と おどろくあっ‼くしろ留学

2015 年 12 月 6 日（日）第１１回京都から発信する政策研究交流大会立命館大学政策科学部　橋本寛大・三浦なつき・久保田堅登・杉本安友子

発表のながれ１　はじめに　　１）研究目的　　２）問題の所在２　現状分析３　政策提言４　おわりに

１ はじめに

研究目的地方都市の人口減少問題に対する現状の対応策における問題点を明らかにすること。

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

研究意義日本における人口の地域格差を是正し、地方都市が抱える経済問題の解決の一助となる。

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

問題の所在地方都市の人口減少によって、地域経済に負の連鎖が発生している。

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

研究対象北海道釧路市理由

• 北海道は日本の縮図。• 道内でも、社会減による　影響が大きい地域。

調査概要• 実地調査　2015年8月3日から7日　〈ヒアリング〉　　釧路市役所　様　釧路商工会議所　様　北大通を歩こう会　様　

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

釧路市の転出・転入若者の転入理由

1位 転勤2位 就職等3位 進学

若者の転出理由1位 転勤2位 就職等3位 進学

転入者の年齢1位 20～ 24歳 (258人 )2位 25～ 29歳 (162人 )3位 15～ 19歳 (106人 )

転出者の年齢1位 20～ 24歳 (432人 )2位 25～ 29歳 (267人 )3位 15～ 19歳 (267人 )

約48%

約38%

⇒ 若者の人口移動の理由は転職や就職等の仕事に関わる　 こと多い① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

紙・パルプ 漁・水産加工 炭鉱基幹産業の衰退

就業者数の減少　　　人口減少① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

人口減少がもたらす負の連鎖経済縮小雇用縮小

若年層の転出 人口減少

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

２ 現状分析

釧路市の対応策と研究の着眼点観光産業の活性化⇒体験移住政策→若年層が少ない

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

税収拡大 インフラ整備拡大

釧路市の対策

「釧路市観光振興ビジョン」 (2007)策定→観光産業を新たな基幹産業へ

観光産業振興⇒ 交流人口増加狙い① 狙い②

・雇用機会の拡大・住民所得の増大・既存産業の活性化・新規産業の立地

具体的効果

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

釧路の資源・特長涼しい湿原や湖

花粉が無い 道東の中心

アクセス長期滞在向けの資源

自然

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H260

50100150200250300350

031 39 36

124183

225

295釧路市長期滞在者受入実績

釧路市ホームページより

長期滞在が釧路市特有の

資源になりうる

現状：体験移住政策「ちょっと暮らし」⇒ 平成 26 年度 道内最高の実績

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

7%7%

11%

54%

21%

平成 26年度長期滞在利用者年齢層

20代30代40代50代60代

北海道総合政策部人口減少問題対策局地域政策課より

６０歳以上が75 ％

問題：体験移住政策「ちょっと暮らし」

⇒ 年齢層

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

⇒若年層も自然に魅力を感じる

学生を中心としたアンケートでは

出典：ブレステーション独自アンケートより筆者作成

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

1. 若年層の長期滞在文化事情

2. 釧路市のイメージが若年層に浸透していない

要因分析

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

20代の国内旅行事情長期滞在を行う文化が根付いていない。しかし、特定の目的があれば長期滞在のニーズは存在する⇒例）自動車免許合宿

①

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

通学免許 合宿免許費用が安い教習所の設備が良い共通の考え 交通のアクセスよりも…周辺に観光地やレジャー施設の充実を求める

・教習時間の融通（時間割の設定）・交通アクセスの良さアクセス＞観光思考

アクセス＜観光思考

①

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

若年層の長期滞在者誘致のポイント

「観光ができる」「涼しい」「花粉が無い」　など・・・

若年層の長期滞在誘致には何らかの目的が必要　 （例：部活合宿、免許取得など）目的をもった旅行者の獲得には付加価値が必要つまり…

　目的＋付加価値　　が伴えば長期滞在誘致の競争において優位に !!

