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農政の課題解決と農業土木系国家公務員 1 農政の大変革 4つの改革とTPP交渉 1、農地中間管理機構の創設 (借受・貸付) 2、経営所得安定化対策の見直し 15,000 /10a7,500/10a、収入減少の9を補填するナラシ対策他) 3、水田フル活用と米政策の見直し (飼料用米max.105,000/10a等) 4、日本型直接支払制度 (資源向上支払等) 平成になってからでも、 これって・・・!? 自給率10%低下 農業所得は、6兆円 を超えていたのが、3 兆円弱に、 就農人口500人から260万人へ、 耕作放棄地は、倍 の約40ha 平均年齢66チャンス到来!? 平成 27.722 木曽川水系土地改良調査管理事務所 志野尚司 地域保全工学演習Ⅰ ここで紹介する「事実関係 以外」は私的なものであり 、農水省の見解ではあり ません。

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農政の課題解決と農業土木系国家公務員

1

農政の大変革 4つの改革とTPP交渉

1、農地中間管理機構の創設 (借受・貸付)

2、経営所得安定化対策の見直し

(15,000 円/10a→7,500円/10a、収入減少の9割

を補填するナラシ対策他)

3、水田フル活用と米政策の見直し

(飼料用米max.105,000円/10a等)

4、日本型直接支払制度 (資源向上支払等)

平成になってからでも、

これって・・・!?

・ 自給率約10%低下

・ 農業所得は、6兆円を超えていたのが、3兆円弱に、

・ 就農人口約500万人から260万人へ、

・ 耕作放棄地は、倍の約40万ha

・ 平均年齢は66歳

チャンス到来!?

平成 27.年7月22 日木曽川水系土地改良調査管理事務所

志野尚司

地域保全工学演習Ⅰここで紹介する「事実関係以外」は私的なものであり、農水省の見解ではありません。

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農に対するイメージ

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しんどい(休みがない。)

よごれる

もうからない(収入が不安定)

機械化、法人化、ICT導入 etc.

6次産業化、輸出、集

約によるコスト削減、園芸、ICT導入による合

理化、マーケットインの考え、産地間リレーetc.

機械化、ICT導入 etc.

消極的受忍理由(趣味、二種兼業、都市住民の視点) プロ農家の視点

適度の運動、健康にいい

土、景観に癒やされる

農はボランティア

先祖伝来の土地を守る

運動も同じ、適度な運動は心身にいいが、スポーツ選手となると心身ともに大変 → だが、両方大事であり科学的トレーニングで工夫を!

今やどちらの視点も重要、加えて、国家的視点からも重要(多面的機能、自給率 etc.)、大層はこの中間に位置づけられるのではないか!

高度経済成長期の大層の若者が抱いたイメージ(結果論)

ICTによって農家の神業(経験知)を普遍化

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農の奥深さ(or 底力、楽しさ)• 地方創生のキーは、農(農業、農村)

• 農は国の大本(おおもと)なり、瑞穂の国 日本

• ・・・、されど農業 (たかが人生、・・・)

• 商社がやっていることは、石油もだが穀物の取引も大

• 篤農、豪農、駄農、精農、富農、貧農・・・

• 昔から農業は「先端産業」と言われてきた

(現在、先端の異業種が多数乗り出している)

• 市民(一坪)農園の盛況、医福農連携、癒しの効果

• 農村の美しさ、田園生活の楽しさ それが約束する心の平静・・・(アダム・スミス:産業革命進行中に)

• Culture←Cultivate(耕す、心を耕す→教養・文化)

• 水田稲作民のリズム/2拍子のリズム

• 経済成長にはエンジンが必要、エンジンとは無から有を造り出すこと(一次・二次産業)

• 農の果たす「民生の安定」効果は数値化されていない。 近、「食料安定供給効果」がやっと数値化

• 天皇が毎年田植えを行い、早苗振り・新嘗祭等天皇が関与3

田んぼアート

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対流のエンジンは多様性

4

キーワード: コンパクト化とネットワーク・国道・市町村道 と 農道・多目的ダム と 農業用ダム・ため池・公共下水 と 農業集落排水のように、

農村部は、コンパクトシティー と サテライトコンパクトシティーを意識する必要があるのでないか!(小集落を活かし、ネットワークで結ぶ)

農業・農村が廃れ効率が悪いから

撤退すべきでは

・・・×?

