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会 社 名 豊田興産株式会社 有限会社シュウワ
1 会社概要
・代表者名 勝山 正美
・住所 〒389-2101 長野県中野市大字豊津 5015
℡ 0269-38-5055 URL http://www.katsuyama-g.jp/
担当部署:長野 リサイクルセンター ℡ 026-243-0010
・会社概要 一般・産業廃棄物処理業 プラスチック類再商品化・リサイクル
(有)シュウワ:キノコ人工栽培
2 取組テーマ キノコ廃培地の再利用・資源化
3 具体的取
り 組 み
内 容
(1) 取り組みに至った課題・問題点
・長野県の北信地域は日本一のキノコ産地であるが、地域全体のキノコ廃培地(一般
廃棄物)を適正処理するということは容易ではなく、様々な取組がされているが、
更なる改善が課題となっている。
・弊社はキノコ栽培とともに廃棄物処分業も営み、廃培地の適正処理及び再利用・資
源化を自社及び地域の課題として受け止めている。
(2) 取り組みのための理念・方針等
・廃培地の再利用・資源化により地域社会全体に貢献できることを目指す。
・敷材、ペレット燃料、固形肥料、飼料への再利用・資源化を目指す。
(3) 具体的な取り組み、削減内容
1)廃培地からペレット燃料をつくる。
2)ペレットを製造するための廃培地乾燥機、乾燥システムを開発・導入する。
3)廃培地ペレットを燃焼させるボイラーを開発・導入する。
4)ペレットボイラーを利用したる温熱浴施設(天照石サウナ、足湯)、ミニトマトハ
ウス栽培、によりサーマルリサイクルを行う。
5)廃培地ペレット(φ7~25 ㎜)を燃料とする一般家庭用ストーブを開発・導入する。
6)廃培地そのものを燃料とする自燃型のボイラー、乾燥機を開発・導入する。
事 業 系 一 般 廃 棄 物 削 減 へ の 取 組 み 活 動
(4) 実施結果(成果)
1) 自社栽培のブナシメジの廃培地を利用しφ7 ㎜、φ25 ㎜のペレットを製造してい
る。(試験研究の一環)
現在も製造しているが、ペレットの品質(3800~4000kcal)は良好と思われる。
課題は①含水率 70%前後の培地を15%前後にまで乾燥させるコストの縮減 ②臭
い ③灰分量の改善 ④作業環境の改善 ⑤ペレットの高カロリー化である。
2) 乾燥機について現状では気流乾燥機を改良し、熱源の燃料としては製造したペレ
ット及び灯油を使用している。
現状で少量(1 日約 1.0~1.5t)の廃培地は現在の設備で乾燥できるが、この量以
上は困難であり、需要~生産が多くなる場合は新しい乾燥システムを導入する必
要がある。
今後の課題は①自燃式の乾燥機の開発・導入 ②発酵乾燥・天日乾燥の研究であ
る。
3) ボイラーについては、φ7 ㎜のペレットを自動投入、自動燃焼できるボイラー
(20,000Kcal/h)を試作し現在 6 台稼働している。
試作段階にて課題はたくさんあり、機械的には自動化している燃焼室へのペレッ
ト供給・灰落とし装置、火格子部の耐熱性強化などがあり、鋭意改良中である。
木質ペレットに比べ、灰分の多いことが特徴であり、クリンカーの低減を目指し
燃焼効率を高めることが重要である。又、培地の組成配合成分の研究も今後の課
題として行っていく予定である。
4)サーマルリサイクル施設として、ペレットボイラーを利用した温熱浴施設(天照石
サウナ)、足湯、ハウス栽培(ミニトマト)を設置し実施中である。(添付資料)
同施設は敢えて降雪地域に設けたが、今冬は大雪の影響もあり雪対策の面ではい
くつか細部の改善を図っていく予定である。
5)廃培地ペレット(φ7 ㎜~φ25 ㎜)の一般家庭用・事業所用ストーブの開発を目
指しているが、現状では課題が多く既製のストーブを利用して試験燃焼している
ところです。
φ7 ㎜については国産のストーブで、φ25 ㎜については外国産の薪ストーブで実
際に燃焼利用していますが、課題は①灰分が多いこと ②ペレットの臭いを除去
する ③ストーブ価格 でありこれからも研究開発を進める予定です。
6)廃培地をペレットに加工した固形燃料は、木質ペレットの代替などそれなりに需要
環境が見込めるところであるが、キノコ生産工場や各種施設園芸等の中には、立地・
環境的に廃培地そのものを直接燃焼して熱源にしている例も見られる。することも
可能な場合もある。
施設の立地条件の応じた自燃型の廃培地ボイラー、廃培地乾燥機の開発・導入を目
指して、既製の同種機械の情報収集、調査を継続しているところであります。
4 今後の
課題等
* 上記(4)により発生・認識した課題や新たな削減目標等
・ペレットの品質(臭い、コスト)は今後も継続して改善を進める。
