2
(ご支援に対するお礼) 私たちは、ネパールの少女 メーガ・パトラバンサさんの夢 (医療に恵まれない人達に寄り 添う医師になりたい)実現に向 けて、20153月に「支援する 会」を立ち上げました。 その呼びかけに多くの方々か ら熱い賛同の声があがりました。 幸いなことに、201510月、 メーガさんはネパール医科大学 の入学試験に合格し、見事に第 一関門を突破しました。医学生 になった以上は、きちんと卒業 してもらいたいので、私たちは、 第一次の募2,982856円(3498団体)から2,669,395円を、 第二次の募金1,376000円の募 金(126名)から1,370,000をネパールのメーガさんへ届けました。これで医科大学の入学料及び3年間の授業料を無事納入できましたので、メーガさんには基礎 医学の勉学に励んでもらいました。私たちは、成績優秀な実績を聞かせてもらい、大変感激し喜びました。私たちの選択は間違いな かったと確信したことを思い出します。 そして、今回、メーガさんの臨床実習が本格化する4学年へ進級になりましたので、第三次の募金をお願いしましたところ、 1206,000円(112名と1団体)が寄せられました。早速610,000円をネパールへ送金しました。これで、メーガさんは学費の心配な く、勉学に集中して医師への道を真っ直ぐ歩めることになり、夢実現へ大きく踏み出すことになりました。本人からもお礼のメール が届いています。後は、医科大学を順調に卒業し、医師資格を取得する第二関門を突破するよう祈るだけになりました。ここまで多 くの皆さんが支援していただいたことに、改めて感謝申し上げます。 さて、私たちの夢は何でしょうか。メーガさんが医師になって、ネパールの地元で社会的に、経済的に、地理的に医療に恵まれない 人々のために活躍をする姿を見たいことは言うまでもありません。その上で、ネパールと日 本の友好の懸け橋になって欲しいし、そのための訪日や日本留学も視野に入れたいです。少な くとも、メーガさんとの懇親交流の場を設定していきたいです。現時点での募金の残額は、事 務的な諸費用を差し引いて551,128円ですので、これを元金として活用する方向を検討してい ます。不足分については、「クラウドファンディング」も検討していきたいと思います。 最後に、ご支援していただいた皆さんが健康に留意されて、長生きされるよう祈念してお礼 と致します。長生きすれば、メーガさんの笑顔に癒される日がきっと来ると信じています。 20181208ネパールの医師になりたい少女を支援する会 実行委員長 井戸 武實 1 メーガパトラバンさんの夢実現に向けて 2018/12/08

Megha 2nd Newsletter of 2018 2nd Newsletter of 2018.pdfMegha Patrabansha (メーガ バトラバンサ) 2018/11/18 2 ネパールの医学生 2018/12/08 メーガさんのメッセージを読んで(医師として一言)

  • Upload
    others

  • View
    3

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: Megha 2nd Newsletter of 2018 2nd Newsletter of 2018.pdfMegha Patrabansha (メーガ バトラバンサ) 2018/11/18 2 ネパールの医学生 2018/12/08 メーガさんのメッセージを読んで(医師として一言)

(ご支援に対するお礼)

私たちは、ネパールの少女メーガ・パトラバンサさんの夢(医療に恵まれない人達に寄り添う医師になりたい)実現に向けて、2015年3月に「支援する会」を立ち上げました。 その呼びかけに多くの方々から熱い賛同の声があがりました。幸いなことに、2015年10月、メーガさんはネパール医科大学の入学試験に合格し、見事に第一関門を突破しました。医学生になった以上は、きちんと卒業してもらいたいので、私たちは、第一次の募2,982856円(349名と8団体)から2,669,395円を、第二次の募金1,376000円の募金(126名)から1,370,000円

をネパールのメーガさんへ届けました。これで医科大学の入学料及び3年間の授業料を無事納入できましたので、メーガさんには基礎医学の勉学に励んでもらいました。私たちは、成績優秀な実績を聞かせてもらい、大変感激し喜びました。私たちの選択は間違いなかったと確信したことを思い出します。

そして、今回、メーガさんの臨床実習が本格化する4学年へ進級になりましたので、第三次の募金をお願いしましたところ、1206,000円(112名と1団体)が寄せられました。早速610,000円をネパールへ送金しました。これで、メーガさんは学費の心配なく、勉学に集中して医師への道を真っ直ぐ歩めることになり、夢実現へ大きく踏み出すことになりました。本人からもお礼のメールが届いています。後は、医科大学を順調に卒業し、医師資格を取得する第二関門を突破するよう祈るだけになりました。ここまで多くの皆さんが支援していただいたことに、改めて感謝申し上げます。

