23
総務省 平成27年5月8日 ICTの利活用による地域の活性化 資料7

ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

総務省

平成27年5月8日

ICTの利活用による地域の活性化

資料7

Page 2: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

1.人材・産業活性化支援① 地方の小規模事業者等におけるクラウド利用の推進② 若年層に対するプログラミング教育の普及推進③ 「ふるさとテレワーク」の推進④ 4K・8K等を活用した遠隔医療・遠隔教育の推進⑤ 地域サービスイノベーションクラウド⑥ 統計オープンデータの高度化⑦ 経済成長を担う“データサイエンス”力の高い人材育成

2.個人番号カードの利活用促進① 公的個人認証サービス・個人番号カードの利活用

3.成功モデルの事業化・横展開① ICTを活用した街づくり② 2020年に向けたWi-Fi環境の整備③ 先導的教育システム実証事業

Page 3: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

1.人材・産業活性化支援

Page 4: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

地域のサービス産業事業者に対し、最新の情報通信環境を活用し、クラウドサービス、スマートデバイス等のICTの利活用を促進し、産業の活性化、生産性の向上を目指すため、推進に必要な体制を整備し、主に次の取組を推進する。

(1) 地域の事業者、地域金融機関や士業等に対し、セミナー等を実施するなど、地域活動の推進(2) クラウドICT人材の育成、他の業態からの転換によりクラウドサービス導入を主導する新たな担い手の創出(3) 地方金融機関や士業、同業種組合等との連携強化を通じた触媒的・仲介機能の活用(4) ベストプラクティス事例・人材を発掘し、小規模事業者等に紹介することによる成功事例の普及・展開(5) 個人番号カードや法人番号等を活用した契約・手続の電子化、企業情報の共有に係る行政組織間の連携強化

大企業

中堅規模企業

中規模事業者

小規模事業者士業団体

行政書士、税理士公認会計士 等

新たな担い手

同業団体観光業協会旅館業組合建設業協会

農業協同組合等

契約・手続の電子化促進

官公庁① 地方の中小零細

② (ⅰ)ICT投資効果に係る情報が少ない。

(ⅱ)資金力が低く、多額のシステム開発・更新ができない。

それらにより、ICT導入に遅れ。③ 市場にとって未開拓の顧客層。

(1)成功事例の周知・普及(セミナーの開催等)(2)地域における連携関係の構築(3)地域ICTベンダ人材育成(4)クラウドサービス等の「運用・使い方」について、ユーザ事業者を支援する者の創出

・ 主に、大・中堅企業から、システム開発受注

大規模・中規模ICTベンダ

地域金融機関商工会議所商工会 等

【場の創出】

地域ICTベンダ

地方の小規模事業者等におけるクラウド利用の推進 3

Page 5: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

○ 社会における諸課題の解決を図るうえで、ICTの利活用が重要となっており、今後の情報化社会における基礎学力であるICTリテラシーを早くから身につける観点から、海外ではその入口として小・中学校の段階からのプログラミング教育義務化が急速に進行。

○ 我が国においても、論理的思考力や創造力を養うとともに、未来にイノベーションが可能なICT人材の素地を養成するためにプログラミング教育の普及促進が必要。

以下の取組を実施予定◆ 学習・教育クラウドプラットフォームを活用したプログ

ラミング教育の実践

諸外国でのプログラミング教育の取組概要

国名 取組概要

イギリス 2014年9月のカリキュラム改訂で5歳~16歳でのプログラミング教育を必修化

イスラエル 2000年に高校におけるプログラミング教育を必修化、現在中学への導入も計画中

エストニア 2012年に小学校から高校まで計20校のパイロット校でプログラミング教育を開始

オーストラリア 連邦政府の新たなカリキュラム案は8歳~13歳のプログラミング教育を必修化する内容(現在最終承認待ち、2016年頃から各州で実施の見込み)

