Upload
others
View
1
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
- 1 -
オーダーメイド農家支援アクションプランオーダーメイド農家支援アクションプラン
【担当部課】 農林水産部 流通・ブランド戦略課
問題意識
プラン策定の趣旨
京都府では、中山間地域が多く、小規模零細な条件を踏まえ、強みである京都のブラン
ド力を活かした「京のブランド産品」の生産・販売推進を始め、付加価値の高いオンリー
ワンを目指した農業が展開されている。
こうした中、京都市内に見られる伝統的な「振り売り」を始め、顔の見える直接販売型
農業や有機栽培など、個性的なこだわり農法により、規模は小さくても、消費者ニーズに
合致した安定的な農業経営も実践されている。
また、小規模専業農家から企業的農家まで多様な担い手を育成してきた中で、現状の担
い手構造は中核的担い手が耕地面積の 22 %を占めるものの、そのほとんどが兼業農家で
あり、こうした構造により農業・農村が維持されてきた。
しかし、農林業センサスによると、専業農家と自給的農家は今後も横ばいの傾向が見ら
れるが、農村集落の中で、大多数を占める兼業農家が大幅に減少すると予測される状況に
ある。
平成26年7月に設立した農地中間管理機構には、担い手の農地の集約・集積が大いに
期待されるが、現在の農村・農業を維持するためには、中核的な農家の育成だけではなく、
兼業農家や週末農家まで多様な担い手の維持・確保を図るための、きめの細かい対策も必
要である。
このため本プランでは、①農業にかかわる新しいライフスタイルとして、週末農家や半
農半Xを応援、②特徴のある経営スタイルに取り組む小規模専業農家や農業参入を目指す
ビジネスを応援するための施策を立案し、生き甲斐が得られる農業の展開や多様な形態の
農業者の所得向上に結びつけ、「持続可能な農業」「持続可能な農村コミュニティ」を築
いていくことを目指す。
なお、推進に当たっては、「共に育む命の里」等、既存の事業と連携し効果的に推進し
ていく。
- 2 -
現 状 と 課 題
1 週末農家
【 現 状 】
・ 市民農園などで野菜づくりを楽しむ府民のニーズは高く、府内で 57 か所の市民
農園等が開設され、技術指導を受けられる体験農園も 34 か所ある。
・ 移住の状況としては、直近の5年間で、相談件数が 1,145 件、その1割の 120 人が
定住。
【 課 題 】
・ 週末に農業を楽しむ人が利用する市民農園や体験農園については、ニーズは高まっ
ているものの新たな開設主体への支援(ソフト、ハードとも)が必要。
・ 移住者のうち、半農半X を目指す若者が増加傾向にあるなかで、新たな第 2 種兼業※1
にチャレンジする農家を生みだす場が必要。
※1:半農半Xとは、職業として農業だけでなく、別の仕事を持っている人。農業とやりたい仕事を
両立させる生き方
多様な形態の農業に携われる仕組みづくりを構築
検 討 方 向対象農家
・農地を預けたい・機械保持が負担・退職後は規模拡大・半農半Xで続けたい
現状・問題
■京都府農業の支え手
・週末農家・2種兼業農家・小規模専業農家・ビジネス参入
(左の検討を加えることにより)
★所得の向上や生き甲斐が得られる
持続可能な農業
持続可能な農村コミュニティ
目指すべき姿京都府内に市民農園・体験農園を55か所設置
第2種兼業農家
・趣味として市民農園を続けたい
・副収入が得られるようになりたい
・農地を借りて兼業農家になりたい
・消費者に直売したい・儲かる農業経営に向けて所得を上げたい
・多角経営で所得を確保したい
小規模専業農家
新規就農者
「地域政策」として推進
■特徴のある、独自性のある新たな取組にチャレンジできるような仕組み
■農業を継続するために、農家の負担になる農業機械の保持・更新の軽減になる仕組みの検討
