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VMware + IBM Cloudで広がる ハイブリッド・クラウドの世界 日本アイ・ビー・エム株式会社 クラウド事業統括 クラウドマイスター 安田 忍

VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

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Page 1: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

日本アイ・ビー・エム株式会社

クラウド事業統括 クラウドマイスター

安田 忍

Page 2: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

自己紹介

話すひと

日本IBM クラウド・マイスター安田 忍①データベース(DB2/Oracle等)のスペシャリスト②IBMにおいて、長らくミドルウェア製品のデリバリーを経験③SoftLayerを使ったクラウド設計屋さん

Twitter:@testnin2 (shinobilayer)

http://qiita.com/testnin2

Page 3: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

昨年はありがとうございました!

• http://www.slideshare.net/ussovh/softlayer20151016

昨年の資料は、随時更新してslideshareにアップロードしています。ぜひ今後もご活用下さい!

Page 4: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

本日の内容

1. IBM Cloudの戦略とVMware社とのパートナーシップについて

2. VMware Cloud Foundation on IBM Cloudを覗いてみよう

3. ここから始めてみよう!VMware on IBM Cloudの提案パターン

付録:SoftLayerとVMwareの親和性に迫る!

Page 5: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

本日の内容

1. IBM Cloudの戦略とVMware社とのパートナーシップについて

2. VMware Cloud Foundation on IBM Cloudを覗いてみよう

3. ここから始めてみよう!VMware on IBM Cloudの提案パターン

付録:SoftLayerとVMwareの親和性に迫る!

Page 6: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

IBMクラウド - 5つの指針

適材適所にワーク

ロードを配置できる

アーキテクチャの 一 貫 性

オープン・テクノロジーとエコシステム

業界、業務分野の専門的な知見

グローバル対応

開発と検証を繰り

返すDevOpsにより高い生産性を実現

より深いインサイトを

引き出す、すぐに使えるデータと強力なアナリ テ ィ ク ス

学習し意思決定を

サポートするコグニテ ィ ブ ・ ソリ ュ ー シ ョ ンの基盤

ハイブリッド・インテグレーションにより既存

データ資産の価値

を最大化

クラウド・セキュリティー

Page 7: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

IBMクラウドへの投資とパートナーシップ

買収と拡張

IBMクラウドプラットフォーム

IBM 事業部

IBM 研究開発

オープンソース

パートナーシップ

Watson Security IoTSystems

Blockchain OpenWhiskBluemix

AppleBox

Watson

Page 8: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

VMwareの国内外のシェア

http://www.it-ex.com/distribution/vmware/download/pdf/vmware.pdf 「VMwareが選ばれる7つの理由」より引用

グローバルでの採用企業数

500,000社以上

(2014年5月現在)

Fortune 100の100%導入

Fortune 1000の99%導入

Page 9: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

2016年2月23日:「IBM InterConnect 2016」においてエンタープライズ・ハイブリッド・クラウドの採用を促進するため 戦略的提携を発表

https://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/49193.wss

Page 10: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

VMware NSX と IBM Cloud による大陸間 vMotion デモ

1. Long Distance vMotion:2. NSX Universal Logical SwitchによるL2延伸3. IBM SoftLayerのデータセンター間における高速プライベート・ネットワークが無料!

https://youtu.be/sQuK6A-gS6M

もちろん、SoftLayerでVMwareが動くのは、SoftLayerで物理サーバーを標準提供しているからです。

Page 11: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

2016年6月16日:VMwareとIBM、世界規模のクラウド パートナシップをデスクトップ サービスへと拡張

https://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/49961.wss

Page 12: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

日本が最初の実装!!!

• FAQ: SoftLayer and VMwarehttp://www.vmware.com/content/dam/digitalmarketing/vmware/en/pdf/products/horizon-air-desktops/vmw-horizon-air-desktops-softlayer-faq.pdf

Page 13: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

2016年8月29日:VMworld 2016にて、Hybrid Cloudを容易に利用可能にするために、更にパートナーシップを拡張

Page 14: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

発表ポイント1. より良い顧客体験の実現!

