Title 李義山七律集釋稿(四)

Author(s) 李義山七律注釋班

Citation 東方學報 (1985), 57: 693-740

Issue Date 1985-03-30

URL https://doi.org/10.14989/66638

Right

Type Departmental Bulletin Paper

Textversion publisher

Kyoto University

李

義

山

七

律

集

輝

稿

(四)

*掲載詩篇目l

飲席戯勝岡舎

曲池

楚宵二首之二

楚宵〓首之

1(付載)

和友人戯胎二首之

一

和友人戯胎二首之二

47---≡--≡---究五真

相2----------究九克

2-5

---･･･-･三････--･七〇EI頁

2-4--････････････-･･･-･･･七二衰

滅･････････-･･･････′･.････････‥空四頁

2-7---･･･-･三･･--･･･三九貢

題Ll首後重有戯胎任秀才2-･･:･･･--･･･…‥･･････････空四貢

春雨

和韓録事迭宮人入道

m･･････････････---･･･････空九頁

3-4‥-･･--･･･-･･･-･･･‥室田頁

*唐音統敦が

｢情詞｣に分類する七律から八首を載せ'七絶

一首を

付載する｡

虫席本李商播詩集を底本とし'とりあげまたは引用する義山の詩に

は底本の排列による作品番淡を記すoF李義山詩各本篇目封周表｣

李義山七律集梓稿

(四)

李

義

山

七

律

注

揮

班

(本学報五〇筋)参周｡

･義山の文の引用は焚南文集詳註および契南文集補編により'｢文

集｣および

｢補縞｣と略構する｡

*文献冊の唐詩は'絶句が寓首唐人絶句'絶句以外の詩健が胤の叢

刊本と同系のテキストを底本とする｡文献㈲の唐詩類苑も'叢刊

本と同系のテキストを底本とする｡

*香淀をふまえるばあいも原則として注者の名を明示しない｡香淀

諸本の詩秤については'樺者の名を掲げ'原則として全文を載せ

る｡

*詩梓のうち'朱鶴齢の項の

｢補注｣は文献肌順治刊本各巻末に付

されるもの｡また何煙と紅梅の項の

｢評本｣は㈹沈氏輯評本をさ

す｡

*主要文献

一男

一

■無注本

心李商隠詩集三春

唐詩百名家全集本

(席本)

惚李商隠静集三食

影印鏡謙益寓抜本

(鏡本)

六九三

東

方

学

報

闇李義山集三食

唐人八家詩本

(毛木)

㈲全唐詩

(三食)

愉唐李義山詩集大金

四部叢刊本

㈲唐音統戟

(十巻)

m唐詩

(十

1巻)

重文印書舘影印本

(稿本)

㈲李商隠詩集十巻補遺

1巻

高麗刊本

(懐徳堂文庫戒)

榔唐詩類苑二百巻

二

膏法話本

棚玉藻生詩集

鏡龍惨撰

(静嘉堂文庫痕)

肌李義山詩集三食

朱鶴齢集注

(順治十七年序刊本)

㈹李義山詩集三食

朱鶴齢集注

沈厚吠輯評

個

西尾磯微三春

呉喬撰

欄義門議事記李義山詩二巻

何悼撰

㈹李義山詩疏二巻

徐徳私

･陸鳴暴漢

(徐陸合解)(懐徳堂

文庫戒)

㈹李義山詩集十六巻

挑培謙築

御玉漠生詩意八巻

屈復撰

㈹重訂李義山詩集集注三巻集外詩集注

1金

朱鶴齢元本

程

夢星剰補

㈹玉藻生詩詮二番

紀的撰

鋤玉渓生詩詳註三食

嬬浩撰

釦玉蘇生年譜合隻四巻

･李義山詩排正不分怒

張采田撰

六九四

甜李義山詩偶評三食

黄侃撰

三

唐詩選本注樺

個証唐詩鼓吹十患

部天挺撰

贋文書局影印元利本

別唐詩鼓吹註解大全八巻

慶文柄撰

(内閣文庫戒)

脚唐詩鼓吹十巻

元好問輯

都天挺注慶文柄解

王清臣

･陸

胎典参解

佃唐才子詩甲集七言律八巻

金聖嘆撰

即才調集十巻

葦穀輯

嬬野

･嬬斑詐

(二漏評関本)

囲才調集補註十番

殿元動築証

宋邦綬補註

鋤唐詩耳珠六十巻

胡以梅撰

四

近代法樺

鋤李義山詩講義

森椀南

飢李義山の無題詩

鈴木虎雄

(中国文学報六唐)

闘李商隠

高橋和巳

(中国詩人選集

1五)

脚李南陽表現考

･断章-

艶詩を中心として-

山之内正

彦

(東洋文化研究所紀要四八筋)

朗The

PoetryofLi

Shang

Iyin

劉若愚

脚李商隠詩選

安微師範大草

中文系古代文撃教研組

個李南陽詩選

陳永正

飲席戯胎同舎47

洞中層響省分携

不是花迷客自迷

珠樹重行憐輩翠

4玉楼隻舞羨鶴難

蘭遡奮蕊昇線練

板綴新香和壁泥

唱轟陽閲無限塵

8牛盃松葉凍頻繁

飲席にて戯に

同合に胎る

おぽ

洞中層響き

分携を省ゆ

是

れ花の迷わすならず

客自ら迷う

いとおし

珠

樹重行

窮翠を憐み

玉楼斐舞

鶴難を羨む

おお

蘭は膏蕊を廻し

経線を

昇

い

椴は新香を綴り

壁泥に和す

唱い毒す陽閲

無限畳

牛盃の松葉

顔貌凍る

枚

o

唐詩類苑

一〇三

(入部噸戯類)

5

蕊

高麗本

｢瞬｣

界線

高麗本

｢線昇｣

朱鶴齢本

･全唐詩

｢線界鮎

｣

｢線界｣を

｢界線｣に改む

鏡本

7

陽閲

叢刊本

･類苑

･銃先

･鏡本

･毛木

･高麗本

｢開山｣

朱

鶴齢本校注

〓

作関山｡非｣

稿本

｢関山｣を

｢陽閲｣

に改む

8

頗裂

高麗本

｢放球｣

萌

上卒十二奔

(携

･迷

･難

･泥

･袈)猫用

辛

朱索等

李義山七律集群稽

(四)

言洞中佳麗如此｡而行入婿去｡別酒亦涼且義兵｡

何倍

〔讃書記〕左忠実都戚o窮翠列巣以重行.謝意蓮雪威｡封庭魔之

斐舞.程漸干疑補註義山詩集｡引以澄珠樹二句｡則重行襲舞｡倶

肴着落

(評本

木傾なし)｡

徐徳鮎

此胎同舎挟妓者｡嘗有両人｡散日分携｡又日重行斐舞也｡省乃省

記之省｡作知字解｡言開洞中層響｡而知其各携折好也｡次聯｡形

容情好之比握o腹聯｡別状房室之芽芳｡末則不忍別離.故無情懲

飲而酒冷也｡凍字特妙｡

桃培謙

此因席有美人｡同舎馬之傾倒｡而詩以戯之也｡分手花源｡洞中履

響｡迷魂頗倒｡虞無可奈何之時｡素翠重行｡鶴難襲舞｡不知此願

何時得遼耳｡於時温香煙玉.無情者倶化作有情｡昇上蘭芳0番之

吐蕊｡壁間淑気｡亦若増香｡無奈陽開唱断之後｡終節分手｡牛杯

松葉｡酒興涙供｡不覚巳凍作頗袈也｡所謂焼玉温香者｡果何在哉｡

蓋印諺所謂醒限看酔入着｡

屈復

〓

1｡間合輿美人分携｡速迷而不拾｡三四〇洞中佳麗重重｡五六.

洞中佳彊種種｡末言陽関唱蓋｡杯酒己蘭｡而同合格不忍去也｡

程夢星

題目戯胎間合｡詩日花迷｡乃勇観冶遊惜別者而作｡重行斐舞｡言

六九五

8

東

方

'

学

報

其合

歓｡淑壁蘭界｡言其栖止｡結則道其封酒嘗歌｡歴然錆魂之致

也｡紀

的

〔詩説下〕何以不取飲席戯胎同会也.日｡気格不脆晩唐扉磨之習

(評本

｢晩唐廉廉之青｣)0

嬬浩

陸

(島曾W

周.此必同舎懸其所歓.不能別去O戯胎是詩也｡浩日｡

陸巳悟到｡

,余更定馬梓州府罷作耳｡次聯oT憐窮翠｡羨腐難o欺人

之不知物也｡五六｡則因膏新相代｡居虞重

茸｡寅欲留無計失｡結

則歌戎酒冷｡賠然魂錆也｡

嘗是儀席.

官妓豊島懸故人0人毎日迷耳?

西京雑記｡温室以椴塗壁｡漠官儀｡皇后栴淑房｡取其薫蔓延｡

外J,威厳塗｡亦取其温O世詮｡石季倫以梗馬泥｡萄都賦注.眠山特

多薬草.其椴尤好｡難詩意不主此.亦可取澄o

天竺記｡大雪山中有賛山｡諸七賛並生取可博｡惟頗褒章｡生高

峰難得.玄中記｡太秦国有五色頻繁.紅色最貴

(御覚八〇八)｡

此謂酒杯｡

ー張采田

〔脅築〕漏氏定席梓州府罷作｡似之｡蓋間合懸其所歓｡不忍別去｡

倣戯勝也｡奥上篇

(梓州罷吟等間合3-5)参看｡

〔妨正〕以晩唐詩馬廉廉之音｡此乃明七子分門別戸之階習o況此

六九六

詩音調流美.而筆力偽白老潔O紳味僻目沈着.豊可以皮相定其優

劣邪｡

近代注樺

〔山之内正彦〕

H

八頁.

串

*

O､義山の類似の詩題として'〔飲席代官妓胎繭従事1-3〕〔梓州罷吟

等同舎3-5〕〔願中悩飲席4-3〕｡このうち

1-33-5の二篇とともに剣南東

川節度使柳仲部幕下における最後の年の作とぎれる｡J漏浩は大中

十年､張采田･安微師大年表は大中九年｡

戯贈

詩題として早いのは玉墓新詠七の簡文帝の

｢戯贈麗人｣｡

患た上官儀に

｢和大尉戯胎高陽公｣詩あり｡

同舎

〔漢書四六直不磨停〕満都｡事文帝.其同合有告蹄｡誤

持其同合邦金去.巳而同舎郎党｡亡意不凝｡不疑謝有之O買金償.

〔杜甫薄州迭葦員外道教紹州詩〕分符発令望｡同合有輝光

(超彦

材云｡公亦是貞外部｡故於章員外可謂之同舎臭)｡

〔梓州罷詩黄侃注〕同会謂同幕府者｡(偶成)韓顎詩5-2｡征東

間合鴛輿驚｡亦謂同幕府者｡

1･2

義山にまた

〔春情韓同年時韓住粛洞二首之二4-1〕龍山暗雲

鳳棲霞｡洞嚢迷入有幾家｡いずれも洞天

･仙女

･魅惑のモチーフ｡

劉院天台と桃花瀕の話をふまえるo

〔中元作2-5〕不知迷路寓花閑

の荘参周'集粋稿日本学報五六筋三二八貢｡

1

洞中

洞は洞房｡また洞天の連想から別世界の仙宮を思わせる

すまいをもさす｡

〔王椎奉和聖製玉置公主山荘詩〕洞中開日月｡

窓裏慧

蚕

｡〔杜甫鄭鮒馬宅宴洞中糊窯

整

準

諸

諾

即澗〕

主家

陰洞細煙霧.曹客夏草清鴫坪O

〔元横夢遊春詩〕夢入深洞中｡途

果平生趣｡

履響

類似の用例として

〔李紳姑蘇壷雑句序〕茎今遺連中蕪｡

連接塞岩寺で抹香径｡響廃廓｡常在寺内｡

省

義山の

〔野菊2-4〕細路猫東署此夕｡清樽相伴省他年｡と同

様に解する｡｢省､強記也'憶也｡｣(詩詞曲語群匪樺五)

分携

義山以前の用例未見｡

2

花迷

〔李白嚢陽曲四首之

一〕江城同線水｡花月使人迷｡

〔白

楽天鏡塘潮春行〕乱花漸欲迷入眼.浅草線能波馬蹄o次の例があ

るいは端的に花

(人ヲ)迷ワスとよめるか｡〔李徳裕述夢詩〕花

迷瓜歩暗｡石圃蒜山牢｡

誘惑の主催としての花の例.〔元槙天壌蹄詩〕馬結匡中線.因

軒洞嚢花｡〔叉離恩五首之四〕取次花叢輝同顧｡単

線修道車線君｡

〔又夢遊春詩〕覚来八九年｡.不向花廻腐｡

〔自発天和夢遊春詩〕

京洛八九春｡未曾花裏宿｡

辛目迷

〔李白春日遊羅敷滞詩〕雲従石上起｡

客到花間迷｡

〔又裏陽歌〕落日欲没岨山西?

行客鮮挿花下迷｡

〔温庭肇経西鳴

偶題〕絡軽索柳薫爵噂.芳草無情人白迷0

3

〔張九齢感遇十二首之四〕側見隻翠鳥｡巣在三珠樹｡

〔文選五左恩呉都戚〕山難蹄飛而来棲｡窮翠列巣於重行

(劉淵

李義山七律集梓橋

(四)

林珪

素翠巣於樹厳生子｡夷人梢徒下其巣｡子大末飛使取之).

珠樹

〔山海経海外南経〕三珠樹｡在厭火北O生赤水上o其薦

樹如柏O葉皆馬珠｡〔准南子墜形訓〕

謁･･･据昆余塵以下地｡中有

増城九重｡･･･珠樹玉樹旋樹不死樹在其酉｡〔李白迭賀監蹄四明詩〕

借問欲棲珠樹鶴｡何年却向帝城飛｡

4

〔文選

1三謝意連雲底〕封庭腐之埜舞O暗雲魔之孤飛

(李注

西京雑記日｡公孫来月威日｡鶴難舞於蘭渚｡蟻蝉鳴於西堂)0

〔博毅洛都戚〕r高冥之満鵠O連軒義之斐鶴

(陸機斉誼行李菩

注)｡玉

棲

〔屋嵩〕其

1角有積金馬天婿城｡南方千里｡城上安金壷

五所玉楼十二所

(雲笈七敦二六)｡〔騎賓王帝京篇〕桂殿陰琴封玉

楼｡椴房窃発達金屋｡

〔李白宮中行楽詞八首之二〕

玉楼臭素翠｡

金殿鎮賀意｡

廟難

〔楚蔚九妨〕鷹魔塵而南遊合O鶴難鳳噺而悲鳴｡

〔文選

八･司馬相如上林賦〕摘玄鶴｡乱昆難

(郭瑛注

張揖日｡昆難｡似

鶴黄白色)0

5

･6

〔文選五八顔延之宋文皇帝元皇后哀策文〕蘭殿島陰.淑塗

弛衛｡鳴呼哀哉

(李江

漢武故事日｡帝以七月七日且生於猪蘭

殿)｡〔後漢書皇后紀賛〕粧政蘭開｡宣檀破屋

(李里庄

班固西都

駐日｡後宮則披庭椴房｡后妃之室｡蘭林意草｡披香零題.蘭林.O

殿名.故言蘭閏)｡〔琴冗帝烏棲曲〕蘭房椴闇夜方開｡那知歩歩香

六九七

578

東

方

撃

報

風速｡

蘭廻昔蕊

〔庚信和宇文内史入重陽閣詩〕葛蘭憶俸長.残花欄

焼野｡〔劉南錫迭春詩〕蘭蕊残数含霧花｡柳候長袖向風揮｡〔韓愈

琳樹二首之二〕･傍人不解尋根本｡却道新花勝者花｡

扉緯線

未詳｡靴謬あるか｡

〔鷹劫漠宮儀下〕皇后種板房｡取其蕃寛之義也｡

-以椴塗主｡

取温暖除意気也｡〔三輔貴国三未央官〕槻房殿｡在未央官｡以槻

和泥塗O取其温而芽芳也｡⊥〔庚信夢入堂内詩〕-離梁替刻杏.香壁

本泥椴｡

新香

〔李賀五粒小松歌〕蛇子蛇孫鱗焼腕｡新香幾枚洪崖飯｡

義山の作になお

〔胎歌妓二首之

一63〕断腸孝養唱陽閲｡陽開三

重とは'東蚊によれば第

一句をのぞき二二二･四句をそれぞれ再

唱するのだという.七招集樺稿日本学報五1掛五九

7貢陽閲の注

参席｡

苧

盃

義山にまた

〔江亭散席循柳路吟頗官舎19〕春詠敢軽裁｡

街鮮入牢盃｡

松葉

すなわち松葉酒｡米と松葉の煮汁を原料とする｡

〔王練

胎撃仙者詩〕春醸煎松葉｡秋盃浸菊花｡〔張九齢答陸醍詩〕松葉

堪馬酒｡春来醸幾多｡庚信や王椎の詩にも見える.

〔滞州20〕松

圏の注参願'集樺稿日本撃報五四筋三八七頁.

頗繁

〔贋嶺二改字注〕改理玉｡西国資o

〔玄魔音義二〕頗梨

-西国襲名也｡-此云水玉｡〔慧琳音義四

二

形如水精｡光豊精

六九八

妙於水精｡有黄碧紫自四色差別｡〔慧苑音義上〕頗梨色-其状少

似此方水病.然有赤有白等也｡

〔酉陽雑狙前集

11庚知〕頗梨o

千歳氷所化也｡

〔韓愈遊青龍寺胎雀大補閲詩〕

二三道士席其間｡

重液塵進攻袈怨｡*

*

*

奮注は'

囚妓女

(?)と別れがての同合への戯言とする徐徳私

･桃培謙

･届復

･程夢星ら'㈲

｢行人｣すなわち間合への迭別

(朱舜専)または同合への留別

(嬬浩

･張采田)の意をもよみこ

む詮tと二様に分れるがtB詮特に渇氏のように状況を細か-限

定できるか否か不安が残る｡山之内氏も恐ら-A詮をとるか｡

ぽつくり

1

仙女の住むきらびやかな

･なまめかしい洞房に

木

履

の

響きばか

りが耳についたあの別離のときがまざまざ

(君の)心に残ってい

る｡

1作は同会の経験を描寓したものとすれば､最低限7･8句

をのぞき過去の叙述とせざるをえず'省を

｢知字｣と解するのは

(徐徳弘)'通じやすそうに見えて葺は非である｡分技は分手な

どと同義と思われるので'これも徐氏の解をとらない｡

2

これほどまで惑乱されてしまったのも'洞天の花が迷わせたた

めではなく'入りこんだ客

(たる君)が勝手に迷ってしまった'

自業自得さ｡

3

･4

さてその仙境では'珠玉の葉茂る樹木に並んで巣づ-りす

る

窮翠もいとし-'玉楼の軒端に舞う雌雄の魔難もうらやましい.