■趣味からもっと農業をやりたい人を対象に、10~20aの土地を貸し付け、できたら、そのまま農業を続けてもらう仕組みの検討(トライアル農家)
■体験農園等の機能を充実(研修会の開催、機械のリース)
■6次化やレストランや民宿経営などの新しい事業の検討
農業経営体育成事業農商工連携応援ファンド、認定農業者支援
農地中間管理機構事業、地域アグリネットで支援
担い手実践農場丹後学舎、農大等で支援
中山間地域に多く存在し、高所得を目指すには直販型営農を展開
京力農場づくり等集落営農や生産組織での支援
販売農家のほとんど(65%)を占め、農地を手放したい農家と営農を継続したい農家が混在
■農地の維持管理がしやすくなる仕組み作りの検討
第2種兼業農家
・参入したいが方法がわからない。
・参入したが、技術がない、農地確保が難しい
ビジネス参入
小規模専業農家
大規模農家
■企業が参入しやすい仕組みづくり。参入した企業への支援方法の検討
週末農家
「オーダーメイド農家支援アクションプラン」策定趣旨
ビジネス参入
第1種兼業農家
週末農家
専業農家
- 3 -
2 半農半Xなどの兼業農家
【 現 状 】
・ 集落の大多数を占め、販売農家の 64.1 %を占める第 2 種兼業農家は、集落コミ
ュニティを維持する上で期待されている。
・ しかしながら、平成 22 年までの 10 年間で 36 %減少(H12:21,045 人→H 22:13,570
人)し、今後も大幅な減少が予想され、農村地域の持続的な生産活動、集落協働維持
が懸念される。
・ 農地中間管理機構が平成 26 年7月からスタートし、経営転換や規模縮小する農家
については、集落営農を通じて農地を貸し出す仕組みができつつある。
・ 水田農業政策の見直し、歯止めのかからない米価の下落の中、コメから酒米や飼
料用WCSへの転換も進める施策を 26 年度から重点的に実施している。
【 課 題 】
・ 農地中間管理機構において、農地の立地や面積規模により、即座に5割以上の農地
を集約し、中核的農家に集積できるものではなく、今後も兼業農家の経営継続の支援
が必要。
・ 兼業農家は水稲専作が多く、京力農場づくり事業により集落営農を進め、機械保持
の負担や田畑の管理の軽減を図ることが必要。また、農業機械の更新時期を契機に脱
退する動向も見られる。しかし、地域の資源管理の担い手や本格的農業を応援する兼
業農家は今後も維持していくことが必要。
・ 帰農(退職)して農業を始める者については、就農のきっかけと着実な定着のため
研修会やフォローアップ支援が必要。
3 小規模専業農家
【 現 状 】
・ 中山間地域の小規模農家の所得向上を図るため「中山間地域特産物生産応援事業」
を創設し、平成26年度から、需要と結びついたフキ栽培など、地域ぐるみの取組を
応援している。
・ 一方で、消費者ニーズに対応した直販型の高収益農業を目指す小規模専業農家は※2
増加傾向にあるが、情報の把握や支援体制も十分ではなく、個別の特徴のある取組み
にとどまっている。
【 課 題 】
・ 中山間地域においては、集落営農に加えて、規模は小さくても収益性の高い個別の
農業者を地域から生み出すことにより、地域活性化につなげることも重要であり、こ
のため、実需者や販売先のニーズなどの情報提供やマッチングが必要。
- 4 -
・ 都市農業や中山間地農業では、直販型農業の特徴的な有機農業を目指す人が多くお
り、実践者の情報収集や相互の交流による販路の開拓、相談体制が必要。
※2:小規模専業農家とは、家族経営でありながら、有機農業やエコファーマー
などの独自な経営スタイルを持ち、販売ルートも確立した農業経営を行う専業
農家を「小規模専業農家」と位置づける。
4 ビジネス参入
【 現 状 】
・ 京都府における企業参入は平成 25 年現在で 44 社であり、毎年増加。そのうち、農