韓国 2015年から全中学校に正課外のプログラミング教育を実施。2018年にはプログラミング教育を含む「ソフトウェア」学習を正式科目に採用予定

フィンランド 2016年のカリキュラム改訂で7歳~16歳でのプログラミング教育を必修化

◆ プログラミング教育の推進に関する取組①既存のNPO団体等が実施するプログラミング講習会の

対象レベル(難易度)や目標・成果等を分類し、レベル等に応じたカリキュラムを体系化

②地方都市を中心にNPO団体等を派遣して、プログラミングを学べる環境作りを行い、自治体、NPO団体及びICT産業等の連携による地域実証を通じ、ベストプラクティス集の取りまとめ・公表

③子供達のプログラミングに対するモチベーションを向上させるため、コンテストを実施

◆ プログラミング教育の裾野を拡大するための支援・自治体が域内の子供達や特別な支援が必要な子供達に対

し、NPO団体等を使ってプログラミング教育を実施する場合の支援

【平成28年度以降の取組(検討中)】

【平成27年度の取組】

論理的思考や創造力を備えたイノベーション可能なICT人材育成を実現

若年層に対するプログラミング教育の普及推進 4

Page 6: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

【定義】 いつもの仕事をどこにいてもできるよう、バーチャルオフィス等の孤独感を感じさせないツールを活用し、地方へUターン(Iターン)しても、自宅やサテライトオフィス/テレワークセンターでの就労を可能とする雇用型・自営型テレワーク

【類型】

①モデル実証 (自治体をフィールドとした地域実証及び地域実証における共通基盤に関する実証)

②ふるさとテレワークの普及展開(サテライトオフィス/テレワークセンターの自立的運営、人材養成、マッチング等)

【類型A】地方のオフィスに、都市部の企業が社員を派遣し、本社機能の一部をテレワークで行う。

【類型B】子育てや親の介護を理由に地方への移住を希望する社員が、テレワークで勤務を継続する。

【類型C】クラウドソーシング等を利用し、起業または個人事業主として、都市部の仕事をテレワークで受注する。

【類型D】都心部の企業が、テレワークで働く人材を、新規に地方で採用する。

ふるさとテレワークとは

推進のための施策

以下の効果(年間)が見込まれる。①移住人口:約3.7万人 ②地元における雇用効果:2.2万人 ③地場産業の活性化:約603億円

全国展開することによる波及効果

大都市圏から

バーチャルオフィス等のテレワークのシステムを活用し

地方にUターンしてもサテライトオフィス/テレワークセンター又は自宅に

おいて、都市部の仕事を実施

「ふるさとテレワーク」の推進 5

○ 企業や雇用の地方への流れを促進し、地方創生を実現するため、「いつもの仕事をどこにいてもできるテレワーク」 (「ふるさとテレワーク」)を推進する。

○ 「ふるさとテレワーク」推進のため、①モデル実証、②普及展開策に取り組む。

Page 7: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

4K・8K等を活用した遠隔医療・遠隔教育の推進

通信衛星

【離島・中山間地等の現状】■ 医療資源が不足し、都市部との医療サービス水準に格差■ 児童生徒数の減少で、都市部の生徒との学習機会に格差

【ICTの進展】■ 超高精細かつ臨場感あふれる4K・8K技術の登場

新たな技術をフル活用し、優れた医療・教育を全国へ

医療・教育水準の底上げにより、地方創生に貢献

外国(アジアを想定)の学校

国際交流

離島の学校

複数校を束ねたバーチャル教室

都市部の学校 山間地の学校

地域交流地域交流

診断手術

離島の病院都市部の病院

どこの病院・学校からでも利用できる衛星通信システムを活用

[教育利活用モデル]

[医療利活用モデル]

診断支援

6

Page 8: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

地域サービスイノベーションクラウド

介護サービスモデル(茨城県笠間市): 市町村の介護保険システムを基盤として、介護サービス事業者を支援

市 町 村( 介 護 度 判 定 )

