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管型反応器の体積V[m3]を決定せよ。
ジメチルエーテルの気相熱分解(1)
COHCHOCH 2423)(
ただし反応速度式反応速度定数 はともに不明
反応率xA=0.95
まで熱分解
777K
処理量v0=4.8 m3/h
原料はDMEのみ
ラボ実験は自由に行ってよい。
設計仕様
4
ジメチルエーテルの気相熱分解(2):全圧追跡法
圧力計
OCH 23)(
777K保温
0
20
40
60
80
100
120
0 1000 2000 3000 4000
time [s]
Pre
ssur
e [k
Pa]
実測結果 (777K)
COHCHOCH 2423)(
熱分解により圧力が増加
圧力データから反応率xAと反応速度定数kが求められることを示す。
密閉反応実験
5
ジメチルエーテルの気相熱分解(3):反応率の算出
COHCHOCH 2423)(
A→B+C+D
時刻tにおける成分Aのモル数nAは
)1()( 0 AAA xntn
AADCB xntntntn 0)()()(
t=0ではDMEのみ含まれるから
反応器内の全モル数ntはこれらの和だから
AA
DCBAt
xn
nnnntn
21
)(
0
AAtt xntn 1)( 0
別解
Att xntn 21)( 0
よって)(2
2
)1
1
1
1
1
11(
)1(
00
0
0
0
0
0
0
At
t
A
t
A
t
AA
A
nn
n
n
n
n
n
n
a
d
a
c
a
b
は定義から
6
ジメチルエーテルの気相熱分解(4):反応率の算出つづき
理想気体を仮定する。密閉実験では体積V=一定なので全成分についての状態方程式は
RTnVP A00 反応開始時(t=0)
時刻t RTnPV t
圧力比を取るとA
A
t xn
n
P
P21
00
従って反応率は次式から求められる
1
2
1
0P
PxA
7
時間 t[s] 全圧 P[kPa]
0
390
777
1195
3155
41.6 (=P0)
54.5
65.1
74.9
103.9
124.1
ジメチルエーテルの気相熱分解(5)
反応率 xA
0
0.155
0.282
0.400
0.749
0.992
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1
0 1000 2000 3000 4000
t [s]
xA手順 (1)n次反応と仮定した式を導出する
(2)反応率を式に代入し、図の傾きから反応速度定数を求める
8
AA r
dt
dC
定容系n次反応(n≠1)の場合(1)
n
A
n
A
n
AA xkCkCr )1(0
n次反応の反応速度rAは
上式に代入して
n
A
n
AA xkC
dt
dC)1(0
回分型反応器の設計方程式より
9
CA=CA0(1-xA)であることに注意すると
時刻t=0からtまで積分する。 t=0で反応していない(xA=0)ので
dtkCdx
x
t n
AA
x
n
A
A
0
1
00 1
1
n≠1の場合、積分を実行すると
tkCnx
tkCxn
n
A
n
A
n
A
x
n
A
A
1
0
1
1
0
0
1
)1(11
11
1
t
傾きk
n
A
n
AA
A xkCdt
dxC )1(00
C
n
xn
An
A
1
0
1
)1
(
11
定容系n次反応(n≠1)の場合(2)
10
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
3.5
0 1000 2000 3000 4000
0
1
2
3
4
5
6
7
8
0 1000 2000 3000 4000
0
5
10
15
20
25
0 1000 2000 3000 4000
C
n
xn
An
A
1
0
1
)1
(
11
C
n
xn
An
A
1
0
1
)1
(
11
t (s)
n=2
(2次反応)
n=3
(3次反応)n=4
(4次反応)
n>2では直線関係が得られない
定容系n次反応(n≠1)の場合(3)
C
n
xn
An
A
1
0
1
)1
(
11
11
AA r
dt
dC
定容系1次反応(n=1)の場合(1)
体積Vが一定なら、両辺をVで除して
)1(0 AAAA xkCkCr
定容系では1次反応ACの反応速度rAは
上式に代入して
)1(0 AAA xkC
dt
dC
Vrdt
dnA
A
回分型反応器の設計方程式より
12
CA=CA0(1-xA)であることに注意すると
)1( AA xk
dt
dx
定容系1次反応(n=1)の場合(2)
時刻t=0からtまで積分する。 t=0で反応していない(xA=0)ので
dtkdxx
t
A
x
A
A
00 1
1
積分を実行すると
ktxA )1ln()
1ln
(A
x
t
傾きk
13
管型反応器(1)非定容1次反応の場合
非定容系を考える。簡単のため温度・圧力は一定。
モル濃度は
AA
AAA
x
xCC
1
)1(0
dV
dxvCr A
AA 000
AA
AAAA
x
xkCkCr
1
10
と表されるから、成分Aの反応速度は
定常状態における設計方程式は
代入すると
A
A
AA dxx
x
k
vdV
1
10
14
積分すると
Ax
A
A
AAV
dxx
x
k
vdV
0
0
0 1
1
積分を実行して
A
AAA
x
A
A
AA
xx
k
v
dxxk
vV
A
1
1ln)1(
1
1
0
0
0
管型反応器(2)非定容1次反応の場合
15
反応実験から、このDMEの熱分解反応は1次反応 AB+C+D, -rA=kCA , yA0=1, A=2
反応速度定数k=4.3×10-4/s,
体積流量v0=4.8 m3/h
目標反応率xA=0.95
3
4
2.2
95.01
1ln)21()95.0)(2(
103.4
3600/8.4
m
V
管型反応器の設計計算(1)
設計方程式を解くと
A
AAAx
xk
vV
1
1ln)1(0
上の数値を代入すれば
16
管型反応器の設計計算(2):QUIZ
10m
777K
xA=0.95
4.8m3/h
2.2 m3
反応器長さを10mとする。内径5cmの反応管が何本必要か?
