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住宅・リフォーム業界を巡る 現状と社会環境の変化 (参考図表) 資料3-2

住宅・リフォーム業界を巡る 現状と社会環境の変化 (参考図表) · 住宅・リフォーム業界を巡る 現状と社会環境の変化 (参考図表)

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住宅・リフォーム業界を巡る 現状と社会環境の変化

(参考図表)

資料3-2

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住宅・リフォーム業界を巡る 社会環境の変化

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0 200 400 600 800 1,000 1,20002004006008001,0001,2000

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

人口減少・高齢化の進展

我が国の人口は2010年をピークに減少し、少子・高齢化が進行。 生産年齢人口:2013年 7,900万人 → 2030年 6,773万人 高齢人口 :2013年 3,193万人 → 2030年 3,685万人 (高齢人口は2042年に3,878万人まで増加の見通し)

【日本の人口動態の推移と予測】

出典:「日本の統計2013(総務省)」、「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)(国立社会保障・人口問題研究所)」

0 200 400 600 800 1,000 1,20002004006008001,0001,2000

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

0 200 400 600 800 1,000 1,20002004006008001,0001,2000

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

2013年

男 女

2020年

男 女

2030年

男 女

・・・60代 ・・・30代

30代:1,228万人 60代:1,559万人 総人口:11,662万人

30代:1,387万人 60代:1,549万人 総人口:12,410万人

30代:1,674万人 60代:1,837万人 総人口:12,725万人

約300万人減少

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3

地域における人口分布の推移

出典:国土交通省「国土の長期展望」中間取りまとめ

東京、名古屋、大阪を中心とした三大都市圏で人口集中が継続。 2050年推計では、居住地域の6割以上の地点で現在の半分以下に人口が減少。また、現在人が

居住している地点の約2割は無居住化。 【2050年の人口増減状況(2005年を100とした場合)】

【人口増減割合別の地点数】

↑ 平均 25.5%

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4

高齢化の進展と都市部の状況

今後、高齢人口は東京圏での増加が突出。 高度経済成長期に立地した大規模団地では、同時期に入居した居住者が一斉に高齢化する

傾向。

【首都圏での高齢化の伸び率(後期高齢者の人口増加率)と大規模団地】

出典:国土交通省「社会資本整備審議会住宅宅地分科会」資料

【大規模団地における65歳以上の高齢者の割合の推移】

出典:国土交通省「国土の長期展望」中間取りまとめ

出典:東京都「多摩ニュータウン大規模住宅団地問題検討委員会」資料

【高齢人口(2005年を100)】

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人口減少に伴うサービス機能の低下

小規模な市区町村ほど人口の減少率が大きく、特に人口6,000~1万人の市区町村では、人口がおよそ半分に減少。

人口が一定規模を下回ると、維持できなくなるサービスが増え、そのことがさらなる人口流出を招く可能性がある。また、自治体のサービス維持・提供にかかる負担がさらに増大。

市町村では、中心部へのより集中した居住と、各種機能の集約等によるコンパクトシティの形成が不可欠。

出典:国土交通省「国土の長期展望」中間取りまとめ

(市町村を生活サービスの供給単位とした場合)

【市町村規模と提供できるサービス】 【市区町村の人口規模別の人口減少率】

人口減少率 (%)

市区町村の 人口規模

市町村規模 提供できるサービス 市町村規模 提供できるサービス

500人 各種食料品小売業 4,500人 - 12,500人 その他の老人福祉・介護事業

500人 その他の飲食料品小売業(コンビニ等)

6,500人 - 12,500人 銀行

500人 郵便局 7,500人 - 27,500人 葬儀業

500人 燃料小売業 9,500人 - 17,500人 病院

500人 一般診療所 9,500人 - 27,500人 保育所

500人 - 1,500人 理容業 12,500人 - 27,500人 介護老人保健施設

1,500人 美容業 12,500人 - 27,500人 不動産賃貸業

1,500人 - 3,500人 歯科診療所 22,500人 - 27,500人 訪問介護事業

2,500人 - 4,500人 介護老人福祉施設 27,500人 - 57,500人 介護療養型医療施設

3,500人 - 12,500人 野菜・果実小売業 32,500人 - 77,500人 百貨店・総合スーパー

3,500人 - 12,500人 鮮魚売業 77,500人 - 175,000人 有料老人ホーム

3,500人 - 12,500人 食肉小売業 (存在確率

50%)

(存在確率80%)

(存在確率50%)

(存在確率

80%)

