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回答者の所属組織からみると、熊本県(20%)、北海道(16%)、山口県(14%)の地域の回
答割合が比較的高い。
全国ホームヘルパー協議会
新型コロナウイルス感染症によるホームヘルパー業務への
影響等に関する緊急アンケート集計結果
所属する事業所等について
1 調査目的
新型コロナウイルス感染症の発生に伴い、訪問介護の業務や事業所への影響を把握し、厚生労
働省に情報を提供するとともに、今後、必要になる対応を依頼することを目的として、緊急のア
ンケート調査を実施した。
2 調査対象・方法
道府県ホームヘルプ協議会(23道府県)を通じて、全国ホームヘルパー協議会の会員に対し、
Webアンケートの協力を依頼した。
4 調査期間
令和2年3月17日~23日
5 回収状況
回答数 256
1.所属する道府県ヘルパー協
北海道
16%
青森県
1% 岩手県
1%
群馬県
1%
静岡県
8% 富山県
5%
石川県
4%
岐阜県
0%愛知県
5%滋賀県
1%京都府
6%
鳥取県
2%
広島県
4%
山口県
14%
愛媛県
3%
高知県
2%
熊本県
20%
宮崎県
5%
3.経営主体の規模
回答者の所属組織は、社会福祉協議会の
割合が最も高く(36%)、次に社会福祉協
議会以外の社会福祉法人、株式会社等の割
合となる。その他には、医療法人、社団法
人、財団法人、社団法人、生協、農協、
NPO、地方公共団体等が含まれる。
回答者の事業所の経営主体は、従業員が
5人以上100人未満の中小規模の組織の割
合が最も高い(61%)。
3.事業所の利用者数
2.事業所の経営主体
事業者の利用者数は、「40人超80人以下」のところが33%と最も多く、「20人超40人以下」
(24%)、「20人以下」(21%)、「80人超」(22%)の順で割合が高い。
大規模の組織
(100人以上)
31%
中小規模の
組織(100
人未満)
61%
小規模の
組織(5
人以下)
8%
20人以下
21%
20人超40人
以下
24%
40人超80人
以下
33%
80人超
22%
社会福祉協
議会
36%
社会福祉法
人(社会福
祉協議会以
外)
29%
株式会社等
17%
その他
18%
1%6%2%
介護用マスクと消毒用アルコール液は、すでに備蓄がなくなっていると回答している事業所が
複数あった。2~3週間程度でなくなるとの回答まで含めると、とくに介護用マスクの入手が困難
になっている傾向がみられる。
衛生用品の保有状況等について
4.衛生用品等の現在の保有状況(マスク、消毒用アルコール液、グローブ(介護用手袋))
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
その他
半年以上対応できる
2~3か月程度は対応できる
1か月程度は対応できる
2~3週間程度でなくなる
1週間以内でなくなる
すでにない
3
33
92
84
32
9
3
0
18
50
86
55
21
26
0
7
38
82
71
23
35
マスク 消毒用アルコール液 グローブ(介護用手袋)
回答数
すでにない
13%
1週間以
内でなく
なる
9%
2~3週間程度
でなくなる
28%
1か月程度は
対応できる
32%
2~3か月程度
は対応できる
15%
半年以上対応できる
3%
介護用マスク
すでにない
10%
1週間以内で
なくなる
8%
2~3週間程度
でなくなる
21%1か月程度は
対応できる
34%
2~3か月程度
は対応できる
20%
半年以上対応
できる
7%
消毒用アルコール液
すでにない
1%
1週間以内でなくなる
4%
2~3週間程度でな
くなる
13%1か月程度は対
応できる
33%
2~3か月程度は対
応できる
36%
半年以上対応
できる
13%
グローブ(介護用手袋)
回答数
9
6
4
3
2
2
回答数
7
8
3
洗ったり、消毒したり、マスクにガーゼを
入れるなどして再利用するようになった