あたりを見れば'いずれも仲むつまじい番いの鳥たちばかり｡

5

6句椴壁と封Lt閑房ないしその調度に係わる表現だろうが'

犀線緑がよめず'線界線と改めてみても大差ない｡強いて解すれ

ば'もはや開きすぎた蘭の花が

一斉に振り向いて線の線

(?)香

さえぎる｡霊木の異文

｢膏瞬｣では

｢廻｣とうま-つながらない｡

6

女人の部屋にふさわしく壁土に塗りこめられたばかりの新しい

山椴の香りがただよう｡

7

･8別れの曲'陽閑を未練がましく三度はおろか無限の同数へ

(君は)歌って歌って歌いつ-す-

ふと気づけば'盃に牛

ば残

った松葉酒は凍てついて改璃となっていた｡7句の異文

｢開山｣

はもとより非08句頗袈'漏浩は酒杯とするので'｢顔貌

二凍ル｣

とよんだのだろうが'眺培課の方が詩のよみとして脈雷｡また挑

氏が見抜いたとおり､｢同舎｣

の経験のなかでは

1句が時間的に

最も遅-'7･8句のあとに来るとせねばならぬ｡嬬浩注ではこ

のl連のみが現在の

｢鏡席｣｡

(西村富美子)

曲池132

曲池

日下繁香不日持

日下の繁青

白持せず

月中流覧輿誰期

月中の流艶

誰とか期す

迎憂急鼓疎鐘断

迎憂す急鼓疎鐘の断つに

4分隔休燈滅燭時

分隔す休燈滅燭の時に

李義山七律集粋稿

(四)

張蓋欲判江澄渡

蓋を張り到せんと欲すれば

江は澄渡たり

廻頭更望柳練綿

頭を廻し更に望めば

柳は綿練たり

従来此地黄昏散

従来此の地

黄昏に散ず

8未信河梁是別離

未だ信ぜず河梁是れ別離と

校

o

唐詩類苑三六

(水部池類)

5

判

高麗本は茎格

8

是

稿本勇往

｢足｣

韻

上中五支

(離)七之

(持

･期

･時

･練)同用

*

呉喬

首二句｡謂白日猿不可知｡黒夜更何能料.次二句O在未別時預憂

分隔｡張蓋｡別時也｡到着｡捨之而去也｡廻頭｡別後也｡望者｡

去而不忘也｡即此大是不堪｡何必蘇李胡漠之別｡乃是悲平｡

o

此詩似輿絢遊親時作｡

朱

奔

専

o

此必昔時議集之地｡

何煙

〔評本〕

一往情深｡

徐徳甑

此倍題傷別而寓去国之恩也｡前年O言花干日

下｡不克白持.博満

六九九

東

方

孝

.癖

誰而夜開平｡似比不能自国干君｡則無鹿央｡是以牌晩而愁｡既夜

而別｡捨云恩衰則憂｡恩絶則去也｡後牛.言既不得不去1｡而侍不

能忘情｡昔謂河梁惜別｡豊能底此地之惨乎｡讃此｡可想見款段出

都之情況央パ

挑培謙

曲池｡乃所懐之地｡故以命題｡日下繁香｡本来易落｡月中流艶｡

却輿誰期｡此間有頃刻不忍別之意｡而無知急鼓疎鐘断虞｡抑復迎

憂｡休燈滅燭之時｡便成間隔也｡此印第七句所謂従来此地黄昏散

者｡豊知命是短別未是長別｡忽而張蓋中流｡廻頭替地｡不覚硯此

離近｡遜若河山臭｡然別昨夜黄昏｡革革作別時｡曲池巳便是河梁

也｡分手折天涯｡崖不信然｡

屈復

起二句O恩無日夜｡三｡正富好合時.由｡又不能合O五.欲去｡

六｡叉不忍遠去｡故琴言此地之別｡虜惨於河染地｡

程夢星

此題曲池恐誤.嘗是曲江｡鳥

似於長安有所不足於同年故人者｡按

唐人有責同年不興曲江遊宴者云｡紫隔尋春｡便隔同年之面｡青雲

得路.懸知異日之心.此詩wEl此義也.起二句.言風花香坂.蓋夜

可遊｡我乃不能自持｡人則誰輿期集｡三句｡言即使可期｡不遇片

時｡急鼓疎鐘｡憂愁迎去臭｡四句｡言終難契合｡畠有長期o滅燭

休燈｡隔離情分失｡五句｡言狗坐無脚｡巳亦賂去｡江放題港｡欲

張蓋而渡之｡六句｡言嘗此好景｡未兎有情｡柳線赫静｡更同頭而

七〇〇

騨望｡七八句｡後更望二字生出感慨｡言来遊此地｡率多軽薄之徒｡

飲酒言歓｡情如腰漆｡而黄昏散去｡軌巳相忘｡彼圃謂従来交情｡

不過如此｡直不信古有蘇李河梁之辛夷｡宣不探可歎哉｡

紀的

〔詩詮下〕何以不取曲池也｡日.此輿

一歳林花

1首1-6｡同

〓息調.

但彼気脈較深厚｡

1結亦不似此之重言轟意.故舎此取彼.凡詩無

情致｡則粗浮不文｡然但有姿贈而乏筋節｡其弊亦有不可勝言者｡

連流所至｡不得不預馬防也｡

〔評本〕詩無情致｡則粗猿不文｡但我妻娼而乏筋節｡其弊亦不可

勝言｡

○迎憂字太造｡休燈滅燭四字複｡結亦太轟｡

鳩浩

此婁飲既罷｡有所不能忘情之作｡輿上章

(鏡艦3-1)略同｡非義山

蒋行役也｡

校爾雅｡触竹北戸西王母日下｡謂之四荒0日下字本此.而日馬

君象｡後人以之栴京師｡

言登舟張蓋而蹄｡

張采田

〔合築〕首句｡情不日禁｡次句｡寛不見答｡三四｡侵居而往｡捗

暮始蹄｡張蓋二句｡常連不忍去之意｡緒言従前何嘗有此｡今別距

人千里｡無異生離死別臭｡必非艶情｡蓋亦寓意令狐之作｡晋昌里

面曲池｡頗可輿上篇

(即日3-5)同参｡

〔妨正〕晩唐詩沢｡多有此種看似姿嫡無骨｡茸則潜気内韓｡過非

後世滑調所能仮託｡紀氏

一概砥之｡此未能致力唐貿詩律｡所以語

不中肯也oO曲池｡抑曲江也｡余疑義山在京曾携家在此｡此其別

間人作平O後有曲水閑話2-0暮秋満遊曲江3-3二詩｡似可互苦｡○恩

蹄詩4-2｡奮居蓮上苑｡更可互澄｡余謂義山在京居曲池｡固非臆詮

也｡葺

侃

曲池蓋郎曲江｡観弟五句可知｡此詩馬婁集惜別之作｡首句｡言駿

遇繁香｡難千日禁｡次句｡想其夜来更嘗何往｡三句｡慮其婿行｡

迎憂｡琴言橡愁爾｡四句｡言其果去｡輿次句相庶O,七八旬｡言惜

別之情｡過干河梁也｡〇分｡亦嘗時方語｡猶今言料定爾｡

金堂咲

此是先生観無常詩｡而特拒曲池｡以害意也｡言日下繁香｡我或不

得自持｡若月中流盤｡則復興誰薦期平｡甚言欲別卸売別｡初無倍

須不別之放者也｡然而絡亦不忍其遠別者｡誠預憂急鼓疎鐘｡此時

1至｡郎以後休燈滅燭｡典故永遠O馬是而蘭期廻惑｡不知所措是

則誠有之也.〇某層憶七歳時｡限窺深井｡手持片瓦｡欲尭鄭下｡

則念其永無出理｡欲且己之｡則叉笑便無此事｡既而循環産婆｡久

之久之｡瞥地投入｡蹄而大笑｡此豊宿生亦嘗讃此詩之故邪｡至今

思之｡簡寓偶然O因附識於此O･

張蓋欲列｡眼前優賞有如此

一筆粗率可笑人.･廻頭更望｡某嘗告諸

同学｡草道人｡頚是世間第

一情種始得｡今只看先生此語｡便大信

也｡蓋千古人流浪生死｡止馬生生世世｡張蓋便到｡

一切諸悌大師

李義山七律集粋稿

(四)

得成正党｡亦止薦時時刻刻｡同頭更望｡敏也｡末又言河梁未抵此

別者｡従来此事｡▲下愚之夫.以為朝爾.上智之士｡無茶大驚極痛

I

.

..･.'睨

.

･.I.I..i･.

∴

柑

近代注

梓

〔森椀南〕中巻九五貢｡

*

*

曲池

〔馬浩注〕按｡印曲江也｡漢書宣帝紀

(三年春｡起巣遊

苑)注.立廟於曲池之北.後人謂在曲江之北也｡又名曲水O唐書

及詩文中｡曲池曲水習見｡如本集曲水閑話2-0｡是也｡長安志｡街

東第四街之最南｡名曲池坊｡坊南街抵京城之南面｡以近曲江園｡

故名｡〔垂柳1-1〕姥好小苑中｡桐郷曲池束｡〔即日2-3〕小鼎煎茶面

曲池?

自棄道士竹間棋｡

一魔漏浩に従ってお-が'曲池はもとより普通名詞としても習

見する｡〔楚鮮招魂〕坐堂伏鑑｡臨曲池些

呈

逸注

臨曲水清池｡

可漁釣也)｡〔文選二六陸願奉答内兄希叔詩〕杜門清三遷｡坐鑑臨

曲池｡〔謝眺曲池之氷果府〕〔白楽天江模月詩〕嘉陵江曲曲江池｡

明月難同人別離｡

日下

〔孟浩然荊門上張丞相詩〕

日下陪蹄翼｡沙追厭曝紙｡

〔劉長卿迭陸津倉宮西上詩〕日下鳳期斐閑適｡雪中人去二陸袴｡

繁香

用例未見O類似の語嚢としては

〔沈正之乞巧文〕襲零旦

乏繁芳合｡因文映而増締.

〔李紳源陽春日懐呆固閑宴詩〕

西園到

00

日栽桃李｡紅白低枝梯酒杯｡繁艶只愁風塵落｡･酔延多就月中聞｡

#O.L

東

.

方

学

報

〔李徳裕憶平泉薙詠

･憶新藤〕清香凝島喚｡繁盤晩等苔｡

不日持

〔玉董新詠五沈約雑詠五首春詠〕楊柳乱如綿｡椅羅不

日持｡〔又九番鐸春別慮令四首之三〕

門前楊柳乱如練｡直置佳人

不日持｡〔文選二六任防胎郭桐唐詩〕望久万来琴｡悲歌不日持｡

〔劉允済賦得胃薬詩〕仙禁生紅葉｡微芳不日持｡〔温庭鋳舞衣曲〕

芙蓉力弱廠難定｡楊柳風多不日持｡

2

〔霜月8〕青女素蛾倶耐冷｡

月中霜真岡婦絹｡

〔和馬邸中移白

菊見示5-4〕素色不同離下零｡繁花疑白月中生0

月中

〔梁簡文帝傷別離詩〕月中含桂樹｡

流影自排梱｡

〔粛憩

秋思詩〕芙蓉露下落｡

楊柳月中疎｡〔慮輪白牡丹詩〕別有玉条承

露冷｡無人起就月中看｡

流轟

〔謝僧影戚〕旺寄形干流艶｡

又匿跡干凝陰｡

〔孟郊嵩少

詩〕流艶去不忠｡朝英亦疎微｡

.

輿誰期

義山の詩にまた

〔莫愁2-1〕雪中梅下輿誰期.梅雪相乗

7寓枝｡

0

3

〔初起53〕想像成池日欲光｡五更鐘後更廻腸

(七拒集粋稿日本

0

0

学報五

一甜五八

7頁).〔無題III〕嵯余聴鼓慮官去｡走馬蘭董類断

0

蓬

(集樺稿r本学報五三筋六

7二頁)O〔鏡鑑3-1〕豊能抽断夢.聴

0鼓事朝珂｡唐代の鐘鼓の制は

〔促漏1-5〕促漏造鐘の注参照'集樺

稿日本学報五四筋四二四頁O

迎憂

〔絶腰傷逝戚〕髪迎憂而速筆｡貌先倖而収藻｡共甘苦其

幾人｡曾無得而借老｡

七〇二

急鼓

〔孫策討黄鼠表〕臣以十

1日卒且｡

･-同時倶進｡身跨馬

撰陳｡手掌急鼓｡以賓戟勢Oただしここ

では陣太鼓ではな-漏鼓

だが｡

疎鐘

〔徐陵玉壷新詠集序〕厭長巣之疎鐘｡勢中宮之緩箭｡

〔王推酬郭給事詩〕禁裏疎鐘官舎晩｡省中晴鳥吏人稀｡

〔李白夕

琴杜陵登楼寄毒素詩〕思君達永夜｡長楽聞疎鐘｡

分隅

〔後漢書鄭弘列樽二三〕時拳蒋第五倫馬司茎｡斑次在下｡

毎正朔朝見｡弘曲窮而自卑｡帝問知其故｡遮聴置雲母昇風｡分隔

其間｡〔又摘行汚再列侍七

〓

(王)負目O行路倉卒.非陳契闘之

所｡可共到前亭宿息｡以鼓分隔｡向日｡-今子遠適千里｡合面無

期｡政経行相候｡以展訣別｡

休燈

用例未見｡

減燭

弼

〔史記

〓

T六淳子究侍〕日暮酒蘭｡合

専促坐O男女同

席｡履馬交踏｡杯盤狼籍｡堂上燭滅｡主人留究而迭客｡羅禰襟解｡

微聞和洋｡嘗此之時｡発心最歓｡能飲

一石｡

〔李白寄遠十二首之

七〕

1雷雲雨別｡此地生秋草｡-何由

1相見｡滅燭解羅衣O

㈲

〔梁簡文帝夜夜曲〕愁人夜掲傷｡滅燭臥蘭房｡祇恐多情月｡

旋来周妾林

(楽府詩集七六｡ただし同書日録では

｢唐王優｣の作

とする｡王僧は時代不詳)0

張蓋

〔文選

7攻囲西都賦〕於是後宮果敢韓｡登龍舟｡張鳳蓋｡

建華旗｡〔後漢書方術徐登博〕叉嘗臨水求度｡船人不和之｡(超)

柄乃張蓋坐其中｡長癖呼風｡

乱流而済｡〔王褒別陸才子詩〕解蔑

出南浦｡征樟且凌農｡選者分手庭｡唯飴迭別人｡中流揺蓋影｡蓮

江落騎塵｡

判

〔朱鶴齢注〕挟間｡〔又数江南曲3-0〕布期方横恩｡

臨醇欲

梓橋

(朱注引陳帆日｡操嬢｡如諺云放嬬也)0

潜潜

〔贋轟四濫字注〕激潜O水波動貌｡

〔何遜望新月詩〕的

的輿沙静｡溢潜逐波樫｡〔張若虚春江花月夜詩〕走査随波千寓里｡

何庭春江無明月｡この畳字を愛用するのは義山よりやや先輩の避

服

(八〇六

9-チ)で'〔戯准南李僕射詩〕

馬噺紅葉斎斎晩.

日

周長江潜潜秋｡-など'六例がある.

6

廻頭

〔玉壷新詠七簡文帝轡童蕃〕擾袴樫紅出｡同頭襲撃斜｡

〔庚信怨歌行〕同頭望郷涙落｡

不知何虞天蓮｡

〔杜牧池州迭孟遅先

輩詩〕秦嶺望契川｡頓得廻頭別｡

紡織

用例未見｡

7

〔印日拭〕金鞍忽散銀壷宿o更酔誰家白玉鈎

(集樺稿日本学報

五六鮒三〇7頁).〔無題二首之二は〕此地如携手.乗君不白柳｡

〔行次西郊作5-6〕俳壇抵陳倉｡此地忌黄昏｡

従来

〔文選二六謝室琴氷初三年初零都詩〕従来漸二紀｡始得

傍轟路｡〔徐陵雑曲〕張星膏在天河上｡従来張姓木蓮天｡

此地

〔李白鳳笠篇〕

此時惜別誕堪聞｡此地相看未忍分P〔又

金陵歌迭別掲宣〕此地傷心不能道｡

目下離灘長春革｡〔叉迭友人

詩〕青山横北郭｡白水遼東城｡此地

1篤別｡孤蓬富里征｡

黄昏

〔文選

〓ハ司馬相如長門戚〕日黄昏而望縫合.恨猪託於

李義山七律集梓稿

(四)

室堂｡〔玉憂新詠

一〇挑翻有期不至詩〕黄昏信使断｡街怨心懐懐｡

8

未信

〔玉壷新詠六王僧揮鳥人迷夢詩〕工知想成夢o未信夢如

此｡河

梁

〔文選二九李陵輿蘇武三首之三〕携手上河梁｡遊子暮何

之｡〔

又二七魂文帝燕歌行〕牽牛織女遮相望｡爾猫何重限河梁｡

〔王融粛諮議西上夜集詩〕排宿将折愛｡惜別在河梁｡

〔李白蘇武

詩〕東還沙塞遠｡北憤河梁別｡

別離

〔古詩十九首之

こ

行行重行行｡輿君生別離

(李書法

楚蔚

八九歌少司命).日.悲莫悲今生別離)O〔又之十八〕以勝投漆

中.誰能別離此｡〔文選

1六江穂別戚〕知離夢之郵腐｡意別魂之

飛揚｡故別離

1緒｡事乃寓族｡

*

*

*

別離を悲しむ相手の性別をめどに曹解を類別すれば'

A女性

艶情

(渇浩

･ノ張采田非正

･責侃

･森椀南)

寓意

(徐徳挽

･張采田舎等)

B知友

(呉喬

･程夢星)

C性別未詳

(桃培謙

･屈復)

張氏合築および呉喬は相手を令狐絢に特定する｡なお紀陶とそし

て金堂嘆が何を考えていたのかはよ-分らない｡

1･2

きらめく陽光のもと'そのむせかえるような香を押えかね

身もだえする

(花)｡そして夜｡月光を浴び'蓋問とはまたちが

った流動凄艶の相貌をおびて'

(花は)だれと歓びを共にする約

七〇三

宋

･方

撃

報

を結ぶのか｡

あふれんばかりの色香をたたえる豊麗

･濃艶の女性

の二態oILll句の日下は京師の意

(満治)とはみない.不日持の主

鰭は用例によるかぎりあ-までも花

(徐徳瓢)

で'花を

見る我

(程夢星はか)ではない｡2句はやはり担蛾の蓮想があるか｡

3

絶世の美女との逢瀬もtLかLt夜明けを告げるあのせわしい

漏鼓'また

1打また

1打とゆっ-り間をお-漏鐘に断ちきられる

のが'はや気がかりだ｡断の主鱒は鐘鼓でな-逢瀬とする｡

4

いやそれどころか'ともしびを治し'燭の光の滅する歓喜の時

間に'姦しく離れゆかねばならぬのだ.滅燭は李白の用例に従っ

て解する｡

5

･6

あわただしい逢瀬は過ぎ'

(月光に)

きらきら光る川面に

なかなか捨てがたく去りがたい未練を残しっつ舟に乗り､岸連の

方をいま

一度望みやると'柳の枝どもがなよなよとゆれる｡張蓋

は即ち登舟の意｡期はもとより中華｡

7･8

そうだ｡もともとこ

の地-

曲池では黄昏とともに人々が

わかれわかれに散ってゆくさだめだった｡なにも河梁の別れだけ

が別離の典型であり'河梁の地だけが運命的な別離の場所だとは

簡単に信じられない.

係年は満治が開成四年

(八三九)'張采田が大中三年

(八四九)｡

安微師大年表はより慎重で不編年｡

(横山

弘)

楚宮二首之二2-5

月妨曾逢下彩娘

.傾城滑息隔重簾

巳聞堀響知腰細

4更桝絃馨覚給紙

暮雨自蹄山階暗

秋河不動夜厭厭

王昌且在埼末位

8末必金堂衛

兎嫌

七〇四,

楚宵

月妨曾て逢う

彩槍よカ下りLに

傾城の滑息

重簾を隔つ

巳に珊響を聞き

腰の細意を知り

更に絃馨を折じ

′指の放きを党ゆ

､-

おのずか

暮雨自ら蹄り

山櫓暗

秋河動かず

夜厭厭

おい

王昌且-埼東に在て任す

未だ必ずしも金堂に嫌を免るるを得ず

校

0

才調集六

･濠杢律髄七

(風懐類

)+･唐詩鼓吹七

･唐詩類苑

7五

五

(唐廃部宮類)

･詩学禁轡

楚宮

才調集

｢水天閲墓

葺

｣.

統致

｢水天閑話奮事

翫｣

_

鏡本

･稿本校注

｢才調題水天開講香車｣

全唐詩

校注

｢此首

一本題作天水

(?)問詰嘗事｣

1

逢

鼓吹

｢聞｣

4

絃

得髄

｢絃針作｣

鏡本校注

｢律髄作琴｣

5

嶋崎

鼓吹

･禁簡

･類苑

･高麗本

･朱鶴齢本

･全唐詩

｢恰棺｣

毛木

｢悔悟肘帥｣

鏡本

｢悼惜｣を

｢晴暗｣に改む

痕

･仙H巾

絵本校注

｢一作情情｡非｣

厭厭

才調集

･毛本

｢猷猷｣

7

堵東

高麗本

｢東塔｣

.

