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1 平成26年度 国際戦略推進人材育成事業 マレーシアの歴史と現在 Group A 発表の流れ マレーシアの概要と成立までの歴史 ルックイースト政策(東方政策) ビジョン2020 マレーシアの産業構造の特徴 研修を通しての気づき <マレーシアの歴史と現在> マレーシアの概要と成立までの歴史 マレーシアの概要 沖縄 約3,800㎞ (位置) 東南アジアの中心 マレーシアの概要 <面積> 約33万k㎡ <人口> 約3千万人 →日本の約1/4 →日本の約0.9倍 ※マレー系65%、中国系26%、インド系8%、その他1% <宗教> 国教はイスラム教 ※他に、仏教、キリスト教、ヒンドゥー教など <言語> 国語はマレー語 ※英語、中国語、タミル語なども広く使われている 略史 14世紀末頃 マラッカ王国の成立 16~17世紀 ポルトガル・オランダの進出 18世紀 イギリスによる植民地統治 1942~1945年 日本軍による占領 1963年 マレーシア成立 マレーシア成立までの歴史 (参考文献) マレーシアの歴史 ザイナル=アビディン=ビン=アブドゥル=ワーヒド編 山川出版社

マレーシアの歴史と現在...1 平成26年度国際戦略推進人材育成事業 マレーシアの歴史と現在 Group A 発表の流れ 1マレーシアの概要と成立までの歴史

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Page 1: マレーシアの歴史と現在...1 平成26年度国際戦略推進人材育成事業 マレーシアの歴史と現在 Group A 発表の流れ 1マレーシアの概要と成立までの歴史

1

平成26年度 国際戦略推進人材育成事業

マレーシアの歴史と現在

Group A

発表の流れ

1 マレーシアの概要と成立までの歴史

2 ルックイースト政策(東方政策)

3 ビジョン2020

4 マレーシアの産業構造の特徴

5 研修を通しての気づき

<マレーシアの歴史と現在>

1 マレーシアの概要と成立までの歴史

マレーシアの概要

沖縄

約3,800㎞

(位置)

東南アジアの中心

マレーシアの概要

<面積> 約33万k㎡

<人口> 約3千万人 →日本の約1/4

→日本の約0.9倍

※マレー系65%、中国系26%、インド系8%、その他1%

<宗教> 国教はイスラム教

※他に、仏教、キリスト教、ヒンドゥー教など

<言語> 国語はマレー語

※英語、中国語、タミル語なども広く使われている

年 略史

14世紀末頃 マラッカ王国の成立

16~17世紀 ポルトガル・オランダの進出

18世紀 イギリスによる植民地統治

1942~1945年 日本軍による占領

1963年 マレーシア成立

マレーシア成立までの歴史

(参考文献) マレーシアの歴史 ザイナル=アビディン=ビン=アブドゥル=ワーヒド編 山川出版社

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マラッカ王国の成立(14世紀末頃)

多くの商人や旅行者が往来

インド洋と南シナ海の中心に位置

海上貿易の中心地へ マラッカ

南シナ海

インド洋

マラッカ王国の成立(14世紀末頃)

イスラム教の保護

イスラム商人の存在

海上貿易とイスラム教の中心地へ

ポルトガル・オランダの進出(16世紀~17世紀)

マラッカ

オランダ1641年~

ポルトガル1511年~

海上貿易の中心地

占領

筆者撮影:マラッカ(オランダ広場)

イギリスによる植民地統治(1786年~)

インド、中国から労働者の受け入れ

イギリスによるマラッカ支配

多民族国家へ

日本軍による占領(1942~1945年)

日本軍によるマレー半島上陸

第2次世界大戦の開戦

日本軍の圧勝

ナショナリズムの高まり

マレーシアの成立(1963年)

シンガポールの分離・独立(1965年)

マラヤ連邦の独立(1957年)

マレーシアの成立(1963年)

マラヤ連合党が総選挙で勝利(1955年)

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2 ルックイースト政策(東方政策)

2-1 マハティールのルックイースト

第4代首相 マハティール(1981年就任)

これまで模範としていた国

イギリスなどの欧米諸国

今後模範とすべき国

戦後急速に発展した経済大国・日本

2-2 マレーシアの国内事情

民族間の所得格差

→ 民族紛争!