ケアマネジャー(ケアプラン作成段階)

介護サービス事業者(提供票(予定・実績))

要介護認定情報(被保険者番号、氏名、生年月日、住所、要介護度など)

ケアプラン作成依頼情報(居宅介護支援事業者番号など)

要介護者の主訴、家族からの希望など聞き取り情報

ケアプラン情報

予定-基本情報(サービス提供開始・終了終了日)

予定-明細情報(提供年月、事業者番号、サービスコード、単位数、提供回数)

実績-基本情報(サービス提供開始・終了日)

実績-明細情報(提供年月、事業者番号、サービスコード、単位数、提供回数)

実績-合計情報(単位数、給付額、利用者負担額)

バイタルデータ(血圧・体重等)

食事提供情報(献立・写真)

シ ス テ ム 活 用 の 主 体

介護共通アプリ+データベース 利用者との連携

介護サービス利用者や、その家族が

オンラインで確認が可能(利便性向上)

オンライン参照機能

医師等との連携

本人の同意があれば、医師等が

介護やバイタルデータを参照可能

○(二重入力不要) ○(二重入力不要)連携

連携

連携○(二重入力不要)

連携○(二重入力不要)

連携

○(二重入力不要) ○(二重入力不要)連携

○(新たな共有データ)○(新たな共有データ)連携連携

~自治体の保有する情報システム資産を中小企業の業務支援システムに活用~複数主体のサービス提供の相乗効果による業務フローの簡素化と効率化

官民を超えた利用者本位の地域サービスイノベーションへ

7

Page 9: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

統計オープンデータの高度化

政府統計の総合窓口(e-Stat)のAPI機能(※1)や統計GIS機能(※2)の充実・利用拡大、提供する統計データの拡充や先進化等、オープンデータの高度化を着実に推進。これにより、官民における統計データの活用を高度化させ、新たな付加価値を創造するサービスや革新的な事業の創出などを支援。また、統計GISにおける小地域分析に特化した機能【jSTAT MAP】の提供や、アプリDe統計(※3)を活用した「ふ

るさと自慢」による地域情報の発信など、地域における企業活動や地域振興にも寄与。今後、データ等の拡充や提供方法の更なる高度化を推進。

※1 政府統計のポータルサイト「e-Stat」に蓄積された統計データを、機械判読可能な形式で提供する機能。これにより、利用者のホームページに掲載した統計データの自動更新等が可能となる。※2 地図上で統計データを表示・分析することを可能とする機能。※3 身近な政府統計データを提供するスマートフォン・タブレット端末対応アプリ

API機能の提供

平成26年10月30日から統計情報データベースに登録している57統計についてAPI機能によるデータ提供を実施中。統計情報データベースのデータ拡充を平成27年度に実施。

LODのデータ提供の検討

オープンデータの国際的な評価指標「5スターオープンデータ」の公開レベルが最高ランクの形式であるLOD(Linked Open Data)で統計データ提供の検討を27年度に実施。API機能を活用した統計情報提供アプリ「アプリDe統計」を提供。

