1
奈良市における日本語指導の体制について 子どもの日本語教育研究会 第1回研究会 2016年12月4日 日本語指導の連携体制 日本語指導員の派遣制度 A B C D 日本語で日常会話ができますか YES NO 日本語で学習活動に参加できますか YES 編入・転入して2年未満ですか NO NO YES 派遣要請 日本語指導コーディネーターによる学校訪問 DLA DLA 派遣なし 経過観察 県派遣 市派遣 継続対応 市派遣 初期対応 2年間 35時間 20時間 1.奈良市の現状と課題 2.日本語指導の目標 3.奈良市における日本語指導体制の概要 4.結果と考察 支援を受けている児童生徒の国籍 (奈良市教育委員会 平成28年11月現在) 学級担任 学識経験者 日本語指導員 学校教育課 日本語指導担当 コーディネーター 教職員課 教育総務課 教育相談課 指導記録 *担当者勉強会 *推進懇話会 ボランティア団体等 奈良市教育委員会 各学校 吉村 瑞希(奈良市教育委員会 日本語指導コーディネーター) *日本語能力測定 DLA実施の流れ ①学校へDLAの説明 ②学校から保護者へ説明 ③市教委へDLA実施依頼 ④DLAの実施 ⑤DLAの報告・協議 ⑥児童生徒の経過観察 家庭 ニーズに合った日本語指導員の確保 個に応じた指導の知識や技術の向上 地域:中国帰国者が集住する1校区を除き当該児童生徒が1名から数名在籍する“散在地域” 派遣:小学生33名 中学生5名が支援を受けている(平成28年11月現在) 基礎的な日本語指導技術の定着と児童生徒の実態に応じた指導法の習得をめざす 評価の充実を図ることで指導目標を明確にし、児童生徒の成長を継続的に支える 教員・指導員に対して 当該児童生徒に対して 「きめ細かな支援」のために… 全体として ◎対象児童生徒の課題を具体的に把握し、学校や教育委員会など多面的な視点から情報共有・意見交流を図ることで、当該児童生徒の実態が 浮き彫りになり、きめ細かな支援の在り方を考えることができた。 DLAについて ◎日本語のつまずきを客観的かつ具体的に測定することで、支援者が気づきにくい課題を見つけ、支援の手立てが得られた。 ●テスターが個別に測定することで、膨大な時間と労力がかかるため、診断評価としての簡易ツールの開発が必要である。 日本 32% 中国 27% スペイン 7% フィリピン 7% ベトナム 5% バングラディシュ 5% アメリカ 2% タイ 3% 韓国 3% ブラジル 3% ナイジェリア 3% ネパール 3% その他 27% 中国 27% その他 27% 日本 32% 国籍や環境など背景の複雑・多様化… 日本語指導の課題 0 200 400 600 800 1000 2012 2013 2014 2015 2016 中国 台湾 韓国 フィリピン ブラジル ベトナム アメリカ その他 奈良市の特徴 在留外国人数の推移 (法務省在留外国人統計より作成) 管理職 【学校と日本語指導員、行政間で連携を図り、日本語指導が必要な児童生徒一人一人に応じた効果的な支援体制を推進する】 日本語指導コーディネーターの役割って? ●日本語能力測定(DLA)による実態把握と分析 ●教材紹介・指導助言による支援者の負担軽減 ●支援者間での情報共有とネットワーク作り ●研修や交流会等の企画と実施 など

2016 12 奈良市における日本語指導の体制について...日本語指導員 紹 奈良市における日本語指導の体制について 子どもの日本語教育研究会

  • Upload
    others

  • View
    1

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 2016 12 奈良市における日本語指導の体制について...日本語指導員 紹 奈良市における日本語指導の体制について 子どもの日本語教育研究会

奈良市における日本語指導の体制について

子どもの日本語教育研究会 第1回研究会 2016年12月4日

●日本語指導の連携体制 ●日本語指導員の派遣制度

A B C D

日本語で日常会話ができますか

YES NO

日本語で学習活動に参加できますか

YES

編入・転入して2年未満ですか

NO

NO YES

派遣要請

日本語指導コーディネーターによる学校訪問

DLA DLA

派遣なし

経過観察

県派遣 市派遣

継続対応

市派遣

初期対応 2年間

35時間 20時間

1.奈良市の現状と課題

2.日本語指導の目標

3.奈良市における日本語指導体制の概要

4.結果と考察

支援を受けている児童生徒の国籍

(奈良市教育委員会 平成28年11月現在)

学級担任

学識経験者

日本語指導員

学校教育課

日本語指導担当

コーディネーター

教職員課

教育総務課

教育相談課 等

指導記録

*担当者勉強会

*推進懇話会

ボランティア団体等

人材紹介

派遣

奈良市教育委員会

各学校

吉村 瑞希(奈良市教育委員会 日本語指導コーディネーター)

*日本語能力測定

●DLA実施の流れ

①学校へDLAの説明

②学校から保護者へ説明

③市教委へDLA実施依頼

④DLAの実施

⑤DLAの報告・協議

⑥児童生徒の経過観察

家庭

● ニーズに合った日本語指導員の確保

● 個に応じた指導の知識や技術の向上

地域:中国帰国者が集住する1校区を除き当該児童生徒が1名から数名在籍する“散在地域”

派遣:小学生33名 中学生5名が支援を受けている(平成28年11月現在)

基礎的な日本語指導技術の定着と児童生徒の実態に応じた指導法の習得をめざす

評価の充実を図ることで指導目標を明確にし、児童生徒の成長を継続的に支える

教員・指導員に対して

当該児童生徒に対して

「きめ細かな支援」のために…

全体として ◎対象児童生徒の課題を具体的に把握し、学校や教育委員会など多面的な視点から情報共有・意見交流を図ることで、当該児童生徒の実態が

浮き彫りになり、きめ細かな支援の在り方を考えることができた。

DLAについて ◎日本語のつまずきを客観的かつ具体的に測定することで、支援者が気づきにくい課題を見つけ、支援の手立てが得られた。

●テスターが個別に測定することで、膨大な時間と労力がかかるため、診断評価としての簡易ツールの開発が必要である。

日本 32%

中国 27%

スペイン 7% フィリピン 7%

ベトナム 5%

バングラディシュ

5%

アメリカ 2%

タイ 3%

韓国 3%

ブラジル 3%

ナイジェリア 3%

ネパール 3%

その他 27%

中国 27%

その他 27%

日本 32%

国籍や環境など背景の複雑・多様化…

●日本語指導の課題

0

200

400

600

800

1000

2012 2013 2014 2015 2016

中国

台湾

韓国

フィリピン

ブラジル

ベトナム

アメリカ

その他

●奈良市の特徴

●在留外国人数の推移 (法務省在留外国人統計より作成)

管理職

【学校と日本語指導員、行政間で連携を図り、日本語指導が必要な児童生徒一人一人に応じた効果的な支援体制を推進する】

日本語指導コーディネーターの役割って?

●日本語能力測定(DLA)による実態把握と分析

●教材紹介・指導助言による支援者の負担軽減

●支援者間での情報共有とネットワーク作り

●研修や交流会等の企画と実施 など