韻

下卒二十四塵

(塘

･簾

･織

･厭)二十五添

(嫌)同用

*

朱鶴齢

-

7

･8

陳啓源日｡東家五番慮莫愁昧也｡金堂｡疑指鹿家轡金堂｡

朱

桑

等

絶無題意｡

豊因語意大帝｡放論託之耶｡

○此批本題件水天開講膏

事｡何

熔

〔讃書記〕

1刻水天開講善事

(評本

｢統我｡此首

1本題作天水

(?)問詰膏事｣)｡

○按此篇戚嘗年貴主之事｡而不可敦夫

(詐本

筈を

｢必｣に作る)0

〔詐本〕月姉｡婦蛾也｡子夜歌｡重簾持白隔｡誰知許厚薄｡

〇三

四｡虚虚賓茸｡五六｡起免嫌｡言紳女天孫｡富加此也｡

○愈寛愈

繋｡風人謁諌之妙｡

○宋玉威.東家之子登購窺臣.唐人詩｡王昌

只在此璃東｡

-

逗

一逢字｡郷反接隔0

2

生下二句｡

○簾是惟薄｡

3

･

4

滴息拳擬人微｡

5

隔｡

7

1句坂出｡

8

歴韓逢字｡

李義山七律集梓稽

(四)

徐徳鮎

此確是擬駐之詞｡非有所瞭托者｡其題因先有楚宮2-4絶句｡故蓮而

及也｡前年｡言相隔而想像之｡第五六句｡寛其無情｡有漢贋江永

之意｡結語梢失風人之鰭｡

陸鳴畢

暮雨二句｡干無情中寓得極其流麗｡正詩家筆妙虞｡

桃培謙

此以男女託訊君臣之際也｡原本作楚宮二首｡前首絶句｡見巻十五｡

聴干寵者之無己｡此首見無媒者之自傷｡月姉曾逢｡傾城造隔｡細

腰親指｡努幕難親.暮雨白蹄.秋河不動｡正楚詞所謂君可恩而不

可侍也｡然暁隔既久｡嫌隙旋生｡況王昌近在潜東｡金堂豊見遣誇｡

貞臣誼士｡惟有喋喋自噴而巳｡

屈復

己逢月姉｡只隔重簾｡難未相親｡而巳知更党｡亦幾希也｡五六｡

終末相親｡然相去間尺｡安能兎嫌O不知相親之馬愈也.有屈干不

知己而仲子知己之恨｡此結典武皇内停分明在意同｡

程夢星

此皆紅豆相恩之曲也｡前

一首｡慣望其不得頻見O後

7首｡慧計其

終必相見｡文人薄偉｡不必有其事｡不妨有其詞｡

紀的

〔詩読下〕何以不取楚宮二首也｡日.前

1首O寓不見之感｡乃徒

封面加

1倍寓出｡極有思致｡然終党是刻意倣来.乏自然深遠之味｡

七〇五

東

..方

㌧畢'

報

第二首｡直是無題之展｡誤列於楚宮下耳｡

○問第二首宋二句｡如

何解｡日｡讃刺之語也｡言隔簾不見｡徒想像其腰細拒織｡惟有失

望而蹄｡悼惜中夜耳｡況彼東家.自有王昌｡寓所属意蔦｡有及我

之理邪｡分明言其及乱.而但以馬不鬼子嫌.則詩人忠厚之詞也｡

○閏月姉曾逢下彩蛤

7首｡別本題馬水天閑話膏事｡如何0日.請

興楚宮不相鷹｡此題有理｡

.[評本〕前

一首0倍掃既達之感o次首｡乃他詩誤入此題下｡才調

集題目水天開講奮事｡嘗有折本｡

○重簾相隔｡惟以楓響絃馨｡想

像腰細指織.是相逢而絡不見｡惟有失望而蹄｡･恨望申夜耳.況彼

東家O白有玉昌o為所底意｡豊復有分及我邪｡不日及乱O而日不

免干嫌疑｡詩人忠摩之詞也｡此寓言遇合之作｡

〔律髄刊誤〕通首後攻句生出｡

○不日及乱｡而日兎嫌｡忠厚之旨｡

嬬浩

4

楊

(守智)日｡革擬人細｡

5

･

6

紳味勝上塀｡

7

･8

何日｡後漢書逸民

(逢萌)侍O平原王君公O停年自隈｡時

人謂之日｡避世潜束王君公｡(中略)按｡謂近在潜東｡嫌疑難免｡

r不我肯軒｡徒柾然耳O輿隔重簾緊魔｡何氏引王君公｡以聴東字相

牽耳g其箕聴東猶日東家o何可接以強合｡王昌必非其人｡級不知

閑疑也｡互詳代廠

2-2七絶｡

張采田

〔合等〕嘗本皆連楚宮作二首｡今従才調集選｡築日｡摘氏謂七絶

七〇六

託意未明.要具於七律之用意｡是也o案此或係艶情｡

〔姉正〕集中楚官詩数首.惟過楚宮悶

7縄.似大中二年萄遊時失

意之作｡此輿複壁交青墳篇54｡均不得其寄託所在｡未敢強解｡据

氏謂皆開成五年江郷之遊｡寓意所歓｡馬楊嗣復而番｡不知燕董事｡

輿嗣復無捗｡集未嘗薦嗣復別有詩也｡至此後

一首Q,富徒才詞集題

馬水天閑話膏事O蓋暗比所思之人｡戎友人有所懸0時指此事.輿

戯勝岡旨.無庸穿整.此本合馬

1題｡不類甚臭｡然二首均不詳馬

何年新鹿也｡

都天挺

1

月姉｡謂嫡娘也｡

7

･8

詩意以桓嘉侍主｡故用金堂事｡言堆富之極｡絡不党王昌家

之嫌疑也｡

磨文柄

此詩専言富豪家之気象也｡首言富家折貯佳人｡皆如月中購蛾之美｡

其傾城之貌o隔子宝簾.入所竿見｡但聴琵塀之響｡巳知細腰｡餅

琴露之弾.屯覚繊拒耳｡上皆形容其妓女之姥好.故於方巣之時｡

如在鉱山情寂之景.既発之後o適富秋河長夜之時｡然是移著｡金

玉馬堂｡雄自信其可｡若使王昌清節之士在東隣｡見之必斥其非｡

豊能免其嫌哉｡

2

傾城国.言厭

1城

1園之人無有似其美也O滑息｡尊書也QL

王清臣･-･

陸始典

此言貴家之姫｡美如月姉白彩婚而下｡重簾相隔｡不可得見｡但聞

環堀之響.巳知腰細｡詐琴宏之馨｡尤党拒織耳.若其既去之後｡ノ

暮雨自席.盛山情情.秋河不動.静夜厭厭｡恨美人号寂実｡隔栄

藤以相窺｡離虞金堂鎮義之中｡而暫時下衆｡垂簾相隔｡終末必得

免嫌疑也｡義山鳥人｡時構其読薄無行｡故馬首塗所薄｡末二句｡

嘗是諺浪之詞｡如俵郵注

(都天挺は裏陽膏奮侍に見える東平相散

騎常侍王昌の家法厳重の話を引-)O

又是荘語失｡枚輿前三聯甑

羨稗真之旨不合｡且古詞云｡十五嫁王昌｡盈盈出蓋堂｡都注所引｡

或非其倫欺｡

端野

･据妊

鈍云｡此題集本誤也.1

欺云｡倶読替事｡

程湘衡

(才調薬神託引)

疑主家有安楽太平之行｡放云爾｡

L胡以梅

(駈情類)

此直賦其盤情之詞也｡言月姉曾経下塘相違｡今相顧滑息｡隔在重

簾之内｡但聞珊響絃馨｡想像其腰細指繊之妙耳｡径行暮雨.而紳

女言轟o山亦馬之情憤寂参｡纏望秋河O而知天孫不渡O紙党厭厭

其夜長平｡但恐置身如王昌在英愁東家金堂之畔｡動他人之嫌｡不

能永治歓情也｡通身剥皮副骨｡用事展情｡出入化境｡天障子所謂

暴天物｡扶摘刻霧｡天龍致罰｡蓋此等題｡此等詩欺｡

按逢字｡

鼓吹作聞｡然推第五句｡則是逢而非聞｡衰軍記O楚宮在室山願画

二百歩O陽董古城印裏王折遊之地｡此命題｡要知是侶借｡托鉱山

李義山七律集秤稿

(四)

紳女以昧其事O本巣二首O其

72-4日｡(正文略)詳詩意｡

二三是

沈惑其鹿央O故有金堂之嫌.以自警耶.

(中略)蘇東按詩O鷹逐

購娘罵老塘O今詩謂下彩蛤?言月姉釆塘而下也｡

(中略)今言傾

城滑息.是

1願再顧之意｡准南子.烏鶴填河成橋而渡織女｡今言

秋河不動｡蓋無墳之者也｡

預梓

想像高唐格

楚宮

(正文略)初聯｡言曾逢｡叉言重簾O蓋筋節音

塵之意也O二聯三聯｡是才情｡落潮o述王昌故事｡其意深失｡

近代注粋

〔鈴木虎雄〕七五頁｡〔山之内正彦〕九二頁｡

*

*

底本ほか大多数のテキストは本詩を連作の第二首とするが'叢

刊本および稿本は逆に七律'七縄の順に排列する｡嬬浩および張

采田

(合隻)は二首を連作とみとめず､胡震亨に従い､本詩標題

を水天開講善事と改める｡鴻浩本七紐の題下江にいう｡｢諸集本

営件楚宮二首｡才調集選下首｡題作水天閑話香車｡今玩七絶｡託

意未明｡要具於七律之用意｡戊牽巳従才調集分編｡故亦従之.｣

胡震亨以下の改題詮は'詩題に正文との関連をみとめがたいとす

るためだろう｡だが'まず

｢｢水天｣の意味が不明｣(山之内)だ

Lt

また

｢かかる秘事を何人と開講せんとするか｣(鈴木)甚だ

疑問であり'才調集本が重税さるべきなのはむろんだが'改題に

よって作品理解はむしろ

一層困難になるように思われる｡いま底

七〇七

東

方

畢

報

本のままでよむ｡

楚官

〔左停裏公三十

1年〕公作楚宮

(杜注

適楚.好其宮.

蹄而作之)｡穆叔日｡-君欲楚也夫｡故作其宮｡若不復適楚｡

必

死是宮也｡六月｡辛巳｡公舞干楚宮｡

〔玉壷新詠八筋子顧日出東

南隅行〕遠蓮梁家撃o再再楚宮腰.〔李自在水軍宴観妓詩〕

行雲

且莫去｡宵酔楚王宮｡〔杜甫江雨有懐鄭典設詩〕春雨闇闇塞峡中｡

早晩来日楚王宮

(九家法

趨云｡楚王宮｡緒言高唐也)｡〔又詠懐

古蹟五首之二〕格落探知宋玉悲｡風流儒雅亦吾師｡-江山故宅塞

文藻｡雲雨荒重畳夢思｡最是楚宮倶瓶滅｡舟人指鮎到今凝｡嘗注

は

〔太平襲宇記

1四八山南東道憂州鉱山麟〕楚宵｡在麟西北二百

歩｡在陽墓古城内｡郎裏王所遊之地｡を引-が'杜詩にすでに

｢倶東城｣というように'必ずしも現茸の古蹟を想定しない方が

いい｡牛ば停詮の闇に閉される'そのかみの賛美を毒した楚王の

高唐宵-

第

一首の七緒の2句参照｡

唐詩類苑は義山の二作のほか'張籍の楚宮行

(古詩)'許洋の

楚宮怨二首

(七絶)を載せるが'張の作は章華官を歌う｡

月姉

〔春秋感精符〕人主日月同明｡四時合信｡故父天母地｡

見目姉月

(宋均注目｡父天於園丘之把也｡母地於方滞之条也｡見

目於東郊｡妹月於西郊)(後漢書李固停注)｡〔濁断上〕

天子父事

天｡母事鞄｡兄事日｡姉事月｡義山の詩にはまた

〔聖女岡3-6〕星

娘

一去後｡月姉更釆無｡〔橿花二首之

一74〕

月裏寧無姉｡雲中亦

有君｡等があるが'他に月姉と熟した例は未見｡なお月姉に封す

七〇八

る日兄は

〔補編

1番衆陽公至湖南賀藩政表〕日兄裏義.丘療延恩｡

〔劉謁錫公主下城詩〕天母親調粉｡日兄憐賜花｡

彩埴

〔月夜重寄宋華陽姉妹3-1〕倫桃窃薬事難余｡十二城中鎮

彩娘｡

これも義山以外に用例未見｡〔事類賦〕

願兎騰精而夜逸｡

婚蛤絢彩而膏奔｡と見えるのでtより古い典接があるか｡

嫡娘が婚蛤に変身した話は

〔港南子贋冥訓侠文〕託身於月｡是

馬塘蛤.而馬月精

(初撃記

1).

2

〔確静婦登榛曲〕相恩隔重嶺o相憶限幣

長河｡〔元旗竿詩〕莫

○

愁私地愛王昌｡夜夜等聾怨隔潜｡

傾城

北暫二首之二27注

(七絶集樺稿日本学報五〇研四七四

五)参周｡

滑息

ここは相手の動静か｡

〔後漢書摘行陸績侍〕績…詣洛陽

詔獄就

考｡-績母遠至京師｡硯候滑息｡獄事特急｡無線輿緯相聞｡

〔杜甫迭路六侍御入朝詩〕童稚情親四十年｡中間滑息繭荘然｡九

日5-3注

(集樺稿日本撃報五六唐三五五頁)参照.

隔重簾

〔子夜歌四十二首之三十〕念愛情傑傍｡傾倒無断情｡

重簾持自邸｡誰知許厚薄｡〔柳中庸幽院早春詩〕

隔簾春雨細｡高

枕暁資長

(御贋詩)

.〔梁鐘戯胎歌者詩〕楚妃臨易撃.慮女隔簾停

(御質詩)0

3･4

〔徐陵玉墓新詠集序〕楚王宮裏Q無不推其細腰｡衛囲佳人0

倶言冴其戯手o〔日興天和夢遊春詩〕

漸聞玉鋼響｡

始妨珠履燭o

巳と更との封魔は､義山の七律であと四例｡

〔胎劉司戸葦

21〕

4己断燕鴻初起勢.更驚騒客後蹄魂｡〔無題四首之

1114〕劉郎己恨

蓬山遠o更隔蓬山

1寓童｡.〔寓意3-2〕

三年己制思郷涙O更入新年

恐不禁.〔牌超協律暫蛸〕巳四部馬馨華末｡吏共劉虞族望通｡

よ

り早Yには

〔劉希夷代悲白頭象詩〕己見松柏捲馬薪｡更聞桑田変

成海｡〔杜甫卜居詩〕巳知出郭少産事｡更有澄江錆吾愁｡

･聞響

〔玉董新詠四謝眺夜蘇妓二首之

〓

壌閤釧響聞｡壌席芳

塵満｡〔叉九育子顧春別四首之二〕学風競日常聞響｡

重花畳葉不

通飛｡

現響

〔文選四九汚嘩後漢書皇后紀論〕.居有保阿之訓｡働有環

堀之響O〔杜甫雨三首之

こ

楚富久思滅.幽珊薦誰哀｡侍臣書王

夢｡賦有冠古才

(九家法

趨云｡幽堀｡以南馨如鞠｡此紳女珊

也)0

腰細

〔梁元帝蕩婦秋恩威〕蕩子之別十年｡侶婦之居白憐｡

-

坐税背長｡韓看腰細｡こ

こでは徐陵の文および題注に引いた育子

額の詩にいう

｢楚宮腰｣をさす｡

〔許揮楚宮怨二首之

こ

細腰寧

舞君沈静｡白日秦兵天上来｡義山詩に頻出｡

〔碧瓦79〕無筆渓殿

車｡第

7楚宮腰｡工

数徐陵健胎更衣3-9〕楚腰知便寵｡宮眉正陶強｡

〔柳4-9〕廟岸巳挙行客手｡楚宮先騨舞姫腰｡など｡

排撃

〔楊桐少室山歩横廟碑銘序〕高陽有飛龍之楽｡始合八風｡

帝舜有儀鳳之音｡′初調九奏｡后憂典其敦｡制氏排其馨｡鐘芽室竿

致其和｡尊卑長幼成其序｡

舷馨

〔古詩十九首乏五〕上有絃歌替｡

音響

1何悲

(李注

論

李義山七律集樺稿

(四)

語日｡子群馬武城章｡聞舷歌之馨)

｡

〔玉毒新詠五何遜日夕望江胎

魚司馬詩〕管馨巳流悦｡弦聾復懐切｡

指紋

〔文選

丁八積康琴戚〕

飛繊指｡以馳驚｡

〔玉壷新詠五何

字朗撃謝髄詩〕思君撃促杜｡玉指何繊織｡

暮雨

〔文選

1九宋玉高唐戚〕妾在鉱山之陽O高丘之阻O旦馬

朝雲.暮薦行雨｡朝朝暮暮｡

陽茎之下｡,[汚雲盛山高詩〕惑霜朝

雲去｡冥冥暮雨掃.巌懸獣無跡｡林暗鳥疑飛｡枕席克誰薦O相望

徳依依O.

嶋崎

〔楚節九章悲同風〕上高巌之暗岸号

(王逸注

升彼山石

之峻膳也).虞雌娩之標顕｡〔文選二九張協雑詩十首之九〕荒庭寂

以閑｡幽晒暗且探O〔劉蛇文家銘序〕索乗馬塚.則汲之兆平｡嶋崎

馬壁｡則魯之兆平.ただし劉は大中四年の進士

(登科記考二二)

で'杜牧に劉焼除等州巡官制

(犬中元あるいは二年の件)があり'

義山の用例よりも遅い可能性が大きい｡

秋河

〔文選二六

謝眺暫放下都詩〕

秋河曙秋秋｡寒渚夜蒼蒼

(李注

秋河｡天漠也)｡〔欧陽旦臆得秋河耽秋詩〕月波天欲明｡

秋河侍凝白｡

動

〔李頻秋宿慈恩寺途上入院詩〕風高斜漠劫｡案下由江寒｡

厭厭

〔詩小雅湛霧〕湛湛露斯?匪陽不味.厭厭夜飲｡不醇無

掃

(毛侍

厭厭｡安也｡夜飲Q私燕也)

｡〔爾雅樺訓〕歴懸巣姫｡

安也

(郭注

皆好人安群之容)｡〔陶淵明和郭主薄詩二首之二〕街

鯖念幽入｡半裁撫爾決｡槍素不獲虚｡厭ゝ厭克良月｡〔自巣天不如

七〇九

7

東

方

撃.

報

来飲酒七首乏

一〕不如来飲酒｡,相封卒厭厭｡

王昌

〔碧難漫志二〕古書亡逸固多｡存世者亦恨不義見｡李義

0

山絶句

(代慮)云｡本来銀漠是紅潜｡隔得鹿家自玉堂｡誰典王昌

00

報滑息｡轟知三十六鴛鳶｡而唐人使王昌事尤数｡世多不味｡古巣

府中可互見.然亦不詳日｡｣日o相逢峡路間.道髄不容車o如何

南少年｡挟穀問君家｡君家誠易知.易知復難忘.黄金馬君門｡白

玉馬君堂｡堂上置梅酒｡使作郡部個｡中庭生桂樹o華燈何燈煉｡

兄弟南三人.申子馬侍部｡五日1来蹄.道上自生光｡黄金絡馬頭｡

観者満路傍｡入門時左願｡但見襲賀意｡賀意七十二｡羅列日成行｡

一日｡河中之水向東流｡洛陽女兄名実愁｡莫愁十三能織緒｡十四

扶桑南陪頭｡十五嫁馬鹿家婦.十六生見字阿侯O鹿家蘭室桂馬梁.