さて、私たちの夢は何でしょうか。メーガさんが医師になって、ネパールの地元で社会的に、経済的に、地理的に医療に恵まれない人々のために活躍をする姿を見たいことは言うまでもありません。その上で、ネパールと日本の友好の懸け橋になって欲しいし、そのための訪日や日本留学も視野に入れたいです。少なくとも、メーガさんとの懇親交流の場を設定していきたいです。現時点での募金の残額は、事務的な諸費用を差し引いて551,128円ですので、これを元金として活用する方向を検討しています。不足分については、「クラウドファンディング」も検討していきたいと思います。

最後に、ご支援していただいた皆さんが健康に留意されて、長生きされるよう祈念してお礼と致します。長生きすれば、メーガさんの笑顔に癒される日がきっと来ると信じています。  2018年12月08日

 ネパールの医師になりたい少女を支援する会

実行委員長 井戸 武實

1

メーガパトラバンさんの夢実現に向けて

2018/12/08

Page 2: Megha 2nd Newsletter of 2018 2nd Newsletter of 2018.pdfMegha Patrabansha (メーガ バトラバンサ) 2018/11/18 2 ネパールの医学生 2018/12/08 メーガさんのメッセージを読んで(医師として一言)

メーガさんからの手紙 なますて!(こんにちは!) このメッセージを送るのは遅れてしまいした、ごめんなさい。本当に勉強のことで忙しくしていました。今ちょうど私は地域保健の実習に着手したところです。それはゴーカルネショール村の2 家族を選別して、1年間その家族の健康状態を観察することでした。それからその村の保健センターへも訪問し、公立学校での(学童の)健康調査を行いました。この調査で、学童の健康を調べ解析しましたので、大変実り多いものになりました。

また、知的障害児の養護学校を訪問し、それらの詳細を学びました。昨日、私の学校で訪問した学校の子どもたちの健康について 発表もしました。今日から 私は地域保健の実習がはじまります。ここでは、患者さんたちと共にあるので、とても興味深く関われます。

私の将来プランですが、医者になるまで、まだまだ長い道のりがあります。皆さんのおかげで、(医学課程の)ほぼ半分まで来ていますが、いつも粘り強く頑張らねばならないと思います。また如何なる失敗も許されないと思っています。

臨床医学の実習が始まりましたので、今は、私の(医者としての)人生を思い描く出発点にいます。私の人生目標に向かって、きちんと整理する必要があります。医学校を卒業した後は、ネパール国内で、最低1年間は医者としての研修を積み重ねたいです。 そして、卒後研修として、外科医への道を歩みたいと思います。外科医になることが、容易でないことは承知していますが、チャレンジする価値があるし、外科医になれば、大変名誉なことになります。

また、外科医のマスターを取得後、専門医の道へ進み、神経外科学、心臓外科学等々を学びたいです。また最新のがん治療にも関心をもっています。これらは、私の夢の一部に過ぎません。 皆さんは私の夢実現の為に大きな支援をしてくださっていますが、今後も引き続きお願いします。勿論私は日本へ行って、皆さんに会いたいです。

皆さんがお元気にお過ごしくださるよう祈ります。皆さんに心からお礼申し上げます。

ネパール医科大学 4年

Megha Patrabansha (メーガ バトラバンサ)

2018/11/18

2

ネパールの医学生 2018/12/08

メーガさんのメッセージを読んで(医師として一言)

このメッセージは、現在の心境の披歴と思います。彼女が目指したい医師像を少し描いた感じがします。外科医、しかも(脳)神経外科医、心臓外科医にチャレンジしたい様子がうかがえます。彼女自身が述べているように、色々な障害があると想定できるので、その道のりは容易ではないでしょうが、チャレンジする価値があるのは事実と思います。ネパールにおける女性医師の社会的位置がどんなものかは想像できませんが、女性の外科医であれば、ネパールの女性医療に貢献できるのは間違いないでしょう。 また、がん医療の目覚ましい発展から、今後感染症対策の次はがんの対策へ向かう時代になることも、メーガさんは知っている様子です。恐らく、今年のノーベル生理学・医学賞を授与される本庶佑さん発見の「オプジーボ」のことも学んでいるのでしょう。

だから、将来、日本へ行ってみたい。日本の皆さんに会って、引き続き支援してもらいたいと思っている様子もうかがえます。

2018年11月19日 山本 繁