一定人口規模で当該産業の事業所が存在する市町村数 一定人口規模の全市町村数 一定の人口規模の市町村のうち、当該産業の事業所が1つでも存在する市町村の割合(存在確率)が50%と80%を上回るような人口規模で、最も小さいもの(値は区間平均。例えば、0~1,000人の市町村で最初に50%を超えた場合は500人と表記)。

存在確率= ×100%

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住宅関連市場の将来動向

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住宅ストックの量的充足

平成20年(2008年)時点で、住宅ストック数(約5,760万戸)は、総世帯数(約5,000万世帯)に対し、約15%多く、量的には充足(平成20年時点での空き家率※は13.1%)。2030年には住宅戸数合計は6,000万戸を超え、総世帯数に対して住宅ストック数が約2割となる見込み。

7

17932109

2559

3106

35453861

42014588

50255389 5759 5985 6240

1865 21822532

2965 3284 3520 37814116 4436 4726 4997 5305 5123

0.96 0.971.01

1.05 1.08 1.10 1.11 1.11 1.13 1.14 1.15 1.131.22

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

7000

1958年 1963年 1968年 1973年 1978年 1983年 1988年 1993年 1998年 2003年 2008年 2020年 2030年

【住宅ストックと世帯数の推移】

住宅数 世帯数 1世帯当たり住宅数

出典:国土交通省「第1回 中古住宅の流通促進・活用に関する研究会」平成25年3月住宅ストック推計値)一般財団法人ベターリビング サステナブル居住研究センター作成世帯数推計値)国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計」(2014年4月推計)

(万戸・万世帯)

※空き家率:居住者のいない住宅から「一時的使用」「建築中」を除いた数を住宅ストック数で除した数値

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新築着工戸数の将来推計

民間推計では、2030年に新築着工戸数は70.5万戸まで減少の見込み。

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性能別に見た住宅ストックの状況

既存ストックの多くは、省エネや耐震性については、旧基準に対応するも耐震性の強化や省エネ化が必要。また、高齢者の居住する住宅のバリアフリー化も必ずしも進んでいるとは言えない状況。

バリアフリー:高齢者(65歳以上の者)の居住する住宅のバリアフリー化率(平成20年) 一定のバリアフリー:37% (平成32年目標:75%)、 高度のバリアフリー:9.5% (平成32年目標:25%) 一定のバリアフリー:①手すり(2カ所以上)又は②段差のない屋内の対応がなされている。 高度のバリアフリー:①手すり(2カ所以上)、②段差のない屋内、③廊下幅が車椅子通行可、3点全てに対応している。 出典:総務省「平成20年住宅・土地統計調査(一部特別集計)」

【省エネ基準から見た既存住宅の割合】 【耐震性の基準から見た既存住宅の割合 】

出典:総務省「平成20年住宅・土地統計調査(一部特別集計)」

出典:総務省「平成20年住宅・土地統計調査」をもとに、国土交通省推計

S57年 以降

S56年 以前

S57年以降 耐震性あり 約3,250万戸 (65.7%)

耐震性なし 約1,050万戸 (21.2%)

耐震性あり 約650万戸 (13.1%)

H4基準 19%

S55基準 37%

H11基準 5%

S55基準 以前の基準 (無断熱) 39%

9

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住宅の一次取得者層の所得低下

【30歳代男性の平均年収推移】

住宅の一次取得者層の大部分を占める30歳代の平均年収、金融資産はともに大きく減少。 同世代にとって新築住宅を取得することの困難さが顕著化。

513

431

589

498

400410420430440450460470480490500510520530540550560570580590600

30~34歳

35~39歳

出典:国税庁「民間給与実態統計調査」 出典:国土交通省「中古住宅・リフォームトータルプラン」参考データ集

【金融資産の推移(二人以上世帯のうち、勤労者世帯)】 (万円)

(出典) 総務省「貯蓄動向調査」(平成11年)、総務省「家計調査」(平成16年、平成21年) (注) 貯蓄動向調査と家計調査では、年齢階級の集計方法が異なる(貯蓄動向調査:5年ごと、 家計調査:10年ごと)ため、平成11年においては、年代ごとの加重平均を算出

10

(万円)

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消費者志向の変化

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消費者ニーズの変化①

出典:NRI「生活者1万人アンケート調査」

従来までの消費者のニーズは、「とにかく安くて経済的なもの」であったのに対し、近年、「多少値段が高くても品質が良いもの」や「安全性に配慮した商品」に変化。

38.4

17.0

61.7

37.8

18.2

61.3

35.6

17.6

58.1

33.5

16.6

57.7

29.1

14.4

52.6

0 10 20 30 40 50 60 70

安全性に配

慮して商品

を買う

環境保護に

配慮して商

品を買う

できるだけ

長く使えるも

のを買う

2000年 2003年 2006年 2009年 2012年 (%)

