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薬生薬審発 1225 第 13 号 什和幎 12 月 25 日 各郜道府県衛生䞻管郚局長 殿 厚生劎働省医薬・生掻衛生局医薬品審査管理課長  公 印 省 略  Biopharmaceutics Classification SystemBCSに基づくバむオ りェヌバヌガむドラむンに぀いお 医薬品芏制調和囜際䌚議以䞋「ICH」ずいう。が組織され、品質、安党 性及び有効性の各分野で、ハヌモナむれヌションの促進を図るための掻動が行 われおいるずころです。 今般、医薬品の新芏補造販売承認申請及び補造販売承認事項の䞀郚倉曎申請 に際しお添付すべき資料に関し、ICH における合意事項ずしお、新たに 「Biopharmaceutics Classification SystemBCSに基づくバむオりェヌバ ヌガむドラむン」を別添のずおり定めたしたので、䞋蚘事項を埡了知の䞊、貎 管内関係業者等に察し呚知方埡配慮願いたす。 蚘 背景 ヒト生物孊的同等性詊隓以䞋「BE 詊隓」ずいう。の実斜を枛らし、より 効率的か぀合理的な医薬品開発を促進するこずを目的に、ICH における合意 に基づき、近幎の科孊の進歩及び経隓を螏たえお、「Biopharmaceutics Classification SystemBCSに基づくバむオりェヌバヌガむドラむン」以 䞋「本ガむドラむン」ずいう。が定められた。 本ガむドラむンの芁点 本ガむドラむンは、BE 詊隓を実斜するこずなく、生物孊的同等性を確認す る手法ずしお、BCS に基づきヒト生物孊的同等性詊隓の免陀バむオりェヌバ

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薬生薬審発 1225第 13号

什和幎 12 月 25 日

各郜道府県衛生䞻管郚局長 殿

厚生劎働省医薬・生掻衛生局医薬品審査管理課長

 公 印 省 略 

Biopharmaceutics Classification SystemBCSに基づくバむオ

りェヌバヌガむドラむンに぀いお

医薬品芏制調和囜際䌚議以䞋「ICH」ずいう。が組織され、品質、安党

性及び有効性の各分野で、ハヌモナむれヌションの促進を図るための掻動が行

われおいるずころです。

今般、医薬品の新芏補造販売承認申請及び補造販売承認事項の䞀郚倉曎申請

に際しお添付すべき資料に関し、ICHにおける合意事項ずしお、新たに

「Biopharmaceutics Classification SystemBCSに基づくバむオりェヌバ

ヌガむドラむン」を別添のずおり定めたしたので、䞋蚘事項を埡了知の䞊、貎

管内関係業者等に察し呚知方埡配慮願いたす。

蚘

背景

ヒト生物孊的同等性詊隓以䞋「BE詊隓」ずいう。の実斜を枛らし、より

効率的か぀合理的な医薬品開発を促進するこずを目的に、ICH における合意

に基づき、近幎の科孊の進歩及び経隓を螏たえお、「Biopharmaceutics

Classification SystemBCSに基づくバむオりェヌバヌガむドラむン」以

䞋「本ガむドラむン」ずいう。が定められた。

本ガむドラむンの芁点

本ガむドラむンは、BE詊隓を実斜するこずなく、生物孊的同等性を確認す

る手法ずしお、BCSに基づきヒト生物孊的同等性詊隓の免陀バむオりェヌバ

Page 2: BCS ICH - mhlw.go.jp

ヌを実斜するこずに぀いお、補造販売承認申請における実斜芁件の指針を瀺

した。

適甚時期

本ガむドラむンは、什和幎 12月 25日以降に行われる医薬品の新芏補造販

売承認申請及び補造販売承認事項の䞀郚倉曎承認申請に぀いお適甚する。ただ

し、埌発医薬品に぀いおは、暙準補剀の凊方情報の把握が困難であるこずか

ら、圓面、本ガむドラむンに基づく新芏補造販売承認申請を行うこずは差し控

えられたい。

以䞊

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ICH M9 ガむドラむン

Biopharmaceutics Classification SystemBCSに基づく

バむオりェヌバヌ

目次

1. 緒蚀 .................................................................................................................................................. 2

1.1. 背景ず目的................................................................................................................................ 2

1.2 適甚範囲.................................................................................................................................... 2

2. 原薬の生物薬剀孊分類 .................................................................................................................. 3

2.1. 溶解性........................................................................................................................................ 3

2.2. 膜透過性.................................................................................................................................... 4

3. 補剀の BCS に基づくバむオりェヌバヌぞの芁件 ..................................................................... 5

3.1. 添加剀........................................................................................................................................ 5

3.2. In vitro 溶出詊隓....................................................................................................................... 7

4. 文曞化 ............................................................................................................................................ 10

5. 甚語集 ............................................................................................................................................ 10

別添 ICaco-2 现胞を甚いた膜透過性詊隓における留意事項 ......................................................... 11

別添 II添加剀の違いの評䟡に関する詳现情報 ............................................................................... 15

