Requirement development in embedded software development

組込み要求開発とは？

（株）大阪エヌディーエスの事例からみる

組込み要求開発のポイント

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大阪エヌデーエスってどんな会社?

創業

1969年（昭和44年）ニッポンダイナミックシステムズ

1993年（平成5年）分社独立（株）大阪エヌデーエス

社員数 184名（2009年４月現在、東京・大阪合計）

事業内容システム提案及び開発

業務系、基盤系ビジネスアプリケーションの提案、開発

組込みソフト（主に民生製品）の提案、開発

最近のトピックス

「要求開発」に全社的に取り組み中

「Androidソリューション」提案中

ET2010へ出展中


http://www.nds-osk.co.jp/index.html

なぜ今、要求開発なのか？

組込みの現状と課題

商品仕様の複雑化／多様化

ソフトウェアの規模の増大 ⇒ 開発体制の巨大化／複雑化

激しい価格競争 ⇒ 「トンガリ」がなければ即座に奈落の底に・・・

ビジネスモデルの変化 ⇒ 単品商品からコラボ商品へ

『受け入れる要求』から

『創り出す要求』への変革が必要！


要求開発とは？

要求開発のながれ・・・

開発方法論だけでは、問題解決できない

ビジネス開発方法論を作り、その末端に開発方法論を！

要求の根拠の部分をエンジニアリングすべき

ビジネスエンジニアリングへのチャレンジ

「要求はあるものではなく、開発するものである」


要求開発コタツモデルとは？

要求開発で最も大切にしているメタファ

トップ（戦略的の視点）

業務（現場問題解決の視点）

IT （IT活用の視点）

Howの手探り

Howからの突き上げ


コタツモデル発見と応用戦略・企画と実現方法が切れてしまっているために「実現リスクが高いまま進めている」、「価値が創出できない」

経営的視点

営業カスタマーの視点

開発技術の視点

・上流下流で切れているものを繋げる

・会社/部門で切れているものを繋げる

・繋げるだけではなく並行的に進める

（Howの手探り、Howからの突き上げ）


ビジネス戦略

ビジネス

オペレーション

戦略オペレーション

ビジネス表（価値）裏（実現）

システム要求

システム

表（価値）

裏（実現）

システム設計

表（価値）裏（実現）

What How

What

How

What How

要求の基本（Ｚ軸を繋げて、前段階にて並行で進める）

結果イメージの予測を行い、制御可能で制御価値の高いものを選び実施する Copyright (C) 2010 Osaka NDS, Takumi Business Place, Naoya Maekawa All Rights Reserved.

製品アーキテクチャ

製品コンセプト

製品ビジョン

方向性

何を必要としているのか（Whatの流れ）

何を必要としているのか（Whatの流れ）

Howからの突き上げ Howからの突き上げ

HowからWhatの創出

ユーザ

ニーズとシーズのバランス（調整）

Howの手探り

Howのチューニング


大阪エヌデーエスでの携帯開発での取り組みからみる組込み要求開発のポイント



組込み開発での課題と対策



組込み開発での課題

企画側（What）製品企画段階で価値ある要求が発見できない

What とHowの断絶!?

開発側（How）価値を共有できていないため、誤った開発

企画段階で価値を高める提案ができていない



製品企画

製造～評価

USER

通信事業者

TOP

USER

IT

IT

仕様検討

TOP

IT USER

製造側に本来の意図が

伝わってないぞ！

ハードウェア担当と認識が合っていない！

作業の優先順位が分らない

スピーディーに

企画検証ができない！

簡単に実現出来る

仕様と思ったのに・・・

イノベーションが

生み出せていない

ハードウェア検証が

間に合わない！

納期遅延！

コスト増製品価値低下

携帯電話メーカー

製品企画部

ソフトウェア開発会社ソフトウェア開発会社ソフトウェア開発会社ソフトウェア開発会社


システム部

開発責任者


システム部

ハードウェア担当


システム部

ソフトウェア担当


システム部

仕様担当

ヒット商品が作れない

仕様がないけど作らないと間に合

わない！手戻りが発生！

納期遅延！

携帯開発ロールでの問題



ではどうすればいいのか？

製品の価値を・・・

向上させる『場』を作る

共有する『場』を作る ※機会、場所を合わせたものとしての『場』

組込み特有のロールモデルを分析！

目的は明確になったとはいえ、まだ方針レベルに過ぎない・・・そのためには、さらなる現状の分析が必要



ロールモデルの分析



ロールモデル分析要素

プロジェクトの特徴

•プロジェクトの特徴を明確にすることで、どの価値に重点をおけば良いかがわかる

ステークホルダとその関係

•製品開発におけるステークホルダーの関連と役割を明確にすることで、複雑な開発体制を整理できる

開発フロー

•製品の開発フローを「見える化」することで、要求の流れを理解することができる

開発全体において、ロールモデルを分析するための要素とは？



ロールモデルのパターン化


ステークホルダと関係

開発フロー

モデリングすることで組込みロールパターンを作ることができる！

ロールモデル分析要素現状分析（As-Isモデル）

あるべき姿（To-Beモデル）



組込みロールパターンの狙い

製品企画

製造～評価

仕様検討・モデル化することで誰でも理解できる・問題の本質が明確になる

・あるべき姿を皆で共有できる・製品価値を向上・共有するための『場』（コタツモデル）を作る・再現性の向上

他の開発にも適用できる！ Copyright (C) 2010 Osaka NDS, Takumi Business Place, Naoya Maekawa All Rights Reserved.


