40
一般財団法人 バーレーン王国の産業基盤 2016 年改訂版 Bahrain

【写真・資料提供】(順不同) 【主要参考ウェブサイト】 · BANAGAS Pamphlet Bahrain National Gas Company (BANAGAS) Annual Review 2013 Arab Shipping and Repair

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

  • 一般財団法人

    バーレーン王国の産業基盤

    2016年改訂版

    Bahrainバーレーン王国の産業基盤

    Bahrain 発行者 一般財団法人 中東協力センター(JCCME)〒102-0075 東京都千代田区三番町8-1 三番町東急ビル7階TEL:03-3237-6722 FAX:03-3237-8018

    2016年8月発行

    Bahrain in Figures 2013Central Statistics Organization

    Economic Indicators September 2014Central Bank of Bahrain

    Bahrain Economic Yearbook 2013Economic Development Board (EDB)

    BECA Annual Report 2013Bahrain Exhibition & Convention Authority (BECA)

    Annual Report 2013Aluminium Bahrain (Alba)

    Albayan, January 2014Alminium Bahrain (Alba)

    Annual Report 2013Gulf Petrochemical Industries Company (GPIC)

    Annual Review 2012Bahrain Petroleum Company (BAPCO)

    BANAGAS PamphletBahrain National Gas Company (BANAGAS)

    Annual Review 2013Arab Shipping and Repair Yard Company (ASRY)

    Annual Statistical Bulletin 2014Organization of Arab Petroleum Exporting Countries (OPEC)

    BP Statistical Review of World Energy June 2014BP

    Health statistics 2013Ministry of Bahrain

    駐日バーレーン王国大使館バーレーン経済開発委員会駐日代表部在バーレーン日本国大使館バーレーン日本人学校

    筑波大学大学院ビジネス科学研究科/北アフリカ研究センター・助教上山 一 氏

    Bahrain Authority for Culture and Antiquitieshttp://culture.gov.bh/en/

    Ministry of Industry, Commerce & Tourism http://www.moic.gov.bh

    Ministry of Transportation & Telecommunicationhttp://www.mtt.gov.bh/en

    Central Bank of Bahrainhttp://www.cbb.gov.bh/

    Telecommunications Regulatory Authorityhttp://www.tra.org.bh

    Economic Development Boardhttp://www.bahrainedb.com

    Bahrain Tourism & Exhibitions Authorityhttp://www.beca.bh/

    King Fahd Causeway Authorityhttp://kfca.com.sa

    Bahrain Boursehttp://www.bahrainbourse.net

    Bahrain Airport Companyhttp://www.bahrainairport.com

    Bahrain Telecommunications Companyhttp://portal.batelco.com/

    Aluminum Bahrainhttp://www.albasmelter.com

    National Oil & Gas Authorityhttp://www.noga.gov.bh

    Bahrain Petroleum Companyhttp://www.bapco.net/

    Bahrain National Gas Companyhttp://www.banagas.com

    Gulf Petrochemical Industries Companyhttp://www.gpic.com/

    Arab Shipbuilding and Repair Yard Companyhttp://www.asry.net

    Bahrain Financial Harbourhttp://www.bfharbour.com

    Bahrain International Circuithttp://www.bahraingp.com

    在バーレーン日本国大使館http://www.bh.emb-japan.go.jp

    バーレーン日本人学校http://www.jpngakko.com.bh

    【主要参考資料】

    【監 修】

    【主要参考ウェブサイト】

    【写真・資料提供】(順不同)

  • Bahrain

    バーレーンの国旗

    バーレーン

    バーレーンのエンブレム

    バーレーン国際サーキットBahrain International Circuit

    アルアリーン野生動物公園AI-Areen Wild Life Park

    バーレーン大学Bahrain University

    ハマドタウンHAMAD TOWN

    キング•ファハド•コーズウェイKing Fahad causeway

    ウンム アル•ナアサーンUM AL-NASSAN

    バールバール神殿Barbar Temple

    バーレーン城砦Bahrain Fort

    命の木Tree of Life

    アワリAWALI

    アッドゥルAddur

    石油博物館Oil Museum第 1号油井First Oil Wall

    アルハミース•モスクAI-Khamis Mosque

    Al Durrat 地区Durrat AI-Bahrain

    Al Durrat 地区

    注:ハワール島は、実際にはさらに  南方の海上に位置しています。

    ハワール島HAWAR ISLAND

    ラス•アブージャルジュールRas Abu Jarjur

    バーレーン国立博物館Bahrain

    National Museum

    サルマーン港Mina Salman

    シトラAL-SITRAH

    イーサタウンESSA TOWN

    リーファAL-RIFFA

    サルマーン港Mina Salman

    ヒッドAL-HIDD

    バーレーン国際空港Bahrain International Airport

    Amwaj 地区

    ムハッラクAL-MUHARRAQ

    マナーマAL-MANAMAH

    ハリーファ•ビン•サルマーン港

    Mina Khalifa bin Salman

    Juffair 地区

    グランドモスクAl Fateh Grand Mosque

    マナーマAl-Manamah

    グランドモスクAl Fateh Grand Mosque

    バーレーンBAHRAIN

    イラン

    アラビア湾

    カタール

    サウジアラビア王国

    アラブ首長国連邦

    マナーマ市街マナーマ市街

    国際空港

    主要ホテル

    主要道路

    高速道路

    首都

    バーレーン概要●面積:720.14km2 ●言語:アラビア語●人口:133.2万人(2013年) ●宗教:イスラム教●首都:マナーマ ●政体:立憲君主制●民族:アラブ人

    37

    Bahrain

    MA

    P

    地 図

  • INFRASTRUCTUREインフラストラクチャー

    道 路 2電 力 4造 水 6港 湾 8空 港 10通 信 12

    INDUSTRY産 業

    工業地区 14石油・ガス・石油化学 16アルミニウム 18金 融 20観 光 22その他産業 24

    LIFE·BUSINESS ENVIRONMENT生活・ビジネス環境

    医 療 26教 育 28ビジネス 30ホテル 32その他 34

    MAP地 図 36

    Bahrainバーレーン王国の産業基盤

    Contents

  • ROAD【道 路】

    バーレーンの道路網はよく整備されており、首都マナー

    マを中心として片側2車線から3車線の近代的な舗装道路

    が各地に延びています。道路の総延長距離も年々延伸し、

    2013年末現在で4,274キロ(舗装道路3,544キロ、未舗装道

    路730キロ)に達しています。舗装道路の内、563キロが料

    金無料の高速道路です。バーレーンはサウジアラビアなど

    の他アラビア湾岸諸国と比較すると、イスラム教の戒律の

    適用はさほど厳しくなく、レストラン内などで飲酒が許可

    されている他、映画館やナイトクラブなどの娯楽施設も整

    っているため、サウジアラビアをはじめとする近隣諸国か

    ら多くのアラブ人が週末に同国を訪れ休暇を楽しんでいま

    す。彼らアラブ人旅行客は主としてサウジアラビアとバー

    レーンとを海を跨いで結んでいる全長25キロの「キング・

    ファハド・コーズウェイ(1986年建設)」を利用して車で

    訪問するため、マナーマ市内や郊外の各地で大渋滞が発生

    します。同コーズウェイを経由してバーレーンに入国した

    外国人数は約900万人(2013年1-11月)に上っております。

    こうした外国人旅行者の車の流入に加え、国内の登録車両

    台数も増え続けているため、交通渋滞と交通事故も多発し

    ています。このため、バーレーン政府は既存道路の改修や

    新たなコーズウェイの建設など、道路網の整備・拡充プロ

    ジェクトを進めています。ヒッド工業地区とサルマーン港

    を結ぶ全長6.4キロの「シェイフ・ハリーファ・ビン・サル

    マン・ブリッジ」が2004年に開通し、また、バーレーンと

    カタールを結ぶ全長約40キロのコーズウェイの建設も計

    画されています。車両は右側通行で、制限速度は高速道路

    が120キロ、市内の一般道路は50~100キロです。

    キング・ファハド・コーズウェイ利用者数(単位:千人)2011年 2012年 2013年

    入国者数 7,040.1 8,700.3 9,890.4出国者数 7,139.7 8,807.8 9,859.8合  計 14,179.8 17,508.1 19,750.4

    ◆ 交通機関公共交通機関はバスとタクシーです。バスは、バーレー

    ンと英国企業の合弁会社である Bahrain Public Transport

    Companyが運行し、国内各地を張り巡らす計32の運行路線

    及び141台のバスで運行しています。主要なバスターミナ

    ルは、マナーマ、イーサタウン、ムハッラクの3か所です。

    自家用車の所有者を含め、より多くの住民がバスを利用す

    れば、交通量の低減、渋滞の緩和、大気汚染の減少など経

    済的、社会的かつ環境的なメリットがもたらされることか

    ら、バーレーン政府はバス部門の強化・開発を目指してい

    ます。2015年2月に開始されたバス路線拡張(同年8月に

    完了)と共に、エアコン、無線インターネット(Wi-Fi)及

    び CCVT 完備の近代的なバスの導入、スマートカードチケ

    ットシステムの導入、運転手に指示を行う中央管理室の設

    置、人材の育成などハード、ソフト両面にわたるバス部門

    増強計画が進められています。一方、タクシーは数も多く、

    完全メーター制のタクシーを運行している会社が2社あり

    ます。それらのメーター制タクシーは安心して利用できま

    す。それらのメーター制タクシーは安心して利用できま

    す。しかし、メーターを設置していないタクシーを利用す

    る場合は、乗車前に運転手と交渉し、料金を決める必要が

    あります。また、メーターを設置しているタクシーであっ

    てもメーターを使わないで交渉制に持ち込もうとする運転

    手もおり、トラブルも起きることがあることから、この点

    で乗車前には注意を必要とします。

    レンタカー会社は、エイヴィス社(Avis)、ハーツ社

    (Hertz)、バジェット社(Budget)などの国際大手企業を含

    め多数あり、短期や長期の契約にて利用することができま

    す。バーレーンの自動車運転免許証は、申請書、日本の免

    許証とその翻訳および翻訳証明書(在バーレーン日本国大

    使館にて発行)、写真2枚など、必要書類を準備し、政府当

    局(イーサタウンにある交通総局)に申請すれば容易に取

    得することができます。また、日本で取得した国際運転免

    許証にてバーレーン国内で運転することも可能です。

    登録車両台数と交通事故件数2011年 2012年 2013年

    登録車両台数 475,150 501,481 541,885交通事故件数 76,833 91,825 95,965

    道路総延長距離(単位:キロメートル)2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

    舗装道路 3,353 3,392 3,417 3,517 3,544未舗装道路 730 730 730 730 730合  計 4,083 4,122 4,147 4,247 4,274