中有轡金蘇合

香｡-人生富貴何所望｡恨不壊輿東家王｡以三章互

考之｡印知楽府前篇所謂自玉堂輿賀意七十二｡乃鹿家｡然義山栴

三十六着｡三十六襲｡印七十二也｡又知楽府後篇所謂東家王｡帥

王昌也o余少年時｡戯作清卒楽曲O胎妓虚姓者云.鹿家白玉馬堂｡

干飛多少賀意｡縦使東膳隔断｡莫愁鷹念王昌｡黄載寓亦有漏子曲

云.憐宋玉｡許王昌.東西鄭短滑｡予毎戯謂入日｡載寓似曾経界

南家来o蓋宋玉好色威.栴東郷之子｡帥宋玉馬西郷也o束家王｡

即東都也｡戟寓用事｡如此之工｡-叉韓致光

(嘉寝)詩｡.何必苦

労魂輿夢O王昌紙在此騰東｡-'李義山云.王昌且在勝兼任.未必

金堂得兎嫌｡又

(春日1-3)云｡欲入鹿家自玉堂｡新春催破舞衣裳｡

封等1-5云｡又入鹿家炉玉堂｡

七

一〇

韓償および2句の注に引いた元鶴の作のはか'唐詩の用例をで

きるかぎり拾

ってみると'

〔上官儀和太尉戯牌高陽公詩〕南囲自

然勝掌上｡東家復是憶王昌｡

〔喬知之和李侍郎古意詩〕白治夫好

勝王昌｡三十曾作侍中部｡〔王維雑詩〕王昌是乗合｡宋玉次西家｡

小小龍織締｡時時出洗紗｡親多伎君問｡南陪駐香車｡〔雀寮王家

少盈

酢〕十五嫁王昌.盈盈入董堂｡自斡年最少｡復倍増薦邸｡

〔劉謁錫酬令狐相公春日言懐見寄詩〕前陪看花虞｡郷里近王昌｡

〔魚玄機胎郷女詩〕易求無償賛.難得有心邸.-自能窺宋玉｡何

必恨王昌｡〔唐彦謙離驚詩〕聞遊離驚思故郷｡也知情痴嫁王昌｡

また義山の文に一例

〔文集四上河東公蕗〕窺西家之宋玉｡恨東家

之王昌｡王昌の故事は'北末ですでに侍承が絶えていたらしいが､

かれは唐伐では知られた業平的人物であったか｡

〔国史補上程新

見李監修〕産額有美名｡李畠欲

一見.開館待之O及慰霊献文｡首

章日O十五嫁王昌｡邑叱起日O小子無産.乃不按之｡

増兼

塀の東どなりといえば東家王すなわち王昌｡字面として

近いのは

〔孟子告子下〕臓東家滑而撞虚子O則得妻O不接｡則不

得妻o則将接之平｡〔文選

7九宋玉登徒手好色戚〕臣里之美者O

莫君臣東家之子｡-然此女登清閑臣三年｡至今未許也｡しかしこ

れでは西どなりに男がいることになる｡

金堂

朱注に引-陳倦源の説のように轡金堂をさすと思われる｡

〔沈俊

期古意呈補閑高知之詩〕慮家少婦轡金堂針作｡海燕斐棲粥

碍梁｡文字通り黄金の堂屋の意味としては

〔古歌〕上金殿｡著玉

2樽｡延貴客｡入金門｡入金門｡上金堂

(古詩紀

一七∴漠楽府音節｡

注記にいう'巳下皆古歌解｡雅兄諸書｡今采附於此)｡〔晋書八〇

許逼停〕玄遺王義之書云｡自山南至臨安｡多有金堂玉室｡

免嫌

〔君子行〕君子防未然｡不慮嫌疑問｡瓜田不納履｡李下

不正冠｡竣叔不親授｡

長幼不比肩｡

〔李白長干行二首之

一〕同居

長千里｡南小額嫌猫｡〔孟郊雪詩〕書之輿君子｡庶兎生嫌猫｡〔挑

合和座主相公西亭秋日即事詩〕属和才難洩｡題高免客嫌｡

*

*

*

お月さま姉さん-

絢欄たる色彩のガマの住む世界からこの地

上に降り立ったその時に'(わたしは)

出合

ったのだった｡詩人

としての義山が技巧を凝らすのは'必ずしも個々の語粟の段階で

はないと思われるが'月姉

･彩塵は或いはかれの造語か｡ガマに

乗って来たと解する胡以梅詮はおかしい｡多糖より下った月姉が

いかなる女性であらたか｡公主から女仙'遊女までどのようにも

想定できるが

(一例をあげれば月夜重寄詩の宋華陽姉妹)'

ここ

でも讃者に唯

1の正解を得させるようには書かれていない｡鼓吹

本が

｢逢｣と

｢聞｣に作るのは非

(胡以梅)｡

元槙の作'さらに義山自身のFr代魔｣を合わせてみると'ここ

ですでに王昌を連想できよう｡幾重にもかさなる廉は即ち男女を

隔てるものの象徴で'簾は]W字でもありスダレそのものにこだわ

らず'潜に置換可能o城でも国でも斯覆破滅させんばかりの美人

からへいまは厳重にへだてられ'僅かに洩れ承るのはその動静ば

李義山七律集梓橋

(四)

かり｡

3

･4

楚王のもとに現れた砿山の神女かとまがわんばかり

(杜

詩)の鋼玉のひびさを耳にして'楚の官女ぼりのあの細腰がしか

と認知されるLtさらに輝奏される

(挙の)絃の膏に耳をそばだ

て

(姉は非析

･審定'

闇とはやや異る)'あの白魚の指をまざま

ざ感覚する｡菖注は2句の滑息の内容を直接3･4句に結びつけ

る｡やや不安が残るが

一魔それに従うO鈴木説は全健として最も

明快だが'2句は

｢今簾を隔て滑息なきをいふ｡三

･四は女姿を

想像す｡｣とあり'二者の関係についてはややあいまいである｡

5

･

6

暮夜'夢かう

っっのうちに砿山の神女とひとし-雨となっ

て合いに来たtかと思ったが'こちらの気など知らぬげに冷く腐

ってしまい'かなたには山の絶壁がそそり立つばかり｡

一雨去

っ

たあとには､男女の隔ての壁-

本来銀漠是紅聴-

秋の天河が

小ゆるぎもせず'そして夜はこともな-ただ平和に更けてゆく｡

･厭厭は'

内心の憂悶を強いて抑えた陶詩の含意に通ずる｡｢問題

と研究｣(七六年十

一月)

野口一雄

｢柳永の詞に見える

(厭厭)

の解樺について｣参府｡嶋崎を情情に作るテキストは'鏡謙盆や

鳩浩に従い'とらない｡この一連を男の失意のさまとみるのは諸

注

一致する｡ただし女と合

ったのか否かは不分明｡鈴木説では'

｢柏倉する能はずして夜深に及ぶをいふ｡｣

7

･8

でも王昌はいまともか-隔ての昇の東隣りに住んでいる｡

そのかぎりでは'うこんの薫きこ

められたあの堂屋の方々'美女

七

一一

東､

方

撃

′

報

の身内から疑いの目で見られずにはすまないのだ｡紀的をのぞき

ヽヽヽ

諸説みな王昌はわたしだとする.わたしはたしかに本詩の主人公

だろうが'すなわち作者白身とはかぎらない..

桃培謙が寄托ありといい'屈復および紀

･満が未詳のほか､諸

家おおむね純粋の短詩とみとめ'胡以梅

･̂鈴木は作者自jSL.何悼

･徐徳鮎

･程夢星

･張采田

･摩文柄

･程湘衡らは客観叙述｡

白蓮

としても通ずるが'本詩と内容的に最も関連度の高い作品の詩題

｢代腹｣を考慮するならば'

このばあいもやはり

｢擬盤｣一(徐徳

私)_

の詩とみなすのが寝首か0滴浩'張采田'安微師大年表いず

れも

不隔年｡

(荒井

健)

44

楚宮二首之

一2-4

十二峯頭落雁微.

2高唐宮暗坐迷蹄

朝薯暮雨長相接

4猶自君王恨見稀

楚嘗

(付載)

十二峯頭

落周微なり

いながら

高唐宮暗-

坐に蹄るに迷う

つね

朝雲暮雨

長

に相接するに

なお

独白君王

見るこ

と稀なるを恨む

校

o

寓首絶句七言四

1･唐詩類苑

1五五

(居底部宮類)

2

唐

鏡蔦本

｢唐｣を

｢堂｣に改む

朱鶴齢本

･全唐詩枚往

｢1

七

一二

作堂｣

自

続載

｢是｣韻

上中八微

(微

･蹄

･稀)猪用

*

何煙

〔評本〕

言外見満於賢才不然耳｡

挑培謙

見干寵者之無己也｡

屈復

人間之久別｡恨更何如｡

程夢星

(七〇五頁参照)

紀的

(七

〇五克彦周)

張采田

(七〇六貢参頗)

*

*

楚宮'楚王

(裏王)'

さらには宋玉等

一連の故事は'義山偏愛

のテーマで､本詩と同題の複壁交青鎖54

･細波如涙2-7のほか'夢

滞6

(七絶集粋稿日本学報五

1筋五八入貢)

･岳陽模9

･席上作

1-5

(席上胎人5-0)

･楚吟2-9

･深宮2-0

･有感311

･過楚官318等に歌わ

れるが'特に関連ある二作を引-｡

非開宋玉有微詞｡却是嚢王夢覚遅｡

1日高唐賦成後.楚天雲雨

壷堪疑

(有感)0

砿峡道道膏楚宮｡至今雲雨晴丹楓｡微生姦悪人間巣｡只有嚢王

憶夢中

(過楚宮)｡

十二峯

〔喬知之益山高詩〕砿山十二峯｡参差互隠見O以下唐

代では同題の輿府に顔見'楽府詩集

一七参腰｡また

〔許揮楚宮怨

00

二首之

〓

十二山晴花義開｡楚宮饗開封陽童｡十二峯に名稀が付

されるのはより遅れるか｡

〔隠居道議二九川江国債〕

今黄徳英示

以萄江囲

一巻｡贋政牛尺｡長四丈飴｡-護記大略｡以見派萄之親

睦云o････又進印蹄州.治江南｡有砿峡.有楚王棲.有鉱山十二峯｡

有宋玉事.皆南岸也｡〔又十二峯名修〕

盛山十二峯o

口習耳聞｡

熟失｡終末悉其何名｡今因萄江囲所載｡始得其許｡日精秀｡日筆

峯｡日菓仙0日起雲｡日登龍9日望霞｡日衆鶴｡日棲鳳｡日翠界｡

日盤龍0日松轡0日仙人O,･･山在韓州o乃川江之南岸.見者謂十

二峯元不聯属｡往往懸隔相望｡若欲観玩｡惟潮流入局者甚使｡儒

順流而東｡則三峡水魚如節｡不容寓目｡所謂蹄州淘米｡峡州喫飯｡

可見其峻疾英｡

畢頭

〔爾雅樺山〕山頂?家｡牢者産廉｡

(郭注

謂山崎頭曝

巌)｡〔等容首春洞西郊行呈藍田張二主薄詩〕秦女峰頭雪未轟｡胡

公蚊上目初低｡〔自屠易斉雲棲晩望詩〕挿霧峯頭没｡穿雷日脚残.

落腺

〔劉孝

縛和太子落白生水詩〕川平落日過.落屑滴川瀬.

〔慮輪長望春望詩〕川原緑綬浮雲外｡宮開参差落腰間｡

微

〔文選二二謝塞蓮石壁精舎還湖中作〕出谷日侍早｡入舟陽

李義山七律集樺稿

(四)

巳微

(李注

鄭玄毛詩集日｡微｡不明也)｡〔過般迭李表幹事詩〕

城臨戦重責雲晩｡馬渡寒沙夕周微｡

高唐

〔文選

1九宋玉高康成〕昔者楚嚢王輿宋玉遊於雲夢之壷｡

望高唐之観｡-玉日｡昔者先王嘗遊高唐｡怠而童寝｡夢見

一婦人｡

日｡妾基山之女也｡馬高唐之客｡聞君遊高唐｡願薦枕席｡王因幸

之.〔劉姶砿山高詩〕高唐輿鉱山｡参差轡相望o〔沈任期韮山高二

首之二〕紳女向高唐o砿山下夕陽O

迷掃

〔劉万年垂山高詩〕

陽童蹄路直｡不畏向家迷｡〔孟郊夢

揮中行〕楚山苧蔽鹿｡日月無全輝｡楚路鏡廻惑｡放人有迷蹄｡

朝雲暮雨

〔文選二三阪籍詠懐十七首之十七〕三楚多秀士｡朝

雲進荒淫｡〔費朝益山高詩〕朝雲鱒石起.暮雨潤羅衣｡〔李白寄遠

十二首之十二〕美人美人号蹄去来｡莫作朝雲暮雨今

飛陵墓｡

相接

〔稽記蒋義〕敬譲也者｡君子之所以相接也O故諸侯相接

以敬譲｡則不相侵陵｡〔玉墓新詠二樽玄明月第〕憂喜吏相接｡楽

極自選悲｡〔杜甫寄琴嘉州詩〕外江三峡且相接｡斗酒新詩経白疎｡

〔温庭頚椎場歌〕線場紅迩釆相接｡箭曹銅牙傷彩毛0

回君王ヲ恨ム｡〔文選

一六江掩恨賦〕望君王今何期｡

絡蕪絶今

異域｡〔李白郡部才人嫁薦麻養卒婦詩〕君王不可見｡個恨至明覆｡

㈲君王ガ恨ムO〔孟郊盛山高詩〕千載楚豊

作恨｡遺文宋玉言｡

猶自

〔沈約初春詩〕草色猶白俳｡林中都未有

(類衆三)O

〔劃

孝縛春宵詩〕春宵猶日長｡春心非

一傷｡句頭に来る例として

〔柳

宗元登柳州城棲寄淳汀封連四州詩〕共来百越文身地り

猶白青書滞

七一三

東

方

撃

r

報

7郷｡ここ

と類似の表現として義山に

〔華放下題西王母廟3-0〕莫

恨名姫申夜没｡君王捨自不長生.

君王

〔虞義砿山高詩〕雲雨麗以任｡陽童千里思｡勿言可再得.

特美君王意O高唐

7断絶o光陰不可遅.なお人欲13注

(七観葉樺

稿r本学報五〇唐四六三頁)参摺.

漫稀

〔漢書九七上外戚薄姫侍〕歳申生文帝?年八歳立番代王.

自有子後｡希見｡-薄姫以希見故｡得出従子之代｡

〔杜甫十二月

一日三首之三〕春釆準擬聞懐久｡老去親知見面稀｡

*

*

*

-

盛山十二の峯々'そのいただきに夕映えの光かすかである｡落

屑は夕日そのものでなく'返周｡峯頭を峯前とすれば焦鮎がぼけ

る｡

2

重山のふもとなる高唐の宮殿のあたりはすっかり暗く'いつの

まにか道筋もさだかならずtl締るに締れな-なってしま

った｡

T席｣を高唐に腐ると解するのは非であろう｡2句は'あやめも

分かぬ楚王の心をも表している｡｢唐｣を

｢堂｣

に改める鏡謙金

本の意圏はよ-分らない｡

3･

4

砿山の神女は'朝に雲となると績いてまた夕に雨となり'

日ごと夜どといつもお側に侍るのだが'それでもわが君さまは滅

多に顔が見られないtと恨めし-思われるのだ｡｢相接｣するの

は雲雨と君王とtともとれるがへ先行例からすればやはり朝雲と

暮雨とになる｡4句'嘗注は眺培謙を始め

｢恨｣の主健を紳女と

七

一四

するが'楚宮説話における裏王を義山がどのように描いているか

(有感'過楚宮)を考え合せるならば'ここも君王の惑溺を強調

するものと見るべきである｡漏浩

･張采田および安教師大年表い

ずれも不編年｡

(中島長文)

和友人戯胎二首之

1獅

友人の戯に滑るに和す

東望花接合不同

西来襲燕信休通

仙人掌冷三寄寓

4玉女窓虚五夜風

翠袖自随廻零樽

燭房尋類外庭杢

殿勤英俊清香透

8牢合金魚鎗桂叢

東のかた花横を望むも

合同じからず

西乗の斐燕

信通ずること休めよ

仙人掌冷かに

三零の露

玉女窓虚し-

五夜の風

おのずか

琴袖自ら廻雪に.随いて韓じ

に

燭房尋いで外庭に類て重し

殿勤に清香をして透せしむる莫れ

牢く金魚を合して

桂叢を鎖せ

校

o

文苑英華二四六

(酬和類)

･唐詩顛苑

l〇三

(入部噸戯類)

和友人戯胎

英華

｢和令狐八絢戯題諦

師友｣

高麗本

｢和合狐

絢戯胎｣

朱鶴齢本校注

｢英華作和令狐八戯題｣

全唐詩絞注

｢1件和令狐八戯題｣

胎

鏡本

｢題｣を

｢胎｣に改む

花横合

英華

｢華樟事触鮒花｣

花

鴻浩本校注

｢一件高｣

合

鏡本校注

｢舎英華作事｡五作子.

7作午o蒋作駐｣

朱本

4567

絞注

｢英華

作事｣

五

英華

｢午肇

｣

本芳江

｢午｣

韓

英華

｢駐離作

｣

燭

英華

｢猫｣

殿勤

英華

｢麿

葱｣

全唐詩絞注

｢1作事｣

稿本勇往

｢事｣

統敦

･毛木

･全唐詩校注

｢1作午｣

稿

稿本勇往

｢駐｣

全唐詩校注

｢一作駐｣

80657

哉

上平

1東

(同

･通

･風

･杢

･叢)猪用

*

朱鶴齢

金魚｡魚錦也｡

呉喬

英華作和令狐八戯題｡

燭房｡印月殿｡

朱

轟

等

次第駕出寂実光景｡

透字｡廠作白内而出解｡方輿英字相魔｡

言徒乱入意也｡

何蝉

〔許本〕小橋云｡

不過猪庭風寒露冷而巳｡著詞何等荘雇｡

李義山七

律集梓橋

(四)

第六｡未聴o

桂叢｡指女之折渡｡

徐徳私

此二首｡似胎置姫別室者｡故言此合不易｡非比定常｡不可使有家

信促還｡蓋線此地露冷風清｡未可去耳｡翠袖句｡状此際歓情飛舞

之態｡而終不能久留｡故燭房句｡言内宝又旋基也｡拾謂属閉宜深｡

滑息不可外露｡韓到戯字意｡

挑培謙

此烏有所歓而必欲途之詞o

l首言其間隔而不得通.二首言其不得

通而必求

一合也｡花棲

1合｡芳信誰侍｡仙人掌冷O玉女督虚｡全

無顧晒常連之意｡乃翠袖巳去O燭房己塞｡而情痴者猶然不覚り猶

恨金魚牢敏之庭O不能使

1慮殿勤透入｡所謂焦明己期於参廓O而

羅者猶硯乎薮滞也.

房復

班不同合｡信叉不通｡山窮水義夫｡三四｡代愁孤冷｡五六｡我亦

同比孤冷｡此時欲通殿勤｡使清香相透｡忽想其金魚牢合｡恐亦無

益也｡

程夢皇

二詩必義山在長安而友人有幽合干開外者｡故前官起句日東望都模

西来燕信也｡仙人四句｡言己在長安寂寛之状｡挿翠袖句｡言雄有

岡雪乏舞｡典我絶無奥地｡結句則嘱彼長相歓合也｡次官議亦典前

首同｡倶詮自己｡玩須馬且作｡字義甚妙｡言雄有此物｡無由持滑

七一五

東

方

∫畢

-醍

也｡子夜二句｡輿前翠袖句同意｡胎言唯有噂怨而巳｡不如汝之共

封乗艦也｡

紀暗

〔詩読下〕何以不取和友人戯胎二首及題二首後重有戯胎任秀才也｡

日｡此却是無題之類｡非盤詞也｡干集中馬数見不鮮耳｡

〔評本〕(七二〇頁参照)

嬬浩

o

文苑英華作和合狐八絢戯題｡富可披｡故編此

(嬬浩本'本詩の

上簾は令狐八拾遺見招迭装十四蹄華州58)0

1･2

嘗引開元遺事｡任宗馬面於渦中｡妻郭紹蘭自長安語梁間斐

燕等詩之事｡非也｡此二句｡固不必用典｡

4

此寓高楼之景｡良禽不同｡

言

外可見｡

8

金魚｡魚錦也｡桂叢｡指月殿｡重門探錬｡母使他人得近｡

張采田

〔合隻〕文苑英華作和合狐八絢戯題｡嘗可接.〇三首盤情｡不待

言兵｡余疑義山登第｡同時子道於戚里中必有議婚之徽漕｡前二首

答絢.印相如酒瓶之意｡義山情殿求偶.於此可見.後

7首則妬任

之先我而稗也｡此所以韓而歎羨王氏欺｡非尋常押邪比o雄属臆測｡

庶馬近之｡

近代法秤

〔森椀南〕上巻三六四頁O〔山之内正彦〕

二

九頁O

*

*

七

一六

〇

義山が令狐絢に輿えた作は集本詩題によれば八首｡うち

【首寿

命狐邸中69は七絶集樺稿日本車報五

1射五九七貢参照.英華のテ

キストにもとづけば本篇以下2-72-8二首を加え計十

1首となる｡

戯滑

既出｡六九六頁｡英華本の戯題ならば

〔績高僧停八精華

延停〕有帝居士者｡･･･途従而謁蔦｡言讃相高｡未之揖謝｡辞乃戯

題四字｡謂方囲動静｡延慮馨日｡方如方等城｡園如智慧日｡動別

技波浪｡静類捜索室

(正戒五〇巻四八八真上)張詮に

｢戯題等樹｣

詩あり｡孟浩然にも

｢戯題｣の五経あり｡

-

東望

〔文選〕二九張衡四愁詩〕我所思号在大山｡欲往徒之実

父簸｡ー側身東望薄霧翰｡〔玉量新詠五沈約有所思巣府〕

四征登機

首｡東

望不見家｡

〔杜甫江畔猫歩尋花七絶句之四〕東望少城花満

0

0

煙｡百花高楼更可憐｡義山にまた

〔海上3-4〕石橋東望海連天.顔

稿重来不得仙｡

花棲

〔白楽天東南行

1百韻〕柏殿行陪妻｡花棲走看輔O

〔味

標長安秋恩詩〕金刀玉指裁縫促｡水殿花桂弦管長｡

〔李賀秦王飲

酒詩〕花樟玉鳳馨嬬狩｡海給紅文香洩清｡黄蛾鉄舞千年耽｡

華模ならば

〔文選五左息呉都戚〕飛雲蓋海｡制非常模｡墨筆棲

而島時｡時弊寓於方壷

(劉淵林注

飛雲蓋海｡呉棲船之有名者｡

皆彫鎮采墓｡有軒棟華樫之船也)0

2

〔玉壷新詠四飽令嘩古意胎今人詩〕誰馬道辛苦｡寄情斐飛燕｡

〔文選三1江掩雄健詩李都尉〕袖中有短書.願寄斐飛燕

(李法

度義迭別詩日.唯有

1字書｡寄之南飛燕).