36.0

46.4

41.2

34.6

44.3

45.4

31.5

43.3

45.3

31.2

40.9

46.9

22.9

40.0

50.2

0 10 20 30 40 50 60 70

自分のライフ

スタイルにこ

だわって商品

を選ぶ

多少値段が

高くても、品

質の良いもの

を買う

とにかく安くて

経済的なもの

を買う

(%)出典:NRI「生活者1万人アンケート調査」

基本的な消費価値観の推移

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消費者ニーズの変化②

出典:NRI「生活者1万人アンケート調査」

「自分が気に入った付加価値には対価を払う」層が増加。 年代別にみると若年層は「こだわり」が強く、高齢層は「安さ」「利便性」を重視する傾向。

27

14

37

22

31

14

35

20

32

13

36

19

34

13

35

18

40

10

37

13

0 10 20 30 40 50

【安さ納得消費】

製品にこだわりはなく、

安ければよい

【徹底検索消費】

多くの情報を収集し、

置きに入りを安く買う

【利便性消費】

購入する際に

安さよりも利便性を重視

【プレミアム消費】

自分が気に入った付加

価値には対価を払う

4つの消費スタイル

2000年

2003年

2006年

2009年

2012年

(%)出典:NRI「生活者1万人アンケート調査」

20.8

16.2

18.9

29.4

26.2

27.4

22.6

22.9

20.7

20.6

21

16.8

22.4

11.4

15.2

13.3

19.9

22.2

17.6

21.8

15

16.7

11.8

13.6

11.1

11.2

10.9

10.8

10.1

9.3

37.3

31.1

28.5

31.1

30.1

35.1

33.3

38.8

36.1

39.9

42

40.6

39.1

41.8

38.2

28.6

32.8

30.4

21.9

21.8

22.5

27.4

26.5

29.5

28.3

25.8

31.6

27.7

36.7

37.3

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

全体

10代男性

10代女性

20代男性

20代女性

30代男性

30代女性

40代男性

40代女性

50代男性

50代女性

60代男性

60代女性

70代男性

70代女性

4つの消費スタイル(年代別 2012年)

プレミアム消費 徹底探索消費 利便性消費 安さ納得消費(%)(%)(%)(%)(%)

出典:NRI「生活者1万人アンケート調査」

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消費者ニーズの変化③

出典:NTTアド「東日本大震災による生活意識の変化に関する調査」

出典:住宅生産振興財団「総合住宅展示場来場者アンケート 2011調査報告書」

東日本大震災後の意識変化として、住まいについては、「省エネ性能」、「安全・安心」を重視する層が増加。

【震災後の商品・サービスの選択基準の変化】 (%)

※調査実施時期:2011年6月

【建築費がアップしても安全・安心な住宅をという意識の変化 (震災前との比較)】

【住宅の選定にあたっては耐震性能重視という意識の変化 (震災前との比較)】

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消費者ニーズの変化⑤

【中古物件を選択した理由】 ※中古住宅の 購入者が回答

出典:(株)ネクスト 「中古住宅売買を活性化させる 『建物検査』や『既存住宅売買瑕疵保険』についての、 認知度や理解、希望や不安に関する調査」(2013 年 3 月)

住宅の購入意識について、新築にこだわる層は減少し、「予算面」や「築年数よりもスペック重視」等の理由から、中古住宅へのシフトも見られる。

26.5%

30.7%

23.1%

26.6%

9.3%

7.9%

0.2%

0.3%

38.0%

21.5%

2.5%

12.9%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H20

H15 新築する

新築住宅

中古住宅

その他

まだ決めていない

不明

【消費者住宅購入意識調査(H15年・H20年比較)】

▲7.7p

出典:国土交通省「平成15年度住宅需要実態調査」、「平成20年度住生活総合調査」 ※今後5年間程度の間に、「家を新築する」「家を購入する」計画がある人が対象。

15 15

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リフォームビジネス市場

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新設住宅着工戸数・住宅リフォームの市場規模の推移

住宅の新設着工戸数は、1996年以降、緩やかに減少し、リーマンショックの影響で2009年に80万戸を割った。直近では消費税率引き上げによる駆け込み需要により98万戸の水準まで回復したが、長期的に見ると着工戸数は減少傾向の見通し。

住宅リフォームの2012年の市場規模は約6.7兆円と微増。民間調査では、市場の定義が異なるものの2016年の市場規模を8.7兆円(対2012年増減率10.7%増)と予測。