    キング・ファハド・コーズウェイ利用車両台数2011年 2012年 2013年

    入国車両台数 3,234,690 4,033,620 4,495,209出国車両台数 2,973,248 3,680,576 4,136,199合  計 6,207,938 7,714,196 8,631,408

    02

    Bahrain03

    Bahrain

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    ROAD

    【道 路】

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    ROAD

    【道 路】

  • ROAD【道 路】

    バーレーンの道路網はよく整備されており、首都マナー

    マを中心として片側2車線から3車線の近代的な舗装道路

    が各地に延びています。道路の総延長距離も年々延伸し、

    2013年末現在で4,274キロ(舗装道路3,544キロ、未舗装道

    路730キロ)に達しています。舗装道路の内、563キロが料

    金無料の高速道路です。バーレーンはサウジアラビアなど

    の他アラビア湾岸諸国と比較すると、イスラム教の戒律の

    適用はさほど厳しくなく、レストラン内などで飲酒が許可

    されている他、映画館やナイトクラブなどの娯楽施設も整

    っているため、サウジアラビアをはじめとする近隣諸国か

    ら多くのアラブ人が週末に同国を訪れ休暇を楽しんでいま

    す。彼らアラブ人旅行客は主としてサウジアラビアとバー

    レーンとを海を跨いで結んでいる全長25キロの「キング・

    ファハド・コーズウェイ(1986年建設)」を利用して車で

    訪問するため、マナーマ市内や郊外の各地で大渋滞が発生

    します。同コーズウェイを経由してバーレーンに入国した

    外国人数は約900万人(2013年1-11月)に上っております。

    こうした外国人旅行者の車の流入に加え、国内の登録車両

    台数も増え続けているため、交通渋滞と交通事故も多発し

    ています。このため、バーレーン政府は既存道路の改修や

    新たなコーズウェイの建設など、道路網の整備・拡充プロ

    ジェクトを進めています。ヒッド工業地区とサルマーン港

    を結ぶ全長6.4キロの「シェイフ・ハリーファ・ビン・サル

    マン・ブリッジ」が2004年に開通し、また、バーレーンと

    カタールを結ぶ全長約40キロのコーズウェイの建設も計

    画されています。車両は右側通行で、制限速度は高速道路

    が120キロ、市内の一般道路は50~100キロです。

    キング・ファハド・コーズウェイ利用者数(単位:千人)2011年 2012年 2013年

    入国者数 7,040.1 8,700.3 9,890.4出国者数 7,139.7 8,807.8 9,859.8合  計 14,179.8 17,508.1 19,750.4

    ◆ 交通機関公共交通機関はバスとタクシーです。バスは、バーレー

    ンと英国企業の合弁会社である Bahrain Public Transport

    Companyが運行し、国内各地を張り巡らす計32の運行路線

    及び141台のバスで運行しています。主要なバスターミナ

    ルは、マナーマ、イーサタウン、ムハッラクの3か所です。

    自家用車の所有者を含め、より多くの住民がバスを利用す

    れば、交通量の低減、渋滞の緩和、大気汚染の減少など経

    済的、社会的かつ環境的なメリットがもたらされることか

    ら、バーレーン政府はバス部門の強化・開発を目指してい

    ます。2015年2月に開始されたバス路線拡張(同年8月に

    完了)と共に、エアコン、無線インターネット(Wi-Fi)及

    び CCVT 完備の近代的なバスの導入、スマートカードチケ

    ットシステムの導入、運転手に指示を行う中央管理室の設

    置、人材の育成などハード、ソフト両面にわたるバス部門

    増強計画が進められています。一方、タクシーは数も多く、

    完全メーター制のタクシーを運行している会社が2社あり

    ます。それらのメーター制タクシーは安心して利用できま

    す。それらのメーター制タクシーは安心して利用できま

    す。しかし、メーターを設置していないタクシーを利用す

    る場合は、乗車前に運転手と交渉し、料金を決める必要が

    あります。また、メーターを設置しているタクシーであっ

    てもメーターを使わないで交渉制に持ち込もうとする運転

    手もおり、トラブルも起きることがあることから、この点

    で乗車前には注意を必要とします。

    レンタカー会社は、エイヴィス社(Avis)、ハーツ社

    (Hertz)、バジェット社(Budget)などの国際大手企業を含

    め多数あり、短期や長期の契約にて利用することができま

    す。バーレーンの自動車運転免許証は、申請書、日本の免

    許証とその翻訳および翻訳証明書(在バーレーン日本国大

    使館にて発行)、写真2枚など、必要書類を準備し、政府当

    局(イーサタウンにある交通総局)に申請すれば容易に取

    得することができます。また、日本で取得した国際運転免

    許証にてバーレーン国内で運転することも可能です。

    登録車両台数と交通事故件数2011年 2012年 2013年

    登録車両台数 475,150 501,481 541,885交通事故件数 76,833 91,825 95,965

    道路総延長距離(単位:キロメートル)2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

    舗装道路 3,353 3,392 3,417 3,517 3,544未舗装道路 730 730 730 730 730合  計 4,083 4,122 4,147 4,247 4,274

    キング・ファハド・コーズウェイ利用車両台数2011年 2012年 2013年

    入国車両台数 3,234,690 4,033,620 4,495,209出国車両台数 2,973,248 3,680,576 4,136,199合  計 6,207,938 7,714,196 8,631,408

    02

    Bahrain03

    Bahrain

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    ROAD

    【道 路】

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    ROAD

    【道 路】

  • ELECTRIC POWER【電 力】

    発電所別発電量(単位:百万キロワット時)ヒッド アルエザル マナーマ ムハッラク リーファ シトラ Alba 合 計

    2009年 4,507 3,437 0 0 3,164 945 168 12,2232010年 5,404 3,658 0 0 3,259 908 160 13,3912011年 5,207 3,818 0 0 3,176 938 119 13,261

    電力料金(単位:BD/ キロワット時)2016年1月の閣議決定により、2016年3月から2019年3月までの電力料金が以下のように定められた。注:BDはバーレーン・ディナールで、1BDは約275円。

    (1)バーレーン人(*複数の居住を有する場合の1軒目)使用量(Kw/月) 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月

    カテゴリー1 3,000まで 0.003(0.8円) 0.003(0.8円) 0.003(0.8円) 0.003(0.8円)カテゴリー2 3,001~5,000 0.009(2.5円) 0.009(2.5円) 0.009(2.5円) 0.009(2.5円)カテゴリー3 5,001以上 0.016(4.4円) 0.016(4.4円) 0.016(4.4円) 0.016(4.4円)

    *バーレーン人世帯については、原則、従前の補助金適用価格で据え置き

    (2)外国人およびバーレーン人(*複数の居住を有する場合の2軒目以降)使用量(Kw/月) 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月

    カテゴリー1 3,000まで 0.006(1.7円) 0.013(3.6円) 0.021(5.8円) 0.029(8.0円)カテゴリー2 3,001~5,000 0.013(3.6円) 0.018(5.0円) 0.023(6.3円) 0.029(8.0円)カテゴリー3 5,001以上 0.019(5.2円) 0.022(6.1円) 0.025(6.9円) 0.029(8.0円)

    (3)企業向け使用量(Kw/月) 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月

    中小企業 5,000まで 0.016(4.4円) 0.016(4.4円) 0.016(4.4円) 0.016(4.4円)カテゴリー1 5,001~250,000 0.019(5.2円) 0.022(6.1円) 0.025(6.9円) 0.029(8.0円)カテゴリー2 250,000~500,000 0.021(5.8円) 0.023(6.3円) 0.026(7.2円) 0.029(8.0円)カテゴリー3 500,001以上 0.029(8.0円) 0.029(8.0円) 0.029(8.0円) 0.029(8.0円)