西釆

〔李白音有所思詩〕西釆青馬東飛去｡願寄

一書謝麻姑｡

〔杜甫奉酬辞十二丈判官見牌詩〕西来有好鳥O篤我下青冥O

撃無

用鳥のツバメ｡〔古詩十九首之十二〕

恩雷斐飛燕.街泥

巣君屋｡〔玉董新詠四詠燕〕襲燕戯雲崖.羽前始差池｡〔劉孝縛奉

和湘東王厳命二首春宵〕誰能封襲兼｡喋瞬守茎林｡

〔李白斐燕離

詩〕襲燕復斐燕｡斐飛令人羨｡脚かんーざしのツバメ｡

〔李白白頭

吟〕頭上玉燕級｡是妾嫁時物｡義山の

｢聖女両2-9〕寄問欽頭髪自

燕｡毎朝珠館幾時蹄｡洞冥記念二に見える玉燕鉄の話にもとづく｡

無題四首之三川欽上燕の注

(集秤稿r本撃報五三筋六三八貢)秦

照｡括

休通

､〔曹書四三王澄停〕(王敦)

囲下林而謂澄日｡何奥社

毅通信｡澄日｡事白可験｡

3

〔漢書二五上郊把志〕

(武帝)L其後叉作相梁銅桂承露層人掌之

鹿央

(蘇林田㌍仙人以手掌肇盤承甘露｡師吉日

｡三

輔故事云｡建

葦宮承露盤高二十丈o大七国｡以銅馬之｡上有仙人掌承露O和玉

屑飲之｡蓋張衡西京戚所云｡立修養之仙掌｡承雲表之清露｡肩擾

蕊以朝餐｡必性命之可度也)｡〔文選

一班固西都戚〕抗仙掌以承露｡

擢筆立之金堂｡秩填喝之混線.鮮覇気之清英｡

三零

用例未見｡〔朱鶴齢注引道源注〕三零｡紳零｡

玉零｡太

零也｡

4

玉女窓･

{文選

H

王延毒魯蛋光殿戚〕神仙岳岳於横間｡玉女

開窓而下税

(張載注

｢

紳女之人｡又爾高也｡∧李善注∨李尤両谷

李義山七律集搾稿

(四)

閑銘日｡玉女流弼而下税)｡

〔厘信哀江南戚〕椅弓於玉女窓扉｡繋

馬於鳳風棲桂｡･〔宋之問奉和幸薦宿寺詩〕

殿飾金人影｡億揺玉女

扉｡〔温庭肇西根謁所知詩〕赤塚高閣自従容｡玉女窓扉報曙鐘｡

玉女は仙女と同義｡

また固有名詞となることもある｡

〔楚餌惜

誓〕建日月以馬蓋号O戟玉女*'後車｡〔嘗植遠遊篇〕置簡裁方丈｡

00

紳汝傾嵯峨｡仙人期其隅｡

玉女戯其阿｡〔漢武内侍〕

我塘官玉女

王子登也｡向馬西王母所便｡従昆山来｡〔叉〕帝因問上元夫人由｡

王母日｡是三天上元之官｡統領十方玉女之名録者也｡

五夜風

〔文選五六陸俸新刻蒲鉾〕且今之官漏｡出自合槽｡積

水遠方｡導流布則｡六日無排｡五夜不分

(李注

衛宏漠奮儀日｡

夜漏起｡省車用火｡申黄門持｡五夜｡甲夜乙夜丙夜丁夜戊夜也)｡

〔李履寄慮司勃員外詩〕蘇鴻欲度千門雪｡侍女新添五夜香｡〔劉南

錫姶聞秋風詩〕五夜鵡魔枕節覚｡1年顔状鏡車乗.〔王建官詞〕樹

頭樹底寛残紅｡1片西飛

一片東0日是桃花貴捨子.鎗数人恨五東風o

零細

〔杜甫佳人詩〕天寒翠袖薄｡日暮椅修竹｡

廻雪

〔張衡舞戚〕蓮潮騒騨｡乍績乍絶｡裾似飛燕o袖如廻雪｡

〔文選

丁九曹植洛神威〕其形也｡･･･努棄号若軽雲之蔽月｡瓢楓号

若流風之廻雪｡〔顧況舞詩〕落花遠樹疑無影｡

廻雪社風暗有情｡

義山にまた

〔酬雀八早梅有胎乗示之作1-0〕謝郎衣袖初飛雪.布令

薫櫨更換香｡〔歌舞3-3〕過雲歌響清｡廻雪舞腰樫｡

燭房

〔文選

二二謝荘月賦〕君王廼就農催｡巣膏宴｡版妙舞｡

弛満願｡去燭房.郎月殿.芳酒登｡鳴琴薦O義山にいま

J例'

七l七

7

東

方

学

報

〔昨夜3-5〕不離麹幾年妬芳｡但惜流摩暗燭房｡.

0

尋

〔留胎畏之三首之

7捕〕申禁詞臣尋引領.･左川蹄客自廻腸｡

と同様'助字姉略巻二の旋也'随也tの訓でよい｡徐徳私参周｡

外庭

用例未見｡

忠勤

〔無題川〕注参照'集樺稿J=本学報五三樹六四七貢.

清香

〔謝蛋運山居賦〕播緑葉之轡茂｡含紅敷之績翻｡怨清香

之難常｡拾盛容之易閲｡必充給而後輩｡豊憲草之茎残｡〔玉茎新

詠四謝眺夜聴妓詩〕蛾眉巳共笑.清香復入袷｡

〔元積解秋十首之

五〕露聾有微潤｡清香時暗焚.-次の義山の用例はここと関連する

か｡〔大歯卒後書懐十竃5-6〕逸志忘鴻鵠.清香披憲蘭｡

牢合

用例未見｡〔樺名梓宮窒〕獄又謂之牢｡言所在堅牢也｡

〔白楽天鵠鵡詩〕歴似朱門歌舞妓｡深戒牢閉後房中｡

金魚

朱注にいうように魚輪であろう｡義山になお

一例'〔燕

墓詩四首之三秋5-4〕金魚戯断紅桂春｡古時摩満賀意菌｡ただし義

山以前の用例未見｡

〔和凝宮詞百首之九十七〕憤光満院金魚冷｡

紅葉花撃宿露飛｡

〔梁簡文帝秋閏夜思詩〕夕刊掩魚輪.膏林蔵霊界.

桂叢

〔楚静招隠士〕桂樹叢生今山之幽｡値菱連蛤雪枝相帯｡

〔庚屑吾芝草詩〕蜘婚玩芝草｡滝留焚桂叢.桂叢方傾楚?芝葉正

玲瀧｡〔劉緩奉和玄圃納涼詩〕樵膜動蘭室｡両親起桂叢｡〔李白透

湿庭士蹄啓居詩〕去去陵陽東｡行宥芳桂叢｡

*

*

*

七一八

｢戯胎｣された嘗人を'程夢星および張采田は義山白身とみな

すが､英華の詩題によるならば'｢友人｣

(=令狐絢)から

｢任秀

才｣(本連作に績-

｢題二首後2-8｣

の主人公)

への戯胎とせねば

ならない｡

A

人の艶福をやっかむ詩-

徐徳鮎

･程

･張

B

人の痴情を噺弄する詩-

挑培謙

･屈復

･鴻浩

C

無題詩同様寓意ある詩-

紀均

いまB説をとるO｢男が'青模中の美人に等懸｣して

｢私かに之

に入れ扱げて居つ次のを｣六素破抜｣いた戯詩

｢に和してt.l層'

皮肉を言ったもの｣という森椀南の状況詮明でよいだろう｡おそ

ら-'宴席もし-はそれと類似の場で詠まれたものだろうLt義

山白身が二人の男女の革箕関係をどの程度知っていたか'作品に

どの程度フィクションが入っているかなど'

一切不明である｡ま

たへ本篇以下の三首は'いかにも遊里文学的情緒がただよい'張

氏のように義山の配偶者探しを云々するのは見嘗違いとしか思わ

れない｡

-

･2

東のかた花に埋もれる美しい楼閣を見やるばかりで'二人

一緒に親しむこともない｡西から並んで飛び乗るつがいの燕も'

憩の便りを届ける御用がない｡斐燕は賀意同様男女和合

の象徴で

あり'青鳥同様文の使いでもある｡さらに例の女のかんざしの連

想があるかもしれない｡英草本は'花榎を華桂に作るが'文選を

ふまえる語ならば'ここでは非｡以下英華の異文はいずれも不慮

雷

｡

3

･4

金銅仙人が掌にささげ持つ盤は造かな天上界の露を受けて

冷た-'仙界の女性

･玉女の姿の離られた豪華な窓連に'夜明け

の茎が虚し-吹き渡るばかり｡男性の心象風景｡眼目は

｢冷｣と

｢虚｣の字.挑氏の詮参照0

5

･6

女の翠の袖はまるで舞い上る雪のように自由自在に翻

って

いたが'燭の光まばゆい室内もいつしか人気なく外底同様になっ

てしまった｡女の部屋と女の不在のさまtと

一癒解しておく｡外

庭は未詳｡あるいは前庭ないし後庭をさすか｡

7･8

この一連は'女へ直接の訴えかけとLtまた清香は他の男

の暗聴'透は透入

(桃氏

.屈氏)とみなす｡どうかくれぐれも清

らかな香-

色男を中にまざれこまきぬよう｡黄金の魚の錠前を

固-固-かけ'桂樹の木立-

女の園をしかと関しておいて欲し

い｡係

年は令狐絢との関係を根接に'満治は開成元年

(八三六)'

張采田および安教師大年表は開成二年とする｡

(中原健二)

明珠可貫須馬堀

4白壁堪裁且作環

子夜休歌圃扇掩

新正未破素刀閑

猿暗鶴怨終年事

8未抵素焼

1夕間

明珠貫-可-んば

須-渦と馬すべし

u31

白壁裁す堪-んば

且-環と作さん

子夜

歌うことを休め

園届もて掩い

新正

未だ破せず

着刀閑なり

猿瞬き鶴怨む

終年の事

未だ括らず薫櫨

7夕の間に

校

o

文苑英華二四六

(酬和類)

･唐詩類苑

1〇三

(入部噸戯類)

1

育

英華

｢活計作｣

稿本勇往

｢春｣

全唐詩校注

｢蒜

春｣

屈複本

｢金｣

8 7 5 2

怨 休 角 梢

英華[叢刊本

･稿本

｢硝｣

英華

｢閣｣

朱鶴齢本

･全唐詩校注

〓

作欲｣

稿本勇往

｢欲｣

英華

｢望雑作｣n

朱本校注

｢英華作望｣

稿本勇往

｢望｣

和友人戯胎二首之二2-7

友人の戯に滑るに和す

道遮音門有幾関

.道嘩たる青門

幾閥か有る

柳梢棲角見南山

柳梢稜角

南山を見る

李義山七律集群稿

(四)

全唐詩校注

〓

作望｣

薫櫨

英華

｢焼香酢

｣

朱本校注

｢英華作櫨香｣

｢焼香｣

全唐詩校注

〓

作櫨香｣

票

高麗本

｢香｣

韻

上平二十七別

(開

･環)二十八山

(山

･閑

･間)同用

辛

朱鶴齢

七

一九

稿本労注

東

.方-

争

報

6

新正未破｡言未

入正月也｡

1

7

･8

道源注｡｣言終歳相思｡不知

1夕佳倉.

呉喬

7

･8

言絡歳相恩｡不知

一夕佳合｡

朱奔専

2

相去不達｡

3

其勢可譜｡

5

不必怨｡

6

有共時｡

何爆

〔讃書記〕

3

韓詩外侍｡骨子日｡君子有三言｡可貫而凧之｡

徐徳乳

首二句｡舌不知経過多少開院｡而姶得見別館景色｡甚言難至也｡

貫珠馬楓｡愉主家嘗聯合同棲｡而今不能｡且樺宜以虚｡如裁壁作

環耳｡凧有常繋義｡環有待圃義｡如此則須字且字｡亦不慮閑失｡

園扇句｡言未達捲辱｡無憶博蓋見之情｡不須歌此｡而新正句｡又

状其年正初春｡容無改替也｡結謂相思歴程歳之久｡紙展墓虚｡豊

能抵此

一夕之歓平｡

挑培謙

承上章言望之愈香｡而恩之愈堅也.青門通過幾何｡而柳梢樟角O.

直如南山薦之間隔.甚言其不得近也.然崖因其不得近而途巳哉｡

七二〇

敗退明珠O不得他薦凧不止.既逢白壁｡不劉他馬環不休O中聯特

作甑語動之｡国扇遮萱｡努刀未破.想到蕪櫨

1夕闇事｡庶幾終年

苦志｡薦之

1酬.否則猿噂鶴怨｡醸望何時己也｡語語是戯胎妙絶｡

屈復

〓

1｡居庭甚近O三四O有可合之具｡五言無客室虚｡六言有暇可

爵O七八Q承五六.緒言経年愁未知今夕之甚也｡

程夢星

(七

1五京参照)

6

新正未破者｡新正未動労刀也｡今都下簡有此風｡正月｡望後逢

破日動裁｡他虞亦多揮日始動努刀｡

紀時

〔詩読下〕(七

二ハ頁参鷹)

〔詐本〕前

一首｡属其防閑｡後

一首｡代宅間怨｡所謂戯也｡

5

休歌｡猶日停歌｡亦不作英字解｡

7

･8

末二句O寓怨嘱之深o道源注謂終歳相思不知

1夕佐倉｡失

其指夷｡

嬬浩

首二｡想其折居｡申四｡寓其整理服飾｡深居少事｡営造恩而得之

也｡緒言

1夕相思O甚於終年怨望｡寅不可禁｡道源乃謂終歳相思

不知

一夕佳合｡繭

子論風慎｡宜相左失｡

2

･絡南山在長安正南｡

5

子夜｡夜牛｡.非子夜歌也｡株歌｡歌罷也｡･

6

程日｡謂新正未動労刀也｡今倫有此風｡按｡未破｡猶日未残｡

杜詩｡二月巳破三月来｡朱氏解作未入正月｡誤｡

張采田

〔令室〕七

一六頁参照｡

近代荘樺

〔森椀南〕上巻三七

一頁｡

*

*

〔楚僻招魂〕虎豹九関

(五臣注

閲｡鎗)｡

啄害下人些

(王逸

注

二言天門凡有九重｡使紳虎豹執其開閉)｡〔文選二三劉禎胎五官

中部将四首之三〕白露塗前庭｡.慮門重其関

(李荘

爾雅日｡正門｡

謂之廠門)

｡〔庚肩書南苑還看人詩〕洛陽初産燭｡青門欲上関?

超過

〔文

選二八謝眺鼓吹曲〕遠退管猿水｡道連起朱模

(李注

呉都戚-劉連荘日｡迫遮O遠望懸絶也)

O〔又二六謝眺郡内高暫閑

坐詩〕結構何道道｡暖望極高深｡義山にまた

〔安定城榎2-5〕造避

高城百尺棲｡線楊枝外轟汀洲｡

青門

m漢書九九中王葬停〕(天鳳三年)七月辛酉｡爵城門災O

民間所謂青門也｡.[水経注

1九凋水注〕

十二門｡

東出北頭-第三

門｡本名覇城門｡ま葬更名仁毒無藻草｡民見門色青｡叉名青城門｡

或日青椅門｡

亦日青門｡〔文選二三院籍詠懐詩十七首之九〕

昔聞

東陵瓜｡近在青門外｡

〔沈任期初冬後事漢故青門鷹制詩〕

漠王建

都色｡滑水封青朋｡〔牡甫題新津北橋榛詩〕･白花筈外来｡

青門鑑

前割｡〔琴参膏朗歌遼東董張判官〕

青関金鎖卒旦開o

城頭日出使

策同?肯門柳枝正堪折｡路傍

7日幾人別｡乗出青門路不窮.騨模

挙義山怒律集捧稿

(四)

官樹滞陵東｡

幾関

用例未見｡

幾重閲の意か｡

重閲ならば'〔文選二七

･玉

童新詠二曹植美女篇〕音標臨大路｡高朋結重闘｡義山にまた

〔南

津上亭掃情4-8〕鵜舟紫遠岸｡魚鎗蕗重閲｡

2

柳棺

用例未見｡

棲角

〔杜甫東棟詩〕稜角臨風通｡

城陰背水昏｡

〔劉南錫石花

行〕紅俵出港頭｡雪光映棲角｡

南山

〔文選三張衡東京底〕廼構阿房｡起甘泉｡姑雲閥｡冠南

山

(辞綜往

路南山在長安南).〔杜甫秋興八首之五〕蓮華宮開封

南山｡承露金墾零雲間｡〔杜牧長安秋望詩〕

南山輿秋色｡

気勢面

相高｡

3

･4

〔玉墓新詠九張衡四愁詩四首之三〕美人胎我詔裾袷｡何以

報之明月珠｡〔又張戟凝四愁詩四首之三〕

佳人遺我襲角端｡

何以

勝之離玉環｡〔文選六左忠魂都賦〕明珠乗寸｡尺堂有盈｡

3

〔韓詩外侍二〕骨子日｡君子有三言｡可貫而凧之｡〔拾遺記四〕

此蛾也於員丘之穴｡穴洞蓮九天坤｡有細珠｡如流抄｡可等而結｡

因用馬堀｡此是紳蛾火也o〔列仙停〕

鄭交甫常遊漠江O

見二女.

皆麗服華麗｡楓雨明珠｡大知難卵｡

〔玉董新詠

五沈約十詠脚下履〕逆韓珠堀響｡

先表繍裡香.

〔李

白宮中行楽詞八首之六〕素女鳴珠楓.天人弄採礎.

明珠

〔漢書九六下西域倖賛〕白是之後｡明珠文甲｡通犀翠羽

之珍｡盈於後宮｡〔文選

一九官権洛神威〕

戴金翠之首飾｡

綴明珠

七二一

東

方

学

報

以耀姫｡

貫

〔穫記巣記〕放歌者上如抗｡下如除｡曲如折｡止如素木｡

備中矩｡句中鈎｡索索平端如貫珠｡

〔後漢書志三〇輿服下〕

(皇

后)歩擦｡以黄金馬山題｡貫自珠薦桂枝相鯵.

4

〔爾雅樺器〕肉倍好｡謂之壁.好倍肉O謂之環.肉好若

1.請

之環O〔西京

雑

記

六〕魯恭王得文木

1枚.伐以薦器.意甚玩之｡.

中山王馬鹿日.青綿紫綬｡環壁珪韓o

白壁

〔史記七六虞卿停〕虞卿者｡併設之士也｡蹟麟槍笠｡詮

超孝成王｡

1見｡賜黄金看鑑.白壁

1襲｡〔文選二八飽照放歌行〕

豊伊白壁賜｡婿起黄金塞｡

裁

〔文選

丁斑固西都賦〕

離玉瑛以居極｡裁金堂以飾堵

(李注

上林戚日.華横壁噂｡葦昭日｡裁金馬壁.以嘗棟頭).李尊によ

いしずえ

れば'玉の

壕

を

離りて以て粗を居らしめ'金の壁を裁して以て環

を飾る'とよむ｡

〔玉塞新詠四丘亘源詠七賛易詩〕裁状白玉壁｡

縫似明月輪｡

5

子夜

〔巣府詩集四四子夜歌解題〕唐書架志日｡子夜歌者音曲

也｡晋有女子｡名子夜｡造此聾｡馨退京菅｡宋書架志日｡菅孝武

太元中｡浪郡王朝之家有鬼｡歌子夜｡‥･則子夜是此詩以前人也｡

-楽府解題日o後人更寓四時行楽之詞｡謂之子夜四時歌.又有大

子夜歌｡子夜警歌｡子夜襲歌.皆曲之奨也｡

〔庚信烏夜晴巣府〕

促桂繁絃非子夜｡歌聾舞態異前漢｡

〔孟浩然雀明府宅夜観妓詩〕

長袖卒陽曲.新馨子夜歌.

七二二

時刻としての用例｡〔秋津秋夜合宿李永宅詩〕

子夜高梧冷｡秋

陰遺漏微｡〔呂温奉和張合入閣申直夜詩〕涼生子夜後｡月周禁垣

探｡休

歌

〔杜甫洗兵馬詩〕隠士休歌紫芝曲.詞人解凍河清頚｡

圃廃

園易といえば'粧廃好怨歌行

(文選二七)と桃菓答王

(献之)囲易歌

(玉茎新詠

10)と却扇が連想される.

〔無題二

首之

13-6〕易裁月脱糞難掩の注

(集樺稿日本学報五三筋六五二

貢)参照oなお国易歌には別の停承もある｡

〔楽府詩集四五圏易

郎六首解題〕古今巣録日｡圃易郎歌者｡曹中書令王現｡捉自国易

典竣婦謝芳姿｡有愛情好甚篤｡媛錘縫婦過苦｡王東亭聞而止之｡

芳姿素善歌｡渡合歌

一曲富赦之｡魔馨歌日｡-後人因而歌之｡圃

扇も子夜とともにすべて男女の艶情の歌論である｡

〔玉壷新詠五何遜擬軽薄篇〕侶女掩哀歌｡小婦開簾織.