8県378市区町村(平成27年4月1日現在)の地域情報を発信する「ふるさと自慢」も掲載。随時、掲載県・市区町村を拡大し、情報を更新。

最上位レベルへ「アプリDe統計」の提供

現在のe-Statでの提供

jSTAT MAPの提供

集計エリア

集計エリアの避難ビル収容人数等集計結果

集計エリアの屋外避難場所収容人数等集計結果 集計エリアの

統計データ集計結果

プロット 平成22年国勢調査小地域集計

利用者保有のデータ 統計データ

・・・屋内(ビル)避難場所

・・・屋外避難場所

Z14LD第1106号

平成27年1月20日から統計GISにおける小地域分析に特化した機能【jSTAT MAP】を提供中。

統計情報データベース

API機能

インターネット

民間企業の情報システム

自治体の情報システム

自動的に反映

自動的に反映

活用例1:利用者の情報システムにe-Statのデータを自動的に反映

活用例2:ユーザー保有やインターネット上のデータ等と連動させた高度な統計データ分析他の情報・

サービス

順次、データの拡充を実施

8

Page 10: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

経済成長を担う“データサイエンス”力の高い人材育成

ICTの急速な発展のもと、データに基づく数量的な思考により、課題を解決する能力、いわゆる、“データサイエンス”を身に着けた人材が不可欠。“データサイエンス”力の高い人材育成により、日本の企業活動の活性化及びオープンデータの利活用を促進。

※ いわゆるデータサイエンスとは、データに基づく数量的な思考により、課題を解決に導く科学のこと

【当面の政策】

統計(データ)リテラシーの普及・啓発を先導してきた総務省が、ICTを活用し喫緊の本課題へ対応。

ビジネスマンなどの社会人に対するデータサイエンス普及のための以下の取組を統計学会等と協力し推進。

① 統計力向上サイト「データサイエンス・スクール」の開設(平成26年6月1日)

パソコンやスマートフォンなどでデータの活用方法や統計に関する知識を、

いつでも誰でも気軽に学べる学習サイト

② 「データサイエンス・オンライン講座」の開講(平成27年3月)

自らの学びをサポートするウェブ上で誰でも参加可能なオープンな講義

(「MOOC」を活用)

⇒ 今後、「データサイエンス・スクール」のコンテンツの充実、「データサイエンス・オンライン講座」の応用編の講座の提供及び反転授業(対面授業)の実施等の取組を展開。

「世界最先端IT国家創造宣言(平成25年6月14日閣議決定)」に基づき推進

9

Page 11: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

2.個人番号カードの利活用促進

Page 12: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

電子私書箱(いわゆるワンストップサービス等)

様々なサービスの資格確認(ワンカード化)

コンビニ等での証明書等配布

電子母子健康手帳等の閲覧

政府共通の行政認証プラットフォームの整備 各業界における、共通認証プラットフォーム整備

ルール面

資格申請から契約まで 全工程の電子化に関るルール整備

ワンストップサービスに関るルール整備 民のプラットフォーム事業者等に関るルール整備

目に見える具体例の形成 その実現に必要な基盤整備

行政・民間分野において、表記サービス・カードの活用促進。アクセス手段を、テレビ、タブレット、スマートフォン等に拡大。

来年1月以降、個人番号カードは全ての国民に無料交付、対応する公的個人認証サービスが開始。 標記のサービスやカードについて、インパクトのある利活用の具体例を実現※。カードを保有するメリットを、国民に目に見える形で提示。普及促進を図る。

官民連携もあわせて実現

国等が行う電子調達

行政分野

民間分野

公的個人認証局に関わる業務を効率化する基盤の整備

システム面

※ 現在、ICT街づくり推進会議(座長 岡素之(住友商事((株))相談役))で検討中。

公的個人認証サービス利活用推進事業(平成27年度 5億円)を活用。

公的個人認証サービス・個人番号カードの利活用 11

Page 13: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

【担当者】

委任・登録

②ログイン/申請【担当者】

公的個人認証サービス証明書発行・失効等管理

J-LIS(地方公共団体情報システム機構)

登記情報

法務省

担当者の本人性及び申請書の真正性

の確認③資格審査/確認

個人番号カードの利活用拡大に向けた必要なルールや制度整備(調達手続)

