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2012 年 1 年 6 年 年年年年年年年年年年年年年年 年年年年年年年年年年年年年年 年年年年年年年年年年年年年年年年年年 年年年年年年年年年年年年 年年 年年 年年 年年 年年 年年 年年 年年 年年 年年

中性子ラジオグラフィを用いた 固体高分子形燃料電池内水分布の可視化計測

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中性子ラジオグラフィを用いた 固体高分子形燃料電池内水分布の可視化計測. ○. 堀 良輔 ,宮田 広大,村川 英樹. 杉本 勝美,浅野 等 ,竹中 信幸. 神戸大学大学院工学研究科.  研究背景. 固体高分子形燃料電池( PEFC ) の構造. アノード. e -. Anode. Cathode. H 2. e -. O 2. H 2. カソード. O 2. H +. 電池反応により    カソード側に水が生成. PEFC の普及の課題:低コスト化. Channel 1mm. GDL 190 μ m. Electrode 30 μ m. - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 中性子ラジオグラフィを用いた 固体高分子形燃料電池内水分布の可視化計測

2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

中性子ラジオグラフィを用いた固体高分子形燃料電池内水分布の可視化計測

神戸大学大学院工学研究科

堀 良輔 ,宮田 広大,村川 英樹 杉本 勝美,浅野 等 ,竹中 信幸

Page 2: 中性子ラジオグラフィを用いた 固体高分子形燃料電池内水分布の可視化計測

2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

e-CathodeAnode

e-

H+

H2

H2

O2

O2

Membrane50μm

Electrode30μm

Electrode30μm

GDL190μm

GDL190μm

Channel1mm

Channel1mm

Currentcollectors

Currentcollectors

eHH 222

OHeHO 22 244

固体高分子形燃料電池( PEFC )の構造アノード

カソード

電池反応により    カソード側に水

が生成

 研究背景

コスト削減のために高電流密度での発電が求められているPEFC の普及の課題:低コスト化

・ GDL での酸素の拡散抵抗の増大・流路や GDL におけるガス流動の妨げ

流路や GDL での水の生成,滞留機構の解明が必要

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

・ GDL における水の滞留現象の解明・ GDL から流路への水の排出機構の解明

・生成した水と電池内のガス流動や発電性能との関係の解明

電池内膜厚方向の水分布計測⇒側視計測

電池内面方向の水分布の定量計測⇒正面視計測

発電中の電池内水分布の計測による水の生成,滞留機構及び水と発電性能の関係の解明

研究目的

 研究目的

GDL

流路

リブ

流路

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

PEM+GDLGDL

Packing

Cathode

Anode

Separater

 小型電池の概略 ( 側視計測 )

側視測定の際に流路部とリブ部の見分けが可能

12mm

10mm

1mm

19m

m

側視計測:平行流路

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

模式図

レンズ

中性子ビーム

カメラ

中性子 II 被写体

e-

可視光

ミラー

検出器 中性子 I.I.  ボロンタイプ撮像系 CCD カメラ( 4098x4098 pixels )

 中性子 I.I. を用いた撮像システム

出力L /D露光時間画素寸法

: 5MW  : 600: 10sec: 6.8μm/pixel今回の中性子 I.I. を用いた撮影は ( 株 )東芝 日塔様ならびに東京都市大学 持木先生のご協力の下行うことができました.

Page 6: 中性子ラジオグラフィを用いた 固体高分子形燃料電池内水分布の可視化計測

2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

 側視計測における画像処理

Page 7: 中性子ラジオグラフィを用いた 固体高分子形燃料電池内水分布の可視化計測

2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

0 5 10 15 20 250

100

200

300

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

Time [min]C

urre

nt d

ensi

ty [m

A/c

m2 ]

Cel

l vol

tage

[V]

Current densityCell voltage

 側視計測における計測結果電流密度 : 210 mA/cm2

H2   ( 流量 , 水素利用率 ) : 28 cc/min, 10 %Air ( 流量 , 酸素利用率 ) : 66 cc/min, 10 %

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

実際の燃料電池でよく用いられる流路ベンド部による影響も測定可能

PEM+GDLGDL

Packing

Cathode

Anode

Separater

12mm

10mm

19m

m1m

m

 小型電池の概略 ( 正面視計測 )

正面視:蛇行流路

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

検出器 高輝度コンバータ撮像系

コンバータ

第 2 ミラー

第 1 ミラー

望遠レンズ

可視光

暗箱

遮蔽

カメラ

中性子ビーム

被写体

 暗箱を用いた撮像システム

カメラ: CCD カメラ  (1028x1028 pixels)レンズ: 180mmテレコンバータ: 2×,1.6×

出力L /D露光時間画素寸法

: 1MW  : 1800: 60sec: 20.8μm/pixel

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

 正面視計測における画像処理

1mm 1mm

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

0 10 20 300

0.2

0.4

0.6

0.8

0

100

200

300

400

Cur

rent

den

sity

[mA

/cm

2 ]

Vol

tage

[V]

Time [min]

VoltageCurrent density

 正面視計測における計測結果電流密度 : 200 mA/cm2   

H2   ( 流量 , 水素利用率 ) : 26 cc/min, 10 %Air ( 流量 , 酸素利用率 ) : 16 cc/min, 40 %

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

・中性 子 I.I. を 用い て , KUR に お い て空 間分解 能 6.8μm/pixel ,露光時間 10sec での計測を行い, GDL 内の水の滞留現象および GDL から流路への排出機構が確認できた.