〔又看

新婦〕何如花燭夜｡軽易掩紅散｡〔又聾者青河遺草〕歌延掩圏虜｡

何時

一相見｡

新正

〔厳維歳初喜皇甫侍御重詩〕湖上新正逢故人｡情深慮不

味家貧｡〔白楽天除夜寄弟妹詩〕病容非聾日｡蹄恩逼新正｡〔杜牧

早春胎軍事帝判官詩〕雪後新正牛｡春来四刻長｡

破

詩詞曲語群匪揮巻三に本篇をも例にあげて

｢破'猶過也｡｣

の訓を輿える｡匪秤の例詩では杜甫の二月巳破三月来､および膿

破思端緒'春蹄待

7金がここと近い｡

前羽刀開

山朱鶴齢は剃楚歳時記の人勝を作る習俗

にかける｡

8

〔荊楚歳時記〕正月七日番人日｡以七種菜馬糞｡蔚綜露人｡或鎮

金薄帖犀風上｡忽戴之｡像人入新年o形容改新

(類衆四)｡〔又〕

或鍍金薄馬人｡以貼界風｡亦戴之頭撃

(注

董助問穫俗云｡人入

新年｡形容改維新)

(

御覧三〇)0

②程夢星は年頭にはハサ､､､を使わぬ習俗をいうとする｡海港も

程詮に従う｡この方が句意が通じやすいようではあるo

〔爾雅樺言〕剤｡着｡賓也

(郭江

南万人呼着刀馬剤刀)o

〔玉

茎新詠八劉緩薙詠三首塞閏〕箱中粛刀冷O董上面脂凝o

〔宋之問

奉和立春日侍宴内出着採花魔制〕今年春色早｡魔寓着刀催.

猿噂鶴怨

〔文選四三孔椎珪北山移文〕至於還願入幕.寛霧出

楓｡惹帳茎今夜鵠怨｡山人去今暁援驚｡〔楊桐和健司重傷姫人詩〕

昔時南浦別｡鶴怨賛琴弦｡

猿噂の例は'

〔文選二二謝震蓮登石門最高頂詩〕活活夕流駿｡

政敵夜猿暗｡〔梁簡文帝萄道難二首之二〕笛馨下復高｡猿暗断復

唐｡終

年

〔玉墓新詠

一宋子侯董嬢嬉詩〕終年合親堕｡安得久馨香.

〔杜甫雲詩〕終年常起峡｡毎夜必通林｡

義山の類句に二種がある｡Ⅲ

〔牡丹1-9〕石家蝋燭何曾窮｡萄令

香焼可待粟｡〔酬襟八早梅有胎垂不之作1-0〕

謝邸衣袖初潮等｡萄

令素焼更換香｡㈲

〔促漏1-5〕舞驚鏡匝収残黛｡

隆鴨香焼換夕案

(集樺稿日本撃報五四筋四二三頁)｡萄或の故事

(習整歯嚢陽記)

を用いた山はともか-'闇は明かに短情にかかわる表現である｡

李義山七律集粋稿

(四)

〔文選

〓ハ江滝別戚〕又若君居溜右｡妾家河陽｡同壌珊之農周.

共金櫨之夕香｡

未抵

句頭の用例が義山にいまひとつ｡いずれも語意は重い｡

〔涙3-0〕

朝来覇水橋遺問｡未抵青砲迭玉珂｡〔白楽天讃史五首詠

史詩〕乃知滑羅恨｡未抵長沙探｡

素焼

劉向に

〔乗櫨銘〕あり.

〔文選

7三謝意蓮雪戚〕携佳人

号披重幌｡援椅会号坐芳縛｡煉薫鐘骨柄明燭｡酌桂酒号揚清曲｡

〔玉童新詠七梁簡文帝擬沈隠侯夜夜曲〕枕崎常背粉｡身眠不著林｡

蘭膏轟更益｡薫鐘滅復香｡但問愁多少O便知夜短長｡〔温庭錯織

錦詞〕馬君裁破合歓被O星斗道道共千里｡象歯黒鍵未覚秋｡碧池

中有新蓮子｡

一夕

〔楚尉九章抽思〕惟郭路之遼遠号｡魂

一夕而九逝｡

〔文

選

l六浦岳寡婦賦〕

意忽悦以遠題号｡紳

一夕而九升｡〔白楽天寄

楊六詩〕猶箕粟咲来｡静言同

一夕｡

*

*

*

作者が

｢任秀才｣になり代っての'いわば温白蓮とみなしてお

-｡ただし前作もそうだったが､第三者のロからする語りと解秤

できぬこともない｡

1･2

遥かに天高-そびえる長安城の青門'闘鎖が厳重に一億幾

つになっているだろうか｡そのあたり'柳の梢や樟屋の先端どL

に'南山が望み見られる｡蕃注では閲を開所とLt迫適を平面の

距りとする｡首蓮が

l般的な状景枯渇でな-'もし女のいる場所

七二三

東

′

方

撃.

報

をいうのだとすると'棲角の稜があるいは前作の

｢花模｣をさす

か.も

っとも'そんな考笹をしても始まらないO

3

･

4

明月のような大虞珠'もしひもを通させてもらえるならへ

おびだまにちょうどよいのだが｡ま

っ自な美しい壁､もし細工し

てよければするから､まあ腕輪にでもしてみたら

-女のほしが

る物なら何でもやりたい.張衡

･張載の四愁詩をふまえると息わ

れるので'程夢星らに従い'男からの贈り物についてのべたとみ

る｡さらに

1捻りした比愉表現

(徐徳私)かもしれないLt嘗事

者同士の間だけで分る酒落暗故の可能性も否定できないが｡また､

女を

｢掌中の物｣として愛玩したい

(森椀南-挑培謙)というの

も

一説｡

5

･

6

女のことを想像しての

1連であろう.虞夜庫

J(女は)歌い

終

ったまま'国威を口もとに嘗てている｡新年正月がまだ過ぎて

おらず

(女の)

裁ち鉄もひまだ｡5句'子夜は子の刻と子夜歌に

かける

(嬬浩は否定するが)｡

圃易もウチワと園扇歌にかける｡

子夜歌はいうまでもな-'圃易掩で班摩好と障虜までからませる

ならば'

一句はべた

一面の女の典故で塗りつぶされる｡それに封

Lt松の内だから裁縫仕事も休みtという

6句が典故らしい典故

もない現茸措寓だとなるといかにもチグ

ハグで不安は残る｡歳時

記を用いたとすれば'閑

の字が浮-｡

7

･8

むかLtともに住む人に去られたあと'年がら年中泣き暮

した猿や鶴のことを知

っているがtLかLtかれらのうらみつら

七二四

みの情の長さ深さとて'本来なら二人寄り添

ってその匂いを聞く

べきかぐわしい香焼のそばで'ただ

1･人1夜をすごすこの悲しみ

にはとてもとても及びも

つかないのだ

｡注粋は新香二様に分れ､

道源以下の醤詮は紀拘以後退けられるが､要は8句窯櫨

の語のよ

り方いかんにかかり'これも

一概に拾てらるべきではないと思わ

れる.蕃詮では'未練た

っぷりで歓合のさまを心に描-意になろ

う｡前作同様'英華本の異文はいずれもとりあげるに足りない｡

(松岡秀明)

題二首後重有戯胎任秀才2-8

二首を題するの後に重ねて戯に任秀才に贈る有り

一丈紅吾擁翠肇

羅窓不識綬街塵

峡申尋寛長逢雨

4月裏依稀更有人

虞馬蹄刀留速客

柾線香札損文鱗

造知小閣遠斜周

8羨殺烏龍臥錦薗

1丈の紅菅

翠錯摸す

薙窓は識らず

街歴の緯うを

つね

峡中に尋覚すれば

長に雨に逢い

月裏に依稀と

して

更に人有り

虚しく錯刀の馬に

遠客を留め

柾に書札に縁り

文鱗を扱う

迄に知る

小閣

還た斜照

羨殺す

烏龍

の錦菌に臥すを

枚

0

才調集六

･唐詩類苑

1〇三

(入部噸戯類)

二首

才調集なし

題二首後重有

高麗本六字なし

1

4

稀

高麗本

｢俸｣

6

札

毛本

｢剤｣

文

稿本

｢丈

(?)｣を

｢文｣に改む

7

閣

高麗本

｢閤｣

8

全唐詩校注

｢原注諺之也｣(譜之也は統裁の注解)

韻

上卒十七崖

(鍔

･塵

･人

･鱗

･菌)

辛

胡震亨

8

諦之也.一

呉喬

(集注なし)

朱葬専

3･4

走遠謂峡中二句｡戯甚｡有傷雅道｡予謂任意吏毒｡幾不可

逆｡何

煙

〔讃書記〕

7

･8

落句｡見往還既久｡烏龍亦不復作妬媒也

(評木

見を｢言｣

に作る)0

〔評本〕毎以夜往｡故日長逢雨o腹連O似謂寛忘其夫之倫存也｡

落句｡閣外烏龍｡或能柊起｡難戯之.嚢倣之｡謂之潜o

O嬬云｡

李義山七律集梓橋

(四)

戯得太毒｡待督有傷厚道｡

0小満云｡的是宿椙｡

徐徳私

題亦承上而言｡首聯｡状秘宝景象｡乃病婦之地｡次聯｡寓暗衆意｡

第五句o言偶至以答其情O故日虚馬.亦如遠客之暫釆也｡第六句.

言身不能常至｡惟晋間清適｡柾害使輩之僕僕耳｡結鮎蓋中幕景｡

言可絶外人之至.無感幌驚施事也｡始終是戯意o

桃培謙

此烏有所妄想而不得途乏詞｡紅蕎擁翠籍之中O何由得見｡猶之羅

薗深慮｡不識街塵也｡峡申逢雨｡月真人有

.｡全是妄想自纏自縛｡

干是虚想美人有鉛刀之腺｡於是常託文鱗侍密意乏書｡捕風提影｡

勢心甚兵.曾不知探院烏龍O拾得依栖於斜陽小閣間也｡戯得僑甚｡

屈復

一二｡折居深密｡従未出門｡三｡尋覚甚難｡四｡愛博｡五｡非憐

真才.六〇虚文無益｡培9惟有造羨烏龍而己｡八輿四｡似複.然

此只重在造羨二字｡勿呆講｡

程夢星

此乃繋採煎二首之情事｡首二句｡言友人折居之幽達也｡三四二句｡

言其所遇之人o如紳女桓蛾也｡五句｡言己不得預此盛脅〇六句O

言基以書札｡輿於我聞也｡七八二句｡始胎任言任在斜陽小閣之中｡

亦富有烏龍錦菌之羨也｡-

紀晦

〔詩読下〕(七

1六頁参照)

七二五

東

方

学

報

〔詐本〕此叉以彼有所歓｡此茎凝望寓語.此種皆不以詩論｡

嬬浩

此必任秀才有所思於青棲中人也｡否則措断崖得爾｡

o

上二首嘗巳是胎任｡

2

往来等貸｡頻緯其居｡其如羅薗中人尭不識何｡

3･4

二句｡言任毎訪必遇有人｡不待人也｡

5･6

二句｡謂虚相聯絡｡終無真意｡

8

戊載｡讃之也.(中略)烏龍｡

愉他人｡裾任之不得如也.韓催

(妬媒)詩｡亦云横臥烏龍作炉妹｡

張采田

〔合隻〕(七

1大貫参照)

〔妨正〕古人戯譜代胎.往往有之.何薦不可以詩論｡

鳩班

太刻薄｡

近代注粋

〔森塊南〕上巻三七三頁｡〔山之内正彦〕

一二〇貢｡

*

*

0

才調集編者は本篇収録に険し

｢二首｣二字を創り'高麗本がそ

れに基づいて本篇を前掲連作

2-62-7と切離したのではないか｡麗本

では連作を巻七に､本篇を巻八

に置-｡しかし､集本によるなら

ば'富然本篇をふ-めての三連作とみなすべきである｡

任秀才

未詳｡

〔奉同語公題河中任中丞新御河亭四萌之作

5-6〕

23

七l二ハ

の詩題に見える任申丞とは別人であろう｡

一丈

〔李白過江氏別業詩二首之二〕数枝石棺番｡

一文荷花開｡

〔南方草木記〕〉離間又

一種葵｡俗名

一丈紅｡花有五色

(全芳備租

前葉

一四)a

紅寄

義山にまた

〔日射1-2〕廻廊四合掩寂実｡碧艶鵡封紅香夜｡

〔樺徳輿著頼花詩〕

環列従容蝶理蹄.光風敵蕩番紅務｡〔温庭街

題李庭土幽居詩〕濃陰似帳紅夜晩｡細雨如鹿砦革春｡ただし紅馨

は用例未見｡

擁

〔猿孤綬播桃戚〕疑蒸林之相合｡乃

一木之所擁

(文苑英華

1四四)0

翠琵

〔楊亘源池上竹詩〕

翠埼入疎柳｡清影排園荷｡〔挑合題

帝員外閣詩〕翠埼和粉長｡零落逐荷傾｡

羅窓

用例未見｡紗窓ならば､

〔王墓新詠八劉孝威都麻遇見入

織率爾寄婦詩〕雲棟共俳梱｡紗窓相向開｡〔庚信蕩子鹿〕

況復茎

淋起怨｡侶婦生離｡紗窓猫掩｡羅帳長垂｡義山の

〔日射1-2〕日射

紗窓風描扉｡香羅掩手春事達｡

不識

〔文選二〇曹植迭魔氏詩二首之

〓

遊子久不蹄｡不識隔

輿阿｡

街畳

〔干武陵胎責松人詩〕長安重桃李｡徒染六街塵｡

〔張設刑州亭入朝詩〕韮山雲雨峡｡湘水洞庭披｡

峡中

〔杜甫熟詩〕峡申都似火｡

江上只茎留｡〔元損聴柔之琴

詩〕料得小乗辛苦撃｡又魔知向峡中弾｡

4

尋寛

〔謝塞連山居賦〕蔚検閲遷O

尋石貨崖｡〔南史五

1梁宗

室解停〕城陽奉詔西奔｡及至江陵｡人士多往尋寛｡今宵詮城内事｡

解不能人人馬詮｡

乃疏雷

7巻｡

客間老優示之O〔自発天胎江州李

員外十二顧〕経過則渓雪｡

尋寛武陵春.〔元模造行十首之七〕

尋

覚詩章在｡思量歳月驚｡

達雨

用例未見｡

月嘉

義山にまた'〔種花二首之

一74〕月裏寧無姉｡〔子直菅昌

李花5-6〕月裏誰無姉｡

以下は月光の下の意｡

〔李白過笹八丈水亭

詩〕猿癖風中断｡漁歌月裏聞｡

〔桃合迭劉南錫赴蘇州詩〕虎丘野

寺呉中少｡誰件吟詩月裏行｡

依稀

〔江滝赤虹戚〕俄而赤娩電出｡紛糾紳贋｡暖昧以髪O依

稀不常｡非虚非茸｡乍滅乍光｡〔玉董新詠五何遜詠七夕詩〕依稀

拾洛消｡俵忽似高唐｡〔杜牧代人作〕扮晒凝魂別｡

俵稀夢爾来｡

〔遊破江棲膏感詩〕同乗翫月人何虞｡風景依稀似去年｡

有人

〔楚尉九歌山鬼〕若有人今山之阿

(王逸注

若有人｡謂

山鬼也)｡被辞嘉号

背女産｡

錯刀

㈲

〔文選二九張衡四愁詩四首之

〓

美人胎我金錯刀

(李

注漢書日｡王葬鋳大鏡｡又造錯刀｡以金鍍其文｡績漢書日｡楓刀｡

諸侯王黄金路銀｡

謝承後漢書日｡詔賜厳奉金錯把刀)｡

何以報之

英壌稀｡路遠莫致俺迫造.何馬懐憂心煩労

(李注

古詩日｡路遠

莫致之)｡〔杜甫模梯子詩〕焚奨金錯刀｡擢擢先帝縄

(九家荘

楓

刀之展也)｡〔馬戴胎別北客詩〕飲壷玉壷酒｡胎留金鎗刀｡

李義山七得業粋稿

(四)

仙

〔漢書二四下食費志〕(王葬)又追突刀錯刀｡

契刀｡其環如

大鏡.身形如刀｡長二寸｡文日契刀五百.錯刀｡以黄金踏英文0

日

7刀直五千

(師吉日｡王葬鏡刀今並侍在O形質及文｡輿志相合.

無差錯也)｡〔杜甫封雪詩〕金鈷嚢徒費｡銀壷酒易胎

(九家注

避

云｡専指言鏡也｡非金鋒楓刀者)｡〔韓愈淳州泊船呈諸公詩〕間道

松酵購｡何須懐錯刀｡

留速客

〔楚節大招〕粉自黛黒｡施芳揮只｡長狭沸面｡菩常客

只｡〔梁武帝子夜冬歌四首之

〓

責眼梯長袖｡含笑留上客｡〔梁簡

文帝江南曲〕清風吹人光照衣｡光周衣.景滞夕.梯黄金｡留上客O

〔杜甫観李固請司馬弟山水囲三首之

〓

寒天留速客｡碧海珪新囲｡

遠客

〔楚尉九非〕去郷離家令疎遠客｡超過追号

今駕薄｡

〔文選二七欽馬長城窟行〕客徒遠方乗｡達哉婆鯉魚｡呼見烹鰹

魚｡中有尺素書｡

亭札

〔古詩十九首之十七〕客従遠方来｡遺我

一書札｡

〔玉董

新詠六徐俳胎内詩〕柳因

1書札｡

以代九廻腸｡

〔杜甫別黍十四著

作詩〕若海南検使O書札到天蝦O

損文鱗

〔杜甫三萌三篇之

一〕高馬勿唾面.長魚無損鱗｡

文鱗

〔文選八司馬相知上林戚〕噂玉勇唐｡扮幽文鱗

(郭瑛日｡

粉幽｡文理貌也｡青粉彬)｡赤瀬鮫牽｡雑帝其間｡〔柳宗元登蒲州

石磯詩〕浮曙朝高食｡沈影周文鱗｡

小関

〔南史二〇謝荘停〕輿大司馬江夏王義恭儀｡自陣･‥眼患

五月釆優不復得夜坐｡恒閉経避風｡-今之所止｡唯在小間｡

〔又

七二七

8

東

■方.

挙

.敬

三〇何胤侍〕山有飛泉｡･廼起草合.即林成按｡因巌馬堵.別席小

閤茎｡痘虞其中｡窮自啓開｡〔白楽天香櫨膝下新卜山唐詩〕

日高

陸足猶憤起｡小閣重会不悼寒｡

斜照

〔玉茎新詠七簡文帝擬落日寒中坐詩〕杏梁斜日周｡飴嘩

映美人｡〔親書

二二孝文昭皇后樽〕初｡后助骨夢在堂内立｡而日

光自窓車周之｡灼灼而熟｡后東西避之｡光猶斜周不己｡〔上官儀

奉和秋日即日庵制〕晩雲合朔気｡斜腰湯秋光｡〔鏡起迭張少府詩〕

愁雲破斜周.別酌勤行子.-

殺

〔古詩十九首之十四〕自楊多悲風.,

粛粛愁殺人.〔玉壷新

詠五

沈約少年新婚馬之詠〕蓋言避飛燕｡笑殺秦羅敷｡〔寓楚五日

観妓詩〕眉黛奪蒋萱草色D紅帯妬殺石橋花｡

烏龍

黒犬につける名前だろう｡

〔捜紳後記九烏龍傭〕合稽句

章民張然.･･･在都養

1狗O甚快｡名目烏龍.常以白随o〔元磯夢

遊春七十萌〕烏龍不仲馨.碧玉骨相慕｡〔白楽天和夢遊春詩

1百

韻〕樽行深深院｡過重重宝屋｡烏龍臥不驚｡青鳥飛相違｡-造見

窓下人｡樽好十五六｡

錦菌

〔文選

一六番岳寡婦戚〕易錦薗以苫席号｡代羅博以素椎

(李注

恒子新論日｡吾謂楊子日｡君数見釆輿｡錦繍菌席)｡〔五

重新詠四丘亘源詠七賓扇詩〕懇情随象聾.野心謝錦菌.〔杜甫麗

人行〕後来鞍馬何速巡｡雷軒下属人錦菌｡

*

*

*

との詩の

｢刻薄｣とさえ許される戯諺の神髄をよ-とらえてい

七二八

るのが嬬浩で'そのコメントは

｢玉寮生詩詳注｣全篇を通じてみ

ても､最上級のできばえと思われる｡以下もっぱら端柱によって

解梓する｡

-

･2

一丈にもなるうかという虞赤なバラを翠の竹がとりま-o

さらに奥まった'薄絹のとばりのかかる窓達には巷の塵が舞いこ

もうにも素知らぬ顔で受けつけてくれぬ?何本もの竹に固まれる

バラ'街塵を寄せつけぬ艶めかしい窓｡まことに象徴的な女の住

まいOとりまきの多い女は

1兄の客には冷たいのだ｡綬街歴は'

街ヲ緯ルノ摩

(山之内正彦)ともよめるか｡

3･4

両女の住まい'鉱山の峡谷に彼女を探しもとめて行-と'

いつもいつも雨となって色男の嚢王に合っている｡桓俄の住まい'

月の世界に行ってみると'どうやら彼女の相手としてはかに人が

いるらしい｡いつ行っても他の男としっぽりぬれているのだ｡二

句全く同

一パターンの反復｡有人の人は男だと考えられるので'