【代表者】

①委任・権限情報登録

電子委任状

④電子入札

契約

⑤電子契約

⑥契約実績結果登録

契約

落札者

価格

地方公共団体

都道府県 市区町村

資格申請情報

審査結果情報

利用者証明シリアル番号

商業登記認証局

<個人認証局> <法人認証局>

<資格の情報管理>

法人番号

法人代表者の証明書

担当者の証明書

電子委任状

法人番号 法人番号

<契約情報管理>

<審査結果>

資格申請文書

電子証明書

資格申請文書

電子証明書

入札書

電子証明書

契約文書

電子証明書

個人番号カード

証明書の有効性

を確認

入札

国企業等担当者

法人の実在性、担当者の権限委任等の「資格」の有無についての確認

電子証明書

証明書の有効性を確認

資格の確認本人性等の確認

「資格」の有無等、文書の真正性の

確認

「資格」の有無等、文書の真正性の

確認

検索権限委任等の確認

②ログイン/申請

12

Page 14: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

電子私書箱と個人番号カードを活用した引越ワンストップサービス

連携事業者

事業者b

自宅

●公的個人認証サービスから受け取る『失効情報』を契機として、電子私書箱から利用者あて、『変更案内』を実施。●利用者は、電子私書箱を通じて、あらかじめ通知する旨を同意した連携事業者に一括して住所変更を依頼。●利用者にとっては、機関ごとに申請・届出をする必要がなくなり、手続きの煩雑さが軽減。●事業者にとっては、返戻がなくなるため、住所の追跡調査や住所変更届の提出依頼、 再送作業やコストが軽減。

カードリーダ

個人番号カード

利用者

・住所変更情報の提供先機関を選択、変更内容を入力

共通プラットフォーム

利用者管理DB

JPKIIFサーバ

IFサーバ

IFサーバ

公的個人認証サービス

利用者署名用電子証明書管理DB

証明書の有効性確認

①失効情報の提供

電子私書箱

④住所変更の依頼

②変更手続を勧奨

③変更通知機関を選択、変更情報を入力・申請

民間企業等a

⑤住所変更処理を実施

利用者DB

カードタッチ

⑥処理結果を私書箱へ送信⑦処理結果を私書箱で

確認

IFサーバ

利用者用電子証明書

シリアル番号

共通プラットフォームID

シリアル番号

連携事業者a

連携事業者a

連携事業者b 事業者a

利用者DB

IFサーバ

利用者DB

IFサーバ

13

Page 15: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

実施地域 協力者 事業内容

群馬県前橋市 他 前橋市他自治体、前橋市医師会、一般社団法人「ICTまちづくり推進共通プラットフォーム推進機構」 他

・様々な情報が集約されている「健康情報ポータル」へのアクセス手段として個人番号カードの本人認証機能を活用(例:母子健康手帳)

徳島県美波町、東京都豊島区

徳島県、美波町、豊島区、日本テレビ、四国放送

・避難確認と見守りサービスへ個人番号カードの本人認証機能を活用

鳥取県西伯郡南部町 鳥取県西伯郡南部町、中海テレビ放送 ・個人番号カードによる高齢者や子供の見守り

ICT街づくり推進事業

実施地域 協力者 事業内容

山形県酒田市大分県別府市

・酒田市、日本海総合病院、フィディアホールディングス、クレディセゾン他・別府医師会、別府市、他

・健康保険証のオンラインでの資格確認に個人番号カードを活用

(酒田市ではクレジットカードのオンライン資格確認も実施)

長野県須坂市富山県南砺市三重県いなべ市等

・須坂市、須高ケーブルテレビ 他・南砺市、となみケーブルテレビ 他・いなべ市、CTY 他

・CATVのSTBのカードリーダーで個人番号カード

を読み取り、利用者認証、テレビ画面でヘルスケア情報を閲覧、自治体の施設予約を実施

デモ実証 ・日本郵便、日本生命、NHK、他 ・電子私書箱と個人番号カードを活用したワンストップサービス(電子私書箱に住所変更を通知。当該私書箱から所要の行政機関・民間事業者に一斉に通知(引っ越しワンストップ)。)

