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Possibility of BOT @Tech-Circle#15 by icoxfog417

Tech Circle #15 Possibility Of BOT

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Page 1: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

Possibility of BOT@Tech-Circle#15 by icoxfog417

Page 2: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

● Who am I

● BOTの歴史

● BOTの定義

● BOTの分類

● BOTの発展についての予測

● 市場戦略

● 実装するうえでの考慮点

● Appendix: Bot startup checklist

agenda

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Page 3: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

Who am I

TIS株式会社所属

業務コンサルタント出身。主にサプライチェーン周りを担当。要件定義

から設計・開発・運用/保守までなんでも。kintoneエヴァンジェリストの

肩書も持つ。

現在は中長期でのビジネス化を視野に入れた研究開発を行う。具体

的には機械学習・自然言語処理を用いた「人のパートナーとなれるよう

なアプリケーション」のプロトタイピングを手掛ける。

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icoxfog417

RecentRecommend

Page 4: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

BOTの歴史

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2011末~Jenkinsと絡めたりしてChatOpsが盛り上がる

2015/1~Slackがはやり始める

各社が続々APIや開発基盤をリリース

2010~Twitter BOTの登

実際に応用が進んできたのはHubotが登場した後の2012年頃から。そして、チャットツールの代名詞ともなったSlackのブームと共に2015年くらいから爆発的に注目されるようになる。

Page 5: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

BOTの定義

ボットとは、「ロボット」の略称で、もともと人間がコンピュータを操作して行っていたような処

理を、人間に代わって自動的に実行するプログラムのこと。

検索エンジンなどが導入している、Webページを自動的に収集する「クローラ」や、オンライ

ンゲームでキャラクターを人間に代わって自動的に操作するプログラムなどのことを言う。

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Chat BOT● Chat内で、BOTに対し処理の実行指示を出せる● BOTは、与えられた指示に基づき処理を自動的に(人の手を借りず)実行する● Chat内で、BOTの処理結果について報告を受け取れる

※本資料中では、以後”BOT”といった場合はChat BOTをさすこととします。

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Classification & Prediction of BOT

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Botのタイプの分類を行い、今後どの領域が伸びていくのかを考察する

Page 7: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

BOTの分類(1/2)

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Communication Style Service Type

more interactive more closed

Notificator: BOTからは処理結果(通知)のみ受け取る

Application Interface : BOTに何らかの指示を出し、処理結果を受け取る

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Assistant: BOTへの指示が複数回のコミュニケーションにまたがる(対話形式)

N

Public: 不特定多数が利用する。

Private: 個人、家族などで利用する。

Business: 企業、チームなどで利用する。

Page 8: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

BOTの分類(2/2)

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Communication Stylemore interactive

more closedService Type

notificator

public privatebusiness

api

assistant

ChatOps

Communication StyleService Typeの2つの軸から、左図のように分類が可能。

通知、また指示基盤をチャットツールに統合することで、利便性の向上が行われている=> ChatOps

Page 9: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

Private ChatOps

BOTの発展についての予測(1/3)

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Communication Stylemore interactive

more closedService Type

notificator

public privatebusiness

api

assistant

Private ChatOps

LINEやMessengerなどの個人向けプラットフォームの開放につれ、ビジネス用途だけでなく個人向けサービスについてもチャットIFに統合する流れが来る

ex: LINE/Facebookから商品の購入、家電製品の操作、各種予約など

Page 10: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

Intelligent bot

BOTの発展についての予測(2/3)

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Communication Stylemore interactive

more closedService Type

notificator

public privatebusiness

api

assistant

Intelligent bot

明確な要求をせずとも意図を察して動作する。

ex: サーバーの設定変更の提案、健康管理の提案など

そのための知識は、蓄積された対話履歴などから獲得する。

Page 11: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

BOTの発展についての予測(3/3)