17

1,470

1,643

1,387

1,198 1,215 1,230 1,174 1,151 1,160 1,189

1,236 1,290

1,061 1,094

788 813 834 883

980

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13

(千戸)

(年)

【新設住宅着工戸数の推移】 【住宅リフォームの市場規模】

※推計には、分譲マンションの大規模修繕等共用部分のリフォーム、賃貸住宅所有者による賃貸住宅のリフォーム、外構等のエクステリア工事は含まれない

※ 「広義のリフォーム」は、戸数増を伴う増築・改築工事費と、リフォーム関連の家庭用耐久消費財、インテリア商品等の購入費を加えた金額

出典:国土交通省「建築着工統計年報」、総務省「家計調査年報」、 総務省

「全国人口・世帯数・人口動態表」等により、公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターが推計

出典:国土交通省「建築着工統計年報」

0.56 0.42 0.42 0.43 0.42

4.203.98

4.60 4.82 5.01

4.764.40

5.025.25

5.43

6.065.61

6.37 6.50 6.73

0

1

2

3

4

5

6

7

8

08 09 10 11 12

(兆円)

(年)

設備等の修繕維持費

増築・改築工事費

広義のリフォーム金額

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リフォームビジネス市場の担い手

リフォーム事業は、地場工務店やリフォーム専業者のほか、住宅メーカー、住宅設備・建材メーカーの系列企業など、様々な業態が参入している。

住宅リフォーム事業の総事業高約7.5兆円のうち、地場工務店の占める割合は約3.4兆円(約5割弱)。

出典:国土交通省「中古住宅・リフォームトータルプラン」参考データ集

【主要な住宅リフォーム業者】

18 18

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19

リフォーム事業者の特徴

出典:(株)リフォーム産業新聞社「住宅リフォーム市場データブック2014」

【一般社団法人 日本住宅リフォーム産業協会(JERCO) 会員173社の企業実態調査の特徴】

総売上高 リフォーム関連事業売上高 ()は前年比

中心単価

TOTO 4,763億円 2,581億円 (103.9%)

約150万円

LIXIL 8,741億円 2,480億円 (100.8%)

約350万円

パナソニック

7兆3,030億円 (うちエコソリューションズ社

1兆7700億円)

2,120億円 (111.6%)

約400万円

【大手建材メーカーのリフォーム関連事業の状況(2012年度)】

出典: (株)富士経済「新・住宅リフォーム市場の現状と将来性2013 」、各社ホームページ

売上高 平均4.6億円 (リフォーム部門)

社員1人あたりの売上高 平均2,732万円

平均受注単価 158.8万円 (中央値80万円、 最頻値50万円)

リフォーム 売上高(A) (億円)

対会社売上 リフォーム(B)

比率

平均工事 単価

(万円) (A÷B)

生産効率 (万円) (A÷C)

従業員数(C) (人)