ここ

では九歌山鬼篇を引かない方がよいかもしれない｡

5

･6

ところが､山吹色が拝みたいぽっかりに､箕意もない-せ

客の気だけは引いてあきらめさせない｡で'手紙をよこすが'嘘

で固められた中味に封Lt色あざやかな花茎に水茎のあとも麗わ

しい外見ばかりが何とも重々しいかぎり｡ほんとに薄情な女なの

だ.A.g客は'文字通り遠来の客か'または手の届かぬ心理的な距

離の速さか｡二句ともに行為の主髄は男でな-女とLt5句錯刀

は胎り物でなく金鏡としたが'こ

の一連は最も祝の分れる個所で

ある｡

7

･8

はるかに思いをはせれば'あの小さな離れにはまた夕日が

さしこんでいるだろう｡錦のしとねに濠ころんでる烏龍のやつが

羨し-て死にそうだ｡屈復は臥烏龍を4句の有人の比境とするが､

直接に結びつけて考える必要はない｡犬にな

ってもそばにいたい

任秀才の心境なのだ｡

(矢淵孝長)

8 7 6

鷹 玉 稀

鎮本

･高麗本をのぞき

｢稀｣

高麗本

｢三｣

高麗本

｢夜｣

萌

7

春雨2-4

帳臥新春自袷表

白門参落意多連

紅模隔雨相望冷

4珠箔親燈猫白蹄

遠路魔悲春暁晩

残腎拾得夢依倫

玉増減札何由達

8苫屋雲串

一席飛

春雨

慣臥

新春

自袷表

すこぶ

白門参落

意多る違

う

紅楼蘭を隔て

相望めば冷かなり

珠箔燈に瓢

って

猪白に蹄る

遠路魔に春の暁晩たるを悲しむべし

残膏猶お夢の依稀たるを得たり

玉培城札

何に由りてか達せん

高屋の雲羅

1腐飛ぶ

校

0

才詞集六

･唐詩類苑四

(天部雨類)

1

慣

才詞集

･叢刊本

･稿本

･類苑

･統戟

｢帳｣

鎮本枚注

｢帳｣

5

春

屈複本

｢時｣

李義山七律集搾稿

(四)

上中八微

(衣

･達

･蹄

･俸

･飛)猫用

*

朱鶴齢

玉堵械札｡猶今所云佑掘｡

何煙

〔詐本〕腹聯｡奥妙｡

徐徳私

此印景而感懐也｡首聯｡先鼓嘗春参落之沢｡第三句｡始恥入雨字｡

後倶有雨意在内｡最得遠両｡玉堵械札｡謂以瑠枠組也｡魔被雲薙｡

不得達夫｡

桃培謙

此借春雨懐人｡而寓君門首里之感也｡自袷｡則非青紫之客｡自門｡

則非学逐之場｡紅模隔雨o擁蔽己深也｡珠箔親燈｡丹心白鷹也｡

春暁晩O則慮年歳之不我輿.夢俵稀｡則憂疎遠之不易通･｡玉増減

札｡愉言姶静翼

7達君聴｡今

耽無由｡則雲路蒼だO網羅密布o

1

魔孤飛.･不但参落堪悲｡抑亦損傷可慮臭｡哀哉｡此等詩O字字有

意C概以閏博之語讃之｡負義山極失o

屈復

七二九

東

方

撃

報

中四｡是自門恨臥時｡憶往多連事｡末二句｡是慣臥時｡所思後事｡

程夢星

此亦鷹鮮無柳｡聖人吸引之作｡蓋購入薄暮｡未出長安之時也｡前

四句｡言在長安之景｡後四句｡言就騨哨之情｡起句｡言章服無分｡

次句｡言朝籍不通｡三句｡望先達如在天牛｡四句｡歎

一身知人迷

遮｡五句｡正言其蒋有遠役｡六句｡猶糞其懸懸故人.七旬o傷其

陳情不省｡八句｡感其惟入網羅巳耳｡

紀時

〔詩詮上〕宛特有味.平山築｡以馬此有寓意｡亦屠有見O然如此

詩郎無寓意亦自任｡

○景州李露園嘗日｡詩令人解得寓意見其任｡

印不解所寓之亦見其任｡乃馬好詩｡蓋必如是乃蕊籍揮厚耳｡因論

此詩而附記之｡

〔評本〕此因春雨而感懐｡非詠春雨也｡亦宛特有致｡然格兼高耳｡

嬬浩

2

此似取白門楊柳之意｡

5

其人達去｡

6

惟夢中可尋｡

7

･8

未聯｡記私札侍情之事｡

張采田

〔妨正〕吾不知何等詩方合紀氏之格o若謂香奮髄詩馬不合格｡則

法惟有蓋鮒古今之香奄髄詩而後可.而楚騒之美人香草｡三百篇之

煉首蛾眉｡骨牌馬詩教中大罪人｡文苑中野狐輝夫｡有是理平｡且

七

三〇

李杜王寺｡有季杜王寺之家浜｡義山有義山之家蔽｡李杜王孝之高

格響詞｡豊所論於義山｡使義山而貌襲李杜王葦｡雄合於紀氏之格｡

亦必不能如今日之摘停千古也｡

○此輿燕撃

l章

(秋5-4冬Se)相合｡

首二句｡憩其流棒金陵参落之

態｡三四句｡経過醤居｡室適人造｡

惟寵燈猪蹄耳｡五句｡遥遠難親｡六句｡夢中相見｡結印欲織相思

花寄遠之意｡非義山在江郷所作者也｡余初稿似誤｡

黄侃

此烏滞居長安憶家之作｡自門印街西池館詩28所謂自閣陀年別者也O

琴参有蹄白閣州堂詩｡杜甫渓阪西南垂詩｡錦磨終南翠｡願例日閣

影｡皆謂終南支峯｡近轍長安｡故因以競帝里｡非建康之自門也｡

紅棲二句｡正寓参落之状｡

近代注梓

〔安微師大〕

一九八頁｡〔陳永正〕六

一頁｡

*

*

春雨

〔荘子外物〕春雨日時｡

草木怒生｡〔夏侯堪忍相成〕

納

谷風以疏菓O含春雨以濯重｡濯萱天天｡布葉請謁｡春雨は草木の

いのちを育む雨である｡或いは花の時節にそそぐあなにくしの雨

である｡賓華の同題の七絶

〔春雨〕昨日倫閑看花了｡今朝多雨奈

人何.人間轟似逢花雨｡莫愛芳井混椅羅｡すべて本篇とは

1鮎の

通ずるものもない｡春雨にかかわる諸作のうち'次の張籍の詩が

いささか似た零圏気を持つ｡〔臥疾〕基堂留燈燭｡四壁青奨焚｡-

億僕各憂愁｡杵臼無停馨｡見我形額額｡勧薬語丁寧｡春雨枕席冷｡

2窓前新禽鳴｡

恨臥

用例未見｡異文の帳臥もまた用例未見｡愁臥ならば

〔文

選

1六江穂別賦〕唐人愁臥｡悦若有亡.義山の攻の句はやや近い｡

〔同中牡丹雷雨所放二首之

15-4〕有人悔恨臥造椎.帳の字につい

ては

〔文選

7六司馬相知長門戚〕日黄昏而絶望号o慣猪託於茎堂

(李注

記文日.恨｡望恨也)oなお恨堂は義山の愛用語で'〔和

OO

鄭愚胎挙妓5-3〕

風流大堤上｡慣望自門真｡〔胎従兄聞之3-8〕恨望

0

人間高専達｡私書幽夢約忘機

(七律の首連)｡

また慣臥の臥は高

臥の臥で'横臥の臥ではない｡

新春

〔庚信慨然成詠詩〕

新春光景震.遊子離別情.

〔李端東

州逢司茎曙詩〕新春繭行浜｡散図

一封書｡

白袷衣

義山にまた

〔楚揮17〕白袷経年巻｡

西来叉早寒｡

〔文

選

1三浦岳秋興戚〕藷莞轟.御袷衣

(李注

詮文日｡袷.衣無繋

也o古拾切)｡〔襲民語林〕顧和馬場州後事.月旦嘗朝o未入O停

車州門外｡周侯飲酒巳酔｡著自給｡慈雨入来詣丞相｡歴和幸蓮｡

和先在車中寛轟｡夷然不動｡〔王初軒夕詩〕

風幌涼生白袷衣｡

星

槍練乳緯河低｡

白

門

〔玉墓新詠

10近代西曲歌陽薮兄〕誓出自門前｡楊柳可

蕨烏

Q邸作沈水香｡債作博山鐘｡〔上菅歌八首之四〕三鼓染烏頭O

聞鼓自門裏｡撃裳抱履走｡何冥不軽紀

(楽府詩集四五)

｡〔讃曲歌

八十六首之三十)自門前｡鳥幅白幡乗｡自暗部｡是膿長｡不知鳥

暗部是誰

(巣府詩集四六

)

｡

ノこうした楽府に見える自門を必ずし

李義山七律集樺稿

(四)

も建康城の白門に同定はできないし'またその要もない｡

零落

〔文選

一七

陸磯文戚〕

心牢落而無偶.

意排柑而不能蹄

(李注

牢落O拾遼落也.-寮邑智肺臓日0時牢落以矢吹｡胃腔

菱而陽絶)

｡〔世琴言語〕衰彦伯薦謝安南司馬.都下諸人迭至激郷｡

蒋別｡既自慢個｡歎日｡

江山遼落｡

居然有高里之勢｡〔文選二七

謝眺京路夜番詩〕暁星正夢落｡農光復決併

(李注

参落O星稀之

貌也)｡〔王勃上巳政敵序〕琴董遼落.猶停隠遁之賓｡醸渚荒涼｡

葡得逢迎之客O〔呂温道州郡暫臥疾詩〕

猫臥郡賓参落意｡

隔簾微

雨濡梨花｡

意多連

〔文選三〇沈約撃省愁臥詩〕篠開基寓泰｡江海事多連

(李注

虞雅日｡蓮｡異也｡謂帝異也)｡〔杜甫即事詩〕葦凶猶索

戟.同首意多連｡〔雀咽胎責十九詩〕霊室暮宿意多連｡

木落花開

羨客蹄｡

紅棲

〔江級長相恩詩〕紅棲千愁色｡玉筋繭行垂｡心心不相周｡

00

望望何由知｡

〔李白階上胎美人詩〕

美人

一笑寒珠箔｡造指紅棲是

妾家｡〔千鶴長安遊詩〕久臥長安春復秋｡

五侯長集客長愁｡繍簾

朱穀逢花任｡錦幡銀河鯖南進｡何虞少年吹玉笛｡誰家艶鵡語紅樟o

隔雨

用例未見｡

義山の類似の用例'〔鏡櫨3-1〕

散時簾隔露｡

臥後幕生波｡〔銀河吹笠2-9〕月謝故香図南零.風簾残燭隔霜清｡

相望

〔玉董新詠

1無名人馬焦仲卿妻件〕憤然造相望.知是故

00

人来｡

〔庚信望美人山銘〕

高唐凝雨｡洛浦無舟｡何虞相望｡山達

l棲.〔温庭埼遇水落〕麟閣無名期末蹄.模中恩婦徒相望｡〔無題

七三

一

東

･

方

･撃

′報

-

二首之二112〕相望注参腰'集樺稿日本学報五三掛六二1頁o･-

4

珠箔

〔三輔菜園二桂宮傑〕三秦記.･宋中宮漸憂西有桂宮｡中

有明光殿｡皆金玉珠磯馬簾泊｡虚底明且珠.金兜玉階Q蓋夜光明.

〔劉孝威奉和晩日詩〕虻蓉捷珠箔｡虹梁巻霜締｡〔白楽天長恨歌〕

遭衣推枕起排碑.珠箔銀犀遥逸聞｡

瓢燈

用例未見｡

い-らか似た例として'〔騎賓王蛍火賦〕

乍

滅乍興.戎衆或散｡居無定所O習無常翫O曳影周流O瓢光渡乱O

濁自

〔江絶間怨篇〕池上鴛薦不靖白｡

帳中蘇合還基然｡

〔胎

歌妓二首之二64

㌣精白注参照O七絶集樺稿日本撃報五

1筋五九三

頁｡

5

遠路

〔文選二九蘇武詩Ef首之四〕征夫懐遠路O遊子懸故郷.

〔楚酎九懐危俊〕暗白日今坂吹｡

禰遠路号悠悠.

〔玉墓新詠九張

載擬四愁詩四首之

こ

厭因親風超遠路｡

絡然莫致増想慕｡〔杜牧

新柳詩〕幾虞傷心懐遠路｡

一枝和雨迭行摩｡

･酪晩

〔楚節九妨七草〕白日暁晩其購入今

(年時欲暮｡才力衰

也)｡明月錆鉾而減穀｡〔叉哀時命〕白日暁晩其牌入管｡哀飴轟之

弗蒋

(王注

解.猪長也ol言日月西流o暁晩而穀｡天時不可留O

哀我年命不得長久也).〔謝蛋運善哉行〕陽谷鉄升o虞淵引落｡景

曜東隅｡

暁晩西薄｡〔儲光義同王十三維偶然作十首之二〕

我心若

虚茎｡此道格安施｡暫過伊開聞｡暁晩三伏時｡義山はこ

の語を三

･例すべて春暁晩のかたちで用いる｡

〔無題四首之三116〕

春暁晩注

参照'集搾稿r本学報五三筋六三七貢.

七三三

残菅

用例未見｡

依停

〔贋韻

1俸字荘〕依偉.前出､七二七頁o

玉噂繊札

義山にまた'〔燕壷詩秋5-4〕斐壕TT聯尺素｡

内記

てがle

湘川瀬識虞o〔夜恩5-8〕寄恨

1尺素｡

含情斐玉塔｡ノ常時は

書

札

を

ふばこ

ひも

画に収めて遮った｡画にかける織に環を

1緒に-

っつけたのだろ

うか｡〔玉垂新詠

7無名人馬焦仲卿妻作〕

腰若流軌素O

耳著明月

噂.〔王粂七樺〕戴明中之羽雀｡

離華鎗之義家｡

現周夜之斐環.

焼府愉以垂曙｡〔粋名樺首飾〕穿耳施珠日塔｡〔張正見農鶴高樹鳴

詩〕嘗損黄金距｡誰論白玉曙｡〔杜牧白宣州赴宮路逢糞週番〕

梅

花落選香緑綬｡雪白玉濁花下行｡

〔章魔物答葎都水詩〕常槻素札去｡

適任華章遣｡

〔白楽天迭粛

錬師歩虚詞十首巻後以二拒絶之之二〕花紙落城松遷字｡把牌天上

共灘周｡

達

〔南史八〇侯景樽〕既而中外断絶｡有半卓見献計｡作紙鶴｡

繋以長縄｡蔵敷於中｡簡文出太極殿前｡因西北風而放｡巽得書達｡

〔賀意獅〕

雌去雄飛寓里天｡要港満眼疾滑然｡〔奉和太原公達

楊戴招楊戎3-6〕撞閑地接古弘農｡寓里高飛雁輿鴻｡

首里

〔成公綬鴻雁戚〕辰火酉流｡秋風濁起｡軒義鼓翼?

抗志

首里｡

雲羅

〔文選

7四飽照舞鶴賦〕

厭江海而瀞揮｡

掩雲羅而見窮

(李注

艶鵡賦日O冠雲霞而張羅)｡〔又三

1江掩雄健詩括中散貢

志〕喋哉宇苗悪｡雲羅更四陳｡

T鷹飛

〔文選

1三謝意蓮等威〕野庭鶴之斐舞｡臆宴席之孤飛｡

〔庚信哀江南戚〕李陵之愛鳥永去.蘇武之

1雁基飛

(侃瑞江

蘇

武別李陵詩云｡斐鳥倶北飛｡

一見狗南期｡子嘗留斯館｡我富国故

郷｡漢書蘇武侍日.武留旬奴中O常恵数億使謂選千日｡ー

天子射上

林中｡得雁o足有繋寓幸三

吉

武等在英揮中｡

草子驚謝｡

頗武)o

〔宋之開明河篇〕鴛薦機上疎幾度｡烏鶴橋連

7雁飛.

*

*

*w

･膏解を類別すればrt

A印景感懐,(徐徳私

;黄侃)

Bl盤情

(漏浩

･張采田)

･Bi艶情を否定'寓意あり

(桃培謙

･程夢星)

屈復および紀晦は異意不明｡近代法樺はともにB.'純粋の短詩と

する｡文学研究所編

｢唐詩選｣二

九七八

･北京)もおなじ｡

や

はり粒詩とみるのが素直で'義山には珍しく主鱒の性別も男だと

最初から明示される｡1旬日袷衣の語によってOまた奮解は概ね

作品の各部分に時間的落差をみせ働ないが､屈復

だ

け

が三段階の

時間的構造を考え届O義山詩の構造は暗室ともほしばしば複願だ

Lt屈の見解は注目-すべきであろう｡

-

･2

新春の時節だというのに心はうれいに沈み'白いあわせの

衣を着

てひっそり閉じこもっているO懸人たちのあいびきの場所

rの自門の地も'今はすっかりさびれはてた

と感じられ'ほんとう

にわが意にそぐわぬの喪O徐徳瓢は3句以後を雨の真とするが'

李義山七律集揮稿

(四)

むしろ安微師大詮のように首連から春雨に降りこ

廃られと解する

方がよいか｡袷衣は秋でろもだLt秋の色たる白の字を重ねて用

いることにより'春雨には査-ふさわしからぬ寂参感が強調され

る｡恨臥を帳臥とするのは才調集等で'有力な異文ではあるが'

句意として必ずしもすぐれない｡

3

･4

春雨を媒介としての回想-

降りしきる春の雨'雨の向う

にあの思い出の紅い楼閣が見えて来る｡それはただ冷やかに突っ

立っているだけだ｡そうだ'あの時も同じだった｡あの時'紅槙

にきらきら輝-真珠の簾が燈にひるがえるのを後にして'ひとり

とぼとぼ蹄ったのだった｡近代注樺はすべて珠箔を雨の比聡とす

るが､とらない｡3句'過去の景が現在の景と重なるとすれば'

杜牧の江南春絶句

｢南朝四百八十寺｡

多少積量煙雨申｡｣

の手法

に関連するか｡荒井健

｢杜牧｣二

九七四

･筑摩書房)六

7頁参

照｡

5

遠い遠い路を隔てる彼方の茎の下では'きっと春

(の日).がど

うしようもな-暮れて行-のを悲しんでいる人がいるだろう｡春

暁晩は'あるいは春の季節が過ぎ去ろうとするのをいうか｡屈復

本が春を時と改めるのは'-句の春の字との重複を嫌ってかもし

れないが'義山の七律の字の重複は普通である｡

6

その人に合いたいと念じっつ'まどろむ夜明け方'夢のなか'

おぼろな面影に辛うじてすがりつけたのだ.屈復詮では5･6句

は過去だが'二句は過去とも現在ともつかぬ'夢とも現ともつか

七三三

東

.方

撃

報

ぬ､わが心の世界のように思われる｡

7

･8

わが心のうちを侍えるため'玉の耳鮪を手紙に添え'何と

かして届けたいものだが'寓里に張りめぐらされた雲の網に群を

はぐれた雁

1羽が飛ぶのでは'とても手紙を託しても届きようも

あるまいO昔時の通信のかたちが未詳なので､玉者繊札が今ひと

つ分りに-い｡高麗本の二つの異同は'ともに純然たる誤字だろ

う｡嬬浩

･張采田および安微師大'不編年｡

(西村富美子)

和韓録事迭宮人入道3-4

棒線事の宮人の入道を遮るに和す

星使追還不自由

斐童捧上線壌輪

九枝燈下朝金殿

4三素雲申侍玉楼

鳳女廟狂成久別

月城端禰好同避

雷時若愛韓公子

8埋骨成灰恨未休

星使道還

自らに由らず

襲童捧げ上す

推理輸

九校燈下

金殿に朝し

三乗雲中

玉楼に侍す

鳳女の願狂

久別を成し

月蛾の繍鴻

好し同遊

昔時若し韓公子を愛せば

骨を埋め次と成るも

恨み未だ休まず

7

校

0

滴杢律髄四八

(遷逸類)

･唐詩類苑

一五四

(道部入道類)

4

上

高麗本

｢侍｣

七三四

公

挑培謙本校注

｢疑作童｣

韻

下平十八尤

(由

･輸

･遊

･休)十九侯

(棲)同用

*

朱鶴齢

張籍王建戴叔倫元槙干鵠項斯｡皆有作｡

月蛾｡謂月中桓蛾｡

韓公子｡未詳｡戎日O韓非魚韓之諸公子.借以況韓錬事也o

〔補注〕余南史日｡韓公子｡疑拒韓重｡二語蓋暗用呉王女紫玉事

也｡朱

葬等

惟追還｡故不自由｡

○玩不自由三字O似言仙女既論而後退還｡

菩注何得以李部事樺之｡

倍比錬事｡

何煙

〔讃書

記〕観項斯千鶴之寒碧｡乃咲義山才情過人

(許本

項斯千

鶴を

｢干鵠項斯｣

に作る)｡

○落句｡用韓想事

(許本

｢末句｡

借虞家事｡収足和字｣)0.