    バーレーンの電力需要は、マナーマ、ムハッラク、リー

    ファならびにシトラの4カ所にある政府管轄の発電所に加

    えて2006年に民営化されたヒッドの発電所により賄われ

    ていますが、家庭のエアコン使用など電力需要がピークを

    迎える夏季は、能力2,219メガワットの発電施設を所有して

    いるアルミニウム精錬会社、「アルミニウム・バーレーン

    (Alba)」から電力の供給を受けています。発電用燃料は国

    内生産の天然ガスが大部分を占めていますが、その他にデ

    ィーゼルや水蒸気による発電も行なわれています。2012年

    の国内総発電量は105億3,070万キロワット時(Alba からの

    供給量を含む)、消費量は126億4,400万キロワット時で、一

    般家庭の消費量が全消費量の約半分(49.89%)を占めてい

    ます。

    人口増や経済開発などにより電力需要は堅調に伸びてい

    ることから、バーレーン政府は老朽化している既存発電所

    の改良工事や新規発電プラントの建設を推し進めていま

    す。中でも、ヒッド工業地区の開発計画に付随した新発電・

    造水プラントの建設プロジェクトはバーレーンにとって最

    も重要なプロジェクトのひとつです。発電所建設の第1期

    工事と第2期工事はそれぞれ1999年と2004年に完了し、合

    計約930メガワットの能力を有する発電プラントが操業を

    開始しています。また、2004年7月には、バーレーン政府

    とベルギーの企業を主体とするコンソーシアムとの間で、

    同国初となる「独立電力プロジェクト(Independent Power

    Project :IPP)」契約が締結されました。この IPP はヒッド

    発電所に隣接して、「アルエザル発電プラント(Al-Ezzal

    Power Plant)」を建設するプロジェクトで、第1期工事と

    第二期工事がそれぞれ2006年と2007年に完了し、合計約

    955メガワットの発電プラントが操業を開始しました。現

    在のプラントの総発電能力は1,000メガワットまで増強さ

    れています。さらには、2012年2月には、主にフランスの

    企業「GDF SUEZ」の子会社である「International Power plc」

    とクウェートの企業「Gulf Investment Corporation」からな

    るコンソーシアムが共同受注した建設プロジェクトである

    「アッドゥル発電プラント(Ad-Dur Power Plant)」が操業を

    開始しています。同発電所の総発電能力は約1340メガワッ

    トと国内最大を有しており、国内の総発電能力の約3分の

    1を占めています。

    民間部門によるこうした IPPと平行して、2005年4月に

    は、政府はヒッド発電所の同部門への売却を了承し、日本

    を含む外国企業連合が同発電所を買収することに見られる

    など、電力部門の民営化政策を推進しています。また、新

    規プロジェクトとして、アルドゥール(Al Dur)発電プラ

    ントの第2期増設プロジェクトも現在進められています。

    (2016年度入札予定)

    発電所統計2009年 2010年 2011年

    発電能力(メガワット) 3,050 3,152 4,011

    発電量(百万キロワット時) 12,223 13,751 13,825

    消費量(百万キロワット時) 10,185 12,141 12,262

    注:発電量はAlbaの供給量を含む。

    部門別電力消費量(単位:百万キロワット時)2010年 2011年 2012年

    農 業 49 48 45工 業 1,408 1,183 1,739商 業 4,720 4,523 4,551家 庭 5,966 5,871 6,309合 計 12,142 12,263 12,644

    電圧220~240V 50サイクル

    04

    Bahrain05

    Bahrain

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    ELECTRIC PO

    WER

    【電 力】

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    ELECTRIC PO

    WER

    【電 力】

  • ELECTRIC POWER【電 力】

    発電所別発電量(単位:百万キロワット時)ヒッド アルエザル マナーマ ムハッラク リーファ シトラ Alba 合 計

    2009年 4,507 3,437 0 0 3,164 945 168 12,2232010年 5,404 3,658 0 0 3,259 908 160 13,3912011年 5,207 3,818 0 0 3,176 938 119 13,261

    電力料金(単位:BD/ キロワット時)2016年1月の閣議決定により、2016年3月から2019年3月までの電力料金が以下のように定められた。注:BDはバーレーン・ディナールで、1BDは約275円。

    (1)バーレーン人(*複数の居住を有する場合の1軒目)使用量(Kw/月) 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月

    カテゴリー1 3,000まで 0.003(0.8円) 0.003(0.8円) 0.003(0.8円) 0.003(0.8円)カテゴリー2 3,001~5,000 0.009(2.5円) 0.009(2.5円) 0.009(2.5円) 0.009(2.5円)カテゴリー3 5,001以上 0.016(4.4円) 0.016(4.4円) 0.016(4.4円) 0.016(4.4円)

    *バーレーン人世帯については、原則、従前の補助金適用価格で据え置き

    (2)外国人およびバーレーン人(*複数の居住を有する場合の2軒目以降)使用量(Kw/月) 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月

    カテゴリー1 3,000まで 0.006(1.7円) 0.013(3.6円) 0.021(5.8円) 0.029(8.0円)カテゴリー2 3,001~5,000 0.013(3.6円) 0.018(5.0円) 0.023(6.3円) 0.029(8.0円)カテゴリー3 5,001以上 0.019(5.2円) 0.022(6.1円) 0.025(6.9円) 0.029(8.0円)

    (3)企業向け使用量(Kw/月) 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月

    中小企業 5,000まで 0.016(4.4円) 0.016(4.4円) 0.016(4.4円) 0.016(4.4円)カテゴリー1 5,001~250,000 0.019(5.2円) 0.022(6.1円) 0.025(6.9円) 0.029(8.0円)カテゴリー2 250,000~500,000 0.021(5.8円) 0.023(6.3円) 0.026(7.2円) 0.029(8.0円)カテゴリー3 500,001以上 0.029(8.0円) 0.029(8.0円) 0.029(8.0円) 0.029(8.0円)

    バーレーンの電力需要は、マナーマ、ムハッラク、リー

    ファならびにシトラの4カ所にある政府管轄の発電所に加

    えて2006年に民営化されたヒッドの発電所により賄われ

    ていますが、家庭のエアコン使用など電力需要がピークを

    迎える夏季は、能力2,219メガワットの発電施設を所有して

    いるアルミニウム精錬会社、「アルミニウム・バーレーン

    (Alba)」から電力の供給を受けています。発電用燃料は国

    内生産の天然ガスが大部分を占めていますが、その他にデ

    ィーゼルや水蒸気による発電も行なわれています。2012年

    の国内総発電量は105億3,070万キロワット時(Alba からの

    供給量を含む)、消費量は126億4,400万キロワット時で、一

    般家庭の消費量が全消費量の約半分(49.89%)を占めてい

    ます。

    人口増や経済開発などにより電力需要は堅調に伸びてい

    ることから、バーレーン政府は老朽化している既存発電所

    の改良工事や新規発電プラントの建設を推し進めていま

    す。中でも、ヒッド工業地区の開発計画に付随した新発電・

    造水プラントの建設プロジェクトはバーレーンにとって最

    も重要なプロジェクトのひとつです。発電所建設の第1期

    工事と第2期工事はそれぞれ1999年と2004年に完了し、合

    計約930メガワットの能力を有する発電プラントが操業を

    開始しています。また、2004年7月には、バーレーン政府

    とベルギーの企業を主体とするコンソーシアムとの間で、

    同国初となる「独立電力プロジェクト(Independent Power

    Project :IPP)」契約が締結されました。この IPP はヒッド

    発電所に隣接して、「アルエザル発電プラント(Al-Ezzal

    Power Plant)」を建設するプロジェクトで、第1期工事と

    第二期工事がそれぞれ2006年と2007年に完了し、合計約

    955メガワットの発電プラントが操業を開始しました。現

    在のプラントの総発電能力は1,000メガワットまで増強さ

    れています。さらには、2012年2月には、主にフランスの

    企業「GDF SUEZ」の子会社である「International Power plc」

    とクウェートの企業「Gulf Investment Corporation」からな

    るコンソーシアムが共同受注した建設プロジェクトである

    「アッドゥル発電プラント(Ad-Dur Power Plant)」が操業を

    開始しています。同発電所の総発電能力は約1340メガワッ

    トと国内最大を有しており、国内の総発電能力の約3分の

    1を占めています。

    民間部門によるこうした IPPと平行して、2005年4月に

    は、政府はヒッド発電所の同部門への売却を了承し、日本

    を含む外国企業連合が同発電所を買収することに見られる

    など、電力部門の民営化政策を推進しています。また、新

    規プロジェクトとして、アルドゥール(Al Dur)発電プラ

    ントの第2期増設プロジェクトも現在進められています。

    (2016年度入札予定)

    発電所統計2009年 2010年 2011年

    発電能力(メガワット) 3,050 3,152 4,011

    発電量(百万キロワット時) 12,223 13,751 13,825

    消費量(百万キロワット時) 10,185 12,141 12,262

    注:発電量はAlbaの供給量を含む。

    部門別電力消費量(単位:百万キロワット時)2010年 2011年 2012年

    農 業 49 48 45工 業 1,408 1,183 1,739商 業 4,720 4,523 4,551家 庭 5,966 5,871 6,309合 計 12,142 12,263 12,644

    電圧220~240V 50サイクル

    04

    Bahrain05

    Bahrain

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    ELECTRIC PO

    WER

    【電 力】

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    ELECTRIC PO

    WER

    【電 力】

  • WATER【造 水】

    バーレーンは水の供給を地下水と海水淡水化水に依存し

    ています。人口増や生活水準の向上、工業・商業開発の影

    響などにより、水の消費量が急増しています。水の消費量

    は以前に比べてその増加率は減少したものの、依然として

    増加しており、また、今後、地下水も枯渇するのではない

    かと予想されています。さらには、地下水の使用量が増加

    していることから、地下水の塩分濃度の高さが問題となっ

    ています。その結果、バーレーンは現在、水供給量の約90

    %を淡水化水に頼っています。人口一人当たりの水消費量

    が世界でも最も多い国のひとつになっているため、政府は

    国民に対し水を浪費せずに節水を心がけるよう呼びかけて

    います。しかしながら、政府の補助金制度により(近年は

    毎年段階的に削減されている)、水道料金が低く抑えられて

    いることもあり、消費量は引き続き増加傾向にあります。

    現在、シトラ、ヒッド、ラス・アブージャルジュール、

    アッドゥル、アスカル(Alba)の5カ所において淡水化プ

    ラントが稼動しており、2008年には、ヒッドにある淡水化

    プラントの能力増強プロジェクトが完了しました。2012年

    の水生産量は529億9,879万ガロンで、内訳は淡水化水が462

    億2,356万ガロン、地下水が67億6,441万ガロンでした。ま

    た、消費量は528億410万ガロンに達しています。水道料金

    は産業用と家庭用に区分されており、別表の通りです。

    水生産・消費量統計(単位:百万ガロン)2010年 2011年 2012年

    生産量地 下 水 4,763 6,533 6,764淡水化水 46,165 46,173 46,224合  計 50,928 52,707 52,988

    消費量 50,848(139.3)52,213(143.0)