業生産法人の形態で 25 社が参入。
・ これまで丹後国営農地で 23 企業の参入(25 年 10 月時点)がありながら、一部の企業
では、規模縮小や撤退の事例がある。
・ アグリ 21 を参入窓口として、地域に参入し、雇用創出や耕作放棄地の活用、農村
地域の水路の清掃などボランティア活動にも参加し地域に貢献する企業も生まれてい
る。
【 課 題 】
・ まとまった農地の確保できる丹後国営での参入やモデルファームによる耕作放棄の
再生利用などの活動は進んだが、水田農業地帯では、地域とのつながりが十分でなく、
農地確保、農地の集積の支援が必要。
・ 直営農場により参入した企業には、農業生産技術の支援が必要。
・ 流通ルートを持たない企業の参入支援が必要。
・ 直営農場だけでなく、契約栽培や共同出荷、農商工連携による加工品づくりなど、
多様な形態でのビジネス参入を通じて、地域農業とのつながりをつくっていくことが
必要。
- 5 -
新規施策(制度)で達成したい具体的な目標
地域農業・農村の支え手である、①半農半Xなどの兼業農家や週末農家
などのライフスタイルや②小規模専業農家やビジネス参入などの経営スタ
イルに応じたオーダーメイドの支援策を構築し、農業の継続・発展を後押
しする。支援策には、積極的にICTの活用を取り入れる。
【目標:29年度】
① 週末農家:農業にチャレンジする人や農業を楽しむ人の育成
・週末農業コース受講者数 新規累計60名
・チャレンジ農業コース受講者数 新規累計60名
② 維持すべき兼業農家:経営継続や半農半Xトライアル農家等の育成、定着
・中古農機具等シェアシステム数 新規累計 3か所
・半農半Xトライアル農家数 新規累計30戸
・定年帰農者の確保数 新規累計30名
③ 小規模専業農家:顔の見える直接販売や多角化経営の推進
・特色ある小規模専業農家数 新規累計30戸
④ ビジネス参入:地域づくりにつながる多様なビジネス参入の推進と定着
・ビジネス企業数 新規累計20社
- 6 -
新規施策(制度)のスキーム(模式図)
1 週末農家
農業にチャレンジする人と農業を楽しむ人の応援
(1)体験型農業学び校の開校支援(農業版カルチャースクール)
・農地中間管理機構により耕作放棄地や空き家を優先的に活用し、農業を楽しむ人が利
用する体験農園の設置を推進。
・体験農園を「体験型農業学び校」として開校を計画し、農地法等の整合性を確保でき
る事業者を募集し、「週末農業コース」や「チャレンジ農業コース」の体験研修を支
援。
・「週末農業コース」は、耕作放棄地を活用した農業に親しむ体験農園での研修(週末
宿泊型の研修など)
・「チャレンジ農業コース」は、100 ~ 300 ㎡程度(通常の市民農園 10 ~ 30 ㎡)の規模
での実践的な研修を実施し、栽培だけではなく販売も学び、卒業生はトライアル農家
として支援。
・農業学び校は、地域の需要の掘り起こし、受入地域の農地やスクールセンターの
確保、トライアル農家の就農先の確保など市町村の取組と連動させることを考慮
して開校地を選定する。
・また、空き家を学び校のスクールセンターとして広く活用。
(2)体験農園の開設支援
・農家が行う体験農園の開設を支援するための体験農園開設講座の開催や運営指導者の
研修講座を実施。
■農業の応援隊が増える
○農業に親しむ人が増え
る。
○本格的に農業に取り組む
人が出てくる。
必要性 施 策 目 標
○耕作放棄地対策とし
て、市民農園・体験農
園は有効
○市民農園や観光農園
で農業に親しむ人がい
る。更に増加するため
には、開設者へ支援が
必要
(1)体験型農業学び校(仮称)の
開校
○開設希望者の募集
○事業地の確保
○「週末農業コース」や「チャレ
ンジ農業コース」の開設
(2)体験農園の開設支援
○体験農園開設者養成講座の開設
(1)体験型農業学び校(仮称)の
開講