公的個人認証サービス利活用推進事業等

個人番号カードの具体的な利活用事例(平成26年度) 14

Page 16: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

①CATVを活用した個人番号カードによる利用者認証 ②個人番号カードを活用した健康保険資格のオンライン確認

④電子私書箱と個人番号カードによるワンストップサービス

CATVのSTBのカードリーダーで個人番号カードを読取り、利用者を認証。テレビ画面でヘルスケア情報を閲覧。

病院の受付において、患者自身で個人番号カードを読み取らせることにより、リアルタイムに保険資格の有効性を確認。

個人番号カードで認証後、電子私書箱に住所変更を通知。当該私書箱から所要の行政機関な民間事業者に一斉に通知。

③個人番号カードを活用したクレジット決済

病院の受付において、患者自身で個人番号カードを読み取らせることにより診療費用の支払もカード一枚で実現。

【実証地域等】須坂市、須高ケーブル等南砺市、となみケーブル等いなべ市、CTY 等

【実証地域等】山形県酒田市、日本海総合病院大分県別府市医師会、別府市

【実証地域等】山形県酒田市、日本海総合病院フィディアホールディングス、クレディセゾン

【実証地域等】日本郵便、日本生命、NHK等

公的個人認証サービス利活用推進事業等 15

Page 17: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

3.成功モデルの事業化・横展開

Page 18: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

「ICT街づくり」の成功モデルの事業化

受益者は広く存在するが、事業収支が見えない 普及のためには、コストの低減やビジネスモデル

の工夫などのきっかけが必要

高い(B/Eが見えている)低い(B/Eが困難) 事業性

受益者や対象の範囲

広い

狭い/分散

領域②

民業で充足されているもの(十分な受益者が存在しており、事業性が見込める)

領域①

受益者が小規模/分散しているため、官で立ち上げ、民に渡す

領域④

受益者は限られており、事業性も低いが、多少の予算をかけてでも戦略的に投資すべきもの

領域③

(分野・事例)防災、見守り、医療・介護・健康支援、教

育支援、交通利便、産業基盤構築 等

(分野・事例)救急支援、地方交通(オンデマンドバス) 等

(分野・事例)鳥獣被害対策、農林水産業振興、小売り・買い物支援、観光振興

ターゲットコストを設定した上で、コスト低減を図る

コスト低減やビジネスモデルの確立により、成長産業への道筋をつける

コンソーシアム化、裾野の拡大、コストの低減等により、自立的・継続的な運用につなげる

ICTの利活用は広く横断的に有効であることから、様々な分野においてテストベッドとして実証

実験を行ってきたが、実証成果の社会還元を迅速かつ確実なものとするため、受益者の範囲と事業性から取り組むべき領域を重点化するとともに、その成功モデルの事業化を進めていく。

