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www.talend.com ©Talend 2018. JP
グローバルショッピングコミュニティをデータで支援
“Talend Cloudを使うとオンプレミスのシステムをSalesforceに容易に統合できるので、より良い製品作りと、購買客と小売店への良いサービス提供にリソースを集中させることができます。
ケーススタディ
業界• 小売/Eコマース
概要• 本社:オーストリア
• 従業員1,001~5,000人規模
ユースケース• カスタマーエクスペリエンス
• セールス/マーケティングの効率化
課題• オンプレミスのデータベースを
SalesforceのMarketing Cloudと Sales Cloudに統合
使用するTalend製品
• Talend Cloud
成果• 80ギガバイトのデータと4,500万
件のオブジェクトの統合を高速化
• クラウドプロジェクト稼働まで期間 を3か月から6週間へ短縮
• 買い物客600万人へのサービスを 向上し、店舗7万店の売り上げを増加
”Lyoness社 ソフトウェア開発担当ディレクター Stephan Kochauf氏
通常、買い物ではお金が出ていくものですが、Lyoness社のサービスを利用すると、買い物でお金が戻ってきます。当社は、消費者と小売店をつなぐ、マルチセクターのグローバルショッピングコミュニティを運営する会社で、2003年に設立されました。現在、顧客は約600万人を数え、世界47か国、7万店以上の加盟店がLyonessの顧客だけに提供するキャッシュバックやショッピングポイントなどの買い物特典が受けることができます。Lyoness社は、チェーン店、中堅・中小企業、オンラインショップのネットワーク上に30万か所以上の受け入れポイントを展開しており、顧客は世界中のあらゆる場所から買い物を楽しむことができます。
Salesforceとの統合プロセスの加速Lyoness社は、社内システムに大量のデータを保持していましたが、買い物客や小売店向けのサービスをより向上させるには、それらすべての情報をSalesforceに集約する必要がありました。そこで、社内のCRMシステムをSalesforce Marketing CloudとSales Cloudに接続することを決め、その間をつなぐツールを探すことになりました。最終目標は、小売店からのSalesforceへのデータのアップロードをスピードアップし、それらのデータを分析して、マーケティングプログラムの充実や、サービスの向上、売上拡大のために活用できるようにすることです。
Lyoness社のソフトウェア開発担当ディレクター、Stephan Kochauf氏は次のように述べています。「社内にはソフトウェア開発部門があるのですが、今回は統合プロジェクト用のツールを一から開発するのではなく、セットアップと管理が容易で、本番環境ですぐに使えるツールを導入したいと考えました。」
Lyoness社にとっては、統合のスピードが重要でした。 クラウドにデータを素早く移行できることは、サービス向上につながります。つまり、小売店は、適切な商品を最適なタイミングで、それを必要としているお客様に提供できるようになります。
Talendが選ばれる理由Lyoness社は、3種類のソフトウェアソリューションを評価した末に、シンプルで、データソース統合や展開に迅速に対応できるTalend Cloudを採用しました。
「Talend CloudがSalesforce用コネクターを多数組み 込んでいることも選択理由の1つでした。当社にとっては、Salesforceへのデータの迅速なプッシュは不可欠です。特に初回のアップロードではそれが重要になります」と、Kochauf氏は説明します。「Talendを導入したことで、バッチデータの初回のアップロードや、定常のアップロードが非常に速く終えられるようになり大変満足しています。」
Kochauf氏によると、Talendソリューションを採用したところ、このクラウドプロジェクト開始までの期間は、当初想定していた3か月から6週間に短縮されました。しかもプロジェクトに関わった開発者は1人です。
「Talendを使用することで開発期間が数か月も短縮され、柔軟性が大幅に向上しました。わずか6週間で2件の統合プロジェクトが本番稼働しました。他社のツールを使っていたらこれは不可能だったことでしょう。」