(2)体験農園の開設支援
■地域と連携
- 7 -
2 半農半Xなどの兼業農家
維持すべき兼業農家が経営継続できる支援、半農半Xへの支援
(1)維持すべき兼業農家の経営継続支援
地域の資源管理を担う本格的農業を応援する兼業農家がライフスタイルを守り
ながら経営が継続できるよう支援。アグリサポート支援事業を創設し、アグリサ
ポート事業、援農制度、農機具シェアシステムを一括りにした「きょうとアグリ
サポート協議会(仮称)」を設置、総合的に事業を展開する仕組みに再整理。
※アグリサポート事業:農地集積に伴う担い手の畦畔管理や道水路管理などの作業負担を
軽減するための支援事業
①農作業支援のための援農制度の構築
・都市と農村の人をインターネットなどでつなぐ、援農システムによる農村ボランティ
ア支援。
・援農システムは、援農を求める農家を「援農希望者ネットワーク」として登録し、民
間のマッチングサイト等を活用して援農者をつなぐ。
②農機具のシェアシステムの構築
・既存の農機具導入補助制度に加え、更に農家の農機具保持の負担軽減のため、使いた
い農機具を手持ちの携帯電話で、簡単にインターネット予約でき、利用したい時間だ
け使えるシェアシステムを作る。
・シェアシステムの範囲は一定の地域単位とし、リース会社と機械メーカーの参画により構築。
③定年帰農フォローアップ支援制度
・地域農業の維持につながる、定年帰農者を確実に確保するための栽培研修会の開催。
・研修後に個人カルテ等を作成し、農業経営情報を所内で共有。
(2)半農半Xトライアル農家制度の創設
農村での生活を志向する人が、ライフスタイルに応じた形で農業に取組む
「半農半X」農家を支援。
・耕作放棄地等を活用し、 50a 程度のレンタル農園(空き家付も可)において、農業に
トライする半農半Xを生みだすため、「半農半X養成農場」を設置。
設置にあたっては、都市部と中山間部など、地域の実情を十分考慮する。
・対象は、一定の農作業経験のある人(「体験型農業学び校」のチャレンジコースの卒業
生など)。
・トライアル期間中は後見人を配置し、農地の賃借料等を支援するとともに、終了後の
定着に結びつける。
- 8 -
(1)維持すべき兼業農家の経営継続支援
(2)半農半Xトライアル農家制度
の設立
そのためのネットワーク作りとマッ
チング支援
<ネットを活用した、援農マッチン
グサイトの開設・運営支援>
■兼業農家
○農作業の負担が大き
い高齢者に、支援が必
要
○経営規模が小さい農
家が農機具を更新する
際、経費負担を軽減す
る方法が必要
■定年帰農
○各普及センターで帰
農塾を開設している
が、経営定着までの支
援が必要
(2)中古農機具等のシェアシステム
<リース会社と機械メーカーとの契
約による農機具シェアのインターネ
ットを活用した仕組みづくり>
(3)定年帰農フォローアップ支援
・定年帰農塾
・シルバーアグリプラン・個人カルテ
の作成
・普及センターによるフォローアッ
プ支援
必要性 施 策 目 標
○非農家でも農業に取
り組んでみたい人がお
り、本格的に取り組め
る制度が必要
○耕作放棄地が無くなる。
○空き家の活用
○担い手が増える。
○維持すべき兼業
農家の経営継続
○定年帰農者の
増加
○移住者の増加
○持続可能な農業
○持続可能な農村
コミュニティ
(制度案)
・認定は、一定以上の農業経験
・土地は耕作放棄地等を賃借
(10a程度)・生産物の販売もOK
・農機具は購入またはレンタル
・栽培技術は京都府が支援
・期間は3~5年
・終了後の定着を誘導
①農業ボランティアによる農作業を
支援。
②農機具等のシェアシステム
③定年帰農フォローアップ支援
- 9 -
3 小規模専業農家
顔の見える直接販売、多角化経営への支援
(1) 「チャレンジ支援事業」の創設
・長期にわたり普及指導員が「オーダーメイド伴走支援員」として伴走支援するエ