17

Page 19: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

ICT街づくり推進事業 地域実証プロジェクトの事例①

岡山県真庭市の例 【林業】

(1)従来は人が行っていた樹木の位置等の確認作業を、上空からロボットセンサー(ラジコンヘリ)で実施。

(2)従来は2人・日/1区画を要していた森林資源の分布把握等の作業を約1分に短縮。

(3)木材の加工過程で発生する木屑等を利用してバイオマス事業を推進。CLT(クロス・ラミネイティド・ティンバー)工法の活用により木材の需要拡大が期待。

森林資源量の把握森林林業クラウド

ロボットセンサー

⇒ 近隣自治体が共同運営する推進組織が事業運営の担い手となり、他地域への普及展開を推進。

今後の展開

(1)イノシシなどの鳥獣被害による収穫高の減少が年々深刻化。獣検知等のセンサーネットワークを構築。

(2)平成24年度より実証プロジェクトを実施し、鳥獣被害面積が減少し、農業収入が増大。

※鳥獣被害額は、全国で約230億円 罠捕獲センサー

H23 H24 H25

被害面積 85% 20% 0%

農業収入 354万円 1,890万円 2,362万円

⇒ 塩尻市が運営する推進組織が事業運営の担い手となり、他地域への普及展開を推進。

今後の展開

長野県塩尻市の例 【農業】

(3)また、市内の土砂災害危険箇所に土中水分量センサーを設置し、土砂災害を検知。

土中水分量センサー

18

Page 20: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

ICT街づくり推進事業 地域実証プロジェクトの事例②

群馬県前橋市の例 【医療・健康】

(1)母子健康手帳や健康診断の情報を電子化し、利用者の同意の下、医師や保健師に提供・共有できる仕組みを構築。

(2)ICカード(個人番号カードへの移行を予定)をスマートフォン等で読み取ってログイン可能なシステムを構築。

⇒ 徳島県同様、個人番号カードの使用を前提にシステム構築。⇒ 周辺自治体に展開するため、システム運営を担う組織を設立。

スマートフォンやパソコンで閲覧

●健康診断結果●電子おくすり手帳●日記機能●成長記録グラフ●予防接種●子育てサイトリンク

母子健康情報

ICカードでログイン

今後の展開

徳島県の例 【防災】

(1)住民に配布したICカードと家庭のテレビをIDで紐付。災害時に個人名をテレビ画面に表示して避難指示。

(2)避難所でICカードを読取り。避難者情報を把握。(3)高齢者も使い慣れたテレビリモコン(赤青等のボタン)を活用。平時の見守り等に活用。

テレビ画面で個人名を表示、避難指示。(現在は日テレ系列視聴時のみ表示)

ICカードにより、住民の避難状況を取得し一元管理

テレビリモコンを使って見守り等にも活用

⇒ 2014年6月の総理指示(※)を踏まえ、個人番号カードの活用を前提としたシステム構築。⇒ 放送局系列横断的に全国展開。 システム運営を担う組織の設立準備。

今後の展開

※2014年6月3日、IT総合戦略本部にて指示。「2020年までに、マイナンバーカードのワンカード化、ワンストップ化を目指す。」

コイケさん今すぐ避難して下さい!

(1)近隣の7つの自治体が連携して、22の業務を名寄せ・共通化し、基幹システムを共同化(クラウド化)することで約60%の経費節減に成功。

(2)その経費を活用して、中学までの全ての児童に対して医療費の補助を実施。

奈良県葛城市の例 【自治体基幹システムの効率化】

個人番号カードに移行

個人番号カードに移行

19

Page 21: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

○ 利便性の高いWi-Fi環境の整備が訪日外国人のインバウンドに寄与するとの認識が広がりつつある。※Wi-Fi環境整備の経済効果は、訪日外国人が146万人増、旅行消費額が2,102億円増と推計され、それぞれ約1割のインバウンド増に相当。

○ また、Wi-Fiは観光にとどまらず、防災や教育・介護への活用等、街づくりに不可欠な社会基盤へと進化。○ そのため、2020年に向けて、全国的なWi-Fi環境の整備が必要。官民連携により、観光拠点や防災拠点への計画的な整備を実施し、重点整備箇所となる(公共的な)観光拠点及び防災拠点について、整備を完了。

○ さらに、訪日外国人の利便性を高めるため、地域や事業者を超えた認証連携を推進。

Wi-Fiの進化と将来像 認証連携の実現イメージ

Wi-Fi環境の整備と普及状況Wi-Fi環境整備の先進事例(福岡市)

※福岡市のWi-Fi環境整備による便益/費用は、平成24年度~平成26年度の3年間で約1.4と推計 ※空港・コンビニ等ではWi-Fi環境整備が進む一方、公共施設等における整備が遅れている状況

202020年に向けたWi-Fi環境の整備

Page 22: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

○ 地方においては子どもの数の減少に伴い、学級内の学力階層化や、教育水準の低下が課題になっている。子育て世代などの若年層を地方に呼び込むためには、教育環境の充実が必須であり、定住の決め手のひとつになると考えられる。

