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(1)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
ICT活用による新たな学びと指導体制・環境整備の在り方について
東北大学大学院情報科学研究科
堀田龍也
教育再生実行会議初等中等教育WG(2020.09.24)
(結論)
情報社会において児童生徒が身に付けるべきは,「個別最適な学びを自分で推進し続ける力」である。先端技術には「個別最適な学び」の支援が期待できるが,個別最適な学びを「自分で推進し続ける」ための学びに向かう力の涵養には教員によるきめ細かな支援が不可欠である。当面の課題は,児童生徒を育てる教員の目が行き届くための少人数学級の実現と,先端技術が稼働するクラウド活用を阻む自治体等の制約の除去である。
資料5
(2)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved. (文部科学省, 2020.07.18)
学校が課した家庭における学習の内容
新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた公立学校における学習指導等に関する状況について(文部科学省)
(3)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
熊本市教委によるオンライン授業の報告
(熊本市, 2020.06.10)
熊本市:「欠席及び出席停止中の児童生徒への学習の機会の保障について」
…多くの児童生徒が登校する一方、体調不良で欠席したり、感染予防のために出席停止となったりする児童生徒も見られます。そこで、学習の機会の保障の観点から下記のとおり、小中学校とあおば支援学校宛に通知しましたのでお知らせいたします。
1 方法(1)欠席及び出席停止中の児童生徒が授業のライブ配信を視聴することを希望するか、欠席連絡時に確認する。(2)教室内で行う授業については、定点撮影による授業の様子のライブ配信を行う。教室外で行う教科については、工夫してできる範囲で行う。(3)授業終了後に、ロイロノート等を活用して、教師や出席している児童生徒が、ノートや板書を撮影し、欠席及び出席停止中の児童生徒に画像を送信するような工夫も考えられる。
3 その他(1)中学校の撮影用タブレットは、準備が整い次第配付する。(2)授業のライブ配信を希望する児童生徒は、安心メール等での欠席連絡時に確認を行う。(3)実施できるところから各学校で工夫して行うこと。
(4)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved. (文部科学省, 2020)
GIGAスクール構想の予算
(5)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
GIGAスクール端末の調達状況
(文部科学省, 2020/09/11)
「教室での学び」と「オンラインでの学び」
(6)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
同期
非同期
対面オンライン
教室での対面学習同時双方向でのオンライン学習
オンデマンド学習(動画視聴,レポート作成,
デジタルドリル等)(学習ログの収集と可視化)
※中山間地等の学校,日本人学校など
距離がハンディになる場合や,病院内の学校,不登校児童生徒等など個別に集団から離れざるを得ない場合に配慮
オンデマンド教材の例
(7)http://kb-kentei.net/Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
級の設定
(8)
• 指導ノウハウから級設定
– 先進的に指導してきた2名の現場教員を対象
– 指導経験をヒアリング
– 30の級として設定
– 合格基準は速さ×正確さ
– IME操作が入った以降は速さのみチェック
Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved. (堀田・高橋,2005)
教師用IDで学習状況が把握可能
(9)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
月別/時間帯別の検定数
(10)
(回)
Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
学年による差は見られない年度による差は見られない
(堀田・高橋ほか,2011)
各学年の到達度
(11)
到達率=30級通過者のうちのn級通過者の割合
4 5 63
Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved. (堀田・高橋,2005)
(12)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
学習動画の体系的開発を
(文部科学省,平成13年度委託事業)
株式会社NHKソフトウェア:算数・数学の思考過程をイメージ化する動画素材集,平成13年度文部科学省委託事業「ネットワーク提供型コンテンツ開発事業」,初等中等教育局参事官付https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/020705.htm#01
(13)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
学校から学習診断ができる仕組みを
(文部科学省,令和2年度補正予算資料)
(14)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
児童生徒が身に付けるべき資質・能力
(文部科学省「平成29・30年改訂学習指導要領のくわしい内容」より)
先端技術による「個別最適な学び」に期待できる
||
公的に活用できるCBT
診断システムが必要
自分の学びを自分で推進し続ける前向きで主体的な態度
||
教員の丁寧な見取りが不可欠
教室での対話的な学びにより友達の考えを聞き自己の考えを更新し深い学びに至る
(15)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved. (国立教育政策研究所,2019)
学習でICTを活用していない(PISA2018)
学習の基盤となる資質・能力
2 教科等横断的な視点に立った資質・能力の育成
(1) 各学校においては,児童(生徒)の発達の段階を考慮し,言語能力,情報活用能力(情報モラルを含む),問題発見・解決能力等の学習の基盤となる資質・能力を育成していくことができるよう,各教科等の特質を生かし,教科等横断的な視点から教育課程の編成を図るものとする。
(16)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved. (小学校学習指導要領・総則,2017)
ICT活用を前提としたサイズの机へ
(17)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved. (文部科学省,2020)
きめ細かな指導体制とICTの活用は同時に検討
(18)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
小学校高学年教科担任制やSTEAM教育
(19)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
ICTが支援できることと教員が支援すること
きめ細かな指導のために少人数学級を
(21)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved. (文部科学省,令和元年度学校基本調査)
37.2%
70.0%
これからのICT環境整備:クラウド前提
(22)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved. (文部科学省,2020)
(23)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved. (文部科学省,2020)
学習指導要領コード化:クラウドの効果
(24)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved. (文部科学省,2020)
学習ログをどう利活用するか
先端技術はクラウドでサービスされる
(25)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
ICT活用による新たな学びと指導体制・環境整備の在り方について
東北大学大学院情報科学研究科
堀田龍也
教育再生実行会議初等中等教育WG(2020.09.24)
(結論)
情報社会において児童生徒が身に付けるべきは,「個別最適な学びを自分で推進し続ける力」である。先端技術には「個別最適な学び」の支援が期待できるが,個別最適な学びを「自分で推進し続ける」ための学びに向かう力の涵養には教員によるきめ細かな支援が不可欠である。当面の課題は,児童生徒を育てる教員の目が行き届くための少人数学級の実現と,先端技術が稼働するクラウド活用を阻む自治体等の制約の除去である。
■「キーボー島アドベンチャー」に関する参考文献
• 高橋純, 堀田龍也(2004.12)小学生のキーボード入力スキルの現状. 日本教育工学会論文誌 28(Suppl.) : 133-136
• 堀田龍也, 高橋純(2005.12)キーボー島アドベンチャー:検定機能を実装した小学生向け日本語キーボード入力学習システムの開発と評価. 日本教育工学会論文誌 29(3) : 329-338
• 堀田龍也, 高橋純, 大垣厚志, 丸山圭介, 鈴木広則(2011.12)学習指導要領の移行措置期間中における「キーボー島アドベンチャー」の利用状況の分析. 日本教育工学会論文誌 35(Suppl.) : 69-72
(26)Tatsuya HORITA @ All Rights Reserved.
参考文献