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Tokyo Artificial Intelligence and OMOTENASHI Meetup #01 ( http://www.meetup.com/Tokyo-Artificial-Intelligence-and-OMOTENASHI-Meetup/events/175069892/ ) での amo 氏の発表のスライドを代理 Upload。 # Movie http://www.youtube.com/playlist?list=PLvK8AB0FxScf4koa7YaxUlyNqyalBB7zD
Citation preview
量子コンピュータとか何とか
@amoO_O
情報とは
解釈である
情報とは解釈である
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Hello, world!
情報とは
解釈である
何らかの物理現象に対する
古典的コンピュータの場合
・電圧の高低
・電流の向き
・磁化の向き
1 と 0 に対応する物理現象
量子コンピュータの場合
・光の干渉
・Stern=Gerlach の実験 ・イオントラップ
1と0のような、情報の基本単位にあたるものは何か?
光の干渉
・光の粒子性(光電効果) ・明るさとは、光子の数である ・光の波動性(ヤングの実験) ・レーザーを弱めて光子を1つずつ飛ばす ・光子が粒子なら、スクリーンは中心から離れるほど 暗くなるはず ・実際は干渉縞ができる(波の性質) ・何が波打っているのか? ・確率が波打っている ・スリット1を通り抜ける確率Ψ1と スリット2を通り抜ける確率Ψ2が 波動関数で表され、この重ねあわせが 干渉縞を作る光子の状態だと言える
Stern=Gerlach の実験 ・原子の中の電子は原子核の周りを回っている ・これを電流の流れと考えると、軸方向に磁界が発生している ・銀粒子を蒸発させ、ビームとして磁界の中を通過させる ・(古典的予測)個々の銀粒子の磁力の大きさ、向きは自由なので、ビーム軸を中心に広がる分布が予想された ・実際は2本にわかれて 観測された ・この実験事実は 電子の角運動量では 説明できない
Stern=Gerlach の実験 ・2手にわかれた片方に、同じ装置を90度回転させたものを 取り付ける ・すると、同じように2手に分かれる
Stern=Gerlach の実験 ・2手にわかれた片方に、同じ装置を90度回転させたものを 取り付ける ・すると、同じように2手に分かれる ・このうちの片方にまた同じ装置を取り付けると、 これも2手に分かれる ・1つの銀粒子の中で、磁界に引き寄せられる状態と 反発する状態とが重なり合っている
量子ビット
・1つの粒子から、測定の仕方によって2つの状態を取り出せる、という量子力学的事実 ・測定器の角度を変えれば、2つの状態を任意の割合で取り出せる ・2つの状態を 0、1 と解釈することで、古典情報には無い「0と1の重ねあわせ」という概念で計算ができる
イオントラップ
・イオン化した原子を4本の交流電極に閉じ込める ・閉じ込められたイオンの運動を完全に制御することが可能 ・(内部状態を制御し)イオンを量子ビットとして用いた量子コンピュータの研究が進められている
おまけ:量子脳力学
・記憶の特徴 ・長期安定性(三つ子の魂百まで) ・非局在性(ニューロンが減っても突然記憶を失うわけではない) ・忘却 ・多様性 ・大容量性 → 古典コンピュータではシミュレーションしきれない
おまけ:量子脳力学
・場の量子論を使った解釈 ・脳細胞のどの部分も電気双極子(向きのある電荷のようなイメージ)で近似される電気的な性質を持っている ・外部からの刺激を受けることで一時的にエネルギーが増加 ・電気双極子の向きが揃って安定化する(安定性)→記憶される ・双極子の“場”の安定は脳細胞を超えて成長する(非局在性) ・多くの相互作用によって一部の安定した状態が崩される(忘却) ・忘却の過程は選択的に行われる(多様性) ・安定した複数の状態が量子的に重なり合っている(大容量性) →量子コンピュータによって脳のシミュレーションが可能になる(かもしれない)
ご清聴ありがとうございました