    52,407(144.7)

    注:( )内は1日当り消費量

    水道使用料金(単位:BD/ 立方メートル)2016年1月の閣議決定により、2016年3月から2019年3月までの水道料金が以下のように定められた。注:BDはバーレーン・ディナールで、1BDは約275円。

    (1)バーレーン人(*複数の居住を有する場合の1軒目)使用量(㎥ /月) 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月

    カテゴリー1 60まで 0.025( 6.9円) 0.025( 6.9円) 0.025( 6.9円) 0.025( 6.9円)カテゴリー2 61~100 0.080(22.0円) 0.080(22.0円) 0.080(22.0円) 0.080(22.0円)カテゴリー3 101以上 0.200(55.0円) 0.200(55.0円) 0.200(55.0円) 0.200(55.0円)

    *バーレーン人世帯については、原則、従前の補助金適用価格で据え置き

    (2)外国人およびバーレーン人(*複数の居住を有する場合の2軒目以降)使用量(㎥ /月) 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月

    カテゴリー1 60まで 0.080(22.0円) 0.200( 55.0円) 0.450(123.8円) 0.750(206.3円)カテゴリー2 61~100 0.200(55.0円) 0.300( 82.5円) 0.500(137.5円) 0.750(206.3円)カテゴリー3 101以上 0.300(82.5円) 0.400(110.0円) 0.600(165.0円) 0.750(206.3円)

    (3)企業向け使用量(㎥ /月) 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月

    カテゴリー1 450まで 0.400(110.0円) 0.550(151.3円) 0.650(178.8円) 0.750(206.3円)カテゴリー2 451~1,000 0.500(137.5円) 0.600(165.0円) 0.700(192.5円) 0.750(206.3円)カテゴリー3 1,001以上 0.750(206.3円) 0.750(206.3円) 0.750(206.3円) 0.750(206.3円)

    06

    Bahrain07

    Bahrain

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    WATER

    【造 水】

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    WATER

    【造 水】

  • WATER【造 水】

    バーレーンは水の供給を地下水と海水淡水化水に依存し

    ています。人口増や生活水準の向上、工業・商業開発の影

    響などにより、水の消費量が急増しています。水の消費量

    は以前に比べてその増加率は減少したものの、依然として

    増加しており、また、今後、地下水も枯渇するのではない

    かと予想されています。さらには、地下水の使用量が増加

    していることから、地下水の塩分濃度の高さが問題となっ

    ています。その結果、バーレーンは現在、水供給量の約90

    %を淡水化水に頼っています。人口一人当たりの水消費量

    が世界でも最も多い国のひとつになっているため、政府は

    国民に対し水を浪費せずに節水を心がけるよう呼びかけて

    います。しかしながら、政府の補助金制度により(近年は

    毎年段階的に削減されている)、水道料金が低く抑えられて

    いることもあり、消費量は引き続き増加傾向にあります。

    現在、シトラ、ヒッド、ラス・アブージャルジュール、

    アッドゥル、アスカル(Alba)の5カ所において淡水化プ

    ラントが稼動しており、2008年には、ヒッドにある淡水化

    プラントの能力増強プロジェクトが完了しました。2012年

    の水生産量は529億9,879万ガロンで、内訳は淡水化水が462

    億2,356万ガロン、地下水が67億6,441万ガロンでした。ま

    た、消費量は528億410万ガロンに達しています。水道料金

    は産業用と家庭用に区分されており、別表の通りです。

    水生産・消費量統計(単位:百万ガロン)2010年 2011年 2012年

    生産量地 下 水 4,763 6,533 6,764淡水化水 46,165 46,173 46,224合  計 50,928 52,707 52,988

    消費量 50,848(139.3)52,213(143.0)

    52,407(144.7)

    注:( )内は1日当り消費量

    水道使用料金(単位:BD/ 立方メートル)2016年1月の閣議決定により、2016年3月から2019年3月までの水道料金が以下のように定められた。注:BDはバーレーン・ディナールで、1BDは約275円。

    (1)バーレーン人(*複数の居住を有する場合の1軒目)使用量(㎥ /月) 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月

    カテゴリー1 60まで 0.025( 6.9円) 0.025( 6.9円) 0.025( 6.9円) 0.025( 6.9円)カテゴリー2 61~100 0.080(22.0円) 0.080(22.0円) 0.080(22.0円) 0.080(22.0円)カテゴリー3 101以上 0.200(55.0円) 0.200(55.0円) 0.200(55.0円) 0.200(55.0円)

    *バーレーン人世帯については、原則、従前の補助金適用価格で据え置き

    (2)外国人およびバーレーン人(*複数の居住を有する場合の2軒目以降)使用量(㎥ /月) 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月

    カテゴリー1 60まで 0.080(22.0円) 0.200( 55.0円) 0.450(123.8円) 0.750(206.3円)カテゴリー2 61~100 0.200(55.0円) 0.300( 82.5円) 0.500(137.5円) 0.750(206.3円)カテゴリー3 101以上 0.300(82.5円) 0.400(110.0円) 0.600(165.0円) 0.750(206.3円)

    (3)企業向け使用量(㎥ /月) 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月

    カテゴリー1 450まで 0.400(110.0円) 0.550(151.3円) 0.650(178.8円) 0.750(206.3円)カテゴリー2 451~1,000 0.500(137.5円) 0.600(165.0円) 0.700(192.5円) 0.750(206.3円)カテゴリー3 1,001以上 0.750(206.3円) 0.750(206.3円) 0.750(206.3円) 0.750(206.3円)

    06

    Bahrain07

    Bahrain

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    WATER

    【造 水】

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    WATER

    【造 水】

  • PORT【港 湾】

    バーレーン政府管轄の主要港は「サルマーン港」と「ハ

    リーファ・ビン・サルマーン港」で、これら以外にAlbaや

    ガルフ石油化学産業会社(GPIC)など民間企業の港湾施設

    や埠頭があります。

    ◆ サルマーン港(ミーナ・サルマーン)サルマーン港の整備が開始されたのは1954年のことで

    あり、同港の名前は現国王シェイク・ハマドの祖父である、

    シェイク・サルマーンの名を採って命名されたものです。

    サルマーン港はその後順次拡張され、現在では最新の港湾

    設備を有する近代港になっています。総埠頭距離は2,282

    メートルで、合計16のバース(コンテナ専用バース2)が

    あり、最大6万5,000トンまでの船舶を収容することができ

    ます。コンテナ貨物取扱能力は年間15万TEU(20フィート

    コンテナ換算個数)です。また、合計14の物資保管施設が

    あり、屋根付施設の総面積は9万3,000平方メートルに達し

    ています。コンテナ専用バースには、取扱能力35トンのガ

    ントリークレーン2機と、船舶間に使用するガントリーク

    レーン2機(各取扱能力30.5トン)が備えられています。

    一般貨物用バースの操業時間は土曜日~木曜日の午前7時

    ~午後11時までですが、コンテナ専用バースは船舶代理店

    との事前合意があれば、週7日間、1日24時間の無休操業

    も可能になっています。

    ◆ ハリーファ・ビン・サルマーン港(ミーナ・ハリーファ・ビン・サルマーン)

    2009年4月に、上記のサルマーン港から海を挟んで東に

    位置するヒッド南部の工業地帯の近くに建設が進められて

    いた新港、「ハリーファ・ビン・サルマーン港」が開港され

    ました。敷地面積は港湾が110ヘクタール、工業地区が650

    ヘクタールとなっています。主な港湾施設は次の通りで

    す;(1)長さ300メートルのコンテナ専用バース3、(2)長

    さ300メートルの多目的バース1、(3)長さ300メートルの

    一般貨物用バース2、(4)2万3,600平方メートルのコンテ

    ナ倉庫1、(5)1万6,500平方メートルのアルミニウム製品

    輸出用上屋1、(6)1万8,000平方メートルの一般貨物用上

    屋1、(7)取扱能力40トンのガントリークレーン2機と同

    50トンのガントリークレーン2機。ハリーファ港に寄港し

    た2010年の船舶数は総計1,023隻、年間取扱貨物量は一般貨

    物が47万8,956運賃トン(freight ton)、コンテナが36万

    7,589TEU でした。

    このハリーファ港の開港により、アラブ首長国連邦のド

    バイ首長国とともに、湾岸地域における中継貿易と再輸出

    の拠点として位置づけられることが期待されています。

    ◆ アラブ船舶建造・修理会社(Arab Shipbuilding and Repair Yard Company : ASRY)