①

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

釧路市のイメージが若年層に浸透していない

現行政策：高齢者のみに向けた PR

旅行体験情報の SNS での情報発信率60 代： 23.8 ％18 ～ 29 歳： 61.8 ％

②

参考：観光庁（ 2014）

参考：観光庁（ 2014）

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

分析のまとめ

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

１

４ ３

２若年層の交流人口増

新たな交流人口による情報発信

若年層による情報発信

交流人口を増加させる理想の好循環

情報発信による新たな交流人口増

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

３　政策提言

コンセプト：涼しい釧路で資格取得

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

目的＋付加価値 　＋観光資格取得技術習得

＜若年層を釧路に呼び込むことが可能になる＞

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

なぜ資格取得かQ1. 就職活動時に履歴書に記載できるような資格を所持していたか

YES70.2%

Q2. これから資格の取得を考えていますか

考えており、資格取得について行動している

考えているが、行動を起こしていない

18.1%

42.1%株式会社デルタマーケティング（ 2012）

株式会社メディアフラッグ（ 2012）

資格取得にはニーズがある

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

ターゲット

高校生および大学生

時期

8 月から 9 月の夏季休暇

2 月から 3 月の春期休暇

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

・受講者の獲得情報発信を促す

・新たな交流人口の獲得

付加価値は、来訪者が確実に

情報発信するものでなければならない。

目的を果たしながら、付加価値を最大限に与える。

付加価値

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

まとめ•現在進行している体験移住政策「ちょっと暮らし」のつながりを活用しながら、　　資格取得のために必要な体制を整備する。

•目的を果たしながら、付加価値を最大限に与え確実に訪問者に情報発信を行ってもらう。

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

＋観光資格取得技術習得 ４ ３

２

新たな交流人口による情報発信

情報発信による新たな交流人口増

若年層による情報発信

１

若年層の交流人口増Step

Step

StepStep

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

政策提言の課題交流人口増の波及効果に関する試算

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

　交流人口の増加は一般的に生産波及効果、雇用誘発効果が期待できる。

しかし、釧路において交流人口の増加がどのような波及効果をもたらすかについての

試算はできていない。

交流人口増の波及に関する試算

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

４　おわりに

釧路の観光産業の今後について②ホスピタリティに関する課題

③地域資源の活用と保全に関する課題 ④ イメージ構築に関する課題⑥情報提供に関する課題

⑦合併効果に関する課題

⑤滞在魅力、滞在時間に関する課題

①観光産業に関する課題④ イメージ構築に関する課題

⑤滞在魅力、滞在時間に関する課題 ⑥情報提供に関する課題

④ イメージ構築に関する課題

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

フィールドワークを通して

① はじめに ② 現状分析 ③ 政策提言 ④ おわりに

参考文献・ URLリスト・ 観光庁「旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究報告書（ 2013年度版）」、 2013　年、 405 頁＜ http://www.mlit.go.jp/common/001091028.pdf ＞・釧路市「釧路市観光振興ビジョン」、 2007年、 2 頁・釧路市都市経営課「釧路市の状況ヒアリング資料」、 9スライド目・くしろ長期滞在ビジネス研究会「釧路でちょっと暮らし長期滞在ガイドブック」 、2014年・日本政策金融公庫「国内宿泊施設の利用に関する消費者意識と旅館業の経営実態調査」、 2013年・日本政策金融公庫「国内宿泊施設の利用に関する消費者意識と旅館業の経営実態調査」、 2013年・ 北海道総合政策部人口減少問題対策局地域政策課 「平成 26年度北海道体験移住「ちょっと暮らし」実績について」 、 2014年・立命館大学エクステンションセンター「資格講座 PROGRAM2015」、 2015年・株式会社デルタマーケティング　 < http://www.deltamarketing.co.jp/adoption/1508.html> 　 ( 最終アクセス日 2015年 9月 30日 )・株式会社メディアフラッグ　 < http://www.mediaflag.co.jp/news/1203/120330-000211.php> 　 ( 最終アクセス日 2015年 9月 30日 )・ソニー損保「初心者ドライバーに関するレポート」、 2012年　 < http://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2012/07/20120710_1.html > 　 ( 最終アクセス日 2015年 9月 30日 )

ご静聴ありがとうございました。by