ブミプドラ政策(マレー人優遇政策)

いつまでたっても、中国系の経済支配から脱却できない!

マレー・ジレンマ競争力をつけなきゃ、自立ができない

強いところに逆らわないことで安定を保つ→競争を避け、自立を好まない

マレー・ジレンマ

2-3 ルックイースト政策の内容

1 日本人労働者の労働倫理や価値

観を取り入れる

2 日本企業の品質管理、技術革新

の姿勢を取り入れるべき!

→ 古来イスラム社会に存在していたもの

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3 ビジョン2020

3-1 ビジョン2020(1991年発表)

30年後には、先進国の仲間入りをする

先進国並みの経済発展と安定化を目指す文化的にも優れた国家を目指す民族関係なく、マレーシア国民を豊かにする!

3-2 ビジョン2020の具体的内容

マルチメディア・スーパー・コリド(MSC)

第二次産業と併せて新産業創出

(独)中小企業基盤整備機構HPより抜粋

クアラルンプール国際空港

ペトロナス・ツインタワー

国の経済発展の象徴づくり

4 マレーシアの産業構造の特徴

5.8 6.8

5.3 5.6 6.3 4.8

-1.5

7.2 5.1 5.6

-2.0

-1.0

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

6.0

7.0

8.0

4-1 マレーシアのGDPは安定成長

資料出所:2012年ジェトロ基礎的経済指標(長期統計)

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5

100157162

5641,706

2,7212,9573,124

3,8728,703

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000

ラオス

カンボジア

ブルネイ

ミャンマー

ベトナム

フィリピン

シンガポール

マレーシア

タイ

インドネシア

4-2 ASEAN諸国との経済規模の比較

日本のGDPは 59,640億米ドル:GDPは20分の1規模資料出所:2012年ジェトロ基礎的経済指標(長期統計)

8559311,3381,4982,3293,797

5,85110,298

39,35550,324

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000

ミャンマー

カンボジア

ラオス

ベトナム

フィリピン

インドネシア

タイ

マレーシア

ブルネイ

シンガポール

4-3 ASEAN諸国1人当たりGDPの推移USドル

1人当たりのGDPは1万USドルを超え第3位 日本は46,530.38ドル

資料出所:Economic Report2012/2013

マレーシアのイメージ

天然ゴムやパームオイル?

4-4 製造業が主要産業に成長(2012年)

サービス

55%製造業

25%

鉱業 9%

農業

7%

建設業 4%

1970年代から近年にかけ産業構造は大きく変化・第1次産業は29%→7%台・製造業は13.9%→25%台に大きく上昇

資料出所:マレーシア統計局

金額 構成比 金額 構成比

電気・電子製品 231,225 32.9 熱電子管およびチューブ 89,674 14.8

パーム油・同製品 73,263 10.4 石油製品 48,202 7.9

液化天然ガス(LNG) 55,526 7.9 原油 27,702 4.6

石油製品 47,633 6.8 通信機器 20,128 3.3

電気装置及びプリント

原油 31,951 4.6 基板 16,413 2.7

合計(その他含む) 702,188 100.0 合計(その他含む) 607,364 100.0

輸入輸出2012年 2012年

資料出所:2012 マレーシア統計局

(単位:100万リンギ. %)

4-5 電気・電子製品部門の輸出立国進出日系企業 : 1,409社

製造業 : 729社

非製造業(サービス業): 680社

4-6 日系企業の進出動向(2013年)

資料出所:ジェトロクアラルンプール

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6

16

20

48

49

55

56

66

71

0 20 40 60 80

政府の投資優遇…

安価なエネルギー…

良好な生活環境

親日的

治安・安全

インフラの充実

語学力

政治の安定

資料出所:マレーシア日本人商工会議所 日系企業アンケート(2013年5月)回答企業数 197社(複数回答)

3-6 投資先としての魅力

1 国際感覚・語学力の必要性

2 あらゆる分野に広がるハラル認証制度

3 民間資金の活用

4 研修を通しての出会い

研修を通しての気付き

気付き1 国際感覚・語学力の必要性気付き2 あらゆる分野に広がる

ハラル認証制度

ガントリークレーン52基(沖縄那覇港3基)

気付き3 民間資金の活用視察先:タンジュンペレパス港

気付き4 研修生との出会い

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ご静聴ありがとうございました