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日本の年齢3区分別人口

日本の人口は、年少人口(0~14歳)は減少を続け、生産年齢人口(15歳~64歳)は1995年をピークに減少に転じ、今後、更に縮小していく。老年人口(65歳以上)は年少人口を1995年には追抜き団塊世代が参入しはじめる頃まで急速に増加しその後はおおむね安定的に推移

2006年12月 国立社会保障・人口問題研究所

これからの政策は、人口の減少・年齢構成・地理的分布等を見込んで立てるべきである。 つまり、2005年に

極大値を迎え減少しつつある日本の人口は、2100年に、

江戸時代の人口に近い約4000万人になって安定すると推計されている(2030年から毎年約100万人の老人が死亡し、65歳以上の高齢

化率はほぼ横這いに)。なお、「江戸時代は、理想の循環型社会であった」とも言われている。

GRIPS SSProj.CSJ.21モデル

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国連の人口統計データより (2006年版)

一方、世界の人口は、 今年70億人を突破、50年には93億人 食糧の輸出を狙うこと

は有益((攻めの農業)

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農家の世代交代

基幹的農業従事者の年齢 資料:農林業センサス

15~19 歳

20~24

25~29

30~34

35~39 45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

75 歳以上

40~44

平成27年冬にセンサス調査

の結果はまだ公表されていないがもっとセンセーショナルな結果であると予想する。

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農業集落の構成員

非農家が過半数を占める農業集落の割合

(%)

2235

4761

72

0

20

40

60

80

昭和45年 昭和55年 平成2年 平成12年 平成22年

水路の泥あげ等集落の共同作業の足並みが揃わない。「参加しない。出不足金を払わない。農地がないから関係ない(農地はなくとも宅地の雨水は、水路へ流入)。」等々

日本型直接支払い(

資源向上支払い・農地

維持支払い)

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環境への取組が地域づくりに結びつくように

(整備部会中間報告)

Ex. 環境配慮施設を住民参加で施工

ウォーキング、農業用施設全体への愛着、コミュニティーの再生

再エネへの取組が地域づくりに結びつくように

(整備部会中間報告)

Ex. 農業・農村振興のビジネスモデルを構築し、6次産業化へ、国営事業等の事業計画等と一体的に策定し計画的な整備ができるように

将来の施設維持管理が成功するようにW/S(住民参加)等を通じて

非農家にもインセンティブを!

そのためには、例えば、田んぼや水路の生き物を活用

農村集落排水で水路の水がきれいになる。→カワニナが生息→蛍が生息→非農家も水路清掃に参加

魚道に砂が貯ま

り遡上を阻害

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一方、第二種兼業農家では、日曜百姓から年金百姓へ我田引水から(駄農による)他田漏水へ

作業が短期間に集中

コシヒカリ(早生)

代かき期の1日

当たり作業量

【従

来】

農地が集積 担い手農家は作業ピークを分散

コシヒカリ(早生)

代かき期の1日

当たり作業量

【作業分散】

モミロマン(中生)

もみだわら(晩生)

【作期の集中】

【作期の分散】

農業用水の分野では、作期の変化、新栽培技術の導入、品種の多様化(飼料用米等含む)などによる需要変化が起こりつつある。それは、担い手が、営農作業平準化、リスク回避、高収益性品種を目指すことのよる。

他の理由(高温障害による対策等)も相

俟って総量と期別必要量が変化している。

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現在起こりつつあること(需給の不整合)

ブロック内コミュニティの崩壊水利調整機能の低下

①①

①①

②②

③③

④④

⑤⑤

①①

②②

②②

②②

①①

②②

流量

時間(日)

頭首工からの供給流量

時間(日)

供給と需要のバランス

不足

余剰(ロス)

ほ場での需要量

① ② ③ ④ ⑤ ① ② ③ ④ ⑤

○組合員土地持ち非農家の増農家の世代交代

○入作の増加

情報伝達機能の低下

土地改良区

水利組合

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水利システムの未来像(次世代かんがい排水事業)

現状・課題等(水管理組織)

・改良区、水利組合、農家による重層的管理。水利組合は農家代表で組織(ボランティア的)

・担い手の営農作業集中、農家数の減少等に伴い、ボランティア的な水利組合の維持が困難。

(支線用水路レベルの的確な分水操作が困難)

・農家の高齢化等に起因する水管理技術継承の困難化。

(水配分ルール)

・地域が長い年月を経て築いた慣習的な水配分で、分水操作は経験と勘に頼る配水管理

・小規模多数の農家が築いてきた慣習的な配分ルールでは、担い手や入り作等の水利用へ

の対応が困難で経営を制限。

・慣習的水配分のため需給調整ができず、かんがい期間内で用水不足や余剰が発生。

(水利施設)

・均質な農家が平均的な営農を行った場合の水需要等を前提とした施設

・変化する水需要への対応が困難。担い手農家の水管理コストの更なる削減も必要。

併せて、斟酌せねばならないのは、水路の高度化とトレ

ードオフの関係になり兼ねないresilience(強靭化)という概念・「目視、機側操作に勝るものはない。」とも言われるように、ハイテクとローテクの組み合わせ、或いはセーフティーネットが必要

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開水路 パイプライン

圧力水

給水栓

自動給水栓

調整池

ICTの必要性(自動化とともに、供給主導から需要主導へ)

雑草の種の混入防止

高温障害対策として冷水の供給

注水ため池の有効活用

豊水利用型小水力発電

局所豪雨等微気候

人口減少、高齢化

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地球温暖化の状況

○平年差 :平年値(1971 年~2000 年の平均気温)と各年の平均気温の差

○青線(太) :平年差の5年移動平均

○赤線(太) :平年差の長期的傾向

資料:年平均気温の経年変化(1898~2009 年)(資料:気候変動監視レポート 2009(気象庁))