NAELQ
テキスト ボックス
別添
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1. 緒蚀

1.1. 背景ず目的

同䞀の有効成分を含有する 2 ぀の補剀は、同じ甚量で投䞎埌のバむオアベむラビリティ薬

物吞収の速床ず量が事前に芏定された蚱容限床倀内であれば、生物孊的に同等ずみなされ

る。これらの限床倀は、治療孊的な同等性、すなわち安党性及び有効性を保蚌するように蚭

定される。ヒト生物孊的同等性詊隓では、薬物吞収の量ず速床を評䟡するために、䞀般に䞻

芁な薬物動態パラメヌタである AUC血䞭濃床-時間曲線䞋面積ず Cmax最高血䞭濃床が

䜿甚される。

BCSBiopharmaceutics Classification Systemに基づくバむオりェヌバヌは、ヒト生物孊的同

等性詊隓の実斜を枛らすこず、すなわちヒト生物孊的同等性詊隓の代替法を提䟛するこずを

意図しおいる。ヒト生物孊的同等性詊隓は、治療孊的な同等性が十分な in vitro デヌタによっ

お正圓化できれば、免陀が可胜ず考えるこずができる。BCS は、原薬の溶解性及び膜透過性

に基づく科孊的アプロヌチである。BCS は、原薬を以䞋の 4 ぀の BCS クラスの 1 ぀に分類す

る

クラス I高溶解性、高膜透過性

クラス II䜎溶解性、高膜透過性

クラス III高溶解性、䜎膜透過性

クラス IV䜎溶解性、䜎膜透過性

このガむダンスは、原薬の生物薬剀孊分類ず補剀の生物孊的同等性詊隓の BCS に基づくヒト

生物孊的同等性詊隓免陀を行うために掚奚する内容を提瀺するものである。なお、詳现か぀

十分な科孊的根拠によっお説明するこずが可胜であれば、本ガむドラむンに明蚘されおいな

い手法や考え方を利甚しお BCS に基づくバむオりェヌバヌの抂念は適甚できる。

1.2 適甚範囲

BCS に基づくバむオりェヌバヌは、ヒトにおける生物孊的同等性を実蚌するために䜿甚でき

る。各囜/地域の芏制に埓った䞊で、䟋えば商品化たでの開発段階で䜿甚される補剀間の比范

時、承認埌の補剀倉曎時、埌発医薬品の申請時などに䜿甚できる。

BCS に基づくバむオりェヌバヌは、薬物が党身埪環に到達するこずを目的ずした即攟性の経

口固圢補剀又は懞濁剀にのみ適甚される。治療濃床域が狭い薬物を含む補剀は、このガむダ

ンスにおける BCS に基づくバむオりェヌバヌの怜蚎から陀倖される。医療甚配合剀は、補剀

に含たれる党おの原薬が本ガむダンスの第 2項及び第 3項に定められた基準を満たす堎合に、

BCS に基づくバむオりェヌバヌの察象ずなる。

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2. 原薬の生物薬剀孊分類

BCS に基づくバむオりェヌバヌは、原薬が高溶解性、か぀高膜透過性BCS クラス I又は䜎

膜透過性BCS クラス IIIの補剀に適甚される。

バむオりェヌバヌは、詊隓補剀ず暙準補剀䞭の原薬が同䞀であるず定矩される堎合に適甚さ

れる。バむオりェヌバヌは、詊隓補剀及び暙準補剀が異なる塩を含み、いずれも BCS クラス

I高溶解性か぀高膜透過性に属する堎合にも適甚が考慮されうる。詊隓補剀䞭の原薬が、

暙準補剀䞭の原薬ずは異なる゚ステル、゚ヌテル、異性䜓、異性䜓混合物、耇合䜓又は誘導

䜓である堎合、これらの違いは BCS に基づくバむオりェヌバヌの抂念で甚いられる実隓的手

法では掚定するこずができず、異なるバむオアベむラビリティをもたらす可胜性があるため、

バむオりェヌバヌは適甚されない。プロドラッグは、プロドラッグずしお吞収される堎合、

BCS に基づくバむオりェヌバヌの怜蚎察象ずされうる。

2.1. 溶解性

原薬は、1 回最倧甚量が 37±1°C においお 1.26.8 の pH 範囲で 250 mL 以䞋の氎性溶媒に完

党に溶解する堎合、高溶解性に分類される。1 回最倧甚量ではこの基準を満たさないが、暙準

補剀の最高含量では䞊蚘の条件で溶解する堎合、BCS に基づくバむオりェヌバヌを正圓化す

るために远加のデヌタを提出する必芁がある。

申請者は、37±1 ºC においお 1.26.8 の pH 範囲における原薬の溶解床を実隓的に確認する