・ボイラーは試作機をベースに改良を続け、より完成度の高い製品を目指す。
・廃培地を乾燥しないで再利用できるのは、腐熟して堆肥にすることだけである。
従ってその他の再利用・資源化を行うには乾燥することが必須条件である。
乾燥方法として発酵乾燥、天日乾燥、機械的乾燥があると思うが、それぞれをよく
研究して条件に合った方法を見つけていきたい。
・弊社として今、試験研究で実施している乾燥は機械的乾燥であり、現状の設備で当
初の目標は達成できたと思うが、今後の大きな課題はコストと乾燥能力の効率化で
あります。
効率的には、大型乾燥機械設備の導入をいかに実現するかであり、個別1企業・1
農家単位では大量乾燥によるコスト低減は困難にて、日本一の生産地である長野県
(北信)の生産者、関係者(官・民・直接・間接)の英知と、「廃培地処理はキノコ
生産工程の一部」という認識が極めて重要だと思います。
サーマルリサイクルのしくみ (仮称)でのサーマルリサイクルのご案内
お問合せ先 長野県中野市大字豊津 5015 長野県飯山市大字蓮 263 豊田興産株式会社 有限会社 シュウワ TEL:0269-38-5055 TEL:0269-67-0366
FAX:0269-38-3728 FAX:0269-67-0368
おがくず
ペレット用
ボイラー
融雪システム (建設中)
当施設では化石燃料の使用をできるだけ少なくするバイオマス利活用システム作りに努力しています。
きのこ栽培
培地(菌床)
きのこ収穫後の
培地のペレット化
ミニトマト
ハウス栽培
天照石サウナ
足湯
間伐材など
CO2
CO2
風呂(計画中)
! Point ! サーマルリサイクルって
なに?
《thermal(熱の)
recycle(再利用)》
サーマルリサイクルとは、
廃棄物を燃やしたときに
発生する熱エネルギーを
回収し、電気や温水にして
再利用することです。 カーボン
ニュートラル
NOW PLANNING
ペレット燃料の製造と利用の概要
◆サーマルリサイクルとしてのペレット燃料の製造
①オガ粉 ②オガ粉+混合物撹拌 ③培地の瓶詰め充填 ④種菌の植付け→培養 ⑤培養→生育室
⑥キノコ収穫 ⑦培地抜取り→廃培地 ⑧廃培地搬出 ⑨廃培地の乾燥 ⑩ペレット造粒機
◆ペレット燃料の種類◆燃焼・熱交換(ペレット燃焼熱→温水) ◆ペレット燃料の利用施設
⑪φ25mm ペレット ⑬ペレットボイラー
⑫φ7mm ペレット ⑭ペレットボイラー
⑯足湯
⑰天照石サウナ
⑮ビニールハウス・ミニトマト栽培 豊田興産株式会社 2011.12
キノコ廃培地の再利用・資源化 フロー図 (案)
(枠内は試案例)
・北信地域は日本一の生産地
・エノキ
製造:3月~10月 ・敷きワラに関する需要と供給の現状把握
・一般廃棄物
・北信地域で約20万トン
←地域的・社会的ジレンマ
・・・・・・・①又は②への社会的使命・生産者責任 製造:10月~2月
・営農施設
・温浴施設
・含水率10~15%
廃棄物処理施設 ・3,500~4,300kcal/h
・公共施設、学校
・業務用、事務所
・家庭用
一般廃→肥料 (条件を整理)
・肥料に関する需要と供給の現状把握
現在は試験研究期間中での製造
廃棄物処分業許可必要 ・既製品化事例の学習(数件あり)
←←←
・リンゴ
・オカラ
・野菜系廃棄物
(当局に支援・指導を賜りたい事項) ・動物系廃棄物
1、乾燥するための廃棄物処分業許可取得
2、乾燥機(ペレット燃料又は培地自燃機)排気の排出基準確認 ・飼料に関する需要と供給の現状把握
3、ペレット燃焼に伴う排気の排出基準確認
4、ペレットの品質規格と商品化・・・・・キノコ産地としての先駆けを
(木質は一般社団法人木質ペレット協会の規格あるが、培地は組成成分が異なる)
5、関係する法令と問題点の整理
6、再利用・商品化を目指した技術開発(先導・牽引)
7、補助金の調査(市・県・国・その他)
8、再利用予定品目の需要・供給についての現況把握・調査
再利用・資源化を目指す 品目
乾燥培地(紛体)(φ7.5)mm以上
敷きワラ(敷材)
・シメジ
農家/企業
廃培地
・エリンギ
・舞茸
乾燥培地(紛体)(φ7.5)mm以下
②再利用・資源化
廃培地 乾燥機トロンメル
(ふるい機)
①一般廃棄物:焼却処分
現状:暫定的処理状態
再生処理培地材料
ペレットボイラー燃 料
ペレット燃料
適正処理
酪農業
養豚業
営農業
(有)シュウワ (農業法人)
豊田興産㈱
薪ストーブ代替燃料
飼 料
鶏フン
中~大径φ25mm
小径φ7mm
野菜農場
2011/12/27 修正
φサイズ別→培地の組成成分別(キノコ別)
サイズ別→キノコ種類別
養鶏業
営農業
酪農業
養豚業
肥 料
食品廃棄物