戦略的パートナーシップの発表以降、VMware on IBM Cloudを

•500社以上の顧客が利用し、

•30%-60%のMTMで成長中。

•4000人以上のVMware Solutionの専門家を育成。

事例:Marriott International社。VMwareという共通基盤をクラウド上でも利用することで、アプリケーションを再設計する必要がなかった。そのためハイブリッドクラウドと自動化の恩恵を受けることができ、イノベーションを生み出す新規アプリを作成することに注力できた。

Page 15: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

発表ポイント2. さらに簡単にしかも速く!

“VMware Cloud Foundation”をクラウドとして初めて実装。10-12時間で専用の統合クラウド基盤が入手可能。

※VMware Cloud Foundationは、コンピュート、ストレージ、ネットワークを統一したクラウド管理ソフトウェアによって管理する、統合クラウド管理基盤ソフトウェア。vSphere、Virtual SAN、NSXなどで構成され、統合管理ツールとしてSDDC Managerを利用。

Page 16: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

発表ポイント3. パートナーエコシステムの拡張!

エコシステムを生み出す新たなパートナーシップ

•Veeam: バックアップ & VMリカバリー

• Intel: チップレベル・データプロテクション

•Hytrust: データプロテクションやジオフェンシング

•Zerto: バックアップ & DR

Page 17: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

本日の内容

1. IBM Cloudの戦略とVMware社とのパートナーシップについて

2. VMware Cloud Foundation on IBM Cloudを覗いてみよう

3. ここから始めてみよう!VMware on IBM Cloudの提案パターン

付録:SoftLayerとVMwareの親和性に迫る!

Page 18: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

VMware Cloud Foundationとは- プライベートクラウドとパブリッククラウド用の統合SDDC プラットフォーム- サーバー仮想化+ネットワーク仮想化+ストレージ仮想化の導入・構成および導入後の運

用までのフルライフサイクルを、SDDC Managerによって自動化

NSX(ネットワーク仮想化)• IP持ち込み(自由なIPをクラウド上

で指定可能)• L2延伸(災対先やvMotionによる移

行先のような別拠点でも同じIPを利用可能。)

• マイクロセグメンテーションによるセキュリティ強化

Virtual SAN(ストレージ仮想化)• シングルテナント• ESXiの所有するローカルディスクの

みで共有ストレージを構成今はIBM Cloudだけ!

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VMware Cloud Foundation on IBM Cloudの特徴

1. VMware/IBM社が共同で開発・検証済みのアーキテクチャーを採用

2. VMwareライセンスが同梱済み(vSphere, NSX, VSAN, SDDC Manager)

3. シングルテナントの物理インフラストラクチャーと柔軟なネットワーク構成

4. 全スタックを自動でプロビジョニング・構成(~12時間程度)、パッチ適用、アップグレード可能。

5. 専用のWeb ポータルを通じてアクセス(SDDC Managerは直接操作不可)

6. 管理層をスナップショットベースで即時バックアップ・スケジュール化可能

7. 月額課金IBM Cloud SoftLayer Infrastructure

Virtual SAN

NSX

vSphere Enterprise Plus

Software Defined Data Center

vCenter

Apps Apps Apps Apps Apps Apps Apps Apps

Page 20: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

メニュー内にはホーム, インスタンスリスト, Order, Notifications, My Account, Help

に対するリンクが提供されている

動画はこちらからアクセス可能

https://www.youtube.com/watch?v=0mOUZUnnU4Y&feature=youtu.be

Page 21: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

Cloud FoundationとvCenter Serverの双方を選択可能。

Page 22: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

名前の指定、Locationを選択

Page 23: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

API Key, ユーザー名を指定

Page 24: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

注文を発行

Page 25: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

Cloud Foundationのインスタンスリスト。ESXi/VMware NSX/VSANが構成済み。

Page 26: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

「West Coast 2」のプロパティ情報

Page 27: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

サーバーを1台追加

Page 28: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

パッチの適用。即時反映も、スケジュール実行も可能。

Page 29: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

バックアップ

Page 30: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

リストア

Page 31: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

本日の内容

1. IBM Cloudの戦略とVMware社とのパートナーシップについて

2. VMware Cloud Foundation on IBM Cloudを覗いてみよう

3. ここから始めてみよう!VMware on IBM Cloudの提案パターン

付録:SoftLayerとVMwareの親和性に迫る!