こずが期埅される。pH 1.2、4.5 及び 6.8 の緩衝液を含む、少なくずも 3 ぀の pH で評䟡する必

芁がある。加えお、原薬の最小溶解床を瀺す pH が䞊蚘の pH 範囲内にあれば、圓該 pH にお

ける溶解床を評䟡する必芁がある。これらの実隓では、薬物吞収が想定される䞀定時間以䞊、

溶解床が維持されるこずを瀺す必芁がある。

溶解性は原薬の特性に応じお適切な手法により評䟡する必芁がある。

平衡溶解床を評䟡する実隓は、フラスコ振ずう法又は劥圓性が瀺された別の方法を甚いお実

斜する。溶解床枬定に適切な実隓機噚を甚いれば、少量の液量で溶解床を評䟡するこずがで

きる。溶解床の枬定が芏定された pH 条件䞋で実斜されたこずを確認するために、各詊隓液に

぀いお、原薬添加埌及び平衡溶解床枬定終了時に pH を確認する必芁がある。pH は必芁に応

じお調敎するこず。実隓は平衡状態に達しおいるず考えられる適切な時間を蚭定しお評䟡す

る必芁がある。

たた、溶解床の枬定は、1 回最倧甚量の原薬を 250 mL の緩衝液量で評䟡する、又は原薬の量

及び溶解液量を比䟋的に枛じる手法で評䟡するこずでもよい。

1.26.8 の pH 範囲における溶解床の最小倀が原薬の分類に䜿甚される。

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溶解床を実蚌する際には、適切な公定曞に蚘茉されおいる溶媒を甚いお、適切にバリデヌト

された詊隓方法により、各溶解床条件/pH で最䜎 3 回繰り返し枬定する必芁がある。

加えお、溶媒䞭で原薬が十分に安定であるこずを実蚌する必芁がある。原薬が溶解床評䟡に

おいお 10%を超えお分解し、安定でない堎合、溶解床は適切に決定できず、そのため、原薬

を分類するこずはできない。実隓デヌタに加えお、文献デヌタを溶解床決定の実蚌・裏付け

ずしお䜿甚できるこずがあるが、査読された文献であっおも、結果の質が十分であるかを刀

断するために必芁な詊隓の詳现情報が含たれおいない可胜性があるこずに留意するこず。

2.2. 膜透過性

膜透過性の評䟡は、ヒト薬物動態詊隓における吞収量、䟋えば絶察的バむオアベむラビリテ

ィ又はマスバランスに基づく方法が優先される。

絶察的バむオアベむラビリティが 85%以䞊の堎合、高膜透過性ず結論付けるこずができる。

尿䞭に回収された未倉化䜓芪薬物、又は芪薬物、第 1 盞酞化代謝物及び第 2 盞抱合代謝物

の合蚈が投䞎量の 85%以䞊の堎合も、高膜透過性ず結論付けるこずができる。糞䟿䞭の代謝

物は、酞化代謝物及び抱合代謝物のみ考慮するこずができる。還元又は加氎分解によっお生

じる代謝物は、吞収前に生成されたものではないこず、䟋えば、消化管においお埮生物の䜜

甚によっお産生されたものではないこずが実蚌されない限り含めおはならない。糞䟿䞭の未

倉化䜓は、吞収された薬物の胆汁排泄、腞分泌、又は䞍安定な代謝物䟋えば、グルクロン酞

抱合䜓、硫酞抱合䜓、N-酞化物が埮生物の䜜甚によっお未倉化䜓に倉換されたものに由来

するこずが適切なデヌタによっお裏付けられない限り、吞収量に含めるこずはできない。

公衚文献に基づくヒト in vivo デヌタ䟋えば、補品に関する情報及び公衚されおいるバむオ

アベむラビリティ詊隓は受け入れられるこずがあるが、査読された文献であっおも、結果

の質が十分であるかを刀断するために必芁な詊隓の詳现情報が含たれおいない可胜性がある

こずに留意する。

膜透過性は、Caco-2 现胞を甚いたバリデヌト・暙準化された in vitro 詊隓法別添 I 参照に

よっお評䟡するこずもできる。Caco-2 现胞を甚いた膜透過性詊隓の結果は、利甚可胜なヒト

薬物動態デヌタず合わせお議論する必芁がある。高膜透過性が in vitro 现胞系によっお掚枬さ

れる堎合は、別添 I「詊隓における留意事項」に瀺すように膜透過性が胜動茞送に䟝存しない

こずを蚌明する必芁がある。

高膜透過性が実蚌されない堎合、原薬は BCS のクラス分類䞊、䜎膜透過性ずみなされる。

消化管での安定性

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高膜透過性を実蚌するためにマスバランス詊隓を䜿甚する堎合、投䞎量の 85%以䞊が尿䞭に

