが

    できるため,熱効率は高い.

    • またσ=1に近い(Otto cycleに近い)程,熱効率は高い.

    1

    1 11

    ( 1)th −−

    = −−

    κ

    κ

    σηε κ σ

  • ガソリンエンジンとの比較

    • 圧縮時筒内が空気のみ圧縮比を18~22と高くできる(ガソリンエンジンは8~12)全域で排気圧が高い ターボチャージャーとの良相性

    • 空気過剰率が大きいため作動ガスの比熱比が高い高熱効率

    • 空燃比が高い CO、HCの発生は少ない• 出力制御=燃料噴射のみ スロットルバルブ不要

    ポンピングロスが小さい

    • 部分負荷時の燃料消費率が低く、燃費が良い• 高回転運転は不向きだが,低中回転のトルク特性に優れる

  • • 高い強度と剛性が必要で重量が大• 自己着火に必要な高温を高圧縮で作る 小

    型エンジンほどエネルギー損失大

    • 高圧縮 騒音、振動が大• 燃焼室内が空気過剰(窒素過多)でNOxが発

    生しやすい

    • 高地等低気圧では不完全燃焼 黒煙• 均一燃焼が難しい 黒煙等PM(粒状物質)

    が発生しやすい

  • 機関名称 火花点火機関 圧縮着火機関

    サイクル名称 オットーサイクル ディーゼル/サバテサイクル

    エンジン形式 2/4ストロークレシプロ,ロータリー

    2/4ストロークレシプロ

    燃料 石油(ガソリン,灯油,軽油)

    ガス(LNG/LPG)ディーゼル燃料(軽油,重油)

    燃焼方式 予混合気圧縮

    直接噴射

    空気圧縮,直接噴射

    間接噴射(予燃焼室,渦室,空気室)

    絞り損失 大きい(吸気量で出力制御) なし(燃料噴射量で出力制御)

    圧縮比ε 5~8 16~22

    ノッキング防止策 自発着火性を悪くする(オクタン価の調整)

    自発着火性を良くする(セタン価の調整)

    火花点火機関と圧縮着火機関との比較

    オクタン価が高いほどノッキングしにくい セタン価が高いほどノッキングしにくい

  • Sabathé Cycle(サバテサイクル:複合燃焼サイクル)• 高速ディーゼル機関の理論サイクル

    0-1:吸気(空気)1-2:断熱圧縮・(圧縮終了間際:燃料噴射開始)2-3:着火・等容燃焼3-4:等圧燃焼(燃料噴射終了)4-5:断熱膨張5-1:排気弁開1-0:排気

    P

    V1

    52

    4

    0 2Q

    1Q ′′

    2V 1V

    3

    1Q ′ T

    S1

    4

    2 3

    0

    1Q ′

    2Q

    V=V1,con

    st

    P=P3,con

    st

    5V=V 2,con

    st 1Q ′′

  • 1 1 1 3 2 4 3

    2 5 1

    5 12 1

    3 2 4 3

    5 1

    3 2 4 3

    ( ) ( )

    ( )

    ( )1 / 1

    ( ) ( )

    ( )1

    ( ) ( )

    v p

    v

    vth

    v p

    Q Q Q mc T T mc T T

    Q mc T Tmc T T

    Q Qmc T T mc T T

    T TT T T T

    η

    κ

    ′ ′′= + = − + −

    = −

    −∴ = − = −

    − + −

    −= −

    − + −   

    T

    S1

    4

    2 3

    0

    1Q ′

    2Q

    V=V1,con

    st

    P=P3,con

    st

    5V=V2,con

    st 1Q ′′

    • 理論効率 ηth

    1-2:断熱圧縮:2-3:等容燃焼:3-4:等圧燃焼:4-5:断熱膨張:

    1 2

    3 2 3 2

    4 3

    / (

    / /

    / (

    V VP P T TV V

    εξσ

    = =

    圧縮比)

    (圧力比)

    噴射締切比,

    等圧膨張比)

  • 1

    1 ( 1) 1

    ( 1) ( 1)th −−

    ∴ = −− + −

    κ

    κ

    ξσηε ξ κξ σ

    1

    11 1th −= −= のとき κη ε

    σ

    1

    1 11

    ( 1)1 th −

    −= −

    −= のとき

    κ

    κ

    σηε κ σ

    ξ

    (オットーサイクル)

    (ディーゼル サイクル)

    オットーサイクル,ディーゼルサイクルを包含する一般サイクル

  • 1σ =

    ηth

    圧縮比ε

    理論熱効率

    %80

    60

    40

    20

    01 5 9 13 17 21 25

    2σ =4σ =

    ディーゼルサイクルの範囲

    オットーサイクルの範囲

    ディーゼルサイクル

    オットーサイクル

  • バイオディーゼル燃料

    • バイオマス,特に植物の含有油脂を原料としたディーゼルエンジンを稼働させる軽油の代替燃料

    • 植物の光合成によりCO2を吸収し合成された油脂燃料

    • 燃焼させ発生したCO2はもともと大気中のもの地上のCO2を増加させない(カーボンニュートラル)

    • 再生可能エネルギーまたはリニューアブルエネルギー

    • 化石燃料の軽油をバイオディーゼル燃料で代替地球温暖化対策 (c.f.合成ガソリン)

  • バイオディーゼル燃料の種類と精製法

    • メチルエステル:植物(ナタネ・ヒマワリ・大豆・パーム)由来の油とメタノールを原料として合成

    • エチルエステル :植物油とエタノールを原料として合成( バイオエタノール:木材やサトウキビ、イネ、ソルガム(こうりゃん)から製造)

    • 炭化水素油 :植物油脂や魚油を分解して製造

  • 合成ガソリン synthetic gasoline

    • 天然ガス、石炭、オイル・シェールなど石油や石油製品以外のものから製造したガソリン

    • 化石燃料に含まれる

    エネルギー変換工学�6�(熱機関を用いたエネルギー変換2)ガソリン機関の燃焼法成層燃焼EGR:Exhaust Gas Recirculationガソリン機関の燃焼法:リーンバーンダイリューテッドバーン筒内直噴ガソリンエンジン�(三菱:GDI、トヨタ:D-4、ホンダ:i-VTEC I、日産:NEO Di)ディーゼル機関ディーゼルサイクル(等圧燃焼サイクル)ガソリンエンジンとの比較Sabathé Cycle(サバテサイクル:複合燃焼サイクル)バイオディーゼル燃料バイオディーゼル燃料の種類と精製法 合成ガソリン synthetic gasoline