    ASRY は、大型原油タンカー・船舶の建造と修理を目的

    として、アラブ石油輸出国機構(OAPEC)加盟7カ国(バー

    レーン、クウェート、カタール、サウジアラビア、アラブ

    首長国連邦、イラク、リビア)の共同出資により1977年に

    設立された会社です。同社は1977年9月に完成・操業が開

    始された最大50万重量トンの船舶を収容できるドライド

    ックに加えて、1992年に建設された12万トンまでの船舶を

    修理する2つの浮きドックなどを備えています。現在、大

    型石油タンカーや LNG タンカー、LPG タンカー、ケミカ

    ルタンカーなど各種船舶を修理しており、船舶修理会社の

    中では、世界でも最大手のひとつに数えられています。

    ASRY 修理船舶数  2009年 2010年 2011年 2012年 2013年船舶数 152 184 171 163 184

    サルマーン港一般貨物取扱量(単位:運賃トン)2010年 2011年 2012年

    取扱量 478,956 392,427 442,511

    サルマーン港コンテナ取扱量(単位:TEU)2010年 2011年 2012年

    取扱量 367,589 374,823 525,309

    ASRY ドック内訳第1ドッグ 第2ドッグ(浮き)第3ドッグ(浮き)

    全長(メートル) 375 252 227

    全幅(メートル) 75 44 40

    収容船舶(重量トン) 500,000 120,000 30,000

    08

    Bahrain09

    Bahrain

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    PORT

    【港 湾】

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    PORT

    【港 湾】

  • PORT【港 湾】

    バーレーン政府管轄の主要港は「サルマーン港」と「ハ

    リーファ・ビン・サルマーン港」で、これら以外にAlbaや

    ガルフ石油化学産業会社(GPIC)など民間企業の港湾施設

    や埠頭があります。

    ◆ サルマーン港(ミーナ・サルマーン)サルマーン港の整備が開始されたのは1954年のことで

    あり、同港の名前は現国王シェイク・ハマドの祖父である、

    シェイク・サルマーンの名を採って命名されたものです。

    サルマーン港はその後順次拡張され、現在では最新の港湾

    設備を有する近代港になっています。総埠頭距離は2,282

    メートルで、合計16のバース(コンテナ専用バース2)が

    あり、最大6万5,000トンまでの船舶を収容することができ

    ます。コンテナ貨物取扱能力は年間15万TEU(20フィート

    コンテナ換算個数)です。また、合計14の物資保管施設が

    あり、屋根付施設の総面積は9万3,000平方メートルに達し

    ています。コンテナ専用バースには、取扱能力35トンのガ

    ントリークレーン2機と、船舶間に使用するガントリーク

    レーン2機(各取扱能力30.5トン)が備えられています。

    一般貨物用バースの操業時間は土曜日~木曜日の午前7時

    ~午後11時までですが、コンテナ専用バースは船舶代理店

    との事前合意があれば、週7日間、1日24時間の無休操業

    も可能になっています。

    ◆ ハリーファ・ビン・サルマーン港(ミーナ・ハリーファ・ビン・サルマーン)

    2009年4月に、上記のサルマーン港から海を挟んで東に

    位置するヒッド南部の工業地帯の近くに建設が進められて

    いた新港、「ハリーファ・ビン・サルマーン港」が開港され

    ました。敷地面積は港湾が110ヘクタール、工業地区が650

    ヘクタールとなっています。主な港湾施設は次の通りで

    す;(1)長さ300メートルのコンテナ専用バース3、(2)長

    さ300メートルの多目的バース1、(3)長さ300メートルの

    一般貨物用バース2、(4)2万3,600平方メートルのコンテ

    ナ倉庫1、(5)1万6,500平方メートルのアルミニウム製品

    輸出用上屋1、(6)1万8,000平方メートルの一般貨物用上

    屋1、(7)取扱能力40トンのガントリークレーン2機と同

    50トンのガントリークレーン2機。ハリーファ港に寄港し

    た2010年の船舶数は総計1,023隻、年間取扱貨物量は一般貨

    物が47万8,956運賃トン(freight ton)、コンテナが36万

    7,589TEU でした。

    このハリーファ港の開港により、アラブ首長国連邦のド

    バイ首長国とともに、湾岸地域における中継貿易と再輸出

    の拠点として位置づけられることが期待されています。

    ◆ アラブ船舶建造・修理会社(Arab Shipbuilding and Repair Yard Company : ASRY)

    ASRY は、大型原油タンカー・船舶の建造と修理を目的

    として、アラブ石油輸出国機構(OAPEC)加盟7カ国(バー

    レーン、クウェート、カタール、サウジアラビア、アラブ

    首長国連邦、イラク、リビア)の共同出資により1977年に

    設立された会社です。同社は1977年9月に完成・操業が開

    始された最大50万重量トンの船舶を収容できるドライド

    ックに加えて、1992年に建設された12万トンまでの船舶を

    修理する2つの浮きドックなどを備えています。現在、大

    型石油タンカーや LNG タンカー、LPG タンカー、ケミカ

    ルタンカーなど各種船舶を修理しており、船舶修理会社の

    中では、世界でも最大手のひとつに数えられています。

    ASRY 修理船舶数  2009年 2010年 2011年 2012年 2013年船舶数 152 184 171 163 184

    サルマーン港一般貨物取扱量(単位:運賃トン)2010年 2011年 2012年

    取扱量 478,956 392,427 442,511

    サルマーン港コンテナ取扱量(単位:TEU)2010年 2011年 2012年

    取扱量 367,589 374,823 525,309

    ASRY ドック内訳第1ドッグ 第2ドッグ(浮き)第3ドッグ(浮き)

    全長(メートル) 375 252 227

    全幅(メートル) 75 44 40

    収容船舶(重量トン) 500,000 120,000 30,000

    08

    Bahrain09

    Bahrain

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    PORT

    【港 湾】

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    PORT

    【港 湾】

  • AIRPORT【空 港】

    バーレーン国際空港は首都マナーマの東5キロ、車で約

    15分の場所に位置しています。長さ3,959メートルと長さ

    2,530メートルの滑走路2本、年間収容能力1,000万人の旅

    客ターミナル、免税店、レストラン、ホテルなどを備えた

    近代的な空港で、1年を通じ天候が安定しているため、空

    港が閉鎖されることもほとんどありません。同空港は中東

    地域をはじめ世界各国への国際便の発着、給油地として湾

    岸地域のハブ空港になっており、英国航空やKLM、ルフト

    ハンザ、キャセイパシフィック、インド航空など約35社の

    国際航空会社が乗り入れ、世界の30以上の主要都市と結ば

    れています。湾岸地域におけるハブ空港としての地位を維

    持・強化するため、空港施設の改良・拡張や新ターミナル

    ビルの建設計画が進められており、現在2019年の完成を目

    指し、新空港ターミナルが建設中です。2013年の乗降客数

    は前年度比約13%減の約733万人となり、また、取扱貨物

    量も約21%減の24万5,146トンでした。発着便数は、2013年

    は9万837便で、前年を約14%下回っています。

    バーレーン国際空港は「ガルフ航空」の本拠地になって

    います。2014年末現在、ガルフ航空は世界26カ国、41都市

    に定期便を運航し、現在追加機材を45機発注しています。

    日本からバーレーンに行くには、直行航空便がありません

    ので、香港経由バーレーン(キャセイパシフィック航空)、

    バンコク経由バーレーン(ガルフ航空、タイ航空)、ドバイ

    経由バーレーン、ドーハ経由バーレーン、アブダビ経由バー

    レーン、またはイスタンブール経由バーレーンの6航路を

    主に利用することになります。日本=ドバイ間はエミレー

    ツ航空が成田空港、羽田空港および関西空港から、日本=

    ドーハ間はカタール航空が成田空港から、そして日本=ア

    ブダビ間はエティハド航空が成田空港および名古屋空港か

    ら、それぞれ直行便を運航しています。エミレーツ航空は

    アラブ首長国連邦のドバイ首長国、そしてエティハド航空

    はアラブ首長国連邦のアブダビ首長国が運営している航空

    会社です。

    バーレーン国際空港統計乗降客 2011年 2012年 2013年到 着 3,789,750 4,161,061 3,626,794出 発 3,778,450 4,105,954 3,577,890

    トランジット 225,327 212,251 166,967合  計 7,793,527 8,479,266 7,371,651

    貨物取扱量(トン) 273,835 256,826 245,145発着便数 103,419 105,931 90,837

    バーレーン国際空港から国内主要地までの距離(単位:キロメートル)

    マナーマ中心街 9 ハリーファ・ビン・サルマーン港 15

    バーレーン国際展示センター 15

    キング・ファハド・コーズウェイ 25

    10

    Bahrain11

    Bahrain

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    AIRPORT

    【空 港】

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    AIRPORT

    【空 港】

  • AIRPORT【空 港】

    バーレーン国際空港は首都マナーマの東5キロ、車で約

    15分の場所に位置しています。長さ3,959メートルと長さ

    2,530メートルの滑走路2本、年間収容能力1,000万人の旅

    客ターミナル、免税店、レストラン、ホテルなどを備えた

    近代的な空港で、1年を通じ天候が安定しているため、空

    港が閉鎖されることもほとんどありません。同空港は中東

    地域をはじめ世界各国への国際便の発着、給油地として湾

    岸地域のハブ空港になっており、英国航空やKLM、ルフト

    ハンザ、キャセイパシフィック、インド航空など約35社の

    国際航空会社が乗り入れ、世界の30以上の主要都市と結ば

    れています。湾岸地域におけるハブ空港としての地位を維

    持・強化するため、空港施設の改良・拡張や新ターミナル

    ビルの建設計画が進められており、現在2019年の完成を目

    指し、新空港ターミナルが建設中です。2013年の乗降客数

    は前年度比約13%減の約733万人となり、また、取扱貨物

    量も約21%減の24万5,146トンでした。発着便数は、2013年

    は9万837便で、前年を約14%下回っています。

    バーレーン国際空港は「ガルフ航空」の本拠地になって

    います。2014年末現在、ガルフ航空は世界26カ国、41都市

    に定期便を運航し、現在追加機材を45機発注しています。

    日本からバーレーンに行くには、直行航空便がありません

    ので、香港経由バーレーン(キャセイパシフィック航空)、

    バンコク経由バーレーン(ガルフ航空、タイ航空)、ドバイ

    経由バーレーン、ドーハ経由バーレーン、アブダビ経由バー

    レーン、またはイスタンブール経由バーレーンの6航路を

    主に利用することになります。日本=ドバイ間はエミレー

    ツ航空が成田空港、羽田空港および関西空港から、日本=

    ドーハ間はカタール航空が成田空港から、そして日本=ア

    ブダビ間はエティハド航空が成田空港および名古屋空港か

    ら、それぞれ直行便を運航しています。エミレーツ航空は

    アラブ首長国連邦のドバイ首長国、そしてエティハド航空

    はアラブ首長国連邦のアブダビ首長国が運営している航空

    会社です。

    バーレーン国際空港統計乗降客 2011年 2012年 2013年到 着 3,789,750 4,161,061 3,626,794出 発 3,778,450 4,105,954 3,577,890