未倉化䜓ずしお回収されない限り、原薬の消化管での安定性に関する远加のデヌタを提瀺す

る必芁がある。消化管での安定性のデヌタは、Caco-2 现胞を甚いお原薬の高膜透過性を瀺す

堎合にも必芁ずなる。消化管での安定性は、公定曞に蚘茉の溶媒、又は擬䌌胃液及び擬䌌腞

液を甚いお蚌明するこずができる。その他適切で正圓な方法も䜿甚するこずができる。これ

らの詊隓液ず in vivo においお胃液及び腞液に薬物がさらされる兞型的な時間、すなわち、胃

液で 1 時間、腞液で 3 時間、37℃で薬物溶液をむンキュベヌションする。その埌、適切にバ

リデヌトされた詊隓方法により薬物濃床を定量する。薬物の著しい分解10%超が生じた堎

合、BCS 分類䞊の高膜透過性ず刀定するこずはできない。

3. 補剀の BCS に基づくバむオりェヌバヌぞの芁件

補剀は、原薬が溶解性ず膜透過性に関する基準を満たしBCS クラス I 及び III、補剀が党身

䜜甚を有する即攟性経口補剀で、暙準補剀ず同䞀剀圢か぀同䞀含量である堎合に限り、BCS

に基づくバむオりェヌバヌの察象ずなる。1 回最倧甚量では高溶解性の基準を満たさないが、

暙準補剀の最高含量では芁求される条件第 2.1 項参照で高溶解性である堎合、1 回最倧甚

量を含む甚量範囲での薬物動態すなわち AUC 及び Cmaxの甚量比䟋性を瀺すこずで BCS

に基づくバむオりェヌバヌの刀断をできるこずがある。

口腔又は舌䞋吞収される補剀は、BCS に基づくバむオりェヌバヌ適甚の察象ずはならない。

さらに、BCS に基づくバむオりェヌバヌは氎で服甚する堎合にのみ適甚できる。氎なしでの

服甚も可胜である補剀の堎合䟋えば、口腔内厩壊錠、氎なしの条件䞋でヒト生物孊的同等

性詊隓の実斜が必芁である。

補剀が BCS に基づくバむオりェヌバヌの察象ずなるには、補剀凊方添加剀及び補剀の in

vitro 溶出性に関する基準を満たす必芁がある。補剀の受入れ基準は、以䞋の第 3.1 項及び第

3.2 項に蚘茉されおいる。

3.1. 添加剀

詊隓補剀の凊方は暙準補剀を暡倣するこずが理想的である。しかし、補剀間で添加剀の違い

が生じる堎合、その違いが消化管における薬物吞収に圱響を及がす可胜性に぀いお評䟡する

必芁がある。この評䟡には、添加剀の圱響だけでなく原薬の性質も考慮する必芁がある。BCS

に基づくバむオりェヌバヌの察象ずなるには、申請者は、添加剀の違いが原薬の吞収プロフ

ァむル、すなわち吞収速床及び量に圱響しないこずの正圓な理由を、メカニズム及びリスク

に基づくアプロヌチを甚いお瀺さなければならない。そのような評䟡を実斜するためのフロ

ヌチャヌトを別添 II の図 1 及び図 2 に瀺す。

添加剀が原薬の溶解性、消化管運動、通過時間及びトランスポヌタヌによる機構を含む腞管

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膜透過性等の消化管における薬物吞収たでの過皋に及がし埗る圱響を考慮する必芁がある。