桃培謙

宮人入道｡白是失意事｡詩却向失意中｡説出得意｡言此宮人｡必

白話陣中来｡今奉屋使追還｡得以上車而去｡朝侍於玉楼金殿之間｡

真幸事也｡従今入道以後o笑鳳女之顛狂｡件月娘之席猪｡棄産濁

而託清虚｡何似託身宮禁｡然使昔時若不託身宮禁.而憩懸於人世

之佳偶｡必至埋骨成灰｡需得如今日之受享清福耶｡夫亦可以自慶

臭｡

○韓公子｡魔是韓童子之誤｡蓋用呉王女紫玉故事也｡埋骨成

茨｡印用歌中穀命黄櫨語｡醤注謂韓非馬秦之諸公子｡借以況韓録

事｡不忠此宮人也｡何由而愛韓錬事邪｡

屈復

宮人非情願入道.故

〓

1云然｡結和韓也｡昔時如愛韓而嫁O自首

倍老｡何至今日馬女道士｡孤眠至死平｡

程夢星

中晩此題詩甚多｡不止干朱所枚翠｡大抵唐之宮人入道｡亦如楽

府之郡部才人嫁馬薪養卒婦題｡有風致可以寄託｡作者固不惜語言

也｡紀

晦

〔詩読下〕何以下取韓録事迭宮人入道也｡日｡晩唐卑卑之音

(秤

本

本懐なし)Q

〔評本〕庸俗｡

○韓公子｡富是借用呉王小女紫玉魂見韓重事｡長

蒲江誤｡

鴻浩

文集

(二)有馬膜陽公奏韓環充剣官状｡善書志.都督都護府止

州録事.従九品上階.按｡窟馬詩人｡奥義山並構｡詳代壁俸

(文

集三馬拳人献韓郎中琵啓)｡膏紀｡

書開成三年六月｡

出宮人四百

八十｡迭南街寺範安置｡此固特紀其多者｡然環巳在樫原幕｡而三

李義山七律集群精

(四)

年義山正在京｡則必是時作失｡中晩唐頗多此題｡

徐

(逢源)日｡李充満異志｡秦併六国時｡太白星窃織女侍兄梁

玉清衡承荘｡逃入衡城少仙洞｡四十六日不出｡天帝怒｡命五岳捜

捕太白蹄位｡玉清滴於北斗下掌春｡句用此事｡按｡謂既講在人間｡

又追還上界｡寅無如何也｡

四時之立輿分室｡共八日｡皆有仙崖乗三素雲｡但雲色不同｡仙

塵亦異耳｡

用弄玉事｡

史記｡韓非者｡韓之諸公子也｡按｡借古人以鮎姓｡詩家定例.

不必更有事在也.愈南史疑其用紫玉韓重之事｡則以童子雷公子O

必不可失｡詩吉備有冶情｡則徒此終身埋恨｡戯録事乗醒原唱｡

張采田

〔合茎〕鵜氏謂韓録事印馬撰陽公奏充判官之韓環｡不知判官興銀

事｡官品白別也｡叉引嘗紀

(中略)｡謂詩作於是時｡夫唐俗重道｡

宮人入道者｡歴朝多有O史特紀其最多者耳｡印詩人集｡此題亦数

見.安得定指馬開成三年作耶｡

〔排正〕此詩庸俗輿否｡姑不必論｡然紀氏敢以庸俗目義山｡是必

紀氏白馬之詩高勝於義山而後可｡余嘗讃紀氏詩集.所作皆本朝随

習｡豊特不及晩唐｡井不及宋元｡未見有不庸不俗之佳篇也｡噴｡

批尾家借｡臣易言裁｡柳書於此｡以告後之評義山詩者｡

方同

姓是宮人｡何由可愛韓毒｡若用紅葉題詩｡後出馬韓姓人所得｡事

七三五

東

方

･

撃

報

出小説｡未可軽信｡(紀批

｢此用紫玉砕重事｡

注誤甚｡

○亦義山

之下乗｣)

胡以梅

(宮詞類)

言官女乃論陣凡間｡今天上星使追遺.不能自主｡而奨童扶之上場

輸以去｡朝金殿｡侍玉棲｡巳在天界臭｡鳳女似謂秦弄玉｡吹筋乗

鳳之女｡彼想座凡而成別｡惟有月蛾｡避夫人月｡所以得同遊具｡

結則戯之之詞｡言若草呉王女紫玉愛韓仲｡直至埋骨｡何未休也｡

韓暗結線事｡按韓仲非公子｡或錬事是公子耳｡星使斐童｡皆烏有

先生｡纏之敬端不肯尋常｡是其主意｡

近代往樺

〔森塊南〕中巻

一七頁｡

iB

*

韓銀章

未詳

｡嬬浩は韓堤にあてるが'確護はないOなお全唐

詩には韓環の詩二四首を収めるが'もとより同題の作品はない｡

蓬宮人入道

朱鶴齢は張籍以下六人の作者名をあげる｡張は五

律'王建

･戴叔倫

･千鶴

･項斯は七律｡朱が元横の名をあげるの

は誤り｡その他殿亮滞

･張粛遠にもそれぞれ七律あり｡何煙がひ

きあいに出した二作を録してお-0

〔項斯迭宮人入道〕願随仙女董賛成｡王母前頭作件行｡初戴玉

冠多誤拝O欲酎金殿別科名.蒋敵碧落新粛啓.郡進昭陽膏賜等｡

旦暮焚香緯壇上｡歩虚拾作按歌馨｡

〔千鶴迭宮人入道蹄山〕十歳吹箭入漠宮｡看修水殿種芙蓉｡自

七三六

傷白髪節金屋｡許著黄衣向玉峯｡解語老猿開暁戸｡畢飛雛鶴落

高松｡定知別後宮中枠｡魔聴般山牛夜鐘｡

宮人

〔史記四九外戚世家〕呂太后時｡賓姫以良家子入官侍太

后.太后出宮人以賜諸王各五人｡

寮姫輿在行中.

〔文選四九汚嘩

後漢書皇后紀論〕及光武中興｡-六官栴故｡惟皇后貴人｡金印紫

綬｡俸不過粟数十斜｡又置美人宮人采女三等｡並無爵秩｡歳時賞

賜充給而己｡

入道

〔恵通駁魔道士夷夏論〕泥垣滅度之詮｡著乎正典｡仙化

入道之唱.理牌安附

(弘明集七)｡〔虞詰六甑命授〕屡焼香左右者｡

令人魂娩正｡而恒聞芳風之気｡久久乃寛之耳｡寛之則入道｡入道

則得仙｡得仙則成鼻｡

〔唐律疏議

二

一私入道則〕

諸私人追及皮之

者O杖

1百｡-

(疏議日O私入道o謂馬道士女冠借尼等O非是官

度而私入道)｡

星使

用

〔後漢書方術李郎停〕和帝抑位｡分遣使者｡皆微服単

行｡冬至州牌｡観探風路｡使者二人嘗到益都｡-部因仰観｡問日｡

二君饗京師時O寧知朝廷遺二使邪｡二人･･･問何以知之｡部指星示

日｡有二使星｡向益州分野｡故知之耳｡闇

〔晋書

1三天文志〕流

星｡天使也｡自上而降日流｡目下而升目飛｡大著日奔｡奔亦流星

也｡星大著使大｡星小者使小｡馨隆隆者｡慈之象也｡行疾者期速｡

行遅着期遅｡朱鶴齢は以上二つの典接をあげるがへ蒔浩は㈲のみ

をとり'さらに徐逢源によって狗異志を引-.ことばとしては青

書'事柄としては猪異志というわけだ｡しかし星使には李部侍を

あげるのが普通だろうLt梁玉清の話も用いられた可能性がある

のに止まる｡なおこの話は太平贋記巻五九梁玉清の候に録される

猪異志侠文で'冒頭に

｢東方朔内借云｣とある｡

唐人の用例としては'

〔孫逝迭周判官往台州詩〕

星使行者入｡

雲仙意韓催｡

〔高通達柴司戸充劉卿判官之嶺外詩〕

月卿臨幕府｡

星使出詞膏｡〔壷

一江行詩〕

月高星使東者達｡

雲破霜鴻北度遅｡

〔原化記〕接仙題目｡意魚三食神仙字O則化馬此物｡名目泳望｡

夜以規映富天中屋｡星使立降｡可求還丹

(贋記四二何訊候)0

追還

〔風俗通十反〕遊相汝南李銃｡-聞知之｡塵取其家｡遣

吏追還｡〔劉毅上書論者太后注記〕崇皐安之政｡

敷在寛之教｡

興

滅国｡絶絶世｡銀功臣｡復宗蓋｡追還従人.謁除禁固

(後漢書

l

O下部皇后紀)0

自由

〔後漢書

一〇下関皇后紀〕於是

(閣)景馬衛尉｡輝城門

絞尉.安執金吾｡兄弟横雲｡

威頑自由｡

〔玉蔓新詠

1馬焦仲卿裏

作〕阿母謂府吏｡何乃太匡匠｡此婦無挙動自専由｡吾意久懐念｡

汝宣得自由｡

〔柳宗元酬曹侍御過象願見寄詩〕

春風無限清翻意｡

欲採菰花不自由｡

00

2

〔八道秘言〕苛誠感上倉.精悟輝点｡亦賭樽見丹景之燕｡三素

00

00

o

飛雲｡八輿朱筆｡紫霞壌輪｡上清浄昭｡梱轡三元｡高畠乗節｡宣

000

童撃按｡太素擁蓋｡南極臨軒

(雲笈七戟五

二｡

聾童

〔曹不一折楊柳行〕西山

一何高｡高高殊無極｡上有両仙童｡

不飲亦不食｡輿我

1丸薬｡

光輝有五色｡

〔騎賓王代女道士王震妃

李義山七律集群稿

(四)

胎道士李柴詩〕斐童縛約時進捗｡

三鳥聯顧報滑息.

〔李自流夜邸

草道放還示息秀手詩〕

棄別学丹砂｡

臨鐘斐玉童｡〔楊嗣復滑毛仙

爵詩〕羽衣茸茸軽似雪｡

雲上襲童持緯節.〔遺書〕

凡道士浴身及

洗手面之時｡-祝日｡四大開朗｡天地馬常｡玄水凍蔵｡鮮除不詳｡

襲童守門｡七塞安房

(雲笈七敦四

一櫛鉢浴候)0

線壇輪

〔存思三洞法〕呪日｡-子能行之｡真綿見形｡玉女可

使｡玉童見塞｡三元下降｡以丹輿線鞘｡来迎兆身｡上昇太清

(蛋

笈七致四三).

〔楚節九歌東君〕駕龍輸号乗雷

(王注

輸｡

車輯也｡

(補注)

方言日｡韓｡楚韓之間謂之輸)｡載雲旗今季蛇｡〔又大招〕壌穀錯

衝｡英華侶只

(王狂

言所乗之車｡以玉飾穀｡以金錯衡｡英華周

煙｡大有光明也)｡ただし義山以前の壌鮒の用例は未見｡

3

九枝燈

〓

片1-1〕九枝注参照'集樺稿日本学報五四唐四

1七

真｡金

殿

〔文選三

1江滝雄健詩劉文筆

感遇〕華月周方池.列坐金

殿側

(李注

古歌離日｡上金殿｡酌玉梓)｡〔王昌齢長信秋詞〕奉

帯平明金殿開.且蒋簡易共排梱0

4

三素雲

〔黄庭内景経上有章〕四気折合列宿分｡紫煙上下三素

雲

(三素者｡紫素自素黄素也｡,常存三元妙気｡上下在身｡則形仲

通感)｡〔叉隠影葦〕接駕三素粟雲霞

(外指事也｡三雲九霞｡神仙

之折衝也)｡金堂正立後玉輿｡〔大洞虞経八章〕上元太素三元君日｡

太素三元宮中｡有三華之束｡生於自然也｡似芙蓉之曙.-

太微小

七三七

東

方

で学

報

童｡負五圏於帝側｡経宮真人｡承五符於胎尊｡合襲於三素之気｡

得形於農燈之光

(雲笈七敦八)｡〔陶弘景水仙戚〕窺芳士於蒙穀｡

求呂梁於石城｡従務光於底桂｡索龍威於洞庭｡迎九玄於金閑｡謁

三素於玉清｡〔絶溶斎史固歌〕霜約数幅八月天｡探龍引鳳堂堂然｡

小載斎魔穆公女｡随仙上線玉京去｡仙路遭造煙幾重｡女衣清浄雷

三乗｡

玉棲

既出｡六九七頁参照｡

鳳女

もとより列仙侍巻下の､秦人が弄玉のために

｢鳳女弼｣

を作

ったという義山愛用の故事をふまえる｡

〔沈任期迭金城公主

道西蕃魔制詩〕都堪将鳳女｡還以嫁烏孫.義山にまた

〔西渓86〕

鳳女弾環濠O龍孫抽玉珂｡

穎

狂

〔杜甫江畔摘歩尋花七絶句之

〓

江上被花悩不徹o無慮

告訴只願狂｡〔元槙遊三寺岡呈上厳司巷詩〕

謝公窓縦頗狂操｡嫡

虞閑行許自由｡

〔白楽天感楼桃花因招飲客詩〕

漸覚花前成老醜｡

何骨酒後吏巌狂.

久別

〔孔子家語儒行解〕久別則聞流言不信｡

〔玉墓新詠四顧

延之秋胡詩〕存寓久離別.波馬長不蹄.〔叉飽照夢還詩〕傑歎論

久別｡相帰還椅悼｡〔劉長卿迭巌維赴幕詩〕久別耶渓客｡釆釆使

者軒｡

月蛾すなわち男のもとを離れ月へと去った桓蛾は'義山が好ん

でとりあげる題材で'例の

〔常蛾3-0〕.の七紐のほかにも'

〔霜月

8〕青女素蛾倶耐冷｡

月中霜裏闘婚姻｡

(七絶集梓稿日本学報五

七三八

〇筋四六

〇頁参鷹)〔月夕216〕兎寒婚冷桂花白｡此夜短戟魔断腸｡

月披

〔孟郊看花詩〕月賦斐襲下｡変転枝枝浮O義山にまた'

〔燕墓詩冬5-5〕浪罪責封憶娘蛤0月蛾未必輝嫡子.

嬢萄

〔王初音帝詩〕青帝遊春隔歳還｡月俄婿濁夜漫漫

(唐詩

鼓吹六)0

同遊

〔萄子法行〕骨子日｡

同遊而不見愛着｡

〔玉董新詠三王

壁七夕親織女詩〕同遊不同観｡

念子憂怨多｡

〔文選三〇謝跳和伏

武昌奄孫権故城詩〕干役儀有期｡郡渚同防衛｡

〔社甫江上値水如

海勢柳短述詩〕蔦得恩如陶謝手｡令渠述作輿同遊｡

〔元積和楽天

夢亡友劉太白同遊二首之二〕縦使劉君魂塊在｡也魔至死不同遊｡

昔時

〔文選

17何皐景福殿戚〕故富時事其功利｡後世橡其英

馨｡義山にまた'〔燕董詩冬5-5〕常時歓向掌中錆｡桃菓桃板斐姉

妹｡韓

公子

仙韓毒

(方同が否定的に引く)｡晋書巻四〇賓充侍に見

える韓毒窃香の故事｡韓毒に思いを寄せたのは官女ではない｡㈲

紅葉題詩の韓姓の相手

(同じ-方同が否定する).〔雲難友議下題

紅怨〕明皇代｡以楊妃競闘寵盛｡官俄皆願義博｡不備校庭｡常書

落葉｡随御水而流云｡嘗寵悲秋易｡新患寄早春｡聯題

一片葉｡清

春接流人｡

顧況著作｡

聞而和之｡

既達展聴｡

造出禁内者不少｡

(下略)〔本革詩情感〕顧況在洛粟門｡輿三詩友遊於苑申｡

坐流

水上｡得大梧案｡題詩上目｡

一入深宮裏｡年年不見春｡聯題

一片

某.寄輿有情人｡況明日於上訴.亦題葉上Q放於披中｡詩日｡花

落深宮鷺亦

悲｡上陽官女断腸

時｡帝城不禁

東流水｡

葉上題

詩欲寄

誰｡(下略)

本革詩情感篇に

はいま一

候類

似の話を

載

せる

が､い

ずれも韓姓の人物は登場しない｡

〔徐凝上

陽紅葉詩

〕洛下三分紅

葉秋O二分琉作上陽愁｡千馨寓片御溝上｡

7片出宮何虞流.櫛韓

非子

(朱鶴齢ら)｡〔史記六三老荘申韓列侍〕韓非者｡韓之諸公子

也｡〔儀穫喪服子夏停〕諸侯之子構公子｡㈲韓葱

(何煙)｡捜紳記

巻

二

･列異博

･韓朋蟻に見える韓氏と妻の何氏の故事｡㈲韓重

(愈南史ら)｡捜紳記

一六

･録異侍に見える呉王夫差の女紫玉と

｢童子｣韓重の故事｡眺培謙が言及するのは紫玉の亡霞の歌う文

句で'｢悲胎生疾｡没命貴慮｡命之不達｡菟如之何｡｣

｢公子｣とある以上'直接的には韓非子をさすのだろうが'そ

の裏にさまざまな相恩の物語の主人公たる男性の名が見え隠れす

るtといったところか｡

8

〔文選三九江掩詣建卒王上書〕仰惟大王少垂明白｡則梧丘之魂｡

不快於沈首｡鵠亭之鬼｡

無恨於次骨｡〔梁簡文帝怨歌行〕

裂執傷

不義｡蹄骨恨難禄｡〔白楽天李夫人詩〕

叉不見太陵

一掬涙｡馬

鬼

披下念楊妃｡縦令妨姿艶質化馬土｡此恨長在無錆期O

･埋骨

〔後漢書列侍二八度侍侍〕(張)磐備位方伯｡馬圃爪牙｡

而馬侍所柾｡受罪牢獄｡･･･乞俸簡詣延尉0両封曲直｡足明真備0

倫不敏者｡磐埋骨牢桂｡終不慮出｡

望摩受任｡

〔元槙放言五首之

三〕縦使被雷焼作蟻｡寧殊埋骨願馬塵｡

〔李賀官街鼓詩〕

漠城黄

柳映新簾｡柏陵飛燕埋香骨｡

李義山七律集梓稿

(四)

成灰

〔文選二八陸機挽歌詩三首之二〕昔薦七尺躯｡今成灰興

産

(李注

港南子日｡書生也有七尺之形｡吾死也有

一棺之土｡韓

子日｡死者姶而灰｡巳而土｡

李尤九曲歌日｡

肥骨酒滅随塵去)0

〔白楽天燕子模三首之三〕見詮自楊堪作柱｡字数紅粉不成茨｡

恨未休

〔李白君子有所思行〕歌鐘巣未休｡発去老還逼｡

〔杜

甫戯馬六紐之二〕楊王慮騎昔時鱒｡軽薄馬文晒未休｡

*

*

*

蒔絵は本篇を開成三年(

八三八)に係けるが'すでに張采田が

駁するように信ずるに足りず'昔時流行の詩題であるならあるい

は題詠の可能性もあるか｡安微師大年表も不編年｡

生真面目で卒板な同題の諸作と異なり'失意の事を得意の事と

して説く

(挑培謙)皮肉な歌いぶりで'これも戯作的気分が強い｡

7句の韓公子が韓録事を暗示するかどうか'朱鶴齢は疑問視Lt

桃は否定するが'朱舜専

･屈復

･胡以梅

･蒔浩

･森椀南は肯定｡

後者に従うべきである｡これに関連して'給の二句は解梓が四通

りに分れる｡

宮人の韓公子への愛に

A

肯定的

B

否定的

Al

胡

<N

屈

Bl

蒔

･森

り】..け.hu

B

‥硯"

常識的にはBlの線だろうが'しかし問題は残る｡

天帝の遣わされた星の使者が降

って来られ'俗界に住む身に再

七三九

東

方

学

報

び天界へ遼遠が決定されました｡しかし'これも別に自分の意志

によるわけではありません｡宮中から道観へ'有りがたいような

有りがた-ないような決定｡

2

さて'お迎えの二人の仙童が'緑色の美玉に飾られた嬢の美々

しい車に助け乗せてくれます｡

3

･4

天界につきましたあとは'九枚の燈の索然と輝-もと'金

色の御殿で帝におめどおりLt三色の雲が神秘にたなび-なか'

玉の楼閣でお側近-仕えるのです｡

5･6

これからさきは'鳳女弄玉のような来る日も来る日も男と

のたわけた暮しとは永久におさらばして'月世界の担娘のような

七四〇

孤靖のやもめ暮しの'さあ'お仲間入りです0

7･8

もしも

｢1ト目でも君を見たものであったら'必らず憩と

云ふことを知り染めて'｣(森)俗世とは全-隔絶の場所で'二度

と再び合うことのかなわぬ公子を慕い(冷い土に骨を埋め次とな

ってもまだ恨みは轟きることがなかったでしょう｡清江を敷街す

る森のBl詮で'桃の出した疑問は解ゆるが'｢常時｣-

あのと

きを事茸上無税するのがやはり気になる｡桃と屈の解粋でも

｢昔

時｣は依然落着きが患い｡

(松田

佳子)