マスクの使用枚数を増やした
マスク、消毒液、グローブ以外で不足しているものとしては、介護用エプロンやペーパータオ
ル等の紙、ガーゼ類を指摘する回答が複数あった。
内容
介護用エプロン
ペーパータオル
ティッシュペーパー、トイレットペーパー
ガーゼ類
体温計
手洗い用せっけん
6-1.介護マスクの使い方の変化 6-2.使い方がどのように変わったか(自由回答か
ら主なもの)
手作りマスクで対応している
職員が個人的に対応している
訪問ごとに換えずに1日1枚の使用を基本に
した
必要に応じて使用していたマスクを全員着
用を義務付け
新型コロナウイルス感染症の発生前と発生後では、マスクの使い方が変わったとの回答割合が
約8割と高い。
発生前からマスクを使用していたところは、マスクの交換をやめ、1日1枚のマスク使用とした
り、マスクを洗ったり消毒するなど再利用をするなど、使用の抑制を行っているところが多く、
発生前にマスクの使用を必須としていなかったところは、訪問時に必ずマスクを使用するように
なったとの回答があった。
90
41
45
内容
5.その他、足りなくなってるもの(自由回答から主なもの)
変わった
78%
変わらない
22%
8-2.必要量、要望量は満たされたか8-1.自治体から衛生用品等の提供を受け
たか
7.1日当たりの貴事業所全体の介護用マスクの使用量(枚数)
1事業所が1日当たりに使用する介護用マスクは、11枚~20枚程度の割合が高かった。
自治体から衛生用品等の提供を受けたとの回答は、2割程度にとどまっている。
提供を受けたところでは、マスクと消毒液の2種類あり、そのほとんどがマスクの配布である。
自治体からの提供があっても必要量、要望量は満たされていないとの回答が多かった。
0 10 20 30 40 50 60 70
5枚以内
6枚~10枚
11枚~20枚
21枚~30枚
31枚~40枚
41枚~50枚
51枚以上
37
62
63
27
13
17
15
回答数
受けた
19%
受けてい
ない
80%
不明
1% 必要量、要望量は満た
された
10%
必要量、
要望量は
満たされ
なかった
90%
提供を受けた衛生用品の種類、提供方法、提供量
○提供されたのはマスクであり、消毒液の提供があったとの回答も2件あった
○郵送で配布されたケースが多く、直接、市役所に取りに行ったケースもあった
○事前の保有状況等の調査があり、それに基づいて配布されたケースがあるが、必要とされた
量が配布されているわけではない
○提供されたマスクの量は、10枚程度~200枚以上と、自治体によって様々
当該市町村及び特別区内で通所介護等の利用者の利用停止や通所介護等の事業所休業に伴い、
訪問介護サービスの提供を依頼されたところは少なく、一方、「依頼あり」との回答は1割程度で
あった。
依頼があり、自分の事業所でサービスを提供した一部では、人件費が必要になったことが確認
されたものの、その他の特別な追加費用等は確認されなかった。
10.通所介護の休業等による他の事業所での訪問介護サービスの提供について
訪問介護サービスの利用状況等について
9.通所介護の休業等による訪問介護サービスの提供について
当該市町村及び特別区内で通所介護等の利用者の利用停止や通所介護等の事業所休業に伴い、
他の事業所で訪問介護サービスを提供したケースがあるとの回答がわずかにあった。
依頼なし
89%
依頼あり(対応
あり)
11%
依頼あり(対応不可)
0%
ある
3%
ない
76%
わからない
21%
回答数
66
39
42
10
2
2
内容
人員基準緩和
衛生用品等の購入に伴う補助金等
緊急時対応に伴う報酬上の評価(加算等)
感染防止対策に必要になる衛生用品等の支給
事務手続きの簡素化
13-1.訪問介護利用者における影響の有無について
医療関係者との連携システムづくり
緊急で対応する場合の訪問介護員の人員配置基準の緩和や感染防止対策のために必要となる経
費に対する補助金等の創設を求める回答が複数みられた。