Page 32: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

ハイブリッドクラウドの利用形態SOE-SOR連携 使い分け 災害対策 SaaS連係型 ピーク対応型 可搬型 ブローカー型

概要

パブリック上のSOEアプリケーションからプライベートのSoRを利用する

業務ごとにプライベートとパブリックを分けて使うアプリやデータはどちらかに固定して利用する

通常時の業務はプライベートで実施クラウド上に災害対策環境を準備し、万一の災害時に切り替えて使用する

プライベート上の業務アプリが、SaaSと連携して業務を行う

プライベートでリソース不足になったときにパブリックで処理を行うリソース不足が解消されたらパブリックのアプリ環境は消去される

業務状況に応じてをプライベートとパブリックを選んで業務処理を行うアプリやデータは可搬性を持ち、両者を行き来できる

複数環境に跨って、事前に定められたポリシーによって使い分けを行う。

難易度/結合度

低 低 中 高 高+ 高+ 高+

要検討項目

対象とするSoRおよびSoRへのアクセス方法

業務のマッピング統合監視・管理の方法

データ同期の方法サイト切り替え方法。アプリ同期方法。統合監視・管理の方法

SaaS/API連携方法

アプリ同期方法ネットワーク設定自動化 or 手動

データ同期方法アプリ同期方法統合監視・管理の方法

データ同期方法アプリ同期方法統合監視・管理の方法

Private Public

業務A

業務B

業務C

開発・

テスト

Private Public

業務A

データストア データストア

Private Public

業務A

業務A

クラウド・バースト

Private Public

業務A業務B業務C

業務A業務B業務C

Private Public

業務A

データストア データストア

業務A

データ同期

Private Public

App B

App A

SaaS

Private

Public

Public

ポリシー

アーキテクチャーの統一が必要

Page 33: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

エンタープライズ企業のハイブリットクラウド導入における課題と懸念(一般的なパブリッククラウド利用の場合)

移行が必須(下手すると一方通行!?)

• 分離され、複雑になる運用• 透過性の低さから来る不安• 重複したリソース/工数により膨らむコスト

Software-Defined Data Center

それぞれの環境を管理する為にそれぞれのエンジニアが必要

それぞれの環境に合わせた手順書等

ぞれぞれの環境を管理・監視するツールが必要

クラウドサービス基盤

オンプレミス・データセンター パブリッククラウド

他社クラウドサービス

Page 34: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

VMware on IBM Cloudで真のハイブリッド・クラウドを実現

Software-Defined Data Center

VMwareの操作をマスターした技術者

既に作成された手順書を再利用

使い慣れた管理・監視ツール

Software-Defined Data Center

グローバルで単一のネットワークオンプレミス・データセンター パブリッククラウド

無変換かつシームレスな移行

SoftLayer間の通信費用は無料!!

NSXを使えばIPアドレス変更なしに無停止でVMが移動可能

VMware製品をSoftLayerと同様に月額課金でオーダーすることが可能

世界各地のSoftLayerデータセンターを自由自在に活用可能

Page 35: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

とはいっても、、、いきなり重厚長大な仕組みを提案するのは難しいですよね?

そこで・・・

Page 36: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

ここから始めてみよう - 活用パターン

Portability & Optimization

Capacity Access

Disaster Recovery

Backup & Archive

オンプレミスVMware環境のDRサイトを待機コストを最小化して実現

クラウドへのバックアップで簡易DR化を実現

オンプレミスVMware環境のキャパシティーを柔軟に拡張

オンプレミスVMware環境の一時的なワークロードを移行/コピー

Independent Workload 使い慣れたVMware環境をクラウド上で実

オンプレ側には可能な限り無償ツールのみを配置し、なるべく既存環境への影響を避けたパターンであることが特徴です。

Page 37: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

使い慣れたVMware環境をクラウド上で実現

Independent Workload

ルーター /

FW

データストア

ESXiサーバー

vSphereOS

APP

OS

APP

OS

APP

OS

APP

OS

APP

Virtual Machines

vCenter

業務用パブリックVLAN(s)