薬物吞収に圱響を及がす可胜性のある添加剀には、糖アルコヌル類䟋えば、マンニトヌル、

゜ルビトヌル又は界面掻性剀䟋えば、ラりリル硫酞ナトリりムなどがある。添加剀が薬

物吞収に圱響を及がすリスクは、以䞋の点を考慮し、メカニズムに基づいお評䟡する必芁が

ある。

䜿甚された添加剀の量

添加剀が吞収に圱響を及がす可胜性があるず考えられるメカニズム

原薬の吞収特性吞収の速床、量及び機構

詊隓補剀及び暙準補剀䞭の薬物吞収に圱響を及がす可胜性のある添加剀の量は、添加剀の倉

曎が最小限に抑えられるように、補品開発䞭に怜蚎する必芁がある。錠剀のコヌティングに

含たれる少量の添加剀、又は圓該原薬に぀いお蚘茉された閟倀未満の量の添加剀は、あたり

懞念ずはならない。

定矩䞊、BCS クラス I の原薬はよく吞収され、たたその吞収は溶解性にも膜透過性にも制限

されない。したがっお、BCS クラス I の原薬は䞀般に他の BCS クラスの原薬ず比べお、添加

剀が薬物吞収に圱響を及がす可胜性の䜎い化合物矀である。BCS クラス I の原薬を含む補剀

に察する添加剀の圱響の怜蚎は、薬物吞収の速床又は量が倉化する可胜性に焊点を圓おる必

芁がある。䟋えば、薬物が胜動取り蟌みにより高膜透過性を瀺すこずが知られおいる堎合、

取り蟌みトランスポヌタヌを阻害する添加剀は、懞念ずなる可胜性が高い。吞収速床が遅い

BCS クラス I の原薬に぀いおは、添加剀が吞収速床を増加させる可胜性も考慮する必芁があ

る。

BCS クラス I の原薬に぀いおは、吞収に圱響を及がす可胜性のある添加剀を陀き、添加剀の

皮類や量の違いは蚱容される。薬物吞収に圱響を及がす可胜性のある添加剀に぀いおは、皮

類は同じで量は類䌌、すなわち暙準補剀に含たれる圓該添加剀の量の±10%以内でなければ

ならない。さらに、薬物吞収に圱響を及がす可胜性のある添加剀を 2 皮以䞊含む堎合、圓該

添加剀の差の絶察倀の和は±10%以内でなければならない。

BCS クラス III の原薬は、添加剀の圱響をより受けやすいず考えられおいる。これらの原薬は

膜透過性が䜎く、郚䜍特異的な薬物吞収性を瀺す可胜性があるため、添加剀が吞収に圱響を

䞎え埗る機構が BCS クラス I の原薬よりも倚い。BCS クラス III の原薬に぀いおは、党おの

添加剀の皮類は同じで量は類䌌しおいなければならないただし、フィルムコヌトやカプセ

ルの殻の添加剀は陀く。薬物吞収に圱響を及がす可胜性のある添加剀に぀いおは、皮類は同

じで量は類䌌、すなわち暙準補剀に含たれる圓該添加剀の量の±10%以内で、か぀薬物吞収に

圱響を及がす可胜性のある添加剀を 2 皮以䞊含む堎合、圓該添加剀の含有率の差の絶察倀の

総和は±10%以内でなければならない。これを衚 1 に瀺す。蚱容される添加剀の違いの䟋を、

別添 II に瀺す。着色剀及び銙料が補剀䞭に埮量に含たれる堎合、その含有率の違いは考慮し

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なくずもよいこずがある。

è¡š 1 を適甚する際の泚意点ずしお、暙準補剀におけるフィルムコヌト局の重量を決定するこ

ずが困難であるこずが挙げられる。衚 1 は申請者の目暙倀ずしお提䟛しおいる。この衚から

逞脱する堎合、䞊蚘の原則に基づいお適切な説明が必芁になる。

è¡š 1BCS クラス III の原薬を含む補剀においお蚱容される添加剀の違い目暙倀

量が類䌌であるずは、BCS クラス III の原薬を含む補剀における添加剀の違いが、以䞋

の目暙倀を超えないこずを瀺す

添加剀の分類 暙準補剀䞭の添加剀質量に察する割合

吞収に圱響を及がす可胜性のある添加剀

1 ぀の添加剀に぀き

含有率の差の絶察倀の総和

10%

10%

内栞重量に察する含有率(w/w)の絶察倀の差

党おの添加剀:

賊圢剀 10%

厩壊剀

でんぷん 6%

その他 2%

結合剀 1%

滑沢剀

ステアリン酞塩 0.5%

その他 2%

流動化剀

タルク 2%

その他 0.2%

蚱容できる党おの添加剀の差の合蚈%

吞収に圱響を及がす可胜性のある添加剀も含む: 10%

泚内栞には錠剀のフィルムコヌトやカプセルの殻は含たない。

BCS に基づくバむオりェヌバヌは同䞀剀圢か぀同䞀含量である医療甚配合剀に適甚される。

BCS クラス I の原薬のみを含有する医療甚配合剀では、添加剀に関する基準は BCS クラス I

の原薬の基準に埓うこず。BCS クラス III の原薬のみ、又は BCS クラス I の原薬ず BCS クラ

ス III の原薬を含む医療甚配合剀では、添加剀に関する基準は BCS クラス III の原薬の基準に

埓うこず。

3.2. In vitro 溶出詊隓

BCS に基づくバむオりェヌバヌを適甚する堎合の in vitro 溶出詊隓は、実生産の工皋で補造さ

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れた代衚的なロットの詊隓補剀ず 1 ロットの暙準補剀を甚いお実斜する必芁がある。詊隓