    トランジット 225,327 212,251 166,967合  計 7,793,527 8,479,266 7,371,651

    貨物取扱量(トン) 273,835 256,826 245,145発着便数 103,419 105,931 90,837

    バーレーン国際空港から国内主要地までの距離(単位:キロメートル)

    マナーマ中心街 9 ハリーファ・ビン・サルマーン港 15

    バーレーン国際展示センター 15

    キング・ファハド・コーズウェイ 25

    10

    Bahrain11

    Bahrain

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    AIRPORT

    【空 港】

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    AIRPORT

    【空 港】

  • COMMUNICATION【通 信】

    に変更しました。さらには、2009年、TRAはサウジアラビ

    アの STC 社の子会社である「STC Bahrain」に対し、バー

    レーンで3番目の携帯電話事業ライセンスを付与しまし

    た。その後、2010年にブランド名を「ヴィバ(VIVA)」に

    変更しました。バーレーン政府はまた、インターネット・

    サービスの拡充、サービスプロバイダーの設立とバーレー

    ン市場への参画促進などを目的とした「Bahrain Internet

    Exchange : BIE」を2003年に設立するなど、通信部門の一

    層のサービス拡充と市場開放に取り組んでいます。

    ◆ 電 話バーレーンは世界でも最も早くデジタル通信ネットワー

    クを整備した国のひとつで、電話網は国内・国際共に完備

    されています。国際電話網は世界230カ所以上の地域と結

    ばれており、ダイヤル・インで即時通話できます。2013年

    6月末現在の固定電話回線数は25万7,000回線に達してい

    ます。2,000を超える公衆電話が国内各地に設置されてお

    り、コインまたは事前購入のテレホンカードで電話をかけ

    ることができます。携帯電話サービスは1986年に導入さ

    れ、1995年からはGSM(広域移動電話システム)サービス

    も開始されました。携帯電話の加入者数は飛躍的に増大し

    ており、2013年6月末現在で225万2,668人を数えています

    が、この数は2006年末の加入者数(90万7,433人)の約2.5

    倍に相当します。携帯電話事業者各社は携帯電話パッケー

    ジ料や学生割引料金など各種のサービス・料金プランを提

    供しています。

    ◆ インターネットインターネット・サービスは1995年11月から開始され、

    2001年にはブロードバンド(ADSL)サービスも導入され

    ました。インターネットのプロバイダーは Batelco のみで

    したが、前述の「ザイン(Zain)」や「ヴィバ(VIVA)」と

    いった国内大手携帯電話事業者に加えて、数社の通信会社

    がインターネット・サービスを提供しています。インター

    ネットの加入者数は、携帯電話と同様に飛躍的に増大して

    おり、2013年6月末現在で137万8,145人を数えていますが、

    この数は2006年末の加入者数(3万8,628人)の約36倍に相

    当します。インターネットについても携帯電話同様、各社

    が様々なサービス・料金プランを提供していますので、個

    人の使用状況に応じたインターネット・サービスを選択す

    ることができます。

    ◆ 郵 便現在、バーレーンには中央郵便局を含め13の郵便局があ

    り、書留郵便や速達郵便、配達証明郵便など各種の郵便サー

    ビスを提供しています。中でも、車両登録の更新、運転免

    許証の更新や居住許可証の発行・再発行・キャンセル、再

    入国ビザの発行、公共料金・車両保険の支払いなど、一般

    の郵便サービスとは異なる業務も郵便局にて実施されてい

    ます。郵便物は資格を有する郵便配達人によって各家庭に

    配達されているほか、郵便局に備え付けの私書箱を有料に

    てレンタルし、郵便物を受領することもできます。配達サー

    ビスは郵便物が紛失したり、配達が遅延したりなど信頼性

    に欠けるため、私書箱が広く利用されています。私書箱の

    レンタル料金は年間15BD(約4,125円)で、新しい鍵の代

    金が12BD(約3,300円)です。郵便物を送付する場合は、各

    地に設置してある郵便ポストに投函するか、または最寄の

    郵便局に持ち込みます。日本までの郵便料金は葉書が

    0.2BD(約55円)、封書(10グラムまで)が0.25BD(約68.8

    円)です。DHLやFedExなどの国際運送会社の宅配サービ

    スを利用することもできます。注:1BDは約275円。

    通信統計2011年 2012年 2013年6月末現在

    固定電話回線数 248,479 260,000 257,000携帯電話加入者数 1,693,650 2,123,903 2,252,668インターネット加入者数 567,884 1,254,808 1,378,145

    固定電話関連費用料金(単位 :BD)

    登録料金 20.000(約5,500円)月額基本料金 1.160(約319円)国内通話料金 固定電話→携帯電話 0.021/90秒(約5.8円) 固定電話→固定電話 0.021/180秒(約5.8円)日本向け国際通話料金   通常時間帯 0.230/分(約63.3円)   割引時間帯 0.200/分(約55.0円)

    注:1BDは約275円。注: 割引時間帯は19:00~07:00(土曜日~木曜日)と、金曜日の終日。

    公衆電話料金(単位:BD)国内通話料金

    テレホンカード使用 コイン使用公衆電話→固定電話 0.045/180秒(約12.4円) 0.05/180秒(約13.8円)公衆電話→携帯電話 0.060/180秒(約16.5円) 0.05/180秒(約13.8円)

    日本向け国際通話料金通常時間帯 0.260/分(約71.5円)割引時間帯 0.220/分(約60.5円)