コノミック・ガーデニングの手法により、広く小規模専業農家を育成し、直販や
有機といった新規販路開拓などの経営発展に取り組む農家を支援することによ
り、地域の活性化を図る。
・実需者や消費者のニーズに応じた少量多品目生産により所得を確保していく「直販型
農家」や6次産業化など経営多角化への支援。
・農家民泊、農家レストラン、CSA事業、インターネットを活用した通販などの支援。
(2) 直販型農業経営者の交流と物流の促進
・農業改良普及センターが窓口となり、有機農業の志向者を実践者につなぐ、有機農業
アドバイザー制度を活用し、有機農業への取組を支援。
・特色ある農業者同士を結びつける交流ネットワークをつくり、消費者や流通業者など
とICTを活用した物流システムを構築
(3) オーダーメイド伴走支援員の設置
・チャレンジ支援事業を活用した農家に、経営向上や多角化をきめ細やかに支援。
・有機農業を始めとした特色ある農業者間の交流を支援。
(1)メニュー選択型公募事業を創設
[メニュー名]:取り組める内容の例
○生産性向上:新技術導入:生産効率の
改善、新規作物導入、
有機農業
○6次産業化 :加工品開発、直売所開設
○交流事業 :農家民泊、農家レストラン
○販路開拓 :マッチング、インターネット
を活用した通販
○CSA事業 :地域支援型農業の実践
○産地規模で、京野菜を
主体とした農産物生産に
より、中山間地域等の農
業を維持し地域を守るこ
とに加えて、独自性のあ
る特徴的な農業の実践者
が、規模は小さくても収
益性の高い農業を実践
し、地域の担い手として
定着することが必要
消費者の求める、おいしくて安全な農産物を
生産・供給する直販型農業を実践する農家を
応援
(2)直販型農業経営者交流促進
・有機農業アドバイザー制度の体制整備
・消費者と流通業者を結びつけるICTを
活用した物流
(3)オーダーメイド伴走支援員
必要性 施 策 目 標
○経営の多角化
○所得向上
(地域農業の支
え手である
小規模専業農家
の維持・発展)
○持続可能な
農業
○持続可能な
農村コミュニ
ティ
(2)直販型農業経営者の交流と物流
の促進
(1)チャレンジ支援事業を創設
(3)オーダーメイド伴走支援員
- 10 -
4 ビジネス参入
地域づくりにつながる多様なビジネス参入への支援
(1)ワンストップ相談窓口の設置
・参入しやすい仕組みづくりや、どんな課題にも総合的に対応・支援できる、ワンスト
ップ(相談)窓口をアグリネットの機能を活かして設置。
・ワンストップ相談窓口では、出資法人の設立、契約栽培の拡大、6次産業化のための
一次加工施設等の設置など、常時経営上の様々な相談にも対応。
(2)ビジネス誘致プロジェクトチーム体制の整備
・ビジネス誘致プロジェクトチームによる誘致段階から定着までをアグリネットの
機能を活用し伴走支援(地元への説明、参入プランの策定、優良農地の確保、栽
培技術、地域コミュニティーとの調整など)。
必要性 施 策 目 標
○耕作放棄地の減少の
めに必要
○農地の保全管理のた
めに必要
○地元雇用推進のため
に必要
○地域に根付く農業者
の育成のために必要
○将来的には、6次産
業化や農業者と企業の
連携のために必要
(1)ワンストップ窓口の設置
(アグリネットの機能を活用)
(2)ビジネス誘致プロジェクト
チーム体制の整備
○企業と一緒になっ
た農地・集落の維持
■生産・加工・流通に関する知識や情報の交流の場■コラボによる新たなビジネスプランの創造・実現の場
■地域の相談窓口
広域振興局農林商工部農業改良普及センター
試作づくり商品づくり
規模拡大
共同体の創出
食の試作や農商工連携の拡充
新しい事業展開
経営体支援の拡充
経営支援員
地域コーディネーター
JA営農指導員
■1次産業と2次、3次産業がそれぞれの強みを活かし、相互に利益を得ることを目指す!