補剀は、別に劥圓性が瀺されない限り、実生産ロットの少なくずも 1/10 の倧きさ又は 10 侇

単䜍のうち、いずれか倧きいロットのものずする必芁がある。臚床開発段階では、正圓な

理由があればより小さなサむズのロットが蚱容されるこずもある。In vitro 溶出詊隓では、公

定曞に芏定された装眮を甚い、適切にバリデヌトされた分析方法を甚いる必芁がある。

溶出詊隓は以䞋の条件に埓っお実斜し、補剀の溶出プロファむルを明らかにするこず

装眮パドル法又は回転バスケット法

詊隓液の量900 mL 以䞋品質管理QC詊隓で遞択された詊隓液量を掚奚

詊隓液の枩床37±1°C

回転速床パドル法‐50 rpm

回転バスケット法‐100 rpm

暙準補剀及び詊隓補剀のそれぞれ少なくずも 12 ベッセル以䞊の溶出詊隓デヌタに基

づき溶出プロファむルの評䟡を行うこず。

3 皮類の緩衝液pH 1.2、pH 4.5 及び pH 6.8。薬局方に蚘茉の緩衝液を䜿甚するこず。

最小の溶解床を瀺す pH の緩衝液䞊蚘の緩衝液ず異なる堎合による远加の詊隓が

求められるこずがある。

有機溶媒の䜿甚は認められない。たた、界面掻性剀は添加しないこず。

In situ 怜出法を甚いる堎合を陀き、詊料溶液はろ過を行ない、採取するこず。

架橋が起こるこずが実蚌されおいるれラチンカプセル又はれラチンコヌティングを

有する錠剀に぀いおは、適切に正圓化されれば酵玠の䜿甚が認められる。

パドル法 50 rpm においお、詊隓補剀及び暙準補剀の双方で溶出率のばら぀きが倧きい又は堆

積物が認められる堎合は、回転バスケット法 100 rpm を䜿甚するこずが掚奚される。たた、

正圓な理由があれば、堆積物の問題を解決するため、代替法䟋えば、シンカヌの䜿甚や劥

圓ず刀断される他の手法の利甚が考慮されうる。実斜した党おの詊隓結果は提出する必芁

がある。

BCS に基づくバむオりェヌバヌの察象ずなるには、BCS クラス I の原薬を含む補剀では、党

おの芏定された条件䞋においお、詊隓補剀ず暙準補剀の䞡方で非垞に速い溶出性を瀺す15

分以䞋で平均 85%以䞊の溶出、又は速い溶出性を瀺し30 分以䞋で平均 85%以䞊の溶出、

か぀ in vitro 溶出特性の類䌌性すなわち f2関数での比范を瀺す必芁がある。䞡方の補剀が

非垞に速い溶出を瀺す堎合を陀き、以䞋に瀺す方法で溶出プロファむルが類䌌であるこずを

瀺さなければならない。

溶出プロファむルを比范する堎合、以䞋の匏を甚いお f2関数を求める

f2 = 50 • log {[1 + (1/n)Σt=1n (Rt - Tt)2]-0.5 • 100}

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この匏においお、f2 は類䌌性係数、n は時点数、R(t)は詊隓開始埌の時間 t における暙準補剀

の平均溶出率T(t)は詊隓開始埌の時間 t における詊隓補剀の平均溶出率である。

f2関数は、以䞋の条件に基づき蚈算する

最䜎 3 時点れロは陀く

2 補剀で同じ時点を䜿甚するこず。

各補剀に぀き各時点の倀の平均倀。

いずれかの補剀の平均溶出率が 85%以䞊ずなる最初の時点たで。

平均溶出率のデヌタの䜿甚を可胜にするには、倉動係数は初期の時点10 分たでで

は 20%を、他の時点では 10%を超えおはならない。

f2関数が 50 以䞊の堎合、2 ぀の溶出プロファむルは類䌌しおいるず刀定される。詊隓補剀ず

暙準補剀の䞡方に぀いお薬物の衚瀺量の 85%以䞊が 15 分で溶出する堎合、f2関数による比范

は必芁なく、溶出プロファむルは類䌌しおいるず刀定される。倉動係数が倧きく、䞊蚘条件

を満たさない堎合は、f2の蚈算は䞍正確であるず考えられ、溶出の類䌌性を結論付けるこずは

できない。

BCS に基づくバむオりェヌバヌの察象ずなるには、BCS クラス III の原薬では、芏定された

条件䞋においお、詊隓補剀、暙準補剀の䞡方が非垞に速い15 分以䞋で平均溶出率 85%以䞊

の溶出in vitro 溶出特性を瀺す必芁がある。

医療甚配合剀においお、溶出プロファむルは、医療甚配合剀䞭の党おの原薬が基準を満たす

必芁がある。BCS クラス Iの原薬のみを含有する医療甚配合剀では、溶出に関する基準は BCS

クラス I の原薬の基準に埓うこず。BCS クラス III の原薬のみを含有する医療甚配合剀では、

溶出に関する基準は BCS クラス III の原薬の基準に埓うこず。BCS クラス I 及び BCS クラス

III の原薬の䞡方を含む医療甚配合剀では、成分ごずに該圓する BCS クラスの溶出基準を適

甚するこず。

2 ぀以䞊の含量を有する補剀では、BCS アプロヌチは含量ごず適甚する必芁がある、すなわ

ち、それぞれの含量の詊隓補剀ず暙準補剀の溶出プロファむルを比范するこずが求められる。

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4. 文曞化

申請者は、詊隓補剀に関する詊隓原薬ず補剀の重芁品質特性に関する完党な情報ず暙準補剀

に関するできる限り倚くの情報を提䟛する必芁がある。情報には以䞋を含むが、これらに限

定されない結晶倚圢及び鏡像異性䜓の玔床原薬又は補剀のバむオアベむラビリティ若し

くは生物孊的同等性の問題に関するあらゆる情報、これには文献調査及び申請者による研究

を含む。党おの詊隓プロトコル及び報告曞を提出する必芁がある。バリデヌトされた詊隓法

に関する情報に぀いお最新の芏制ガむダンスず方針に埓っお適切に詳述する必芁がある。

報告曞の様匏には、個々及び平均倀の結果ず芁玄統蚈量を瀺す衚及び図を含める必芁がある。

報告曞には、党おの添加剀に぀いお、詊隓補剀ず暙準補剀の添加剀の皮類、及び必芁に応じ

お量の違いの情報を含める必芁がある。

䜿甚された分析方法に぀いおは、バリデヌションや分析胜パラメヌタの劥圓性を含め、党お

蚘述する必芁がある。詊隓補剀及び暙準補剀のロットの情報[単䜍甚量含量及び定量倀、

ロット番号、把握しおいれば補造日ずロットサむズ、及び䜿甚期限]を含む、党おの詊隓方法

及び詊隓液の詳现な蚘述が必芁である。溶出詊隓の報告曞は、装眮、脱気、詊料採取時のろ

過方法、採取量等、溶出詊隓条件に関する情報を含む実隓条件ず分析方法を党お蚘茉する必

芁がある。

たた、Caco-2 现胞を甚いた膜透過性詊隓を実斜する堎合は、適甚された方法の党おの情報を

蚘茉する必芁がある別添 I 参照。

5. 甚語集

AUC血䞭濃床時間曲線䞋面積

BCSBiopharmaceutics Classification System

Cmax最高血䞭濃床

FDCFixed-dose combination

QCQuality control

rpm1 分圓たりの回転数

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別添 ICaco-2现胞を甚いた膜透過性詊隓における留意事項

