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ICTを活用した 地域包括支援センターによる 地域づくりの効率化と質の向上
ひろしまIT融合フォーラム ©u-stable 1
株式会社ユーステイブル 株式会社デイディライト 広島市(健康福祉局高齢福祉部地域包括ケア推進課)
平成30年3月22日
研究会で取り組んだ課題
①地域資源情報のマップ作成ツール ②介護予防拠点(体操拠点)のアウトカム 評価ツール
③認知症高齢者の徘徊SOS対応ツール
ひろしまIT融合フォーラム ©u-stable 2
地域における日常生活を支える 生活支援、社会参加等の場づくり
①地域資源情報のマップ作成 ツールの研究
ひろしまIT融合フォーラム ©u-stable 3
いつまでも自立した生活を送っていただくために、地域の高齢者を対象とした総合相談・健康づくりや介護予防に関する活動などの情報の提供。
広島市内41ヵ所
広島県内100ヵ所
(地域づくりの拠点)
地域包括支援センターの業務
ひろしまIT融合フォーラム ©u-stable 4
広島市各区役所 広島市地域包括支援センター
相談を受ける 紙媒体の社会資源マップを 用いて説明している
社会資源マップは
案内ツールとして有効 • 体操教室 • 交流サロン • 認知症カフェ などの案内
地域包括支援センターでの情報提供
ひろしまIT融合フォーラム ©u-stable 5
1.マップ完成までに時間を要する
社会資源マップ作成の3つの課題
3.情報更新に時間を要している
2.統一フォーマットがない
情報更新できていない
センター毎、資源毎に異なるマップが存在している。
ひろしまIT融合フォーラム ©u-stable 6
調査 リスト化 地図準備 地図作成
地図上に必要な情報を入力し自動リスト化
簡単な操作で情報更新
情報管理や持ち運びが容易にできる
配布可能な印刷物出力
必要な条件
マップの作成・更新・管理を円滑に 行えるICTツールの検討
タブレット端末を使って、 地図を簡単に作成できるツール
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テレコムサービス協会中国支部会長賞 受賞アプリ地図話をベースとした iOSアプリで実装・検証
作成、情報更新作業を検証
出力された印刷物を検証
安全なネットワークへの保存を確認
印刷
社会資源マップ作成機能の 実装、検証
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2.統一のフォーマットで見やすい
1.情報の収集に時間をかけることができる
社会資源マップ作成ツール まとめ
4.情報の更新が負担なくおこなえる
3.センター間で情報共有が可能
地図作成 自動リスト化
ひろしまIT融合フォーラム ©u-stable 9
5.即座に印刷物を発行できる
調査 リスト化 地図準備 地図作成
地図準備 調査
健康寿命を延伸する介護予防の 取組みの推進
②介護予防拠点(体操拠点)の アウトカム評価ツール
ひろしまIT融合フォーラム ©u-stable 10
◯◯地域包括支援センター
体操拠点 体操拠点
体操拠点
高齢者(住民)
高齢者(住民)
市内 41ヵ所
1センターあたり 4〜22ヵ所 (市内約400ヵ所)
参加者数 約8,800人
地域住民の健康づくりに取り組んでいる (健康寿命の延伸に効果)
前年比 参加者数 :約4.3倍
体操拠点数:約3.5倍 ひろしまIT融合フォーラム ©u-stable 11
平成29年12月末時点
1.効率的なデータ入力
介護予防拠点のアウトカム評価ツールの 2つの課題
2.評価ツールの確立
ひろしまIT融合フォーラム ©u-stable 12
拠点で用紙を回収後、地域包括支援センターにてデータ入力業務が発生している。
回収 入力 報告
1. 回収されたデータを、モチベーション維持のために、個人に評価を返すことが必要。
2. 個人データを基に、拠点、地域の力を評価することが必要。
入力作業よりも 評価業務が重要!
◯◯地域包括支援センター
体操拠点 体操拠点
体操拠点
高齢者(住民)
高齢者(住民) 紙に記入
紙を集める
表に入力
1.効率的なデータ入力の課題
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市内 41ヵ所
1センターあたり 4〜22ヵ所 (市内約400ヵ所)
参加者数 約8,800人
1.「体操を続けたいを支援する」個人評価
歩く力のレベル表示 おすすめトレーニング表示 いきいき度の点数表示
2.評価ツールの確立
2.「地域力の向上を評価する」拠点評価
集計された個人データを、 (拠点)(包括支援センター)(区)ごとに 分析できるようCSVで出力を可能にする
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健康寿命の延伸!
社会資源マップに入力すれば拠点が自動登録
現場の労力が増加しないデータ入力
個人評価を拠点で確認し印刷も可能
分析可能なCSVファイルの出力
必要な条件
アウトカム評価を円滑に 行えるICTツールの検討
タブレット端末とスキャナーを使った、 データベースツール
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1.データ入力作業の効率化
プリントを回収 表計算個人データ入力 データ抽出・表示
介護予防拠点のアウトカム評価ツール まとめ
2.評価ツールを活用 個人評価の表示について意見交換を行った。
表示
データベース構造と出力イメージについて検討を行った。
OCRスキャン率90% 認識率の向上を目指し、既存様式の改善等に更に取り組む。
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スキャン プリントを回収・郵送
認知症になっても安心して地域で 生活することができる地域づくり
③認知症高齢者の徘徊SOS 対策ツール
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1.即応性
認知症高齢者の徘徊SOS 対策ツールの課題
2.位置情報、個人情報の不明確さ
1. FAXで受信された白黒の画像では個人特定が困難 2. 個人情報を表示をICT化した場合の課題を整理
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捜索時の早期対応については、先行研究※で明らかとなっている
従来FAXで受信していたSOS通知をICT化した 場合の課題を整理
※平成 27 年度愛知県における認知症高齢者の徘徊に関する実態調査について
1.(即応性)受信端末の課題
SOS通知をICT化した場合の課題
2.(各位置情報、個人情報の不明確さ)
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• タブレットでのみ受信通知を受けるとした場合、端末を支援センター外に持ち出ししている際の対応を検討する必要がある
• 端末を使って第3者に対して説明等を行っている場合が想定されるため、iOSの標準通知画面に個人情報を表示せずにバッチ表示する必要がある
• ICT利活用により、カラー表示、位置表示が可能となり情報の不明確さの解消は図れるが、情報の入力、管理、表示権限など検討課題が残る
3. 日常的に情報共有可能なネットワークに含まれて いない関係者との連携
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広島発の取組を全国へ
地域包括ケアシステムを構築するためには 社会参加、介護予防に取り組みやすい 環境づくりは重要。 現場の業務省力化及び 質の向上を目指して 当研究で取り組んだ ICT利活用は、 同種の課題を抱えている 全国の自治体において 有効であり、広島発の試みとして 発信していきたい。