○ このことから、クラウドを活用した教育ICTシステムの標準化を通じて、教育ICTビジネスの事業化を図り、地方における教育環境を充実させるとともに、海外展開を見据えたビジネス拡大に向けた取組を進める。

子どもの減少

学校の統廃合

学級内の学力階層化

学校・学級内の課題

教育上の課題地域全体の課題若年層の流出少子高齢化子育て世代の転出

小中学校の統廃合高校廃校の危機

教育水準の低下

地方における教育をとりまく課題

総務省「ICTドリームスクール懇談会」第5回 配布資料より作成

学力の高い子どもが地域外へ進学 習熟度に応じた

授業の提供が困難

負のスパイラル

【今後の取組】(1)学習・教育クラウド・プラットフォームの標準化・全国展開(2)ICTを活用した多様な学習・教育実践モデルの展開(3)学習・教育分野のICT化のさらなる推進とビジネス拡大

21

クラウドによる教育環境の充実

アプリ連携標準化

学習記録データ標準化

認証標準化

コンテンツ標準化

機能

標準化

教員支援・管理ツール

デジタル教材・アプリ

児童生徒ポータル

学習・教育クラウドプラットフォーム

小規模校

小規模校

・離島・中山間地の小規模校における硬質的なコミュニティに風穴を開け、学習機会の格差是正や、地方創生に貢献

・低価格端末の利用やBYOD※の活用などにより、より一層コストを低減

・プログラミング教育などの新たな学習スタイルの推進 等

※ Bring your own device : 個人所有端末の使用新しい学習コミュニティの実現

小規模校

小規模校

先導的教育システム実証事業( )ICTドリームスクール

イノベーション実証研究

Page 23: ICTの利活用による地域の活性化 - kantei.go.jp · 外国(アジアを想定)の学校. 国際交流. 離島の学校. 複数校を束ねたバーチャル教室. 都市部の学校

(参考:前回提出資料) ICTの利活用による地域の活性化 22

1.人材・産業活性化支援 2.利活用障壁の解消(利活用推進に向けた環境整備)

総務省においては、以下の取組を推進することにより、「地方創生IT利活用に向けた3本の矢」に貢献

① 地方公共団体等に対するICT人材の派遣

② 地方の小規模事業者等に対する支援

③ ワークライフバランス推進とコミュニティ支援

ICT地域マネージャー、地域情報化アドバイザー派遣事業 等

地域の小規模事業者におけるクラウド利用の推進地方におけるICT人材の育成・確保

地方や進出企業の特性に応じた「ふるさとテレワーク」の推進4K・8K等を活用した遠隔医療、遠隔教育の推進地域からの情報発信の強化(ローカルコンテンツの流通促進)

① 個人番号カードの利活用促進

個人番号カード及び公的個人認証サービスを活用した官民横断的な電子申請、電子私書箱、電子調達の推進

② 近未来技術実証特区と連携した先駆的取組

ロボットにおける電波利用の高度化(ドローン等を活用した新サービスの実現)

3.重点的取組(導入の手引き)

ICT利活用の促進による地域の活性化

① 重点分野における成功モデルの事業化・全国展開

これまでの実証事業で得られた成果を整理し、成功モデルの横展開を重点的に支援することで、事業化を実現◇センサー等を活用した鳥獣被害対策モデルや観光・防災Wi-Fiステーションについて、地方公共団体向けの導入マニュアルを整備するとともに、

財政面からも導入をサポート。教育委員会向けに教育現場へのクラウド導入ガイドブックを整備。◇スマート農業で用いる農業情報のデータ項目等の標準化について、内閣官房、農林水産省等の関係府省と連携しつつ、ガイドラインを整備 等

② 国・地方における行政サービスの向上

eガバメント閣僚会議「国・地方IT化・BPR推進チーム」と連携

④ 地方公共団体のICTシステムの民間活用

「地域サービスイノベーションクラウド」の構築