4つの統合プロジェクト現在、Lyoness社では、SQL Serverデータベースを使用する既存のオンプレミスのCRMシステムを、Talend Cloudを用いてMarketing Cloudに統合しています。データベースのサイズは数テラバイトですが、初回のアップロードでは、オブジェクト4,500万件、サイズ約80GBのデータを扱いました。日々発生する増分のアップロードでは、通常、新規および更新オブジェクトが約200万件あります。来年には日々のアップロード量が200GBに達するとKochauf氏は予測しています。
2つめの統合プロジェクトでは、既存のCRMの小売店データをSales Cloudにアップロードします。アップロードされるデータには、7万件のLyoness社加盟店の連絡先
情報と、Lyoness社セールスチームが小売店の統計分析に使用する全世界の顧客の匿名化データが含まれます。
Lyoness社では自社で運用するサポートシステムがありますが、現在ではSales Cloudに接続しています。サポートケースをTalend経由でSales Cloudに移したことで、現在発生中の小売店のサポートケース情報をより詳細に従業員に提供できるようになりました。
Talendを使 用した3つめの統合プロジェクトでは、 オンプレミスのマーケティングコール用電話システムとSales Cloudをつなぎます。また、第4のプロジェクトでは、MySQLデータベースを使用するオンプレミスのチケットシステムをSales Cloudに接続しています。
Sales Cloudによる小売店の売上促進業務効率を最大限に高めるには、必要な情報を最適なタイミングで得ることが不可欠です。
Lyoness社は、新しい販売機会を逃さないために、マーケティングプログラムの効果から得た知見を、Sales Cloudを用いて小売店に提供しています。また、売上向上を後押しするために、小売店別にマーケティングプロダクトを提供しています。
たとえばLyoness社の社内システムとSales Cloudを統合していれば、Lyoness社のキャッシュバックのプロモーションサービスを使用している小売店は、顧客の統計情報に簡単かつ素早くアクセスできるため、顧客一人一人に向けたマーケティングに役立てることができます。「小売店は、SaaS製品を使用して、関連した情報にアクセスできます。マーケティングプログラムの効果を確認し、より成果を上げるためにプログラムを修正できます」と、Kochauf氏は述べています。
社内のセールスチームは、小売店によるマーケティングプロダクトの利用状況、最も利用される機能、利用を中止した小売店などをより正確に把握できるようになりました。
「小売店に関する問題が発生した場合、当社のセールスはできるだけ早くその情報を得て小売店と連絡をとる必要があります。これにより、フィードバックを受け、マーケティング情報を見直し、新たに広告を打つなどの対策が取れます。もしもクラウドにあるデータが古くて、数日または数週間前のものであったとしたら、小売店をサポートできないでしょう。小売店が最大の効果をあげられるように情報を提供するには、社内システムとクラウドを数分で同期させなければなりません。」
顧客サービスを向上させるMarketing Cloud「顧客が貯めたョッピングポイントやキャッシュバック
情報は、Marketing Cloudを使用して顧客に提示しています。これにより、ショッピングポイントを何に使えるか、どの小売店で利用できるかがわかります」と、Kochauf氏は述べています。
Marketing Cloudは、サービスコールへの応答、マーケティングコールの発信、ニュースレターやレポートの作成など、そのほかの作業にも日々使用されています。
Kochauf氏によると、クラウドを用いたアプローチによって、Lyoness社は時間とリソースを節約し、ビジネス目標に集中できるようになったと言います。「当社が重きを置いているのは小売店向けプロダクトの開発です。社内のデータソースとクラウドシステムの統合がメインなのではありません。Talendのソリューションによって、統合に費やすリソースを最小限に抑え、その分を小売店のニーズに対応に割けるようになります。」
www.talend.com/contact | [email protected]
「Talendは、当社のニーズにまさに合致しており、非常に満足しています。今後の統合プロジェクトでも、さらに活用していく予定です。」