また、そもそも人材が不足しており、緊急時であっても対応が困難である現状を訴える回答も
散見された。
12.通所介護等の利用者を訪問介護で対応する場合の国に求める支援策(自由回答より主なも
の)
新型コロナウイルス感染症の発生前と変わらないとの回答が8割以上となった一方、利用者が
減ったとの回答が16%であった。
11.利用者の利用停止、事業所の休業状況等に関する自治体からの情報提供
利用者の利用停止、事業所の休業状況等に関して、自治体からの情報提供があったと回答した
割合は、12%であった。
ある
12%
ない
53%
該当がない
35%
これまで
と変わら
ない
83%
利用者が
減った
16%
利用者が
増えた
1%
回答数
31
5
14-1.利用者が発熱等で自主的に利用を
断ったケースの有無について
14-2.毎年のインフルエンザと比較した
場合、印象について
「ある」との回答が13%あった。 「ある」と回答者の印象としては、通年
のインフルエンザの状況と変わらないと思
うとの回答が8割弱だった。
利用者が増えたとの回答は少ないが、理由としては、通所介護の休業のためとの回答が複数あ
り、その他、新型コロナウイルス感染症の関係で入所、入院の予定が伸びてしまった高齢者に対
応したケースがあった。また、通所介護の休業については、期間が長引くと入浴ニーズが高ま
り、訪問介護の利用が増える可能性を指摘する回答もあった。
「減った」との回答理由(自由回答より主なもの)
感染防止のための利用休止の申し入れ
利用者が減った理由としては、利用者や利用者の家族が、感染防止のために外部の人との接触
を避けるために休止を申し出たためとの回答が複数みられた。また、障害者への同行援護も外出
控えから利用が減ったところが発生している。
その他、デイ休業や高齢者住宅への出入り禁止となったことで利用者が家族宅へ行ったケース
や、家族が休業となり在宅となったことで利用休止となったケースもあった。
外出(公共施設の利用休止、行事が中止、病院受診等)控えと
なり障害者への同行援護が減少
13-2.訪問介護利用者が減った理由、増えた理由
ある
13%
ない
87%
多いと
思う
27%変わら
ないと
思う
73%
出勤できなくなった職員数は最小1人、最高5人となり、これは総職員数でいうと、最小5%~
最高25%の割合となった。
同様に、シフトを変える職員が出たとの回答の内訳をみると、最小1人、最高7人となり、これ
は総職員数でいうと、最小5%~最高33%の割合になった。
15.新型コロナウイルス感染防止の観点から訪問を控えてほしいとの利用者等からの要望等の有
無
「あった」との回答割合が4分の1を占めた。
16-1.職員における新型コロナウイルス感染症の影響について
16-2.上記該当職員の数と全体の職員数に対する割合
約7割は、「とくに影響はない」と回答したが、約1割は出勤できなくなる職員が発生し、約2
割はシフトを変えるなどの対応が必要になった職員が発生したとの回答となった。
あった
29%
なかった
71%
とくに影響
はない
69%
学校休校な
どで出勤で
きなくなる
職員が出た
10%
シフトを変える職
員が出た
21%
0
2
4
6
8
10
12
14
1人 2人 3人 4人 5人 6人 7人 10人
11
4 4
12
1 1
14
12
9
21
3
出勤不可 シフト変更
回答数
25
16
28
8
5
5
5
1
3
17.その他、国に要望したい事項等(自由回答より主なもの)
迅速な情報開示
事務手続きの簡略化
複数の記述があったのが、衛生用品等の支給、人員基準の緩和、リスクのある特別な対応に関
する報酬上の評価、業務停止になった場合の運営費補償等であった。
内容
介護施設・介護事業所へのマスク、消毒用アルコール支給、安定的供給
人員基準の緩和
特別な対応に対する評価(加算、補助金等)
事業所が業務停止になった場合の運営費補償
金銭的なものよりも職員および利用者の安全確保のための対策
ヘルパーの中から罹患者が出た場合の対応策
職員が休みたくても休めない状況の改善