・従来のシステムに真影法を用いることによって,露光時間60sec で燃料電池内水分布の計測を行い,発電中の燃料電池内の水分布を定量計測できることを確認した.

水の生成,滞留機構及び水と発電性能の関係を明らかにするため,高空間分解能計測システムを用いて,燃料電池内水分布計測を行い以下の結果を得た.

 まとめ

今回の中性子 I.I. を用いた撮影は ( 株 ) 東芝 日塔様ならびに東京都市大学 持木先生のご協力の下行うことができました.

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

研究目的

高空間分解能計測システムを用いて発電中の電池内水分布を計測し,水の生成,滞留機構及び水と発電性能の関係を明らかにする.

高空間分解能計測

高空間分解能計測システムを用いて発電中の電池内膜厚方向水分布を計測し,水の生成,滞留機構及び水と発電性能の関係を明らかにする.

側視計測

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

・ 冷却型 CCD カメラ (1024×1024pixcel , 16bit)・ 露光時間 : 12sec・ 検出分解能 : 8μm・ 空間分解能 : 108 μm

発電時の電池内の平均水厚さの 2 次元分布の取得

流路 (+GDL)リブ下 (≈GDL)

MEAGDL

流路

流路 (+GDL)リブ下 (≈GDL)

3mm 3mm

1mm

1mm

流路・リブ下部において 1×3mm2 の計測メッシュで平均水厚さ

定量計測手法真影法

Edge Effect

Transmission

Offset

  Measured   brightness=Transmission + Offset

Converter

Neutron beamGrid

Object

2

,,,,, byxSbyxSyxSyxOyxS c

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

コンバータ

第 2 ミラー

第 1 ミラー

望遠レンズ

可視光

暗箱

遮蔽

カメラ

中性子ビーム

被写体

①暗箱を用いた撮像システム

画素寸法:最大 12.5μm/pixel

※800mm相当の望遠レンズ使用時

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

中性子 II を用いた撮像システム模式図

カメラシステム:カラー 48bit, CMOS  画素サイズ:5616x3744 pixels     

中性子を電子に変換し電子を増幅する.増幅後の電子を可視光に変換することで感度が上昇し,露光時間を短縮できる.

中性子 II (Image Intensifier)

レンズ

中性子ビーム

カメラ

中性子 II 被写体

e-

可視光

ミラー

露光時間: 25sec  画素寸法: 3.6μm/pixel

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

結露水と発電性能に関係の解明には電池内部の可視化が有効

1. 研究背景

計測対象と要求される時間・空間分解能に応じて様々な手法で研究が行われてきた

中性子ラジオグラフィ法

・照射体中の放射線量の減衰の一般式

:密度:質量減衰係数

m)exp(0 tII m

中性子線の金属を良く透過し水で減衰する性質を利用した可視化手法

実機に近い形での PEFC 内水分布の可視化が可能

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

PEM+GDLGDL Packing

Cathode

Anode

Separater

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

Measurements of water distributionsCurrent density : 98mA/cm²Air : 50cc/min(utilization:6.6%)Hydrogen: 30cc/min(utilization:4.6%)No humidityCell temperature :Room temperature

0 10 20 30 400

100

200

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

Time [min]C

urre

nt d

ensi

ty [m

A/c

m2 ]

Cel

l vol

tage

[V] Cell voltage

Current density Oxygen utilization:6.63%Hydrogen utilization:4.64% Cell temperature :22.6oC

PEM+GDL channel

13.5mm

1.6mm channel channelGDLs GDL

PEM

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

電流を増加させることによって,電池内部に生じる水が増加する

電池内部での水の滞留は,発電出力の低下につながる

流路内や GDL での水の生成,滞留機構の解明が必要とされている

発電中の電池内水分布の計測による水の生成,滞留機構及び水と発電性能の関係の解明

研究目的

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2012 年 1 月 6 日 中性子イメージング専門研究会

High spatial-resolution system 中性子源

KUR

検出器

中性子 I.I. (Image Intensifier) 撮像系

CCD カメラ( 4098x4098 pixels )

Imaging system

Neutron beam

Fuel cellNeutron I.I.

Visible light

Camera

露光時間 : 25sec 画素寸法 : 6.8μm