業務用プライベートVLAN(s)

管理用プライベートVLAN(s)

インターネット

• 物理サーバー、ストレージ、VMwareライセンス(ESXi, vCenter Server Appliance)などすべて月額課金で利用可能• vCenter、ゲストOSをフルコントロール可能• SoftLayerの持つ高帯域、グローバルなネットワーク(インターネット接続、SoftLayer DC間接続)を活用可能

BMC = Bare Metal Server

ES = Endurance Storage

Page 38: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

一時的に必要なVMware環境を従量課金で実現

Portability & Optimization

vSphere

ルーター /

FW

データストア

ESXiサーバー

vSphere

OS

APP

OS

APP

OS

APP

Virtual Machines

vCenter

vCC

Node

vCenter

vCC

Server

vCC

Node

vSphere

Client

管理

管理 VMVMDK

VMテンプレートの同期、VMDKの転送

専用線 またはインターネットVPN

本番環境

検証環境1

開発環境1

NSX

ESXiサーバー

検証環境2

開発環境2

• 無償のvCloud Connector(vCC)を使用してオンプレミス環境・SoftLayer環境のVMイメージ・VMテンプレートをコピー(双方向)

• 物理サーバー、ストレージ、VMwareライセンス(ESXi, vCenter Server Appliance, NSX-V)などすべて月額課金で利用可能

Page 39: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

オンプレミスVMware環境のDRサイトを待機コストを最小化して実現

Disaster Recovery

vSphere

データストア

ESXi

NSX

被災時のみ

ルーター /

FW

拠点A

vSphere

vCenter

VM

VM

VM

レプリケーション

SRMVR

VM

拠点B

vSphere

vCenter

VM

SRMVR

VM

WAN

VMDK VMDK VMDK

vCenter

SRM

VR

VM

VM

VM

複数拠点の災対サイトを集約することも可能

• 無償のvSphere Replication(VR)を使用してオンプレミスのVMを自動複製• 有償のSite Recovery Manager (SRM)を使用すれば、さらに被災時の切り替えを自動化可能• 被災後にSoftLayer上のリソース(物理サーバー、ESXi/NSXライセンス)を拡張することで待機コストを最適化

Page 40: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

クラウドへのバックアップで簡易DR化を実現

Backup & Archive

vSphere

データストア

ESXi

被災時のみ

ルーター /

FW

拠点A

vSphere

vCenter

VM

VM

VM

VDP

VM

拠点B

vSphere

vCenter

VM

VDP

VM

WANまたは

Internet

vCenter

VDP

VM

VM

VM

複数拠点の災対サイトを集約することも可能

バックアップを遠隔レプリケーション

ローカルに1次バックアップを取得(VDP)

バックアップからリストアを行うことで簡易的な災害対策を実現

安価なバックアップ保管用ストレージ

• 無償のvSphere Data Protection(VDP)を使用してオンプレミスのvSphere環境のバックアップを隔地保管• 遠隔保管のストレージ上ではVMは稼働しないため、DR構成に比べてより安価なストレージの選択が可能• 被災時にSoftLayer上にリソース(物理サーバー、ESXiライセンス)を追加し、リストアを実施することで簡易的なDRサイトを実現

Page 41: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

オンプレミスVMware環境のキャパシティーを柔軟に拡張

Capacity Access

ESXサーバー

vSphere

データストア

vCenter

専用線

ESXサーバー

vSphere

OS

APP

OS

APP

OS

APP

Virtual Machines

vCenter

NSX

VXLAN(s)OS

APP

OS

APP

Virtual MachinesNSX

Edge

Standalone

Edge

VLAN(s)

• 無償のStandalone Edgeを利用することで、VMware NSXとL2VPNによりお客様の既存ネットワーク体系をクラウドに延伸• 必要な時に必要なだけ、クラウド上にVMware環境を拡張• 物理サーバー、ストレージ、VMwareライセンス(ESXi, vCenter Server Appliance, VMware NSX)などすべて月額課金で利用可能• ESXi導入済みの物理サーバーを、オーダーから2~4時間で利用可能