    注:1BDは約275円。

    1971年の独立以来、バーレーン政府はサービス産業に立

    脚した経済開発を推進するため、世界最先端技術を駆使し

    た通信設備・通信ネットワークの整備・拡充に力を注いで

    きました。この優れた通信サービスの逸早い確立がバー

    レーンにおいて金融部門が発展してきた理由のひとつにあ

    げられています。

    バーレーンの通信事業は英国の世界的通信大手である

    「ケーブル&ワイアレス(Cable & Wireless)」によって運営

    されてきましたが、1981年に公営の「バーレーン通信会社

    (Bahrain Telecommunications Company : Batelco)」が設立さ

    れた結果、その後の通信事業は同社に引き継がれ、今日に

    至っています。現在、Batelcoの株式の80%をバーレーン政

    府、政府系機関、金融機関、バーレーンを含むGCC(湾岸

    協力会議)諸国の民間投資家が保有し、残りの20%はケー

    ブル&ワイアレス子会社である「アンバル社(Amber Holding

    Company)」が保持しています。Batelco は固定電話、携帯

    電話、インターネットなどすべての通信分野において国民

    に幅広いサービスを提供しています。

    一方、バーレーン政府は通信部門の民営化に乗り出し、

    2002年に「通信事業規制庁(Telecommunications Regulatory

    Authority : TRA)」を設立しました。TRAの主な任務は、通

    信事業の監督、通信関連事業ライセンスの付与、通信事業

    への民間部門の参入奨励などです。現在、バーレーンには

    Batelco のほかに2つの携帯電話事業者があります。まず、

    2003年、TRA は民営化の一環として、クウェートの MTC

    社が60%の権益を保有する「MTC-Vodafone Bahrain」に対

    し、バーレーンで2番目の携帯電話事業ライセンスを付与

    しました。その後、2007年にブランド名を「ザイン(Zain)」

    12

    Bahrain13

    Bahrain

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    COMMUNICATIO

    N

    【通 信】

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    COMMUNICATIO

    N

    【通 信】

  • COMMUNICATION【通 信】

    に変更しました。さらには、2009年、TRAはサウジアラビ

    アの STC 社の子会社である「STC Bahrain」に対し、バー

    レーンで3番目の携帯電話事業ライセンスを付与しまし

    た。その後、2010年にブランド名を「ヴィバ(VIVA)」に

    変更しました。バーレーン政府はまた、インターネット・

    サービスの拡充、サービスプロバイダーの設立とバーレー

    ン市場への参画促進などを目的とした「Bahrain Internet

    Exchange : BIE」を2003年に設立するなど、通信部門の一

    層のサービス拡充と市場開放に取り組んでいます。

    ◆ 電 話バーレーンは世界でも最も早くデジタル通信ネットワー

    クを整備した国のひとつで、電話網は国内・国際共に完備

    されています。国際電話網は世界230カ所以上の地域と結

    ばれており、ダイヤル・インで即時通話できます。2013年

    6月末現在の固定電話回線数は25万7,000回線に達してい

    ます。2,000を超える公衆電話が国内各地に設置されてお

    り、コインまたは事前購入のテレホンカードで電話をかけ

    ることができます。携帯電話サービスは1986年に導入さ

    れ、1995年からはGSM(広域移動電話システム)サービス

    も開始されました。携帯電話の加入者数は飛躍的に増大し

    ており、2013年6月末現在で225万2,668人を数えています

    が、この数は2006年末の加入者数(90万7,433人)の約2.5

    倍に相当します。携帯電話事業者各社は携帯電話パッケー

    ジ料や学生割引料金など各種のサービス・料金プランを提

    供しています。

    ◆ インターネットインターネット・サービスは1995年11月から開始され、

    2001年にはブロードバンド(ADSL)サービスも導入され

    ました。インターネットのプロバイダーは Batelco のみで

    したが、前述の「ザイン(Zain)」や「ヴィバ(VIVA)」と

    いった国内大手携帯電話事業者に加えて、数社の通信会社

    がインターネット・サービスを提供しています。インター

    ネットの加入者数は、携帯電話と同様に飛躍的に増大して

    おり、2013年6月末現在で137万8,145人を数えていますが、

    この数は2006年末の加入者数(3万8,628人)の約36倍に相

    当します。インターネットについても携帯電話同様、各社

    が様々なサービス・料金プランを提供していますので、個

    人の使用状況に応じたインターネット・サービスを選択す

    ることができます。

    ◆ 郵 便現在、バーレーンには中央郵便局を含め13の郵便局があ

    り、書留郵便や速達郵便、配達証明郵便など各種の郵便サー

    ビスを提供しています。中でも、車両登録の更新、運転免

    許証の更新や居住許可証の発行・再発行・キャンセル、再

    入国ビザの発行、公共料金・車両保険の支払いなど、一般

    の郵便サービスとは異なる業務も郵便局にて実施されてい

    ます。郵便物は資格を有する郵便配達人によって各家庭に

    配達されているほか、郵便局に備え付けの私書箱を有料に

    てレンタルし、郵便物を受領することもできます。配達サー

    ビスは郵便物が紛失したり、配達が遅延したりなど信頼性

    に欠けるため、私書箱が広く利用されています。私書箱の

    レンタル料金は年間15BD(約4,125円)で、新しい鍵の代

    金が12BD(約3,300円)です。郵便物を送付する場合は、各

    地に設置してある郵便ポストに投函するか、または最寄の

    郵便局に持ち込みます。日本までの郵便料金は葉書が

    0.2BD(約55円)、封書(10グラムまで)が0.25BD(約68.8

    円)です。DHLやFedExなどの国際運送会社の宅配サービ

    スを利用することもできます。注:1BDは約275円。

    通信統計2011年 2012年 2013年6月末現在

    固定電話回線数 248,479 260,000 257,000携帯電話加入者数 1,693,650 2,123,903 2,252,668インターネット加入者数 567,884 1,254,808 1,378,145

    固定電話関連費用料金(単位 :BD)

    登録料金 20.000(約5,500円)月額基本料金 1.160(約319円)国内通話料金 固定電話→携帯電話 0.021/90秒(約5.8円) 固定電話→固定電話 0.021/180秒(約5.8円)日本向け国際通話料金   通常時間帯 0.230/分(約63.3円)   割引時間帯 0.200/分(約55.0円)

    注:1BDは約275円。注: 割引時間帯は19:00~07:00(土曜日~木曜日)と、金曜日の終日。

    公衆電話料金(単位:BD)国内通話料金

    テレホンカード使用 コイン使用公衆電話→固定電話 0.045/180秒(約12.4円) 0.05/180秒(約13.8円)公衆電話→携帯電話 0.060/180秒(約16.5円) 0.05/180秒(約13.8円)

    日本向け国際通話料金通常時間帯 0.260/分(約71.5円)割引時間帯 0.220/分(約60.5円)

    注:1BDは約275円。

    1971年の独立以来、バーレーン政府はサービス産業に立

    脚した経済開発を推進するため、世界最先端技術を駆使し

    た通信設備・通信ネットワークの整備・拡充に力を注いで

    きました。この優れた通信サービスの逸早い確立がバー

    レーンにおいて金融部門が発展してきた理由のひとつにあ

    げられています。

    バーレーンの通信事業は英国の世界的通信大手である

    「ケーブル&ワイアレス(Cable & Wireless)」によって運営

    されてきましたが、1981年に公営の「バーレーン通信会社

    (Bahrain Telecommunications Company : Batelco)」が設立さ

    れた結果、その後の通信事業は同社に引き継がれ、今日に

    至っています。現在、Batelcoの株式の80%をバーレーン政

    府、政府系機関、金融機関、バーレーンを含むGCC(湾岸

    協力会議)諸国の民間投資家が保有し、残りの20%はケー

    ブル&ワイアレス子会社である「アンバル社(Amber Holding

    Company)」が保持しています。Batelco は固定電話、携帯

    電話、インターネットなどすべての通信分野において国民

    に幅広いサービスを提供しています。

    一方、バーレーン政府は通信部門の民営化に乗り出し、

    2002年に「通信事業規制庁(Telecommunications Regulatory

    Authority : TRA)」を設立しました。TRAの主な任務は、通

    信事業の監督、通信関連事業ライセンスの付与、通信事業

    への民間部門の参入奨励などです。現在、バーレーンには

    Batelco のほかに2つの携帯電話事業者があります。まず、

    2003年、TRA は民営化の一環として、クウェートの MTC

    社が60%の権益を保有する「MTC-Vodafone Bahrain」に対

    し、バーレーンで2番目の携帯電話事業ライセンスを付与

    しました。その後、2007年にブランド名を「ザイン(Zain)」

    12

    Bahrain13

    Bahrain

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    COMMUNICATIO

    N

    【通 信】

    INFR

    AST

    RU

    CT

    UR

    E

    インフラストラクチャー

    COMMUNICATIO

    N

    【通 信】

  • INDUSTRIAL AREAS【工業地区】

    (2 )ハフィーラ工業地区(Hafeera Industrial Area)1975年設立岩石や埋立て用材料など、建設資材を提供する目的の工業

    地区(敷地面積285ヘクタール)で、セメント工場、アスファ

    ルト工場、建設資材製造工場などが進出しています。

    (3 )マアーミール工業地区(Maameer Industrial Area)1975年設立ブロックやセメント、アスファルトなどを製造する建設関連

    産業と倉庫業の企業など事業を行なっています。同工業地区

    の広さは85ヘクタールです。

    (4 )製油所北工業地区(North Refi nery Industrial Area)1976年設立敷地面積は36ヘクタールで、51社の建設関連企業がブロッ

    ク、セメント、アスファルトなどの建設資材を製造しています。

    (5 )シ ト ラ ・ ラ ウ ンド ア バ ウト 工 業 地 区(Sitra Roundabout Industrial Area)1976年設立建設資材の製造を目的として設立された工業地区で、広さ

    は14ヘクタールあり、ブロック、セメント、アスファルト、ス

    テンドガラスなどを製造する企業が進出しています。

    (6 )シトラ北工業地区(North Sitra Industrial Area)1978年設立アルミニウム圧延工場、衣服製造工場、電気器具・エアコ

    ン製造工場などが操業を行なっています。敷地面積177ヘク

    タールの同地区内には輸入された土砂や小石を保管する場

    所、そして石油貯蔵施設も設けられています。

    (7 )ヒッド工業地区(Hidd Industrial Area)1978年設立1,400ヘクタールの敷地面積を有する国内最大の工業地区

    で、アラブ船舶建造・修理会社(ASRY)、製鉄工場、セメン

    ト工場などが進出しています。同地区内には、海水淡水化施

    設も設けられています。

    (8 )アラード工業地区(Arad Industrial Area)1981年設立ムハッラク市の公共輸送部門に対するサービス産業(ガ

    レージや修理工場)の設立を目的とした工業地区で、広さは

    10ヘクタールあります。

    (9 )アルバ南工業地区(South Alba Industrial Area)1987年広さが234ヘクタールあり、同工業地区の中で最も重要な産

    業はアルミニウムの下流産業で、ミダル・ケーブル社(Midal

    Cables)やアルホイール社(AluWheel)がアルミ製品を製造し

    ているほか、アルミのリサイクル・プラントや繊維、紙の製造

    工場も操業しています。

    (10 )ヒッド南工業地区(South Hidd Industrial Area)「港湾」の項目にて説明しましたが、2009年にヒッド南部に

    位置するハリーファ・ビン・サルマーン港が完成し、新たな工

    業地区の建設も進められています。工業地区の総敷地面積は

    650ヘクタールで、建設は3段階に分けて実施されています。

    1998年に始まった第1期工事は2004年5月に完了し、敷地面

    積246ヘクタールの工業地区が完成しています。環境汚染をも

    たらさない産業や IT 産業が誘致される予定です。

    ◆ バーレーン経済開発委員会(Economic Development Board : EDB)

    バーレーン政府は世界各国からの投資を誘致するため1993

    年に政府独立機関の「バーレーン・プロモーション&マーケ

    ティング 委 員 会(Bahrain Promotions & Marketing Board :