日本の年平均気温平年差

1971 年~2000 年の日本の平均気温と、各年度の気温との差を示したもので、1990年以降、気温の上昇が確認できる。

強いものが生き残るのではなく、変化に対応できるものが生き残る。

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地球温暖化による稲作への影響

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高温障害対策と用水需要への影響

対 策 技術の内容 用水需要への影響

遅植え等 晩生品種の作付により登熟期の高温を回避 かんがい期間が後ろ倒しになるため、需要の発生

時期が変化

掛け流し

かんがい水温、地温上昇の抑制 宮城県の指針では毎分 200~300 ㍑/10a の用水が

必要との報告あり(通常の 10~20 倍の用水量) 昼間深水・

夜間落水管理水温、地温上昇の抑制 深水管理と強制落水するため用水量が増量

飽水・保水

管理

湛水と湿潤状態を繰り返すことで、根に酸素を供

給し、根元の温度及び地温上昇を抑制用水量に与える影響は殆ど無し

湛水期間の

延長

湛水期間の延長により、登熟促進と急激な乾燥に

よる胴割粒の発生を抑制湛水期間を延長することにより、用水量が増量

高温障害対策と用水需要への影響

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若者(学生)の特権

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異文化を体験したい。困っている人を損得勘定別に助けたい。経験が行動を束縛しない。

マッチングやファシリティーの充実「田舎で働き隊」、「地域おこし協力隊」、(農業・農村を応援する学生サークルネットワーク

協議会)等々→ 完全なボランティアではなく、一定の生活保障と活動費の支弁は必要

日本を方向付けるのは若者であり、無限の可能性を秘めた農業・農村は若者を必要としている。Ex.) 日本一小さな百貨店(京丹後)

・・・ソーシャルビジネスの事例

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・・・このままでは地域全体が消滅する--との危機感から、2012年12月に有志がプロジェクトの前身となる協議会を設立。若い力を取り入れようと、地区外から「上多田支援隊」の募集も始めた。地区になじみがある人など約35人が応募し、月1、2回、耕作放棄地再生のための草刈りなどを中心にボランティアで働く。13年5月からは県内大学生らの自主組織「STYLE(スタイル)」と協力して耕作放棄地を再生し、今年、再生した60アールで初めての田植えをした。 こうした

活動を知り、移住する若者もでてきた。希望者には空き家を仲介する。・・・

日本農業新聞 2015.6.16

農業・農村を元気にするため、このような取り組みが全国で起こりつつある。又、国(農水省等)でも「地域起こし協力隊(旧田舎で働き隊)」等そのためのfacility(待遇・活動資金)が整備されつつある。

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ここからは農政について 自給力という概念の導入食料自給力指標とは、国内の農地等をフル活用した場合、国内生産のみでどれだけの食料を生産することが可能か(食料の潜在生産能力)を試算した指標

C、D: 現在の食生活とは大きくかけ離れているが、推定必要量等「を上回る。

A、D: しかし、現実に近いのでは、大きく下回る。

深刻なのは、カロリーベース自給率がここ17年間横ばいで推移しているのに対し、食料自給力は10数パーセント減少していること。

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飼料用作物の増産2013年の11万トン(511kg/10a)に対し、2025年には10倍の110万トン(759kg/10a)。併せて、生産コストの半減を目標(因みに、2015年産は35万㌧の見込:2014年産18万㌧の約倍)

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21倍に

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担い手への農地集積率

耕地面積452万haに対してH35で目標の80%に対し、既に50%の227万haとなっている。

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4つの改革・・・、現場等の声(H25.12頃、今も課題は同じ)

• 果たして、飼料米の需要があるのか?

• 寧ろ、とうもろこしが鶏等にいいのではないのか?

• 後継者がいなくて切り替えができない。

• 莫大な交付金の予算は持続できるのか?

• 米価が下がれば、自家用飯米しか栽培しない。

• 飼料用穀物の輸入が減れば、輸出国の次の一手は?

だから、今は一歩下がって見てる。

• 多収穫米として例えば、「日本晴」の栽培により、かんがい期の水利権取得期間を延長せねば・・・

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・大規模化で耕作者が少なくなり、農家がボランティアで行ってきた末端の草刈り等きめ細やかな管理を誰がするのか? 少数地主多数小作者→(農地解放で)多数地主少数小作者→(今回の改革で)多数地主極小数小作者へ向かった場合・・・

・生態系への影響は?環境配慮施設に求められることは?Ex. ホタル条例で農薬使用を制限、環境配慮施設の良好な維持管理で地域づくり →

経済効率優先でどうなる(即ち、一握りの入り作の耕作者のみになったらどうなる)?

農地中間管理機構についての状況(H26.9)

• 農地への愛着から貸し手が少ない。• 見知らぬ人に貸したくない。・・・

他局管内の話

このメンタリティーを活用できないか!?日本型直接支払を活用して田んぼダム、景観、生物多様性、環境保全型農業等々へ