Standalone Edgeは無料で利用可能!同一VLAN

上にいる物理サーバーStandalone Edge経

由でL2延伸可能

Page 42: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

Standalone Edge L2VPN性能結果

• 専用線(1Gbps): Direct Link Collocation

• Standalone Edge 6.2.2(都内オンプレ)とVMware NSX 6.2.2(東京DC@SoftLayer)のL2VPN(AES256-SHA)で接続

• scp/ftp/iperfで両拠点のVM間の性能を計測

• 性能結果

MTU=1500(OSのデフォルト値)

MTU=9000(Jumbo Frame利用時)

Iperf(Avg) 485.7 Mbps 927.3 Mbps

ftp(Avg) 430.4 Mbps 916.5 Mbps

scp(Avg) 441.1 Mbps 824.8 Mbps

Page 43: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

L2VPNにおける遅延効果の検証

100msecの遅延を擬似的に発生させるコマンド

$ sudo tc qdisc add dev eth0 root netem delay 100ms

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

1000

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 180 190 200 210 220 230 240 250 260 270 280 290 300

1Gbps 専用線, MTU=9000, iperf_speed_l2vpn(Mbps)

latency(ms)

iperf性能(Mbps)

重要! L2VPNはTCP/IPベースなので、なるべくlatencyが低い環境で利用することを推奨

Page 44: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

その他オプション例

VMware NSXを利用したセキュリティー強化NSXの機能の1つ「分散ファイアウォール」により、個々のVMをファイアウォールで保護する「マイクロ・セグメンテーション」が実現できます。

Cross vCenter NSXを利用したネットワークの統合管理・L2延伸

構成オプション

構成オプション

NSX v6.2で追加されたCross vCenter NSX機能を用いてオンプレミスとSoftLayerのNSX環境を相互接続し、両サイトを統合的に管理します。

vRealize Operations/Log Insight/Automation

構成オプション

リアルタイムでのログ管理およびログ分析機能/IT 運用管理の自動化、パフォーマンスの管理、物理および仮想インフラストラクチャ全体の視認性を実現/ポリシー ベースのガバナンスとサービス デリバリの自動化

ストレージのコロケーション

構成オプション

コロケーションスペース(SoftLayerとは別にDC業者と契約が必要)にストレージ装置を持ち込むことで、ストレージのレプリケーション機能を利用したDRサイトの構築が可能となります。NetApp ONTAPなどをSoftLayer上の物理サーバーで構築することで、専用のSDSの仕組みを作るのも1つの方法です。

Page 45: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

今日のまとめ

Page 46: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

まとめ

•仮想化プラットフォームのデファクトであるVMwareを動かすための基盤技術を備えているのがIBM Cloud。

•現在利用中のオンプレミスのデータセンターからクラウドへ、既存のワークロードを拡張可能。

•既存のノウハウやソリューションはそのまま利用可能。VMware社やパートナー・ソリューションもIBM Cloudで続々と展開中。

Page 47: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

本日の内容

1. IBM Cloudの戦略とVMware社とのパートナーシップについて

2. VMware Cloud Foundation on IBM Cloudを覗いてみよう

3. ここから始めてみよう!VMware on IBM Cloudの提案パターン

付録:SoftLayerとVMwareの親和性に迫る!

Page 48: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

SoftLayerとVMwareとの親和性の高さには色々特長が

ありますが、敢えて7つに

絞ってみました。

Page 49: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

特長1:物理サーバーも利用可能

• 最新の物理サーバーを専有利用VMware環境では必須の物理サーバーを1ヶ月または1時間単位で契約可能。

• セキュリティーとパフォーマンスシングルテナント環境にて、サーバー性能をフルに活用。Intel HT/AES-NIなどのBIOS構成も変更可能。

•HPCやVDIに適した環境

最新世代のGPUであるTesla K80やM60が利用可能。Power8もDAL09で提供を開始。

もちろん、共用の仮想サーバーも、専有の仮想サーバーもあります!

