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IDP 1 / 4 パラクールIDPは、接触涼感性能と吸湿涼感性能の2つの涼感効果を兼ね備えた、新規の涼感プリ ント剤です。 パラクールIDPは吸湿吸熱効果のあるエリスリトール・キシリトールと人間の快適温度付近で相変換 するパラフィンマイクロカプセルの2種類の涼感成分の相互作用により、着用時の涼感効果 (接触涼感)と発汗(蒸気)による涼感効果(吸湿涼感)を付与し、衣服内環境を快適にする加工剤です。 パラクールIDPの涼感効果機構

パラクールIDPの涼感効果機構 - ParagiumIDP 1 / 4 パラクールIDPは、接触涼感性能と吸湿涼感性能の2つの涼感効果を兼ね備えた、新規の涼感プリ

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パラクールIDPは、接触涼感性能と吸湿涼感性能の2つの涼感効果を兼ね備えた、新規の涼感プリ

ント剤です。

パラクールIDPは吸湿吸熱効果のあるエリスリトール・キシリトールと人間の快適温度付近で相変換

するパラフィンマイクロカプセルの2種類の涼感成分の相互作用により、着用時の涼感効果 (接触涼感)、

と発汗(蒸気)による涼感効果(吸湿涼感)を付与し、衣服内環境を快適にする加工剤です。

パラクールIDPの涼感効果機構

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外 観 : 乳白色液体

P H : 5.0±1

パラクール IDP 100

パラキャット PF-5 2

パラゾール V-20 2.4

合計(部) 104.4

供試布:綿ブロード

加工条件:プリント→乾燥:110℃×3分→熱処理130℃※×2分

※主成分が昇華するため熱処理温度は 130℃以下で行ってください

原布

パラクール IDP プリント布

初期 HL-10

q-max 値 0.16 0.374 0.238

通常 q-max 値が 0.2 以上あれば接触冷感効果があると言われています。

〔 試験方法 〕

精密迅速熱物性測定装置(KES-F7・サーモラボⅡ型)使用

試験室の温湿度:20℃×65%RH

温度検出器と試験片の温度差:20℃

洗濯条件:JIS L-0217 103 法

性状

<接触冷感:q-max>〔J/cm2・sec〕

<コーティング処方及び加工条件>

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0 30 60 90 120 150 180 210 240 270 300

ブランク 加工布 初期 加工布 HL-10

(℃) ブランク 加工布

初期 ブランク対比 HL-10 ブランク対比

0 秒 26.6 26.7 0.1 26.6 0 30 秒 26.9 26.9 0 26.6 0 60 秒 29.0 28.5 -0.5 26.7 -0.3 90 秒 31.6 30.2 -1.6 31.0 -1.0 120 秒 33.6 31.9 -2.0 32.7 -1.5 150 秒 35.1 33.3 -1.8 34.3 -1.0 180 秒 36.0 34.2 -1.8 35.4 -0.6 210 秒 36.5 35.1 -1.0 36.0 -0.5 240 秒 36.7 35.7 -1.0 36.4 -0.3 270 秒 36.8 36.0 -0.8 36.7 -0.1 300 秒 36.8 36.3 -0.5 36.7 -0.1

最大温度差 ― -2.0 -1.5 (℃)

〔 試験方法 〕

1. 温度センサーを試料布(10cm*10cm)で包み、室温条件(25~27℃×40%RH)で放置し、

温度を安定させる。

2. 35℃90%RH 条件の恒温恒湿機に移し、30 秒毎の温度変化を測定する。

(夏にクーラーの効いた室内から屋外に出て汗を掻いた時を想定)

洗濯条件:JIS L-0217 103 法

<冷感性能試験:大原法>

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室温(27℃×40%RH)で放置後 室温に放置後、腕に乗せた直後

1.加工処方・処理される繊維により、風合および染色堅牢度の低下性が若干異なりますので、

実際の使用に際し、充分に予備試験のうえ使用してください。

2.加工処理布の最終工程時において、スチームアイロン等を使用される場合は、水分が

布に残った状態で袋詰めされますと成分の特質上、白化を引き起こす可能性がありま

す。必ず乾燥させた状態での処理をお願いします。

3.各種併用薬剤との相溶性は、事前にチェックしてください。

4.保存は5℃~35℃で直射日光を避け、冷暗所に保管してください。

ここに記載された資料内容は、細心の注意を払って行った社内試験に基づくものですが、

御使用に際しましては充分に御試験の上、御使用下さい。

取扱いに関しましてはSDSを御参照下さい。

<注意点>

プリント部分

プリント部分は非プリント部分に比べ、温度が低

く、さらに腕に乗せた瞬間も温度が低いため、涼

感効果を確認することが出来ました。

<赤外写真によるプリント部分の涼感効果>

プリント部分