住友不動産 1,129.1 15.32% 490.9 5,132.3 2,200

積水ハウス 1115.5 6.91% - 5,738.2 1,944

積水化学 工業 958.0 9.28% 73.7 4,165.2 2,300

大和ハウス 764.7 3.81% 142.9 4,779.4 1,600

ミサワ ホーム 648.3 16.43% 85.3 4,231.7 1,532

住友林業 541.7 6.41% 156.6 3,682.5 1,471

パナホーム 472.9 16.34% 110.0 8,598.2 550 ※営業のみ

旭化成 463.1 9.52% 201.3 7,505.7 617

三井不動産 358.7 2.48% 208.5 4,321.7 830

【大手住宅関連企業のリフォーム関連事業の状況】

大手住宅メーカーは、会社売上高に占めるリフォーム事業の比率は2割以下であり、業界として新築重視の傾向。

工務店は、平均受注単価が小規模となっている。 大手建材メーカーは会社売上高に占めるリフォーム事業の比率は、依然として低い。

出典:一般社団法人日本増改築産業協会「JERCOリフォームハンドブック」

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20

リフォームの施主の特性

リフォームの施主は60代が最も多く、全体の約4割を占める。また、約半数は初めてのリフォーム。リフォーム受注にあたっては、リピーターの獲得が重要との声が強い。

リフォームの受注が多い部位はキッチン、トイレ、浴室といった水廻り。

出典:国土交通省「平成24年度住宅市場動向調査報告書」

順位 部位 全体 住宅の建て方別

戸建て 集合住宅

1 キッチン 39.8% 35.4% 54.4%

2 トイレ 28.5% 25.2% 40.8%

3 浴室 27.5% 27.2% 35.9%

4 居間 27.5% 25.7% 30.1%

5 ダイニング 23.2% 18.7% 36.9%

6 外壁 22.3% 27.7% 0.0%

7 屋根 16.8% 20.7% 1.9%

8 すべての部屋 14.6% 11.0% 27.2%

9 玄関 13.3% 13.5% 12.6%

10 和室 11.5% 11.5% 11.7%

11 給湯器 10.9% 11.2% 10.7%

12 子供部屋 8.8% 7.2% 14.6%

13 主寝室 8.0% 6.2% 14.6%

14 収納 7.2% 6.0% 12.6%

15 その他 7.2% 7.2% 7.8%

16 門・へい 7.0% 9.0% 0.0%

17 車庫・物置 5.1% 6.2% 1.0%

18 高齢者居室 1.4% 1.2% 1.9% 5.3

2.1

2.7

7.2

13.5

14.5

54.1

0 10 20 30 40 50 60出典:国土交通省「平成24年度住宅市場動向調査報告書」

(%)

【前回のリフォーム時期】 今回が初めて

5年以内

10年以内

15年以内

20年以内

20年ぶり以前

不明

【リフォームの部位】

0.87.3

8.5

7.5

7.0

7.1

11.8

12.2

13.4

12.6

15.0

27.7

29.4

27.2

37.2

36.0

38.2

37.0

39.8

34.8

34.0

12.0

12.3

10.1

7.9

7.1

2.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H24(n=1529)

H23(n=1184)

H22(n=1032)

H21(n= 911 )

H20(n=1078)

【施主の年齢】

20才 30才代 40才代 50才代 60才代 70才代 不明

出典:一般社団法人住宅リフォーム推進協議会「平成24年度住宅リフォーム実例調査報告書」

Page 22: 住宅・リフォーム業界を巡る 現状と社会環境の変化 (参考図表) · 住宅・リフォーム業界を巡る 現状と社会環境の変化 (参考図表)

リフォームに対する消費者の要望

リフォームに当たり、半数近くが「適正価格がわからない(不透明)」と回答。「適正な施工」、「誠意ある対応」、「業者選び」などリフォーム業者に関わる点について心配している。

【リフォームの際の不安や心配事】

21 21 出典:一般社団法人住宅リフォーム推進協議会「インターネットによる住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する第8回調査報告書」

出典:国土交通省「中古住宅・リフォームトータルプラン参考資料」

【中古住宅購入時に求めるサービス】

7.7

0.5

10.8

11.9

12.6

12.7

15.9

18.2

19.1

25.1

25.6

27.0

28.4

40.2

47.0

8.2

0.6

11.2

10.7

9.8

9.6

16.0

12.5

14.3

29.5

20.7

25.7

29.8

39.4

50.8

0 10 20 30 40 50 60

不安や心配に思うことはない

その他

施工中の変更や追加を対応してもらえるか

デザインが気に入ったものになるか

専門知識がなくても業者とうまく コミュニケーションが図れるか

予定していた箇所以上に業者に 勧められると断れない

業者選び、手続きについて 相談できる人がいない

減税措置や補助制度などどのような 支援制度があるのか

業者選び、手続きがよくわからない

費用がかかる

業者選び、手続きが面倒そう

業者が誠意をもって行ってくれるか

いろんな業者特徴を比較しにくい

施工が適正に行われるか

見積もりの相場や適正価格がわからない

平成22年調査

(n=1078)

平成24年調査

(n=1000)

(%)

Page 23: 住宅・リフォーム業界を巡る 現状と社会環境の変化 (参考図表) · 住宅・リフォーム業界を巡る 現状と社会環境の変化 (参考図表)

22

リフォーム事業の担い手について

出典:文部科学省「学校基本調査」

0

10000

20000

30000

40000

50000

60000

70000

80000

平成4年 平成9年 平成14年 平成21年

大学院

大学・短大

高等専門学校

高等学校 理工系:1,718

理工系:9,540

理工系:12,009

理工系:1,868

理工系:8,774

理工系:6,557

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

H2 H12H22 H2 H12H22 H2 H12H22 H2 H12H22 H2 H12H22 H2 H12H22

10代 20代 30代 40代 50代 60代以上

技術者

技能系労働者

出典:総務省「国勢調査」

建設産業の就業者数の推移をみると、技術者は特に30~40代で減少、また技能労働者は若年層が減少し、高齢化が進展。

新規学卒者の理工系入職者数の最近の推移をみると、大学等は微減、高校は半減。

【建設産業就業者の年齢構成】 【学歴別建設業新規入職者数の推移】 (人) (千人)