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Communication Stylemore interactive

more closed

notificator

public private

api

assistant

パブリックなデータを扱うサービスを提供している企業は今後そのデータを利用し、AI的なAssistantを出してくると思われる。

MSのりんなは試行段階だが、そこで得られた知見を活かしたサービスがビジネス/個人向けに出てくると思われる(IBMのWatsonはこの領域で先行している)。

businessService Type

Page 12: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

Our Strategy

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Botアプリケーション時代をどう攻めていくか

Page 13: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

市場戦略(1/3)

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Bot Platform Various Service

Mashup

Agent Bot

1. MashupでPrivate ChatOpsを攻める

ビジネス向けは開発者が自分でできることが多いのであまりペイしないと思われる。また、一般企業で普通にSlackのようなツールを使う時代はまだ来ない気がする(逆に、それは個人レベルでの浸透の後に来る->先にやるなら個人向けから)。

Page 14: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

市場戦略(2/3)

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Agent Bot Historical Data

Learn

Assistant Bot

2. データを蓄積・学習しAssistantにする

データとその学習結果こそが、BOTの世界における最大の差別化要素となる。なぜかといえば、I/Fが単純なので模倣するのが簡単(デザインでの差別化という概念はなくなる)。中身での勝負が肝になる と予想される。

Page 15: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

市場戦略(3/3)

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Botアプリケーションは、その性質上UIという概念がほぼない。あるのはUXのみ。UXの差

別化につながるのは、以下の点。

● 知識○ 自然言語理解: 曖昧な言い回しをどれだけハンドリングでき、その意図を理解できるか

○ ドメイン知識: どれだけの提案候補を保持し、ユーザーの意図に沿い提案できるか

○ =>データと技術の勝負:早めにサービスインしてデータをためる

■ 技術面は、おそらくTensorFlowなどが公開されたように比較的簡単に扱えるツールが登場して

くる可能性がある。データは誰も公開しないのでデータを先行させたほうがいい

● キャラクター○ 画力: 唯一といえるUI要素でもある(LINEでは送るスタンプを工夫するという手もあるが)

○ 個性: 語尾や言い回しだけでなく、趣味嗜好なども重要な点

■ りんなにランチのおすすめを聞いたとき、高級フレンチを出してくるのはかなり不自然。キャラク

ターのペルソナは、提案内容の制約としても機能する。

Page 16: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

Implementation

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Botアプリケーションをどう実装するか

Page 17: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

実装するうえでの考慮点(1/2)

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● チャットインタフェースの性質を考慮する

○ 受信:情報がどんどん流れる。リアルタイム性が必要な情報、あるいはユーザーのアクションが求め

られる情報以外は流さないようにするのが吉。また、ユーザーが確認したいときにいつでも確認でき

るようにするといった対応も考えられる。

○ 送信:基本的にテキストしか扱えないため、フォーム等の複雑な入力を伴うものは適さない

● BOT x Serviceの効果はService単体より大きいか

○ Mashupする場合、ユーザーはMashupする先のアプリや画面にすでになじんでいる可能性が高い。

BOTを通じてできるようになるメリットが、慣れ親しんだアプリ/画面を使い続けることに比べて大きい

か要検討。チャットとサービスが単純な足し算でなく、掛け算になっているか?

● インタラクションデータの保存フォーマット

○ BOTとユーザーのやり取りは貴重なデータとなるので、どのような形式で格納するのかよく検討して

おく。事前に、どんな進化をするためにどんなデータがあればいいか、検討しておくとよい。

Page 18: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

実装するうえでの考慮点(2/2)

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巨人の肩に乗る

最近は機械学習的な処理を提供するAPIもあるので、Assistant的な機能を実装する場合

はこれらを有効に活用するとよい。

IBM Watson

Microsoft Cognitive Service/Azure Machine Learning

Amazon Machine Learning

Page 19: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

Appendix: Bot startup checklist

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Bot Platform Service

Mashup Learn

Data

● BotのPlatformとMashupするサービスは何か

● Botを使うことで、ユーザーは現在使用しているI/Fを捨てるか

● Botはどのような知識を持つのか。それはどのようなデータから獲得されるか

● Botはどんなキャラクターか

● Botの実装のために利用できる外部サービスはあるか

Page 20: Tech Circle #15 Possibility Of BOT

BOT has much Possibility