加工品づくりを農業ビジネスとして取り組んでみようかなぁ
① 相談(農業者・企業等)
地域アグリネット(広域振興局 等)
情報の一元化掘り起こし
② 参画きょうと農業ビジネスプラットフォーム
農業者
食品加工業者
バイヤー
料理人
金融機関
出会いコラボ③
④ 実現
地域アグリネットきょうと農業ビジネスプラットフォーム
サポート機関
<チーフコーディネーター>
農業ビジネスセンター京都
<サブコーディネーター>
(公財)京都産業21
(1)ワンストップ窓口の設置
(2)ビジネス誘致プロジェクト
チーム体制の整備
- 11 -
オーダーメイド農家支援アクションプラン 相関図
農 村 集 落
[中核的担い手]
専業農家集落営農組織企業的経営体
兼業農家
兼業農家兼業
農家
週末農家
ビジネス参入
「体験型農業学び校」
週末農業コースチャレンジ農業コース
都市住民
参入支援(ワンストップ窓口)(ビジネ
ス誘致プロジェクトチーム)
体験農園
農業ボランティア
チャレンジ支援(オーダーメイド
伴走支援員)
退職者
半農半Xトライアル制度
兼業農家 半農半X農家
農業に関心のある層
- 12 -
工程表(ロードマップ)
年度 1 農業にチャレ 2 兼 業 農 家 の 3 特色ある小規 4 多 様 な 形 態
ンジする人の支 経営継続支援、 模専業農家支援 で の 企 業 誘 致
援 半農 半 X トラ 支援
イ ア ル 農 家 の
支援
(1)民間を活用し (1)農村ボランテ (1)公募型事業の (1)ワンストップ
た 体 験型 農 業 ィア制度の創設 創設 窓口の設置
学び校の開校
(2)中古農機具等 (2)特色ある小規 (2)プロジェクト
27年度 (2)週末農業コー シェアシステム 模専業農家 チームの整備
ス受講者 20 名 の仕組みつくり 事業実施 5戸
(1か所)
(3)チャレンジ農 (3)半農半Xトラ (3)交流ネットワ (3)京都府内の
業 コ ー ス受 講 者 イアル農家制度 ーク作り 企業誘致数
20 名 の創設 2社
(4)半農半Xトラ (4)有機農業アド
イアル農家 バイザー制度の
事業実施 5戸 体制整備
(5)定年帰農フォ
ロ ー ア ッ プ 支 援
制度の創設
定 年 帰 農 者 確 保
10 名
(1)週末農業コー (1)中古農機具等 (1)特色ある小規 (1)京都府内の
ス受講者 20 名 シェアシステム 模専業農家 企業誘致数
28年度 (2か所に拡大) 事業実施 10 戸 4社
(2)チャレンジ農 (2)半農半Xトラ (2)交流ネットワ (2)京都府外の
業 コ ー ス受 講 者 イアル農家 ーク運営支援 企業誘致数
20 名 事業実施 10 戸 交流会の開催1回 2社
(3)定年帰農者確
保 10 名
(1)週末農業コー (1)中古農機具等 (1)特色ある小規 (1)京都府内の
29年度 ス受講者 20 名 シェアシステム 模専業農家 企業誘致数
以降 (3か所に拡大) 事業実施 15 戸 8社
(2)チャレンジ農 (2)半農半Xトラ (2)交流ネットワ (2)京都府外の
業コース受講者 イアル農家 ーク運営支援 企業誘致数
20 名 事業実施 15 戸 交流会の開催1回 4社
(3)定年帰農者確
保 10 名
- 13 -
その他関連情報
1 オーダーメイド農家支援アクションプラン検討委員会のメンバー
(50 音順、敬称略)
氏 名 所 属
青木 伸一 自然耕房あおき、野菜栽培農家
北川 太一 福井県立大学経済学部 教授
坂内 里恵 トマト農家、木版画デザイナー
谷 則男 (株)マイファーム取締役、京都府指導農業士
中塚 華奈 大阪商業大学経済学部 講師
濃野二三男 京都府農業会議 事務局長
八木澤金司 サンポー食品株式会社 近畿事業部 事業部長
2 オーダーメイド農家支援アクションプラン検討委員会の開催状況
回 開 催 日 主 な 議 題
1 平成26年7月28日 課題の共通認識の確認。進め方の確認
2 平成26年8月11日 企業参入(企業誘致)支援、特色ある専業農家支援について
3 平成26年9月 3日 兼業農家支援、週末農家支援について
4 平成26年9月 8日 アクションプラン(中間案)について
5 平成26年11月10日 アクションプラン(最終案)について