ヒト結腞腺癌由来の现胞株を培逊した Caco-2 䞊皮现胞単局膜を甚いた膜透過性詊隓は、ヒト

における薬物の消化管吞収の掚定に広く䜿甚されおいる。Caco-2 现胞は、自発的、圢態孊的

及び生化孊的な腞现胞の分化を受け、小腞に芋られるような頂端の刷子瞁、现胞間タむトゞ

ャンクション、及び胜動トランスポヌタヌずいった现胞極性を有しおいる。排出䟋えば P-

gp、BCRP、MRP2及び取り蟌み䟋えば PepT1、OATP2B1、MCT1トランスポヌタヌの発

珟が䜎い、又は発珟しおいない可胜性があるため、BCS の分類においお高膜透過性であるこ

ずを裏付けるためのデヌタずしお Caco-2 现胞による評䟡を利甚するにあたっおは、受動茞送

される薬物に限られる詊隓における留意事項の項を参照。

詊隓方法のバリデヌション

BCS の膜透過性を決定するための Caco-2 现胞を甚いた詊隓の劥圓性は、0、䜎50%未満)、

䞭等床50 – 84%、及び高85%以䞊膜透過性を瀺すモデル薬物を䜿甚しお、実隓に基づ

く膜透過性の倀ずヒトにおける薬物の吞収量ずの間の順䜍関係を確立するこずによっお瀺す

必芁がある。高、䞭、䜎膜透過性及び非膜透過性マヌカヌを特城付けるため、バリデヌショ

ンでは十分な数のモデル薬物を䜿甚するこずが掚奚される高、䞭等床及び䜎の膜透過性カ

テゎリヌでそれぞれ最䜎 5 ぀及び非膜透過性のカテゎリヌで 1 ぀を掚奚䟋は衚 2 に瀺す。

たた、信頌できる薬物の膜透過性に関する掚定倀を瀺すために、十分な回数の詊隓を繰り返

す必芁がある最䜎 3 回。確立した関係性により、䜎、䞭等床及び高膜透過性の薬物の区別

が可胜である。

Caco-2 现胞単局膜の完党性は、実隓の前埌での経䞊皮電気抵抗TEER枬定倀及び/又は他

の適切な指暙を比范するこずによっお確認する必芁がある。

たた、现胞単局膜の完党性は、非膜透過性であるこずが既知である化合物を甚いお実蚌する

必芁がある衚 2 参照。

詊隓方法のバリデヌションの報告には、詊隓方法の確立のために遞択したモデル薬物に関す

るヒトにおける吞収量平均倀、暙準偏差、倉動係数のデヌタを含むそのリストず、各モデ

ル薬物の膜透過性の倀平均倀、暙準偏差、倉動係数、各モデル薬物の膜透過性のカテゎリ

ヌを瀺すずずもに、高膜透過性カテゎリヌの境界及び詊隓薬物の分類のために遞択した高膜

透過性のモデル薬物の膜透過性を明瀺した、膜透過性の関数ずしおの吞収量のプロット平

均倀±暙準偏差、又は 95%信頌区間を含める必芁がある。

たた、詊隓方法の説明、ドナヌ溶液䞭の薬物濃床、分析方法の説明、膜透過性の算出に䜿甚

した蚈算匏を提瀺する必芁がある。さらに、排出胜に関する情報、䟋えば、既知の基質の双

方向茞送デヌタも提瀺する必芁がある。

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詊隓における留意事項

詊隓薬物が受動茞送されるこずを瀺す必芁がある。これは既知の排出トランスポヌタヌが発

珟しおいる適切な詊隓系を甚いお、䟋えば、枬定した in vitro 膜透過性が薬物の初期濃床䟋

えば、最高含量を 250 mL に溶解した 0.01、0.1、及び 1 倍又は茞送方向に䟝存しないこず

によっおefflux ratio、すなわち遞択した薬物濃床においお、基底膜偎から頂端膜偎ず頂端膜

偎から基底膜偎の芋かけの膜透過性Pappの比が 2 未満確認するこずができる。

efflux ratio = Papp BL-AP/Papp AP-BL

排出トランスポヌタヌの機胜的発珟は、排出トランスポヌタヌの兞型基質薬䟋えば、digoxin、

vinblastine、rhodamine 123の双方向茞送を䞍飜和濃床においお確認し、非察称性を瀺すこず

が必芁である。

膜透過性詊隓で䜿甚した詊隓薬物の濃床に぀いお、その劥圓性を瀺す必芁がある。薬物の膜

透過性の決定に䜿甚されるバリデヌトされた Caco-2 现胞を甚いた詊隓では、バリデヌション

により確立された条件を甚い、詊隓法の䞀貫性を瀺すために内郚暙準ずしお䞭等床及び高膜

透過性のモデル薬物を䜿甚する、すなわち、ドナヌ溶液䞭に詊隓薬物ずずもに加える必芁が

ある。内郚暙準は詊隓薬物ずの適合性に基づき遞択する必芁がある、すなわち、それらは著

しい物理的、化孊的又は膜透過性に関する盞互䜜甚を瀺すべきではない。詊隓薬物の膜透過

性評䟡を行う同じ培逊现胞の well に内郚暙準を添加するこずが適さない堎合には、内郚暙準

の膜透過性は、同じ単局膜を甚いお詊隓薬物の評䟡の埌に評䟡する又は同じプレヌトの別の

単局膜で評䟡するこずができる。内郚暙準の膜透過性の倀は、詊隓方法のバリデヌションに

おいお実斜された詊隓を含め、異なる詊隓間で䞀貫しおいる必芁がある。内郚暙準及び排出

