Upload
others
View
8
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
事
よこはま地球村 2012 No.72 夏 よこはま地球村 2012 No.72 夏
現代留学生 情 ~シリーズ●大学・専門学校の留学生戦略~
横浜ファッションデザイン専門学校(YFD)で学ぶ留学生 JR京浜東北線の鶴見駅から徒歩1分に位置しているYFD。プラットフォームから、また、東口改札前の窓から校舎が見える好立地条件です。横浜、川崎、東京にも近く、マーケティング等を学ぶのに最適の学習環境が整っています。 YFDは、1948年に創立しました。現在、ファッションクリエイティブ科、ファッションビジネス科、そして、ザッカ・インテリア科の2年制3学科7コースに加え、1年制進学課程ファッションデザイン科が設置されている、ファッション(服飾)専門の学校です。 卒業後、ほとんどの学生はファッション業界、アパレル企業に就職しています。自国の企業に就職する留学生もいます。 YFDの留学生は各学科に数名ずつ在籍しています。日本人以上
に日本語に堪能で、熱心に授業に取り組んでいます。 留学生の出身地は、中国をはじめ、フィリピン、ネパール、ミャンマー、韓国となっています。 YFDでは、少人数のクラス単位となっているため、校長をはじめ教職員と留学生との距離が近く、日々いろいろな悩み、相談や就職活動支援を行なっています。もちろん、日本人学生との交流も盛んです。 修学以外に、ニューヨークやパリへの海外研修に参加している留学生もいます。短期間ですが、最新のファッション事情をマーケティングし、FIT(ニューヨーク州立ファッション工科大学)で受講し、服飾文化やテキスタイルなどの学ぶ絶好の機会を自ら得ています。
また、横浜で開催されるいろいろなイベント等にも積極的に参加しています。地場産業(横浜スカーフ:横浜繊維振興会など)活性化の一役を担ってもいます。 YFDを卒業した留学生の中には、アパレル企業の最前線で販売職、技術職(デザイナー、パタンナー等)として活躍している人もいます。北京の空港でアテンダントとして働いている卒業生もいます。留学生それぞれが職場でがんばり、健康な生活を送っていると耳にすることが、教職員一同の何よりの喜びです。
横浜ファッションデザイン専門学校広告企画担当 小泉義隆横浜市国際学生会館に住んでいるフィリピンのカジレス ジェム アンさん(ファッションクリエイティブ科在籍)
「留学生と英語で語ろう!」( 2/18(土) )
23年度も多くの留学生がチュータープログラムを利用しました
学生会館の語学講座は人気があります。「留学生と英語で語ろう!」にも58人の市民が参加し、アメリカ、ケニア、スリランカ、中国、フィリピン、ベトナムから来た17人の留学生と交流しました。初級者のグループは日本語をまじえながら、中級者はほぼ英語だけで、上級者はノーマルスピードの英語で会話を楽しんでいました。国内外のお薦め観光地、留学の目的や将来の夢、英語学習のコツなど、いろいろな話題で盛り上がったようです。 これまで「中国語/韓国朝鮮語/英語で語ろう!」は年1回ずつ開催してきましたが、「もっと機会を増やしてほしい」というリクエストにお応えし、24年度は「会話サロン(全5回)」形式で行うことにしました。 7月14日(土)からは「留学生をかこむ中国語サロン」がスタートします(詳細は学生会館HPをご覧ください)。皆さまのご参加をお待ちしています。
国際学生会館の仲間たちと(前列右から3人目が筆者)
私はカザフスタン出身で現在、横浜商科大学で観光と貿易を学んでいます。よく先生や友達に何故日本に留学しているのかと聞かれますが、私は実は10歳~16歳まで親の事情で日本に住んでいました。日本での生活には迷い、不安もありましたが、優しい先生や友達に巡り合えて充実した6年間でした。私は日本が大好きになり、将来は日本で勉強や生活をしたいと思うようになりました。 高校1年の時、さらに新しいことに挑戦しようと思い、アメリカへ行き、英語を学びました。アメリカでは文化、宗教など自分とは正反対の人達とも多く出会い、それも大変貴重な経験になりました。アメリカの短大を出てカザフスタンで仕事をしながら、自分が本当にやりたいことを模索し続けました。カザフスタンで生まれ、日本で育ち、アメリカで学ぶ中で、私は他国の人と関わるのが本当に好きなのだと気付きました。 でもその中で思ったことがあります。それはカザフスタンという国が他国でほとんど知られていないということです。今も先生や学生会館の友達に「カザフスタンか
ら来ました」と言っても、カザフスタンを知っている人はわずかしかいません。それが、日本で観光・貿易を学ぼうと思ったきっかけです。大学でいろいろなことを勉強して、将来少しでもカザフスタンに観光客を増やせたらと思います。日本の皆さんも是非一度カザフスタンに足を運んでみてはいかがでしょうか。
横浜商科大学トゥルスペコフ カリムジャン(カザフスタン)
カザフスタンを観光国家にか け は しか けけ は しは しし留学生によるコラム
「手を黄色くする」
なるほど!おもしろい!なるほど!おもしろい!
世界のことわざ
~インド ~
奇妙な表現ですか? 「手を黄色くする」はインド独特のことわざだと思います。インドの結婚式では、花嫁さんはインドに多く生育する植物のヘナという染料を手に塗って飾ります。ヘナを塗ると2週間位手が黄色くなります。それで「手を黄色くする」とは「結婚する」の意味になります。このことわざは、母親が年頃の娘に「早く手を黄色くしなさい(結婚しなさい)」というように使います。またヘナの色が濃いと、夫からより多く愛されると言われています。写真は私の従兄が結婚した時の私の手です。インドでは従兄が結婚した時でも、親戚の女性はヘナを手に塗ります。私の手のヘナの色は濃いので、きっと将来夫からたくさん愛されるでしょう。
(慶應義塾大学 ジェーン パリディ)
横浜市内の大学や専門学校に通う留学生からの依頼を受けて、日本語を個別に指導してくださるチューターを紹介するのが横浜市国際学生会館のチュータープログラムです。ボランティアで活動できる18歳以上の市内在住・在勤・在学の方であれば、どなたでもチューターとしてご登録いただけます。特別な資格は必要ありません。
23年度は延べ42人の留学生・家族等にチューターを紹介しました。レッスン内容は、読み書きや日常会話の練習のほか、レポート・卒論の文章チェック、日本語能力試験の受験勉強などさまざまです。日本での就職を目指す留学生からは、「エントリーシートの日本文がおかしくないか見てほしい」「面接の練習相手になってほしい」という依頼もあります。最近は英語で指導できるチューターの需要が高まっています。 こうした活動に関心のある方は、ぜひ学生会館にお問合せください。
チューターのための指導法講座
23年度チュータープログラム実績
中国、韓国、ベトナム、モンゴル、ウズベキスタン、エジプト、スリランカ、タイ、台湾、ブラジルなど
横浜国大、横浜市大、明治学院大、東京工業大、東京都市大、慶應大、理化学研究所、専門学校など
109人(男性48人、女性61人)
延べ42人
チューター登録者
留学生の出身地
留学生の在籍校
プログラムを利用した留学生
初級/10人、中級/18人、上級/14人
留学生の日本語レベル(申請時の自己申告)