Page 50: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

特長2: 無料のグローバル・ネットワーク

• 10Gbps x Nの高速バックボーン・ネットワーク

•データセンター間のプライベートネットワーク通信は、どれ

だけ使っても無料!

Long Distance vMotionや、Replicationの通信料金を気にする必要がありません!

韓国(ソウル)のデータセンターも8月にオープンしました!

Page 51: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

特長3: 仮想化されていない物理ネットワーク

• 仮想化されていない高速な物理ネットワークを利用。

• 利用者ごとに割り当てられた専用VLAN。物理サーバーも仮想サーバーも区別なく同一VLAN上に配置可能。

• VLANタギング(IEEE 802.1Q)も利用可能。

• 通信高速化と高可用性のために、LACPやJumbo Frameも利用可能。

• VLAN内では、マルチキャスト通信も利用可能。

• 複数のVLANを組み合わせることでゾーニング構成も可能。

Page 52: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

特長4: Direct Link CollocationによるHybrid Cloud

•東京データセンター内のお客様コロケーションエリアから、SoftLayerに構内接続可能(Direct Link Collocation) 。

•専用ストレージやネットワーク機器をコロケーション領域に配置することで、クラウド化できないシステムとの柔軟かつセキュアなハイブリッド構成を実現。

NWキャリア

お客様コロケーションエリア SoftLayer PoD

東京データセンター

お客様持ち込み機器

Direct Link Collocation

お客様によって自由にカスタマイズ可能な領域 SoftLayerが管理する物理領域

インターネット

同一拠点内のコロケーションエリアとどれだけ通信が発生しても、インバウンド/アウトバウンド課金は発生しない!

Page 53: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

特長5:SoftLayer経由でのライセンス提供

プロセッサー課金かつ月額単位で利用可能。もちろん、ライセンス持込のケースもご相談下さい。

• vSphere Enterprise plus 6.0

• vCenter Server Appliance 6.0

• VMware NSX-V 6.2

• Virtual SAN Standard/Advanced

• VMware Site Recovery Manager 6.1

• VMware vRealize Operations Enterprise Edition 6.0

• VMware vRealize Log Insight 3.0

• VMware vRealize Automation Enterprise 7.0

Page 54: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

特長6. 両社による検証済み構成と詳細デザインガイドの発行

• http://knowledgelayer.softlayer.com/topic/vmware

• https://developer.ibm.com/architecture/virtualization

• http://www.vmware.com/resources/compatibility/vcl/cpa.php

• https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2144169

Page 55: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

特徴7: 他社クラウドでは提供できないソリューション例1

A社クラウド VMware on SoftLayer

移行方法 ×VMware環境を取り込むためには変換が発生。import

/exportともに、様々な制約あり。これを避けるためには、OS再作成が必要。

◎VMware to VMwareなのでそのまま移行可能であり、変換不要

既存VMware資産、エンジニア、運用手順などの既存のアセットを利用可能

×既存環境も新環境用の両方のスキルセットと手順書・設定書の作成・メンテナンスが必要。

◎共通のスキルセットと手順書が利用可能

データセンターの場所を公開 ×非公開 ◎SOCレポートにて公開

データセンター間の通信 ×Public NWを利用する必要があり、なおかつOutbound

課金が発生

◎Private NWを利用することが可能であり、Inbound/Outboundともに通信量は無料。

専用線利用時の通信量に応じた課金

×Outboundの課金が発生 ○Local Routing(同一拠点への通信)ならば、Inbound/Outboundともに通信料金は無料

Page 56: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

例2A社クラウド VMware on SoftLayer

物理サーバーとの組み合わせ ×該当機能なし ◎物理サーバーあり◎NSXを使って、VLAN/VXLANのBridgeをすることでスムーズな併用も可能

機器持ち込み △Network POPに配置することは可能(ただし、データセンターとの距離が離れてしまう)。

◎Network POPに配置する方法以外にも、SoftLayerデータンセンター内に別途コロケーションルームを借りて構内直結することも可能。

性能の安定化 ×共用環境だと当たり外れがある。専用環境を利用しても、ホスト間の配置などは指定できない

◎専用の物理サーバーを利用可能◎DRSなどを使ってリソース最適化可能

シングルテナントの専有ストレージ

×該当機能なし ◎VMware vSAN、Data ONTAP Select、QuantaStorなど

無停止スナップショット ×システム領域はインスタンス停止が推奨。ストレージ領域はアンマウントが推奨

○VMware Snapshot

基盤レベルでのHA/FT機能 △ホスト障害時のOS再起動設定が可能

◎VMware HA/VMware FT

Page 57: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

例3A社クラウド VMware on SoftLayer

仮想マシンの無停止移行(ホストメンテナンス対応)