トランスポヌタヌの基質ずなるモデル薬物に関する刀定基準を蚭定する必芁がある。詊隓終

了時に詊隓薬物及び内郚暙準の平均回収率を評䟡する必芁がある。回収率が80%の堎合は、

単局现胞䞭及び実隓噚具に残存する薬物量を含め、物質収支を評䟡するこず。

BCS の分類のための詊隓薬物の膜透過性の評䟡は、䞭等床/高膜透過性カテゎリヌの境界に近

い膜透過性を瀺す高膜透過性の内郚暙準を遞択するこずによっお容易になる可胜性がある。

詊隓薬物は、その膜透過性の倀が遞択された高膜透過性の内郚暙準の膜透過性の倀ず等しい

又は高い堎合に、高膜透過性ずみなされる。

詊隓薬物の高膜透過性を裏付けるための情報平均倀、暙準偏差、倉動係数には、詊隓薬物

の膜透過性デヌタ、内郚暙準、消化管における安定性に関する in vitro の情報及び受動茞送で

あるこずを裏付けるデヌタを含める必芁がある。

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è¡š 2膜透過性詊隓のバリデヌションのためのモデル薬物の䟋

グルヌプ 薬物

高膜透過性

fa ≧85%

Antipyrine

Caffeine

Ketoprofen

Naproxen

Theophylline

Metoprolol

Propranolol

Carbamazepine

Phenytoin

Disopyramide

Minoxidil

䞭等床膜透過性

fa =50-84%

Chlorpheniramine

Creatinine

Terbutaline

Hydrochlorothiazide

Enalapril

Furosemide

Metformin

Amiloride

Atenolol

Ranitidine

䜎膜透過性

fa 50%

Famotidine

Nadolol

Sulpiride

Lisinopril

Acyclovir

Foscarnet

Mannitol

Chlorothiazide

Polyethylene glycol 400

Enalaprilat

非膜透過性 FITC-Dextran

Polyethylene glycol 4000

Lucifer yellow

Inulin

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グルヌプ 薬物

Lactulose

排出トランスポヌタヌの

基質

Digoxin

Paclitaxel

Quinidine

Vinblastine

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別添 II添加剀の違いの評䟡に関する詳现情報

図 1. BCS クラス I の原薬

図 2. BCS クラス III の原薬

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受け入れられる添加剀の違いの䟋

䟋1BCSクラスIのバむオりェヌバヌ

詊隓補剀の凊方で䜿甚される添加剀の皮類は、暙準補剀ず同じである。たた、補剀は薬物吞

収ぞの圱響が知られおいる又は疑われおいる添加剀である゜ルビトヌルを含む。詊隓補剀䞭

の゜ルビトヌルの量は、暙準補剀䞭の量に基づく゜ルビトヌルの蚱容幅である 45 mg から

55 mg の範囲内にある50 mg±10%。

成分 質量mg

暙準補剀

質量mg

詊隓補剀

原薬 100 100

結晶セルロヌス賊圢剀 100 95

゜ルビトヌル賊圢剀 50 55

HPMC結合剀 10 10

タルク流動化剀 5 5

合蚈 265 265

䟋2BCSクラスIIIのバむオりェヌバヌ

詊隓補剀の凊方で䜿甚される添加剀の皮類は、暙準補剀ず同じである。たた、補剀は薬物吞

収ぞの圱響が知られおいる又は疑われおいる添加剀である゜ルビトヌルを含む。詊隓補剀䞭

の゜ルビトヌルの量は、暙準補剀䞭の量に基づく゜ルビトヌルの蚱容幅である9 mgから11 mg

の範囲内にある10 mg±10%。その他の添加剀に぀いお、量の違いは衚1に瀺した基準内で

ある。

成分

暙準補剀 詊隓補剀 内栞重量に察

する含有率の

絶察倀の差

質量

mg

内栞重量に察

する含有率

%w/w

質量

mg

内栞重量に察

する含有率

%w/w

原薬 100 49.3% 100 46.5% --

乳糖氎和物賊圢剀 85 41.9% 97 45.1% 3.2%

゜ルビトヌル賊圢剀 10 4.9% 9 4.2% 0.7%

クロスカルメロヌスナトリ

りム厩壊剀

6 3.0% 7 3.3% 0.3%

ステアリン酞マグネシりム

滑沢剀

2 1.0% 2 0.9% 0.1%

合蚈 203 100% 215 100%

差の合蚈% 4.3%