携帯開発での実際の分析組込みロールパターン




規模

大規模

開発形態

分散型開発（開発関係会社多数）

ライフサイクルステージ

成長期前半（機能拡張時期）

導入期成長期成熟期衰退期

▼



ステークホルダー一覧

No. ステークホルダー名ロール責務／関心事価値

１ユーザー利用者デザイン・電池寿命・機能・使い勝手など様々ライフスタイルの変革

２自動車メーカー純正カーナビや、ハンズフリーキットの提供

純正カーナビやハンズフリーキットとの親和性オプションサービスの充実

３通信事業者発売元通信インフラ／

シェア・ニーズ・他社サービスラインナップの多様性

４

携帯電話メーカー開発元完成責任／販売台数・市場評価

ブランド・多様性

(1) 製品企画部コンセプトの策定他社との差別化、目玉機能

(2) 開発責任者開発機種の統括品質・売上・発売時期

(3) ﾊｰﾄﾞｳｪｱ設計部評価冶具・試作の提供カタログスペック・ハードウェアの性能・部品コスト

(4) システム設計部製品仕様の策定ユーザーフレンドリー（反応速度・機能・使い勝手）

(5) ｿﾌﾄｳｪｱ開発部ソフトウェア開発統括品質・ロジック・保守性

(6) コールセンターユーザー対応クレーム処理／ユーザーの要望

５ソフトウェア開発会社ソフトウエアの開発品質・納期／契約・規模・仕様技術力・提案力・プロセス

６各種ﾃﾞﾊﾞｲｽﾒｰｶｰデバイスの提供デリバリ／販売個数低価格・高性能

７ﾁｯﾌﾟｾｯﾄﾒｰｶｰﾁｯﾌﾟｾｯﾄ＆基本ｿﾌﾄ提供基本ソフトウェアのバージョンアップ／

自社開発製品性能・サービス・サポート

８ｿﾌﾄｳｪｱﾍﾞﾝﾀﾞｰ既製ソフトウェアの提供ソフトウェアのバージョンアップ／

ソフトウェア販売契約低価格・機能・サポート



開発フロー

製品企画

開発

製品コンセプト

企画検討市場リサーチ

アンケート調査

仕様検討技術検討

技術検証企画決定概略製品仕様決定

コンペ

製品化決定

企画検証

操作仕様作成

ハード設計

ソフト設計ソフト設計

評価仕様作成

システム設計

概要設計

詳細設計

製造

試験

単体試験

結合試験

納品

仕様確認

設計レビュー

ハード調整

システム部評価

各種申請

品障評価

出荷判定

サンプル納品

評価機動作確認

WEBサイト通信事業者製品企画部シ部仕様G シ部開発G 品質管理部大阪エヌデーエスユーザ



製品企画

製造～評価

USER

通信事業者

TOP

USER

IT

IT

仕様検討

TOP

IT USER

ソフトウェア開発会社ソフトウェア開発会社ソフトウェア開発会社ソフトウェア開発会社


システム部

開発責任者


システム部



システム部


組込みロールパターン［ AsIs ］


システム部

仕様担当

製品の価値を

向上させる

『場』がない！


製品企画部製品の価値を

共有する

『場』がない！壁がある



要求開発コタツモデル

トップ（戦略的の視点）

業務（現場問題解決の視点）

IT （IT活用の視点）

組込みロールパターン[ToBe] 作成１



シーズ

（IT）

ニーズ

（USER）

ビジョン＆戦略

（TOP）

組込みロールパターン[ToBe] 作成 2



製品価値の向上

戦略的なプロジェクト運営

効率性

イノベーション

実現可能性の早期発見

ユーザ要望の発掘

ユーザビリティの追求

戦略

製品企画

ビジョン

＆戦略

（TOP）

シーズ（IT）

ニーズ


ニーズ（USER）

組込みロールパターン[ToBe]

シーズ

シーズニーズニーズ


シーズ


ユーザ要望の提案

イノベーションの提案

イノベーションの手探り

ユーザビリティの向上の提案

実現可能性の検証

製品企画の有効性検証



製品価値の向上

戦略的なプロジェクト運営

効率性

イノベーション

実現可能性の早期発見

ユーザ要望の発掘

ユーザビリティの追求

戦略

製品企画

ビジョン

＆戦略

（TOP）

組込みロールモデル［ ToBe ］

シーズ（IT）

ニーズ


シーズ

ニーズ（USER）

チップセットメーカー

各種デバイスメーカー

ソフトウェアベンダー


シーズ


ニーズニーズシーズ

通信事業者


製品企画部


開発責任者


営業部


コールセンター


仕様担当





ソフトウェア開発会社



最後に見えたもの！



組込みロールパターンで見えたこと

巨大コタツモデル巨大でも

経営やビジネスとしてのビジョンマーケティングや営業でのニーズ開発からのシーズ

というコタツモデルの基本要素は変わらない

製品全体の巨大コタツモデルの中に小さなコタツモデルという『場』ができあがるのが

組込みの特徴

戦略的なプロジェクト運営により、製品価値を

向上・共有するためのコタツモデル（『場』）

を形成し、効果をあげることができる

シーズ（IT）

ニーズ（USER）

ビジョン＆戦略（TOP）



技術者の意識改革

正しく作る＋製品価値向上の提案

組織を超えたコタツ形成

自分達の周りから意識改革

組込みロールパターン活用

プリンシプル（原理、原則）作成

プラクティス作成

コタツでの作法（べからず集）作成 Copyright (C) 2010 Osaka NDS, Takumi Business Place, Naoya Maekawa All Rights Reserved.


組込みロールパターンの普及・発展

まずは要求開発アライアンス西日本で発展！

デファクト・スタンダード化

組織を超えた場作りの基本的な考えに

技術者の意識改革

技術者が元気で楽しくなる業界を目指そう！



Technology

Requirement development in embedded software development