    BPMB)」を設立し、2000年10月には東京事務所を開設するな

    ど、投資誘致に向けた対外広報活動を広範囲に展開してきま

    した。その後、BPMBの業務は2000年4月に設立された「バー

    レーン経済開発委員会(EDB)」に引き継がれ現在に至ってい

    ます。

    EDBの主要責務は、(1)国家経済開発戦略の立案と監督、

    (2)外国資本直接投資の誘致、(3)セミナーや投資フォーラ

    ム、展示会などの開催を通じた、バーレーンにおける有望投資

    分野・機会の紹介、(4)バーレーンの公共・民間部門の企業

    紹介、(5)バーレーン進出を希望する外国企業に対する情報

    の提供(各種法律、経済データ、商業登記、工業用地、イン

    フラ他)、などです。投資先としてのバーレーンの主な優位性

    は次の通りです。

    ・外国資本100%の企業設立の認可

    ・個人所得税、法人税、源泉徴収税、付加価値税が存在しな

    い税制度

    ・資本、収益、配当金の国外移転の自由

    ・外国人による特定地区の不動産の所有

    ・輸出関税免除

    ・製造用の原材料・機器・半製品、再輸出用物資などの輸入

    関税免除

    ・電気通信部門の完全自由化

    ・人的資源の質の高さ

    ・中東地域における金融サービスの中心地

    ・交換自由な通貨(バーレーン・ディナール)の安定性

    工業地区関連料金土地賃借料(1平方メートル当り) 年間4.2ドル(約494円)電気料金(1キロワット時当り) BD0.016(約4.4円)水道料金(1立方メートル当り) 月間使用量 450立方メートルまで BD0.300(約82.5円)       451立方メートル以上 BD0.400(約110.0円)注:1BDは約275円。

    バーレーン政府は、工業化促進の一環として国内各地

    に工業地区を設立し、中小規模産業の育成などに取り組

    んできています。各工業地区では、道路や電気、水、通

    信などのインフラ施設が整備されているほか、工業用地

    や倉庫の賃借料、工場建設費用などが廉価に設定されて

    います。

    (1 )サルマーン港工業地区(Mina Salman Industrial Area)1960年設立広さ67ヘクタールを有するこの工業地区はサルマーン港

    に隣接し、首都マナーマと商業の中心地からも近いという好

    位置にあり、長さ2.2キロの埠頭を備えています。軽工業、倉

    庫業、サービス業などが進出しており、エアコン、プラスチ

    ック製品、食品、塗料、ガラス繊維などが製造されています。

    14

    Bahrain15

    Bahrain

    IND

    UST

    RY

    産 業

    INDUSTR

    IAL AREAS

    【工業地区】

    IND

    UST

    RY

    産 業

    INDUSTR

    IAL AREAS

    【工業地区】

  • INDUSTRIAL AREAS【工業地区】

    (2 )ハフィーラ工業地区(Hafeera Industrial Area)1975年設立岩石や埋立て用材料など、建設資材を提供する目的の工業

    地区(敷地面積285ヘクタール)で、セメント工場、アスファ

    ルト工場、建設資材製造工場などが進出しています。

    (3 )マアーミール工業地区(Maameer Industrial Area)1975年設立ブロックやセメント、アスファルトなどを製造する建設関連

    産業と倉庫業の企業など事業を行なっています。同工業地区

    の広さは85ヘクタールです。

    (4 )製油所北工業地区(North Refi nery Industrial Area)1976年設立敷地面積は36ヘクタールで、51社の建設関連企業がブロッ

    ク、セメント、アスファルトなどの建設資材を製造しています。

    (5 )シ ト ラ ・ ラ ウ ンド ア バ ウト 工 業 地 区(Sitra Roundabout Industrial Area)1976年設立建設資材の製造を目的として設立された工業地区で、広さ

    は14ヘクタールあり、ブロック、セメント、アスファルト、ス

    テンドガラスなどを製造する企業が進出しています。

    (6 )シトラ北工業地区(North Sitra Industrial Area)1978年設立アルミニウム圧延工場、衣服製造工場、電気器具・エアコ

    ン製造工場などが操業を行なっています。敷地面積177ヘク

    タールの同地区内には輸入された土砂や小石を保管する場

    所、そして石油貯蔵施設も設けられています。

    (7 )ヒッド工業地区(Hidd Industrial Area)1978年設立1,400ヘクタールの敷地面積を有する国内最大の工業地区

    で、アラブ船舶建造・修理会社(ASRY)、製鉄工場、セメン

    ト工場などが進出しています。同地区内には、海水淡水化施

    設も設けられています。

    (8 )アラード工業地区(Arad Industrial Area)1981年設立ムハッラク市の公共輸送部門に対するサービス産業(ガ

    レージや修理工場)の設立を目的とした工業地区で、広さは

    10ヘクタールあります。

    (9 )アルバ南工業地区(South Alba Industrial Area)1987年広さが234ヘクタールあり、同工業地区の中で最も重要な産

    業はアルミニウムの下流産業で、ミダル・ケーブル社(Midal

    Cables)やアルホイール社(AluWheel)がアルミ製品を製造し

    ているほか、アルミのリサイクル・プラントや繊維、紙の製造

    工場も操業しています。

    (10 )ヒッド南工業地区(South Hidd Industrial Area)「港湾」の項目にて説明しましたが、2009年にヒッド南部に

    位置するハリーファ・ビン・サルマーン港が完成し、新たな工

    業地区の建設も進められています。工業地区の総敷地面積は

    650ヘクタールで、建設は3段階に分けて実施されています。

    1998年に始まった第1期工事は2004年5月に完了し、敷地面

    積246ヘクタールの工業地区が完成しています。環境汚染をも

    たらさない産業や IT 産業が誘致される予定です。

    ◆ バーレーン経済開発委員会(Economic Development Board : EDB)

    バーレーン政府は世界各国からの投資を誘致するため1993

    年に政府独立機関の「バーレーン・プロモーション&マーケ

    ティング 委 員 会(Bahrain Promotions & Marketing Board :

    BPMB)」を設立し、2000年10月には東京事務所を開設するな

    ど、投資誘致に向けた対外広報活動を広範囲に展開してきま

    した。その後、BPMBの業務は2000年4月に設立された「バー

    レーン経済開発委員会(EDB)」に引き継がれ現在に至ってい

    ます。

    EDBの主要責務は、(1)国家経済開発戦略の立案と監督、

    (2)外国資本直接投資の誘致、(3)セミナーや投資フォーラ

    ム、展示会などの開催を通じた、バーレーンにおける有望投資

    分野・機会の紹介、(4)バーレーンの公共・民間部門の企業

    紹介、(5)バーレーン進出を希望する外国企業に対する情報

    の提供(各種法律、経済データ、商業登記、工業用地、イン

    フラ他)、などです。投資先としてのバーレーンの主な優位性

    は次の通りです。

    ・外国資本100%の企業設立の認可

    ・個人所得税、法人税、源泉徴収税、付加価値税が存在しな

    い税制度

    ・資本、収益、配当金の国外移転の自由

    ・外国人による特定地区の不動産の所有

    ・輸出関税免除

    ・製造用の原材料・機器・半製品、再輸出用物資などの輸入

    関税免除

    ・電気通信部門の完全自由化

    ・人的資源の質の高さ

    ・中東地域における金融サービスの中心地

    ・交換自由な通貨(バーレーン・ディナール)の安定性

    工業地区関連料金土地賃借料(1平方メートル当り) 年間4.2ドル(約494円)電気料金(1キロワット時当り) BD0.016(約4.4円)水道料金(1立方メートル当り) 月間使用量 450立方メートルまで BD0.300(約82.5円)       451立方メートル以上 BD0.400(約110.0円)注:1BDは約275円。

    バーレーン政府は、工業化促進の一環として国内各地

    に工業地区を設立し、中小規模産業の育成などに取り組

    んできています。各工業地区では、道路や電気、水、通

    信などのインフラ施設が整備されているほか、工業用地

    や倉庫の賃借料、工場建設費用などが廉価に設定されて

    います。

    (1 )サルマーン港工業地区(Mina Salman Industrial Area)1960年設立広さ67ヘクタールを有するこの工業地区はサルマーン港

    に隣接し、首都マナーマと商業の中心地からも近いという好

    位置にあり、長さ2.2キロの埠頭を備えています。軽工業、倉

    庫業、サービス業などが進出しており、エアコン、プラスチ

    ック製品、食品、塗料、ガラス繊維などが製造されています。

    14

    Bahrain15

    Bahrain

    IND

    UST

    RY

    産 業

    INDUSTR

    IAL AREAS

    【工業地区】

    IND

    UST

    RY

    産 業

    INDUSTR

    IAL AREAS

    【工業地区】

  • OIL・GAS・PETROCHEMICALS【石油・ガス・石油化学】

    ではその半分以下の約3万5,000バーレル/日まで落ち込

    んだものの、2009年より開始されたアワリ油田の原油生産

    能力増強プロジェクトの結果、2013年末現在の同油田の生

    産量は約4万8,000バーレル/日まで回復しています。海上

    油田では、サウジアラビアとの共同権益油田であるアブー

    サファー油田において約12.8万バーレル/日(2012年)の

    石油がサウジアラムコによって生産されており、全量が

    バーレーンに供給されています。2012年にバーレーンがサ

    ウジアラビアから輸入した石油の量はこの約12.8万バーレ

    ル/日を含め、合計で約22万バーレル/日弱に達していま

    す。尚、アブーサファー油田からの原油に関しましては、

    現在パイプラインの増設工事が実施されており、完成した

    暁には増量される予定となっております。バーレーン政府

    は新規油田の開発のため、国際石油会社数社と契約し、海

    上油田の探鉱に取り組んでいますが、商業量に達する油田

    は現在までのところ発見されていません。

    天然ガスの生産量は微増傾向にあり、2013年の生産量は

    約4,424億立方フィートで、そのほとんどがアルミニウム産