1. 10本2. 100本3. 1000本
17
管型反応器の設計計算(3)
内径5cm、長さ10mの反応管を用いるなら
管1本の体積は
322 0196.0)10()105(4
m
反応器体積はV=2.20m3だから、必要な管本数は
1120196.0/2.2 本
112本
10m
777KxA=0.95
4.8m3/h
1818
ミッション:
□ 単一反応、複合反応の反応速度を記述をすることができる□ 定常状態近似により反応速度式を導出することができる□ 律速段階近似により反応速度式を導出することができる□ 連続槽型反応器の設計方程式を導出することができる□ 回分反応器の設計方程式を導出することができる□ 管型反応器の設計方程式を導出することができる□ 自触媒反応器の最適設計ができる□ 回分ラボ実験データから実スケールの反応器体積を求めることができる□ 回分反応器を用いた簡単なバイオリアクターの設計ができる□ 回分反応器を用いた逐次並列反応の設計計算を行うことができる□ 非等温反応器の安定操作条件を算出することができる□ 晶析反応器の設計計算を行うことができる□ 未反応核モデルを用いて管型反応器内の粒子反応を設計できる
19
定容回分型実験データを用いた管型反応器設計 report 7 氏名
過酸化ジーtertーブチルの気相熱分解(A→2B+C)の反応式は次のように書ける。
この反応を420.4K、等圧、体積流量v0=0.080m3/h の管型反応器内で行いたいが、反応速度定数等が分かっていない。そこで必要な
反応器体積V [m3]を求めるために、定容回分型反応器を用いた基礎実験を行った。ただし原料中には過酸化ジーtertーブチルのみが
含まれており、反応開始時の全モル数nt0は反応開始時の過酸化ジーtertーブチルのモル数nA0[mol]に等しい。
[問1] 定容回分型反応器内の過酸化ジーtertーブチルの反応率をxAと書けば、全モル数ntは次式で表されることを示せ。
[問2]理想気体を仮定すれば、定容回分型反応器における反応率は全圧Pと反応開始時の全圧P0の関数として次式で表されることを示せ。
[問3] 温度420.4Kの定容回分型反応器で全圧P[kPa]の計時変化を測定したところ、次の結果を得た。1次反応と仮定して時間と
-ln(1-xA)の関係をプロットし、直線関係が得られることを確認せよ。また反応速度定数k[1/s]を求めよ。
[問4]非定容管型反応器の設計方程式から反応率と体積Vの関係は次式で
表される。ただしAは で定義される。
出口における過酸化ジーtertーブチルの反応率が0.90で、直径0.50mの
円柱形管型反応器を設計したい。問3の結果を用いて必要な管型反応器の
体積V [m3]および反応器高さZ[m]を求めよ。
62233333 )(2)()( HCCOCHCHCOOCCH
AACBAt xnnnntn 21)( 0
2/)1/( 0 PPxA
0.00
0.10
0.20
0.30
0.40
0.50
0 500 1000 1500 2000 2500 3000
t[s]
6.39
2760
0.38
2400
2.36
2040
7.33
1560
3.32
1320
9.30
1080
1.28
600
5.26
360
9.23
0
][
][
kPaP
st
AA
A
A xx
vVk
1
1ln)1()/( 0 -l
n(1
-xA)
AAtt xntn 1)( 0
mZ
mV
V
sk
9.377.0)5.0(
4
77.0
)9.0)(2(9.01
1ln)21(
3600/08.0)1046.1(
/1046.1
2
3
4
4