×該当機能なし ◎vMotion

仮想マシンの無停止移行(サイト跨ぎ、長距離)

×該当機能なし ◎Long Distance vMotion

◎データセンター間の通信料は、無料。

サイトまたぎのL2延伸 ×該当機能なし ◎論理スイッチ by VMware NSX

マイクロセグメンテーションとウィルス検知時のアクション(NW遮断、隔離)

△ゲストOSレベルでSecurity

Group設定が可能だが、ウィルス検知時のアクションに関する機能なし

◎VMware NSXによるvNICレベルでのマイクロセグメンテーション。◎TrendMicro DeepSecurityと組み合わせることで、脆弱性検知時のアクション(NW隔離など)が可能。

OS・システムレベルでのレプリケーション

×該当機能なし(データレベルのレプリケーションであれば、Data Keeperなどを利用して実装可能)

◎vSphere Replication/SRMを利用したVM

レベルのレプリケーション◎Zerto Virtual Replicationなどを利用したリアルタイムレプリケーション

タイムマシン(任意の指定した時間にリストア)

×該当機能なし ◎Zerto Virtual Replicationなどのソリューションを利用すれば、仮想マシンを最大二週間前まで任意の時刻にリストア

Page 58: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界
Page 59: VMware + IBM Cloudで広がるハイブリッド・クラウドの世界

ワークショップ、セッション、および資料は、IBMまたはセッション発表者によって準備され、それぞれ独自の見解を反映したものです。それらは情報提供の目的のみで提供されており、いかなる参加者に対しても法律的またはその他の指導や助言を意図したものではなく、またそのような結果を生むものでもありません。本講演資料に含まれている情報については、完全性と正確性を期するよう努力しましたが、「現状のまま」提供され、明示または暗示にかかわらずいかなる保証も伴わないものとします。本講演資料またはその他の資料の使用によって、あるいはその他の関連によって、いかなる損害が生じた場合も、IBMは責任を負わないものとします。 本講演資料に含まれている内容は、IBMまたはそのサプライヤーやライセンス交付者からいかなる保証または表明を引きだすことを意図したものでも、IBMソフトウェアの使用を規定する適用ライセンス契約の条項を変更することを意図したものでもなく、またそのような結果を生むものでもありません。

本講演資料でIBM製品、プログラム、またはサービスに言及していても、IBMが営業活動を行っているすべての国でそれらが使用可能であることを暗示するものではありません。本講演資料で言及している製品リリース日付や製品機能は、市場機会またはその他の要因に基づいてIBM独自の決定権をもっていつでも変更できるものとし、いかなる方法においても将来の製品または機能が使用可能になると確約することを意図したものではありません。本講演資料に含まれている内容は、参加者が開始する活動によって特定の販売、売上高の向上、またはその他の結果が生じると述べる、または暗示することを意図したものでも、またそのような結果を生むものでもありません。 パフォーマンスは、管理された環境において標準的なIBMベンチマークを使用した測定と予測に基づいています。ユーザーが経験する実際のスループットやパフォーマンスは、ユーザーのジョブ・ストリームにおけるマルチプログラミングの量、入出力構成、ストレージ構成、および処理されるワークロードなどの考慮事項を含む、数多くの要因に応じて変化します。したがって、個々のユーザーがここで述べられているものと同様の結果を得られると確約するものではありません。

記述されているすべてのお客様事例は、それらのお客様がどのようにIBM製品を使用したか、またそれらのお客様が達成した結果の実例として示されたものです。実際の環境コストおよびパフォーマンス特性は、お客様ごとに異なる場合があります。